JP3444246B2 - 誘電体共振器装置、誘電体デュプレクサおよび通信装置 - Google Patents
誘電体共振器装置、誘電体デュプレクサおよび通信装置Info
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Description
機などの移動通信機器などに使用される誘電体共振器装
置、誘電体デュプレクサおよびそれらを用いた通信装置
に関するものである。
を結合させて成る誘電体フィルタは、図13に示すよう
に、基板2の上面に複数の誘電体同軸共振器1a〜1h
を実装し、基板2の上面に基板2および誘電体同軸共振
器1a〜1hを覆う金属カバー3を取り付けて、この金
属カバー3を基板2の接地電極4に電気的に接続させる
ような構造を採っていた。なお、図13においては、金
属カバー3を透視して描いている。
って、上記構造の誘電体フィルタをさらに小型化するた
めには、金属カバーの厚みも問題となる。この問題を解
消するものとして、特開平7−235805号に開示さ
れているように、誘電体同軸共振器の上面部を露出させ
て、その他の範囲にのみ金属カバーを覆うようにした共
振器装置が提案されている。
共振器の結合部のみを金属カバーで覆うようにしただけ
では、各誘電体同軸共振器の外導体から基板の接地電極
へ流れるアース電流の経路が長くなる箇所が生じ易く、
金属カバーと各誘電体同軸共振器の外導体とを電気的に
確実に接続しなければ、フィルタ特性が悪化するおそれ
があった。
且つ金属カバーを小型にすることに伴うフィルタ特性の
悪化を防止した誘電体共振器装置、誘電体デュプレクサ
およびそれらを用いた通信装置を提供することにある。
装置は、複数の誘電体同軸共振器と、これらの誘電体同
軸共振器を配置する基板と、この基板の接地電極に接続
されたシールド用の金属カバーとを含む構成とし、誘電
体同軸共振器の配置個所を避けて誘電体同軸共振器の開
放面の近傍または誘電体同軸共振器の内導体に導通する
端子が引き出された箇所を金属カバーで覆い、隣接する
誘電体同軸共振器で挟まれる箇所で、金属カバーの突出
部を導通させる。
の側面部から金属カバーを介して基板の接地電極にかけ
て、短いアース電流の電流経路が生じる。
記金属カバーの突出部を、金属板の折り曲げ加工により
成型する。これにより金属カバーの突出部の剛性を高め
るとともに、誘電体同軸共振器の外導体との接合面積を
広くとる。
記金属カバーの突出部を、隣接する2つの誘電体同軸共
振器のうちいずれか一方の外面に沿った形状とする。こ
れにより、隣接する2つの誘電体同軸共振器と金属カバ
ーの突出部との導通性を確保するとともに突出部の成型
を容易にする。
記金属カバーの突出部にリブを設ける。
記金属カバーの突出部の一部に抜き孔を形成する。
数の誘電体同軸共振器で送信フィルタと受信フィルタを
構成するとともに、送信フィルタ側の誘電体同軸共振器
とそれに隣接する受信フィルタ側の誘電体同軸共振器と
の間に上記金属カバーの突出部を導通させる。これによ
り送信フィルタの終段と受信フィルタの初段の共振器の
アース接続を確実に行う。
器装置または誘電体デュプレクサを用いて構成する。
プレクサの構成を図1〜図3を参照して説明する。図1
は誘電体デュプレクサの外観斜視図、図2はそのうちの
金属カバーのみの外観斜視図である。図1において1
a,1b,1c,1d,1e,1fはそれぞれ、中心軸
に貫通孔を設けた四角柱形状の誘電体の外面に外導体を
形成し、貫通孔の内面に内導体を形成した誘電体同軸共
振器である。図1に示す向きで右後方の端面は外導体を
形成して短絡面とし、左手前の端面は外導体を形成せず
に開放面としている。各誘電体同軸共振器の貫通孔には
内導体に導通するピン端子を挿入している。これらの誘
電体同軸共振器1a〜1fは、それらの外導体を半田な
どの導電性接合材を用いて、基板2の上面の接地電極に
接合している。3は金属カバーであり、図2にも示すよ
うに、金属板の打ち抜きおよび折り曲げ加工により成型
したものである。この金属カバー3には、基板2に取り
付けた状態で、誘電体同軸共振器の軸方向に突出する突
出部5と、配列されている誘電体同軸共振器の外側の誘
電体同軸共振器の側面に導通する側方導通部6とを形成
している。さらに、この金属カバー3の複数箇所には、
基板の接地電極に接続するための接地端子9および基板
に対する位置決め用突起10を形成している。
の接地端子9を基板側の接地電極4に半田付けしてい
る。また金属カバー3の突出部5を誘電体同軸共振器1
aと1bとの間および1bと1cとの間にそれぞれ挿入
し、これらの隣接する誘電体共振器の外導体同士を半田
などの導電性接合材で接合している。金属カバー3の突
出部5は曲げ加工を施しているため、特に基板2に平行
な方向への剛性が高く、突出部5を細くしても、その変
形を防止でき、誘電体同軸共振器の外導体に確実に接続
することができる。
うに、接地端子9を突出部5および側方導通部6の近傍
に設けたことにより、誘電体同軸共振器の外導体から基
板上の接地電極へのアース電流経路を短縮化することが
できる。
10を、基板2に設けた孔に挿入することによって両者
間の位置決めを行うことができ、更に基板2に対して金
属カバー3と同時に誘電体同軸共振器1a〜1fを半田
付けなどにより取り付ける場合には、金属カバー3の突
出部5および側方導通部6が誘電体同軸共振器1a〜1
fの位置決めを行うので、この三者の位置関係を容易に
一定に保つことができる。その結果、量産時において安
定したフィルタ特性が得られる。
出部5および側方導通部6が所定の誘電体同軸共振器の
外導体に当接するように構成すれば、誘電体同軸共振器
の外導体と金属カバーとの電気的導通を、半田付けなし
に確保することもできる。
ある。ここでRa〜Rfは図1に示した誘電体同軸共振
器1a〜1fにそれそれ相当する共振器である。共振器
Ra,Rbはコンデンサおよび所定の電気長を持つイン
ダクタを介して送信信号入力ポートTxとアンテナポー
トANTとの間に設けている。また共振器Rc〜Rfは
コンデンサを介して順に接続して、アンテナポートAN
Tと受信信号出力ポートRxとの間に設けている。
a,Rbによる帯域阻止型フィルタ特性を有する送信フ
ィルタを構成し、4段の共振器Rc〜Rfによる帯域通
過型フィルタ特性を有する受信フィルタを構成する。
器1a,1bは比較的大電力を扱う送信フィルタを構成
するため、金属カバー3の突出部5および側方導通部6
によって確実にアース接続を行うことにより、アース電
流経路の迂回による減衰特性の悪化を防止することがで
きる。また送信フィルタの終段の共振器である誘電体同
軸共振器1bと、受信フィルタの初段の共振器である誘
電体同軸共振器1cとの間に金属カバー3の突出部5を
導通させたことにより、アース電流の迂回による送信信
号の受信フィルタへの回り込みも確実に防止できる。
タの構成を図4〜図6を参照して説明する。図4は誘電
体フィルタの外観斜視図、図5はそのうちの金属カバー
のみの外観斜視図である。図4において1a,1b,1
cは、第1の実施形態で用いたものと同様の誘電体同軸
共振器である。これらの誘電体同軸共振器1a〜1c
は、それらの外導体を半田などの導電性接合材を用い
て、基板2の上面の接地電極に接合している。3は金属
カバーであり、図5にも示すように、金属板の打ち抜き
および折り曲げ加工により成型したものである。この金
属カバー3には、基板2に取り付けた状態で、誘電体同
軸共振器の軸方向に突出する突出部5と、配列されてい
る誘電体同軸共振器の外側の誘電体同軸共振器の側面に
導通する側方導通部6とを形成している。さらに、この
金属カバー3の複数箇所には、基板の接地電極に接続す
るための接地端子9および基板に対する位置決め用突起
10を形成している。
の接地端子9を基板側の接地電極4に半田付けしてい
る。また金属カバー3の突出部5を誘電体同軸共振器1
aと1bとの間および1bと1cとの間にそれぞれ挿入
し、これらの隣接する誘電体共振器の外導体同士を半田
などの導電性接合材で接合している。図5に示したよう
に、金属カバー3には、接地端子9を突出部5および側
方導通部6の近傍に設けたことにより、誘電体同軸共振
器の外導体から基板上の接地電極へのアース電流経路を
短縮化することができる。その他の作用効果は第1の実
施形態の場合と同様である。
る。ここでRa〜Rcは図4に示した誘電体同軸共振器
1a〜1cにそれそれ相当する共振器である。共振器R
a〜Rcはコンデンサを介して順に接続して、入力ポー
トINと出力ポートOUTとの間に設けている。
〜Rcによる帯域通過型フィルタ特性を有する誘電体フ
ィルタを構成する。
レクサの構成を図7および図8を参照して説明する。図
7は誘電体フィルタの外観斜視図、図8はそのうちの金
属カバーのみの外観斜視図である。図7において1a,
1b,1cは、第1の実施形態で用いたものと同様の誘
電体同軸共振器である。これらの誘電体同軸共振器1a
〜1cは、それらの外導体を半田などの導電性接合材を
用いて、基板2の上面の接地電極に接合している。3は
金属カバーであり、図8にも示すように、金属板の打ち
抜きおよび折り曲げ加工により成型したものである。こ
の金属カバー3には、基板2に取り付けた状態で、誘電
体同軸共振器の軸方向に突出する突出部5および基板の
接地電極に接続するための接地端子9を形成している。
の接地端子9を基板側の接地電極4に半田付けしてい
る。また金属カバー3の突出部5を誘電体同軸共振器1
aと1bとの間に挿入し、これらの隣接する誘電体共振
器の外導体同士を半田などの導電性接合材で接合してい
る。この構造により、誘電体同軸共振器の外導体から基
板上の接地電極へのアース電流経路を短縮化している。
信フィルタとしてのトラップ共振器として作用する。ま
た誘電体同軸共振器1b,1cは受信フィルタの2段の
共振器として作用する。
に折り曲げ加工していて、誘電体同軸共振器1a,1b
の互いに対向する外面に平行な2つの面を備えている。
このように金属カバー3の突出部5を折り曲げ加工する
ことにより、突出部5の剛性が高まり、その変形が防止
され、金属カバー3と複数の誘電体同軸共振器との位置
精度を高めることができる。また、突出部と誘電体同軸
共振器の外導体との接合面積を広くすることができ、ア
ース接続をより確実に行うことができる。
かの形状の例を図9〜図12を参照して説明する。図9
に示す例では、金属カバー3の突出部5を曲げ加工する
が、図8の場合とは異なり、片方にのみ曲げ加工を施し
て、隣接する2つの誘電体同軸共振器のうちの一方の外
面に沿った面を備える。このような形状とすれば、突出
部5の剛性を高めることができ、しかも折り曲げ加工が
容易となる。
部5に折り曲げ加工を施すとともに、リブ加工によりリ
ブ7を形成している。この形状により、突出部5の剛性
を更に高めることができ、またリブ7が誘電体同軸共振
器の側面との間で半田流れの案内溝として作用するた
め、半田付け時の接合性を高めることもできる。
部5に抜き孔8を形成し、折り曲げ加工を施したもので
ある。このように抜き孔8を形成したことにより、抜き
孔8部分が誘電体同軸共振器の側面との間で半田流れの
案内溝として作用するため、リブ加工を施した場合と同
様に半田付け性が高まる。
5に曲げ加工を施したものであるが、誘電体同軸共振器
の外面に沿った面を形成するのではなく、V字型または
逆V字型に折り曲げたものである。このような形状によ
れば、用いる金属板の使用面積を削減でき、折り曲げ加
工の変形量も小さいので、その加工が容易となる。
誘電体同軸共振器の側面部から金属カバーを介して基板
の接地電極にかけて、短いアース電流の電流経路が生じ
るため、金属カバーの小型化に伴うフィルタ特性の悪化
が防止できる。
ーの突出部の剛性を高めるとともに、金属カバーの突出
部と誘電体同軸共振器の外導体との接合面積を広くで
き、アース接続をより確実に行えるようになる。
ーの突出部の剛性と、隣接する2つの誘電体同軸共振器
の外導体との導通性を確保するとともに、突出部の成型
を容易にする。
幅を細くした場合にも、その強度を保つことができる。
また、リブが半田等の導電性接合材の流入案内溝として
作用して、接合性および導通性が高まる。
半田等の導電性接合材の流入案内溝として作用して、接
合性および導通性が高まる。
ルタの終段と受信フィルタの初段の共振器のアース接続
が確実に行われ、送信信号の受信フィルタへの回り込み
や受信信号の送信フィルタへの回り込みが確実に防止で
き、送受共用器としての所定の特性を得ることができ
る。
型化された、所定のフィルタ特性を利用した通信性能を
有する通信装置が得られる。
成を示す外観斜視図
観斜視図
示す外観斜視図
視図
成を示す外観斜視図
観斜視図
図
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の誘電体同軸共振器と、これらの誘
電体同軸共振器を配置する基板と、該基板の接地電極に
接続されたシールド用の金属カバーとを含む誘電体共振
器装置において、 前記金属カバーを、前記誘電体同軸共振器の配置箇所を
避けて前記誘電体同軸共振器の開放面の近傍または前記
誘電体同軸共振器の内導体に導通する端子が引き出され
た箇所を覆う部分と、隣接する誘電体同軸共振器で挟ま
れる箇所で電気的に導通する突出部とで構成したことを
特徴とする誘電体共振器装置。 - 【請求項2】 前記金属カバーの突出部が、金属板の曲
げ加工により整形したものである請求項1に記載の誘電
体共振器装置。 - 【請求項3】 前記金属カバーの突出部が、隣接する2
つの誘電体同軸共振器のうちいずれか一方の外面に沿っ
たものである請求項2に記載の誘電体共振器装置。 - 【請求項4】 前記金属カバーの突出部が、リブ加工を
施したものである請求項2または3に記載の誘電体共振
器装置。 - 【請求項5】 前記金属カバーの突出部の一部に、抜き
孔を設けたことを特徴とする請求項2、3または4に記
載の誘電体共振器装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれかに記載の誘
電体共振器装置において、 前記複数の誘電体同軸共振器で送信フィルタと受信フィ
ルタを構成するとともに、送信フィルタ側の誘電体同軸
共振器と、該誘電体同軸共振器に隣接する受信フィルタ
側の誘電体同軸共振器との間で、前記金属カバーの突出
部を導通させたことを特徴とする誘電体デュプレクサ。 - 【請求項7】 請求項1〜5のうちいずれかに記載の誘
電体共振器装置または請求項6に記載の誘電体デュプレ
クサを用いた通信装置。
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