JP3447096B2 - 陸屋根床部からの立ち上がり部における耐水性ボード支持構造 - Google Patents
陸屋根床部からの立ち上がり部における耐水性ボード支持構造Info
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Description
屋など、陸屋根床部からの立ち上がり部前面に設けた耐
水性ボードの支持構造に関するものである。
明すると、床部防水層3に続いて立ち上がり部2に防水
層4を形成している。その床部1の防水層3上面に押え
材層5を形成するとともに、立ち上がり防水層4の前面
にはその防水層4を保護する耐水性ボード6を設けてい
る。
ホルダー11、12によって支持される。上ホルダー1
1は、図1のように笠木8の取付部材7に固定したり、
図9に示すように水切プレート13の取付部材14に固
定したり、また、それら7、14とは別の部材に固定し
ている。一方、下ホルダー12は床部1に固定してい
る。
ド6で立ち上がり部2の防水層4を保護する構造が建築
業界に普及するにつれ、立ち上がり部2が1m以上に及
ぶ場合にも同構造が採用される例が増加してきた。一
方、陸屋根は高所に位置するため、強風に晒され、耐水
性ボード6にもかなりの風圧が加わる。
30〜100cmであり、その高さが60cmを越える
と、風圧による破損及び上下ホルダー11、12の支持
不良が生じる恐れがある。このため、従来では、立ち上
がり部2前面と耐水性ボード6後面の間に緩衝作用をな
し得る断熱材を介在し、この断熱材でもって、風圧によ
る耐水性ボード6の撓みを抑えるようにしている。
は、断熱材の硬さによってその支持力が異なるうえに、
耐水性ボード6上下端の支持も全長に亘って均一には施
工しにくく、不均一が常である。このため、それらの支
持力の不均衡によって、風圧を受けた際、耐水性ボード
6が部分的に撓んで破損するという事故が生じる恐れが
ある。
間には少なからず水の侵入もあるため、断熱材が吸水し
た場合には、断熱材の強度低下を招き、耐水性ボード6
の補強の役割を果さない恐れがある。
ドを確実に支持して風圧に耐え得るようにすることを課
題とする。
に、この発明にあっては、上述の陸屋根の防水処理にお
ける、その立ち上がり部防水層の保護用耐水性ボードの
支持構造において、下記の点〜の構成をなしたので
ある。
ケット20を固定する。 前記一方のブラケット20
に、立ち上がり部2の横方向に長い他方のブラケット3
0を前後方向に移動可能に取付けるとともに、その所要
の移動位置で固定可能とする。 前記他方のブラケッ
ト30はその前縁が耐水性ボード6の後面に当接してい
る。
て、上記の点に代えて立ち上がり部2前面に前方に突
出するアンカーボルト23を設け、このアンカーボルト
23に耐水性ボード6に当接するブラケット40を前後
方向に移動可能に取付けるとともに、その所要の移動位
置で固定可能とすることもできる。このとき、アンカー
ボルト23の立ち上がり部2前面防水層4の貫通孔4a
にはシーリング材42を詰め、そのシーリング材42を
アンカーボルト23にねじ通したナット44により立ち
上がり部2側に押圧するとよい。
ット30及びブラケット40の前縁は耐水性ボード6の
後面に固定することができる。
ド支持構造は、耐水性ボードの高さに応じて立ち上がり
部前面の所要高さに一方のブラケット20をビスなどに
より固定し、このブラケット20に、他方のブラケット
30をその前縁が耐水性ボード6の後面に当接する位置
となるように調整してビスなどにより固定する。
部2にその横方向に沿って固定しながら、又は固定後、
耐水性ボード6を上下ホルダー11、12等によって支
持する。これにより、耐水性ボード6の後面の高さ方向
所要位置はブラケット30に当接し、風圧が加わっても
撓むことはない。
る耐水性ボード支持構造は、立ち上がり部2前面の所要
高さにその横方向所要間隔でアンカーボルト23を設
け、このアンカーボルト23にブラケット40を取付け
る。ブラケット40前縁と耐水性ボード6後面の当接
は、そのブラケット40のアンカーボルト23への取付
け位置で調整する。このブラケット40により、前述と
同様に、耐水性ボード6の撓みが阻止される。また、ア
ンカーボルト23が防水層4を貫通していても、シーリ
ング材42が詰めてあれば、雨水の侵入はない。
ボードの後面に固定すれば、風の脈動の負圧時、耐水性
ボードの前側(立ち上がり部の反対側)への撓みを阻止
し得る。
効果〜を発揮する。
ブラケット30、40で支えるため、例えば高さ100
cmの耐水性ボード6であって、その中程高さにブラケ
ット30、40を設ければ、ほぼ50cmの高さで支え
られるため、高さ50cmの耐水性ボード6と同じ風圧
に耐え得るものとなる。
ルト23に対するブラケット30、40の固定位置を調
節することにより、立ち上がり部2前面と耐水性ボード
6後面の間隔の変化に対応できて、耐水性ボード6を確
実に支え得る。このことは、立ち上がり部2前面を真直
ぐに施工するのは非常に困難で、一般には蛇行して、そ
の前面と耐水性ボード6との間隔は不均一のため、非常
に有効である。
板、プラスチック板等の高強度品で製作でき、また、侵
入水により強度が低下する恐れもない。
3の貫通孔4aを塞げば、防水の侵入はない。
6を固定すれば、耐水性ボード6の前後の撓みをより確
実に防止し得る。
ト、ウレタンの塗布などにより防水層3を形成し、その
防水層3の端は、立ち上がり部2の前面から上面に至ら
せ(防水層4)、シール材9によりシールする。防水層
3の上には押えコンクリート(押え材層)5を打設す
る。
って複数の笠木8を設けて防水する。この笠木8は、立
ち上がり部2上面の適宜位置に取付部材7をビス止め
し、この取付部材7に嵌めて設ける。
その長さ方向(横方向)200cm間隔で図4に示す一
方のブラケット20を固定する。このブラケット20は
断面L字状で水平部の中央に立壁部に向って長い切欠2
1が形成されている。この切欠21は長孔であってもよ
い。
ように、立ち上がり壁2内に打ち込みアンカー22を設
け、このアンカー22にボルト23をねじ込み、このボ
ルト23にワッシャー24a、24b、ナット25によ
りブラケット20を締付ける。このとき、図4に示すよ
うに、ボルト23が通る孔21’を切欠又は長孔とすれ
ば、ブラケット20の上下位置の調整をし得る。一方の
ワッシャー24aはボルト23に溶接するとよい。アン
カー22には開脚釘のような簡易なものを使用すること
もできる。
ト30をボルト止めする。このブラケット30は例えば
200cmの長さを有して、その水平部に長さ方向に長
い取付孔31が形成されている。一方のブラケット20
も他方のもの30と同様に長尺物とし得る。このとき、
孔21、21’は長さ方向所要間隔に適宜数形成すれば
よい。
を入れて、一方のブラケット20の切欠21に嵌めて締
付けると、一方のブラケット20に他方のブラケット3
0が固定される。
孔31の範囲内で移動させる、すなわち、一方のブラケ
ット20に対し、他方のブラケット30を前後左右に移
動させて、耐水性ボード6の後面に他方のブラケット3
0の前縁(立壁部前面)が当接するようにする。また、
ブラケット30と耐水性ボード6の間にクッション材な
どの介在物を入れて耐水性ボード6の保護を図るとよ
い。
ルト)止めし、押えコンクリート5に下ホルダー12を
ビス(ボルト)止めする。この両ホルダー11、12に
耐水性ボード6をその後面がブラケット30の前縁に当
接するようにクッション材aを介在して嵌める。このと
き、その当接が不十分又は当接しすぎならば、ブラケッ
ト30の固定位置を調節する。また、必要に応じて、ビ
ス33により耐水性ボード6を適宜個所でブラケット3
0に固定することができる。ビス33に代えて接着テー
プ、接着剤等を使用し得る。
ック、金属等の耐腐食性のものならいずれでもよく、ま
た、長さ等の大きさも適宜である。
ケット30を複数のブラケット20に固定することもで
きる。また、切欠21を他方のブラケット30に、取付
孔31を一方のブラケット20に形成することができ
る。
施例は、一方のブラケット20と他方のブラケット30
を一体とし、その一体のブラケット40をアンカーボル
ト23にナット締めするようにしたものである。このと
き、ブラケット20に相当する部分はブラケット30の
部分全長に設けてもよいが、部分的でもよい。ブラケッ
ト40のナット締めは、両側面からナット41、41を
ワッシャー45を介在して締め付けることにより行うと
よい。ボルト23の貫通によって防水層4に空隙が生じ
た場合には、図6に示すように、その貫通孔4aにシー
リング材42を詰め、そのシーリング材42をワッシャ
ー43を介してナット44により押圧して空隙を塞ぐ。
このとき、図7に示すように、ナット44は、シーリン
グホルダー43を設けた鍔付き成形品とするとよい。
する際、ブラケット40は、ボルト23を境にして両側
で耐水性ボード6に当接しているため、上側のフランジ
(ブラケット)30も反らず、スムースに施工できる。
高さで支えればよく、耐水性ボード6の高さに応じてブ
ラケット20、30の取付数及び位置を決定する。例え
ば、図8に示すように途中2ヵ所に取付ける。また、そ
の耐水性ボード6の上下端の支持構造は実施例に限定さ
れないことは勿論である。例えば、図10に示すように
上ホルダー11にビス止めしたり、図9に示すように、
水切プレート13の取付部材14に上ホルダー11を固
定したもの、図11に示すように、耐水性ボード6の上
端を立ち上がり部顎部2’の下面の上ホルダー11に嵌
めたり、又はその下面の凹部に直接に嵌めたりしたも
の、図12に示すように、耐水性ボード6の下端をモル
タルtで固定するもの、図13、図14に示すように、
下ホルダー12を立ち上がり部2前面にビス止めしたも
の、等においても採用し得る。図中、aはクッション材
である。
図
図
図
図
Claims (4)
- 【請求項1】 陸屋根床部からの立ち上がり部2前面に
耐水性ボード6が設けられ、そのボード6の上下端は、
前記立ち上がり部2前面上部及び床部1又は立ち上がり
部2前面上部及び下部にそれぞれ支持されてなる陸屋根
床部1からの立ち上がり部2における耐水性ボード支持
構造であって、下記の点〜を特徴とするもの。
上記立ち上がり部2前面に一方のブラケット20を固定
する。 前記一方のブラケット20に、立ち上がり部
2の横方向に長い他方のブラケット30を前後方向に移
動可能に取付けるとともに、その所要の移動位置で固定
可能とする。 前記他方のブラケット30はその前縁
が耐水性ボード6の後面に当接している。 - 【請求項2】 陸屋根床部からの立ち上がり部2前面に
耐水性ボード6が設けられ、そのボード6の上下端は、
前記立ち上がり部2前面上部及び床部1又は立ち上がり
部2前面の上部及び下部にそれぞれ支持されてなる陸屋
根床部1からの立ち上がり部2における耐水性ボード支
持構造であって、下記の点〜を特徴とするもの。
上記立ち上がり部2前面に前方に突出するアンカーボ
ルト23を設ける。 前記アンカーボルト23に、立
ち上がり部2の横方向に長いブラケット40を前後方向
に移動可能に取付けるとともに、その所要の移動位置で
固定可能とする。 前記ブラケット40はその前縁が
耐水性ボード6の後面に当接している。 - 【請求項3】 請求項2に記載の耐水性ボード支持構造
であって、下記の点を特徴とするもの。 アンカーボルト23の立ち上がり部2前面防水層4
の貫通孔4aにシーリング材42を詰め、そのシーリン
グ材42をアンカーボルト23にねじ通したナット44
により立ち上がり部2側に押圧してなる。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
耐水性ボード支持構造であって、下記の点を特徴とす
るもの。 上記他方のブラケット30又はブラケット40の前
縁は耐水性ボード6の後面に固定されている。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00266994A JP3447096B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | 陸屋根床部からの立ち上がり部における耐水性ボード支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00266994A JP3447096B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | 陸屋根床部からの立ち上がり部における耐水性ボード支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07207859A JPH07207859A (ja) | 1995-08-08 |
JP3447096B2 true JP3447096B2 (ja) | 2003-09-16 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP00266994A Expired - Fee Related JP3447096B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | 陸屋根床部からの立ち上がり部における耐水性ボード支持構造 |
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JP (1) | JP3447096B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP6877015B2 (ja) * | 2016-10-18 | 2021-05-26 | 株式会社ベルテック | 建物への付設物支持用基礎 |
-
1994
- 1994-01-14 JP JP00266994A patent/JP3447096B2/ja not_active Expired - Fee Related
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