JP3448514B2 - 天然素材を用いた塗布剤 - Google Patents

天然素材を用いた塗布剤

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    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に木製品用の塗
布剤として有効な天然素材を用いた塗布剤に係り、塗
料,塗料下地剤,接着剤等として機能する天然素材を用
いた塗布剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、木製品用等の塗布剤としては、
各種塗料,塗料下地剤,接着剤等があるが、近年、これ
らの塗料,塗料下地剤,接着剤等を使用することによ
り、あるいは、廃棄すること等によって、大気汚染、土
壌汚染などの環境汚染が生じ、人体に対する様々なアレ
ルギー反応や細胞の奇形等を引起こす原因となることか
ら、できるだけ、無公害な原材料を用いて製造すること
が望まれている。これを解決するために、本願出願人
は、化学合成の原材料に代えて天然素材を用いた有機物
の原材料を使用して製造し、これらの汚染の原因をでき
るだけ作らないようにする研究開発を行ない、有機物と
してニカワを含んで構成される天然素材を用いた塗布剤
の研究を試行錯誤しながら進めてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この研究し
てきた塗布剤においては、ニカワを使用しているが、ニ
カワは湯煎する等して粘度を低くして用いなければ、他
の組成物との均一な混合状態が得られない等の支障が生
じるので、取扱が煩雑になっているという問題があっ
た。本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもの
で、天然素材を用いた有機物の原材料を使用してできる
だけ環境汚染物質が発生しないようにするとともに、ニ
カワと他の成分との混合性を向上させて取扱を容易にし
た天然素材を用いた塗布剤を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、有機物としてニカワを
含んで構成され木材等の被塗布材に塗布される天然素材
を用いた塗布剤において、木酢液を含む構成としてい
る。ニカワ(膠)とは、一般に、不純物を含んだ低品質
ゼラチン質の総称であり、一般には、動物の皮や骨から
作られた動物膠(こう)を指す。水を加えるとコロイド
状になって溶け、加温するとゾル状になり再び冷却する
とゲル状になる。木酢液は、木材を乾留して得られる液
体で、酢酸を主成分とする。この木酢液の酢酸成分がニ
カワに作用し、ニカワを常温でも液状に保持できるよう
にする。そのため、他の組成物との均一な混合状態が得
られるようになり、粘性による取扱の煩雑さが解消され
るとともに、ニカワ及び木酢ともに天然素材を用いた有
機物の原材料であり、使用することにより、あるいは、
廃棄すること等によって、大気汚染、土壌汚染などの環
境汚染が抑制される。
【0005】このような構成の天然素材を用いた塗布剤
として、本願出願人は、以下の(A)(B)(C)の3
種類の塗布剤を開発した。 (A)塗料として機能する天然素材を用いた塗布剤 これは、有機物として塗料主原料及びニカワを含んで構
成され木材等の被塗布材に塗布されて塗料として機能す
る天然素材を用いた塗布剤において、pH=3〜4の精
製木酢液を、5〜15重量%含む構成としている。望ま
しくは、上記精製木酢液を、6〜9重量%含む。5重量
%に満たないと、十分にニカワの粘度を低下させること
ができないし、15重量%を越えると、流動化し過ぎて
しまう。精製木酢液は、原液を真空蒸留等で成分調整す
るとともに、pH=3〜4になるように調整することに
より得られる。
【0006】そして、上記塗料主原料として、柿渋液を
用いた構成としている。柿渋液は、60〜80重量%
した構成としている。一般に、柿渋液は、青い未熟の渋
柿を絞り、発酵後、2〜3年熟成させた濃褐色の液体で
ある。柿渋は、高分子タンニンを主成分とし、銀杏のよ
うな独特の臭みがあるが、乾燥により抜け、日光に当た
ると、次第に色が濃くなる。また、塗料機能のみなら
ず、防虫,防水,防腐,抗菌作用も呈する。また、上
ニカワを10〜15重量%有する構成としている。
【0007】このような構成により、塗料として機能す
る塗布剤においては、使用に際しては、塗布表面強度並
びに保護効果が増強するとともに、表面の硬化乾燥速度
が速まるようになる。これは、ニカワのコンドロイチン
成分が、柿渋と木酢液の混合液を配合することにより均
等に分布することになり、硬化速度がより促進されるこ
とに起因するものと考えられる。また、柿渋に木酢液を
混合することにより、柿渋の防水効果がより高められ、
また塗布面に対する均一性を向上させる相互作用がある
と考えられる。
【0008】そして、10重量%以下のヒバ油を添加し
た構成としている。また、10重量%以下のワサビ油を
添加した構成としている。一般に、ヒバ油は、ヒノキ油
とも言われ、ヒバ材等のオガクズを水蒸気蒸留法等によ
り処理して抽出される。その成分は、ツヨプセン等の中
性油とヒノキチオールを初めとする10%程度の酸性油
との混合液である。このヒノキチオール等の成分が極め
て強い抗菌力を示す。また、一般に、ワサビ油は、ワサ
ビ(山葵)の根茎から抽出したテルペン類やケトン類を
含む精油成分で構成される。シニグリンという配糖体と
これを分解するミロシナーゼと呼ばれる酵素とが、水分
を加えると揮発性の精油を遊離し、独特の香りを発生
し、防腐殺菌作用も非常に強い。この構成により、殺
菌,抗菌,防カビ等の作用が発揮されるとともに、加え
て、表面の皮膜の強化作用等を発揮させる作用も考えら
れ塗料としての機能が拡大することが考えられる。
【0009】(B)塗料下地剤として機能する天然素材
を用いた塗布剤 これは、砥粉を有するとともに有機物としてニカワを含
んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて塗料下地剤
として機能する天然素材を用いた塗布剤において、pH
=3〜4の精製木酢液を、15〜25重量%含む構成と
している。より具体的には、上記精製木酢液を、20〜
22重量%含む構成としている。15重量%に満たない
と、十分にニカワの粘度を低下させることができない
し、25重量%を越えると、流動化し過ぎてしまう。そ
て、上記砥粉を30〜40重量%有する構成としてい
る。また、上記ニカワを15〜30重量%有する構成と
している。
【0010】この構成により、塗料下地剤は木材等の被
塗布材加工品の塗装前の塗布面の凹凸を排除することに
最大の目的を有するが、この凹凸排除機能が従来から有
る塗料下地剤に比較して大幅に向上した。即ち、従来の
方式は「水」を使用し砥粉を泥状にするため、時間的経
過とともに、砥粉と水が完全に分離したが、砥粉に木酢
液を加えることにより、均一に混合され分離することが
ない。これは、木酢液に微量に含まれているフェノール
類の遊離作用の働きにより、完全に泥状に均等混合さ
れ、持続するものと考えられる。これにより凹凸に万遍
なく侵入し易くなり、凹凸排除機能が向上させられるの
である。
【0011】更に、粉状のもち米を加えた構成としてい
る。もち米は、10〜30重量%加える構成としてい
る。これにより、ニカワの他にもち米を加えるので、も
ち米は砥粉に比較して柔らかいことから、被塗布材の凹
凸部分にこれらが侵入し易く、付着効果及び硬化作用が
増強され、凹凸面の排除能力が向上させられ、塗布表面
を均一にすることが可能となる。更にまた、2重量%以
下のヒバ油を添加した構成としている。殺菌,抗菌,防
カビ等の作用が発揮されるとともに、加えて、表面の皮
膜の強化作用等を発揮させる作用も考えられ下地機能が
拡大することが考えられる。
【0012】(C)接着剤として機能する天然素材 これは、有機物として60重量%以上のニカワを含んで
構成され木材等の被塗布材に塗布されて接着剤として機
能する天然素材を用いた塗布剤において、pH=3〜4
の精製木酢液を、5〜10重量%含む構成としている。
より具体的には、上記精製木酢液を、7〜8重量%含む
構成としている。5重量%に満たないと、十分にニカワ
の粘度を低下させることができないし、10重量%を越
えると、流動化し過ぎてしまう。この構成により、接着
剤本来の目的は木材等の被塗布材に使用する場合、塗装
前に塗布面が凹凸状態にあることを利用し、原材料に浸
潤し接着硬化することが最大の目的であるが、木酢液を
混合したので、ニカワが液状になり、そのため、接着面
の硬化強度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより増強
され、浸透性が均一化される。また、従来から有る石油
化学系の接着剤では、硬化のために化学系溶解剤を添加
し、揮発性物質で溶解状態を確保する等するので、硬化
時点や焼却時点で、毒性の強い揮発性物質が気化するこ
とが多く、人体に有害であると考えられる環境ホルモン
等が排泄されることが懸念されるが、本発明で開発され
たこの接着剤は、原材料として天然素材を使用している
ので、環境汚染並びに環境ホルモン等の排泄が抑止され
る。
【0013】そして、粉状のもち米を加えた構成として
いる。もち米は、15〜30重量%加える構成としてい
る。これにより、ニカワの他にもち米を加えるので、接
着面の硬化強度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより
増強され、浸透性を均一化する作用が向上させられる。
た、2重量%以下のヒバ油を添加した構成としてい
る。更に、2重量%以下のワサビ油を添加した構成とし
ている。この構成により、殺菌,抗菌,防カビ等の作用
が発揮されるとともに、加えて、接着の強化作用等を発
揮させる作用も考えられ接着剤としての機能が拡大する
ことが考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤を説明す
る。 (A)本発明の第一の実施の形態に係る天然素材を用い
た塗布剤は、塗料として機能する塗布剤である。図1に
示すように、この塗布剤は、有機物として塗料主原料及
びニカワを含んで構成される。塗料主原料としては柿渋
液が用いられる。柿渋液の成分量は71.9〜72.1
重量%である。また、ニカワの成分量は12.5〜1
3.4重量%である。そして、pH=3〜4の精製木酢
液を、7.5〜7.6重量%含む構成としている。精製
木酢液は、原液を真空蒸留等で成分調整するとともに、
pH=3〜4になるように調整することにより得られ
る。参考のために、図7に木酢液原液の成分表を示す。
また、4.1〜4.2重量%のヒバ油及び3.1〜3.
6重量%のワサビ油が添加されている。
【0015】次に、図2に示す工程図を用い、この塗布
剤の製造工程について説明する。 工程1.柿渋液に精製木酢液を少量ずつ加えゆっくり混
ぜ合わせる。 工程2.ニカワを湯煎し、液状に成ってから、工程1で
作成した液を加える。 この場合、ニカワのコンドロイチン成分が、柿渋液と精
製木酢液の混合液を配合することにより均等に分布する
ようになる。 工程3.ヒノキ油とワサビ油を良く混ぜ合わせる。 工程4.工程3で作成した混合液を工程2で作成した液
に滴下し、攪拌して混ぜ合わせる。
【0016】これにより製造された塗布剤は、使用に際
しては、ニカワのコンドロイチン成分が均等に分布する
ようになるので、硬化速度がより促進され、塗布表面強
度並びに保護効果が増強するとともに、表面の硬化乾燥
速度が速まるようになる。また、柿渋液に木酢液を混合
したので、柿渋の防水効果がより高められ、また塗布面
に対する均一性が向上させられる。更に、ヒノキ油とワ
サビ油が添加されているので、殺菌,抗菌,防カビ等の
作用が発揮されるとともに、加えて、表面の皮膜の強化
作用が発揮される。
【0017】(B)本発明の第二の実施の形態に係る天
然素材を用いた塗布剤は、塗料下地剤として機能する塗
布剤である。図3に示すように、この塗布剤は、砥粉を
有するとともに有機物としてニカワを含んで構成され
る。砥粉の成分量は、33.2〜37.3重量%であ
る。ニカワの成分量は、18.1〜25.7重量%であ
る。そして、pH=3〜4の精製木酢液を、21.6〜
21.8重量%含む構成としている。更に、粉状のもち
米を14.5〜25.9重量%加えている。また、0.
9〜1.0重量%のヒバ油を添加している。
【0018】次に、図4に示す工程図を用い、この塗布
剤の製造工程について説明する。 工程1.砥粉に精製木酢液を加え、泥状均等になるまで
混ぜ合わせる。この場合、砥粉に精製木酢液を加えるこ
とにより、木酢液に微量に含まれているフェノール類の
遊離作用の働きにより、完全に泥状に均等混合され、均
一に混合され分離することがなくなる。そのため、従来
の水を使用して砥粉を泥状にする場合には、時間的経過
とともに砥粉と水が完全に分離したが、これがなくな
る。 工程2.ニカワを湯煎し、液状に成ってから、工程1で
作成した液に加える。 工程3.ヒノキ油をもち米に良く混ぜ合わせる。 工程4.工程3の混合物を工程2で作成した液に少量ず
つ加え、ゆっくり攪拌し、混ぜ合わせる。
【0019】これにより製造された塗布剤は、使用に際
しては、砥粉が完全に泥状に均等混合され、持続するの
で、被塗布材の塗装前の塗布面の凹凸に良く侵入して凹
凸が確実に排除される。また、粉状のもち米を加えてい
るので、もち米は砥粉に比較して柔らかいことから、被
塗布材の凹凸部分にこれらが侵入し易く、付着効果及び
硬化作用が増強され、凹凸面の排除能力が向上させら
れ、塗布表面がより一層均一化される。更に、ヒバ油の
添加により、殺菌,抗菌,防カビ等の作用が発揮される
とともに、加えて、表面の皮膜の強化作用等が発揮させ
られる。
【0020】(C)本発明の第三の実施の形態に係る天
然素材を用いた塗布剤は、接着剤として機能する塗布剤
である。図5に示すように、この塗布剤は、有機物とし
て60%以上のニカワを含んで構成される。実施の形態
では、ニカワは65.3〜71.9重量%含む。そし
て、pH=3〜4の精製木酢液を、7.5〜7.6重量
%含む構成としている。また、粉状のもち米を、19.
6〜25.9重量%加えている。更に、0.7〜0.8
重量%のヒバ油及び0.3〜0.4重量%のワサビ油が
添加されている。
【0021】次に、図6に示す工程図を用い、この塗布
剤の製造工程について説明する。 工程1.もち米に精製木酢液を加えながら、ゆっくり混
ぜ合わせる。 工程2.ヒノキ油とワサビ油を良く混ぜ合わせる。 工程3.ニカワを湯煎し、液状に成ってから、工程2で
作成した液を加える。 工程4.工程1で作成した混合物に工程3で作成した液
を少量ずつ加えながら、混ぜ合わせる。この場合、木酢
液を混合したので、ニカワ及びもち米が液状化してい
く。
【0022】これにより製造された塗布剤は、使用に際
しては、精製木酢液を混合したので、ニカワが液状にな
り、そのため、接着面の硬化強度並びに凹凸部分に対す
る浸潤速度がより増強され、浸透性が均一化される。ま
た、ニカワの他にもち米を加えるので、接着面の硬化強
度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより増強され、浸
透性がより均一化される。更に、ヒバ油及びワサビ油の
添加により、殺菌,抗菌,防カビ等の作用が発揮される
とともに、加えて、接着の強化作用が発揮させられる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の天然素材
を用いた塗布剤によれば、原材料として使われているも
のが天然原料なので、あらゆる木材等の被塗布材加工品
(例えば、家具,食器,木製品,建材等)並びに家屋等
に使用が可能になる。また、本発明は天然素材を用いた
有機物の原材料で形成するので、大気汚染等の環境汚染
などにより地球が汚染されている現状を考えるに、現在
使用されている塗料,塗料下地剤,接着剤等を使用また
は廃棄することにより起こると考えられる人体に対する
様々なアレルギー反応や細胞の奇形等を、防止すること
ができ、極めて有用になる。例えば、アレルギー過敏症
の人にもアレルギー反応パッチテストの結果、アレルギ
ー過敏症のアレルギー反応は見られないことが確認され
た。即ち、焼却及び廃棄しても、天然素材のみを原材料
としていると、環境汚染物質並びに環境ホルモン(ダイ
オキシン/コプラナーPCB)等々を大気及び土壌に残
留させることがなくなり、環境上極めて有用なものにな
るのである。更に、本発明は、化学合成品を原料とした
塗料,塗料下地剤,接着剤等との同時使用も可能であ
り、他の化学合成品等を原料にした製品の特性を弱体化
することもできるようになる。更にまた、本発明は、実
験の結果、特に漆と併用した場合、漆の使用量を激減さ
せることができることが確認された。これにより、高価
な漆塗り製品の製造が、低コストで生産可能になり、経
済的波及効果は非常に大きいものが有ると考えられる。
【0024】また、本発明の塗料として機能する天然素
材を用いた塗布剤によれば、使用に際しては、ニカワの
コンドロイチン成分が均等に分布するようになるので、
硬化速度がより促進され、塗布表面強度並びに保護効果
が増強するとともに、表面の硬化乾燥速度が速まるよう
にすることができる。また、柿渋液に精製木酢液を混合
たので、柿渋の防水効果がより高められ、また塗布面
に対する均一性を向上させることができる。更に、ヒノ
キ油とワサビ油が添加したので、殺菌,抗菌,防カビ等
の作用を発揮させることができるとともに、加えて、表
面の皮膜の強化作用を発揮させることができる。
【0025】更に、本発明の塗料下地剤として機能する
天然素材を用いた塗布剤によれば、使用に際しては、砥
粉が完全に泥状に均等混合され、持続するので、被塗布
材の塗装前の塗布面の凹凸に良く侵入し凹凸を確実に排
除することができる。また、粉状のもち米を加えたの
で、もち米は砥粉に比較して柔らかいことから、被塗布
材の凹凸部分にこれらが侵入し易く、付着効果及び硬化
作用を増強させ、凹凸面の排除能力を向上させて塗布表
面をより一層均一化させることができる。更に、ヒバ油
を添加したので、殺菌,抗菌,防カビ等の作用を発揮さ
せることができるとともに、表面の皮膜の強化作用等を
発揮させることができる。
【0026】そしてまた、本発明の接着剤として機能す
る塗布剤によれば、使用に際しては、精製木酢液を混合
したので、ニカワが液状になり、そのため、接着面の硬
化強度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより増強さ
れ、浸透性を均一化することができる。また、ニカワの
他にもち米を加えたので、接着面の硬化強度並びに凹凸
部分に対する浸潤速度がより増強され、浸透性をより均
一化することができる。更に、ヒバ油及びワサビ油を添
加したので、殺菌,抗菌,防カビ等の作用を発揮させる
ことができるとともに、接着の強化作用を発揮させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る天然素材を用
いた塗布剤の成分構成を示す表図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態に係る天然素材を用
いた塗布剤の製造工程を示す図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態に係る天然素材を用
いた塗布剤の成分構成を示す表図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る天然素材を用
いた塗布剤の製造工程を示す図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態に係る天然素材を用
いた塗布剤の成分構成を示す表図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態に係る天然素材を用
いた塗布剤の製造工程を示す図である。
【図7】木酢液の原液の成分構成の一例を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 189/00 C09D 5/00 C10C 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物として塗料主原料及びニカワを含
    んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて塗料として
    機能する天然素材を用いた塗布剤において、 pH=3〜4の精製木酢液を6〜9重量%含むととも
    に、上記塗料主原料として、柿渋液を60〜80重量%
    有し、上記ニカワを10〜15重量%有し、10重量%
    以下のヒバ油を添加し、10重量%以下のワサビ油を添
    加したことを特徴とする天然素材を用いた塗布剤。
  2. 【請求項2】 砥粉を有するとともに有機物としてニカ
    ワを含んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて塗料
    下地剤として機能する天然素材を用いた塗布剤におい
    て、 pH=3〜4の精製木酢液を20〜22重量%含むとと
    もに、上記砥粉を30〜40重量%有し、上記ニカワを
    15〜30重量%有し、粉状のもち米を10〜30重量
    %加え、2重量%以下のヒバ油を添加したことを特徴と
    する天然素材を用いた塗布剤。
  3. 【請求項3】 有機物として60重量%以上のニカワを
    含んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて接着剤と
    して機能する天然素材を用いた塗布剤において、 pH=3〜4の精製木酢液を7〜8重量%含むととも
    に、粉状のもち米を15〜30重量%加え、2重量%以
    下のヒバ油を添加し、2重量%以下のワサビ油を添加し
    たことを特徴とする天然素材を用いた塗布剤。
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