JPH11183667A - 標準電波分配装置 - Google Patents

標準電波分配装置

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JPH11183667A
JPH11183667A JP9355168A JP35516897A JPH11183667A JP H11183667 A JPH11183667 A JP H11183667A JP 9355168 A JP9355168 A JP 9355168A JP 35516897 A JP35516897 A JP 35516897A JP H11183667 A JPH11183667 A JP H11183667A
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JP
Japan
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radio wave
standard radio
standard
mixer
frequency
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Application number
JP9355168A
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English (en)
Inventor
Masahiro Osada
雅裕 長田
Takashi Saeki
隆 佐伯
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準電波を各々の必要機器に確実に到達せし
めるようにする。 【解決手段】 共聴配線Lを介して配信される標準電波
に基づいて内蔵時計の時刻を修正する時計修正機能を有
する電器製品A,E,Tに標準電波を配信するための標
準電波分配装置1であって、標準電波受信アンテナ11
と、この標準電波受信アンテナにて受信する標準電波を
共聴配線に重畳する混合器12と、この混合器の出力す
る混合電波を分配する分配器13とを備えるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標準電波分配装置
に関し、特に既存の共聴配線や電力配線を利用して標準
電波を分配する標準電波分配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】標準電波は郵政省通信総合研究所の管理
の下でNNT名崎無線送信所から24時間送信されてい
る。標準電波は、周波数の標準として一般に利用できる
ように、きわめて正確な搬送周波数(誤差は±1×10
-11 以内)で発射されている電波であり、この電波には
時刻と時間を示す報時信号を重ねたり、標準音声信号周
波数の変調を行ったり、電波警報を乗せたりすることも
ある。我が国では、JJYの局符号で、国際的に共通な
5、10MHzの周波数と、我が国独自の8MHzの周
波数とで休み無く送信されているとともに、JG2AS
の局符号で40KHzの周波数によっても送信されてお
り、各種の測定や研究に大いに利用されている。
【0003】上述のような標準電波からは、これを受信
し、適切な手段で増幅、検波、デコードすることで、正
確な日本標準時を得ることができる。一方、近年の電器
製品にあっては時計機能が内蔵されるようになってきて
いる。そこで、これら電器製品に標準電波受信装置を内
蔵して、この内蔵した標準電波受信装置から得られる正
確な日本標準時に基づいて内蔵時計を修正することによ
って、各種電器製品の内蔵時計を正確に保つことができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、標準電
波の送信所は国内に一か所だけであり、充分に日本全土
をカバーしているとはいい難い。また、電器製品に標準
電波受信装置およびアンテナを内蔵させるとともに、標
準時デコード機能と標準時デコード機能から得た標準時
情報に基づいて電器製品の内蔵時計を修正する時計修正
機能を設ければ、室内で標準電波を受信して電器製品の
内蔵時計を常に正確に保つことができることになるもの
の、建物が鉄筋コンクリート建てなどであると電波の遮
蔽効果にて受信電界強度が低下し、電器製品に標準電波
受信装置を内蔵してあっても内蔵時計の修正を行うこと
ができずに、時計を正確に保つことができないという問
題点があった。
【0005】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、電波受信の難
しい鉄筋コンクリート建てなどの建造物に用いられて、
標準電波の受信の難しい建造物内であっても、標準電波
受信装置を備え、この標準電波受信装置の標準時デコー
ド機能から得られる標準時情報に基づき、電器製品の内
蔵時計を修正する時計修正機能を備える電器製品に対し
て、標準電波を確実に到達せしめるようにする、便利な
標準電波分配装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、共聴配
線を介して配信される標準電波に基づいて内蔵時計の時
刻を修正する時計修正機能を有する電器製品に標準電波
を配信するための標準電波分配装置であって、標準電波
受信アンテナと、この標準電波受信アンテナにて受信す
る標準電波を共聴配線に重畳する混合器と、この混合器
の出力する混合電波を分配する分配器とを備えることを
特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明にあっては、共聴配線
を介して配信される標準電波に基づいて内蔵時計の時刻
を修正する時計修正機能を有する電器製品に標準電波を
配信するための標準電波分配装置であって、標準電波受
信アンテナと、この標準電波受信アンテナにて受信する
標準電波の周波数をテレビジョン用周波数帯の空きチャ
ンネルに変換する周波数変換器と、この周波数変換器の
出力する周波数変換された標準電波を共聴配線に重畳す
る混合器と、この混合器の出力する混合電波を増幅する
ブースタと、このブースタにて増幅された混合電波の中
の前記空きチャンネルの電波のみを再びもとの標準電波
の周波数に復元して他の電波はそのまま通過する周波数
復元器と、この周波数復元器の出力する混合電波を分配
する分配器とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明にあっては、共聴配線
を介して配信される標準電波に基づいて内蔵時計の時刻
を修正する時計修正機能を有する電器製品に標準電波を
配信するための標準電波分配装置であって、標準電波受
信アンテナと、この標準電波受信アンテナにて受信する
標準電波を増幅するブースタと、このブースタにて増幅
された標準電波を共聴配線に重畳する混合器と、この混
合器の出力する混合電波を分配する分配器とを備えるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明にあっては、標準電波
に基づいて内蔵時計の時刻を修正する時計修正機能を有
する電器製品に標準電波を配信するための標準電波分配
装置であって、標準電波受信アンテナと、この標準電波
受信アンテナにて受信する標準電波を増幅するブースタ
と、このブースタにて増幅された標準電波を電力配線に
重畳する電力配線混合器と、電力配線に重畳されている
標準電波を分離して取り出す電力配線分波器とを備える
ことを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明にあっては、前記電力
配線混合器はパルストランスであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る標準電波分配
装置の、第1の実施の形態を図1に基づいて、第2の実
施の形態を図2に基づいて、第3の実施の形態を図3〜
5に基づいて、第4の実施の形態を図6〜8に基づいて
それぞれ詳細に説明する。
【0012】[第1の実施の形態]図1は標準電波分配
装置を説明するシステム構成図である。標準電波分配装
置1は、図1に示すように、テレビジョン放送受信アン
テナ10と、標準電波受信アンテナ11と、混合器12
と、分配器13と、共聴配線Lとを備える。
【0013】テレビジョン放送受信アンテナ10は、テ
レビジョン電波を受信するものであり、八木アンテナを
用いる場合が多い。標準電波受信アンテナ11は、この
例では長波の標準電波を受信するものであり、ループア
ンテナやフェライトコアを用いたバーアンテナなどが用
いられる。勿論、標準電波として短波帯の電波を受信す
るのであれば短波帯に適したアンテナ装置を用いる必要
がある。また、テレビジョン放送受信アンテナ10や標
準電波受信アンテナ11は、電波を良好に受信するため
に、屋上などに設置する。
【0014】混合器12は、テレビジョン放送受信アン
テナ10が受信して共聴配線Lを介して入力されるテレ
ビジョン電波と、標準電波受信アンテナ11が受信して
アンテナケーブルを介して入力される標準電波とを混合
し、共聴配線Lを介して分配器13へ出力する。分配器
13は入力する電波を均等に分配して出力する。なお、
混合電波が伝播する既存の共聴配線Lとしては、5C2
Vなどの同軸ケーブルが用いられている。
【0015】分配器13のそれぞれの出力端子に共聴配
線Lが接続され、このそれぞれの共聴配線Lの終端にF
型接栓F1,2,3 がそれぞれ接続される。F型接栓F
1, 2,3 は、通常、壁面に設置される。そして、F型
接栓F1 には例えばテレビジョン装置Tが接続され、F
型接栓F2 には例えばオーディオ装置Aが接続され、F
型接栓F3 には例えば電設時計Eが接続される。
【0016】なお、テレビジョン装置T、オーディオ装
置A、電設時計Eのそれぞれは、内部に、内蔵時計(図
示せず)と標準電波受信装置(図示せず)とを備え、表
面には内蔵時計の刻む時刻を表示する時刻表示部(図示
せず)を備える。また、標準電波受信装置は、受信した
標準電波を増幅する高周波増幅部(図示せず)と、高周
波増幅部により増幅された信号を検波する検波部(図示
せず)と、検波された信号から標準時情報をデコードす
る標準時デコード部(図示せず)と、標準時デコード部
が得た標準時情報に基づいて前記内蔵時計を修正する時
計修正部(図示せず)とを備えている。
【0017】従って、例えば、テレビジョン装置Tにあ
っては、F型接栓F1 から信号ケーブルを介して取り出
した混合電波を、テレビジョン装置Tに内蔵の分波器
(図示せず)にて、テレビジョン放送受信アンテナ10
にて受信するVHFあるいはUHFなどのテレビジョン
放送周波数帯と、標準電波受信アンテナ11にて受信す
る長波の標準電波の放送周波数帯とに分離する。
【0018】分波器にて分離されたテレビジョン放送周
波数帯の電波は、テレビジョン装置Tのテレビジョン受
信チューナ(図示せず)に入力され、テレビジョン受信
チューナはテレビジョン放送周波数帯の電波からテレビ
ジョン映像信号を取り出して映像を映し出す。一方、分
波器にて分離された長波の標準電波の放送周波数帯の電
波は、テレビジョン装置Tに内蔵の標準電波受信装置
(図示せず)に入力され、標準電波受信装置は標準時デ
コード部で得られる標準時情報に基づいて、テレビジョ
ン装置Tの内蔵時計の時刻を定期的に修正する。従っ
て、テレビジョン装置Tの内蔵時計は常に正しい時刻を
刻むことができる。
【0019】また、例えば、オーディオ装置Aにあって
は、F型接栓F2 から信号ケーブルを介して取り出した
混合電波を、オーディオ装置Aの内蔵する分波器(図示
せず)にて、テレビジョン放送受信アンテナ10にて受
信するVHF付近のFMラジオ放送周波数帯と、標準電
波受信アンテナ11にて受信する長波の標準電波の放送
周波数帯とに分離する。
【0020】分波器にて分離されたFMラジオ放送周波
数帯の電波は、オーディオ装置AのFMラジオ受信チュ
ーナ(図示せず)に入力され、FMラジオ受信チューナ
はFMラジオ放送周波数帯の電波から音声信号を取り出
してスピーカを鳴動する。一方、分離された長波の標準
電波の放送周波数帯の電波は、オーディオ装置Aに内蔵
の標準電波受信装置(図示せず)に入力され、標準電波
受信装置は標準時デコード部で得た標準時情報に基づい
て、オーディオ装置Aの内蔵時計の時刻を定期的に修正
する。従って、オーディオ装置Aの内蔵時計は常に正し
い時刻を刻むことができる。
【0021】[第2の実施の形態]図2は標準電波分配
装置を説明するシステム構成図である。なお、図2にあ
っては、図1を用いて説明した標準電波分配装置と同等
の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0022】この図2に示す標準電波分配装置1が図1
に示す標準電波分配装置と異なり特徴となるのは、テレ
ビジョン放送受信アンテナ10と混合器12との間にテ
レビジョン用ブースタ10aを挿入するとともに、標準
電波受信アンテナ11と混合器12との間に長波の標準
電波用ブースタ11aを挿入した構成である。
【0023】従って、混合器12には、テレビジョン放
送受信アンテナ10が受信してテレビジョン用ブースタ
10aにて増幅したテレビジョン電波と、標準電波受信
アンテナ11が受信して長波の標準電波用ブースタ11
aにて増幅した標準電波とを混合し、共聴配線Lを介し
て分配器13へ出力する。分配器13は入力する電波を
均等に分配して出力する。そして、F型接栓F1 には例
えばテレビジョン装置Tが接続され、F型接栓F2 には
例えばオーディオ装置Aが接続され、F型接栓F3 には
例えば電設時計Eが接続される。
【0024】従って、例えば、テレビジョン装置Tにあ
っては、F型接栓F1 から信号ケーブルを介して取り出
した混合電波を、テレビジョン装置Tの内蔵する分波器
(図示せず)にて、テレビジョン放送受信アンテナ10
にて受信するVHFあるいはUHFなどのテレビジョン
放送周波数帯と、標準電波受信アンテナ11にて受信す
る長波の標準電波の放送周波数帯とに分離する。
【0025】分波器にて分離されたテレビジョン放送周
波数帯の電波は、テレビジョン装置Tのテレビジョン受
信チューナ(図示せず)に入力され、テレビジョン受信
チューナはテレビジョン放送周波数帯の電波からテレビ
ジョン映像信号を取り出して映像を映し出す。一方、分
波器にて分離された長波の標準電波の放送周波数帯の電
波は、テレビジョン装置Tに内蔵の標準電波受信装置
(図示せず)に入力され、標準電波受信装置は標準時デ
コード部で得られる標準時情報に基づいて、テレビジョ
ン装置Tの内蔵時計の時刻を定期的に修正する。従っ
て、テレビジョン装置Tの内蔵時計は常に正しい時刻を
刻むことができる。また、詳しい説明は省略するが、オ
ーディオ装置Aの内蔵時計も、電設時計Eの内蔵時計
も、同様にして常に正しい時刻を刻むことができる。
【0026】[第3の実施の形態]図3は標準電波分配
装置を説明するシステム構成図、図4は標準電波分配装
置の周波数変換器の内部構成を示すブロック図、図5は
他の周波数変換器の内部構成を示すブロック図である。
なお、図3にあっては、図1を用いて説明した標準電波
分配装置と同等の部分には同じ符号を付し、その詳細な
説明を省略する。
【0027】この図3に示す標準電波分配装置1が図1
に示す標準電波分配装置と異なり特徴となるのは、標準
電波受信アンテナ11と混合器12との間に周波数変換
器14を挿入し、混合器12の出力をブースタ15の入
力に接続し、ブースタ15の出力を周波数復元器16の
入力に接続し、周波数復元器16の出力を分配器13の
入力に接続した構成である。
【0028】周波数変換器14は、標準電波受信アンテ
ナ11の受信する長波の標準電波をテレビジョン放送周
波数帯の空きチャンネル周波数にシフトして、混合器1
2へ入力するものである。周波数変換器14としては、
図4または図5に示すような周波数変換器が良く用いら
れる。
【0029】図4に示す周波数変換器にあっては、ダブ
ルバランスドミキサ14aと、電圧制御発振器14b
と、PLLシンセサイザ14cと、低域透過フィルタ1
4dと、水晶発振器14eと、マイコン14fと、設定
スイッチ14gとを含んで構成される。電圧制御発振器
14bとPLLシンセサイザ14cと低域透過フィルタ
14dと水晶発振器14eとは、PLL方式の周波数シ
ンセサイザを構成し、所望の周波数の正弦波を発生す
る。設定スイッチ14gでテレビジョン放送周波数帯の
空きチャンネルを設定すると、マイコン14fがその空
きチャンネルに応じた周波数設定情報をPLLシンセサ
イザ14cに書き込んで動作する。図4に示す周波数変
換器に入力される長波の標準電波は、ダブルバランスド
ミキサ14aにて電圧制御発振器14bの出力と掛け合
わされて、テレビジョン放送周波数帯の空きチャンネル
周波数にシフトされる。この場合の変調方式はDSB
(double-side band)変調になる。この場合、周波数復
元器16は、図4に示す周波数変換器と同様のものにて
実現できる。
【0030】また、図5に示す周波数変換器にあって
は、変調端子付き電圧制御発振器14hと、PLLシン
セサイザ14iと、低域透過フィルタ14jと、水晶発
振器14kと、マイコン14lと、設定スイッチ14m
とを含んで構成される。変調端子付き電圧制御発振器1
4hと低域透過フィルタ14jと水晶発振器14kと
は、PLL方式の周波数シンセサイザを構成し、所望の
周波数の正弦波を発生する。設定スイッチ14mでテレ
ビジョン放送周波数帯の空きチャンネルを設定すると、
マイコン14fがその空きチャンネルに応じた周波数設
定情報をPLLシンセサイザ14iに書き込んで動作す
る。図5に示す周波数変換器に入力される長波の標準電
波は、変調端子付き電圧制御発振器14hの変調端子に
入力することで、変調端子付き電圧制御発振器14hの
出力にFM変調をかけて、テレビジョン放送周波数帯の
空きチャンネル周波数にシフトされる。この場合、周波
数復元器16は、スーパーヘテロダイン方式のFMチュ
ーナにて実現できる。
【0031】ブースタ15は混合器12から出力される
混合電波全体を増幅する。周波数復元器16は、ブース
タ15にて増幅した混合電波の中の前記空きチャンネル
の電波のみを再びもとの長波の標準電波の周波数に復元
して通過するものの、他の電波はそのまま通過する。分
配器13は、周波数復元器16の出力する電波を均等に
分配して出力する。そして、F型接栓F1 には例えばテ
レビジョン装置Tが接続され、F型接栓F2 には例えば
オーディオ装置Aが接続され、F型接栓F3 には例えば
電設時計Eが接続される。
【0032】従って、例えば、テレビジョン装置Tにあ
っては、F型接栓F1 から信号ケーブルを介して取り出
した混合電波を、テレビジョン装置Tに内蔵の分波器
(図示せず)にて、テレビジョン放送受信アンテナ10
にて受信するVHFあるいはUHFなどのテレビジョン
放送周波数帯と、標準電波受信アンテナ11にて受信す
る長波の標準電波の放送周波数帯とに分離する。
【0033】分波器にて分離されたテレビジョン放送周
波数帯の電波は、テレビジョン装置Tのテレビジョン受
信チューナ(図示せず)に入力され、テレビジョン受信
チューナはテレビジョン放送周波数帯の電波からテレビ
ジョン映像信号を取り出して映像を映し出す。一方、分
波器にて分離された長波の標準電波の放送周波数帯の電
波は、テレビジョン装置Tに内蔵の標準電波受信装置
(図示せず)に入力され、標準電波受信装置は標準時デ
コード部で得られる標準時情報に基づいて、テレビジョ
ン装置Tの内蔵時計の時刻を定期的に修正する。従っ
て、テレビジョン装置Tの内蔵時計は常に正しい時刻を
刻むことができる。また、詳しい説明は省略するが、オ
ーディオ装置Aの内蔵時計も、電設時計Eの内蔵時計
も、同様にして常に正しい時刻を刻むことができる。
【0034】つまり、図3に示す標準電波分配装置1に
あっては、ブースタ15は、テレビジョン放送周波数帯
のみを増幅すれば良いので、既存の共聴配線Lにテレビ
ジョン放送周波数帯域用のブースタが挿入されていも、
問題なく標準電波を増幅して透過するので、安価に標準
電波分配装置を構成できる。
【0035】[第4の実施の形態]図6は標準電波分配
装置を説明するシステム構成図、図7は標準電波分配装
置の電力配線混合器を示す回路図、図8は標準電波分配
装置の電力配線分波器を示す回路図である。なお、図6
にあっては、図1を用いて説明した標準電波分配装置と
同等の部分には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略
する。
【0036】図6に示す標準電波分配装置2は、標準電
波受信アンテナ11と、長波の標準電波用ブースタ11
aと、電力配線混合器21と、電力配線分波器22とを
含んで構成される。電力配線分波器22の出力にはF型
接栓Fが接続され、F型接栓Fには例えば電設時計Eが
接続される。
【0037】電力配線混合器21は、標準電波受信アン
テナ11にて受信されるとともに長波の標準電波用ブー
スタ11aにて増幅された標準電波を、商用電力を供給
する商用電力配線Wに重畳する。電力配線分波器22
は、商用電力配線Wに重畳している標準電波を商用電力
から分離して取り出す。
【0038】電力配線混合器21は、例えば図7に示す
ように、コンプリメンタリなトランジスタQa,Qb
と、パルストランスPとを備える。トランジスタQa,
Qbは、差動増幅器を構成していて、トランジスタQ
a,Qbのベースに同一の標準電波が入力されて標準電
波を増幅し、この増幅した標準電波をパルストランスP
を介してVVFケーブルなどの商用電力線配Wに重畳す
る。
【0039】電力配線分波器22は、例えば図8に示す
ように、パルストランスPとコンデンサCと抵抗Rとを
備える。電力配線分波器22は、パルストランスPのイ
ンピーダンスやコンデンサCの容量を適切に選択するこ
とにより、商用電力配線Wから標準電波を効率良く取り
出すことができ、このようにして取り出した標準電波を
F型接栓Fから引き出した信号ケーブルVを介して例え
ば電設時計Eへ入力する。
【0040】すると、電設時計Eに内蔵の標準電波受信
装置(図示せず)に、充分な電界強度を有する標準電波
が入力され、標準電波受信装置は、標準時デコード部で
得られる標準時情報に基づいて、電設時計Eの内蔵時計
の時刻を定期的に修正する。従って、電設時計Eの内蔵
時計は常に正しい時刻を刻むことができる。
【0041】なお、図8に示すような電力配線分波器2
2を壁コンセント内に組み込み、コンセントプラグ3と
F型接栓Fとを一箇所に取り付けると利便性が向上す
る。また、図8に示すような電力配線分波器22を、標
準電波受信装置を内蔵する各種電器製品に内蔵すれば、
電器製品の外部アンテナ端子を省略することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、新規に配
線工事をしなくても既存の共聴配線に標準電波を重畳し
て、標準電波を必要としている各種電器製品まで、標準
電波を分配して確実に到達せしめることのできる、優れ
る標準電波分配装置を提供できるという効果を奏する。
【0043】請求項2記載の発明によれば、テレビジョ
ン用周波数帯のブースタにて標準電波をも増幅すること
ができるので、テレビジョン用のブースタが既存の共聴
配線に介在されていても、新規に配線工事をしなくても
既存の共聴配線に標準電波を重畳して、標準電波を必要
としている各種電器製品まで、標準電波を分配して確実
に到達せしめることのできる、優れる標準電波分配装置
を提供できるという効果を奏する。
【0044】請求項3記載の発明によれば、ブースタに
よって増幅した標準電波を既存の共聴配線に重畳するの
で、新規に配線工事をしなくても既存の共聴配線に標準
電波を重畳して、標準電波を必要としている各種電器製
品まで、充分な電界強度の標準電波を分配して確実に到
達せしめることのできる、優れる標準電波分配装置を提
供できるという効果を奏する。
【0045】請求項4記載の発明によれば、ブースタに
よって増幅した標準電波を電力配線に重畳して配信でき
るので、新規に配線工事をしなくても、標準電波を必要
としている各種電器製品まで、充分な電界強度の標準電
波を分配して確実に到達せしめることのできる、優れる
標準電波分配装置を提供できるという効果を奏する。
【0046】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明の効果に加えて更に、電力配線混合器をパルス
トランスにて構成するので、簡単な構成で安価に、優れ
る標準電波分配装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の標準電波分配
装置を説明するシステム構成図である。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態の標準電波分配
装置を説明するシステム構成図である。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態の標準電波分配
装置を説明するシステム構成図である。
【図4】上記の標準電波分配装置の周波数変換器の内部
構成を示すブロック図である。
【図5】他の周波数変換器の内部構成を示すブロック図
である。
【図6】本発明に係る第4の実施の形態の標準電波分配
装置を説明するシステム構成図である。
【図7】上記の標準電波分配装置の電力配線混合器を示
す回路図である。
【図8】上記の標準電波分配装置の電力配線分波器を示
す回路図である。
【符号の説明】
1 標準電波分配装置 11 標準電波受信アンテナ 11a ブースタ 12 混合器 13 分配器 14 周波数変換器 15 ブースタ 16 周波数復元器 2 標準電波分配装置 21 電力配線混合器 22 電力配線分波器 A 電器製品 E 電器製品 T 電器製品 L 共聴配線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共聴配線を介して配信される標準電波に
    基づいて内蔵時計の時刻を修正する時計修正機能を有す
    る電器製品に標準電波を配信するための標準電波分配装
    置であって、標準電波受信アンテナと、この標準電波受
    信アンテナにて受信する標準電波を共聴配線に重畳する
    混合器と、この混合器の出力する混合電波を分配する分
    配器とを備えることを特徴とする標準電波分配装置。
  2. 【請求項2】 共聴配線を介して配信される標準電波に
    基づいて内蔵時計の時刻を修正する時計修正機能を有す
    る電器製品に標準電波を配信するための標準電波分配装
    置であって、標準電波受信アンテナと、この標準電波受
    信アンテナにて受信する標準電波の周波数をテレビジョ
    ン用周波数帯の空きチャンネルに変換する周波数変換器
    と、この周波数変換器の出力する周波数変換された標準
    電波を共聴配線に重畳する混合器と、この混合器の出力
    する混合電波を増幅するブースタと、このブースタにて
    増幅された混合電波の中の前記空きチャンネルの電波の
    みを再びもとの標準電波の周波数に復元して他の電波は
    そのまま通過する周波数復元器と、この周波数復元器の
    出力する混合電波を分配する分配器とを備えることを特
    徴とする標準電波分配装置。
  3. 【請求項3】 共聴配線を介して配信される標準電波に
    基づいて内蔵時計の時刻を修正する時計修正機能を有す
    る電器製品に標準電波を配信するための標準電波分配装
    置であって、標準電波受信アンテナと、この標準電波受
    信アンテナにて受信する標準電波を増幅するブースタ
    と、このブースタにて増幅された標準電波を共聴配線に
    重畳する混合器と、この混合器の出力する混合電波を分
    配する分配器とを備えることを特徴とする標準電波分配
    装置。
  4. 【請求項4】 標準電波に基づいて内蔵時計の時刻を修
    正する時計修正機能を有する電器製品に標準電波を配信
    するための標準電波分配装置であって、標準電波受信ア
    ンテナと、この標準電波受信アンテナにて受信する標準
    電波を増幅するブースタと、このブースタにて増幅され
    た標準電波を電力配線に重畳する電力配線混合器と、電
    力配線に重畳されている標準電波を分離して取り出す電
    力配線分波器とを備えることを特徴とする標準電波分配
    装置。
  5. 【請求項5】 前記電力配線混合器はパルストランスで
    あることを特徴とする請求項4記載の標準電波分配装
    置。
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