JP3448188B2 - 現像剤処理装置 - Google Patents

現像剤処理装置

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JP3448188B2 JP19678797A JP19678797A JP3448188B2 JP 3448188 B2 JP3448188 B2 JP 3448188B2 JP 19678797 A JP19678797 A JP 19678797A JP 19678797 A JP19678797 A JP 19678797A JP 3448188 B2 JP3448188 B2 JP 3448188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤を搬送又は
撹拌する現像剤処理装置において、現像剤を搬送又は撹
拌するための部材を回転可能に支持した部分への現像剤
の侵入による回転不良を阻止するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタなどの電子写真方式を
採用してなる画像形成装置においては、記録媒体である
感光体表面に静電潜像を形成し、これを可視像化するた
めに着色剤であるトナー等の現像剤を感光体側へと供給
し、トナーを付着させるようにしてなる現像装置が備え
られている。
【0003】上記現像装置にて、上記感光体に形成され
た静電潜像を現像し、その現像されたトナー像は、転写
材であるシート等に転写されている。そして、転写後、
上記感光体表面には、転写しきれなかった一部のトナー
が残留する。この残留する不要トナーは、次の画像形成
を繰り返し行うためにも感光体表面から除去される。そ
のため、転写後には感光体表面に残留するトナーを除去
するクリーニング装置が設けられており、該クリーニン
グ装置において除去された不要トナーがクリーニング装
置内の収容部に収容される。
【0004】そこで、従来においては感光体に形成され
た静電潜像を現像するための現像装置、及び感光体表面
に残留するトナーを除去するクリーニング装置が設けら
れており、それらの装置にて微粒子形状のトナーを処理
する必要がある。特に、現像剤であるトナーは、現像装
置やクリーニング装置を構成する容器、例えば現像装置
であれば現像槽、クリーニング装置であればトナー収容
部等にトナーを搬送処理する回転部材が設けられてい
る。
【0005】上記現像装置に設けられる回転部材として
は、現像槽内の現像剤を撹拌する撹拌部材や、感光体へ
と現像剤を送り込むための搬送部材である。また、現像
槽へとトナーを補給するために設けられる部材において
も、回転駆動される現像剤を搬送し撹拌するための回転
部材が設けられており、これらにより現像剤処理装置が
構成されている。
【0006】また、クリーニング装置は、回転部材とし
ては、一時的に収容部に収容されたトナーを回収容器へ
と送り込むための搬送部材、例えばスクリュー部材等が
設けられており、この回転部材とトナーの収容部等にて
現像剤の処理装置が構成される。
【0007】これらの回転部材は、クリーニング装置の
トナー収容部や、現像装置を構成する現像槽に回転可能
に支持されている。そのため、回転部材を支持する支持
部にトナー等の微粉末が侵入し、回転不良が発生する原
因を作り出す。
【0008】そこで、従来の回転部材の支持技術として
は、例えば特開平3―189666号公報に開示された
ものがあり、回転部材の軸を支持する部分をシールする
ようにゴム等からなるシール部材(Vリング等)を設け
て、トナー等の粉体が支持部分に侵入するのを阻止する
ようにしている。
【0009】また、実開平3―20356号公報には、
回転部材の軸の支持部にステンレス等からなるシール材
を設け、該シール材に上記V溝を有するVリングの先端
(ベロー)を圧接させることでシールを行い、トナー等
の微粉粒子の軸受け部分への侵入を阻止するようにして
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術によ
れば、トナー補給部を含めた現像装置や、クリーニング
装置に備えられる現像剤の処理装置において、現像剤の
撹拌又は搬送等を行う回転部材は、現像剤を収容する容
器に設けた支持部に回転可能に支持され、その支持部分
に現像剤が侵入するのを効果的に阻止するようにしてい
る。そのため、現像剤の侵入による回転不良等が発生す
るのを阻止できる。
【0011】しかしながら、上述した回転部材を支持す
るための現像槽やクリーニング装置の収容部、及び回転
部材を構成するための現像剤の搬送又は撹拌を行うスク
リューローラ等は、成型が容易で安価な樹脂材料等が一
般的に利用されている。そしてスクリューローラ等を回
転させるための軸、及びその支持部分は、強度と耐久性
の問題から、通常アルミやステンレス等の金属材料が用
いられている。
【0012】上述した樹脂成型される回動部材であるス
クリューローラは、現像剤の搬送中に摩擦帯電され、そ
の帯電電荷で数百から数千ボルトの電位が樹脂部材表面
に発生する。このため、この樹脂部材と、回動可能に支
持するための軸や支持部材の間に電界が生じ、帯電して
いる現像剤が軸や支持部材に付着し、凝集する。このた
め、上述した従来のような阻止材を設けても長期間運転
時、支持部分に現像剤が侵入し、回転不良等の危惧が生
じる。
【0013】例えば、図8(a)又は(b)に示すよう
に、回転部材(5)が回転することで収容容器(3)内
に収容された現像剤との摩擦により容器(3)自身、又
は回転部材(5)の羽根(5a)が、例えば正に帯電す
る。この帯電電荷に見合う逆極性の電荷が導電性の回転
軸(50)に誘起され、これとの間に電気力線が走り、
電界が発生する。この電界、特に電気力線に沿って帯電
した現像剤(2)であるトナー等が回転軸(50)に付
着し、徐々に凝集していく。これにより、シール部材
(Vリング53)を設けても、現像剤(2)が徐々に軸
受部(52)へと侵入してくる。
【0014】本発明は、上述の欠点に鑑み、回転する部
材が樹脂成型されているような場合においても、現像剤
が回転部材の回転軸を支持する支持部分へと侵入するの
を効果的に阻止することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による上述した目
的を達成するための現像剤処理装置は、現像剤を収容す
る収容容器内に回転可能に回転部材を設け、上記収容容
器内の現像剤を回転により搬送し、または撹拌する構造
の現像剤処理装置において、上記回転部材に固定され、
該回転部材を支持する部分に圧接され、現像剤が支持部
分に侵入するのを阻止するためのシール部材と、上記シ
ール部材が圧接される圧接部分に設けられ、該シール部
材の硬度より低い部材にて形成されてなるシール層と、
を設けてなり、上記シール部材は、Vリングからなり、
該Vリングの先端部を圧接部分に設けられた上記シール
層に回転により摺擦するように圧接されていることを特
徴とする。
【0016】このような構成とすることで、回転部材が
回転されると、その回転部材に設けられたシール部材
が、回転部材を回転可能に支持する部分に設けられたシ
ール層に圧接されることで、現像剤の侵入を阻止され
る。そこで、この回転を繰り返し行えば、例えば図2に
示すように回転部材の回転軸(50)を支持する支持部
分(52)に設けられたシール層(54)は、シール部
材(53)の先端(ベロー53a)が圧接され、その硬
度がシール部材の硬度より低いため、徐々に削られる。
これにより環状(リング状)の溝(54a)が形成さ
れ、その溝(54a)に合致するようにシール部材(5
3)の先端(53a)が嵌まり込むように圧接する。そ
の結果、先端(53a)とシール層(54)との間の密
着性が高まり、気密性が大きく向上する。よって、現像
剤の回転軸50への侵入、特に回転軸50と支持部分
(52)との間への侵入が確実に阻止される。
【0017】上述した構成の現像剤処理装置において、
上記シール層が、シール部材と対向する側に該シール部
材の硬度より低い部材からなる第1シール層と、該第1
シール層と圧接部分との間に設けられ上記シール部材の
硬度より高い第2シール層と、から構成されておれば、
例えば図5に示すように第1シール層(55)が、徐々
にシール部材(53)の先端(ベロー53a)にて削ら
れ、第2シール層(56)にシール部材の先端部分が圧
接される。これにより上述と同様にリング状の溝(55
a)にシール部材の先端(53a)が嵌まり込む格好と
なり、最終的に第2シール層に馴染むように密着するた
め、気密性が向上し、シール効果がさらに高まる。
【0018】また、上述した構成の現像剤処理装置にお
いて、上記第2シール層が、その表面粗さを現像剤の粒
径より細かくすれば、第1シール層が削られシール部材
の先端が第2シール層に圧接させることで、現像剤が擦
り抜けることが阻止される。また、上記第2シール層
潤滑剤が含浸された素材から形成されておれば、回転
がスムーズに行えると同時に、潤滑剤がリング状に形成
された溝にて現像槽内へと侵入することも阻止される。
さらに、第2シール層が耐熱性の材料にて形成されてい
れば、熱的な問題も解消される。
【0019】さらに、上述した構成の現像装置におい
て、上記シール層又は第1シール層が、現像剤の粒径の
2倍以上、3倍以下の厚さに形成されておれば、所定の
深さの溝が形成されため、現像剤がその溝内部で凝集す
ることもなく、また気密性が弱まることもなく、現像剤
の侵入を確実に阻止できる。
【0020】さらにまた、上述した構成の現像剤処理装
置において、上記シール部材は、圧接部分に圧接される
ベローを複数個設けるようにすれば、複数のベローの部
分でリング状の溝が形成されるため、これにより気密性
がさらに高まり、現像剤の侵入を確実に阻止できること
になる。
【0021】
【0022】例えば、図7(a)に示すようにシール部
材(57)には、回転部材(5)の回転軸(50)を回
転可能に支持する支持部材(52)の圧接面に圧接され
る2個の圧接先端(ベロー57a,57b)が形成され
ている。そのため、外周のベロー(57a)の圧接位置
を現像剤が擦り抜ければ、その現像剤は内周のベロー
(57b)との間で形成されるスペース(空間58)で
一旦開放され捕獲されるため、そのまま内周のベロー
(57b)を擦り抜けることなく、その位置で確実に阻
止される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態について
図面に従って詳細に説明する。本発明による第1の実施
形態については、図1及び図2に示す図に従って説明す
る。特に本発明の現像剤処理装置においては、現像装置
に設けられてる回転部材を例にして説明する。以下の各
実施形態の説明においては、現像装置を例に説明する
が、現像装置に限るものではなく、現像剤を搬送又は撹
拌処理する部分において全てに適用可能である。
【0024】また、図3は本発明による装置を現像装置
に適用した状態を示す断面図である。この図において、
現像装置の構成及び本発明による回転部材の支持構造に
ついて説明する。
【0025】図3において、符号1は本発明にかかる現
像装置であり、特に現像剤2を収容してなる収容容器を
構成する樹脂成型された現像槽3内に、現像剤2の搬送
及び撹拌を行う撹拌搬送ローラ4及び5と、撹拌搬送ロ
ーラ5にて供給される現像剤2を磁気的に吸着し搬送す
る現像ローラ6を回転可能に設けている。現像ローラ6
は、従来より周知の通り、内部に多数の磁極を周面に設
けたマグネットを覆うように円筒形状の非磁性スリーブ
を、矢印方向に回転駆動するように構成されている。従
って、現像剤2は、マグネットの磁力によりスリーブ表
面に吸着され、スリーブの回転方向に沿って搬送され
る。
【0026】上記現像ローラ6は、現像槽3の開放され
た開口部より一部が露出するように設けられており、そ
の露出部分において回転される感光体10と対向する。
この対向位置が現像位置であり、感光体10表面に形成
された静電潜像に、現像ローラ6の回転により搬送され
てくる現像剤2を摺擦させることで、トナーが静電潜像
に付着される。例えば、摩擦帯電されてるトナーが静電
潜像の静電気力より吸引され、現像されることになる。
【0027】現像剤2は、感光体10と摺擦する現像位
置へと搬送される前に、その量が常に一定になるように
ドクターブレード7にて現像ローラ6に吸着された余分
なものが除去されるようになっている。現像ローラ6よ
り除去された現像剤2は、再度撹拌搬送ローラ4及び5
の間まで延長されている流し板8上に沿って撹拌搬送ロ
ーラ4と5の間に送り込まれるようになっている。
【0028】上記現像剤2は、キャリア及びトナーから
なる2成分系、トナーのみからなる1成分系のものがあ
る。トナーのみのものとしては、磁性を有するものと、
非磁性のものが存在する。非磁性の1成分系トナーの場
合には磁力により現像ローラ6表面に吸着されないが、
摩擦帯電等を利用して現像ローラ6表面に吸着させて搬
送することができる。この場合の現像ローラ6として
は、ゴム等の部材が利用されることが多い。
【0029】以上の構成によれば、撹拌搬送ローラ4及
び5により現像槽3内の現像剤2が十分に撹拌され、現
像剤2が所定の極性、例えば正に帯電される。この帯電
された現像剤2は撹拌搬送ローラ5の作用により現像ロ
ーラ6へと供給され、該現像ローラ6に例えば磁気的に
吸着され、現像位置へと搬送される。その途中で、現像
剤2はドクターブレード7にて一定量に規制され、現像
位置へと搬送される一方、ドクターブレード7にて除去
された現像剤2は、流し板8を介して撹拌搬送ローラ4
と5の間に戻され、再度撹拌搬送される。
【0030】そして、現像後の現像剤2は、現像槽3内
へと搬送され、現像ローラ6より掻き落とされ、撹拌搬
送ローラ5及び4にて撹拌され、再度現像に供されるよ
うになる。このようにして、回転部材である撹拌搬送ロ
ーラ4及び5、さらには現像ローラ6等が回転されこと
により、現像剤2等との摩擦により、撹拌搬送ローラ
4,5や現像槽3等が帯電される。この場合、特に現像
ローラ6においては、円筒形スリーブが通常導電性の金
属材料よりなるため、帯電等の問題があまり生じない。
【0031】しかし、撹拌搬送ローラ4及び5において
は、通常樹脂成型されており、回転させるための軸40
及び50の部分が金属材料等にて構成されている。その
ため、撹拌搬送ローラ4及び5が、回転駆動されること
で摩擦帯電され、その帯電電位が徐々に高くなる。これ
により、軸40及び50を回転可能に軸支する現像槽3
の軸受部分近傍の軸40や50にトナーやキャリア等の
現像剤が吸着され、この現像剤が回転により徐々に軸受
部分へと侵入してくる。この現像剤2の軸受部分への侵
入を阻止するためにシール部材(Vリング53)を設け
ているが、そのシール部材を擦り抜けて軸受部分へと侵
入することにもなる。
【0032】以下に、本発明による上述した現像剤2の
侵入を効果的に阻止できる各種実施形態を順に説明す
る。
【0033】(第1の実施形態) 本発明による現像剤の侵入を阻止する手段の一例として
は、図1に示すように構成されている。図1は、例えば
回転部材を構成する撹拌搬送ローラ5を例にして図示し
ている。この構成は撹拌搬送ローラ4においても全く同
一構造であり、以下に説明する本発明の構成がそのまま
適用できる。
【0034】回転部材である撹拌搬送ローラ5は、両端
が例えば金属製の回転軸50となり、該回転軸50は現
像槽3の側壁3aに設けられているボールベアリング
(軸受)51が装着された軸受ホルダ52に回転可能に
支持されている。特に軸受ホルダ52は、軸受51を保
持し、上記現像槽3の側壁3aに設けられている。
【0035】樹脂成型されている撹拌搬送ローラ5は、
例えば1本の回転軸50に覆われるように固定される
か、またローラ5の両端部に金属製の回転軸50が固着
される構成である。この回転軸50は、現像槽3より突
出されている一方に、図示してない駆動用のギア等が固
着されている。そして、軸受ホルダ52の上記回転軸5
0との間へと現像剤2が入り込むのを阻止するために、
回転軸50にはシール部材であるVリング53が固定さ
れている。
【0036】上記Vリング53は、軸受ホルダ52への
機械的な圧接作用により現像剤2の軸受ホルダ52と回
転軸50との間に侵入を阻止するものであって、弾性変
形する先端53aが現像槽3の側壁3aの内面、この実
施形態においては軸受ホルダ52の一面(圧接面)に圧
接されるように設けられている。
【0037】シール部材53は、ゴム等の材料からな
り、特に自身の弾性力により軸受ホルダ52の圧接面に
先端53aが圧接されるように上記回転軸50に固定さ
れている。従って、回転軸50の回転によりVリング5
3はその一端部が軸受ホルダ52を摺擦する。よって現
像剤2を軸受ホルダ52と回転軸50との間へと侵入す
るのを阻止ている。
【0038】上記シール部材であるVリング53は、円
周囲に断面がV字状のリング形状の溝が形成され、その
先端をベローとして、上述した軸受ホルダ52の圧接面
にベロー53a自身の弾性力により圧接されている。ま
たVリング53には、中心部が貫通されており、この貫
通部分が回転軸50に圧入される形で回転軸50に固定
されている。
【0039】上述した構成において、本発明の第1の実
施形態においては、上記Vリング53の先端53aが圧
接される軸受ホルダ52の圧接面には、シール層54が
設けられている。このシール層54は、上記Vリング5
3の硬度より低い硬度の部材にて形成されている。
【0040】例えば、Vリング53は、バイトンゴムや
ネオプレンゴム等の材料からなる硬度80(試験方法は
JIS K6301硬さ試験A型)程度のものから形成
されている。そして、該Vリング53の硬度の低い材
料、例えばゴム硬度にして50〜55程度の樹脂等から
シール層54を形成する。このシール層54は、例えば
樹脂を焼成等の方法により上記軸受ホルダ52の圧接面
に塗布され、形成されている。このシール層54として
は、ポリエーテル・サルフン等の溶剤にフッ素樹脂を1
0%程度配合したエンプラ樹脂からなり、この樹脂を塗
布して、焼成してシール層54を形成する。
【0041】以上の構成により、回転部材5が回転する
ことで、その回転軸50に固定されているシール部材で
あるVリング53が、現像槽3の両端部、特に軸受ホル
ダ52の圧接面に摺摩される。この動作が繰り返される
ことで、Vリング52の先端53aが圧接面のシール層
54を徐々に削り、図2の拡大図に示すように、リング
形状の溝54aが形成され、そのリング溝54aに嵌ま
り込んだ状態でVリング53の圧接先端53aが圧接さ
れる。そのため、シール部材であるVリング53の先端
53aとシール層54の凹部54aとの間での密着性が
増し、気密性が助長される。
【0042】従って、撹拌搬送ローラ5の回転により、
該撹拌搬送ローラ5や現像槽3の壁面3a等が帯電さ
れ、現像剤2、特に微粉粒子であるトナー等が凝集した
としても、Vリング53の圧接先端53aとシール層5
4との間での密封状態が気密になり、よって軸受ホルダ
52と回転軸50との間に現像剤2が侵入するのを阻止
できる。
【0043】この第1の実施形態において、その効果を
確認するために実施例を以下に例示する。
【0044】現像装置1の現像槽3の内壁の軸受ホルダ
52のシール部材の圧接面に、図1に示したように硬度
50〜55(JIS K6301硬さ試験A型)の上述
したエンペラ樹脂を塗布し、これを焼成することにより
シール層54を設けた。そして、該シール層54に圧接
されるVリング53としては、硬度80の例えばバイト
ンゴム(又はネオプレンゴム)にて形成し、撹拌搬送ロ
ーラ5を現像を行う時の回転速度で回転駆動した。この
時の回転速度としては、400rpm(一般的に回転速
度は300〜400rpm程度に設定されている。)に
て行った。
【0045】そして、その効果を確認したところ、連続
100時間以上の運転に対しても、現像剤2の軸受ホル
ダ52と回転軸50との接触部分への侵入は確認されな
かった。
【0046】通常現像装置1は、画像形成動作中に動作
し、撹拌搬送ローラ4及び5等が回転駆動される。そし
て画像形成動作を完了すれば、それに応じて動作が停止
され、撹拌搬送ローラ4及び5の回転も停止する。その
ため、通常、画像形成装置においては、100時間の連
続動作は考えられないが、このような過酷な動作におい
ても、本発明による装置を用いれば、現像剤2、特にト
ナー等の侵入が阻止できた。
【0047】なお、撹拌搬送ローラ5の回転を連続して
行っている時に、2〜3時間経過すると、圧接部分の温
度としては50℃前後に上昇し、その後の温度上昇は見
られなかった。そのため、上記の温度で飽和し、その温
度でトナーが熔融することはなたった。
【0048】(第2の実施形態)上述の実施形態におい
ては、シール層54にて構成するようにしたものを例に
説明した。さらに、シール効果を高めるために、図4に
示すようにシール層54を2層構造にしたものを第2の
実施形態として以下に説明する。
【0049】つまり、図4においてシール層54は、図
に示すようにVリング53の先端53aと圧接する第1
シール層55と、該第1シール55と軸受ホルダ52の
圧接面との間に介在される第2シール層56とから構成
されている。
【0050】上記第2シール層56は、Vリング53に
て削られることがない硬度、つまりVリング53の硬度
より高い樹脂等の材料にて形成される。また、第1シー
ル層55については、第1実施形態において説明したシ
ール層54と同一材料にて形成されている。つまり、第
1シール層55は、Vリング53の硬度よりも低い樹脂
等の材料にて形成されている。
【0051】シール層54は、第2シール層56が軸受
ホルダ52の圧接面に、上述した硬度の樹脂を焼成によ
り塗布し、その上面より第1シール層が同様の方法で上
記硬度の樹脂を焼成により塗布して形成している。
【0052】この構成による装置において、撹拌搬送ロ
ーラ5が回転駆動されると、Vリング53が、軸受ホル
ダ52の圧接面に設けられたシール層54に圧接状態で
摺擦される。これにより、シール層54を構成する第1
シール層55が徐々に、Vリング52の圧接先端部53
aにて削られ、図5の拡大図に示すように、リング溝5
5aが形成され、そのリング溝55aに、上記圧接先端
部53aが嵌まり込んだ状態で圧接される。そのため、
シール部材であるVリング53の先端部53aが第2シ
ール層56に圧接される状態で、それ以上の削れがなく
なり、その安定状態が維持される。特に圧接先端部53
aと第2シール層56との圧接状態が馴染み気密性が向
上する。
【0053】つまり、シール層54の第1シール層55
のリング溝55aに上記Vリング53の先端部53aが
嵌まり込み、そして第2シール層56と圧接されている
ことから、Vリング53とシール層54との間での密着
性が増し、密封状態が大きく助長される。
【0054】従って、撹拌搬送ローラ5の回転により、
該撹拌搬送ローラ5や現像槽3の壁面3a等が帯電さ
れ、現像剤2、特に微粉粒子であるトナー等が凝集した
としても、Vリング53とシール層54との間での密封
状態が気密になり、よって軸受ホルダ52と回転軸50
との間に現像剤2が侵入することが、確実に阻止される
ことになる。
【0055】この第2の実施形態において、その効果を
確認するために実施例を以下に例示する。
【0056】現像装置1の現像槽3の内壁の軸受ホルダ
52のシール部材53が圧接する面に、図4に示したよ
うに硬度100(JIS K6301硬さ試験A型)の
例えアルコール系溶剤に適当なエンプラ樹脂を溶融した
樹脂材料を下地塗布し、養生・乾燥されて第2シール層
56を形成し、さらに第2シール層56をその上面に硬
度50〜55程度の第1の実施形態に説明したエンプラ
樹脂を焼成により塗布して第1シール層55を形成する
ことでシール層54を設けた。そして、該シール層54
に圧接されるVリング53としては、硬度80の例えば
バイトンゴム(又はネオプレンゴム)にて形成し、撹拌
搬送ローラ5を現像を行う時の回転速度、例えば400
rpmで回転駆動した。
【0057】そして、その効果を確認したところ、連続
100時間以上の運転に対しても、現像剤2の軸受ホル
ダ52と回転軸50との接触部分への侵入は確認されな
かった。
【0058】この実施例においても現像装置1は、画像
形成動作中に動作し、撹拌搬送ローラ4及び5等が回転
駆動される。そして画像形成動作を完了すれば、それに
応じて動作が停止され、撹拌搬送ローラ4及び5の回転
も停止する。そのため、通常、画像形成装置において
は、100時間の連続動作は考えられないが、このよう
な過酷な動作においても、本発明による装置を用いれ
ば、現像剤2、特にトナー等の侵入を阻止できた。
【0059】また、第1の実施形態において明記したよ
うに、撹拌搬送ローラ5等を連続して回転駆動しても、
その圧接部分での温度は、50℃前後で飽和し、トナー
の熔融等の問題は発生しなかった。
【0060】上述に説明した第2の実施形態におけるシ
ール層54は、第2シール層56を、Vリング53の硬
度より高いものから構成するようにした。このような態
様に限らず、以下に示す態様にすれば、さらに優れた効
果が期待できる。
【0061】(第2の実施形態における実施態様1)そ
のため、この実施態様1においては、上記第2シール層
56は、表面粗さが現像剤2、特に微粉粒子であるトナ
ーの粒径よりも小さくなるように形成している。この場
合、第1シール層55においては、上述したものと全く
同一のものを用いる。
【0062】上記第2シール層56は、その硬度を特に
問わないが、できればVリング53の硬度以上のものを
利用する方が好適といえる。
【0063】そのため、第2シール層56を、図4にお
いて軸受ホルダ52の圧接面に、例えば粒径が5μm程
度の樹脂材料を焼成等の方法により塗布し、形成する。
この場合、その表面粗さがトナーの粒径、例えば10μ
m程度より細かくなるように形成する。そして、その第
2シール層56上に先の第2実施形態にて説明したよう
にVリング53の硬度80より低い例えば硬度50〜5
5程度の樹脂材料を焼成により形成し、シール層54を
形成する。
【0064】このような構成においても、撹拌搬送ロー
ラ5の回転によりVリング53の先端部53aにてシー
ル層54の第1シール層55が削られ、図5に示すよう
にリング溝55aが形成され、この溝55aにVリング
53の先端部53aが嵌まり込み、これにより気密性、
つまり密封状態が良好になり、現像剤2のVリング53
からの侵入を確実に阻止できる。
【0065】この場合、第2シール層56にVリング5
3の先端部53aが圧接された状態では、この第2シー
ル層56の表面粗さがトナー粒径より細かいため、先端
部53aと第2シール層56との圧接部に隙間が生じて
も、トナーがこの隙間を通過することができない。よっ
て、現像剤2が軸受ホルダ53と回転軸50との間への
侵入を確実に阻止できる。
【0066】この態様においても、同様に回転部材であ
る撹拌搬送ローラ5を連続して100時間駆動しても、
現像剤2の回転軸50への侵入が阻止されているのを確
認できた。
【0067】(第2の実施形態による実施態様2)ま
た、この実施態様2においては、図4に示す第2の実施
形態によるシール層54を構成する第2シール層56
は、材料自身に潤滑剤を含浸した樹脂材料にて形成した
ことを特徴とするものである。また、第2シール層56
は、その硬度を特に問わないが、上述した態様にて説明
したように、できればVリング52の硬度以上のものを
利用する方が利用される。
【0068】そこで、第2シール層56を、図4におい
て軸受ホルダ52の圧接面に、例えば材料自身に潤滑剤
が含浸されている樹脂材料を焼成等の方法にて塗布して
形成する。そして、このようにして形成した第2シール
層56上に、先の第2実施形態にて説明したようにVリ
ング53の硬度80より低い例えば硬度50〜55程度
の樹脂材料を焼成等の方法により形成し、シール層54
を形成する。
【0069】このような構成においても、撹拌搬送ロー
ラ5の回転によりVリング53にてシール層54の第1
シール層55が削られ、図5に示すようにリング状の溝
55aが形成され、該溝55aにVリング53の先端部
53aが嵌まり込み、これにより気密性、つまり密封状
態が良好になり、現像剤2のVリング53からの回転軸
50への侵入を確実に阻止できる。
【0070】この場合、第2シール層56にVリング5
3の先端部53aが圧接された状態では、該第2シール
層56に含まれている潤滑剤により、スムーズな回転が
得られる。そのため、摩擦帯電等を押さえることがで
き、静電的なトナーの凝集や侵入を阻止する効果が助長
される。
【0071】さらに、上記第1シール層55に形成され
るリング(環状の)溝55aにて、気密性が高まり、現
像剤2の侵入を阻止する作用を高めているため、第2シ
ール層56の潤滑剤が浸出あるいは逆流して現像剤2及
びトナーと交じり合うこともなくなる。
【0072】この態様においても、同様に回転部材であ
る撹拌搬送ローラ5を連続して100時間駆動しても、
現像剤2の回転軸50への侵入が阻止されているのを確
認できた。
【0073】(第2の実施形態による実施態様3)さら
に、この実施態様3においては、図4に示す第2の実施
形態によるシール層54は、第1シール層55が帯電制
御材等を含有した難帯電性樹脂材料材にて形成され、第
2シール層56が耐熱性樹脂材料から形成されている。
【0074】上記第2シール層56は、シール部材であ
るVリング53より硬度の高い上述した耐熱性樹脂材料
を、第1シール層55はVリング53の硬度より低い難
帯電性樹脂材料を、それぞれ焼成等の方法により軸受ホ
ルダ52の圧接面に塗布し、シール層54を構成する。
【0075】このような構成とすることで、Vリング5
3の先端部3aと圧接される第1シール層55自身の帯
電制御作用により、その第1シール層55に静電的に吸
着される現像剤2を反発するように作用されることがで
きる。また、第1シール層55が削れることで形成され
るリング溝55aにVリング53の先端部53aが嵌ま
り込むようになるため、現像剤2のシール効果がさらに
高まる。そして、その下層、つまり第2シール層56は
耐熱性であるため、熱による影響を解消することができ
る。
【0076】以上のような第2の実施形態における実施
形態3においても、シール層54を構成する第1及び第
2シール層56,56を上述した樹脂材料にて積層して
形成し、同様に回転部材である撹拌搬送ローラ5を連続
して100時間駆動しても、現像剤2の回転軸50への
侵入が阻止されているのを確認できた。
【0077】また、以上説明したように第2の実施形態
の構成、さらに各実施態様1〜3を含めてシール層54
をそれぞれ異なる材料を積層して2層構造に構成してい
るが、3層又は4層といった多層にし、Vリング53の
圧接する先端部53aにて削られてリング状の溝54a
又は55aと、先端53aとの機密性を上げるように構
成すればよい。
【0078】次に、第1及び第2の実施形態において説
明したシール層54の厚さについて説明する。
【0079】つまりVリング53の先端部53aにて削
られる第1実施形態によるシール層54、又は第2の実
施形態のシール層54を構成する第1シール層55は、
Vリング53の先端部53aにて削られリング形状の溝
54a又は55aが形成されるが、その溝に嵌まり込む
先端部53aとの間での気密性等を良好にするためのシ
ール層54等の厚さが重要になる。
【0080】第1の実施形態におけるシール層54ある
いは第2の実施形態における第1シール層55は、その
厚さとして、現像剤2の粒径、特にトナーの粒径(例え
ば平均粒径10μm程度)の2倍以上、3倍以下程度に
設定するとよい。そこで、トナーの粒径が平均粒径10
μm程度であれば、図1に示すシール層54又は図4に
示す第1シール層55を20〜30μm程度に設定すれ
ばよい。
【0081】上記シール層54(第1シール層55を含
む)の層厚がトナー粒径の2倍未満であれば、削られた
リング溝54a(又は55a)とVリング53の先端部
53aとの嵌まり込みによる気密性がより確実なものと
はならない。つまり、リング溝54a(又は55a)に
先端部53aが嵌入しても、その馴染みが弱い。また、
上記層厚がトナー粒径の3倍を越える場合には、削られ
たリング溝54a(又は55a)にトナーが落ち込み、
その量が多くなり、その位置に拘束され、先端部53a
との圧接部分を擦り抜けて軸受ホルダ52と回転軸50
との間に侵入する危険性が生じる。
【0082】そこで、上述した範囲の厚さにシール層5
4又は第2シール層55を設けることで、現像剤の侵入
阻止が確実になることを第1及び第2の実施形態に説明
した実施例のように連続100時間の連続駆動により確
認できた。
【0083】(第3の実施形態)上述の第1及び第2の
実施形態においては、シール部材を構成するVリング5
3の先端部53a、つまり圧接部材であるベローにて、
軸受ホルダ52の一面(圧接面)に形成されたシール層
54に圧接させ、これにより現像剤2の軸受ホルダ52
と回転軸50との間への侵入を阻止するようにしてい
る。
【0084】このようなシール層54を設ける事例とは
別の構成によるシール構造の事例について、図6を参照
に第3の実施形態として以下に説明する。
【0085】図6において、この実施形態におけるシー
ル部材を構成するVリング57は、現像剤2の侵入を阻
止するために、現像槽3の側壁3aに設けた軸受ホルダ
52の圧接面に圧接する先端部、つまり圧接部材である
ベローを少なくとも2個設けている。つまり、Vリング
57の外周のベロー57a及び内周ベロー57bを設け
て、その弾性力により軸受ホルダ52の圧接面に圧接さ
せている。ベロー57aと57bとの間には、軸受ホル
ダ52との圧接面との間で適度のスペース(空間)58
が形成されるように、軸受ホルダ52の圧接面と対向す
る面にリング形状の凹部59が形成されている。
【0086】従って、外周及び内周で形成される位置が
異なるVリング57の各ベロー57a及び57bを、軸
受ホルダ52に圧接させているため、例えば外周ベロー
57aを現像剤2が擦り抜けても、該現像剤2がスペー
ス58にて確実に捕捉され、内周ベロー57bと軸受ホ
ルダ52の圧接面との圧接部分にてそれ以上の侵入が確
実に阻止される。
【0087】つまり、本実施形態のようにベロー57a
と57bとの間にスペース58が形成されない場合、ベ
ロー57aを擦り抜けた現像剤2は、その行き場がなく
なり、そのまま第2のベロー57bを擦り抜け、回転軸
50と軸受ホルダ52との間へと侵入することになる。
しかし、この第3の実施形態においては、Vリング53
に凹部59を設け、圧接面との間でスペース58を形成
するようにしたことから、外周のベロー57aを擦り抜
けた現像剤2が、スペース58で開放される格好とな
り、その開放された位置で確実に捕獲される。これによ
り、そのまま内周のベロー57aを擦り抜けることが阻
止され、結果回転軸50への侵入が確実に阻止される。
【0088】なお、図6に示すVリング57の形状に限
らず、図7(a)に示すように外周のベロー57aと別
に、軸受ホルダ52の圧接面に圧接させる凸部57cを
設け、そのベロー57a及び57cとの間に凹部59を
設けるようなものにおいても同様の効果を奏することが
できる。上記凹部59を設けておくことで、軸受ホルダ
52の圧接面との間にスペース58が形成される。
【0089】さらに、図7(b)及び(c)に示すよう
に2個のベロー57a及び57bでなく、それ以上のベ
ロー、つまり軸受ホルダ52の圧接面に圧接させるベロ
ー57a,57b,57d等を設け、それぞれのベロー
の間に、軸受ホルダ52の圧接面との間でスペース58
が形成される凹部59が形成されている。このような場
合には、複数のスペース58が形成されるため、該スペ
ース58の位置での現像剤2の捕獲効果が助長され、現
像剤2の侵入を確実に阻止できる。
【0090】また、図7(b)及び(c)は各ベロー間
に形成される凹部59の形状が正弦波形状か三角波形状
かが異なるだけであり、その効果はいずれにおいても同
様である。
【0091】この第3の実施形態においては、シール作
用を行うシール部材であるVリング53に設けるベロ
ー、つまり軸受ホルダ52の圧接面に圧接させる部分を
回転軸50を中心として半径方向に異なる位置に複数の
ベロー57a,57bあるいは57cや57d等を設
け、その時に形成されるスペース58を利用して現像剤
2の捕獲を確実に行い、回転軸50と軸受ホルダ52と
の間への侵入を確実に阻止させている。
【0092】このような構成と、上述した第1や第2の
実施形態において説明したシール層54を設ける構成と
を合わせ持つように構成してやれば、さらに優れたシー
ル効果が得られ、現像剤2が擦り抜けて回転軸50と軸
受ホルダ52との間へと侵入するの確実に阻止する効
果が高まる。
【0093】以上説明した各実施形態による現像剤処理
装置として、現像装置1について説明したが、現像した
トナー像を転写し、転写後に残留するトナーを除去し、
それを収容し、これを他のトナー回収容器へと搬送する
手段を備えたクリーニング装置にも適用できることは勿
論である。また、現像装置1やクリーニング装置に限ら
ず、現像剤2を処理する装置、例えば現像槽3へと現像
剤を補給するように成した補給装置等にも適用できる。
【0094】特に、本発明は、回転部材を現像剤等を収
容する容器内に回転可能に設けられた構造の現像剤処理
装置において、回転部材を支持する部分への現像剤の侵
入を効果的に阻止できる。
【0095】
【発明の効果】本発明の装置によれば回転部材の回転に
より現像剤が軸受部分へと侵入するのを確実に阻止でき
る。
【0096】特にシール部材にて削られるシール層を設
けたことで、シール部材とシール層との間の気密性が良
好になり、より効果的に現像剤の侵入を阻止できる。
【0097】また、本発明の装置によれば、シール部材
が圧接する部分を複数にし、その圧接する部分の間に空
間が形成されるようにしたことで、シール効果が高ま
り、非常に簡単な構成によりコスト面での上昇を招くこ
となく、現像剤の侵入を確実に阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる現像装置を構成する回転部材を
支持する部分を示す断面図であり、回転部材の支持部分
への現像剤の侵入を阻止する第1の実施形態を示す断面
図である。
【図2】図1の本発明の第1の実施形態による侵入阻止
の作用を説明するための要部を拡大した断面図である。
【図3】本発明にかかる現像装置の構造の一例を示す断
面図である。
【図4】本発明にかかる現像装置を構成する回転部材を
支持する部分への現像剤の侵入を阻止する第2の実施形
態を示す断面図である。
【図5】図4の本発明の第2の実施形態による侵入阻止
の作用を説明するための要部を拡大した断面図である。
【図6】本発明にかかる現像装置を構成する回転部材を
支持する部分への侵入を阻止する第3の実施形態を示す
断面図である。
【図7】図6の本発明の第3の実施形態にかかるシール
部材を構成するVリングの各種の実施態様を示した図で
ある。
【図8】従来における現像剤の軸受部分への侵入状態を
阻止する構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 現像装置(現像剤処理装置) 2 現像剤 3 現像槽 3a 現像槽壁面 4 撹拌搬送ローラ(回転部材) 5 撹拌搬送ローラ(回転部材) 5a 撹拌搬送用の羽根 6 現像ローラ(回転部材) 10 感光体 50 回転軸 51 ボールベアリング(軸受) 52 軸受ホルダ(支持部分) 53 Vリング(シール部材) 54 シール層 54a リング溝(溝) 55 第1シール層 55a リング溝(溝) 56 第2シール層 57 Vリング(シール部材) 58 スペース(空間) 59 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 滋 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 木村 登彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 山口 淳 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−62098(JP,A) 特開 平8−95380(JP,A) 特開 平8−42706(JP,A) 実開 昭63−14265(JP,U) 実開 平3−20355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 F16J 15/16 F16J 15/32 311

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収容する収容容器内に回転可能
    に回転部材を設け、上記収容容器内の現像剤を回転によ
    り搬送し、または撹拌する構造の現像剤処理装置におい
    て、 上記回転部材に固定され、該回転部材を支持する部分に
    圧接され、現像剤が支持部分に侵入するのを阻止するた
    めのシール部材と、 上記シール部材が圧接される圧接部分に設けられ、該シ
    ール部材の硬度より低い部材にて形成されてなるシール
    層と、を設けてなり、 上記シール部材は、Vリングからなり、該Vリングの先
    端部を圧接部分に設けられた上記シール層に回転により
    摺擦するように圧接されている ことを特徴とする現像剤
    処理装置。
  2. 【請求項2】 上記シール層は、シール部材と対向する
    側に該シール部材の硬度より低い部材からなる第1シー
    ル層と、該第1シール層と圧接部分との間に設けられ上
    記シール部材の硬度より高い第2シール層と、から構成
    れていることを特徴とする請求項1記載の現像剤処理
    装置。
  3. 【請求項3】 上記第2シール層は、その表面粗さを現
    像剤の粒径より細かく、あるいは潤滑剤が含浸、または
    耐熱性の材料にて形成されていることを特徴とする請求
    項2記載の現像剤処理装置。
  4. 【請求項4】 上記シール層又は第1シール層は、現像
    剤の粒径の2倍以上、3倍以下の厚さに形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の現像剤処理装
    置。
  5. 【請求項5】 上記シール部材は、圧接部分に圧接され
    先端部のベローを複数個設けたことを特徴とする請求
    項1記載の現像剤処理装置。
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