JPH0631780Y2 - ラジオの選局装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は例えば自動車などに搭載し、ＡＭ放送及びＦＭ
放送などを受信するラジオの選局装置に関する。

「従来の技術」 従来、受信回路に電子同調器を組込み、ＡＭ又はＦＭの
放送局を自動的に選局する技術があった。

「考案が解決しようとする問題点」 前記従来技術は、受信中の放送局だけを表示していたか
ら、アップ及びダウンスイッチ操作により選局した放送
局だけが確認され、選局放送局の両隣のアップ及びダウ
ン放送局の確認が容易に行えず、選局操作が面倒である
と共に、選局に時間を要する等の取扱い操作上の問題が
あった。

「問題点を解決するための手段」 然るに、本考案は、オーディオ回路に出力させる放送信
号を得るための受信回路とは別に、該オーディオ回路と
受信回路により受信中においても、該受信中の放送局の
１つ上のアップ放送局及び１つ下のダウン放送局のみを
受信周波数をスキャンして捜すことができる選局受信用
回路を設けると共に、当該スキャンをして捜し出したア
ップ放送局及びダウン放送局を記憶し、且つ記憶した局
を表わす周波数などの表示を現在受信中の周波数などの
表示部とは別の表示部へ表示させ、且つアップ及びダウ
ンスイッチ操作により記憶したアップ放送局又はダウン
放送局の周波数に前記受信回路を同調させる同調回路を
設けたものである。

「作用」 従って、アップ及びダウン放送局のの記憶及び表示によ
り、アップ及びダウンスイッチ操作により選局される放
送局を予め確認した後で選局し得ると共に、前記スイッ
チの選局操作後の放送局捜し動作を不要とし、簡便にし
て短時間に選局を行えて取扱い操作性の向上などを容易
に図り得るものである。

「実施例」 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第１
図は要部の制御回路、第２図はカーラジオの全体図であ
り、受信中の選局放送局の周波数を表示する選局放送局
(1)と、選局放送局のアップ側及びダウン側のアップ及
びダウン放送局の周波数を表示するアップ及びダウン放
送局表示部(2)(3)と、受信周波数をアップ又はダウン放
送局に同調させるアップ及びダウンスイッチ(4)(5)と
を、カーラジオ(6)のフロントパネル(7)に設けると共
に、マイクロコンピュータで構成する同調回路(8)に各
表示器(1)(2)(3)及びスイッチ(4)(5)を接続している。

また、オーディオ回路(9)に出力させる放送信号を得る
ための受信回路(10)と、アップ及びダウン放送局を捜す
ための選局用受信回路(11)とを設けると共に、高周波増
幅回路(12)、混合回路(13)、局部発振回路(14)、中間周
波増幅復調回路(15)、ローパスフィルタ(16)を、前記受
信回路(10)(11)に備える。

そして、周波数が535〜1650ヘルツのＡＭ放送並びに周
波数が78〜88メガヘルツのＦＭ放送をアンテナ(17)から
受信入力させ、同調回路(8)により選局される放送信号
を受信回路(10)からオーディオ回路(9)に出力させ、選
局放送局の放送内容を再生させると共に、選局用受信回
路(11)により両隣のアップ及びダウン放送局を捜し、同
調回路(8)及び表示部(2)(3)で両隣のアップ及びダウン
放送局の記憶及び表示を行い、アップ及びダウンスイッ
チ(4)(5)操作によりアップ又はダウン放送局の選局を瞬
時に行えるように構成している。

本実施例は上記の如く構成しており、第３図のフローチ
ャートに示す如く、選局を行う場合、アップ及びダウン
放送局表示部(2)(3)を確認し、アップ又はダウンスイッ
チ(4)(5)を操作し、アップ又はダウン放送局の周波数に
受信回路(10)を同調させ、選局放送局の放送信号をオー
ディオ回路(9)に出力させ、また選局放送局の周波数を
表示部(1)に表示させると共に、選局放送局の両隣のア
ップ及びダウン放送局を選局用受信回路(11)で捜し、ア
ップ及びダウン放送局の周波数を表示部(2)(3)に表示さ
せ、またアップ及びダウン放送局の周波数を同調回路
(8)に記憶させ、次回のスイッチ(4)(5)操作で記憶した
周波数に受信回路(10)を同調させるものである。

なお、表示部(1)(2)(3)において周波数を表示させた
が、放送局名（略記号）を表示させることも行える。

「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、オーディオ回
路(9)に出力させる放送信号を得るための受信回路(10)
とは別に、該オーディオ回路(9)と受信回路(10)により
受信中においても、該受信中の放送局の１つ上のアップ
放送局及び１つ下のダウン放送局のみを受信周波数をス
キャンして捜すことができる選局用受信回路(11)を設け
ると共に、当該スキャンをして捜し出したアップ放送局
及びダウン放送局を記憶し、且つ記憶した局を表わす周
波数などの表示を現在受信中の周波数などの表示部(1)
とは別の表示部(2)(3)へ表示させ、且つアップ及びダウ
ンスイッチ(4)(5)操作により記憶したアップ放送局又は
ダウン放送局の周波数に前記受信回路(10)を同調させる
同調回路(8)を設けたもので、アップ及びダウン放送局
の記憶及び表示によりアップ及びダウンスイッチ(4)(5)
操作により選局される放送局を予め確認した後で選局で
きると共に、前記スイッチ(4)(5)の選局操作後の放送局
捜し動作を不要とし、簡便にして短時間に選局を行えて
取扱い操作性の向上などを容易に図ることができる等の
実用的な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す制御回路図、第２図は
カーラジオの全体図、第３図はフローチャートである。 (4)……アップスイッチ (5)……ダウンスイッチ (10)……受信回路 (11)……選局用受信回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】オーディオ回路(9)に出力させる放送信号
   を得るための受信回路(10)とは別に、該オーディオ回路
   (9)と受信回路(10)により受信中においても、該受信中
   の放送局の１つ上のアップ放送局及び１つ下のダウン放
   送局のみを受信周波数をスキャンして捜すことができる
   選局用受信回路(11)を設けると共に、当該スキャンをし
   て捜し出したアップ放送局及びダウン放送局を記憶し、
   且つ記憶した局を表わす周波数などの表示を現在受信中
   の周波数などの表示部(1)とは別の表示部(2)(3)へ表示
   させ、且つアップ及びダウンスイッチ(4)(5)操作により
   記憶したアップ放送局又はダウン放送局の周波数に前記
   受信回路(10)を同調させる同調回路(8)を設けたことを
   特徴とするラジオの選局装置。