JPH06232829A - Fmチューナ - Google Patents
FmチューナInfo
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- JPH06232829A JPH06232829A JP5032867A JP3286793A JPH06232829A JP H06232829 A JPH06232829 A JP H06232829A JP 5032867 A JP5032867 A JP 5032867A JP 3286793 A JP3286793 A JP 3286793A JP H06232829 A JPH06232829 A JP H06232829A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rds
- function
- arc
- station
- operating point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 RDS局であってもARCの効果を十分に得
ること。 【構成】 現在受信中の局がRDS局である場合、通
常、RDS検波部11のRDS機能の動作点より下回っ
た位置にあるARC回路10のARC機能の動作点を、
RDS機能の動作点より早めるようにした。 【効果】 RDSの動作が開始されるまで、ARC機能
を有効に作用させるようにしたので、RDS局であって
もARCの効果を十分に得ることができる。また、AR
C機能の有効利用が図れるので、RDS局の連続受信中
においてもS/Nの良い再生音を聞くことができる。
ること。 【構成】 現在受信中の局がRDS局である場合、通
常、RDS検波部11のRDS機能の動作点より下回っ
た位置にあるARC回路10のARC機能の動作点を、
RDS機能の動作点より早めるようにした。 【効果】 RDSの動作が開始されるまで、ARC機能
を有効に作用させるようにしたので、RDS局であって
もARCの効果を十分に得ることができる。また、AR
C機能の有効利用が図れるので、RDS局の連続受信中
においてもS/Nの良い再生音を聞くことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ARC機能及びRDS
機能を具備したFMチューナに関する。
機能を具備したFMチューナに関する。
【0002】
【従来の技術】FM放送では、可聴帯域外の副搬送波が
利用でき、ここに1kbit /s程度のデータ信号が多重
できる。たとえば、ヨーロッパ放送連合(EBU)のF
M多重データ放送(RDS:Radio Data System )があ
り、その仕様の中に番組識別コードとしての利用法が含
まれている。
利用でき、ここに1kbit /s程度のデータ信号が多重
できる。たとえば、ヨーロッパ放送連合(EBU)のF
M多重データ放送(RDS:Radio Data System )があ
り、その仕様の中に番組識別コードとしての利用法が含
まれている。
【0003】すなわち、放送局の放送の際には、その番
組内容に関連する情報等の放送関連情報をデータとして
多重変調にて送信し、受信側にてこれを復調したデータ
に基づき、所望の番組内容を選択可能とすることで、ラ
ジオ視聴者に対しそのサービスを提供することができる
ようになっている。
組内容に関連する情報等の放送関連情報をデータとして
多重変調にて送信し、受信側にてこれを復調したデータ
に基づき、所望の番組内容を選択可能とすることで、ラ
ジオ視聴者に対しそのサービスを提供することができる
ようになっている。
【0004】このようなRDSにおいては、FM変調波
の周波数帯域外で19kHZ のステレオパイロット信号
の3次高調波である57kHZ を副搬送波とし、この副
搬送波をフィルタリングし、且つバイフェーズコード化
した番組内容等の放送に関連する情報を示すデータ信号
により振幅変調してラジオデータ信号とし、この振幅変
調された副搬送波を主搬送波に周波数変調して放送され
ている。
の周波数帯域外で19kHZ のステレオパイロット信号
の3次高調波である57kHZ を副搬送波とし、この副
搬送波をフィルタリングし、且つバイフェーズコード化
した番組内容等の放送に関連する情報を示すデータ信号
により振幅変調してラジオデータ信号とし、この振幅変
調された副搬送波を主搬送波に周波数変調して放送され
ている。
【0005】ラジオデータ信号は、そのベースバンドコ
ーディング構造を示す図1から明かなように、104ビ
ットを1グループとして繰り返し多重伝送される。1つ
のグループは、それぞれ26ビット構成の4ブロックか
らなり、また各ブロックは16ビットの情報ワードと1
0ビットのチェックワードとからなっている。更に、図
2に示すように、ブロック1にはネットワークを表す番
組認識(PI)データ、ブロック2には交通番組認識
(TP)データや交通アナウンス認識(TA)データ、
ブロック3には同一番組を放送しているネットワーク局
群の周波数(AF)データ、ブロック4には放送局名や
ネットワーク名等の番組サービス名情報(PS)データ
がそれぞれ設けられている。
ーディング構造を示す図1から明かなように、104ビ
ットを1グループとして繰り返し多重伝送される。1つ
のグループは、それぞれ26ビット構成の4ブロックか
らなり、また各ブロックは16ビットの情報ワードと1
0ビットのチェックワードとからなっている。更に、図
2に示すように、ブロック1にはネットワークを表す番
組認識(PI)データ、ブロック2には交通番組認識
(TP)データや交通アナウンス認識(TA)データ、
ブロック3には同一番組を放送しているネットワーク局
群の周波数(AF)データ、ブロック4には放送局名や
ネットワーク名等の番組サービス名情報(PS)データ
がそれぞれ設けられている。
【0006】また、各グループは、その内容に応じ4ビ
ットにてタイプ0〜15の16通りに区別され、更に各
タイプ(0〜15)に対しそれぞれA,Bの2つのバー
ジョンが定義されており、これらの認識コードはブロッ
ク2に配置されている。なお、ネットワーク局のAFデ
ータは、タイプ0Aグループのみで伝送されるようにな
っている。
ットにてタイプ0〜15の16通りに区別され、更に各
タイプ(0〜15)に対しそれぞれA,Bの2つのバー
ジョンが定義されており、これらの認識コードはブロッ
ク2に配置されている。なお、ネットワーク局のAFデ
ータは、タイプ0Aグループのみで伝送されるようにな
っている。
【0007】そして、たとえば車載受信機の場合、車両
の走行に伴って受信中の放送波の受信状態が悪化する場
合があるが、RDS放送では、上述したように、1つの
RDS放送波を受信すると同一番組の放送を行っている
ネットワーク局群のAFデータを得ることができるの
で、このAFデータを活用して受信状態の良好な他の同
一ネットワーク局周波数に受信周波数を切り換えること
が可能である。また、たとえばTAデータによるTA割
込みの待機状態では、受信放送波を復調して得られるT
Aデータを取込むことによりTA割込みが可能となって
いる。
の走行に伴って受信中の放送波の受信状態が悪化する場
合があるが、RDS放送では、上述したように、1つの
RDS放送波を受信すると同一番組の放送を行っている
ネットワーク局群のAFデータを得ることができるの
で、このAFデータを活用して受信状態の良好な他の同
一ネットワーク局周波数に受信周波数を切り換えること
が可能である。また、たとえばTAデータによるTA割
込みの待機状態では、受信放送波を復調して得られるT
Aデータを取込むことによりTA割込みが可能となって
いる。
【0008】一方、FM放送の電波は直進性が強いた
め、地形・建物等の影響や送信所との距離等による電界
の変動が大きく、このような電界の変動の中で移動受信
するFMチューナにあっては、電波状況の変動に応じて
受信状態を変化させるARC(自動受信制御)機能が必
要となる。この機能は、強電界では本来のHi−Fi受
信を行い、電界レベルが低下するにつれて、連続的に再
生音をステレオからモノラルへ切り替えるオートセパレ
ーション機能、高域ノイズを低減するオートハイカット
機能、再生出力を低減するソフトミュート機能等で構成
されている。
め、地形・建物等の影響や送信所との距離等による電界
の変動が大きく、このような電界の変動の中で移動受信
するFMチューナにあっては、電波状況の変動に応じて
受信状態を変化させるARC(自動受信制御)機能が必
要となる。この機能は、強電界では本来のHi−Fi受
信を行い、電界レベルが低下するにつれて、連続的に再
生音をステレオからモノラルへ切り替えるオートセパレ
ーション機能、高域ノイズを低減するオートハイカット
機能、再生出力を低減するソフトミュート機能等で構成
されている。
【0009】ここで、ARCに関するものとして、たと
えば実公昭59−31077号には、電界強度の連続し
た変化に対しても略一定のS/Nを確保し得るFMステ
レオ受信機が開示されている。すなわち、図4は、図3
における制御電圧Cに対するセパレーションコントロー
ル回路21のコントロール特性を示すもので、実線はR
チャンネル、点線はLチャンネルの分離度特性をそれぞ
れ示している。図5は、図3における制御電圧Bに対す
るf特コントロール回路22のコントロール特性を示す
もので、10kHZ に対する減衰特性を示している。図
6は、アンテナ入力レベルに対する可変減衰器20のコ
ントロール特性を示すもので、実線は非動作時の減衰特
性、点線は動作時の減衰特性をそれぞれ示している。
えば実公昭59−31077号には、電界強度の連続し
た変化に対しても略一定のS/Nを確保し得るFMステ
レオ受信機が開示されている。すなわち、図4は、図3
における制御電圧Cに対するセパレーションコントロー
ル回路21のコントロール特性を示すもので、実線はR
チャンネル、点線はLチャンネルの分離度特性をそれぞ
れ示している。図5は、図3における制御電圧Bに対す
るf特コントロール回路22のコントロール特性を示す
もので、10kHZ に対する減衰特性を示している。図
6は、アンテナ入力レベルに対する可変減衰器20のコ
ントロール特性を示すもので、実線は非動作時の減衰特
性、点線は動作時の減衰特性をそれぞれ示している。
【0010】ここで、レベル設定回路23,24を適当
に設定して、アンテナ入力レベルが45dB/μVにな
ると、セパレーションコントロール回路21がまず動作
を開始し、そのレベルが25dB/μVになるとモノラ
ルモードとなるようにし、またアンテナ入力レベルが3
5dB/μVになるとf特コントロール回路22が動作
して15dB/μVになるまで高域の減衰量が増大する
ようにし、更にアンテナ入力レベルが25dB/μVに
至ると可変減衰器20が動作して以後連続的に減衰量を
増大するようになす。
に設定して、アンテナ入力レベルが45dB/μVにな
ると、セパレーションコントロール回路21がまず動作
を開始し、そのレベルが25dB/μVになるとモノラ
ルモードとなるようにし、またアンテナ入力レベルが3
5dB/μVになるとf特コントロール回路22が動作
して15dB/μVになるまで高域の減衰量が増大する
ようにし、更にアンテナ入力レベルが25dB/μVに
至ると可変減衰器20が動作して以後連続的に減衰量を
増大するようになす。
【0011】このようにすることにより、入力レベルの
低下に応じて各回路の動作開始点から連続して各回路の
特性が図4乃至図6に示すように変化させることができ
るので、電界強度の大小にかかわらず略一定の良好なS
/Nを確保することができるようになっている。
低下に応じて各回路の動作開始点から連続して各回路の
特性が図4乃至図6に示すように変化させることができ
るので、電界強度の大小にかかわらず略一定の良好なS
/Nを確保することができるようになっている。
【0012】図7は、上述したRDS機能とARC機能
とを組み込んだ場合のFMチューナの一構成例を示すも
ので、アンテナ1から取り込まれたFM電波は、フロン
トエンド部2によって同調がとられ、中間周波数IFと
される。同調のとられた中間周波数IFは、中間周波増
幅部3によって増幅され、更にFM検波部4によって復
調された後、ステレオMPX部5によりL,Rのステレ
オ復調信号とされる。L,Rのステレオ復調信号は、そ
れぞれディエンファシス6,7を経た後、低周波増幅部
8,9により増幅されて出力される。
とを組み込んだ場合のFMチューナの一構成例を示すも
ので、アンテナ1から取り込まれたFM電波は、フロン
トエンド部2によって同調がとられ、中間周波数IFと
される。同調のとられた中間周波数IFは、中間周波増
幅部3によって増幅され、更にFM検波部4によって復
調された後、ステレオMPX部5によりL,Rのステレ
オ復調信号とされる。L,Rのステレオ復調信号は、そ
れぞれディエンファシス6,7を経た後、低周波増幅部
8,9により増幅されて出力される。
【0013】一方、ARC回路10は、FM検波部4に
よって検波された信号のレベルを監視し、現在受信中の
電波の電界レベルが低下したとき、ステレオMPX5の
たとえばオートセパレーション機能を作用させる。これ
により、再生音が連続的にステレオからモノラルへ切り
替えられるため、S/Nの向上が図られる。また、RD
S検波部11は、FM検波部4による検波信号中に含ま
れる番組識別コード信号を検出すると、フロントエンド
部2の同調を切り替えることにより、たとえば現在放送
中の交通情報が受信される。
よって検波された信号のレベルを監視し、現在受信中の
電波の電界レベルが低下したとき、ステレオMPX5の
たとえばオートセパレーション機能を作用させる。これ
により、再生音が連続的にステレオからモノラルへ切り
替えられるため、S/Nの向上が図られる。また、RD
S検波部11は、FM検波部4による検波信号中に含ま
れる番組識別コード信号を検出すると、フロントエンド
部2の同調を切り替えることにより、たとえば現在放送
中の交通情報が受信される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のFMチューナでは、たとえば図8に示すように、R
DS検波部11におけるRDS機能の動作点に対してA
RC回路10におけるARC機能の動作点が下側に位置
している。これは、通常、電界レベルが低下するにつれ
て、連続的に再生音をステレオからモノラルへ切り替え
るために低レベル域に設定するものである。また、特に
ARC機能の動作点は一義的に決められている。したが
って、FMチューナによって現在受信している局がRD
S局である場合、ARC機能の動作が有効的に作用する
以前に同一番組を放送しているRDS局の受信切り替え
が行われてしまうことになり、ARC機能の有効利用を
図ることができないという不具合があった。
来のFMチューナでは、たとえば図8に示すように、R
DS検波部11におけるRDS機能の動作点に対してA
RC回路10におけるARC機能の動作点が下側に位置
している。これは、通常、電界レベルが低下するにつれ
て、連続的に再生音をステレオからモノラルへ切り替え
るために低レベル域に設定するものである。また、特に
ARC機能の動作点は一義的に決められている。したが
って、FMチューナによって現在受信している局がRD
S局である場合、ARC機能の動作が有効的に作用する
以前に同一番組を放送しているRDS局の受信切り替え
が行われてしまうことになり、ARC機能の有効利用を
図ることができないという不具合があった。
【0015】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、受信局がRDS局であってもARC機能の
効果を十分に得ることができるFMチューナを提供する
ことを目的とする。
れたもので、受信局がRDS局であってもARC機能の
効果を十分に得ることができるFMチューナを提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のFMチューナ
は、上記目的を達成するために、ARC機能によりFM
検波出力に応じてステレオ復調動作を連続的にステレオ
からモノラルへ切り替えるための切替えコントロールが
可能であり、且つRDS機能によりRDSデータに含ま
れる各種情報に基づいて受信状態の切り替えが可能なF
Mチューナであって、前記RDS機能により前記RDS
データが検出されたとき、前記ARC機能の動作点を可
変することを特徴とする。
は、上記目的を達成するために、ARC機能によりFM
検波出力に応じてステレオ復調動作を連続的にステレオ
からモノラルへ切り替えるための切替えコントロールが
可能であり、且つRDS機能によりRDSデータに含ま
れる各種情報に基づいて受信状態の切り替えが可能なF
Mチューナであって、前記RDS機能により前記RDS
データが検出されたとき、前記ARC機能の動作点を可
変することを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明のFMチューナでは、ARC機能とRD
S機能とを組み合わせた場合のARC機能の有効利用を
図ろうとするものであり、たとえば通常、RDS機能の
動作点より下回った位置にあるARC機能の動作点を、
RDS機能によってRDSデータが検出されたとき、R
DS機能の動作点より早めるようにしたものである。こ
れにより、ARC機能の動作点がRDS機能の動作点よ
り早められるため、RDS機能の動作が開始されるま
で、ARC機能を有効に作用させることができる。
S機能とを組み合わせた場合のARC機能の有効利用を
図ろうとするものであり、たとえば通常、RDS機能の
動作点より下回った位置にあるARC機能の動作点を、
RDS機能によってRDSデータが検出されたとき、R
DS機能の動作点より早めるようにしたものである。こ
れにより、ARC機能の動作点がRDS機能の動作点よ
り早められるため、RDS機能の動作が開始されるま
で、ARC機能を有効に作用させることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。なお、以下に説明する図において、図7と
共通する部分には同一符号を付し重複する説明を省略す
る。
て説明する。なお、以下に説明する図において、図7と
共通する部分には同一符号を付し重複する説明を省略す
る。
【0019】図9は、本発明のFMチューナの一実施例
を示すもので、アンテナ1から取り込まれたFM電波
は、フロントエンド部2によって同調がとられ、中間周
波数IFとされる。同調のとられた中間周波数IFは、
中間周波増幅部3によって増幅され、更にFM検波部4
によって復調された後、ステレオMPX部5によりL,
Rのステレオ復調信号とされる。L,Rのステレオ復調
信号のそれぞれは、ディエンファシス6,7を経た後、
低周波増幅部8,9により増幅されて出力される。
を示すもので、アンテナ1から取り込まれたFM電波
は、フロントエンド部2によって同調がとられ、中間周
波数IFとされる。同調のとられた中間周波数IFは、
中間周波増幅部3によって増幅され、更にFM検波部4
によって復調された後、ステレオMPX部5によりL,
Rのステレオ復調信号とされる。L,Rのステレオ復調
信号のそれぞれは、ディエンファシス6,7を経た後、
低周波増幅部8,9により増幅されて出力される。
【0020】一方、FM検波部4によって検波された受
信信号レベル(SL)が低下し、受信状態が悪化した場
合には、ARC回路10がステレオMPX5のステレオ
復調動作をモノラル復調に切り替えるための信号を出力
する。また、RDS検波部11は、FM検波部4による
検波信号中に含まれる番組識別コード信号を検出する
と、フロントエンド部2の同調を切り替えることによ
り、たとえば現在放送中の交通情報が受信される。更
に、RDS検波部11は、その番組識別コード信号を検
出したとき、通常、RDS検波部11におけるRDS機
能の動作点より下回った位置にあるARC回路10にお
けるARC機能の動作点を、RDS機能の動作点より早
めるための信号を出力する。
信信号レベル(SL)が低下し、受信状態が悪化した場
合には、ARC回路10がステレオMPX5のステレオ
復調動作をモノラル復調に切り替えるための信号を出力
する。また、RDS検波部11は、FM検波部4による
検波信号中に含まれる番組識別コード信号を検出する
と、フロントエンド部2の同調を切り替えることによ
り、たとえば現在放送中の交通情報が受信される。更
に、RDS検波部11は、その番組識別コード信号を検
出したとき、通常、RDS検波部11におけるRDS機
能の動作点より下回った位置にあるARC回路10にお
けるARC機能の動作点を、RDS機能の動作点より早
めるための信号を出力する。
【0021】続いて、このような構成のFMチューナの
動作を、図10及び図11を用いて説明する。まず、フ
ロントエンド部2における受信すべき局のチューニング
が終了し(ステップ1101)、同調のとられた中間周
波数IFが中間周波増幅部3によって増幅されると、F
M検波部4によって復調された受信信号レベル(SL)
がARC回路10に取り込まれる(ステップ110
2)。
動作を、図10及び図11を用いて説明する。まず、フ
ロントエンド部2における受信すべき局のチューニング
が終了し(ステップ1101)、同調のとられた中間周
波数IFが中間周波増幅部3によって増幅されると、F
M検波部4によって復調された受信信号レベル(SL)
がARC回路10に取り込まれる(ステップ110
2)。
【0022】次いで、現在受信中の局がRDS局か否か
の判断が行われる(ステップ1103)。RDS局か否
かの判断に際しては、現在受信中の局がRDS局である
場合、FM検波部4による検波信号中に含まれる番組識
別コード信号がRDS検波部11によって検波される
と、ARC動作点の設定値が変更される(ステップ11
04)。すなわち、受信信号レベル(SL)がARC回
路10におけるARC機能の動作点より下回っているか
否かの判断が行われる(ステップ1105)。下回って
いない場合には、図4に示すように、RDS検波部11
におけるRDS機能の動作点より下回った位置にあるA
RC回路10におけるARC機能の動作点を、RDS機
能の動作点より上回った位置に変更する。
の判断が行われる(ステップ1103)。RDS局か否
かの判断に際しては、現在受信中の局がRDS局である
場合、FM検波部4による検波信号中に含まれる番組識
別コード信号がRDS検波部11によって検波される
と、ARC動作点の設定値が変更される(ステップ11
04)。すなわち、受信信号レベル(SL)がARC回
路10におけるARC機能の動作点より下回っているか
否かの判断が行われる(ステップ1105)。下回って
いない場合には、図4に示すように、RDS検波部11
におけるRDS機能の動作点より下回った位置にあるA
RC回路10におけるARC機能の動作点を、RDS機
能の動作点より上回った位置に変更する。
【0023】これにより、現在受信中の局がRDS局で
あっても、ARC機能がRDS機能の作用する以前から
働くので、RDS機能の動作点の直前において受信信号
レベル(SL)が低下した場合であってもたとえばオー
トセパレーション機能を作用させることができ、S/N
の良い再生音を聞くことができる。
あっても、ARC機能がRDS機能の作用する以前から
働くので、RDS機能の動作点の直前において受信信号
レベル(SL)が低下した場合であってもたとえばオー
トセパレーション機能を作用させることができ、S/N
の良い再生音を聞くことができる。
【0024】このように、本実施例では、現在受信中の
局がRDS局である場合、通常、RDS検波部11のR
DS機能の動作点より下回った位置にあるARC回路1
0のARC機能の動作点を、RDS機能の動作点より早
めるようにしたので、RDSの動作が開始されるまで、
ARC機能を有効に作用させることができる。また、A
RC機能の有効利用が図れるので、RDS局の連続受信
中においてもS/Nの良い再生音を聞くことができる。
局がRDS局である場合、通常、RDS検波部11のR
DS機能の動作点より下回った位置にあるARC回路1
0のARC機能の動作点を、RDS機能の動作点より早
めるようにしたので、RDSの動作が開始されるまで、
ARC機能を有効に作用させることができる。また、A
RC機能の有効利用が図れるので、RDS局の連続受信
中においてもS/Nの良い再生音を聞くことができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のFMチュ
ーナによれば、RDS機能によりRDSデータが検出さ
れたとき、たとえば通常、RDS機能の動作点より下回
った位置にあるARC機能の動作点を、RDS機能の動
作点より早めるようにし、RDS機能の動作が開始され
るまで、ARC機能を有効に作用させるようにしたの
で、RDS局であってもARCの効果を十分に得ること
ができる。
ーナによれば、RDS機能によりRDSデータが検出さ
れたとき、たとえば通常、RDS機能の動作点より下回
った位置にあるARC機能の動作点を、RDS機能の動
作点より早めるようにし、RDS機能の動作が開始され
るまで、ARC機能を有効に作用させるようにしたの
で、RDS局であってもARCの効果を十分に得ること
ができる。
【図1】従来のRDSにおけるベースバンドコーディン
グ構造を示す図である。
グ構造を示す図である。
【図2】図1のベースバンドコーディング構造における
各ブロックの内容を示す図である。
各ブロックの内容を示す図である。
【図3】従来のARC機能を具備したFMステレオ受信
機の構成を示すブロック図である。
機の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の制御電圧に対するセパレーションコント
ロール回路のコントロール特性を示す図である。
ロール回路のコントロール特性を示す図である。
【図5】図3の制御電圧に対するf特コントロール回路
のコントロール特性を示す図である。
のコントロール特性を示す図である。
【図6】図3のアンテナ入力レベルに対する可変減衰器
のコントロール特性を示す図である。
のコントロール特性を示す図である。
【図7】図1及び図3におけるRDS機能とARC機能
とを組み込んだ場合のFMチューナの一構成例を示すブ
ロック図である。
とを組み込んだ場合のFMチューナの一構成例を示すブ
ロック図である。
【図8】図7のFMチューナにおけるARC機能及びR
DS機能の動作点を説明するための図である。
DS機能の動作点を説明するための図である。
【図9】本発明のFMチューナの一実施例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図10】図9のFMチューナのにおけるARC機能及
びRDS機能の動作点を説明するための図である。
びRDS機能の動作点を説明するための図である。
【図11】図9のFMチューナのにおけるARC機能及
びRDS機能の動作を説明するための図である。
びRDS機能の動作を説明するための図である。
1 アンテナ 2 フロントエンド部 3 中間周波増幅部 4 FM検波部 5 ステレオMPX部 6,7 テセィエンファシス 8,9 低周波増幅部 10 ARC回路 11 RDS検波部
Claims (1)
- 【請求項1】 ARC機能によりFM検波出力に応じて
ステレオ復調動作を連続的にステレオからモノラルへ切
り替えるための切替えコントロールが可能であり、且つ
RDS機能によりRDSデータに含まれる各種情報に基
づいて受信状態の切り替えが可能なFMチューナであっ
て、 前記RDS機能により前記RDSデータが検出されたと
き、前記ARC機能の動作点を可変することを特徴とす
るFMチューナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03286793A JP3390199B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | Fmチューナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03286793A JP3390199B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | Fmチューナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06232829A true JPH06232829A (ja) | 1994-08-19 |
JP3390199B2 JP3390199B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=12370814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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WO2008056412A1 (fr) * | 2006-11-08 | 2008-05-15 | Fujitsu Limited | Appareil de réglage de fréquence, procédé de réglage de fréquence, programme de réglage de fréquence et dispositif électronique |
JPWO2008056412A1 (ja) * | 2006-11-08 | 2010-02-25 | 富士通株式会社 | 周波数設定プログラムおよび電子機器 |
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JP2018082350A (ja) * | 2016-11-17 | 2018-05-24 | アルパイン株式会社 | 放送受信装置 |
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