JP3450174B2 - パ−キングブレ−キ装置におけるロック機構 - Google Patents

パ−キングブレ−キ装置におけるロック機構

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JP3450174B2
JP3450174B2 JP2867498A JP2867498A JP3450174B2 JP 3450174 B2 JP3450174 B2 JP 3450174B2 JP 2867498 A JP2867498 A JP 2867498A JP 2867498 A JP2867498 A JP 2867498A JP 3450174 B2 JP3450174 B2 JP 3450174B2
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    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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    • B60T7/02Brake-action initiating means for personal initiation
    • B60T7/08Brake-action initiating means for personal initiation hand actuated
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    • B60T7/102Disposition of hand control by means of a tilting lever
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    • B60T7/105Disposition of hand control by means of a tilting lever with a locking mechanism the lock being released by means of a push button

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のパ−キン
グブレ−キ装置におけるロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車のパ−キングブレ−キ装置
のうち、足踏み操作型のパ−キングブレ−キ装置では、
図12に示すように、車体に固定されたブラケット50
には、支軸51によって傾動可能に支持されてブレ−キ
ワイヤ52を引張った状態と、ブレ−キワイヤ52を緩
めた状態とに足踏み操作およびリリ−スワイヤ53によ
って切換えられるブレ−キペダル54が結合され、この
ブレ−キペダル54の先端には、ブラケット50に回動
可能に結合されたホルダ56の爪部と噛合ってブレ−キ
ペダル54を回り止めするラチェット55が固定され
る。
【0003】そして、ブレ−キペダル54を踏み込んで
ブレ−キ作用が働く方向へ傾動させると、ブレ−キペダ
ル54の傾動端でラチェット55がホルダ56によって
回り止めされてブレ−キペダル54が傾動端でロックさ
れる。また、リリ−スワイヤ53を引張ってホルダ56
を傾動させると、ホルダ56とラチェット55との噛合
いが解離されてブレ−キペダル54がスプリング58の
弾発力によって元の位置に復帰回動してからラェット5
5によって回動端で回り止めされ、ブレ−キペダル54
の復帰回動時の衝撃力がショックアブソ−バ59によっ
て吸収されるように構成されている。
【0004】また、図13に示す手動操作型のパ−キン
グブレ−キ装置では、車体に固定されて歯部60aを有
するラチェット60には、支軸61によって傾動操作可
能に支持されたブレ−キレバ−62の基端部が結合さ
れ、このブレ−キレバ−62には、リリ−ス部材63に
連結されてラチェット60の歯部60aと噛合ってブレ
−キレバ−62を回り止めするホルダ64が回動可能に
結合されていて、ブレ−キレバ−62をブレ−キワイヤ
65が引張られてブレ−キ作用が働く方向の傾動端へ傾
動した状態でラチェット60の歯部60aとホルダ64
との噛合いによってブレ−キレバ−62がロックされる
ように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した足踏み操作型
および手動操作型のパ−キングブレ−キ装置では、ロッ
ク機構の構造が複雑となって、コストアップする問題点
がある。本発明は、パ−キングブレ−キ装置をブレ−キ
作用が働いた状態でロックするロック機構の構造を簡略
化し、ロック機構によるロック状態を強化することを課
題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係るパーキングブレーキ装
置におけるロック機構は、凸円弧面状に湾曲した外把持
面および凹円弧面状に湾曲した内把持面を有し、車体に
固定されたブラケット、若しくは、このブラケットに傾
動操作可能に結合されたブレーキ操作部材に結合された
受け部材と、この受け部材が挿通された通し孔を有し、
リリース部材に連携されてこのリリース部材の操作によ
って搖動するロック部材とを、前記ブレーキ操作部材の
傾動操作に伴って前記受け部材と前記ロック部材との相
対位置が変移するように設置し、前記通し孔には、前記
外把持面および前記内把持面に外接および内接した状態
で前記受け部材を掴んで前記受け部材と前記ロック部材
との相対位置の変移を阻止し、前記リリース部材の操作
によって前記外把持面および前記内把持面から離れて前
記受け部材を解放する第1係止孔縁および第2係止孔縁
を形成し、前記ロック部材の搖動支点、前記受け部材
を挟んでこの受け部材の円弧中心の反対側に設け、前記
ロック部材を、前記リリース部材の操作方向と反対方向
であって前記第1係止孔縁および前記第2係止孔縁が
記受け部材の前記外把持面および前記内把持面に外接お
よび内接する方向にバネ付勢する構成とした。
【0007】請求項1の発明では、凸円弧面状に湾曲し
た外把持面および凹円弧円状に湾曲した内把持面を有す
る受け部材と、この受け部材が挿通された通し孔を有す
るロック部材との相対位置がブレ−キ操作部材の傾動操
作に伴って変移する。ロック部材の通し孔に形成した第
1係止孔縁および第2係止孔縁が受け部材の外把持面お
よび内把持面にそれぞれ接すると、受け部材が両係止孔
縁によって把持されて受け部材およびロック部材の相対
位置の変移が両係止孔縁によって阻止され、ブレ−キ操
作部材がロックされる。リリ−ス部材の操作によってロ
ック部材が搖動し、両係止孔縁が外把持面および内把持
面からそれぞれ離れると、受け部材が両係止孔縁から解
放されて受け部材およびロック部材の相対位置の変移が
許容され、ブレ−キ操作部材がアンロック状態となる。
この場合、請求項1の発明では、ロック部材の揺動支点
を、前記受け部材を挟んで該受け部材の円弧中心の反対
側に設けてあるため、受け部材とロック部材との相対位
置を変移させようとする力が両係止孔縁に加わると、受
け部材の円弧形状の把持面に対してロック部材が両係止
孔縁を喰い込ませる方向に向かって相対変移しようとす
る。その結果、両係止孔縁による逆止作用が受け部材に
対して働き、ブレ−キ操作部材のロック状態が強化され
る。また、ロック部材は、前記リリース部材の操作方向
と反対方向であって第1係止孔縁および第2係止孔縁が
受け部材の外把持面および内把持面に外接および内接す
る方向にバネ付勢されているため、ブレーキ操作部材を
ブレーキ操作位置に的確にロックすることができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記外把持面および内把持面の円弧中心を前記ブレ
−キ操作部材の傾動中心付近に配置し、前記第1係止孔
縁および第2係止孔縁を前記通し孔の縦断面の対角線上
に配置した構成を有する。
【0009】請求項2の発明では、ブレ−キ操作部材の
傾動操作によって受け部材とロック部材との相対位置を
変移させるときに両把持面と両係止孔縁との関係位置が
ブレ−キ操作部材の全ストロ−クにわたって同様とな
る。また、ロック部材が搖動すると、通し孔の正面投影
長が増減し、ロック部材の通し孔に形成した第1係止孔
縁,第2係止孔縁が受け部材の外把持面および内把持面
に接離する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明が足踏み操作型のパ
−キングブレ−キ装置に適用された第1の実施の形態を
図1〜図8にしたがって説明する。
【0011】自動車の運転席の斜め下方で車体に固定さ
れたブラケット1には支軸3によって傾動可能に支持さ
れて足踏み操作によって前後方向へ傾動するパ−キング
ブレ−キ用のブレ−キ操作部材(ブレ−キペダル)2が
結合され、このブレ−キ操作部材2の下端には足踏みペ
ダル2aが設けられている。
【0012】ブレ−キ操作部材2には、車輪に対してブ
レ−キ作用を加えるブレ−キシュ−等の制動部材に先端
部が繋止されたブレ−キワイヤ4の基端部が繋止されて
いる。
【0013】ブレ−キ操作部材2は、一端がブラケット
1に掛止されて他端がブレ−キ操作部材2に掛止された
状態で設置されてブレ−キ操作部材2を復帰傾動させる
リタ−ンスプリング5によって復帰傾動方向へ付勢され
ている。
【0014】駐車時にブレ−キ操作部材2の足踏みペダ
ル2aを前方へ踏み込んでブレ−キ操作部材2を制動側
の傾動端へ傾動させると、ブレ−キワイヤ4がブレ−キ
操作部材2によって引張られて車輪に対してブレ−キ作
用が加えられる。
【0015】ブレ−キ操作部材2がリタ−ンスプリング
5の弾発力によって解除側の傾動端へ復帰傾動した状態
では車輪に対するブレ−キ作用が解除される。
【0016】ブレ−キ操作部材2の上端には、この上端
に固定された支軸6によって片持ち状で傾動可能に支持
された受け部材7が結合されている。
【0017】受け部材7は、制動側の傾動端および解除
側の傾動端へのブレ−キ操作部材2の傾動動作に伴って
後方の移動端および前方の移動端へ円弧移動する。
【0018】受け部材7は縦長の長方形状の断面形状を
有し、受け部材7には、ブレ−キ操作部材2の傾動中心
a付近を円弧中心として凸円弧面状に湾曲した外把持面
8と、この外把持面8の内方に配置されて外把持面8と
同心状態で凹円弧面状に湾曲した内把持面9とが並行状
に形成されている。
【0019】受け部材7は、その傾動時に両把持面8,
9の円弧中心がブレ−キ操作部材2の傾動中心aを通っ
て円弧移動するように配設されている。
【0020】ブラケット1の上端付近には受け部材7と
協力してブレ−キ操作部材2をロックおよびアンロック
するロック部材10が結合され、このロック部材10は
その上端部に貫通されてブラケット1に固定された支持
ピン15によって後上方および前下方への搖動可能に支
持されている。
【0021】ロック部材10は、長方形板状の基片10
aと、この基片10aの両側縁にそれぞれ連接された1
対の側片10bとを備え、横断面形状がコ形状に形成さ
れている。
【0022】ロック部材10の先端に結合されたリリ−
スレバ−16には、運転者によって引張り操作されるリ
リ−ス部材(リリ−スワイヤ)17の基端部が繋止され
るとともに、リリ−スレバ−16は、スプリング18に
よって前方へ付勢されている。
【0023】ロック部材10は、ブレ−キ操作部材2が
解除側の傾動端へ傾動してリリ−スレバ−16がリリ−
ス部材17による引張り作用から解放された状態では、
スプリング18の弾発力によって前下方へ搖動して前下
方の搖動端に保持され、ブレ−キ操作部材2が解除側の
傾動端へ傾動し、リリ−スレバ−16がリリ−ス部材1
7によって後方へ引張られた状態では後上方へ搖動して
ストッパ19に当接し、後上方の搖動端に保持される。
【0024】ロック部材10の基片10aには、受け部
材7の断面形状とほぼ等しい長方形状の孔縁形状を有
し、僅かな隙間の形成が可能な状態で受け部材7が挿通
された通し孔11が開設されている。
【0025】ブレ−キ操作部材2が制動側の傾動端へ傾
動して受け部材7が後方の移動端へ円弧移動すると、受
け部材7の先端付近がロック部材10の通し孔11に挿
通され、ブレ−キ操作部材2が解除側の傾動端へ傾動し
て受け部材7が前方の移動端へ円弧移動すると、受け部
材7の基端付近がロック部材10の通し孔11に挿通さ
れる。
【0026】ロック部材10の通し孔11には、ロック
部材10がリリ−ス部材17による引張り操作から解放
されて前方の搖動端へ復帰搖動したときに、受け部材7
の外把持面8および内把持面9に外接および内接した状
態で受け部材7をその外側および内側から掴んで受け部
材7の動きおよび受け部材7とロック部材10との相対
位置の変移を阻止し、ロック部材10がリリ−ス部材1
7の引張り操作によって後方の搖動端へ搖動してストッ
パ19に当接したときに、受け部材7の外把持面8およ
び内把持面9から離れて受け部材7の動きおよび受け部
材7とロック部材10との相対位置の変移を許容する第
1係止孔縁12および第2係止孔縁13が形成されてい
る。
【0027】第1係止孔縁12は、通し孔11の孔縁の
うち、通し孔11の片側の開口端面11aの基端側に形
成され、第2係止孔縁13は通し孔11の孔縁のうち、
通し孔11の反対側の開口端面11bの先端側に形成さ
れ、両係止孔縁12,13は通し孔11の断面を斜めに
横切る対角線i上に配設されている。
【0028】両係止孔縁12,13が両把持面8,9に
接した状態では、通し孔11の両開口端面11a,11
bは、第1係止孔縁12と外把持面8との接点cと、ブ
レ−キ操作部材2の傾動中心aとを結ぶ線分bとほぼ平
行となる。
【0029】図3において、通し孔11の縦断面の対角
線のうち、両係止孔縁12,13を結ぶ対角線をiと
し、ロック部材10がアンロック側の搖動端へ搖動して
両係止孔縁12,13が両把持面8,9から離れた状態
での通し孔11のアンロック側の開口端面11aを基準
平面とし、基準平面に対する対角線iの傾きをAとし、
対角線iがさらにBだけ傾いたときの基準平面に対する
通し孔11の正面投影長さ(対角線iの水平成分)をg
とすると、基準平面に対するアンロック時の通し孔11
の正面投影長さはe・cosAとなり、gはe・cos
(A+B)となってその差はfとなる。
【0030】従って、通し孔11の正面投影長さgは対
角線iの傾きが増大するに従って縮小する。
【0031】ロック部材10が後方の搖動端へ搖動した
状態では、前記基準平面に対する通し孔11の正面投影
長さが最大となって両係止孔縁12,13がそれぞれ外
把持面8および内把持面9から離れた状態となる。
【0032】ロック部材10が前方へ搖動すると、通し
孔11が傾いて通し孔11の正面投影長さが縮小し、対
角線iの水平成分が短くなって両係止孔縁12,13が
それぞれ外把持面8および内把持面9に接した仮ロック
状態となる。
【0033】第1係止孔縁12が任意の位置で外把持面
8に外接した状態では、第2係止孔縁13が、第1係止
孔縁12と外把持面8との接点cと、ブレ−キ操作部材
2の傾動中心aとを結ぶ線分bからずれた位置で内把持
面9に内接して受け部材7が両係止孔縁12,13間に
噛み込まれた状態となる。
【0034】両係止孔縁12,13が外把持面8および
内把持面9にそれぞれ接した状態では、両係止孔縁1
2,13はワンウエイクラッチとして作用し、ロック部
材10を後方へ押動して第1係止縁12を後方へ円弧移
動させるロック方向への受け部材7の動きは許容される
が、ロック部材10を前方へ押動して第1係止縁12を
前方へ円弧移動させるアンロック方向への受け部材7の
動き、すなわち、戻り方向への受け部材7の動きは両係
止孔縁12,13による逆止作用によって阻止され、こ
の両係止孔縁12,13による逆止作用はロック部材1
0を戻り方向へ押圧する押圧力が大きくなるに従って増
強される。
【0035】受け部材7およびブレ−キ操作部材2のロ
ック状態を解除するアンロック操作に際し、制動側の傾
動端へ傾動したブレ−キ操作部材2を若干前方へ押し込
んで受け部材7を若干後方へ引戻し、外把持面8,内把
持面9に強く喰込んだ両係止孔縁12,13を喰込み位
置から離脱させる。
【0036】次に、リリ−ス部材17を引張り操作して
受け部材7をストッパ19に当接する後方の搖動端へ搖
動させる。
【0037】受け部材7が後上方へ搖動してストッパ1
9に当接した状態では両係止孔縁12,13が外把持面
8および内把持面9から離れ、第1係止孔縁12と外把
持面8との間、および、第2係止孔縁13と内把持面9
との間にそれぞれ細いスリット状の隙間が形出され、受
け部材7が両係止孔縁12,13による把持状態から解
放されて受け部材7およびブレ−キ操作部材2がアンロ
ック状態となる。
【0038】自動車の駐車に際し、リリ−ス部材17の
引張り操作によってロック部材10を解放して前方の搖
動端へ搖動させた状態で、ブレ−キ操作部材2の足踏み
ペダル2aを前方へ踏み込み、ブレ−キ操作部材2を制
動側の傾動端へ傾動させると、ロック部材の両係止縁1
2,13が受け部材7の両把持面8,9に接して受け部
材7を把持した仮ロック状態で受け部材7が後方へ円弧
移動する。受け部材7が後方の移動端へ移動した状態で
は戻り方向への受け部材7の動きが両係止孔縁12,1
3によって阻止されてブレ−キ操作部材2が制動側の傾
動端で戻り方向に対してロックされる。
【0039】この状態で、リリ−ス部材17の引張り操
作によってロック部材10を後上方へ搖動させると、両
係止孔縁12,13が両把持面8,9から離れ、受け部
材7が両係止孔縁12,13による把持状態から解放さ
れてアンロックされ、ブレ−キ操作部材2がアンロック
されてリタ−ンスプリング5の弾発力によって解除側の
傾動端へ復帰傾動する。
【0040】図3において、受け部材7の外把持面8
と、ロック部材10の第1係止孔縁12との接点をcと
し、内把持面9と第2係止孔縁13との接点をdとし、
通し孔11の開口端面11a側の孔縁で反第1係止孔縁
側の孔縁をhとし、通し孔11の奥行き寸法(ロック部
材10の基片10aの厚さ)をtとし、対角線iがBだ
け傾いたときの基準平面に対する通し孔11の正面投影
長さをgとすると、 e=(t2 +(g+f)2 1/2 A=−tan t/(g+f) A+B=cos g/e B=cos g/e+A となり、g=20mm,f=0.2mm,t=3.2m
mとすると、e=20.452mm,A=9.002
°,B=3°4’6”となる。
【0041】上記した実施の形態によれば、パ−キング
ブレ−キ装置のブレ−キ操作部材2をロックするロック
機構の部品点数を削減して構造を簡略化し、ロック機構
のコストを節減することができる。
【0042】また、従来のロック機構では、ラチェット
とホルダの爪部との噛合いによってブレ−キ操作部材の
ロック位置が段階的に変移し、噛合い部に遊びが起生す
るが、本発明のロック機構では、両係止孔縁12,13
が円弧面状の両把持面8,9に接して受け部材7を把持
するので、ブレ−キ操作部材2のロック位置を無段状に
変移させてブレ−キ操作部材2を任意の位置で的確にロ
ックすることができ、また、噛合い部の遊びに起因する
不具合を無くすることができる。
【0043】さらに、従来のロック機構ではラチェット
とホルダの爪部との噛合い位置を変えるときに噛合い音
が発生するが、上記ロック機構ではこの噛合い音を無く
することができる。
【0044】また、両係止孔縁12,13が両把持面
8,9に接した状態では、受け部材7とロック部材10
との相対位置を変移させようとすると、受け部材7に対
して両係止孔縁12,13による逆止作用が加えられて
両係止孔縁12,13が受け部材7の動きを阻止する逆
止力が強化されるので、戻り方向へのブレ−キ操作部材
2の動きを的確に阻止してブレ−キ操作部材2のロック
状態を強化および安定化することができる。
【0045】また、ブレ−キ操作部材2の傾動操作によ
って受け部材7とロック部材10との相対位置を変移さ
せるときに両把持面8,9と両係止孔縁12,13との
関係位置をブレ−キ操作部材2の全ストロ−クにわたっ
て同様にして両係止孔縁12,13が両把持面8,9に
接離するストロ−クをブレ−キ操作部材2の全ストロ−
クにわたって同様にすることができ、ロック状態とアン
ロック状態との切換え操作を簡易化することができる。
【0046】さらに、通し孔11および受け部材7の大
きさを縮小し、ロック位置およびアンロック位置へのロ
ック部材10の変位量を縮小することができるので、ロ
ック機構をコンパクト化してロック機構が占めるスペ−
スを縮小することができる。
【0047】次に、本発明が図9〜図11に示す手動操
作型のパ−キング装置に適用された第2の実施の形態に
ついて説明する。
【0048】車体に固定されたブラケット1Aを貫通し
て設置されてブラケット1Aによって支持された支軸3
Aには、スリ−ブ25が回動可能に嵌装されている。
【0049】スリ−ブ25には、支軸3Aによって傾動
可能に支持されて手で握って傾動操作されるブレ−キ操
作部材(ブレ−キレバ−)2Aの基端部と、ブレ−キワ
イヤ26の基端部が繋止された傾動部材27とが固定さ
れている。
【0050】ブラケット1Aの前端には、下端部に貫挿
された連結ピン28によって支持された受け部材7Aが
傾動可能に結合されている。
【0051】受け部材7Aには、ブレ−キ操作部材2A
の傾動中心a付近を円弧中心として凸円弧状に湾曲した
外把持面8Aと、この外把持面8Aの内方に配置されて
外把持面8Aと同心状態で凹円弧面状に湾曲した内把持
面9Aとが並行状に形成されている。
【0052】ブレ−キ操作部材2Aには、支持ピン29
によって斜め上方および斜め下方への搖動可能に支持さ
れてスプリング30によって斜め上方へ付勢されたロッ
ク部材10Aが結合されている。
【0053】ロック部材10Aの基端部に突出形成され
た突片32にはロック部材10Aを斜め下方へ搖動させ
るリリ−スボタンを備えたリリ−ス部材17Aの基端部
が結合されている。
【0054】ロック部材10Aには受け部材7Aが挿通
された通し孔11Aが開設され、この通し孔11Aに
は、ロック部材10Aがリリ−ス部材17Aから解放さ
れてスプリング30の弾発力によって斜め上方へ搖動し
たときに受け部材7Aの外把持面8Aおよび内把持面9
Aに外接および内接して受け部材7Aを掴んだ状態で戻
り方向へのロック部材10Aの動き、および、受け部材
7とロック部材10Aとの相対位置の変移を阻止し、ロ
ック部材10Aがリリ−ス部材17Aによって押圧され
て斜め下方へ搖動したときに受け部材7Aの外把持面8
Aおよび内把持面9Aから離れ、受け部材7Aに対する
把持状態を解除してロック部材10Aの動き、および、
受け部材7Aとロック部材10Aとの相対位置の変移を
許容する第1係止孔縁12Aおよび第2係止孔縁13A
が形成されている。
【0055】第1係止孔縁12Aは、通し孔11Aの孔
縁のうち、通し孔11Aの片側の開口端面11aAの基
端側に形成され、第2係止孔縁13Aは、通し孔11A
の孔縁のうち、通し孔11Aの反対側の開口端面11b
Aの先端側に形成され、両係止孔縁12A,13Aは通
し孔11Aの縦断面の対角線i上に配置されている。
【0056】第1係止孔縁12Aが受け部材7Aの外把
持面8Aに外接した状態では、第2係止孔縁13Aは、
第1係止孔縁12Aと外把持面8Aとの接点cと、ブレ
−キ操作部材2Aの傾動中心aとを結ぶ線分bからずれ
た位置で内把持面9Aに内接し、ロック部材10Aの動
きおよびブレ−キ操作部材2Aの傾動が両係止孔縁12
A,13Aの逆止作用によって喰い止められてロック部
材10Aおよびブレ−キ操作部材2Aが戻り方向に対し
てロックされる。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、パ−キングブ
レ−キ装置のブレ−キ操作部材をロックするロック機構
の部品点数を削減して構造を簡略化し、ロック機構のコ
ストを節減することができる。
【0058】また、従来のロック機構では、ラチェット
とホルダの爪部との噛合いによってブレ−キ操作部材の
ロック位置が段階的に変移し、噛合い部に遊びが起生す
るが、本発明のロック機構では、両係止孔縁が円弧面状
の両把持面に接して受け部材を把持するので、ブレ−キ
操作部材のロック位置を無段状に変移させてブレ−キ操
作部材を任意の位置で的確にロックすることができ、ま
た、噛合い部の遊びに起因する不具合を無くすことがで
きる。
【0059】さらに、従来のロック機構ではラチェット
とホルダの爪部との噛合い位置を変えるときに噛合い音
が発生するが、本発明のロック機構ではこの噛合い音を
無くすことができる。
【0060】また、両係止孔縁が両把持面に接した状態
では、受け部材とロック部材との相対位置を変移させよ
うとすると、受け部材に対して両係止孔縁による逆止作
用が加えられて受け部材とロック部材との相対位置の変
移を阻止する逆止力が強化されるので、戻り方向へのブ
レ−キ操作部材の動きを的確に阻止してブレ−キ操作部
材のロック状態を強化および安定化することができる。
【0061】請求項2の発明によれば、ブレ−キ操作部
材の傾動操作によって受け部材とロック部材との相対位
置を変移させるときに両把持面と両係止孔縁との関係位
置をブレ−キ操作部材の全ストロ−クにわたって同様に
して両係止孔縁が両把持面に接離するストロ−クをブレ
−キ操作部材の全ストロ−クにわたって同様にすること
ができ、ロック状態とアンロック状態との切換え操作を
簡易化することができる。
【0062】また、受け部材および通し孔の大きさを縮
小し、ロック位置およびアンロック位置へのロック部材
の変位量を縮小することができるので、ロック機構をコ
ンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すパ−キングブ
レ−キ装置の側面図である。
【図2】図1のX1−X1線拡大断面図である。
【図3】第1係止孔縁および第2係止孔縁の配置状態を
説明する説明図である。
【図4】ブレ−キ操作部材が解除側の傾動端へ傾動した
ときの要部の側面図である。
【図5】図4のX2−X2線拡大矢視図である。
【図6】ブレ−キ操作部材が制動側の傾動端へ傾動した
ときの要部の側面図である。
【図7】図6のX3−X3線拡大矢視図である。
【図8】ロック部材によるロック状態およびアンロック
状態を説明する説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示すパ−キングブ
レ−キ装置の側面図である。
【図10】図9のX4−X4線拡大断面図である。
【図11】要部の拡大側面図である。
【図12】従来の足踏み操作型のパ−キングブレ−キ装
置の側面図である。
【図13】従来の手動操作型のパ−キングブレ−キ装置
の側面図である。
【符号の説明】
1,1A ブラケット 2,2A ブレ−キ操作部材 7,7A 受け部材 8,8A 外把持面 9,9A 内把持面 10,10A ロック部材 11,11A 通し孔 12,12A 第1係止孔縁 13,13A 第2係止孔縁 17,17A リリ−ス部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/06 B60T 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸円弧面状に湾曲した外把持面および凹
    円弧面状に湾曲した内把持面を有し、車体に固定された
    ブラケット、若しくは、このブラケットに傾動操作可能
    に結合されたブレーキ操作部材に結合された受け部材
    と、この受け部材が挿通された通し孔を有し、リリース
    部材に連携されてこのリリース部材の操作によって搖動
    するロック部材とを、前記ブレーキ操作部材の傾動操作
    に伴って前記受け部材と前記ロック部材との相対位置が
    変移するように設置し、前記通し孔には、前記外把持面
    および前記内把持面に外接および内接した状態で前記受
    け部材を掴んで前記受け部材と前記ロック部材との相対
    位置の変移を阻止し、前記リリース部材の操作によって
    前記外把持面および前記内把持面から離れて前記受け部
    材を解放する第1係止孔縁および第2係止孔縁を形成
    し、前記ロック部材の搖動支点、前記受け部材を挟ん
    でこの受け部材の円弧中心の反対側に設け、前記ロック
    部材を、前記リリース部材の操作方向と反対方向であっ
    て前記第1係止孔縁および前記第2係止孔縁が前記受け
    部材の前記外把持面および前記内把持面に外接および内
    接する方向にバネ付勢したことを特徴とするパーキング
    ブレーキ装置におけるロック機構。
  2. 【請求項2】 前記外把持面および内把持面の円弧中心
    を前記ブレ−キ操作部材の傾動中心付近に配置し、前記
    第1係止孔縁および前記第2係止孔縁を前記通し孔の縦
    断面の対角線上に配置した請求項1記載のパ−キングブ
    レ−キ装置におけるロック機構。
JP2867498A 1998-02-10 1998-02-10 パ−キングブレ−キ装置におけるロック機構 Expired - Lifetime JP3450174B2 (ja)

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