JP3443475B2 - 熱可塑性ポリマーフィルム - Google Patents
熱可塑性ポリマーフィルムInfo
- Publication number
- JP3443475B2 JP3443475B2 JP8315195A JP8315195A JP3443475B2 JP 3443475 B2 JP3443475 B2 JP 3443475B2 JP 8315195 A JP8315195 A JP 8315195A JP 8315195 A JP8315195 A JP 8315195A JP 3443475 B2 JP3443475 B2 JP 3443475B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silica
- film
- thermoplastic polymer
- polymer film
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Silicon Compounds (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
優れた熱可塑性ポリマーフィルムに関する。
ィルム、製版基板、印刷用フィルム、ラミネートフィル
ム、写真用支持体(例、ネガフィルム、X線フィル
ム)、磁気記録媒体あるいは光ディスク等の支持体とし
て広く使用されている。例えば、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)に代表されるポリエステル系樹脂のフ
ィルムは、寸法安定性、機械的強度、透明性等の特性に
優れていることから、特に、写真用支持体、磁気記録媒
体の支持体として使用されている。またポリエチレンテ
レフタレート(PET)は、写真分野において、従来か
らレントゲンフィルム、リスフィルム等のシート状写真
感光材料の支持体として利用されており、さらに最近で
は、PETより機械強度、熱安定性、ガスバリヤ性に優
れたポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)
が、フィルムを薄くすることができる熱可塑性ポリマー
として写真用支持体等の分野で注目されている。
ポリマーを製造、あるいは加工する場合において、フィ
ルムをロール状に巻き取る時にシワやタルミが発生した
り、静電気により塵埃が付着することがあり、熱可塑性
ポリマーの製造時のハンドリングを困難なものにしてい
る。例えば、ポリエステルを二軸延伸して得られるフィ
ルムは強度などの諸特性に優れているが、その表面の平
坦性が良好なことからフィルムを重ねた場合きしみが生
じ易く取り扱いにくい。このため主としてフィルムに微
細な粒子を添加して表面に凸凹を形成させることによっ
て滑り性を付与する方法が、一般に採用されている。こ
のような微細な粒子としては、タルク、シリカ、酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、カーボンなどのポリエス
テルに不溶な無機化合物や、架橋されたアクリル樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂等の架橋高分子などの有機化合物
が用いられており、例えば高度に滑り性が要求される磁
気記録媒体用フィルムの用途などを中心に、存在させる
粒子の種類、その粒径や量などについて多くの提案がな
されている。
には、実質的に球状でありかつ細孔容積が0.1ml/
g以上3.0ml/g以下である不活性粒子を使用する
方法が開示されている。また、特公平6−84444号
公報においては、細孔容積が0.1ml/g未満である
シリカ粒子を使用する方法が記載されているが、同様に
形状については真球状が好ましく使用されている。本発
明者の検討によると、これらの方法によれば、数μm〜
20μm以下の比較的薄いフィルムについて適用した場
合はある程度の透明性と滑り性を有するものが得られる
が、フィルムの厚みが20μm以上の比較的厚いフィル
ムに適用すると、実用的な滑り性を具備させるためには
シリカ粒子を多量に含有させるか、もしくはシリカの粒
子径をかなり大きくする必要があり、このような手段で
はシリカ粒子に起因する透明性の低下を避けることが困
難である。即ち、フィルム中にこうした粒子を含有させ
ると、粒子自体が原因となって、あるいは二軸延伸した
際に、粒子の周囲に発生するボイドのためフィルムの透
明性が損なわれるとの問題がある。
は、ポリエステルの反応中に破砕型の粒径が0.1〜
4.0μmの微粒子シリカを添加してポリエステルフィ
ルムを作製する方法が開示されている。このような破砕
型の微粒子シリカを使用することにより、フィルム表面
に適度な大きさの突起が形成されるので、滑り性は向上
するものの、充分とは言えない。即ち、上記破砕型の微
粒子シリカは、例えば合成シリカの場合は突起が鈍角で
あり、また比表面積や細孔容積も大きいため、凝集し易
く、透明性の点でも充分に高いフィルムを得ることがで
きない。
透明性を確保しながら良好な滑り性を有する熱可塑性ポ
リマーフィルムを提供することにある。
マーフィルム中に、5〜45m2 /gの比表面積、0.
001〜0.1ml/gの細孔容積及び0.1〜5.0
μmの平均粒子径を有し、かつそれぞれが多面体であっ
て鋭角の突起を少なくとも一個有する一次粒子のシリカ
が、該ポリマーの重量に対して0.001〜0.1重量
%の割合で含有されていることを特徴とする熱可塑性ポ
リマーフィルムにある。
好ましい態様は、下記のとおりである。 1)熱可塑性ポリマーフィルムが、ポリエチレンテレフ
タレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレートか
らなるフィルムである。 2)熱可塑性ポリマーフィルムが、二軸延伸フィルムで
ある。 3)一次粒子のシリカの細孔容積が、0.01〜0.0
6ml/gの範囲にある。 4)一次粒子のシリカの比表面積が、10〜30m2 /
gの範囲にある。 5)一次粒子のシリカの平均粒子径が、0.1〜1.0
μmの範囲にある。 6)一次粒子のシリカの突起の角度が、60度以下であ
る。 7)一次粒子のシリカが、天然石英の粉砕物である。 8)一次粒子のシリカが、天然石英の粉砕物で、角取り
処理がなされていないものである。 9)フィルムの厚さが、25〜300μmである。
されるポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリアミドを挙げることができる。こ
れらの中で、ポリエステルが寸法安定性、機械的強度、
透明性に優れていることから好ましい。
ルの代表例としては、主たる構成単位がエチレンテレフ
タレートまたはエチレン−2,6−ナフタレートからな
るポリエステルを挙げることができるが、この場合他の
成分による構成単位を10モル%以下の範囲で共重合に
より含んでいても良い。共重合単位となりうる二官能性
カルボン酸成分としては、例えば、イソフタル酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン
酸、1、4−シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸とそれらのア
ルキルエステル、そしてトリメリット酸、ピロメリット
酸などの多官能性カルボン酸またはそれらのアルキルエ
ステルなどを挙げることができる。またポリエチレンテ
レフタレートの場合、他の共重合単位となりうる二官能
性カルボン酸成分としてさらに2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸を、またポリエチレン−2,6−ナフタレート
の場合、他の二官能性カルボン酸成分としてさらにテレ
フタル酸を挙げることができる。一方、エチレングリコ
ール以外の同様に共重合単位となりうるグリコール成分
としては、ジエチレングリコール、ブタンジオール、分
子量150〜20000のポリアルキレングリコール
1、4−シクロヘキサンジメタノール及びビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加物などを挙げることがで
きる。
ステル化反応触媒、エステル交換反応触媒、重縮合反応
触媒は従来から知られているチタン化合物、マンガン化
合物、亜鉛化合物、アンチモン化合物、ゲルマニウム化
合物などを適宜使用することができる。触媒の添加量
は、ポリエステルに対して50〜500ppmが一般的
であり、100〜200ppmが好ましい。また、目的
に応じてそのほかの金属化合物や含窒素塩基性化合物、
酸化防止剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、
染料などを使用してもよい。また、ポリエステルの製造
方法は、従来から知られている通常の方法で行うことが
できる。すなわち、回分式、反回分式、連続式のいずれ
でもよく、またエステル交換反応法でも直接エステル化
反応法でもよい。
上記反応触媒のアンチモン化合物として、アンチモンを
含む鉱石を直接焼成し、次いで昇華法で精製することに
より得られるアンチモン酸化物(平均粒子径:1μm以
下)を使用しても良い。上記アンチモンを含む鉱石は、
キアン鉱、ホウアン鉱、バレンチン鉱等を挙げることが
できる。これらのアンチモン鉱石の焼成条件は、例え
ば、化学大辞典1(493頁、アンチモンの工業的製法
の項、共立出版(株)、昭和35年発行)に記載されて
いる。即ち、例えば、グレート付きばい焼炉、凝縮室及
びガイ炭筒からなる炉を用いて、アンチモンを含む鉱石
をばい焼炉でばい焼し、ばい焼により生じたSb2 O3
を凝縮室に導いて凝縮させることにより得る。残った蒸
気はガイ炭筒で水によって洗浄回収する。上記アンチモ
ン酸化物は、三酸化アンチモンを主成分とするものであ
るが、10重量%以下の量で四酸化アンチモン、五酸化
アンチモンを含んでいても良い。また、上記アンチモン
酸化物中には、不純物元素あるいは基としてそれぞれ
0.25重量%以下の量にて鉛、砒素、鉄、硫黄、銅、
ニッケル、ビスマス、セレン、錫、カルシウム、ナトリ
ウム、珪素、マグネシウム、アルミニウム、チタン、バ
ナジウム、マンガン、クロム、バリウム、銀あるいはS
O4 を含有しても良い。特に、鉛、砒素、鉄、硫黄、
銅、セレン、ビスマスあるいはSO4 を含んでいること
が好ましい。
る場合は、通常の金属アンチモンを酸化することにより
得られるアンチモン酸化物を50重量%以下の量にて併
用しても良い。またゲルマニウム化合物、チタン化合物
と併用しても良い。上記アンチモン酸化物の添加量は、
ポリエステルに対して50〜500ppmが一般的であ
り、100〜200ppmが好ましい。50ppm未満
では、重合速度がほとんど大きくならないし、500p
pmを超えた場合はポリマーの着色が著しくなり好まし
くない。上記アンチモン酸化物の添加時期は、ポリマー
の原材料の投入時から重縮合反応開始するまでのどの時
期でも良い。
軸方向に配向されたフィルムであることが好ましい。フ
ィルムの製造方法としては公知の方法を用いることがで
きる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)
の場合、PETをあらかじめ乾燥させ270℃〜310
℃でシート状に溶融押し出した後、40〜70℃で冷却
固化して無定型シートを作製する。次いで、75℃〜1
50℃の温度にて縦方向(長尺方向)に、次いで横方向
(幅方向)に、それぞれ2〜5倍に延伸した後、160
〜250℃で熱処理することによって、二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルムを得ることができる。さ
らに、得られたフィルムに、ポリエチレンテレフタレー
トのガラス転移温度以下の温度でアニール処理を施して
もよい。また、二軸延伸ポリエチレン−2,6−ナフタ
レートフィルムについては、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレートをあらかじめ乾燥させ275℃〜350℃で
シート状に溶融押し出した後、45〜110℃で冷却固
化して無定型シートを作製する。次いで、80℃〜19
0℃の温度にて縦方向(長尺方向)に、次いで横方向
(幅方向)に、それぞれ2〜5倍に延伸した後、165
〜290℃で熱処理することによって、二軸延伸ポリエ
チレン−2、6−ナフタレートフィルムを得ることがで
きる。さらに、得られたフィルムに、ポリエチレン−
2、6−ナフタレートのガラス転移温度以下の温度でア
ニール処理を施してもよい。
面の滑り性付与剤として、5〜45m2 /gの比表面
積、0.001〜0.1ml/gの細孔容積及び0.1
〜5.0μmの平均粒子径を有し、かつそれぞれが多面
体であって鋭角の突起を少なくとも一個有する一次粒子
のシリカを、ポリマーの重量に対して0.001〜0.
1重量%の割合で含有している。本発明では、熱可塑性
ポリマーフィルム中に上記一次粒子のシリカ以外に、他
の固体微粒子を、一次粒子シリカの量の10%以下の量
で含んでいても良い。固体微粒子としては、タルク、上
記以外のシリカ、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、
カーボンなどの無機化合物や、架橋されたアクリル樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂等の架橋高分子などの有機化
合物の微粒子を挙げることができる。本発明の上記特定
の形状を有する一次粒子のシリカの一例の投影図を図1
に示す。図1には、本発明の熱可塑性ポリマーフィルム
に含有される一次粒子のシリカの投影された例1a、1
b、1c、1dが示されている。これらのシリカは熱可
塑性ポリマーフィルム中においても同様な形状で存在す
る。一次粒子のシリカ1a、1b、1c、1dは、それ
ぞれ多面体であるが、投影図では多角形を示し、その鋭
角の突起は多角形の内角を構成する端部として示されて
いる。本発明における鋭角の突起を有する一次粒子のシ
リカとは、一次粒子のシリカの投影図(多角形)を構成
する内角の少なくとも1個の内角が鋭角(90度未満)
であるものを言う。例えば、一次粒子シリカ1aは、鋭
角の突起2を有しており、その角度θa は60度以下で
ある。一次粒子シリカ1b、1c、1dの突起の角度
も、それぞれθb 、θc 、θd で示されている。本発明
では、上記突起部の角度が、60度以下が好ましい。ま
た本発明の一次粒子のシリカは、上記鋭角の突起を有す
るシリカを少なくとも90%含むものを言う。
次粒子のシリカは、滑り性(本発明では滑り易さを言
う)を得るために有利な鋭い突起を有すると共に比表面
積及び細孔容積も小さいことから、透明性についてもフ
ィルム自体の高い透明性をほとんど低下させることがな
い。すなわち、熱可塑性ポリマーフィルムに滑材として
使用される本発明の一次粒子のシリカは鋭利な角を有す
るシリカであり、フィルム中で凝集することなく一次粒
子で均一に分散されていることから、これを含有するフ
ィルム表面は、非常に微細でかつ鋭い突起が均一に存在
している。このため従来の球状および楕円状や繭状とい
った球状に近い形状に比べて滑り性付与の効果が大きい
ことから、要求される滑り性を確保するために必要な粒
子の量が従来より少なくすることができるとの利点も有
する。その結果、さらに高透明性を維持することができ
るので、滑材による突起の効果が得られにくい25μm
以上の比較的厚いフィルムに対しても透明性をほとんど
低下させることなく、滑り性を向上させることができ
る。また、粉砕されたシリカであっても、合成シリカを
粉砕したものは、シリカ表面に多くのシラノール基を有
するため、凝集して二次粒子を形成し易く、本発明のシ
リカを用いた場合のような滑り性を得ることができな
い。従って、本発明の熱可塑性ポリマーフィルム(好ま
しくは二軸延伸ポリエステルフィルム)は、上記鋭角の
突起を有する特定のシリカを採用することにより優れた
滑り性と、通常滑り性と背反する高い透明性を獲得した
フィルムということができる。
を有する特定の一次粒子のシリカの比表面積は、5〜4
5m2 /gであり、特に10〜30m2 /gが好まし
い。比表面積が45m2 /gを超えるシリカはシリカ粒
子が互いに凝集して、二次粒子やそれ以上の高次の粗大
粒子を形成し易いため、得られるフィルムの滑り性が低
下する。一方、比表面積が5m2 /g未満のシリカはポ
リマーとの親和性が低くなるため二軸延伸した際等に生
じるボイドが大きくなり、フィルムの透明性が低下す
る。さらに、上記鋭角の突起を有する特定の一次粒子の
シリカは細孔容積は、0.001〜0.1ml/gであ
り、0.01〜0.06ml/gの範囲が好ましい。細
孔容積が0.1ml/gを超えるシリカはシリカ粒子が
互いに凝集して、二次粒子やそれ以上の高次の粗大粒子
を形成し易いため、得られるフィルムの滑り性が低下す
る。また、品質が安定しない場合がある。一方、細孔容
積が0.001ml/g未満のシリカはポリマーとの親
和性が低くなるため二軸延伸した際に生じるボイドが大
きくなり、フィルムの透明性が低下する。
の一次粒子のシリカの平均粒子径は0.1〜5.0μm
であり、0.1〜1.0μmが好ましく、さらに0.1
〜0.8μmが好ましく、特に0.1〜0.55μmが
好ましい。平均粒子径が0.1μm未満のシリカは、滑
り性の付与効果が小さいため、このようなシリカを含有
したフィルムは滑り性が充分でないか、充分な滑り性を
得る程度にシリカを含有させた場合はフィルムの透明性
が低下する。また平均粒子径が5.0μmを超えるシリ
カは滑り性付与の観点からはその効果が大きいが、この
ような粒子径の大きな粒子を使用すると二軸延伸フィル
ムでは粒子の周囲に大きなボイドが生じやすくなり、結
果としてヘイズが高く透明性の低いフィルムとなる。ま
た、このような粒子径の大きいシリカが凝集してフィル
ム中に存在した場合には、重大な欠陥となる。
ンスさせるためには、上述のような形状、比表面積、細
孔容積、平均粒子径を有するシリカの配合量を製造する
フィルムの厚さに応じて最適化することが好ましい。例
えば、25〜300μmの厚さのフィルムに、本発明の
シリカの最適な添加量は、0.001〜0.1重量%で
あり、0.005〜0.1重量%が好ましい。添加量が
0.001重量%に未満では、一般に必要とする滑り性
が確保できず、0.1重量%を超えた場合は一般に透明
性が低下する。
然石英を鋭角の突起を有するような条件で破砕、粉砕す
ることにより得られる。さらに、一次粒子のシリカは、
天然石英の粉砕物で、角取り処理がなされていないもの
が好ましい。角取り処理をすると鋭角の突起が減少す
る。上記粉砕された石英を、分級により上記特定の粒子
のものを選別して得る。本発明の一次粒子のシリカは、
天然石英の中でも高純度石英を原料として得られたもの
が好ましい。従って、得られるシリカの二酸化珪素の純
度も高純度のものが好ましく、99.5%(重量)以上
が好ましく、そして特に99.8%(重量)以上が好ま
しい。
分散性やポリエステルへの親和性を改良するためにカッ
プリング剤処理やグラフト処理といった表面改質処理が
なされていてもよい。また、さらに分級などによって粒
径分布が狭められたシリカも好ましく使用できる。
ステルを溶融押し出し時に直接添加することもできる
が、凝集粗粒子のない平面性のよい、かつヘイズの少な
いフィルムを得るためにはポリエステルの製造工程中、
特に重縮合反応を開始するまでの段階で配合添加するこ
とが好ましい。その際、シリカをポリエステルに対し
0.001〜0.1重量%の添加量で添加し、得られた
ポリエステルをそのままフィルムに成形してもよいし、
あるいは0.1〜20重量%の添加量のポリエステルを
製造し、このポリエステル組成物と、シリカを含有しな
いポリエステルを混合してフィルムとするいわゆるマス
ターバッチ形式を採用して成形してもよい。いずれの方
法においてもシリカをポリエステルの製造工程内に添加
する際には、あらかじめエチレングリコールにシリカを
充分分散させて、均一なスラリー状態にして添加するこ
とが好ましい。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。なお、実施例中の「部」とは重量部を意味するもの
とし、各特性の測定方法は次のとおりである。
分散させ、その分散液を掘場超遠心式自動粒度分布測定
装置(CAPA−700)を用いて測定した。なお、平
均粒子径は上記方法で計測される球状換算の面積基準値
のメジアン径をいう。 (2)細孔容積及び(3)比表面積 BET法にて測定した。 (4)透明性 ポリエステルフィルムをヘイズメーター(NDH−10
01DP、日本電色工業(株)製)で測定し、ヘイズ値
で示した。 (5)静摩擦係数 静摩擦係数測定装置(HEIDON−10、新東科学
(株)製)を用い、2枚のフィルム間の静摩擦係数を測
定した。
テル化反応槽に、テレフタル酸100部とエチレングリ
コール50部、酢酸マグネシウム四水和物0.1部およ
び三酸化アンチモン0.035部を投入した後、攪拌し
ながら窒素で3.5kg/cm2 に加圧し内容物を徐々
に加熱した。反応によって生成する水を精留塔から除去
しつつ理論生成量の90%に当たる量の水が留出するま
で反応させた。その後反応生成物を重縮合槽に移し、鋭
角の突起を有する一次粒子のシリカ(比表面積:17m
2 /g、細孔容積:0.03ml/g、平均粒子径:
0.5μm)1.2部の20%エチレングリコールスラ
リーを添加し、さらにリン酸トリメチル0.035部を
エチレングリコール0.5部に溶解させたものを添加し
た。添加完了後10分間攪拌しながら放置しその後徐々
に系内を減圧にし280〜300℃で約2時間重縮合反
応を行いシリカ含有ポリエチレンテレフタレートを得
た。尚、上記鋭角の突起を有する一次粒子のシリカの突
起の角度(シリカ粒子の投影図の内角の内最小のもの;
図1のθa 〜θd )は、電子顕微鏡で10個のシリカを
観察した結果、全て60〜25度の範囲にあった。
例1において、鋭角の突起を有する一次粒子シリカを下
記の特性を有する一次粒子シリカに代えた以外は製造例
1と同様にしてシリカ含有ポリエチレンテレフタレート
を得た。一次粒子のシリカ(比表面積:15m2 /g、
細孔容積:0.03ml/g、平均粒子径:1.0μ
m) 尚、上記鋭角の突起を有する一次粒子シリカの突起の角
度(シリカ粒子の投影図の内角の内最小のもの;図1の
θa 〜θd )は、電子顕微鏡で10個のシリカを観察し
た結果、全て60〜30度の範囲にあった。
て、鋭角の突起を有する一次粒子のシリカを1.2部を
添加しなかった以外は合成例1と同様にしてシリカ含有
しないポリエチレンテレフタレートを得た。
造)エステル化反応槽に2,6−ナフタレンジカルボン
酸ジメチル100部とエチレングリコール58.4部、
酢酸マンガン四水和物0.03部および三酸化アンチモ
ン0.025部を投入した後、攪拌しながら内容物を2
00℃まで加熱した。反応によって生成するメタノール
を精留塔から除去しつつ系内温度を1時間に20℃の割
合で上昇させて250℃にした。メタノールの副生が終
了したことを確認した後、反応生成物を重縮合槽に移
し、鋭角の突起を有する一次粒子のシリカ(比表面積:
23m2 /g、細孔容積:0.03ml/g、平均粒子
径:0.1μm)1部を含む20%エチレングリコール
スラリーを添加し、さらにリン酸0.021部をエチレ
ングリコール0.5部に溶解させたものを添加した。添
加完了後10分間攪拌し、次いで徐々に系内を減圧にし
280℃〜300℃で約2時間重縮合反応を行いシリカ
含有ポリエチレン−2,6−ナフタレートを得た。尚、
鋭角の突起を有する一次粒子のシリカの突起の角度(シ
リカ粒子の投影図の内角の内最小のもの;図1のθa 〜
θd )は、電子顕微鏡の観察した結果、10個の粒子が
全て80〜10度の範囲にあった。
4において、鋭角の突起を有する一次粒子シリカ1部を
添加しなかった以外は製造例4と同様にしてシリカ含有
しないポリエチレン−2,6−ナフタレートを得た。
有ポリエチレンテレフタレート2部と、製造例3で得ら
れたシリカを含有しないポリエチレンテレフタレート9
8部とを、充分に混合し、160℃で8時間乾燥した後
280℃で溶融押出を行ないシートを得た。得られたシ
ートを85℃で縦方向に3.5倍延伸し、次いで125
℃で横方向に4.5倍延伸した後、240℃で熱固定し
て、厚さ100μmの二軸延伸フィルムを作製した。
有ポリエチレン−2,6−ナフタレート5部と、製造例
5で得られたシリカを含有しないポリエチレン−2,6
−ナフタレート95部とを、充分に混合し、160℃で
8時間乾燥した後280℃で溶融押出を行ないシートを
得た。得られたシートを85℃で縦方向に3.5倍延伸
し、次いで125℃で横方向に4.5倍延伸した後、2
40℃で熱固定して、厚さ25μmの二軸延伸フィルム
を作製した。
有ポリエチレンテレフタレート2部と、製造例3で得ら
れたシリカを含有しないポリエチレンテレフタレート9
8部とを、充分に混合し、160℃で8時間乾燥した後
280℃で溶融押出を行ないシートを得た。得られたシ
ートを85℃で縦方向に3.5倍延伸し、次いで125
℃で横方向に4.5倍延伸した後、240℃で熱固定し
て、厚さ50μmの二軸延伸フィルムを作製した。
有ポリエチレンテレフタレート0.5部と、製造例3で
得られたシリカを含有しないポリエチレンテレフタレー
ト99.5部とを、充分に混合し、160℃で8時間乾
燥した後280℃で溶融押出を行ないシートを得た。得
られたシートを85℃で縦方向に3.5倍延伸し、次い
で125℃で横方向に4.5倍延伸した後、240℃で
熱固定して、厚さ200μmの二軸延伸フィルムを作製
した。
起を有する一次粒子シリカ1部の代わりに球形のシリカ
(比表面積:100m2 /g、細孔容積:1.40ml
/g、平均粒子径:0.5μm)1.2部を使用した以
外は合成例1と同様にしてシリカ含有ポリエチレンテレ
フタレートを得た。上記で得られたシリカ含有ポリエチ
レンテレフタレート2部と、製造例3で得られたシリカ
を含有しないポリエチレンテレフタレート98部とを、
充分に混合し、160℃で8時間乾燥した後280℃で
溶融押出を行ないシートを得た。得られたシートを85
℃で縦方向に3.5倍延伸し、次いで125℃で横方向
に4.5倍延伸した後、240℃で熱固定して、厚さ1
00μmの二軸延伸フィルムを作製した。
従って評価した。その結果を表1に示す。
定の特性を有し鋭角の突起を有する一次粒子シリカを含
有するポリエステルフィルムは、良好な透明性(低ヘイ
ズ)と優れた滑り性(低静摩擦係数)を示している。従
って、フィルム作製中、例えばフィルム巻取時におい
て、シワの発生あるいはフィルム同士の接着し易さから
きしみの発生がほとんどなく、ハンドリングに支障を来
すことがほとんどない。また、得られたフィルムもフィ
ルム同士が接着し難いことから、加工、運搬を行なう場
合もハンドリングが容易である。また、透明性に於ても
優れているので、写真用ネガフィルムやX線フィルム等
の用途においても有利に使用することができる。一方、
比較例1の従来の球状のシリカを用いた場合は、透明性
においては優れたものであるが、滑り性は満足し得る性
能とは言えない。
反応槽にテレフタル酸100部とエチレングリコール5
0部、酢酸マンガン四水和物0.1部およびアンチモン
鉱石から直接焼成した下記の組成の三酸化アンチモン
0.035部を投入した後、攪拌しながら攪拌しながら
窒素で3kg/cm2 に加圧し内容物を徐々に加熱し、
230〜250℃で反応を行なった。反応によって生成
する水を精留塔から除去しつつ理論生成量の90%に当
たる3.4部の水が留出するまで反応させた。その後反
応生成物を重縮合槽に移し、燐酸トリフェニルを0.1
部を添加し、更に減圧し最終真空度1トール(Torr)、
270〜290℃で2.5時間重縮合反応を行ってポリ
エチレンテレフタレートを得た。得られたポリエチレン
テレフタレートをストランド状に水中に取り出し、チッ
プカッターでカットしてポリエチレンテレフタレートの
チップを得た。 上記三酸化アンチモンの組成: Sb2 O3 :99.27%、Pb:0.165%、A
s:0.1034%、Fe:0.0072%、Cu:
0.0018%、Bi:0.0055%、Se:0.0
004%
ン鉱石から直接焼成した三酸化アンチモン0.035部
の代わりにアンチモン鉱石から直接焼成した三酸化アン
チモン0.02部と通常の金属アンチモンから得られる
三酸化アンチモン0.015部都を使用した以外は製造
例6と同様にしてポリエチレンテレフタレートのチップ
を得た。 上記三酸化アンチモンの組成: Sb2 O3 :99.29%、Pb:0.047%、A
s:0.058%、Fe:0.001%、Cu:0.0
002%、Bi:0.0014%、Se:0.0002
%
チモン鉱石から直接焼成した三酸化アンチモン0.03
5部の代わりに通常の金属アンチモンから得られる三酸
化アンチモン0.035部とを使用した以外は製造例6
と同様にしてポリエチレンテレフタレートのチップを得
た。
反応槽に2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル12
0部とエチレングリコール70部、酢酸マンガン四水和
物0.04部および合成例6で使用したアンチモン鉱石
から直接焼成した三酸化アンチモン0.035部を投入
した後、攪拌しながら内容物を徐々に加熱し、常圧下2
30〜250℃で反応を行なった。反応によって生成す
るメタノールを精留塔から除去しながら反応を行ない、
メタノールの留出が終了した後、更にエチレングリコー
ルを1部留出させ、反応を完了した。次いで反応生成物
を重縮合槽に移し、燐酸トリフェニルを0.1部を添加
し、更に減圧し最終真空度1トール(Torr)、270〜
290℃で2.5時間重縮合反応を行ってポリエチレン
−2,6−ナフタレートを得た。得られたポリエチレン
−2,6−ナフタレートをストランド状に水中に取り出
し、チップカッターでカットしてポリエチレン−2,6
−ナフタレートのチップを得た。
テル中のアンチモン酸化物の凝集物の量の測定 押出機とダイの間にステンレス焼結繊維からなるフィル
ター(5μmカット、日本精線(株)製)を取り付け、
得られたポリエステルチップ(減圧下180℃で7時間
乾燥したもの)の溶融したものを20g/cm2 ・時間
の速度でそのフィルターを通過させ、ダイから吐出した
ポリエステルを冷却ドラムで冷却し、厚さ1mmの未延
伸シートを作製した。ポリエステルチップの溶融したも
のをフィルターを通過させて、ダイから吐出する上記一
連の作業を連続して行ないながら、ダイから吐出する樹
脂を8時間毎にサンプリングし、二軸にそれぞれ3.5
倍に延伸し、厚さ80μmのフィルムを作製し、得られ
たフィルムを偏光顕微鏡にて5cm×5cmの領域内の
5μm以上の凝集異物を計数した。この操作を98時間
継続し、異物の発生状況を評価した。その結果を表2に
示す。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 熱可塑性ポリマーフィルム中に、5〜4
5m2 /gの比表面積、0.001〜0.1ml/gの
細孔容積及び0.05〜5.0μmの平均粒子径を有
し、かつそれぞれが多面体であって鋭角の突起を少なく
とも一個有する一次粒子のシリカが、該ポリマーの重量
に対して0.001〜0.1重量%の割合で含有されて
いることを特徴とする熱可塑性ポリマーフィルム。 - 【請求項2】 熱可塑性ポリマーフィルムが、ポリエチ
レンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−ナフ
タレートからなるフィルムである請求項1に記載の熱可
塑性ポリマーフィルム。 - 【請求項3】 熱可塑性ポリマーフィルムが、二軸延伸
フィルムである請求項1に記載の熱可塑性ポリマーフィ
ルム。 - 【請求項4】 一次粒子のシリカが、天然石英の粉砕物
である請求項1に記載の熱可塑性ポリマーフィルム。 - 【請求項5】 熱可塑性ポリマーフィルムの厚さが、2
5〜300μmである請求項1に記載の熱可塑性ポリマ
ーフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8315195A JP3443475B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 熱可塑性ポリマーフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8315195A JP3443475B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 熱可塑性ポリマーフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08253624A JPH08253624A (ja) | 1996-10-01 |
JP3443475B2 true JP3443475B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=13794237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8315195A Expired - Fee Related JP3443475B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | 熱可塑性ポリマーフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3443475B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2771111B1 (fr) * | 1997-11-20 | 1999-12-17 | Arjo Wiggins Sa | Document de securite comportant des particules magnetiques |
JP3707974B2 (ja) * | 1998-12-16 | 2005-10-19 | 株式会社トクヤマ | 二軸延伸ポリオレフィンフィルムおよびその製造方法 |
JP4595780B2 (ja) * | 2005-10-17 | 2010-12-08 | 日本ゼオン株式会社 | 延伸複層フィルム |
JP5602358B2 (ja) * | 2007-11-30 | 2014-10-08 | 日揮触媒化成株式会社 | 非球状シリカゾル、その製造方法および研磨用組成物 |
WO2010052945A1 (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-14 | 日揮触媒化成株式会社 | 非球状シリカゾル、その製造方法および研磨用組成物 |
JP6718270B2 (ja) * | 2016-03-22 | 2020-07-08 | 興人フィルム&ケミカルズ株式会社 | 滑り性の優れたポリアミドフィルム |
JP6718271B2 (ja) * | 2016-03-22 | 2020-07-08 | 興人フィルム&ケミカルズ株式会社 | 滑り性と安定生産性の優れたポリアミドフィルム |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP8315195A patent/JP3443475B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08253624A (ja) | 1996-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR910008997B1 (ko) | 2축 배향 폴리에스테르 필름 | |
JPH0778134B2 (ja) | ポリエステルフィルム | |
JP3443475B2 (ja) | 熱可塑性ポリマーフィルム | |
JPH09157439A (ja) | 熱可塑性ポリマーフィルム | |
JP2931850B2 (ja) | コンデンサ誘電体用途又は熱伝導リボン用途のための二軸配向コポリエステルフィルム | |
JPH09241521A (ja) | 熱可塑性ポリマーフィルム | |
JPH111567A (ja) | 透明な二軸配向ポリエステルフィルム | |
JPH0661918B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JPH08100110A (ja) | 二軸延伸ポリエステルフィルム | |
US5556712A (en) | Base film for photographic film | |
JP3378072B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフイルム | |
JPH04298538A (ja) | ポリエステルフィルム | |
JP3075932B2 (ja) | ポリエステルフイルム | |
JPS63317533A (ja) | ポリエステルフイルム | |
JP2566578B2 (ja) | ポリエステルフイルム | |
JPH11349792A (ja) | ポリエステル組成物及びそれからなるフィルム | |
JP6175778B2 (ja) | ポリエステル組成物およびその製造方法 | |
JPS6137817A (ja) | ポリエステルの製造方法 | |
JPH0876320A (ja) | 写真用支持体 | |
JPS61261026A (ja) | 二軸延伸ポリエステルフイルム | |
JP2003138112A (ja) | ポリエステル組成物及びそれからなるフィルムまたはシート | |
JPH05311051A (ja) | ポリエチレンナフタレート組成物 | |
JPS6339929A (ja) | Frp離型用フイルム | |
JPH11349672A (ja) | ポリエステルの製造方法 | |
JPS61266429A (ja) | ポリエステルの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030610 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080620 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080620 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |