JP3443284B2 - ラジオ受信機 - Google Patents
ラジオ受信機Info
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- JP3443284B2 JP3443284B2 JP20186297A JP20186297A JP3443284B2 JP 3443284 B2 JP3443284 B2 JP 3443284B2 JP 20186297 A JP20186297 A JP 20186297A JP 20186297 A JP20186297 A JP 20186297A JP 3443284 B2 JP3443284 B2 JP 3443284B2
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- Japan
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- reception
- radio receiver
- switching
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- Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の仕向地に対
応した受信仕様を有し、これを選択して動作するラジオ
受信機に関する。
応した受信仕様を有し、これを選択して動作するラジオ
受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ラジオ受信機の製造において
は、世界各地に輸出することを前提とし、複数の仕向地
に対する受信仕様を備え、実際の仕向地に合わせて受信
仕様を選択して動作させるようにしている。これは、多
くの受信仕様に合わせて製造する部分をできるだけ少な
くし、主要部分の共通化を図ることによって生産性を向
上させるためである。
は、世界各地に輸出することを前提とし、複数の仕向地
に対する受信仕様を備え、実際の仕向地に合わせて受信
仕様を選択して動作させるようにしている。これは、多
くの受信仕様に合わせて製造する部分をできるだけ少な
くし、主要部分の共通化を図ることによって生産性を向
上させるためである。
【0003】図10は、複数の仕向地を選択可能なラジ
オ受信機1の概略的な構成を示す。ラジオ受信機1は、
チューナ基板2およびマイクロコンピュータ(以下、
「マイコン」と略称する)基板3から構成される。チュ
ーナ基板2には、FMフロントエンド4、検波復調器
5、ステレオ復調器6、AMフロントエンド7、ローパ
スフィルタ(以下、「LPF」と略称する)8、駆動回
路9、フェーズロックトループ(以下、「PLL」と略
称する)制御回路10および基準発振回路11が含まれ
る。FMフロントエンド4は、FMアンテナ入力を高周
波増幅して検波復調器5に与える。AMフロントエンド
7は、AMアンテナ入力を高周波増幅して検波復調器5
に与える。検波復調器5は、FM信号を復調し、AM信
号をAM中間周波数に変換して増幅した後検波する。受
信された信号がステレオ信号であるときには、ステレオ
復調器6によってステレオ音声信号として復調される。
オ受信機1の概略的な構成を示す。ラジオ受信機1は、
チューナ基板2およびマイクロコンピュータ(以下、
「マイコン」と略称する)基板3から構成される。チュ
ーナ基板2には、FMフロントエンド4、検波復調器
5、ステレオ復調器6、AMフロントエンド7、ローパ
スフィルタ(以下、「LPF」と略称する)8、駆動回
路9、フェーズロックトループ(以下、「PLL」と略
称する)制御回路10および基準発振回路11が含まれ
る。FMフロントエンド4は、FMアンテナ入力を高周
波増幅して検波復調器5に与える。AMフロントエンド
7は、AMアンテナ入力を高周波増幅して検波復調器5
に与える。検波復調器5は、FM信号を復調し、AM信
号をAM中間周波数に変換して増幅した後検波する。受
信された信号がステレオ信号であるときには、ステレオ
復調器6によってステレオ音声信号として復調される。
【0004】PLL制御回路10は、FMフロントエン
ド4の局部発振周波数であるFMOSCあるいはAMフ
ロントエンド7の局部発振周波数であるAM OSCを
入力し、制御用マイコン12から与えられる制御データ
に従って分周し、基準発振回路11からの基準周波数と
比較し、LPF8を介してFMフロントエンド4および
AMフロントエンド7の局部発振周波数を電圧制御す
る。
ド4の局部発振周波数であるFMOSCあるいはAMフ
ロントエンド7の局部発振周波数であるAM OSCを
入力し、制御用マイコン12から与えられる制御データ
に従って分周し、基準発振回路11からの基準周波数と
比較し、LPF8を介してFMフロントエンド4および
AMフロントエンド7の局部発振周波数を電圧制御す
る。
【0005】マイコン基板3には、制御用マイコン12
が搭載され、表示器13を介する受信周波数表示を行っ
たり、操作入力手段14を介しての受信操作に応じて受
信周波数帯域の切換や受信周波数の変化のための制御を
行う。制御用マイコン12は、共通化のために、すべて
の仕向地に対応した複数の受信仕様が盛り込まれてお
り、仕向地設定回路15によって目的の仕向地に合致し
た受信仕様が選択される。すなわち、制御用マイコン1
2は、仕向地設定回路15の設定状態に応じて複数の受
信仕様の中から1つを選択し、その受信仕様によって受
信周波数帯域や受信周波数範囲、受信周波数チャンネル
間隔等を設定し、この設定内容に基づいてPLL制御回
路10を制御する。
が搭載され、表示器13を介する受信周波数表示を行っ
たり、操作入力手段14を介しての受信操作に応じて受
信周波数帯域の切換や受信周波数の変化のための制御を
行う。制御用マイコン12は、共通化のために、すべて
の仕向地に対応した複数の受信仕様が盛り込まれてお
り、仕向地設定回路15によって目的の仕向地に合致し
た受信仕様が選択される。すなわち、制御用マイコン1
2は、仕向地設定回路15の設定状態に応じて複数の受
信仕様の中から1つを選択し、その受信仕様によって受
信周波数帯域や受信周波数範囲、受信周波数チャンネル
間隔等を設定し、この設定内容に基づいてPLL制御回
路10を制御する。
【0006】図11は、複数の仕向地に対応する受信仕
様を有し、受信仕様を選択して動作するラジオ受信機の
他の従来例を示す。図10に示す従来例と対応する部分
には同一の参照符を付し、重複した説明を省略する。操
作入力手段14には、電源スイッチ14a、受信バンド
切換スイッチ14b、周波数アップスイッチ14cおよ
び周波数ダウンスイッチ14dが含まれる。受信バンド
切換スイッチ14bは、受信周波数帯域を切換て選択す
る。周波数アップスイッチ14cおよび周波数ダウンス
イッチ14dは、受信周波数を1ステップずつそれぞれ
アップまたはダウンさせることができる。受信バンド切
換スイッチ14bによって切換られている受信周波数帯
域の上限または下限に、周波数アップ操作または周波数
ダウン操作で達すると、その受信周波数帯域の下限また
は上限にそれぞれスキップする。リモコン受信器16
は、赤外線通信によって、電源操作を含むリモコン操作
を入力する。図11に示すラジオ受信機17では、仕向
地設定回路15がチューナ基板18側に設けられる。
様を有し、受信仕様を選択して動作するラジオ受信機の
他の従来例を示す。図10に示す従来例と対応する部分
には同一の参照符を付し、重複した説明を省略する。操
作入力手段14には、電源スイッチ14a、受信バンド
切換スイッチ14b、周波数アップスイッチ14cおよ
び周波数ダウンスイッチ14dが含まれる。受信バンド
切換スイッチ14bは、受信周波数帯域を切換て選択す
る。周波数アップスイッチ14cおよび周波数ダウンス
イッチ14dは、受信周波数を1ステップずつそれぞれ
アップまたはダウンさせることができる。受信バンド切
換スイッチ14bによって切換られている受信周波数帯
域の上限または下限に、周波数アップ操作または周波数
ダウン操作で達すると、その受信周波数帯域の下限また
は上限にそれぞれスキップする。リモコン受信器16
は、赤外線通信によって、電源操作を含むリモコン操作
を入力する。図11に示すラジオ受信機17では、仕向
地設定回路15がチューナ基板18側に設けられる。
【0007】チューナ基板18のPLL制御回路10か
らは、駆動回路9に対して受信バンド切換出力信号aが
与えられる。PLL制御回路10は、FMフロントエン
ド4の局部発振器FM OSCの発振周波数信号bと、
AMフロントエンド7の局部発振器AM OSCの発振
周波数信号cとを入力する。この局部発振周波数信号に
基づいて、LPF8からは同調チューニング信号dが出
力され、FMフロントエンド4およびAMフロントエン
ド7に与えられる。PLL制御回路10からは、検波復
調器5にIFリクエスト信号eが与えられる。検波復調
器5からマイコン基板19の制御用マイコン12に対
し、ステーションディテクト(SD)信号fが与えら
れ、同調周波数についての放送局検出の有無を知らせ
る。ステレオ復調器5から制御用マイコン12に対して
は、受信信号中にステレオ復調用パイロット信号を検出
するとステレオインジケータ信号gが与えられる。PL
L制御回路10からステレオ復調器6に対しては、ステ
レオとモノラルとの切換信号hが与えられる。駆動回路
9からFMフロントエンド4およびAMフロントエンド
7には、受信周波数帯域を切換るための受信バンド切換
信号iが与えられる。これらの、チューナ基板18内の
信号および動作は、すでによく知られた一般的なもので
あるので、詳細な説明は省略する。
らは、駆動回路9に対して受信バンド切換出力信号aが
与えられる。PLL制御回路10は、FMフロントエン
ド4の局部発振器FM OSCの発振周波数信号bと、
AMフロントエンド7の局部発振器AM OSCの発振
周波数信号cとを入力する。この局部発振周波数信号に
基づいて、LPF8からは同調チューニング信号dが出
力され、FMフロントエンド4およびAMフロントエン
ド7に与えられる。PLL制御回路10からは、検波復
調器5にIFリクエスト信号eが与えられる。検波復調
器5からマイコン基板19の制御用マイコン12に対
し、ステーションディテクト(SD)信号fが与えら
れ、同調周波数についての放送局検出の有無を知らせ
る。ステレオ復調器5から制御用マイコン12に対して
は、受信信号中にステレオ復調用パイロット信号を検出
するとステレオインジケータ信号gが与えられる。PL
L制御回路10からステレオ復調器6に対しては、ステ
レオとモノラルとの切換信号hが与えられる。駆動回路
9からFMフロントエンド4およびAMフロントエンド
7には、受信周波数帯域を切換るための受信バンド切換
信号iが与えられる。これらの、チューナ基板18内の
信号および動作は、すでによく知られた一般的なもので
あるので、詳細な説明は省略する。
【0008】チューナ基板18とマイコン基板19との
間では、制御用マイコン12からPLL制御回路10に
対して、制御データjが与えられ、分周比設定、受信バ
ンド切換、汎用入出力端子の入出力設定等が指定され
る。PLL制御回路10から制御用マイコン12へは、
状態読取りデータkが送出される。状態読取りデータk
は、IFリクエスト信号eによって検波復調器5に対し
IFカウント用の信号出力を要求したときに、IFカウ
ント用の信号を計数したカウント値等を含む。制御用マ
イコン12から表示器13に対しては表示信号lが与え
られ、表示器13は表示信号lに従ってデータの表示を
行う。操作入力手段14からは、操作入力信号mが制御
用マイコン12に入力され、選局動作や同調チューニン
グ動作等の操作に対応する制御データjが制御用マイコ
ン12からPLL制御回路10に与えられる。PLL制
御回路10では、制御データjに従って、分周比を設定
し、局部発振器の周波数b,cを基準発振回路11の基
準周波数と比較し、その差分信号nをLPF8に与え
る。検波復調器5からPLL制御回路10には、中間周
波数の計測のための中間周波数入力信号oも与えられ
る。またリモコン受信器16から制御用マイコン12に
対しては、リモコン操作信号pが与えられる。
間では、制御用マイコン12からPLL制御回路10に
対して、制御データjが与えられ、分周比設定、受信バ
ンド切換、汎用入出力端子の入出力設定等が指定され
る。PLL制御回路10から制御用マイコン12へは、
状態読取りデータkが送出される。状態読取りデータk
は、IFリクエスト信号eによって検波復調器5に対し
IFカウント用の信号出力を要求したときに、IFカウ
ント用の信号を計数したカウント値等を含む。制御用マ
イコン12から表示器13に対しては表示信号lが与え
られ、表示器13は表示信号lに従ってデータの表示を
行う。操作入力手段14からは、操作入力信号mが制御
用マイコン12に入力され、選局動作や同調チューニン
グ動作等の操作に対応する制御データjが制御用マイコ
ン12からPLL制御回路10に与えられる。PLL制
御回路10では、制御データjに従って、分周比を設定
し、局部発振器の周波数b,cを基準発振回路11の基
準周波数と比較し、その差分信号nをLPF8に与え
る。検波復調器5からPLL制御回路10には、中間周
波数の計測のための中間周波数入力信号oも与えられ
る。またリモコン受信器16から制御用マイコン12に
対しては、リモコン操作信号pが与えられる。
【0009】このようなラジオ受信機17において、制
御用マイコン12は、共通化のため複数の仕向地のすべ
てに対応する受信仕様が盛り込まれており、仕向地設定
回路15aおよび仕向地設定回路15bの設定状態r,
qに応じて、複数の受信仕様の中から1つを選択し、そ
の受信仕様に従って受信周波数帯、受信周波数範囲およ
びチャンネルスペース等を設定し、それに基づいてPL
L制御回路10を制御して受信動作を行う。次の表1
は、制御用マイコン12の有する複数の受信仕様の例を
示す。
御用マイコン12は、共通化のため複数の仕向地のすべ
てに対応する受信仕様が盛り込まれており、仕向地設定
回路15aおよび仕向地設定回路15bの設定状態r,
qに応じて、複数の受信仕様の中から1つを選択し、そ
の受信仕様に従って受信周波数帯、受信周波数範囲およ
びチャンネルスペース等を設定し、それに基づいてPL
L制御回路10を制御して受信動作を行う。次の表1
は、制御用マイコン12の有する複数の受信仕様の例を
示す。
【0010】
【表1】
【0011】図11のラジオ受信機17では、制御用マ
イコン12がチューナ基板18に設けられる仕向地設定
回路15a,15bの設定状態q,rを読取り、表1に
示すような受信仕様の中から設定状態に予め対応付けら
れている受信仕様を選択し、選択された受信仕様に従っ
て受信のための制御を行う。仕向地設定回路15aは、
一般の使用者が設定を変更することができないように構
成され、工場生産時に目的の仕向地に合わせて設定され
る。仕向地設定回路15bは、工場生産時に設定されて
いる仕向地の中で、ラジオ受信機17の使用者が、その
仕向地の中でのチャンネルスペース等の放送状況に合わ
せ、設定スイッチ等の入力によって設定を行うために設
けられる。
イコン12がチューナ基板18に設けられる仕向地設定
回路15a,15bの設定状態q,rを読取り、表1に
示すような受信仕様の中から設定状態に予め対応付けら
れている受信仕様を選択し、選択された受信仕様に従っ
て受信のための制御を行う。仕向地設定回路15aは、
一般の使用者が設定を変更することができないように構
成され、工場生産時に目的の仕向地に合わせて設定され
る。仕向地設定回路15bは、工場生産時に設定されて
いる仕向地の中で、ラジオ受信機17の使用者が、その
仕向地の中でのチャンネルスペース等の放送状況に合わ
せ、設定スイッチ等の入力によって設定を行うために設
けられる。
【0012】工場生産時などでは、制御用マイコン12
が内蔵する複数の受信仕様のうち、どの受信仕様を選択
し、どの仕向地に設定されているかを確認する必要が生
じることもある。このような場合は、ラジオ受信機17
の電源を投入し、受信回路を動作させて、通常の動作仕
様に従って操作することによって、各受信周波数帯域の
上限周波数や下限周波数を確認する方法が採られる。
が内蔵する複数の受信仕様のうち、どの受信仕様を選択
し、どの仕向地に設定されているかを確認する必要が生
じることもある。このような場合は、ラジオ受信機17
の電源を投入し、受信回路を動作させて、通常の動作仕
様に従って操作することによって、各受信周波数帯域の
上限周波数や下限周波数を確認する方法が採られる。
【0013】図12は、図11の制御用マイコン12
が、表1に示すような複数の受信仕様の中から選択する
受信仕様を確認する手順を示す。手順Aでは、ラジオ受
信機17を動作状態とするための商用交流電源(AC)
を供給するために、ACプラグなどをACコンセントに
差し込み、電源が供給可能な状態とする。手順Bでは、
電源スイッチをONに投入し、ラジオ受信機17をチュ
ーナとしての受信動作状態とする。手順Cでは、通常初
期状態となっているFM帯の下限に周波数を合わせて、
その周波数表示を確認する。周波数表示がたとえば8
7.5MHzで小数点以下が1桁であれば、表1の受信
仕様番号1,4−B,5−B,7のいずれかかの受信仕
様であることが判る。ちなみに、周波数表示が87.5
0MHzで小数点以下が2桁であれば、受信仕様番号
2,3,4−A,5−Aのうちのいずれかであることが
判る。周波数表示が76.0MHzであれば、受信仕様
番号6の受信仕様であることが判る。同様に手順Dで
は、受信周波数帯域を切換て、AM帯の下限に周波数を
合わせ、その周波数表示を確認する。周波数表示が53
0kHzであれば、受信仕様番号1,5−Bのいずれか
であることが判る。また周波数表示が531kHzであ
れば、受信仕様番号が7であることが判る。受信周波数
帯域切換のとき、SW2帯の下限周波数が9.500M
Hzと表示されれば、受信仕様番号4−Bの受信仕様で
あることが判る。さらに手順Eでは、周波数ダウン操作
を行って、AM帯の上限に周波数を合わせ、その周波数
表示を確認し、周波数表示が1720kHzであれば、
受信仕様番号1の受信仕様であることが判る。また周波
数表示が1620kHzであれば、受信仕様番号5−B
の受信仕様であることが判る。以上のような手順を経
て、当該受信仕様が、受信仕様番号1の受信仕様である
ことが特定される。
が、表1に示すような複数の受信仕様の中から選択する
受信仕様を確認する手順を示す。手順Aでは、ラジオ受
信機17を動作状態とするための商用交流電源(AC)
を供給するために、ACプラグなどをACコンセントに
差し込み、電源が供給可能な状態とする。手順Bでは、
電源スイッチをONに投入し、ラジオ受信機17をチュ
ーナとしての受信動作状態とする。手順Cでは、通常初
期状態となっているFM帯の下限に周波数を合わせて、
その周波数表示を確認する。周波数表示がたとえば8
7.5MHzで小数点以下が1桁であれば、表1の受信
仕様番号1,4−B,5−B,7のいずれかかの受信仕
様であることが判る。ちなみに、周波数表示が87.5
0MHzで小数点以下が2桁であれば、受信仕様番号
2,3,4−A,5−Aのうちのいずれかであることが
判る。周波数表示が76.0MHzであれば、受信仕様
番号6の受信仕様であることが判る。同様に手順Dで
は、受信周波数帯域を切換て、AM帯の下限に周波数を
合わせ、その周波数表示を確認する。周波数表示が53
0kHzであれば、受信仕様番号1,5−Bのいずれか
であることが判る。また周波数表示が531kHzであ
れば、受信仕様番号が7であることが判る。受信周波数
帯域切換のとき、SW2帯の下限周波数が9.500M
Hzと表示されれば、受信仕様番号4−Bの受信仕様で
あることが判る。さらに手順Eでは、周波数ダウン操作
を行って、AM帯の上限に周波数を合わせ、その周波数
表示を確認し、周波数表示が1720kHzであれば、
受信仕様番号1の受信仕様であることが判る。また周波
数表示が1620kHzであれば、受信仕様番号5−B
の受信仕様であることが判る。以上のような手順を経
て、当該受信仕様が、受信仕様番号1の受信仕様である
ことが特定される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すようなラ
ジオ受信機1では、仕向地設定回路15として受信仕様
を選択したり設定するための専用の端子を制御用マイコ
ン12に設ける必要がある。またチューナ基板2側で
も、目的とする仕向地に合わせて、各受信周波数帯域用
の部品の実装状態を最適化するために、仕向地毎の仕様
が異なってくる。したがって、チューナ基板2と関連の
薄い、別のマイコン基板3に設けられている仕向地設定
回路15で仕向地の設定を行う場合には、受信仕様を選
択する制御用マイコン12の選択する受信仕様と、実際
にチューナ基板2に実装されている部品の仕様が必ずし
も一致しなくなってしまう可能性がある。したがって、
チューナ基板2と直接の関連性の薄いマイコン基板3上
の仕向地設定回路15で受信仕様の設定を行う場合、実
際にチューナ基板2に実装されている部品によって設定
可能な受信周波数帯域の仕様と一致していることを確認
する必要がある。仕向地が異なれば、必要とされる受信
仕様を満足するチューナ基板2と、マイコン基板3上の
仕向地設定回路15の部品を変更する必要があり、かつ
チューナ基板2の満足する受信仕様と、マイコン基板3
上の仕向地設定回路15の設定状態の示す受信仕様が合
致していることを確認する必要がある。
ジオ受信機1では、仕向地設定回路15として受信仕様
を選択したり設定するための専用の端子を制御用マイコ
ン12に設ける必要がある。またチューナ基板2側で
も、目的とする仕向地に合わせて、各受信周波数帯域用
の部品の実装状態を最適化するために、仕向地毎の仕様
が異なってくる。したがって、チューナ基板2と関連の
薄い、別のマイコン基板3に設けられている仕向地設定
回路15で仕向地の設定を行う場合には、受信仕様を選
択する制御用マイコン12の選択する受信仕様と、実際
にチューナ基板2に実装されている部品の仕様が必ずし
も一致しなくなってしまう可能性がある。したがって、
チューナ基板2と直接の関連性の薄いマイコン基板3上
の仕向地設定回路15で受信仕様の設定を行う場合、実
際にチューナ基板2に実装されている部品によって設定
可能な受信周波数帯域の仕様と一致していることを確認
する必要がある。仕向地が異なれば、必要とされる受信
仕様を満足するチューナ基板2と、マイコン基板3上の
仕向地設定回路15の部品を変更する必要があり、かつ
チューナ基板2の満足する受信仕様と、マイコン基板3
上の仕向地設定回路15の設定状態の示す受信仕様が合
致していることを確認する必要がある。
【0015】図11に示すように、仕向地設定回路15
a,15bをチューナ基板18側に移すことも考えられ
るけれども、チューナ基板18とマイコン基板19との
間に受信バンド切換信号q,rを伝達するための専用の
電気的接続を必要としたりする。このような専用の電気
的接続を必要としないような工夫も提案されているけれ
ども、チューナ基板2の受信動作と関連の薄い専用の仕
向地設定回路を必要とする。
a,15bをチューナ基板18側に移すことも考えられ
るけれども、チューナ基板18とマイコン基板19との
間に受信バンド切換信号q,rを伝達するための専用の
電気的接続を必要としたりする。このような専用の電気
的接続を必要としないような工夫も提案されているけれ
ども、チューナ基板2の受信動作と関連の薄い専用の仕
向地設定回路を必要とする。
【0016】また、実際に設定されている受信仕様が目
的とする仕向地に適合しているか否かを確認するために
は、ラジオ受信機17を実際に動作させ、表1に示すよ
うな制御用マイコン12の内蔵する複数の受信仕様と照
らし合わせて、どの受信仕様が選択されているか確認し
ていく必要がある。しかも、この確認の手順は、図12
に示すように繁雑となり、確認に時間がかかり、生産現
場においてはコスト上昇につながったり、確認間違いが
生じやすくなる。また一般の使用者が、ラジオ受信機1
7の設置場所の放送状況に合わせて設定を行う設定スイ
ッチ等の仕向地設定回路15bは、ラジオ受信機17を
設置した後は操作する必要がなくなるので、通常ラジオ
受信機17の背面側に設けられ、その場合にはラジオ受
信機17を一旦設定した後、改めて設定状態を確認する
ことが困難となる。
的とする仕向地に適合しているか否かを確認するために
は、ラジオ受信機17を実際に動作させ、表1に示すよ
うな制御用マイコン12の内蔵する複数の受信仕様と照
らし合わせて、どの受信仕様が選択されているか確認し
ていく必要がある。しかも、この確認の手順は、図12
に示すように繁雑となり、確認に時間がかかり、生産現
場においてはコスト上昇につながったり、確認間違いが
生じやすくなる。また一般の使用者が、ラジオ受信機1
7の設置場所の放送状況に合わせて設定を行う設定スイ
ッチ等の仕向地設定回路15bは、ラジオ受信機17を
設置した後は操作する必要がなくなるので、通常ラジオ
受信機17の背面側に設けられ、その場合にはラジオ受
信機17を一旦設定した後、改めて設定状態を確認する
ことが困難となる。
【0017】本発明の目的は、複数の仕向地を選択する
設定を実際に受信可能な周波数帯域と適合させて確実に
行うことができるラジオ受信機を提供することである。
設定を実際に受信可能な周波数帯域と適合させて確実に
行うことができるラジオ受信機を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、目的とする仕
向地に対応して、複数の受信周波数帯域の組合せである
受信仕様を選択して切換可能なラジオ受信機において、
仕向地に対応して、受信周波数帯域を切換えるための切
換信号を出力する駆動手段と、駆動手段内で切換信号を
出力する回路素子の有無および組合せを検出する検出手
段と、検出手段の検出結果に基づいて、検出される回路
素子の有無および組合せに予め対応付けられている受信
仕様を選択するように制御する制御手段とを含むことを
特徴とするラジオ受信機である。
向地に対応して、複数の受信周波数帯域の組合せである
受信仕様を選択して切換可能なラジオ受信機において、
仕向地に対応して、受信周波数帯域を切換えるための切
換信号を出力する駆動手段と、駆動手段内で切換信号を
出力する回路素子の有無および組合せを検出する検出手
段と、検出手段の検出結果に基づいて、検出される回路
素子の有無および組合せに予め対応付けられている受信
仕様を選択するように制御する制御手段とを含むことを
特徴とするラジオ受信機である。
【0019】本発明に従えば、駆動手段は、仕向地に対
応して受信周波数帯域を切換るための切換信号を出力
し、検出手段は駆動手段内で切換信号を出力する回路素
子の有無および組合せを検出する。制御手段は、検出さ
れる回路素子の有無および組合せに予め対応付けられて
いる受信仕様を選択するように制御するので、受信周波
数帯域の組合せに適合する受信仕様を確実に選択するこ
とができる。
応して受信周波数帯域を切換るための切換信号を出力
し、検出手段は駆動手段内で切換信号を出力する回路素
子の有無および組合せを検出する。制御手段は、検出さ
れる回路素子の有無および組合せに予め対応付けられて
いる受信仕様を選択するように制御するので、受信周波
数帯域の組合せに適合する受信仕様を確実に選択するこ
とができる。
【0020】また本発明で、前記検出手段は、前記制御
手段の制御に従う周波数帯域切換のための前記駆動手段
への出力と、前記回路素子の有無検出のための入力と
を、共通の入出力端子を介して行うことを特徴とする。
手段の制御に従う周波数帯域切換のための前記駆動手段
への出力と、前記回路素子の有無検出のための入力と
を、共通の入出力端子を介して行うことを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、検出手段は、共通の入出
力端子を介して駆動手段内の回路素子の有無検出と、駆
動手段への信号出力とを行うので、信号線を増加させる
ことなく、受信仕様の選択のための回路素子の有無検出
を行うことができる。
力端子を介して駆動手段内の回路素子の有無検出と、駆
動手段への信号出力とを行うので、信号線を増加させる
ことなく、受信仕様の選択のための回路素子の有無検出
を行うことができる。
【0022】また本発明で、前記回路素子は、前記検出
手段からの出力によって駆動されるスイッチング素子で
あり、前記共通の入出力端子には、スイッチング素子の
有無に応じて異なるレベルの信号が入力されることを特
徴とする。
手段からの出力によって駆動されるスイッチング素子で
あり、前記共通の入出力端子には、スイッチング素子の
有無に応じて異なるレベルの信号が入力されることを特
徴とする。
【0023】本発明に従えば、検出手段は共通の入出力
端子のレベルに応じてスイッチング素子の有無を検出
し、受信仕様の選択のための入力と、周波数帯域切換の
ための出力とを行うことができる。
端子のレベルに応じてスイッチング素子の有無を検出
し、受信仕様の選択のための入力と、周波数帯域切換の
ための出力とを行うことができる。
【0024】また本発明は、前記駆動手段、前記検出手
段、および駆動手段からの切換信号に応答して受信周波
数帯域を切換えてラジオ放送の受信を行う受信手段を実
装するチューナ基板と、前記制御手段を実装する制御基
板とを備えることを特徴とする。
段、および駆動手段からの切換信号に応答して受信周波
数帯域を切換えてラジオ放送の受信を行う受信手段を実
装するチューナ基板と、前記制御手段を実装する制御基
板とを備えることを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、チューナ基板側に受信周
波数帯域切換のために必要な駆動手段、検出手段、およ
び受信手段を実装し、制御手段は制御基板に実装するの
で、制御基板を共通化し、チューナ基板を受信仕様に合
わせて形成することによって、チューナ基板での受信仕
様も自動的に切換ることができる。
波数帯域切換のために必要な駆動手段、検出手段、およ
び受信手段を実装し、制御手段は制御基板に実装するの
で、制御基板を共通化し、チューナ基板を受信仕様に合
わせて形成することによって、チューナ基板での受信仕
様も自動的に切換ることができる。
【0026】また本発明で、前記回路素子には、実際の
受信周波数帯域の切換は行わないダミー回路素子を含む
ことを特徴とする。
受信周波数帯域の切換は行わないダミー回路素子を含む
ことを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、回路素子には実際の受信
周波数帯域の切換は行わないダミー回路素子を含むの
で、検出手段によって検出される回路素子の組合せの数
を増やすことができ、多くの種類の受信仕様を選択する
ことができる。
周波数帯域の切換は行わないダミー回路素子を含むの
で、検出手段によって検出される回路素子の組合せの数
を増やすことができ、多くの種類の受信仕様を選択する
ことができる。
【0028】さらに本発明は、目的とする仕向地に対応
して、複数の受信周波数帯域の組合せである受信仕様を
選択して切換可能なラジオ受信機において、仕向地を設
定する設定手段と、ラジオ受信機としての電源が切れて
いる状態でも電源が供給され、設定手段の設定状態に従
って、予め対応付けられている受信仕様を選択し、ラジ
オ受信機としての電源が切れている状態での予め定める
特定の操作入力に応答して、ラジオ受信機としての電源
投入後に選択されている受信仕様を表示するように制御
する制御手段とを含むことを特徴とするラジオ受信機で
ある。
して、複数の受信周波数帯域の組合せである受信仕様を
選択して切換可能なラジオ受信機において、仕向地を設
定する設定手段と、ラジオ受信機としての電源が切れて
いる状態でも電源が供給され、設定手段の設定状態に従
って、予め対応付けられている受信仕様を選択し、ラジ
オ受信機としての電源が切れている状態での予め定める
特定の操作入力に応答して、ラジオ受信機としての電源
投入後に選択されている受信仕様を表示するように制御
する制御手段とを含むことを特徴とするラジオ受信機で
ある。
【0029】本発明に従えば、制御手段にはラジオ受信
機としての電源が切れている状態でも電源が供給され
る。設定手段によって仕向地を設定した状態に従って、
制御手段は予め対応付けられている受信仕様を選択す
る。制御手段は、選択されている受信仕様を、ラジオ受
信機としての電源が切れている状態での予め定める特定
の操作入力に応答して表示するので、受信仕様を容易に
確認して、確実な受信仕様の選択を行うことができる。
機としての電源が切れている状態でも電源が供給され
る。設定手段によって仕向地を設定した状態に従って、
制御手段は予め対応付けられている受信仕様を選択す
る。制御手段は、選択されている受信仕様を、ラジオ受
信機としての電源が切れている状態での予め定める特定
の操作入力に応答して表示するので、受信仕様を容易に
確認して、確実な受信仕様の選択を行うことができる。
【0030】また本発明で、前記設定手段、および設定
手段の設定状態に対応付けられる受信周波数帯域の受信
を行う受信手段を実装するチューナ基板と、前記制御手
段を実装する制御基板とを備えることを特徴とする。
手段の設定状態に対応付けられる受信周波数帯域の受信
を行う受信手段を実装するチューナ基板と、前記制御手
段を実装する制御基板とを備えることを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、受信仕様毎に異なる設定
状態の設定手段と、設定状態に対応付けられる受信周波
数帯域の受信を行う受信手段をチューナ基板に実装し、
制御手段を実装する制御基板は共通化することができ、
チューナ基板の設定に合わせて確実に受信仕様を切換る
ことができる。
状態の設定手段と、設定状態に対応付けられる受信周波
数帯域の受信を行う受信手段をチューナ基板に実装し、
制御手段を実装する制御基板は共通化することができ、
チューナ基板の設定に合わせて確実に受信仕様を切換る
ことができる。
【0032】また本発明で、前記設定手段は、通常は受
信操作用に使用する操作入力手段を、通常とは異なる予
め定める条件で操作することによって、使用者により設
定された受信仕様設定状態を容易に確認できることを特
徴とする。
信操作用に使用する操作入力手段を、通常とは異なる予
め定める条件で操作することによって、使用者により設
定された受信仕様設定状態を容易に確認できることを特
徴とする。
【0033】本発明に従えば、通常、装置設置時に設定
することを目的とするため装置後面に配置される使用者
により受信仕様を設定される設定手段に対し、通常は受
信操作用に設けられる操作入力手段を予め定める通常と
は異なる条件で操作して、受信仕様設定状態を確認し、
設定状態を確認することができる。操作入力手段は、ラ
ジオ受信機の前面パネルなど、操作しやすい位置に設け
られているので、受信仕様の確認も操作しやすい状態で
行うことができる。
することを目的とするため装置後面に配置される使用者
により受信仕様を設定される設定手段に対し、通常は受
信操作用に設けられる操作入力手段を予め定める通常と
は異なる条件で操作して、受信仕様設定状態を確認し、
設定状態を確認することができる。操作入力手段は、ラ
ジオ受信機の前面パネルなど、操作しやすい位置に設け
られているので、受信仕様の確認も操作しやすい状態で
行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よるラジオ受信機21の概略的な構成を示す。ラジオ受
信機21は、チューナ基板22およびマイコン基板23
によって構成される。チューナ基板22には、FMフロ
ントエンド24、検波復調器25、ステレオ復調器2
6、AMフロントエンド27、LPF28、駆動回路2
9、PLL制御回路30、基準発振回路31などが含ま
れる。マイコン基板23には、制御用マイコン32、表
示器33および操作入力手段34などが含まれる。本実
施形態では、仕向地設定回路35がチューナ基板22側
に設けられ、駆動回路29と一体化されて設定手段36
を構成する。各信号a〜nについては、図11と基本的
に同様である。
よるラジオ受信機21の概略的な構成を示す。ラジオ受
信機21は、チューナ基板22およびマイコン基板23
によって構成される。チューナ基板22には、FMフロ
ントエンド24、検波復調器25、ステレオ復調器2
6、AMフロントエンド27、LPF28、駆動回路2
9、PLL制御回路30、基準発振回路31などが含ま
れる。マイコン基板23には、制御用マイコン32、表
示器33および操作入力手段34などが含まれる。本実
施形態では、仕向地設定回路35がチューナ基板22側
に設けられ、駆動回路29と一体化されて設定手段36
を構成する。各信号a〜nについては、図11と基本的
に同様である。
【0035】マイコン基板23に配置されている制御用
マイコン32は、制御手段として、操作入力手段34か
らの操作入力mに従い、選局動作や同調チューニング動
作等の制御のために、PLL制御回路30に制御データ
jを与える。加えて、その動作に応じて表示信号lを表
示器33に与える。チューナ基板22に配置されている
PLL制御回路30は、制御用マイコン32からの制御
データjに従ってチューナ基板22内の各ブロックを制
御する。制御データjには、分周比設定データ等のデー
タの他、汎用入出力端子の入出力設定データや、受信周
波数帯域切換信号出力信号データaが含まれる。PLL
制御回路30から制御用マイコン32へは、状態読取り
データkが送出される。状態読取りデータkには、IF
カウントを行った場合のカウント値のデータ等の他、入
力として設定される場合に汎用入出力端子へ入力される
データが含まれる。
マイコン32は、制御手段として、操作入力手段34か
らの操作入力mに従い、選局動作や同調チューニング動
作等の制御のために、PLL制御回路30に制御データ
jを与える。加えて、その動作に応じて表示信号lを表
示器33に与える。チューナ基板22に配置されている
PLL制御回路30は、制御用マイコン32からの制御
データjに従ってチューナ基板22内の各ブロックを制
御する。制御データjには、分周比設定データ等のデー
タの他、汎用入出力端子の入出力設定データや、受信周
波数帯域切換信号出力信号データaが含まれる。PLL
制御回路30から制御用マイコン32へは、状態読取り
データkが送出される。状態読取りデータkには、IF
カウントを行った場合のカウント値のデータ等の他、入
力として設定される場合に汎用入出力端子へ入力される
データが含まれる。
【0036】PLL制御回路30は、制御用マイコン3
2からの分周比データを使用して、基準発振回路31か
らの基準周波数と、FMフロントエンド24またはAM
フロントエンド27からの局部発振器の周波数b,cを
比較し、その差分出力nをLPF28によって平滑化し
て直流電圧とし、同調チューニング信号dとして出力、
FMフロントエンド24およびAMフロントエンド27
で、希望周波数が受信可能なように、同調チューニング
信号dを増減させ、電子チューニング方式によるチュー
ニング動作を行う。FMフロントエンド24およびAM
フロントエンド27が、受信周波数帯域切換信号iに従
って複数の受信周波数帯域に対応可能なように、設定手
段36が設けられる。
2からの分周比データを使用して、基準発振回路31か
らの基準周波数と、FMフロントエンド24またはAM
フロントエンド27からの局部発振器の周波数b,cを
比較し、その差分出力nをLPF28によって平滑化し
て直流電圧とし、同調チューニング信号dとして出力、
FMフロントエンド24およびAMフロントエンド27
で、希望周波数が受信可能なように、同調チューニング
信号dを増減させ、電子チューニング方式によるチュー
ニング動作を行う。FMフロントエンド24およびAM
フロントエンド27が、受信周波数帯域切換信号iに従
って複数の受信周波数帯域に対応可能なように、設定手
段36が設けられる。
【0037】FMアンテナ入力からの受信信号は、FM
フロントエンド24に入力され、希望受信周波数の信号
が選択的に増幅され、中間周波数に変換されて検波復調
器25に入力される。AMアンテナ入力からの受信信号
は、AMフロントエンド27に入力され、希望受信周波
数の信号が選択された後、検波復調器25に入力され
る。検波復調器25は、受信周波数帯域切換信号iの一
部であるFM/AM切換信号を受け、FM入力またはA
M入力を選択する。FM入力の場合には、受信信号は検
波復調器25内で検波され、ステレオ復調器26に与え
られて音声信号が出力される。AM入力の場合には、受
信信号は検波復調器25内でAMフロントエンド27か
らの局部発振周波数と混合され、中間周波数に変換され
た後選択的に増幅されて検波され、ステレオ復調器26
に与えられて音声信号が出力される。
フロントエンド24に入力され、希望受信周波数の信号
が選択的に増幅され、中間周波数に変換されて検波復調
器25に入力される。AMアンテナ入力からの受信信号
は、AMフロントエンド27に入力され、希望受信周波
数の信号が選択された後、検波復調器25に入力され
る。検波復調器25は、受信周波数帯域切換信号iの一
部であるFM/AM切換信号を受け、FM入力またはA
M入力を選択する。FM入力の場合には、受信信号は検
波復調器25内で検波され、ステレオ復調器26に与え
られて音声信号が出力される。AM入力の場合には、受
信信号は検波復調器25内でAMフロントエンド27か
らの局部発振周波数と混合され、中間周波数に変換され
た後選択的に増幅されて検波され、ステレオ復調器26
に与えられて音声信号が出力される。
【0038】なお、モノラル・ステレオ切換信号hは、
ステレオ復調器26に対し、制御用マイコン32からP
LL制御回路30の汎用出力端子を介して与えられる。
IFリクエスト信号eは、検波復調器25に対し、制御
用マイコン32からPLL制御回路30の汎用出力端子
を介して与えられ、IFカウント用の信号を出力するよ
うに制御するために用いられる。ステレオインジケータ
信号gは、ステレオ復調器26が受信信号中のステレオ
復調用パイロット信号を検出するときに、これを制御用
マイコン32に伝えるために用いられる。ステーション
ディテクト信号fは、同調周波数に受信信号があるか否
かを、制御用マイコン32に対して伝えるために使用さ
れる。
ステレオ復調器26に対し、制御用マイコン32からP
LL制御回路30の汎用出力端子を介して与えられる。
IFリクエスト信号eは、検波復調器25に対し、制御
用マイコン32からPLL制御回路30の汎用出力端子
を介して与えられ、IFカウント用の信号を出力するよ
うに制御するために用いられる。ステレオインジケータ
信号gは、ステレオ復調器26が受信信号中のステレオ
復調用パイロット信号を検出するときに、これを制御用
マイコン32に伝えるために用いられる。ステーション
ディテクト信号fは、同調周波数に受信信号があるか否
かを、制御用マイコン32に対して伝えるために使用さ
れる。
【0039】本実施形態では、設定手段36内の回路素
子でスイッチング回路を構成し、PLL制御回路30の
汎用入出力端子からの出力で切換えるとともに、受信動
作開始前には駆動回路29内の回路素子の有無および組
合せを当該入出力端子を介して制御用マイコン32が読
取り、予め対応付けられている受信仕様を選択して受信
動作を開始する。
子でスイッチング回路を構成し、PLL制御回路30の
汎用入出力端子からの出力で切換えるとともに、受信動
作開始前には駆動回路29内の回路素子の有無および組
合せを当該入出力端子を介して制御用マイコン32が読
取り、予め対応付けられている受信仕様を選択して受信
動作を開始する。
【0040】図2は、PLL制御回路30および設定手
段36に関連する構成を示す。PLL制御回路30とし
ては、たとえば4つの汎用出力端子と2つの汎用入出力
端子を有する三洋電気株式会社製のPLL制御ICであ
る「LC72131」を使用する。1番端子と22番端
子の間には、基準発振器37が接続され、基準発振回路
31を構成する。3番端子は、制御用マイコン32とP
LL制御回路30がデータの送受信を行う際に、制御用
マイコン32からハイレベルが与えられて能動化される
チップイネーブル(CE)端子である。4番端子は、制
御用マイコン32からPLL制御回路30へ与えられる
データを入力するデータ入力(DI)端子である。この
DI端子に入力されるデータによって、PLL制御回路
30内のプログラマブル分周器や入出力端子IO1,I
O2の入出力状態の設定、出力端子BO1,BO2,B
O3,BO4および出力に設定した際のIO1,IO2
の出力内容等が決定される。5番端子は、制御用マイコ
ン32とPLL制御回路30のデータの送受信の際に、
データと同期を取るためのクロックを受けるクロック
(CL)端子である。6番端子は、PLL制御回路30
から制御用マイコン32へ、データを送出するためのデ
ータ出力(DO)端子である。これらCE端子、DI端
子、CL端子およびDO端子によって制御用マイコン3
2とPLL制御回路30との間のデータの送受信を行う
ことができる。
段36に関連する構成を示す。PLL制御回路30とし
ては、たとえば4つの汎用出力端子と2つの汎用入出力
端子を有する三洋電気株式会社製のPLL制御ICであ
る「LC72131」を使用する。1番端子と22番端
子の間には、基準発振器37が接続され、基準発振回路
31を構成する。3番端子は、制御用マイコン32とP
LL制御回路30がデータの送受信を行う際に、制御用
マイコン32からハイレベルが与えられて能動化される
チップイネーブル(CE)端子である。4番端子は、制
御用マイコン32からPLL制御回路30へ与えられる
データを入力するデータ入力(DI)端子である。この
DI端子に入力されるデータによって、PLL制御回路
30内のプログラマブル分周器や入出力端子IO1,I
O2の入出力状態の設定、出力端子BO1,BO2,B
O3,BO4および出力に設定した際のIO1,IO2
の出力内容等が決定される。5番端子は、制御用マイコ
ン32とPLL制御回路30のデータの送受信の際に、
データと同期を取るためのクロックを受けるクロック
(CL)端子である。6番端子は、PLL制御回路30
から制御用マイコン32へ、データを送出するためのデ
ータ出力(DO)端子である。これらCE端子、DI端
子、CL端子およびDO端子によって制御用マイコン3
2とPLL制御回路30との間のデータの送受信を行う
ことができる。
【0041】15番および16番端子には、それぞれA
M局部発振周波数信号cおよびFM局部発振周波数信号
bが与えられ、前述のように基準周波数との差分信号が
18番端子から出力される。このPLL制御回路30
は、LPF28を構成する能動素子を内蔵しており、1
9番端子および20番端子にフィルタ用の受動素子38
が接続され、FMフロントエンド24またはAMフロン
トエンド27に供給する同調チューニング信号dが出力
される。12番端子は希望局に正確にチューニングする
とき、FMおよびAMの中間周波数を計測するため、そ
れを入力する端子である。7番端子および8番端子は、
それぞれ汎用出力端子として、ステレオ復調器26のモ
ノラル・ステレオ切換の制御、および中間周波数を計測
する際に検波復調器25に対してIF信号の出力を要求
する切換制御のために用いられる。なお、17番端子は
電源端子であり、正の電源電圧Vddが与えられる。2
1番端子はグランド(GND)端子、2番端子および1
4番端子はあき端子である。
M局部発振周波数信号cおよびFM局部発振周波数信号
bが与えられ、前述のように基準周波数との差分信号が
18番端子から出力される。このPLL制御回路30
は、LPF28を構成する能動素子を内蔵しており、1
9番端子および20番端子にフィルタ用の受動素子38
が接続され、FMフロントエンド24またはAMフロン
トエンド27に供給する同調チューニング信号dが出力
される。12番端子は希望局に正確にチューニングする
とき、FMおよびAMの中間周波数を計測するため、そ
れを入力する端子である。7番端子および8番端子は、
それぞれ汎用出力端子として、ステレオ復調器26のモ
ノラル・ステレオ切換の制御、および中間周波数を計測
する際に検波復調器25に対してIF信号の出力を要求
する切換制御のために用いられる。なお、17番端子は
電源端子であり、正の電源電圧Vddが与えられる。2
1番端子はグランド(GND)端子、2番端子および1
4番端子はあき端子である。
【0042】駆動手段である駆動回路29は、実際に受
信周波数帯域を切換えるスイッチング制御を行う。トラ
ンジスタQ1は、13番端子の入出力端子によってON
/OFF制御され、受信バンドを低い短波帯のSW1に
選択するときのみON状態となり、受信バンド切換信号
sを出力する。トランジスタQ2は、11番端子の入出
力端子によってON/OFF制御され、受信バンドを中
波帯のMWにするときのみON状態となり、受信バンド
切換信号rを出力する。トランジスタQ3は、10番端
子の汎用出力端子によってON/OFF制御され、受信
バンドを高い短波帯のSW2にするときのみONとな
り、受信バンド切換信号qを出力する。トランジスタQ
4は9番端子の汎用出力端子によってON/OFF制御
され、受信バンドを超短波帯のFMにするときのみON
となって、受信バンド切換信号pを出力する。各トラン
ジスタQ1,Q2,Q3,Q4は、PNPトランジスタ
であるので、ベースにローレベルの信号が入力されると
きにのみON状態となるスイッチング素子として動作
し、エミッタは正電圧+Bに共通に接続される。
信周波数帯域を切換えるスイッチング制御を行う。トラ
ンジスタQ1は、13番端子の入出力端子によってON
/OFF制御され、受信バンドを低い短波帯のSW1に
選択するときのみON状態となり、受信バンド切換信号
sを出力する。トランジスタQ2は、11番端子の入出
力端子によってON/OFF制御され、受信バンドを中
波帯のMWにするときのみON状態となり、受信バンド
切換信号rを出力する。トランジスタQ3は、10番端
子の汎用出力端子によってON/OFF制御され、受信
バンドを高い短波帯のSW2にするときのみONとな
り、受信バンド切換信号qを出力する。トランジスタQ
4は9番端子の汎用出力端子によってON/OFF制御
され、受信バンドを超短波帯のFMにするときのみON
となって、受信バンド切換信号pを出力する。各トラン
ジスタQ1,Q2,Q3,Q4は、PNPトランジスタ
であるので、ベースにローレベルの信号が入力されると
きにのみON状態となるスイッチング素子として動作
し、エミッタは正電圧+Bに共通に接続される。
【0043】ところで、トランジスタQ1およびQ2の
ベース・エミッタ間には、ON/OFF制御を安定に行
うため、それぞれ抵抗Rbe1,Rbe2が接続され、
またベース電流を制限するための抵抗Rb1,Rb2が
接続される。トランジスタQ3およびトランジスタQ4
も同様である。そのためこれらの回路素子が接続されて
いるときには、入出力端子である11番端子および13
番端子を入力端子に設定して、それらの端子の電気的状
態を検出すると、各端子の電圧に対応してハイ電圧を入
力することができ、回路素子の有無を検出することがで
きる。仕向地設定回路35の抵抗R1,R2は、トラン
ジスタQ1,Q2が接続されないときに、11番端子お
よび13番端子の電圧をプルダウンしてロー電圧に固定
するためであり、対応する回路素子Q1,Rbe1,R
b1;Q2,Rbe2,Rb2と排他的、すなわちいず
れか一方のみをチューナ基板22上に実装する。
ベース・エミッタ間には、ON/OFF制御を安定に行
うため、それぞれ抵抗Rbe1,Rbe2が接続され、
またベース電流を制限するための抵抗Rb1,Rb2が
接続される。トランジスタQ3およびトランジスタQ4
も同様である。そのためこれらの回路素子が接続されて
いるときには、入出力端子である11番端子および13
番端子を入力端子に設定して、それらの端子の電気的状
態を検出すると、各端子の電圧に対応してハイ電圧を入
力することができ、回路素子の有無を検出することがで
きる。仕向地設定回路35の抵抗R1,R2は、トラン
ジスタQ1,Q2が接続されないときに、11番端子お
よび13番端子の電圧をプルダウンしてロー電圧に固定
するためであり、対応する回路素子Q1,Rbe1,R
b1;Q2,Rbe2,Rb2と排他的、すなわちいず
れか一方のみをチューナ基板22上に実装する。
【0044】制御用マイコン32は、受信動作開始前に
検出手段であるPLL制御回路30の入出力端子である
11番端子および13番端子を入力に設定し、検出され
た回路素子の有無および組合せのデータをPLL制御回
路30から受信し、予め対応付けられている受信仕様を
選択する。その後PLL制御回路30の入出力端子であ
る11番端子および13番端子を、改めて出力に設定
し、受信動作を開始する。
検出手段であるPLL制御回路30の入出力端子である
11番端子および13番端子を入力に設定し、検出され
た回路素子の有無および組合せのデータをPLL制御回
路30から受信し、予め対応付けられている受信仕様を
選択する。その後PLL制御回路30の入出力端子であ
る11番端子および13番端子を、改めて出力に設定
し、受信動作を開始する。
【0045】図3、図4、図5および図6は次の表2に
示す複数の受信仕様を、検出される回路素子の有無およ
び組合せの情報に応じて対応付ける例を示す。
示す複数の受信仕様を、検出される回路素子の有無およ
び組合せの情報に応じて対応付ける例を示す。
【0046】
【表2】
【0047】たとえば図3に示す受信仕様1では、FM
とAMの受信バンドしかないために、トランジスタQ
1,Q2,Q3、抵抗Rbe1,Rbe2,Rbe3、
抵抗Rb1,Rb2,Rb3は、受信には必要がなく、
チューナ基板22に実装されず、かわりに抵抗R1,R
2が実装される。したがって11番端子および13番端
子を入力端子とし信号を入力すると、両端子にはロー電
圧が入力され、その回路素子の有無および組合せの情報
に基づいて、制御用マイコン32は受信仕様1を選択す
る。同様に図4は受信仕様2の設定状態を示し、図5は
受信仕様3の設定状態を示し、図6は受信仕様4の設定
状態を示す。受信仕様2の場合には、該当する端子状態
に11番端子および13番端子を設定するために、トラ
ンジスタQ1、抵抗Rbe1,Rb1をダミーとして実
装する。これは、チューナ基板22をできるかぎり共用
化するためであり、通常と同一の部品を使用するように
考慮したためである。実際には、トランジスタQ1とし
て、抵抗Rbe1,Rb1を含む抵抗内蔵形トランジス
タを使用するので、ダミー素子用の回路素子としてはた
だ1個の部品を実装すればよい。
とAMの受信バンドしかないために、トランジスタQ
1,Q2,Q3、抵抗Rbe1,Rbe2,Rbe3、
抵抗Rb1,Rb2,Rb3は、受信には必要がなく、
チューナ基板22に実装されず、かわりに抵抗R1,R
2が実装される。したがって11番端子および13番端
子を入力端子とし信号を入力すると、両端子にはロー電
圧が入力され、その回路素子の有無および組合せの情報
に基づいて、制御用マイコン32は受信仕様1を選択す
る。同様に図4は受信仕様2の設定状態を示し、図5は
受信仕様3の設定状態を示し、図6は受信仕様4の設定
状態を示す。受信仕様2の場合には、該当する端子状態
に11番端子および13番端子を設定するために、トラ
ンジスタQ1、抵抗Rbe1,Rb1をダミーとして実
装する。これは、チューナ基板22をできるかぎり共用
化するためであり、通常と同一の部品を使用するように
考慮したためである。実際には、トランジスタQ1とし
て、抵抗Rbe1,Rb1を含む抵抗内蔵形トランジス
タを使用するので、ダミー素子用の回路素子としてはた
だ1個の部品を実装すればよい。
【0048】図7は、本発明の実施の他の形態によるラ
ジオ受信機41の概略的な構成を示す。ラジオ受信機4
1で、図1の実施形態のラジオ受信機21に対応する部
分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態のチューナ基板42は、図11の従来のチュ
ーナ基板18と基本的に同等である。マイコン基板43
の操作入力手段44は、通常操作用と、仕向地設定用と
を兼用し、電源スイッチ44a、受信バンド切換スイッ
チ兼仕向地表示スイッチ44b、周波数アップスイッチ
兼スパン表示スイッチ44c、周波数ダウンスイッチ4
4dが含まれる。チューナ基板42側に設けられる仕向
地設定回路45,45a,45bは、図11の仕向地設
定回路15,15a,15bとそれぞれ基本的に同等で
ある。リモコン受信器46も、図11のリモコン受信器
16と基本的に同等である。本実施形態では、制御用マ
イコン32のプログラム動作によって、仕向地表示手段
47が形成され、設定されている仕向地に対応する受信
仕様を表す表示を表示器33で行うことができる。制御
用マイコン32は、ラジオ受信機41としての電源が切
れているときに、通常は無効な操作入力、たとえば受信
バンド切換スイッチ兼仕向地表示スイッチ44bを操作
しておくことによって、電源投入後、一定時間、選択さ
れている受信仕様を表示する。ここで、ラジオ受信機4
1としての電源は切れていても、マイコン基板43には
リモコン信号受信のための電源から電力が供給されてい
るものとする。
ジオ受信機41の概略的な構成を示す。ラジオ受信機4
1で、図1の実施形態のラジオ受信機21に対応する部
分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態のチューナ基板42は、図11の従来のチュ
ーナ基板18と基本的に同等である。マイコン基板43
の操作入力手段44は、通常操作用と、仕向地設定用と
を兼用し、電源スイッチ44a、受信バンド切換スイッ
チ兼仕向地表示スイッチ44b、周波数アップスイッチ
兼スパン表示スイッチ44c、周波数ダウンスイッチ4
4dが含まれる。チューナ基板42側に設けられる仕向
地設定回路45,45a,45bは、図11の仕向地設
定回路15,15a,15bとそれぞれ基本的に同等で
ある。リモコン受信器46も、図11のリモコン受信器
16と基本的に同等である。本実施形態では、制御用マ
イコン32のプログラム動作によって、仕向地表示手段
47が形成され、設定されている仕向地に対応する受信
仕様を表す表示を表示器33で行うことができる。制御
用マイコン32は、ラジオ受信機41としての電源が切
れているときに、通常は無効な操作入力、たとえば受信
バンド切換スイッチ兼仕向地表示スイッチ44bを操作
しておくことによって、電源投入後、一定時間、選択さ
れている受信仕様を表示する。ここで、ラジオ受信機4
1としての電源は切れていても、マイコン基板43には
リモコン信号受信のための電源から電力が供給されてい
るものとする。
【0049】図8は、本実施形態で受信仕様を表示する
手順を示す。手順FでACコンセントに接続して、ラジ
オ受信機41に電源を投入する。この時点で制御用マイ
コン32は動作を開始し、仕向地設定回路45の設定内
容を入力し、複数の受信仕様の中から対応する受信仕様
を選択する。手順Gでは、図9(a)に示すように、受
信仕様に対応付けられた文字を表示器33によって、一
定時間、たとえば2秒間だけ表示する。表示された文字
を見れば、容易かつ確実に受信仕様を確認することがで
きる。工場で設定する仕向地設定回路45aの設定内容
も、一般の使用者が設定する仕向地設定回路45bの設
定内容も、同様に確認することができる。
手順を示す。手順FでACコンセントに接続して、ラジ
オ受信機41に電源を投入する。この時点で制御用マイ
コン32は動作を開始し、仕向地設定回路45の設定内
容を入力し、複数の受信仕様の中から対応する受信仕様
を選択する。手順Gでは、図9(a)に示すように、受
信仕様に対応付けられた文字を表示器33によって、一
定時間、たとえば2秒間だけ表示する。表示された文字
を見れば、容易かつ確実に受信仕様を確認することがで
きる。工場で設定する仕向地設定回路45aの設定内容
も、一般の使用者が設定する仕向地設定回路45bの設
定内容も、同様に確認することができる。
【0050】また、電源が切れているときに、通常は周
波数アップ操作のために使用する周波数アップスイッチ
兼スパン表示スイッチ44cを操作すれば、図9(b)
に示すように、表1のチャンネルスペースに対応するス
パンを、同様に、たとえば2秒間表示することができ
る。なお、本実施形態では、仕向地設定回路45を用い
て仕向地を設定しているけれども、図1の実施形態のよ
うに、駆動回路29の回路素子の有無や組合せに基づい
て受信仕様を選択し、選択された受信仕様を表示させる
こともできる。
波数アップ操作のために使用する周波数アップスイッチ
兼スパン表示スイッチ44cを操作すれば、図9(b)
に示すように、表1のチャンネルスペースに対応するス
パンを、同様に、たとえば2秒間表示することができ
る。なお、本実施形態では、仕向地設定回路45を用い
て仕向地を設定しているけれども、図1の実施形態のよ
うに、駆動回路29の回路素子の有無や組合せに基づい
て受信仕様を選択し、選択された受信仕様を表示させる
こともできる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、受信周波
数帯域の切換に関連する駆動手段内での回路素子の有無
を検出手段で検出し、予め対応付けられている受信仕様
が制御手段によって選択されるので、受信周波数帯域に
合わせた確実な受信仕様の選択を行うことができる。
数帯域の切換に関連する駆動手段内での回路素子の有無
を検出手段で検出し、予め対応付けられている受信仕様
が制御手段によって選択されるので、受信周波数帯域に
合わせた確実な受信仕様の選択を行うことができる。
【0052】また本発明によれば、共通の入出力端子を
介して駆動手段内の回路素子の検出と受信周波数帯域切
換のための信号の出力とを行うので、電気的な配線を簡
略化して確実な受信仕様の選択を行うことができる。
介して駆動手段内の回路素子の検出と受信周波数帯域切
換のための信号の出力とを行うので、電気的な配線を簡
略化して確実な受信仕様の選択を行うことができる。
【0053】また本発明によれば、受信周波数帯域の切
換とは直接関係がない回路素子を必要とせずに、確実に
受信仕様の選択を行うことができる。
換とは直接関係がない回路素子を必要とせずに、確実に
受信仕様の選択を行うことができる。
【0054】また本発明によれば、チューナ基板側に受
信周波数帯域および受信仕様の設定に関連する構成部分
をまとめてあるので、制御基板を共通化して確実に受信
仕様の選択を行うことができる。
信周波数帯域および受信仕様の設定に関連する構成部分
をまとめてあるので、制御基板を共通化して確実に受信
仕様の選択を行うことができる。
【0055】また本発明によれば、回路素子にはダミー
の回路素子も含むので、多くの受信仕様の組合せを選択
するための回路素子の有無とその組合せを形成すること
ができる。
の回路素子も含むので、多くの受信仕様の組合せを選択
するための回路素子の有無とその組合せを形成すること
ができる。
【0056】さらに本発明によれば、仕向地設定による
受信仕様の選択状態を、ラジオ受信機としての電源が切
れている状態での予め定める操作とラジオ受信機として
の電源投入後の表示とによって確認することができるの
で、確実な受信仕様の選択を行うことができる。
受信仕様の選択状態を、ラジオ受信機としての電源が切
れている状態での予め定める操作とラジオ受信機として
の電源投入後の表示とによって確認することができるの
で、確実な受信仕様の選択を行うことができる。
【0057】また本発明によれば、実際に受信を行う部
分と、受信仕様を設定する部分とをチューナ基板に実装
するので、制御基板を共通化して確実に受信仕様の選択
を行うことができる。
分と、受信仕様を設定する部分とをチューナ基板に実装
するので、制御基板を共通化して確実に受信仕様の選択
を行うことができる。
【0058】また本発明によれば、通常は受信操作に使
用する操作入力手段を用いて、判りやすい受信仕様の確
認を行うことができる。
用する操作入力手段を用いて、判りやすい受信仕様の確
認を行うことができる。
【図1】本発明の実施の一形態の概略的な電気的構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】図1のPLL制御回路30および設定手段36
に関連する構成を示すブロック図である。
に関連する構成を示すブロック図である。
【図3】受信仕様1の設定状態を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】受信仕様2の設定状態を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】受信仕様3の設定状態を示すブロック図であ
る。
る。
【図6】受信仕様4の設定状態を示すブロック図であ
る。
る。
【図7】本発明の実施の他の形態の概略的な構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図8】図7の実施形態で受信仕様確認の手順を示す図
である。
である。
【図9】図7の実施形態で受信仕様確認の表示例を示す
図である。
図である。
【図10】従来からのラジオ受信機の概略的な電気的構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図11】従来からのラジオ受信機の他の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図12】図11に示す受信機で、受信仕様確認の手順
を示す図である。
を示す図である。
21,41 ラジオ受信機
22,42 チューナ基板
23,43 マイコン基板
24 FMフロントエンド
25 検波復調器
26 ステレオ復調器
27 AMフロントエンド
29 駆動回路
30 PLL制御回路
32 制御用マイコン
33 表示器
34,44 操作入力手段
35,45a,45b 仕向地設定回路
36 設定手段
47 仕向地表示手段
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H03J 5/00 - 7/28
H04B 1/16
Claims (8)
- 【請求項1】 目的とする仕向地に対応して、複数の受
信周波数帯域の組合せである受信仕様を選択して切換可
能なラジオ受信機において、 仕向地に対応して、受信周波数帯域を切換えるための切
換信号を出力する駆動手段と、 駆動手段内で切換信号を出力する回路素子の有無および
組合せを検出する検出手段と、 検出手段の検出結果に基づいて、検出される回路素子の
有無および組合せに予め対応付けられている受信仕様を
選択するように制御する制御手段とを含むことを特徴と
するラジオ受信機。 - 【請求項2】 前記検出手段は、前記制御手段の制御に
従う周波数帯域切換のための前記駆動手段への出力と、
前記回路素子の有無検出のための入力とを、共通の入出
力端子を介して行うことを特徴とする請求項1記載のラ
ジオ受信機。 - 【請求項3】 前記回路素子は、前記検出手段からの出
力によって駆動されるスイッチング素子であり、 前記共通の入出力端子には、スイッチング素子の有無に
応じて異なるレベルの信号が入力されることを特徴とす
る請求項2記載のラジオ受信機。 - 【請求項4】 前記駆動手段、前記検出手段、および駆
動手段からの切換信号に応答して受信周波数帯域を切換
えてラジオ放送の受信を行う受信手段を実装するチュー
ナ基板と、 前記制御手段を実装する制御基板とを備えることを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載のラジオ受信機。 - 【請求項5】 前記回路素子には、実際の受信周波数帯
域の切換は行わないダミー回路素子を含むことを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載のラジオ受信機。 - 【請求項6】 目的とする仕向地に対応して、複数の受
信周波数帯域の組合せである受信仕様を選択して切換可
能なラジオ受信機において、 仕向地を設定する設定手段と、 ラジオ受信機としての電源が切れている状態でも電源が
供給され、設定手段の設定状態に従って、予め対応付け
られている受信仕様を選択し、ラジオ受信機としての電
源が切れている状態での予め定める特定の操作入力に応
答して、ラジオ受信機としての電源投入後に選択されて
いる受信仕様を表示するように制御する制御手段とを含
むことを特徴とするラジオ受信機。 - 【請求項7】 前記設定手段、および設定手段の設定状
態に対応付けられる受信周波数帯域の受信を行う受信手
段を実装するチューナ基板と、 前記制御手段を実装する制御基板とを備えることを特徴
とする請求項6記載のラジオ受信機。 - 【請求項8】 前記設定手段は、通常は受信操作用に使
用する操作入力手段を、通常とは異なる予め定める条件
で操作することによって、使用者により設定された受信
仕様設定状態を容易に確認できることを特徴とする請求
項6または7記載のラジオ受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20186297A JP3443284B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | ラジオ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20186297A JP3443284B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | ラジオ受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1146129A JPH1146129A (ja) | 1999-02-16 |
JP3443284B2 true JP3443284B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=16448129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20186297A Expired - Fee Related JP3443284B2 (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | ラジオ受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3443284B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010153994A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Alps Electric Co Ltd | チューナ、チューナシステム及びチューナシステムの制御方法 |
-
1997
- 1997-07-28 JP JP20186297A patent/JP3443284B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1146129A (ja) | 1999-02-16 |
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