JP3444242B2 - レジンコンクリート組成物 - Google Patents

レジンコンクリート組成物

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JP3444242B2 JP20607099A JP20607099A JP3444242B2 JP 3444242 B2 JP3444242 B2 JP 3444242B2 JP 20607099 A JP20607099 A JP 20607099A JP 20607099 A JP20607099 A JP 20607099A JP 3444242 B2 JP3444242 B2 JP 3444242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低収縮化剤を用い
る事無く低収縮でクラックが無い成形品が得られ、また
樹脂含有量を低減しながらも、流動性に優れ、その硬化
物が高強度であるレジンコンクリート組成物及びその成
形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】不飽和ポリエステルと重合性不飽和単量
体とからなる不飽和ポリエステル樹脂組成物、骨材、充
填材を用いたレジンコンクリート組成物は公知であり、
工業的にはマンホール、管材、下水ます等の上下水道関
連製品、セメントコンクリートのひび割れ補修、灯籠等
の景観成形物等に用いられている。従来のレジンコンク
リート、特に粗骨材未含有で、樹脂含有量が15〜20
%と比較的高い領域においては、成形時の硬化収縮によ
るクラック、成形型への抱きつきの解決策として、ポリ
スチレン、ポリ酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂からなる低
収縮化剤を併用するのが通常である。
【0003】しかしながら、低収縮化剤それ自体は、硬
化しないので、できた成形物の強度が低下する、成形品
表面がべたつく、または季節、気温、硬化炉の温度のば
らつき等に起因する硬化時発熱温度のばらつきにより、
低収縮効果がばらつき、製品寸法、強度が一定しない、
さらには低収縮化剤の種類によっては不飽和ポリエステ
ル樹脂との相溶性に乏しい為、レジンコンクリートにし
た時の流動性、脱泡性が低下する事による製品外観の低
下、樹脂含有量を高める必要が生じるが故のコストアッ
プにつながる等の問題点を有していた。
【0004】又、不飽和ポリエステルとしてジシクロペ
ンタジエン変性不飽和ポリエステルをレジンコンクリー
トとして用いることも例えば、特開昭63-502122号、特
開平4-149050号公報等で知られている。しかし、できた
レジンコンクリート成形物の強度が低い、さらには、耐
クラック性等の問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低収
縮性、高流動性が得られるレジンコンクリート組成物を
得る事、即ち、樹脂含有量を低減させながらも、成形作
業に重要な流動性に優れ、その成形品がクラックが無
く、高強度であり、低収縮化剤が不要であるレジンコン
クリート組成物及びその成形品にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題について鋭意研究の結果、本発明を完成するに至っ
たものである。
【0007】即ち、本発明は、(A)(a)不飽和酸、ジ
アルキレングリコール及び/又はトリアルキレングリコ
ール、ジシクロペンタジエンを原料として用いてなる不
飽和ポリエステル、(b)重合性不飽和単量体とからな
る樹脂組成物、(B)骨材、(C)充填材とからなり、
前記樹脂組成物が不飽和ポリエステル(a)80〜60重
量部、重合性不飽和単量体(b)20〜40重量部を総
量が100重量部となる割合で含むことを特徴とするレ
ジンコンクリート組成物、好ましくは不飽和ポリエステ
ルが、ジシクロペンタジエンを1〜55重量%含有する
こと、さらに好ましくは不飽和ポリエステル(a)の数平
均分子量が400〜1500であることを特徴とするレ
ジンコンクリート組成物に関する。
【0008】次に本発明を詳細に説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のレジンコンクリート組成
物とは、マンホール、管材、下水ます等の上下水道関連
製品、セメントコンクリートのひび割れ補修、灯籠等の
景観成形物等に用いられているもので、樹脂、骨材、充
填剤等からなるものである。
【0010】本発明のレジンコンクリート組成物とは、
不飽和ポリエステル(a)と重合性不飽和単量体(b)とから
なる不飽和ポリエステル樹脂組成物(A)、骨材
(B)、充填材(C)からなり、さらに硬化させるとき
は硬化促進剤(D)、硬化剤(E)を含んでなるもので
ある。
【0011】本発明で用いられる不飽和ポリエステル
(a)は、不飽和酸(a1)、ジ及び/又はトリアルキレン
グリコール(a2)、ジシクロペンタジエン(a3)を原料とし
て用いる。不飽和酸(a1)とは、例えば、無水マレイ
ン酸、フマル酸等の不飽和二塩基酸を用い、硬化発熱温
度、物性の調整等の必要に応じてオルソフタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、アジピン酸等の飽和二塩基酸
を発明の効果を失わない程度に併用することも可能であ
る。
【0012】ジ及び/又はトリアルキレングリコール(a
2)としては、ジエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール等のジアルキレングリコール、トリエチレングリ
コール等のトリアルキレングリコールが用いられる。用
途に応じた好ましいレジンコンクリート物性を得るため
に、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコール等のアルキレングリコールを発明の効果
を失わない程度に併用することもある。
【0013】ジシクロペンタジエン(a3)は、不飽和ポリ
エステル(a)の原料成分中に1〜55重量%、好ましく
は25〜50重量%含有する。
【0014】ジシクロペンタジエンで変性した不飽和ポ
リエステル(a)の製造方法としては、(1)酸、グリコ
ール、ジシクロペンタジエンを同時に仕込み縮合させ
て、同時に変性させる一段合成方法、(2)酸及びグリ
コールを縮合させ、途中でジシクロペンタジエンを加え
変性させる二段合成方法、(3)無水酸とジシクロペン
タジエンを水の存在下において付加させ、モノエステル
を生成させ、その後にグリコール、酸を仕込み反応する
方法等があるが、いずれの方法を用いても良い。また、
ジシクロペンタジエンの加熱解離によるシクロペンタジ
エンと不飽和酸が反応して、生成するエンドメチレンテ
トラヒドロフタル酸が存在することもある。本発明の不
飽和ポリエステル(a)は、好ましくはジ及び/又はトリ
アルキレングリコール(a2)に不飽和酸(a1)を付加反応
し、更にジシクロペンタジエンが付加反応した構造のも
のである。
【0015】本発明に使用される重合性不飽和単量体
(b)とは、本発明の効果を損なわない範囲で通常不飽
和ポリエステル樹脂組成物に使用されるものが使用でき
る。例えば、スチレン、α-メチルスチレン、クロルス
チレン、ジクロルスチレン、ジビニルベンゼン、t-ブチ
ルスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、ジアリール
フタレ-ト、トリアリールシアヌレ-ト、さらにアクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル等;(メタ)アクリ
ル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アク
リル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、
(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベ
ンジル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アク
リル酸トリデシル、
【0016】ジシクロペンテニロキシエチル(メタ)ア
クリレート、エチレングリコールモノメチルエーテル
(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノエチル
エーテル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル(メタ)アクリレート、エチレングリ
コールモノヘキシルエーテル(メタ)アクリレート、エ
チレングリコールモノ2ーエチルヘキシルエーテル(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールモノヘキシルエーテル(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールモノ2ーエチルヘキシ
ルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコールモノエチルエーテル(メタ)アクリレ
ート、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル(メ
タ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノヘキシ
ルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコ
ールモノ2ーエチルヘキシルエーテル(メタ)アクリレ
ート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
【0017】ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ネオペンチルグリコ-ルジ(メタ)アクリレ-
ト、ポリテトラメチレングリコールジメタアクリーレー
ト、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシ1,3ジメタクリロキシプロパン、
2,2−ビス〔4−(メタクリロキシエトキシ)フェニ
ル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタクリロキシ・
ジエトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−
(メタクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル〕プロパ
ン、テトラエチレングリコールジアクリレート、ビスフ
ェノールAエチレンオキサイド付加(n=2)ジアクリ
レート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド付加(n=
3)ジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレ
ートモノステアレート等の、樹脂と架橋可能な不飽和単
量体或いは不飽和オリゴマー等が挙げられる。これら重
合性不飽和単量体(b)は、単独でも2種類以上組み合
わせて使用しても良い。
【0018】本発明の不飽和ポリエステル(a)の数平均
分子量は、好ましくは400〜1500、より好ましく
は400〜1200、特に好ましくは400〜1000
である。この範囲を外れると本発明の効果、流動性等が
得られない。本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
不飽和ポリエステル(a)80〜60重量部、重合
性不飽和単量体(b)20〜40重量部を、総量が10
0重量部となる割合で含むものである。これらの範囲か
ら外れると低収縮性、物性、成形性の上で問題がある。
その樹脂組成物の粘度は、常温(25℃)で好ましくは
0.5〜50ポイズ、より好ましくは1〜4ポイズであ
る。
【0019】また、本発明の不飽和ポリエステル樹脂組
成物には、他の飽和酸、不飽和酸、グリコール、重合性
不飽和単量体からなる通常の不飽和ポリエステル樹脂組
成物、本発明と異なるジシクロペンタジエン変性不飽和
ポリエステル樹脂組成物を本発明の効果を失わない程
度、好ましくは0.1〜25重量%混合して使用しても良
い。
【0020】骨材(B)としては、例えば、砕石、砂
岩、寒水石、大理石、石英、花崗岩、石灰石、珪石、珪
砂、川砂等が好ましく用いられる。軽量化の為に、焼結
頁岩、パーライト、シラスバルーン、ガラスバルーン等
の軽量骨材を使用できる。用いる骨材()の平均粒径
は、成形品の大きさ、厚さによって異なるが、好ましく
は0.05〜50mm、より好ましくは、0.1〜20
mmである。その添加量は、レジンコンクリート組成物
中に、好ましくは12.5〜92.5重量%である。ま
た、JIS G 5901-1968で規定される1号珪砂(平均粒
径5〜2.5mm)、2号珪砂(粒径2.5〜1.2mm)、3号珪
砂(粒径1.2〜0.6mm)、4号珪砂(粒径0.6〜0.3mm)、
5号珪砂(粒径0.3〜0.15mm)、6号珪砂(粒径0.15〜
0.074mm)、7号珪砂(粒径0.074mm以下)も使用でき
る。
【0021】充填(C)としては、例えば、炭酸カル
シウム粉、フライアッシュ、クレー、アルミナ粉、珪石
粉、タルク、シリカパウダー、ガラス粉、マイカ、水酸
化アルミニウム、大理石屑等が挙げられる。充填材()
の平均粒径は、好ましくは0.5μm〜20μm程度で
ある。その添加量は、レジンコンクリート組成物中に、
好ましくは2.5〜62.5重量%である。
【0022】硬化促進剤(D)としては、金属石鹸類、
例えばナフテン酸コバルト、オクテン酸コバルト、オク
テン酸バナジル、ナフテン酸銅、ナフテン酸バリウムが
挙げられ、金属キレート化合物としては、バナジルアセ
チルアセテート、コバルトアセチルアセテート、鉄アセ
チルアセトネートがある。またアミン類にはN,N−ジ
メチルアミノ−p−ベンズアルデヒド、N,N−ジメチ
ルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、メチルヒドロ
キシエチルアニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジ
ン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)−p−トルイジ
ン、4-N,N-ジメチルアミノベンズアルデヒド、4-N,N-ビ
ス(2-ヒドロキシエチル)アミノベンズアルデヒド、4-
メチルヒドロキシエチルアミノベンズアルデヒド、N,N-
ビス(2−ヒドロキシプロピル)−p−トルイジン、N
−エチル−m−トルイジン、トリエタノールアミン、m
−トルイジン、ジエチレントリアミン、ピリジン、フェ
ニルモルホリン、ピペリジン、ジエタノールアニリン等
がある。
【0023】硬化促進剤(D)の添加量は、不飽和ポリ
エステル(a)と重合性不飽和単量体(b)の合計量100重
量部に対して、好ましくは0.001〜5重量部であ
る。本発明においては、金属石鹸類、アミン系促進剤が
好ましく使用される。なお、硬化促進剤(D)は予め樹
脂(a)に添加しておいても良いし、使用時に添加しても
良い。
【0024】硬化剤(E)としては、アゾ化合物、例え
ばアゾイソブチロニトリル等や、有機過酸化物、例え
ば、ジアシルパーオキサイド系、パーオキシエステル
系、ハイドロパーオキサイド系、ジアルキルパーオキサ
イド系、ケトンパーオキサイド系、パーオキシケタール
系、アルキルパーエステル系、パーカーボネート系等の
公知の物が使用され、具体的には、メチルエチルケトン
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げら
れる。またこれらの硬化剤は混練条件、養生温度等で適
宜選択される。
【0025】これら硬化剤(E)の添加量は、好ましく
は不飽和ポリエステル(a)と重合性不飽和単量体(b)と
の合計量100重量部に対して、0.1〜4重量部、好
ましくは0.3〜3重量部である。上記硬化剤(E)
は、2種以上組み合わせて使用しても良い。
【0026】本発明の硬化遅延剤としては、例えばトリ
ハイドロベンゼン、トルハイドロキノン、1,4−ナフ
トキノン、パラベンゾキノン、ハイドロキノン、ベンゾ
キノン、トリメチルハイドロキノン、ハイドロキノンモ
ノメチルエーテル、p−tert−ブチルカテコール、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ジメチルアミ
ノ−p−クレゾール、ナフテン酸銅等が挙げられ、樹脂
固形分100重量部に対して好ましくは0.0001〜
0.1重量部使用される。
【0027】これらの原材料からなるレジンコンクリー
ト組成物は、好ましくは不飽和ポリエステル(a)を重合
性不飽和単量体(b)で希釈した不飽和ポリエステル樹脂
組成物25〜5重量部に対して、骨材(B)と充填材
(C)の総和が75〜95重量部配合することによって
得られる。
【0028】本発明では、各種添加剤、例えば、離型
剤、紫外線吸収剤、顔料、減粘剤、老化防止剤、可塑
剤、難燃剤、安定剤、補強材、光硬化剤等を使用しても
よい。
【0029】本発明のレジンコンクリート組成物の成形
方法としては、通常該組成物を型に流し込み、常温また
は加熱硬化することによる注型成形、または円筒状の型
内に流し込んだ後、型を回転させ、その遠心力によりレ
ジンコンクリート組成物を均一な厚さに賦型させ、常温
または加熱硬化させることによる遠心成形法、合わせ型
の中に流し込んだ後、プレス機により圧縮、常温または
加熱硬化することによる圧縮成形法等により実用に供す
る成形品を得ることができる。
【0030】得られる成形品としては、例えば、マンホ
ール、排水ます、建材ブロック、舗装体ブロック、蓋、
管材、補修材等の土木建築用成形品、人工大理石成形
品、景観用成形品、イス、ベンチ、C.C.(情報通信
電力地下埋設用)ボックス、情報関連成形品、電力関連
成形品等がある。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。また文中「部」とあるのは、重量部を示すもので
ある。
【0032】(合成例1)<ジシクロペンタジエン変性
不飽和ポリエステル(D-1)の合成> 撹拌機、還流冷却塔、不活性ガス導入管、温度計、及び
滴下装置を取り付けた2リットルの四口フラスコにジシ
クロペンタジエン746部、無水マレイン酸554部を
仕込み、125℃まで昇温後、水102部を1.5時間
かけて滴下し、120〜130℃の温度で酸価が220
となるまで反応した。次に、ジエチレングリコール30
0部を仕込み、徐々に205℃まで昇温し酸価が約40
になったところで終了した。このものにトルハイドロキ
ノン0.0800部、ターシャリーブチルカテコール
0.0800部仕込み、ジシクロペンタジエン変性不飽
和ポリエステル(D−1)を得た。
【0033】(合成例2)<ジシクロペンタジエン変性
不飽和ポリエステル(D-2)の合成> 撹拌機、還流冷却塔、不活性ガス導入管、温度計、及び
滴下装置を取り付けた2リットルの四口フラスコにジシ
クロペンタジエン702部、無水マレイン酸521部を
仕込み、125℃まで昇温後、水96部を1.5時間か
けて滴下し、120〜130℃の温度で酸価が220と
なるまで反応した。次に、ジプロピレングリコール17
8部、トリエチレングリコール199部を仕込み、徐々
に205℃まで昇温し酸価が約40になったところで終
了した。このものに、トルハイドロキノン0.0800
部、ターシャリーブチルカテコール0.0800部仕込
み、ジシクロペンタジエン変性不飽和ポリエステル(D
−2)を得た。
【0034】(比較合成例1)<比較例のための不飽和
ポリエステル(UP−1)の合成> 撹拌機、還流冷却塔、不活性ガス導入管、温度計、及び
滴下装置を取り付けた2リットルの四つ口フラスコにエ
チレングリコ−ル157部、プロピレングリコール38
4部、無水フタル酸748部、無水マレイン酸248部
を仕込み、210℃まで昇温し、11時間後に酸価40
を確認して反応終了させた。このものにトルハイドロキ
ノン0.0700部、ターシャリーブチルカテコール
0.0700部を加え、不飽和ポリエステル(UP−
1)を得た。
【0035】(比較合成例2)<比較例のための不飽和
ポリエステル(UP−2)の合成> 撹拌機、還流冷却塔、不活性ガス導入管、温度計、及び
滴下装置を取り付けた2リットルの四口フラスコにジシ
クロペンタジエン809部、無水マレイン酸601部を
仕込み、125℃まで昇温後、水110部を1.5時間
かけて滴下し、120〜130℃の温度で酸価が220
となるまで反応した。次に、エチレングリコール190
部を仕込み、徐々に205℃まで昇温し酸価が約40に
なったところで終了した。このものにトルハイドロキノ
ン0.0800部、ターシャリーブチルカテコール0.
0800部仕込み、ジシクロペンタジエン変性不飽和ポ
リエステル(UP−2)を得た。
【0036】(実施例1〜2)合成例1〜2で合成した
ジシクロペンタジエン変性不飽和ポリエステル(D−
1)、(D−2)を表1に示す配合比でスチレンで希
釈、混練したレジンコンクリート組成物をJIS R5
201に規定された三連モルタル型枠に流し込み、充填
させた。常温硬化させ、7日間静置後、収縮率測定、強
度試験を実施した。またナットを埋め込んだ成形体を成
形し、硬化後の外観を観察した。さらに、6%ナフテン
酸コバルト、55%メチルエチルケトンパーオキサイド
を含まない同一配合比のものを流動性試験に供した。そ
の結果を表2に示した。尚、炭酸カルシウムは、商品名
NS−100(日東粉化製品)、7号珪砂、4号珪砂
は、三栄シリカ製品、55%メチルエチルケトンパーオ
キサイドは、商品名パーメックN(日本油脂製品)を用
いた。
【0037】(比較例1〜4)比較合成例1、2で合成
した不飽和ポリエステル(UP−1)(UP−2)を表
1に示す配合比でスチレンで希釈、混練したレジンコン
クリート組成物をJIS R5201に規定された三連
モルタル型枠に流し込み、充填させた。常温硬化させ、
7日間静置後、収縮率測定、強度試験を実施した。また
ナットを埋め込んだ成形体を成形し、硬化後の外観を観
察した。さらに、6%ナフテン酸コバルト、55%メチ
ルエチルケトンパーオキサイドを含まない同一配合比の
ものを流動性試験に供した。
【0038】その結果を表2に示した。尚、炭酸カルシ
ウム、7号珪砂、4号珪砂、55%メチルエチルケトン
パーオキサイドは、実施例と同じものを使用し、低収縮
化剤として、ポリスチレン樹脂の30重量%スチレン溶
液を用いた。
【0039】(実施例3〜4)合成例1〜2で合成した
ジシクロペンタジエン変性不飽和ポリエステル(D−
1)、(D−2)を表3に示す配合比で混練したレジン
コンクリート組成物をJIS R5201に規定された
三連モルタル型枠に流し込み、充填させた。常温硬化さ
せ、7日間静置後、収縮率測定、強度試験を実施した。
またナットを埋め込んだ成形体を成形し、硬化後の外観
を観察した。その結果を表4に示した。尚、炭酸カルシ
ウム、7号珪砂、4号珪砂、55%メチルエチルケトン
パーオキサイドは前記同様のものを用いた。
【0040】(比較例5〜9)比較合成例1、2で合成
した不飽和ポリエステル(UP−1)(UP−2)を表
3に示す配合比で混練したレジンコンクリート組成物を
JIS R5201に規定された三連モルタル型枠に流
し込み、充填させた。常温硬化させ、7日間静置後、収
縮率測定、強度試験を実施した。またナットを埋め込ん
だ成形体を成形し、硬化後の外観を観察した。その結果
を表4に示した。尚、炭酸カルシウム、7号珪砂、4号
珪砂、55%メチルエチルケトンパーオキサイド、低収
縮化剤は、比較例1と同じものを用いた。
【0041】(成形品の評価方法) <スランプフロー値の評価>スランプフロー値の評価
は、表に示した配合のレジンコンクリートを、25℃に
て、上端部直径40mm、下端部直径50mm、高さ7
4mmのカップに詰めた後、カップを引き上げ、水平に
保った平滑なガラス板上にレジンコンクリートを展開し
た。15分後に展開したレジンコンクリートの直径を直
角な2方向に測定し、その平均値をスランプフロー値と
した。
【0042】<クラックの評価>クラックについては、
40mm×40mm×1000mmの直方体の成形物が得られ
る金型を用い、900mmの間隔で開けられた孔を持つ金
型の外側からボルトを孔に通し、これでナットを型内に
固定し、成形体にインサートされるようにした。硬化収
縮による応力がかかる状況にして、得られた成形体のナ
ットの周辺に発生するクラックの状況を目視で観察し
た。
【0043】<強度の評価>JIS R−5201に規
定された三連モルタル型枠を用いて、試験片を作成、同
規格に規定された方法により、曲げ強さ、圧縮強さを測
定した。
【0044】<賦型性の評価>JIS R−5201に
規定された三連モルタル型枠にレジンコンクリートを流
し込み、賦型させた時の賦型性を目視で5段階評価し
た。 5:型に流し込んで振動し、すぐに賦形する。(良好) 4:型に流し込んで振動し、しばらくして賦形する。
(やや良好) 3:型に流し込んで振動し、少し時間を要して賦形す
る。(普通) 2:型に流し込んで振動してもなかなか賦形しない。
(やや不良) 1:型に流し込んで振動してもほとんど賦形しない。
(不良)
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【発明の効果】本発明のレジンコンクリート組成物は、
より少ない樹脂含有率で、実成形において重要な流動性
に優れ、低収縮化剤を用いることなく、硬化収縮率が小
さく、クラックがない成形品が得られる。また低収縮化
剤を用いない為、強度発現性に優れる。比較的小型成形
品でよくみられる、粗骨材を含まず、樹脂含有率が高め
のレジンコンクリート成形品の分野にも、大型成形品で
よくみられる粗骨材を含む、樹脂含有量が低めのレジン
コンクリート成形品の分野にも有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 C08L 67/06 - 67/07 WPI/L(QUESTEL)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(a)不飽和酸、ジアルキレングリ
    コール及び/又はトリアルキレングリコール、ジシクロ
    ペンタジエンを原料として用いてなる不飽和ポリエステ
    ル、 (b)重合性不飽和単量体とからなる樹脂組成物、 (B)骨材、及び (C)充填材 からなり、前記樹脂組成物が不飽和ポリエステル(a)8
    0〜60重量部、重合性不飽和単量体(b)20〜40
    重量部を総量が100重量部となる割合で含むことを特
    徴とするレジンコンクリート組成物。
  2. 【請求項2】 不飽和ポリエステル(a)が、ジシクロペ
    ンタジエンを1〜55重量%含有することを特徴とする
    請求項1記載のレジンコンクリート組成物。
  3. 【請求項3】 不飽和ポリエステル(a)の数平均分子量
    が、400〜1500であることを特徴とする請求項1
    記載のレジンコンクリート組成物。
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