JP3445663B2 - 光電子増倍管 - Google Patents

光電子増倍管

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JP3445663B2
JP3445663B2 JP19989394A JP19989394A JP3445663B2 JP 3445663 B2 JP3445663 B2 JP 3445663B2 JP 19989394 A JP19989394 A JP 19989394A JP 19989394 A JP19989394 A JP 19989394A JP 3445663 B2 JP3445663 B2 JP 3445663B2
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    • H01J43/00Secondary-emission tubes; Electron-multiplier tubes
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    • H01J43/04Electron multipliers
    • H01J43/045Position sensitive electron multipliers

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  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置検出機能を持った
光電子増倍管に関し、特にクロスワイヤアノードを改良
して位置分解能を向上させた光電子増倍管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
“POSITION SENSITIVE PHOTOMILTIPLIER TUBES FOR SCI
NTILLATION IMAGING”1986年NSS発表文献が知ら
れている。この文献に記載された従来の光電子増倍管
は、図10に示すように、メッシュダイノード100と
最終段のダイノード101の間にクロスワイヤアノード
102を備えており、光電面103から放出された光電
子は各段のメッシュダイノード100で順次増倍され、
最終段のダイノード101でさらに増倍された反射二次
電子がクロスワイヤアノード102で読み出される。
【0003】図11に示すように、クロスワイヤアノー
ド102は、X方向、Y方向の直交する2層のアノード
群102a,102bから構成され、各アノード群10
2a,102bは3.0〜7.0mmのピッチで、直径
0.5〜1.0mmのワイヤ状のアノードを複数持って
いる。そして、アノード間は抵抗チェーン104,10
5でつながれており、クロスワイヤアノード102のい
ずれかのアノードより取り出された二次電子が抵抗チェ
ーン104,105を介して分流し、X1 端子、X2
子またはY1 端子、Y2 端子から取り出される。さら
に、各端子に加算回路106及び除算回路107を接続
することにより、以下の計算式に基づいてX,Y方向の
重心位置を求めることができる。
【0004】X=X2 /(X1 +X2 ) Y=Y2 /(Y1 +Y2
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の光電
子増倍管は、図12に示すように、空間率が高く且つ等
電位線が乱れているため、最終段のダイノード101か
ら放出された反射二次電子が広範囲に拡散し、ダイノー
ド101の同一位置から放出された複数の二次電子がそ
れぞれ異なるアノードより取り出されることがあった。
このため、クロストークが発生し、位置分解能の精度が
低下すると共に、周辺での歪みが増大するといった問題
が生じた。
【0006】本発明は、このような問題を解決し、位置
分解能の精度が高く、且つ周辺での歪みが少ない光電子
増倍管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の光電子増倍管は、(a)入射された
電子を増倍する複数個の電子増倍孔が配列されたダイノ
ードを複数段に積層して形成された電子増倍部と、
(b)ダイノードの積層方向と垂直で且つ電子増倍部の
下方の第1の面に沿って配置され、電子増倍部から出射
された電子を通過させる複数の電子通過孔が形成された
板状のアノードが第1の面上の所定の第1の軸方向と長
手方向が平行になるように複数個配列された上部アノー
ド群と、(c)ダイノードの積層方向と垂直で且つ上部
アノード群の下方の第2の面に沿って配置され、上部ア
ノード群から出射された電子を通過させる複数の電子通
過孔が形成された板状のアノードが第1の軸と垂直な第
2の面上の第2の軸の方向と長手方向が平行になるよう
に複数個配列された下部アノード群と、(d)ダイノー
ドの積層方向と垂直で且つ下部アノード群の下方の面に
沿って配置され、上部アノード群及び下部アノード群を
通過した電子を反転させて上部アノード群又は下部アノ
ード群に捕獲させる反転型ダイノードとを備える。
【0008】また、本発明の第2の光電子増倍管は、
(a)入射された電子を増倍する複数個の電子増倍孔が
配列されたダイノードを複数段に積層して形成された電
子増倍部と、(b)ダイノードの積層方向と垂直で且つ
電子増倍部の下方の第1の面に沿って配置され、電子増
倍部から出射された電子を通過させる複数の電子通過孔
が形成された矩形のアノード領域が第1の面上の所定の
第1の軸方向と長手方向が平行になるように複数個形成
された上部アノード板と、(c)ダイノードの積層方向
と垂直で且つ上部アノード板の下方の第2の面に沿って
配置され、上部アノード板から出射された電子を通過さ
せる複数の電子通過孔が形成された矩形のアノード領域
が第1の軸と垂直な第2の面上の第2の軸の方向と長手
方向が平行になるように複数形成された下部アノード板
と、(d)ダイノードの積層方向と垂直で且つ下部アノ
ード板の下方の面に沿って配置され、上部アノード板及
び下部アノード板を通過した電子を反転させて上部アノ
ード板又は下部アノード板に捕獲させる反転型ダイノー
ドとを備える。
【0009】
【作用】本発明の第1の光電子増倍管によれば、電子増
倍部で増倍された電子は上部アノード群及び下部アノー
ド群の電子通過孔をそれぞれ通過して反転型ダイノード
で反転する。反転の際にさらに電子が増倍し、複数の電
子が上部アノード群と下部アノード群に向けて放出され
る。複数の電子は所定の広がりを持って進行するが、各
アノードは板状であり電子を捕獲するための広い表面積
を有しているので、放出位置から離れたアノードに電子
が到達する前に、放出位置に近いアノードによって多く
の電子が捕獲される。このため、クロストークの少ない
高い位置分解能で電子の入射位置を検出できる。
【0010】また本発明の第2の光電子増倍管も、上述
した第1の光電子増倍管と同様の作用を有する。ここ
で、第2の光電子増倍管は上部アノード板と下部アノー
ド板に複数のアノード領域が形成された構成を有してお
り、板状のアノードを複数配列した第1の光電子増倍管
に比べて製造が容易である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は、本実施例に係る光電子増倍
管の構造を示す断面図である。同図より、本実施例の光
電子増倍管は、円柱形状の真空容器10の内部に入射電
子流を増倍する電子増倍器20が配設された構成を有し
ている。真空容器10は、円筒形の金属側管11と、金
属側管11の一端に設けられた円形の受光面板12と、
金属側管11の他端に設けられた基台部を構成する円形
のステム13とから構成されている。受光面板12の下
面には光電陰極21が設けられ、この光電陰極21と電
子増倍器20との間には収束電極22が配設されてい
る。
【0012】電子増倍器20は、多数の電子増倍孔を有
するダイノード23を積層して構成されており、これら
のダイノード23の下部には、Xプレートアノード群2
4、Yプレートアノード群25、及び最終段のダイノー
ド26が順に配設されている。
【0013】基台部となるステム13は、外部の電圧端
子と接続され、各ダイノード23,26などに所定の電
圧を与える計12本のステムピン14が貫通している。
各ステムピン14は、テーパ状のハーメチックガラス1
5によってステム13に固定されている。また、各ステ
ムピン14は接続すべきダイノードに至る長さを有し、
その先端は対応する各ダイノード23,26の接続端子
(図示せず)と抵抗溶接されている。
【0014】受光面板12に入射した光30は下面の光
電陰極21内の電子を励起して、真空中に光電子を放出
する。光電陰極21から放出された光電子は格子状の収
束電極22によって最上層のダイノード23上に収束さ
れ、二次増倍が行われる。最上層のダイノード23から
放出された二次電子は下層の各ダイノード23に与えら
れて二次電子放出を繰り返し、最終段のダイノード26
から放出された二次電子群がXプレートアノード群24
とYプレートアノード群25より取り出される。そし
て、取り出された二次電子群はXプレートアノード群2
4及びYプレートアノード群25と接続されたステムピ
ン14を介して外部に出力される。
【0015】Xプレートアノード群24とYプレートア
ノード群25は、図2に示すように、最終段のダイノー
ド26とそれぞれ平行に配置されており、各アノード群
24,25はダイノード26よりも高い電位に保たれて
いる。各アノード群24,25は、電気的に絶縁された
複数の細長い板状のプレートアノード24a,25aを
一次元に配列した構成を有しており、Xプレートアノー
ド群24の配列方向とYプレートアノード群25の配列
方向は相互に直交している。さらに、各プレートアノー
ド24a,25aの上面には、四角形状の複数のアノー
ド孔24b,25bが一列に形成されており、ダイノー
ド23から放出された二次電子がこれらのアノード孔2
4b,25bを通過して、ダイノード26に到達する。
そして、ダイノード26で反転した二次電子がXプレー
トアノード群24、Yプレートアノード群25より取り
出される。
【0016】Xプレートアノード群24、及びYプレー
トアノード群25は、光電子増倍管外部で抵抗チェーン
27と接続されている。このため、Xプレートアノード
群24、及びYプレートアノード群25より取り出され
た二次電子は抵抗チェーン27を介して分流し、X1
子、X2 端子またはY1 端子、Y2 端子から取り出され
る。さらに、各端子には加算回路28及び除算回路29
が接続されており、以下の計算式に基づいてX,Y方向
の重心位置を求めることができる。
【0017】X=X2 /(X1 +X2 ) Y=Y2 /(Y1 +Y2 ) 本実施例の特徴は、従来用いられていたワイヤーアノー
ドの代わりに、板状のXプレートアノード群24、及び
Yプレートアノード群25を備えている点である。図3
に示すように、これらのアノード群24,25は、ワイ
ヤーアノードに比べて表面積が大きく、このため、等電
位線の乱れが少なく、また電界強度が高い。よって、ダ
イノード26から放出された二次電子の大部分は放出位
置に比較的近いプレートアノード24a,25aに収集
され、二次電子が迷走して放出位置から遠いプレートア
ノード24a,25aに収集されることはほとんどな
い。よって、二次電子の迷走によって生じるクロストー
クが少なく、位置分解能の精度が向上する。また、電界
強度が高いために空間電荷が発生し難くリニヤリティ特
性が良い。さらに、電界強度が高くまた平行電界を形成
していて迷走する二次電子がほとんどないため時間特性
も良い。
【0018】次に、Xプレートアノード群24とYプレ
ートアノード群25を真空容器10内に固定する方法に
ついて、図4〜図9を用いて説明する。図4は、絶縁球
31によってアノード群24,25とダイノード23,
26を固定した例を示す斜視図である。Xプレートアノ
ード群24は、8枚のプレートアノード24aが平行に
配列され、これらのプレートアノード24aの両端に固
定枠24cが取り付けられている。Yプレートアノード
群25も同様に、8枚のプレートアノード25aが平行
に配列され、これらのプレートアノード25aの両端に
固定枠25cが取り付けられている。
【0019】各ダイノード23,26の4頂点の近傍と
固定枠24c,25cの両端にはテーパ面を有する貫通
孔が形成されており、それぞれの貫通孔の位置に絶縁球
が配置され、位置決め支持されている。このため、図5
に示すように各ダイノード23,26とアノード群2
4,25はそれぞれ所定の間隔を空けて積層され、各層
は電気的に絶縁される。
【0020】図6は、Xプレートアノード群24とYプ
レートアノード群25をセラミックフレーム32に取り
付けて固定した例を示す斜視図である。セラミックフレ
ーム32の上面にXプレートアノード群24が、セラミ
ックフレーム32の下面にYプレートアノード群25が
それぞれ取り付けられている。セラミックフレーム32
の4頂点の近傍にはテーパ面を有する貫通孔が形成され
ており、セラミックフレーム32は絶縁球31によって
所定間隔を空けてダイノード26上に積層されている。
【0021】セラミックフレーム32には、図7に示す
ように、各辺に8個の貫通孔が等間隔に形成されてお
り、各プレートアノード24a,25aの両端にも貫通
孔が形成されている。そして、各プレートアノード24
aをセラミックフレーム32の上面に各貫通孔を一致さ
れて配置しハトメによって固定している。同様に、各プ
レートアノード25aをセラミックフレーム32の下面
に各貫通孔を一致されて配置しハトメによって固定して
いる。各プレートアノード24a,25aはセラミック
フレーム32によって電気的に絶縁されている。
【0022】図8は上下面に複数の帯状のアノードを蒸
着したX絶縁板33とY絶縁板34をセラミックフレー
ム32に貼付して固定した例を示す斜視図である。セラ
ミックフレーム32の上面にX絶縁板33が、セラミッ
クフレーム32の下面にY絶縁板34がそれぞれ貼付さ
れている。セラミックフレーム32の4頂点の近傍には
テーパ面を有する貫通孔が形成されており、セラミック
フレーム32は絶縁球31によって所定間隔を空けてダ
イノード26上に積層されている。
【0023】図9に示すように、X絶縁板33の上面及
び下面には帯状の8つのアノード領域33aが平行に配
列され、Al(アルミニウム)等の金属が蒸着されてい
る。これらのアノード領域33aには二次電子を通過さ
せる四角形状の複数のアノード孔33bが一列に形成さ
れている。同様に、Y絶縁板34もアノード孔34bが
一列に形成されたアノード領域34aが上面及び下面に
複数配列されている。X絶縁板33及びY絶縁板34は
セラミックス又はガラス等の材質のものが用いられてい
る。そして、X絶縁板33の両端をセラミックフレーム
32の上面に貼付し、Y絶縁板24の両端をセラミック
フレーム32の下面に貼付してそれぞれ固定している。
この固定に際して、X絶縁板33のアノード領域33a
の配列方向とY絶縁板34のアノード領域34aの配列
方向が相互に直交するように位置合わせされている。こ
れにより二次元の位置検出を行うことができる。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、種々の変形が可能である。例えば、アノード孔
24b,25b,33b,34bの開口形状は四角形以
外に円形や三角形など他の形状であってもよい。
【0025】また、重心位置の計算は加算回路28と除
算回路29を用いてハード的に行っているが、X1 端子
〜Y2 端子からの出力電流を増幅器、A/Dコンバータ
等を介して所定のコンピュータに入力してソフト的に行
ってもよい。
【0026】さらに、セラミックフレーム32の代わり
にガラスやゴムなどの絶縁性フレームを用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の第
1および第2の光電子増倍管であれば、反転型ダイノー
ドから放出された複数の電子の多くは、放出位置に近い
アノード又はアノード領域によって捕獲される。このた
め、クロストークが少ない高い位置分解能で電子の入射
位置を検出できる。特に、アノード又はアノード領域は
表面積が大きいので、等電位線の乱れが少なく、電界強
度が高い。このため、リニヤリティ特性及び時間特性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る光電子増倍管の構造を示す断面
図である。
【図2】Xプレートアノード群とYプレートアノード群
の構成を示す斜視図である。
【図3】Xプレートアノード群とYプレートアノード群
での二次電子の収集の様子を示す概念図である。
【図4】絶縁球によってアノード群を固定した例を示す
斜視図である。
【図5】絶縁球によってアノード群を固定した例を示す
断面図である。
【図6】セラミックフレームによってアノード群を固定
した例を示す斜視図である。
【図7】セラミックフレームによってアノード群を固定
した例を示す断面図である。
【図8】セラミックフレームによって絶縁板を固定した
例を示す斜視図である。
【図9】セラミックフレームによって絶縁板を固定した
例を示す断面図である。
【図10】従来の光電子増倍管の構成を示す断面図であ
る。
【図11】クロスワイヤアノードの構成を示す斜視図で
ある。
【図12】アノードでの二次電子の収集の様子を示す概
念図である。
【符号の説明】
10…真空容器、11…金属側管、12…受光面板、1
3…ステム、14…ステムピン、15…ハーメチックガ
ラス、20…電子増倍器、21…光電陰極、22…収束
電極、23,26…ダイノード、24…Xプレートアノ
ード群、25…Yプレートアノード群、27…抵抗チェ
ーン、28…加算回路、29…除算回路、30…光、3
1…絶縁球、32…セラミックフレーム、33…X絶縁
板、34…Y絶縁板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 浩人 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−44639(JP,A) 特開 昭64−71051(JP,A) 特開 昭61−82646(JP,A) 特開 平3−180725(JP,A) 特開 昭63−261664(JP,A) 特開 昭59−221959(JP,A) 特開 平3−102226(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 43/00 - 43/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射された電子を増倍する複数個の電子
    増倍孔が配列されたダイノードを複数段に積層して形成
    された電子増倍部と、 前記ダイノードの積層方向と垂直で且つ前記電子増倍部
    の下方の第1の面に沿って配置され、前記電子増倍部か
    ら出射された電子を通過させる複数の電子通過孔が形成
    された板状のアノードが前記第1の面上の所定の第1の
    軸方向と長手方向が平行になるように複数個配列された
    上部アノード群と、 前記ダイノードの積層方向と垂直で且つ前記上部アノー
    ド群の下方の第2の面に沿って配置され、前記上部アノ
    ード群から出射された電子を通過させる複数の電子通過
    孔が形成された板状のアノードが前記第1の軸と垂直な
    前記第2の面上の第2の軸の方向と長手方向が平行にな
    るように複数個配列された下部アノード群と、 前記ダイノードの積層方向と垂直で且つ前記下部アノー
    ド群の下方の面に沿って配置され、前記上部アノード群
    及び前記下部アノード群を通過した電子を反転させて前
    記上部アノード群又は前記下部アノード群に捕獲させる
    反転型ダイノードとを備えることを特徴とする光電子増
    倍管。
  2. 【請求項2】 入射された電子を増倍する複数個の電子
    増倍孔が配列されたダイノードを複数段に積層して形成
    された電子増倍部と、 前記ダイノードの積層方向と垂直で且つ前記電子増倍部
    の下方の第1の面に沿って配置され、前記電子増倍部か
    ら出射された電子を通過させる複数の電子通過孔が形成
    された矩形のアノード領域が前記第1の面上の所定の第
    1の軸方向と長手方向が平行になるように複数個形成さ
    れた上部アノード板と、 前記ダイノードの積層方向と垂直で且つ前記上部アノー
    ド板の下方の第2の面に沿って配置され、前記上部アノ
    ード板から出射された電子を通過させる複数の電子通過
    孔が形成された矩形のアノード領域が前記第1の軸と垂
    直な前記第2の面上の第2の軸の方向と長手方向が平行
    になるように複数形成された下部アノード板と、 前記ダイノードの積層方向と垂直で且つ前記下部アノー
    ド板の下方の面に沿って配置され、前記上部アノード板
    及び前記下部アノード板を通過した電子を反転させて前
    記上部アノード板又は前記下部アノード板に捕獲させる
    反転型ダイノードとを備えることを特徴とする光電子増
    倍管。
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