JP3448501B2 - 基板温調装置 - Google Patents

基板温調装置

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JP3448501B2
JP3448501B2 JP4123899A JP4123899A JP3448501B2 JP 3448501 B2 JP3448501 B2 JP 3448501B2 JP 4123899 A JP4123899 A JP 4123899A JP 4123899 A JP4123899 A JP 4123899A JP 3448501 B2 JP3448501 B2 JP 3448501B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハや液晶表示ディスプレイに使われるLCD基板を加熱
処理する際の基板温調装置、基板温調方法、基板処理装
置及び基板処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示ディスプレイ(LCD)装置の
製造工程において、LCD基板(ガラス基板)上にIT
O薄膜や電極パターン等を形成するために、半導体製造
工程において用いられるものと同様のフォトリソグラフ
ィ技術を用いて回路パターン等を縮小露光してフォトレ
ジストに転写し、これを現像処理する一連の処理が施さ
れる。
【0003】このような製造工程では、被処理体である
矩形状のLCD基板を、洗浄装置にて洗浄した後、LC
D基板にアドヒージョン処理装置にて疎水処理を施し、
冷却処理装置にて冷却した後、レジスト塗布装置にてフ
ォトレジスト膜を塗布形成する。その後、フォトレジス
ト膜を熱処理装置にて加熱してプリベーク処理を施した
後冷却し、露光装置にて所定のパターンを露光し、露光
後のLCD基板を現像装置にて現像液を塗布して現像し
た後にリンス液により現像液を洗い流し、ポストベーク
処理を行い、一連の工程が終了する。
【0004】上記熱処理装置は従来、例えば特開平8―
313855号公報に示すような構成の装置を用いてお
り、LCD基板を載置して加熱する加熱板と、この加熱
板を貫通してLCD基板を支持する支持ピンと、この支
持ピンを昇降する昇降機構と、加熱板上面に設けられた
LCD基板を支持する突起(プロキシミティピン)とを
具備するものが使用されている。
【0005】この熱処理装置において、図示しない搬送
機構によって搬入されるLCD基板を、加熱板上に突出
する支持ピンにて受け取る。そして、支持ピンが下降し
てLCD基板を加熱板上に設けられた突起の上に載置し
た後、加熱板を発熱させ、加熱板を所定温度例えば50
℃〜180℃に加熱してLCD基板の熱処理を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年画面の
高精細化に伴い高感度レジスト液が用いられるようにな
ってきて、LCD基板に形成される回路パターンの線幅
が3μmと従来よりも細くなっている。
【0007】そして上記の熱処理装置においては、基板
上に塗布されたレジスト液の膜厚が支持ピンやプロキシ
ミティピンからの熱伝導により変化し、露光・現像処理
の後には基板上に形成された回路パターンの線幅が支持
ピンやプロキシミティピンからの熱伝導により変化する
ことによりこれらの転写跡が生じる。これは、支持ピン
やプロキシミティピンが当接するLCD基板温度がその
他の部分の温度と比較して、高いということが原因であ
る。
【0008】この転写跡は現像後に生じる場合もある。
転写跡は製品になった後にも確認することができ、製品
不良の原因となる。
【0009】そこで、この転写跡をなくすために、支持
ピンやプロキシミティピンなどの接触部をLCD基板の
製品領域の外に設け、転写跡が製品領域外になるように
LCD基板との接触部を配置することが考えられるが、
LCD基板の大きさやその製品領域が異なる度に支持ピ
ンやプロキシミティピンの配置を再配置する必要があ
り、LCD基板の製品領域が決定しないとピンの配置を
決定できない等、ピンの再配置による設計工数の増加な
どの問題がある。
【0010】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、LCD基板上に転写跡が発生することなく、またL
CD基板の大きさや製品領域が異なっても支持ピンやプ
ロキシミティピンの配置を再配置する必要がない基板温
調装置、基板温調方法、基板処理装置及び基板処理方法
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に請求項1の発明は、基板を載せて温調する温調盤と、
該温調盤における基板の載置位置を変える変位手段とを
有することを特徴とする基板温調装置である。
【0012】請求項2の発明は、温調盤に突出して基板
を支持する支持手段を有することを特徴とする基板温調
装置である。
【0013】請求項3の発明は、温調盤の基板載置面
に、基板を吸引保持する吸引孔が形成されたことを特徴
とする基板温調装置である。
【0014】請求項4の発明は、前記基板は、半導体又
は絶縁性の材料から形成され、前記温調盤付近に、前記
基板の載置面の電荷を除去する除電手段を配置したこと
を特徴とする基板温調装置である。
【0015】請求項5の発明は、変位手段は、前記基板
の周囲に複数配置され、前記基板を移動させる移動部材
を有することを特徴とする基板温調装置である。
【0016】請求項6の発明は、変位手段及び支持手段
は、前記温調盤に対して基板を昇降させる昇降手段を有
することを特徴とする基板温調装置である。
【0017】請求項7の発明は、昇降手段には、基板の
昇降位置を検知する位置検知手段が設けられ、該位置検
知手段に基づいて前記温調盤に供給する電力量を可変さ
せる電力供給制御部を有することを特徴とする基板温調
装置である。
【0018】請求項8の発明は、昇降手段には、前記基
板の昇降速度を変える可変機構が設けられていることを
特徴とする基板温調装置である。
【0019】請求項9の発明は、変位手段は、前記移動
部材と、該移動部材を回転させる回転手段とを有するこ
とを特徴とする基板温調装置である。
【0020】請求項10の発明は、移動部材は、基板に
当接する外周が円形に形成され、前記回転手段は、前記
移動部材の偏心した軸に取り付けられていることを特徴
とする基板温調装置である。
【0021】請求項11の発明は、移動部材は、基板に
当接する外周が楕円、または略正多角形状に形成され、
前記回転手段は、前記移動部材の中心軸に取り付けられ
ていることを特徴とする基板温調装置である。
【0022】請求項12の発明は、変位手段は、前記移
動部材と、該移動部材を直線方向に移動させる直線方向
移動手段とを有することを特徴とする基板温調装置であ
る。
【0023】請求項13の発明は、基板の昇降位置を検
知する位置検知手段と、該位置検知手段に基づいて前記
回転手段の回転速度または前記駆動手段の駆動速度を制
御する速度制御部とを有することを特徴とする基板温調
装置である。
【0024】請求項14の発明は、基板を温調盤上に載
置する工程と、該温調盤上で基板を温調するとともに、
前記温調板上の基板の載置位置を変える工程と、を有す
る基板温調方法である。
【0025】請求項15の発明は、温調盤から基板を離
間させるとともに、該基板の載置面の電荷を除去する工
程を有する基板温調方法である。
【0026】請求項16の発明は、基板を載置して温調
する温調盤と、前記温調盤上に突出して前記基板を支持
する支持手段を有する第一と第二の温調装置と、第一の
温調装置から第二の温調装置へ基板を搬送する搬送アー
ムを有し、第一の温調装置と第二の温調装置との基板に
対する支持部材の配置が異なり、前記搬送アームは第一
の温調装置で温調された前記基板を受け取り、第二の温
調装置に載置する搬送制御手段を有する基板処理装置で
ある。
【0027】請求項17の発明は、基板を載置して温調
する温調盤と、前記温調盤上に突出して前記基板を支持
する支持手段を有する温調装置と、前記基板を搬送する
搬送アームを有し、前記搬送アームは、前記温調装置で
処理された基板を受け取り、前記基板を再度前記温調装
置に載置する際、前記温調装置と前記基板の相対位置が
異なる位置に前記基板を載置する搬送制御手段とを有す
る基板処理装置である。
【0028】請求項18の発明は、第一の支持手段に基
板を載置して温調する工程と、前記基板を搬送する搬送
アームにて前記第一の支持手段と前記基板の相対位置が
異なる第二の支持手段に基板を載置して温調する工程
と、を順番に行うことを特徴とする処理方法である。
【0029】請求項1、14の発明によれば、基板の温
調するとともに、基板の載置位置を変更するので、基板
に伝わる熱が広範囲に分散され、基板の温度分布が均一
となり、転写跡が発生しない。
【0030】請求項2の発明によれば、支持手段上で基
板の位置を変化させるので、基板が擦れる範囲が少な
く、さらに基板裏面および温調盤表面に摩擦による電荷
の発生を抑えることができる。
【0031】請求項3の発明によれば、基板を温調盤に
吸引保持しながら温調でき、温調盤表面から基板に多量
の熱を伝導させることができ、さらに基板の温度分布が
良くなる。
【0032】請求項4、15の発明によれば、さらに基
板の載置面に発生した電荷を除去でき、基板の静電破壊
を防止できる。
【0033】請求項5の発明によれば、変位手段が基板
周囲に複数配置されるので、確実に基板の位置を移動で
き、また、変位手段が基板周囲に複数配置されるので、
基板が支持手段上から脱落することがない。
【0034】請求項6の発明によれば、基板の支持位置
を変えながら基板を昇降することができ、基板を昇降す
る際に基板に伝わる熱が広範囲に分散する。
【0035】請求項7の発明によれば、昇降手段の位置
を検知し、昇降手段が下降しはじめると、温調盤に供給
する電力量を所定の時間だけ、所定の量増加させるよう
に電力供給制御部が指示を出し、温調盤の温度が所定の
時間だけ所定の温度高くなり、さらに処理時間を短縮で
きる。
【0036】請求項8の発明によれば、基板のそりが発
生しないように基板を段階的に温調盤に離隔接近させ、
徐々に基板に伝わる熱量を変化させる。このように基板
を段階的に温調盤に離隔接近させることにより、基板の
表裏の温度差を小さくして温度差による伸びを小さくで
き、基板を反らせることなく基板を加熱でき、基板と温
調盤の間隔が基板面内で同一となり、基板の温度分布を
なるべく均一にすることができる。
【0037】請求項9、10の発明によれば、移動部材
自身を回転させることにより、基板の温調処理中に基板
の載置位置を変えることが可能である。
【0038】請求項11の発明によれば、移動部材の形
状が円形の場合より移動部材の材料が少なくて済み移動
部材の軽量化が行え、基板温調装置の重量が軽減でき
る。また、移動部材の中心軸を中心として移動部材が回
転するので移動部材の形状が円形の場合よりバランスよ
く、より滑らかに回転可能である。
【0039】請求項12の発明によれば、基板の温調処
理中に基板の載置位置を直線方向に移動させる場合、基
板を移動させている間も基板端部と移動部材がこすれに
くく、微小ごみの発生を軽減できる。
【0040】請求項13の発明によれば、支持手段を下
降させるにつれて、基板の温度は上昇し、支持手段先端
と基板の温度差がなくなるので、支持手段の位置を検知
し、支持手段の位置が低くなるにつれて制御部からの指
示にて移動部材の回転速度を所定の速度まで減速する。
基板の移動速度を遅くしても、転写に対して効果的であ
る。また、基板の移動速度を遅くすることにより、基板
裏面に電荷が発生する可能性を減少できる。
【0041】請求項16、18の発明によれば、第一の
温調装置で温調を行い、その後第二の温調装置で温調を
行うが、第一の温調装置と第二の温調装置との基板に対
する支持手段の配置が異なるので、基板に対してそれら
の配置が相対的に移動し、基板との接触部での基板上の
温度が他の部分と同等となり、転写跡が発生しない。
【0042】請求項17の発明によれば、基板に対して
温調装置の基板支持部の配置が相対的に移動し、基板と
の接触部での基板上の温度が他の部分と同等となり、転
写跡が発生しない。
【0043】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を詳
細に説明する。この実施の形態では、この発明をLCD
基板Gの塗布現像処理システムに適用した場合について
説明する。
【0044】上記塗布現像処理システム1は、図1に示
すように被処理体としてLCD基板G(以下に基板とい
う)を搬入・搬出するローダ部2と、基板Gの第一の処
理部3と、中継部4を介して第一の処理部3に連設され
る第二の処理部5とで主に構成されている。なお、第二
の処理部5には受け渡し部7を介してレジスト膜に所定
の微細パターンを露光するための露光装置6が連設可能
となっている。
【0045】上記ローダ部2にはカセットステーション
10が設けられており、未処理の基板Gを収容するカセ
ット11と、処理済みの基板Gを収容するカセット12
とをそれぞれ複数載置自在である。カセット10、11
との間で基板Gの搬入出を行うべく水平(X,Y)方向
と垂直(Z)方向の移動及び回転(θ)可能な基板搬出
入ピンセット13とで構成されている。
【0046】上記第一の処理部3は、搬送アームである
例えばX,Y,Z方向の移動及びθ回転可能なメインア
ーム15の搬送路16の一方の側に、基板Gをブラシ洗
浄するブラシ洗浄装置17、現像装置18が並んで配置
され、搬送路11の他方の側に基板Gの表面を疎水化処
理するアドヒージョン処理装置19、現像処理の後で加
熱するポストベークを行うこの発明の基板温調装置であ
る例えば熱処理装置20、基板Gを所定温度に冷却する
冷却処理装置21が多段に配置されている。
【0047】一方、上記第二の処理部5は、第一の処理
部3と同様に、搬送アームである例えばX,Y,Z方向
の移動及びθ回転可能なメインアーム22を有し、この
メインアーム22の搬送路23の一方の側に、塗布・周
縁部除去装置24を配置し、搬送路23の他方の側にレ
ジスト液塗布の後で基板Gを加熱するプリベークを行う
この発明の熱処理装置20、冷却処理装置21が多段に
配置されている。
【0048】なお、上記受け渡し部7には、基板Gを一
時待機させるためのカセット25と、このカセット25
との間で基板Gの出し入れを行う搬送用ピンセット26
と、基板Gの受け渡し台27が設けられている。
【0049】上記構成の塗布現像処理システムは、図2
に示すように基板搬入出ローダ部2、第一の処理部3、
第二の処理部5、受け渡し部7毎に、ユニット制御部例
えば基板搬入出ローダ部の制御部59、第一の処理部の
制御部60、第二の処理部の制御部61、受け渡し部の
制御部62によって個々に動作が制御されており、これ
ら各処理部の制御部は主制御部63によって集中制御さ
れている。各処理部3、5におけるそれぞれの処理機構
での処理は、主制御部63から送られた基板の情報に基
づきレシピ情報記憶部64に記憶されたレシピをレシピ
制御部65によって抽出し、搬入出ローダ部制御部5
9、第一の処理部制御部60、第二の処理部制御部6
1、受け渡し部制御部62に送られ、各処理機構、例え
ばプリベーク機構74やポストベーク機構69において
各基板に応じた処理が行われる。
【0050】上記のように構成される塗布現像処理シス
テム1において、カセット11内に収容された未処理の
基板Gはローダ部2の搬出入ピンセット13によって取
り出された後、第一の処理部3のメインアーム15に受
け渡され、そして、ブラシ洗浄装置17内に搬送され
る。このブラシ洗浄装置17内にてブラシ洗浄された基
板Gは、アドヒージョン処理装置19にて疎水化処理が
施され、冷却処理装置21にて冷却された後、中継部4
上に載置される。
【0051】第二の処理部5のメインアーム22が受け
取り、レジスト塗布装置31にてフォトレジスト膜すな
わち感光膜が塗布形成され、引き続いて周縁部除去装置
30によって基板Gの周辺の不要なレジスト膜が除去さ
れる。そして、このフォトレジスト膜が熱処理装置20
にて加熱されてベーキング処理が施され、冷却処理装置
21にて冷却された後、露光装置6にて所定のパターン
が露光される。そして、露光後の基板Gは現像装置18
内へ搬送され、現像液により現像された後にリンス液に
より現像液を洗い流し、現像処理を完了する。その後、
熱処理装置20にて加熱されてベーキング処理が施さ
れ、冷却処理装置21にて冷却された後に処理済みの基
板Gはローダ部1のカセット12内に収納され、一連の
処理が終了する。
【0052】次に、上記LCD基板の塗布現像処理シス
テム1に使用されるこの発明の基板温調装置の構成につ
いて説明する。
【0053】図3に示すように熱処理装置20には、基
板Gを載せて温調する温調盤として例えばホットプレー
ト31と、ホットプレート31との間に処理空間88を
形成すべくホットプレート31上部を覆うようにカバー
部材32が配置される。また、ホットプレート31周囲
に処理空間を形成するための開閉可能なシャッター部材
33が配置されており、シャッター部材の昇降機構例え
ばシリンダ86に連結されている。なおカバー部材32
の天井の中央部には排気口(図示を省略)が設けられて
いて、ベーキング処理中に蒸発した溶剤を処理空間より
排出する。
【0054】上記ホットプレート31の内部には、ホッ
トプレート31を加熱することにより、ホットプレート
31を通して基板Gを加熱するための加熱ヒータ(加熱
手段)を埋設すると共に図示しない温度センサーを埋設
しており、電力供給制御部でもある例えば第一の処理部
制御部60または第二の処理部制御部61からの指令に
より、例えば50℃〜180℃等の所定の加熱温度に温
度設定可能なように構成されている。また、ホットプレ
ート31上面には図4に示すように複数の吸引孔45が
設けられており、基板Gをホットプレート上に載置して
基板Gを吸引保持できる。なお、吸気孔のかわりにホッ
トプレート31上面に矩形状の吸引用の溝を設けてもよ
い。
【0055】また、基板の載置位置を変える変位手段と
して、基板周囲に複数配置され、例えばホットプレート
31上に基板Gを載置した場合の基板角部近傍に、図4
に示すように例えば8箇所の基板を移動させる移動部材
46が設けられている。移動部材46の下方には軸89
が設けられ、軸89を保持する保持部材47は変位手段
の昇降手段である例えば昇降機構90に連結されて昇降
可能に、ホットプレートに対して相対的に上下可能に構
成されている。昇降機構90は昇降速度を変える可変機
構である例えばステッピングモータ48とこのステッピ
ングモータにより駆動される駆動プーリ49と、駆動プ
ーリの上方に配置される従動プーリ50と、駆動プーリ
49と従動プーリ50に掛け渡されるタイミングベルト
51により構成されており、保持部材47はタイミング
ベルト51に締結されている。したがって、ステッピン
グモータ48の正逆回転によって移動部材46とホット
プレート31とが相対的に上下移動できるように構成さ
れている。また、移動部材46は回転手段である例えば
回転機構91に連結されている。回転機構91は回転速
度を変える可変機構である例えばステッピングモータ5
2とこのステッピングモータ52により駆動される駆動
プーリ53と、各移動部材46の下方に設けた各軸89
に設けられた従動プーリ54と、駆動プーリ53と従動
プーリ54に掛け渡されるタイミングベルト55により
構成されている。したがってステッピングモータ52を
正逆回転すると移動部材46が各々の移動部材46の偏
心した軸56に対して正逆回転可能である。なお、基板
Gの外形寸法が変わる場合、移動部材46の大きさを変
更するだけで対応できる。図5に示すように移動部材4
6の形状は基板Gに当接する外周が円形に形成され、偏
心軸56を中心に軸89が設けられている。また、基板
Gが移動部材46より上方に位置し、その状態から移動
部材46が上昇して基板周囲に配置される時に、基板G
が移動部材46内側に入り易いように、移動部材46の
断面形状は上部が台形状になっている。
【0056】また、基板Gを支持する支持手段として、
例えば支持ピン35が設けられ、図3、4に示すように
ホットプレートには例えば9つの貫通孔34が設けられ
ており、これらの貫通孔34に支持ピン35が挿入され
ている。9本の支持ピン35を保持する保持部材40は
支持部材の昇降手段例えば昇降機構92に連結されて昇
降可能に、支持ピン35をホットプレートの貫通孔を挿
通して上方に出没移動可能に構成されている。この場
合、昇降機構92は、昇降速度を変える可変機構である
ステッピングモータ36とこのステッピングモータ36
により駆動される駆動プーリ37と、駆動プーリ37の
上方に配置される従動プーリ38と、駆動プーリ37と
従動プーリ38に掛け渡されるタイミングベルト39に
より構成されており、保持部材40はタイミングベルト
39に締結されている。したがって、ステッピングモー
タ36の正逆回転によって支持ピン35とホットプレー
ト31とが相対的に上下移動できるように構成されてい
る。
【0057】また、基板Gを支持するもう一つの支持手
段として、ホットプレート31上面に設けられた複数の
突起35aが有る。
【0058】なお、変位手段と支持手段の昇降位置検知
手段として、例えばステッピングモータ36、48はス
テッピングモータに送るパルス数に応じてステッピング
モータ36、48の出力軸の回転角度が決定するので、
ステッピングモータ36、48に送ったパルス数から出
力軸の回転角度と、前記出力軸の回転角度から変位手段
と支持手段の昇降位置とを、第一または第二の処理部制
御部60、61にて算出し、変位手段と支持手段との昇
降位置を検知可能である。または、ステッピングモータ
36、48の出力軸に、円周上に等角度間隔例えば10
度毎に設けられた複数の同形状の小窓の開いた円板を取
り付け、円板の前後に投受光型の光学センサーを設け、
光学センサーの光軸が小窓を通過するように光学センサ
ーを配置し、前記出力軸が回転すると小窓の位置が移動
し、10度回転すると光軸が遮断され、光軸が遮断され
た回数で出力軸の回転角度と、前記出力軸の回転角度か
ら変位手段と支持手段の昇降位置とを、第一または第二
の処理部制御部60、61にて算出し、変位手段と支持
手段との昇降位置を検知可能である。
【0059】また、図3に示すようにシャッター部材3
3が下降したときに形成される開口部57の外側には基
板Gの載置面の電荷を除去する除電手段である例えばイ
オナイザ58が配置される。イオナイザ58には図示し
ない円形の気体吐出口が等間隔で水平方向に基板Gの長
辺よりも長く設けられ、その気体吐出口の中心に図示し
ない放電電極があり、放電電極で発生したイオンを気体
吐出口から吐出されるエアや窒素ガスその他の不活性ガ
スの流れに乗せて基板Gの載置面及び基板Gの裏面に吹
き付けることにより、基板Gの載置面及び基板Gの裏面
に帯電した電荷を除去する。
【0060】次に上記のように構成されるこの発明の熱
処理装置20を用いて基板Gを加熱処理する場合の動作
について説明する。ここでは例えば第一の処理部にある
熱処理装置について説明する。まず、予めホットプレー
ト31を例えば50℃〜180℃程度の所定の温度に設
定しておく。メインアーム15との基板受け渡し位置ま
で支持ピン35の昇降機構のステッピングモータ36を
駆動して支持ピン35を上昇させ、搬送アームと干渉し
ない位置まで移動部材46の昇降機構のステッピングモ
ータ48を駆動して移動部材46を上昇させた状態でシ
ャッター部材を開閉機構のエアーシリンダ86を駆動し
て下降させ、カバー部材下面とシャッター部材上端との
間に開口部57、87を形成する。開口部87から基板
Gを保持したメインアーム15を水平方向に所定の位置
まで進入させ、メインアーム15を下降し、その後にメ
インアーム15を後退させて支持ピン35上に基板Gを
載置する。
【0061】メインアーム15が熱処理装置から待避し
た後、案内部材46が基板Gの周囲を覆う高さまでステ
ッピングモータ48を駆動して上昇させ、移動部材46
が基板Gの周囲に配置される。移動部材46は偏心した
軸を中心に回転するので水平面内での初期設定角度はあ
らかじめ決まっており、メインアーム15が支持ピン3
5上に載置した基板Gの位置と対応していて、また、移
動部材46の断面形状は上部が台形状になっているた
め、移動部材46が基板保持高さまで上昇する時に基板
Gを移動部材内側に容易に位置させることができる。
【0062】移動部材46が上昇終了して所定時間後
に、移動部材46の水平方向の駆動機構のステッピング
モータ52を駆動して、移動部材46が水平面内で各々
の偏心した軸56を中心に正逆回転を始め、基板Gを支
持ピン35上で水平面内で移動させる。基板Gを支持す
る位置が水平方向に時間的に変化して基板支持部である
支持ピン35から伝わる熱が基板Gの広範囲に分散され
るので、基板支持部である支持ピン35付近の基板温度
が基板Gの他の部分の温度と同等となり、基板の温度分
布が均一となり、転写に対して効果的である。
【0063】また、支持ピン35上で基板Gの位置を変
化させるので、基板Gが擦れる範囲が少なく、それによ
り基板Gおよびホットプレート31表面に摩擦による電
荷の発生も問題ない程度に抑えられる。また、移動部材
46が基板周囲に複数配置されるので、基板Gが支持ピ
ン35上から脱落することなく、確実に基板Gの位置を
移動できる。
【0064】そしてカバー部材32下面とシャッター部
材33上端との間に所定の隙間の空気導入口を設けるま
でシャッター部材33を上昇させ、処理空間を形成す
る。
【0065】移動部材46を水平面内で正逆回転させた
まま、基板Gの表裏での温度の違いによる基板Gのそり
が発生しないように支持ピン35と移動部材46を段階
的に下降(段階ベーク)させて、徐々に加熱する。基板
Gを段階的に下降させることにより、基板Gの表裏の温
度差を小さくして温度差による伸びを小さくでき、基板
Gを反らせることなく基板Gを加熱でき、基板Gと載置
台の間隔が基板面内で一定となり、基板Gの温度分布を
なるべく均一にすることができる。
【0066】支持ピン35の位置を検知し、支持ピン3
5の位置が下降しはじめると、ホットプレート31に供
給する電力量を所定の時間だけ、所定の量増加させるよ
うに制御部60が指示を出し、ホットプレート31の温
度が所定の時間だけ所定の温度高くなり、処理時間を短
縮できる。
【0067】支持ピン35を下降させるにつれて、基板
Gの温度は上昇し、支持ピン35先端と基板Gの温度差
がなくなるので、支持ピン35の位置を検知し、支持ピ
ン35の位置が低くなるにつれて制御部60からの指示
にて移動部材46の回転速度を所定の速度まで減速す
る。基板Gの揺動速度を遅くしても、転写に対して効果
的である。また、基板Gの揺動速度を遅くすることによ
り、基板裏面に電荷が発生する可能性を減少できる。
【0068】支持ピン35の先端が突起35aより低く
なると、突起92上に基板Gが載置され、所定の時間加
熱処理が行われる。突起92上に基板Gが載置された後
も移動部材46はずっと水平面内で正逆回転を続け、基
板Gを揺動させる。
【0069】所定の加熱時間が経過した後には、フォト
レジスト膜は乾燥しており、これ以後に熱処理装置が原
因による転写は発生しないので、移動部材46の回転を
停止し、基板Gの移動を停止する。その後、シャッター
部材33が下降し、開口部57、87を形成し、除電用
のイオナイザから基板Gに向けてイオンの供給を開始す
る。その後、イオンの供給を継続したまま支持ピン35
が段階的に上昇する。コンデンサと同じ理屈で基板Gが
上昇してホットプレート31から遠ざかるにつれ帯電し
た電圧は高くなるので、基板Gを0.5〜5mm/秒ほ
どの速度でゆっくり上昇させながら、または停止させ
て、基板Gがホットプレート31に近接した状態で基板
裏面とホットプレート31の表面の電荷を除去する。電
荷を除去することにより、基板Gやホットプレート31
の表面にパーティクルが引き寄せられ、そのパーティク
ルにより基板Gの温度分布が乱されることがなく、転写
にも効果的である。また、電荷によりスパークして基板
上の回路パターンの破壊も防止できる。
【0070】その後、支持ピン35はメインアーム15
の受け渡し高さまで上昇し、イオナイザ58からイオン
の供給を停止する。
【0071】開口部87からメインアーム15を水平方
向に所定の位置まで進入させ、メインアーム15を上昇
させ、その後後退させて基板Gを熱処理装置内より搬出
する。
【0072】基板Gは熱処理装置内にある間水平面内で
揺動して基板Gを支持する部分が時間的に変化するの
で、基板Gの支持部付近の温度変化が他の部分と比較し
ても同等で、いわゆる転写跡が発生しない。
【0073】また、移動部材46の形状は基板Gに当接
する外周が円形に形成され、偏心軸56を中心に軸89
が設けていたが、移動部材46は、基板Gに当接する外
周が楕円、または略正多角形状に形成され、中心軸を中
心に軸89が設けられてもよいことはいうまでもない。
この場合、基板Gの外形寸法がかなり小さくなり、軸8
9から基板Gの端部までの距離が遠い場合でも、円形の
場合より移動部材46の材料が少なくて済み移動部材の
軽量化が行え、熱処理装置の重量軽減できる。また、移
動部材46の中心軸を中心として移動部材46が回転す
るのでバランスよく、より滑らかに回転可能である。
【0074】また、移動部材を正逆回転させる回転手段
を設けていたが、移動部材を直線方向に移動させる直線
方向移動手段を設け、移動部材を直線運動させることに
より基板Gを水平面内で揺動させてもよいことはいうま
でもない。
【0075】この場合、図6に示すように移動部材46
の下方に軸93が設けられ、軸93が保持部材94に保
持される。保持部材94はガイド95を通じて保持部材
96に結合され、保持部材94と保持部材96は相対的
に直線運動可能である。保持部材96上には保持部材9
4を駆動するステッピングモータ97とこのステッピン
グモータにより駆動される駆動プーリ98と、駆動プー
リ98の右方に配置される従動プーリ99と、駆動プー
リ98と従動プーリ99に掛け渡されるタイミングベル
ト100が設けられる。したがって、ステッピングモー
タ97の正逆回転によって保持部材94が直線方向に移
動し、移動部材46が直線方向に移動し、基板Gを揺動
させる。
【0076】また、保持部材96は変位手段の昇降手段
である例えば昇降機構90に連結されて昇降可能に、ホ
ットプレート31に対して相対的に上下可能に構成され
ている。昇降機構90は昇降速度を変える可変機構であ
る例えばステッピングモータ48とこのステッピングモ
ータにより駆動される駆動プーリ49と、駆動プーリの
上方に配置される従動プーリ50と、駆動プーリ49と
従動プーリ50に掛け渡されるタイミングベルト51に
より構成されており、保持部材47はタイミングベルト
51に締結されている。したがって、ステッピングモー
タ48の正逆回転によって移動部材46とホットプレー
ト31とが相対的に上下移動できるように構成されてい
る。
【0077】移動部材を回転させて基板Gを移動させる
場合、基板Gを移動させている間基板端部と移動部材が
こすれるのでこの部分からごみが発生する可能性がある
が、移動部材を直線運動させる場合は、基板Gを移動さ
せている間も基板端部と移動部材がこすれにくいので、
移動部材を回転させる場合よりもごみの発生を軽減でき
る。
【0078】なお、移動部材を正逆回転させる回転手段
を設けていたが、図7のように移動部材46を設けずに
例えばエアシリンダ101等を基板周囲に設けてもよい
ことはいうまでもない。エアシリンダ101を例えば4
個、ホットプレート31の周囲に配置されるように保持
部材103に固定する。保持部材103は第一の実施の
形態と同じように昇降可能で、昇降速度が可変可能で、
昇降位置検出可能である。また、エアシリンダ101の
直線運動する棒部102の移動速度が可変なように、エ
アシリンダ101に駆動用気体を送る配管の途中に駆動
用気体の流量を可変可能な図示しないバルブが設けら
れ、このバルブは昇降位置を検出した結果に基づき制御
部60からの指示によりこのバルブの開閉量を調整し、
棒部102の移動速度を可変させてエアシリンダ101
の直線運動する棒部102にて直接基板Gを押して直線
運動させてもよく、この場合移動部材が必要ない分部品
点数を軽減でき、構造の簡易化がはかれる。
【0079】また、基板Gを突起92上に載置して加熱
処理を行ったが、基板上での温度分布をさらに向上させ
るために、突起92を設けずに基板Gをホットプレート
31上に直接載置して熱処理を行ってもよいのはいうま
でもない。この場合も支持ピン35と案内部材46を段
階的に下降(段階ベーク)させる。基板Gをホットプレ
ート31上に載置した後、吸引孔45にて基板Gをホッ
トプレート31に吸引保持、解除を例えば約1〜3秒の
間隔で行う。基板Gをホットプレートに吸引保持してい
る時に移動部材46は静止しており、基板Gの吸引保持
が解除された時のみ移動部材46は正逆回転し、基板G
を水平面内にて揺動させる。なお、基板Gの吸引保持を
解除する際に基板Gがホットプレート31から剥がれ易
くなり、また基板裏面とホットプレート31の表面が擦
れないようにホットプレートの設定温度に加熱された窒
素あるいは不活性ガスを吸引孔45から吹き出して、基
板裏面とホットプレート31の表面に気体の層を設けた
ほうがよい。
【0080】次に第二の実施の形態について説明する。
塗布現像処理システムの全体構成は第一の実施の形態と
同じで図1のようになる。
【0081】第二の処理部3には第一の熱処理装置20
dと第二の熱処理装置20eが設けられる。第一の熱処
理装置20dと第二の熱処理装置20eは図3に示すよ
うにそれぞれ基板Gを載置して温調する温調盤例えばホ
ットプレート31と、ホットプレート31上に突出して
前記基板Gを支持する支持手段例えば指示ピン35を有
する。
【0082】なお、第一の熱処理装置20dと第二の熱
処理装置20eとは、基板Gに対する支持部材である指
示ピン35の配置が異なる。
【0083】加熱処理が行われる場合、基板Gはまず、
第一の熱処理装置20dの指示ピン35上に載置されて
指示ピン35が下降し、基板Gがホットプレート31に
近接して温調される。所定時間経過後、指示ピン35を
上昇させて基板Gを上昇させ、メインアームにて第一の
熱処理装置20dから基板Gを受け取る。その後、第二
の熱処理装置20eの指示ピン35上に載置され、指示
ピン35が下降して基板Gがホットプレート31に近接
し、基板Gが再度温調される。
【0084】第一の熱処理装置20dと第二の熱処理装
置20eとは、基板Gに対する支持部材の配置が異な
り、第一の熱処理装置20dで行う第一の熱処理と、第
二の熱処理装置20eで行う第二の熱処理とで基板Gに
対して支持手段の配置が相対的に移動し、基板Gとの接
触部近傍での基板G上の温度が基板Gの他の部分と同等
となり、転写跡が発生しない。
【0085】なお、支持ピン35上に基板Gを載置し
て、基板Gをホットプレート31に近接させて熱処理を
行ったが、ホットプレート31上に直接基板Gを載置し
て熱処理を行ってもよく、また、ホットプレート31上
に突起92を設け、突起92上に基板Gを載置して熱処
理を行ってもよいのはいうまでもない。
【0086】次に第三の実施の形態について説明する。
塗布現像処理システムの全体構成は第一の実施の形態と
同じで図1のようになる。
【0087】第二の処理部3には、図3に示すような基
板Gを載置して温調する温調盤である例えばホットプレ
ート31と、前記温調盤上に突出して前記基板Gを支持
する支持手段例えば指示ピン35を有する熱処理装置2
0が設けられる。
【0088】基板Gを熱処理する場合、まず指示ピン3
5上に基板Gが載置され、指示ピン35が下降してホッ
トプレート31に基板Gが近接して基板Gが温調される
(第一の基板温調)。所定時間経過後、指示ピン35は
上昇し、メインアーム15にて基板Gを受け取る。再度
第一の基板温調を行った熱処理装置20にて、第二の基
板温調を行うが、制御部60からの指示により、所定の
量メインアーム15は水平方向に移動し、再度第一の基
板温調を行った熱処理装置20内の指示ピン35上に、
第一の基板温調時の基板Gと支持ピン35との相対位置
と異なるように、基板Gを載置する。その後、指示ピン
35が下降してホットプレート31に基板Gが近接し
て、基板Gが温調される。
【0089】第一の基板温調時と第二の基板温調時とで
温調処理中に、基板Gと支持ピン35との相対位置をが
変化するように基板Gを熱処理装置20に再載置させる
ことにより、基板Gに対して熱処理装置20の配置が相
対的に移動し、基板Gとの接触部での基板G上の温度が
他の部分と同等となり、転写跡が発生しない。
【0090】なお、支持ピン35上に基板Gを載置し
て、基板Gをホットプレート31に近接させて熱処理を
行ったが、ホットプレート31上に直接基板Gを載置し
て熱処理を行ってもよく、また、ホットプレート31上
に突起92を設け、突起92上に基板Gを載置して熱処
理を行ってもよいのはいうまでもない。
【0091】なお、第一の温調と第二の温調を同じ熱処
理装置20で行ったが、同じ構成の熱処理装置20d、
20eを用い、第一の温調を第一の熱処理装置20dで
行い、第一の温調後、第二の温調を第二の熱処理装置2
0eで行う際に、第一の温調と第二の温調で基板Gと支
持ピン35の相対位置が異なるように、第二の熱処理装
置20eに基板Gを載置する際に、制御部60からの指
示により第二の熱処理装置20eの正規の基板載置位置
から所定量水平方向に基板Gをずらして、支持ピン35
上に載置して温調してもよいことはいうまでもない。
【0092】なお、第一〜第三の実施の形態にて基板温
調装置として、例えば熱処理装置を例にしたが、基板温
調装置は基板Gを冷却する冷却処理装置21でも、加熱
しながら基板Gの表面をアドヒージョン処理するアドヒ
ージョン処理装置19でも、よいことはいうまでもな
い。
【0093】
【発明の効果】請求項1、14の発明によれば、基板に
伝わる熱が広範囲に分散され、基板の温度分布が均一と
なり、転写跡が発生しないので、製品の歩留まりの向上
を図ることができる。
【0094】請求項2の発明によれば、さらに温調盤表
面に摩擦による電荷の発生を抑えることができ、回路パ
ターンの静電破壊を防止でき、製品の歩留まりの向上を
図ることができる。
【0095】請求項3の発明によれば、多量の熱が伝導
し、さらに基板の温度分布が良くなり、製品の歩留まり
の向上を図ることができる。
【0096】請求項4、15の発明によれば、さらに基
板の載置面に発生した電荷を除去でき、基板の静電破壊
を防止でき、製品の歩留まりの向上を図ることができ
る。
【0097】請求項5の発明によれば、変位手段が基板
周囲に複数配置されるので、基板が支持手段上から脱落
することがなく、製造工程における安全性を向上でき
る。
【0098】請求項6の発明によれば、基板を昇降中に
支持位置を変えるので、基板の温度均一性を向上でき、
製品の品質を向上できる。
【0099】請求項7の発明によれば、昇降手段の位置
を検知し、昇降手段が下降しはじめると、温調盤に供給
する電力量を所定の時間だけ、所定の量増加させるよう
に電力供給制御部が指示を出し、温調盤の温度が所定の
時間だけ所定の温度高くなり、さらに処理時間を短縮で
き、スループットの向上が図れる。
【0100】請求項8の発明によれば、基板のそりが発
生しないように基板を段階的に温調盤に近づけて、徐々
に加熱する。基板を段階的に温調盤に近づけることによ
り、基板の表裏の温度差を小さくして温度差による伸び
を小さくでき、基板を反らせることなく基板を加熱で
き、基板と温調盤の間隔が基板面内で同一となり、基板
の温度分布をなるべく均一にすることができ、製品の歩
留まりの向上を図ることができる。
【0101】請求項9、10の発明によれば、基板の温
調処理中に基板の載置位置を変えることが可能であり、
基板に伝わる熱が広範囲に分散され、基板の温度分布が
均一となり、転写跡が発生しないので、製品の歩留まり
の向上を図ることができる。
【0102】請求項11の発明によれば、移動部材の形
状が円形の場合より移動部材の材料が少なくて済み移動
部材の軽量化が行え、基板温調装置の重量が軽減でき
る。また、移動部材の中心軸を中心として移動部材が回
転するので移動部材の形状が円形の場合よりバランスよ
く、より滑らかに回転可能であり、製品の歩留まりの向
上を図ることができる。
【0103】請求項12の発明によれば、基板の温調処
理中に基板の載置位置を直線方向に移動させる場合、基
板を移動させている間も基板端部と移動部材がこすれに
くく、微小ごみの発生を軽減でき、製品の歩留まりの向
上を図ることができる。
【0104】請求項13の発明によれば、支持手段を下
降させるにつれて、基板の温度は上昇し、支持手段先端
と基板の温度差がなくなるので、支持手段の位置を検知
し、支持手段の位置が低くなるにつれて制御部からの指
示にて移動部材の回転速度を所定の速度まで減速する。
基板の移動速度を遅くしても、転写に対して効果的であ
る。また、基板の移動速度を遅くすることにより、基板
裏面に電荷が発生する可能性を減少でき、製品の歩留ま
りの向上を図ることができる。
【0105】請求項16、18の発明によれば、第一の
温調装置で温調を行い、その後第二の温調装置で温調を
行うが、第一の温調装置と第二の温調装置との基板に対
する支持手段の配置が異なるので、基板に対してそれら
の配置が相対的に移動し、基板との接触部での基板上の
温度が他の部分と同等となり、転写跡が発生しないの
で、製品の歩留まりの向上を図ることができる。
【0106】請求項17の発明によれば、基板に対して
温調装置の基板支持部の配置が相対的に移動し、基板と
の接触部での基板上の温度が他の部分と同等となり、転
写跡が発生しないので、製品の歩留まりの向上を図るこ
とができる。
【0107】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるLCD用ガラス基板
の塗布・現像装置の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係わるLCD用ガラス基板
の塗布・現像装置の制御系を説明する制御部説明図であ
る。
【図3】本発明の実施形態に係わる熱処理装置の垂直断
面図である。
【図4】本発明の実施形態に係わる熱処理装置の変位手
段の斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係わる熱処理装置の移動部
材の斜視図である。
【図6】本発明の別の実施形態に係わる熱処理装置の変
位手段の斜視図である。
【図7】本発明の別の実施形態に係わる熱処理装置の変
位手段の斜視図である。
【符号の説明】
20 熱処理装置 31 ホットプレート 35 支持ピン 35a 突起 36 ステッピングモータ 37 駆動プーリ 38 従動プーリ 39 タイミングベルト 40 保持部材 45 吸引孔 46 移動部材 47 保持部材 48 ステッピングモータ 49 駆動プーリ 50 従動プーリ 51 タイミングベルト 52 ステッピングモータ 53 駆動プーリ 54 従動プーリ 55 タイミングベルト 58 イオナイザ 90 昇降機構 91 回転機構 92 昇降機構
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−272342(JP,A) 特開 平10−326767(JP,A) 特開 平10−149977(JP,A) 特開 平9−36195(JP,A) 特開 平8−222503(JP,A) 特開 平7−254545(JP,A) 特開 平7−176472(JP,A) 特開 平6−236844(JP,A) 特開 平6−77231(JP,A) 特開 平5−259145(JP,A) 特開 平4−196518(JP,A) 特開 平3−135011(JP,A) 特開 平1−265516(JP,A) 実開 昭63−79636(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/38

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を載せて温調する温調盤と、 前記基板の周囲に複数配置され、前記基板を移動させる
    ことで該温調盤における基板の載置位置を変える移動部
    材と、前記移動部材を回転させる回転手段とを有する変
    位手段とを有し、 前記移動部材は、基板に当接する外周が円形に形成さ
    れ、前記回転手段は、前記移動部材の偏心した軸に取り
    付けられていることを特徴とする基板温調装置。
  2. 【請求項2】 基板を載せて温調する温調盤と、 前記基板の周囲に複数配置され、前記基板を移動させる
    ことで該温調盤における基板の載置位置を変える移動部
    材と、前記移動部材を回転させる回転手段とを有する変
    位手段とを有し、 前記移動部材は、基板に当接する外周が楕円、または略
    正多角形状に形成され、前記回転手段は、前記移動部材
    の中心軸に取り付けられていることを特徴とする基板温
    調装置。
  3. 【請求項3】 基板を載せて温調する温調盤と、 前記基板の周囲に複数配置され、前記基板を移動させる
    ことで該温調盤における基板の載置位置を変える移動部
    材と、該移動部材を直線方向に移動させる直線方向移動
    手段とを有する変位手段とを有することを特徴とする基
    板温調装置。
  4. 【請求項4】 前記温調盤から突出して基板を支持する
    支持手段を有することを特徴とする請求項1〜3のうち
    いずれか1項に記載の基板温調装置。
  5. 【請求項5】 前記温調盤の基板載置面に、基板を吸引
    保持する吸引孔が形成されたことを特徴とする請求項1
    〜3のうちいずれか1項に記載の基板温調装置。
  6. 【請求項6】 前記基板は、半導体又は絶縁性の材料か
    ら形成され、前記温調盤付近に、前記基板の載置面の電
    荷を除去する除電手段を配置したことを特徴とする請求
    項1〜3のうちいずれか1項に記載の基板温調装置。
  7. 【請求項7】 前記変位手段及び前記支持手段は、前記
    温調盤に対して基板を昇降させる昇降手段を有すること
    を特徴とする請求項4に記載の基板温調装置。
  8. 【請求項8】 前記昇降手段には、基板の昇降位置を検
    知する位置検知手段が設けられ、該位置検知手段に基づ
    いて前記温調盤に供給する電力量を制御する電力供給制
    御部を有することを特徴とする請求項7に記載の基板温
    調装置。
  9. 【請求項9】 前記昇降手段には、前記基板の昇降速度
    を変える可変機構が設けられていることを特徴とする
    求項7または請求項8に記載の基板温調装置。
  10. 【請求項10】 前記基板の昇降位置を検知する位置検
    知手段と、該位置検知手段に基づいて前記回転手段の回
    転速度または前記移動手段の移動速度を制御する速度制
    御部とを有することを特徴とする請求項9に記載の基板
    温調装置。
  11. 【請求項11】 基板を載せて温調する温調盤と、 前記基板の周囲に複数配置され、前記基板を移動させる
    ことで該温調盤における基板の載置位置を変える移動部
    材と、前記移動部材を回転させる回転手段とを有する変
    位手段と、 前記温調盤から突出して基板を支持する支持ピンを有す
    る支持手段とを有し、 前記変位手段及び前記支持手段は、前記移動部材及び前
    記支持ピンを昇降させることで前記温調盤に対して基板
    を昇降させる昇降手段を有し、 前記移動部材を水平面内で正逆回転させたまま、前記支
    持ピンと前記移動部材とを段階的に下降させることを特
    徴とする基板温調装置。
  12. 【請求項12】 前記昇降手段には、基板の昇降位置を
    検知する位置検知手段が設けられ、該位置検知手段に基
    づいて前記温調盤に供給する電力量を制御する電力供給
    制御部を有することを特徴とする請求項11に記載の基
    板温調装置。
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