JP3960923B2 - 放送波受信装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラジオ放送に多重される情報を受信する放送波受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の放送波受信装置として、ここではFM多重データ放送の一種であるRDS(ラジオ・データ・システム)放送を受信できるRDS放送受信機を例に挙げて説明する。
【0003】
従来のRDS放送受信機の構成を図2に示す。アンテナ1は、RDS放送局からの放送電波とRDS放送局以外の放送局からの放送電波とのいずれも区別なく受信する。チューナフロントエンド2は、アンテナ1で受信された放送電波のうち選局された放送電波を増幅し、中間周波信号に変換し、該中間周波信号を中間周波増幅・復調部3に出力する。
【0004】
中間周波増幅・復調部3は、中間周波信号を増幅した後にFM復調し、FM復調信号を得る。RDS放送局が選局されている場合、このFM復調信号の中にデジタル変調されているRDSデータが含まれている。
【0005】
中間周波増幅・復調部3は、信号検出回路3aと、SD端子3bと、ベースが信号検出回路3aの出力側に接続されコレクタがSD端子3bに接続されエミッタが接地されるNPN型スイッチングトランジスタTr1とを具備している。SD端子3bは、抵抗R12を介して直流電源+Bに接続され、バイパスコンデンサC6を介して接地され、マイクロコンピュータ6が具備するSD端子6aに接続される。信号検出回路3aは、中間周波信号に基づいて、アンテナ1から入る放送電波の信号の強度(アンテナ入力信号レベル)が所定のレベル以上であるか否を判定する。放送電波の信号強度が所定のレベル未満であれば、信号検出回路3aはスイッチングトランジスタTr1をオフにするので、SD端子3bはHighレベルとなり、これに伴ってSD端子6aもHighレベルとなる。一方、放送電波の信号強度が所定のレベル以上であれば、信号検出回路3aはスイッチングトランジスタTr1をオンにするので、SD端子3bはLowレベルとなり、これに伴ってSD端子6aもLowレベルとなる。マイクロコンピュータ6はSD端子6aに入力される信号をオートチューニング用制御信号として用いる。アンテナ1から入る放送電波の信号レベルが所定のレベル以上の強度であれば、SD端子6aに入力される信号はHighレベルからLowレベルに変化し、マイクロコンピュータ6はこの変化を検出すると、オートチューニングストップの命令をチューナフロントエンド2にする(マイクロコンピュータ6からチューナフロントエンド2への制御ラインは不図示)。
【0006】
バッファアンプ4は、中間周波増幅・復調部3から出力されるFM復調信号を入力し、増幅する。RDSデコーダ5は、バッファアンプ4の出力信号に含まれているRDSデータをデコードし、そのデコードされたデータとクロック信号とをマイクロコンピュータ6に出力する。マイクロコンピュータ6は、デコードされたデータをクロック信号に従って処理し、表示器7に表示データとして出力する。表示器7は、マイクロコンピュータ6から出力される表示データに基づいて文字・数字・記号などのキャラクタデータからなる情報を表示する。
【0007】
RDSデコーダ5は、RDS識別回路5aと、RDS識別端子5bと、ベースがRDS識別回路5aの出力側に接続されコレクタがRDS識別端子5bに接続されエミッタが接地されるNPN型スイッチングトランジスタTr2とを具備している。RDS識別回路5aは、バッファアンプ4の出力信号に基づいて、現在の受信放送がRDS放送であるか否かを判定する。現在の受信放送がRDS放送でない場合やRDS放送電波であってもアンテナ入力信号レベルがRDSデータの表示ができない程度の微弱な状態である場合には、RDS識別回路5aは現在の受信放送がRDS放送でないと判定してスイッチングトランジスタTr2をオフにするので、RDS識別端子5bはHighレベルとなる。一方、現在の受信放送がRDS放送であってかつアンテナ入力信号レベルがRDSデータの表示ができる状態である場合には、RDS識別回路5aは現在の受信放送がRDS放送であると判定してスイッチングトランジスタTr2をオンにするので、RDS識別端子5bはLowレベルとなる。RDS識別端子5bの出力信号はバッファアンプ4に利用される。
【0008】
ここで、バッファアンプ4の構成について説明する。デュアルゲート型の電界効果トランジスタQ1の第1ゲートG1がカップリングコンデンサC1の一端に接続されるとともに、この電界効果トランジスタQ1のゼロバイアス設定用の抵抗R5を介して接地される。なお、カップリングコンデンサC1の他端がバッファアンプ4の入力側になる。電界効果トランジスタQ1のドレインDがそのドレインの負荷設定用の抵抗R6の一端に接続され、抵抗R6の他端が直流電源+Bに接続されているとともにバイパスコンデンサC5を介して接地される。また、電界効果トランジスタQ1のドレインDはカップリングコンデンサC3の一端に接続される。なお、カップリングコンデンサC3の他端がバッファアンプ4の出力側になる。電界効果トランジスタQ1のソースSが抵抗R7を介して接地される。電界効果トランジスタQ1の第2ゲートG2がその第2ゲートに対する正のバイアス設定用の抵抗R8を介して直流電源+Bに接続されるとともに抵抗R10とバイパスコンデンサC4との並列回路を介して接地される。抵抗R8の一端は、直流電源+BとバイパスコンデンサC5と抵抗R6とコンデンサC2の一端の共通接続点に接続されるとともに、PNP型スイッチングトランジスタTr3のエミッタに接続される。なお、コンデンサC2の他端は接地される。抵抗R8の他端は、抵抗R10とバイパスコンデンサC4と電界効果トランジスタQ1の第2ゲートとの共通接続点に接続されるとともに抵抗R9を介してスイッチングトランジスタTr3のコレクタに接続される。抵抗R8、抵抗R9、及び抵抗R10はいずれも電界効果トランジスタQ1の第2ゲートG2に対する正のバイアス電圧設定用として機能するものであり、そのうちスイッチングトランジスタTr3に直列接続される抵抗R9はバイアス電圧切り換え用として機能するものである。スイッチングトランジスタTr3のベースはベースバイアス用の抵抗R11を介してRDSデコーダ5に設けられるRDS識別端子5bに接続される。
【0009】
続いてバッファアンプ4の動作について説明する。RDS識別端子5bの出力信号がHighレベルであれば、スイッチングトランジスタTr3にベースバイアス電流が流れないので、スイッチングトランジスタTr3はオフになる。この場合、直流電源+Bのバイアス電圧が抵抗R8と抵抗R10とで分圧され、その分圧された電圧が電界効果トランジスタQ1の第2ゲートG2に印加される。一方、RDS識別端子5bの出力信号がLowレベルであれば、スイッチングトランジスタTr3のベースに、直流電源+Bからエミッタ−ベースを介しさらに抵抗R11とオン状態であるスイッチングトランジスタTr2を介してグランドに向かうベースバイアス電流が流れ、スイッチングトランジスタTr3がオンになる。これにより、抵抗R8に対して抵抗R9が並列に接続された状態となる。なお、抵抗R8と抵抗R9との合成並列抵抗値は抵抗R8単独の抵抗値より小さい。この場合、直流電源+Bのバイアス電圧が抵抗R8、抵抗R9の合成並列抵抗と抵抗R10とで分圧され、その分圧された電圧が電界効果トランジスタQ1の第2ゲートG2に印加される。したがって、RDS識別端子5bの出力信号がLowレベルである場合は、RDS識別端子5bの出力信号がHighレベルである場合に比べて電界効果トランジスタQ1の第2ゲートに対する印加電圧が大きくなる。電界効果トランジスタQ1の第2ゲートに対する印加電圧が大きくなると、デュアルゲート型の電該効果トランジスタQ1の性質から相互コンダクタンスも増大し、電界効果トランジスタQ1の増幅度が増大する。その結果、バッファアンプ4の増幅度が増大する。
【0010】
なお、中間周波増幅・復調部3から出力されたFM復調信号はローパスフィルタ8によって通常のFM信号が弁別され、FMステレオデコーダ9によってLチャンネル用音声信号及びRチャンネル用音声信号に変換され、スピーカ(図示せず)より音声出力される。
【0011】
図2のRDS放送受信機は、放送電波の強度がRDS表示のために必要なアンテナ最小入力レベル時、すなわちスレッシュレベル時に一旦RDS表示ができたら、RDS識別端子5bの出力信号によってバッファアンプ4の増幅度を増加させて、スレッシュレベルから逃れ、RDS表示が不安定になることを防止していた。
【0012】
【特許文献1】
特許第3227481号公報 (第1図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したSD端子3bとRDS端子5bは、共にアクティブローの端子である。信号検出回路3aによって、アンテナから入る放送信号が検出され、所定のレベル、すなわちオートチューニングストップが可能なレベルであると判定されたら、SD端子3bはHighレベルからLowレベルの電位になる。SD端子3bの電位がHighレベルからLowレベルになるアンテナ入力信号レベルをSD感度とする。
【0014】
また、RDS識別回路6aによって、RDSデータが所定のレベル、すなわちRDS表示が可能なレベルであると判定されたら、RDS端子5bはHighレベルからLowレベルの電位になる。RDS識別端子5bの電位がHighレベルからLowレベルになるアンテナ入力信号レベルをRDS感度とする。
【0015】
SD感度とRDS感度は、通常図3に示すような感度差がある。なお、図3中のSSDはSD端子3bの出力信号レベル波形を示し、SRDSはRDS識別端子5bの出力信号レベル波形を示し、SENSDはSD感度を示し、SENRDSはRDS感度を示し、ΔSENは感度差を示している。図3(a)のようにSD感度がRDS感度より良い(小さい)場合は、SD感度−RDS感度間のアンテナ入力信号レベルの範囲において、オートチューニングストップはできるが、RDS表示ができない範囲が生じる。なお、アンテナ入力信号レベルがRDS感度よりも大きければ、オートチューニングストップができ、かつRDS表示もできる。
【0016】
逆に、図3(b)のようにRDS感度がSD感度より良い(小さい)場合は、RDS感度−SD感度間のアンテナ入力信号レベルの範囲において、RDS表示はできるが、オートチューニングストップができない範囲が生じる。なお、アンテナ入力信号レベルがSD感度よりも大きければ、オートチューニングストップができ、かつRDS表示もできる。
【0017】
実際には、図3(a)の場合より図3(b)の場合の方が多い。上述したようにSD感度とRDS感度とに感度差があってオートチューニングストップ又はRDS表示のどちらかができないアンテナ入力信号レベルの範囲が存在するので、リスナー(受信者)はそのアンテナ入力信号レベルの範囲になるような場所で放送受信した場合、違和感を持ちRDS受信機が故障していると勘違いすることがある。
【0018】
本発明は、上記の問題点に鑑み、ラジオ放送に多重される情報を一旦キャッチアップしたときは当該情報の不安定な受信を防止することができかつリスナー(受信者)に違和感を与えない放送波受信装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る放送波受信装置においては、放送受信信号を中間周波信号に変換するチューナ手段と、前記チューナ手段より出力される中間周波信号を増幅し復調する中間周波増幅・復調手段と、前記中間周波増幅・復調手段から出力される信号に含まれる文字等の情報を除去した後に音声信号に変換する音声復調手段と、前記中間周波増幅・復調手段から出力される信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段からの出力信号に基づいて受信した放送が多重放送であるか否かを判定して判定信号を出力する多重放送判定手段と、前記増幅手段からの出力信号に含まれる文字等の情報を復調する情報復調手段と、前記情報復調手段からの出力信号に基づいて文字等の情報を表示する表示手段と、前記放送受信信号の強度を判定する信号検出手段と、を備える。そして、前記放送受信信号の強度が所定のレベル以上であり、かつ受信した放送が多重放送であると判定された場合にのみ前記増幅手段が増幅度を増大させる。
【0020】
このような構成により、放送受信信号の強度が所定のレベル以上であることが必要な動作(例えば、オートチューニングストップ)が行えなければ、文字等の情報を表示することもできなくなる。したがって、文字等の情報を表示することができるのに、放送受信信号の強度が所定のレベル以上であることが必要な動作が行えないというような動作状態をなくすことができ、リスナー(受信者)に違和感を与えないようにすることができる。また、放送受信信号の強度が所定のレベル以上であり、かつ受信した放送が多重放送であると判定された場合には、増幅手段の増幅度が増大するので、文字等の情報の表示が出来たり出来なかったりを繰り返す不安定な受信状態を防止することができる。
【0021】
上記構成の放送波受信装置において、前記中間周波増幅・復調手段と前記増幅手段との間又は前記増幅手段と前記情報復調手段との間にスイッチ手段を備え、前記スイッチ手段が、前記信号検出手段からの出力信号に基づいて前記放送受信信号の強度が所定のレベル以上である場合にのみオン状態になるようにしてもよい。
【0022】
このような構成により、放送受信信号の強度が所定のレベル以上であり、かつ受信した放送が多重放送であると判定された場合にのみ増幅手段が増幅度を増大させることを簡素な構成で容易に実現できる。また、スイッチ手段を電子スイッチ回路にすることで、小型化・低コスト化を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る放送波受信装置として、ここではRDS放送受信機を例に挙げて説明する。
【0024】
本発明に係るRDS放送受信機の構成を図1に示す。なお、図1において図2と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。図1のRDS放送受信機は、図2のRDS放送受信機に電子スイッチ回路10を新たに設けた構成である。
【0025】
図1のRDS放送受信機において、電子スイッチ回路10はバッファアンプ4とRDSデコーダ5との間に設けられる。電子スイッチ回路10は、抵抗R13と、抵抗R14と、抵抗R15と、ダイオードD1と、コンデンサC7とによって構成されている。抵抗R13の一端と抵抗R14の一端とダイオードD1のアノードとの共通接続点が電子スイッチ回路10の一端となり、バッファアンプ4の出力側に接続される。抵抗R13の他端は直流電源+Bに接続され、抵抗R14の他端は接地される。ダイオードD1のカソードは、抵抗R15の一端及びコンデンサC7の一端に接続される。抵抗R15の他端は中間周波増幅・復調部3のSD端子3bに接続される。コンデンサC7の他端が電子スイッチ回路10の他端となり、RDSデコーダ5の入力側に接続される。なお、SD端子3bの出力信号がHighレベルである場合にダイオードD1のアノード印加直流電圧がカソード印加直流電圧より小さくなり、SD端子3bの出力信号がLowレベルである場合にダイオードD1のアノード印加直流電圧がカソード印加直流電圧より大きくなるように、抵抗R13の抵抗値と抵抗R14の抵抗値が設定される。
【0026】
続いて図1のRDS受信機の動作について説明する。アンテナ入力信号レベルがSD感度以上であれば、信号検出回路3aはスイッチングトランジスタTr1をオンにする。これにより、SD端子3bの出力信号がHighレベルからLowレベルになる。SD端子3bの出力信号がHighレベルからLowレベルになると、ダイオードD1に順バイアスがかかるので、ダイオードD1はオン状態になり、バッファアンプ4から出力されるFM復調信号がダイオードD1、コンデンサC7を経由してRDSデコーダ5に入力される。
【0027】
FM復調信号がRDSデコーダ5に入力されると、RDS識別回路5aは、FM復調信号に基づいて、現在の受信放送がRDS放送であるか否かを判定する。現在の受信放送がRDS放送であってかつアンテナ入力信号レベルがRDSデータの表示ができる状態である場合には、RDS識別回路5aは現在の受信放送がRDS放送であると判定してスイッチングトランジスタTr2をオンにするので、RDS識別端子5bの出力信号はHighレベルからLowレベルとなる。なお、FM復調信号がRDSデコーダ5に入力されない場合又はFM復調信号がRDSデコーダ5に入力されても現在の受信放送がRDS放送でない場合やRDS放送電波であってもアンテナ入力信号レベルがRDSデータの表示ができない程度の微弱な状態である場合には、RDS識別回路5aはスイッチングトランジスタTr2をオフにするので、RDS識別端子5bの出力信号はHighレベルとなる。
【0028】
そして、RDS識別端子5bの出力信号がHighレベルからLowレベルになれば、図2のRDS放送受信機と同様にバッファアンプ4の増幅度が増大する。
【0029】
逆に、アンテナ入力信号レベルがSD感度未満であれば、信号検出回路3aはスイッチングトランジスタTr1をオフにする。これにより、SD端子3bの出力信号がHighレベルとなる。SD端子3bの出力信号がHighレベルであると、ダイオードD1に逆バイアスがかかるので、ダイオードD1はオフ状態になり、バッファアンプ4から出力されるFM復調信号はダイオードD1で阻止され、RDSデコーダに入力されない。
【0030】
このように図1のRDS放送受信機は、アンテナ入力信号レベルがSD感度以上の場合のみ、電子スイッチ回路10をオンにしてRDSデコーダ5にFM復調信号が入力されるようにしているので、オートチューニングストップができなければRDS表示もできないようになる。これにより、RDS表示ができるのにオートチューニングストップができないというような動作状態をなくすことができ、リスナー(受信者)に違和感を与えないようにすることができる。また、アンテナ入力信号レベルがSD感度以上の状態で、現在の受信放送がRDS放送であってかつアンテナ入力信号レベルがRDSデータの表示ができる状態である場合には、バッファアンプ4の増幅度が増大するので、RDS表示が出来たり出来なかったりを繰り返す不安定な受信状態を防止することができる。
【0031】
なお、本実施形態では電子スイッチ回路10をバッファアンプ4とRDSデコーダ5との間に設けたが、電子スイッチ回路10を中間周波増幅・復調部3とバッファアンプ4との間に設ける構成にしてもよい。
【0032】
また、バッファアンプ4における増幅用のトランジスタとしては本実施形態で用いたデュアルゲート型の電界効果トランジスタが好ましいが、増幅度が可変できるものであれば他の増幅素子でも構わない。以下、デュアルゲート型の電界効果トランジスタが好適である理由について説明する。デュアルゲート型の電界効果トランジスタは第1ゲートと第2ゲートとが分離しているため、第1ゲートに信号線を接続し、第2ゲートに制御用の直流バイアスを印加できるという回路構成上の有利さがある。シングルゲート型の電界効果トランジスタの場合は、信号と直流バイアスが重畳される結果、動作が不安定になりやすい。また、デュアルゲート型の電界効果トランジスタはシングルゲート型の電界効果トランジスタに比べて逆伝達係数が小さいので、発振などのおそれが全くなく安定した動作が可能である。また、デュアルゲート型の電界効果トランジスタは電圧制御型であるので、電流制御型のトランジスタより回路構成を簡素化できる。電流制御型のトランジスタを用いる場合、さらにスイッチングトランジスタを1つ追加しなければならない。また、バッファアンプ4においては周辺の回路や信号に悪影響を与えないようにすることが望まれるが、電界効果トランジスタは入出力インピーダンスが大きいので、周辺に与える影響がほとんどない。
【0033】
また、本発明はRDS放送を受信するRDS放送受信機ばかりでなくラジオ放送に多重伝送される放送を受信する受信装置に広く適用することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によると、ラジオ放送に多重される情報を一旦キャッチアップしたときは当該情報の不安定な受信を防止することができかつリスナー(受信者)に違和感を与えない放送波受信装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るRDS受信機の構成を示す図である。
【図2】 従来のRDS受信機の構成を示す図である。
【図3】 SD端子の出力信号レベルとRDS識別端子の出力信号レベルを示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 チューナフロントエンド
3 中間周波増幅・復調部
4 バッファアンプ
5 RDSデコーダ
6 マイクロコンピュータ
7 表示器
8 ローパスフィルタ
9 FMステレオデコーダ
3b SD端子
5b RDS識別端子

Claims (2)

  1. ラジオ放送に多重される情報を受信する放送波受信装置であって、
    放送受信信号を中間周波信号に変換するチューナ手段と、
    前記チューナ手段より出力される中間周波信号を増幅し復調する中間周波増幅・復調手段と、
    前記中間周波増幅・復調手段から出力される信号に含まれる文字等の情報を除去した後に音声信号に変換する音声復調手段と、
    前記中間周波増幅・復調手段から出力される信号を増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段からの出力信号に基づいて受信した放送が多重放送であるか否かを判定して判定信号を出力する多重放送判定手段と、
    前記増幅手段からの出力信号に含まれる文字等の情報を復調する情報復調手段と、
    前記情報復調手段からの出力信号に基づいて文字等の情報を表示する表示手段と、
    前記放送受信信号の強度を判定する信号検出手段と、
    を備え、
    前記放送受信信号の強度が所定のレベル以上であり、かつ受信した放送が多重放送であると判定された場合にのみ前記増幅手段が増幅度を増大させることを特徴とする放送波受信装置。
  2. 前記中間周波増幅・復調手段と前記増幅手段との間又は前記増幅手段と前記情報復調手段との間にスイッチ手段を備え、
    前記スイッチ手段が、前記信号検出手段からの出力信号に基づいて前記放送受信信号の強度が所定のレベル以上である場合にのみオン状態になる請求項1に記載の放送波受信装置。
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