JPH07284030A - 移動体用テレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、移動体用テレビジョン受像機に関
し、その目的は、使用者がチャンネルの操作をすること
なく、連続して同一番組を見ることを可能とすることに
ある。 【構成】移動体用テレビジョン受信機において、ナビゲ
ーションシステムの記憶装置にあらかじめ記憶した放送
局チャンネル情報に基づいて、同系列放送局のチャンネ
ルに自動的に切り換えることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、移動体用テレビジョン
受像機に係わり、例えばナビゲーションシステムを併用
する移動体用テレビジョン受像機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の装置は、（株）交通タイムス社、
オートファッション誌７月号に記載されているように、
ナビゲーションシステム，テレビジョンチューナー，磁
気記録再生装置などの外部入力電子機器との相互接続を
可能とすることで表示手段を共用化しており、各装置を
相互接続することで、いつでも希望の情報を見ることが
できる。例えば、知らない道を走るときは、ナビゲーシ
ョンシステムで正確な位置情報を得ることができる。ま
た普段はテレビ番組を見たり、ビデオを見たりすること
が自由にできる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、各装
置を相互接続することで使用者が所望の情報を自由に選
択できるという点で便利である。ところが個々の機器の
情報を積極的に利用するという点について配慮されてい
なかった。例えば、移動中テレビ番組を受信しながら市
街地から山間部へ移動して行くと、やがて放送局の送信
所からの電波が弱くなり、ついには受信不可能な状態に
なるという問題がある。これは電波は直進するという性
質によるもので送信所から見通せる範囲にしか届かない
ためである。そのために放送局は山間部にいくつもの送
信所を設置し、異なったチャンネルで定められたエリア
に電波を送っている。したがって同じテレビ番組を連続
して見るには、各エリアの送信所のチャンネルに合わせ
るように絶えずチャンネルを手動で調整して合わせる必
要があった。これでは番組を途切れ途切れにしか見れ
ず、肝心な場面を見逃す可能性があるという問題があっ
た。

【０００４】そこで移動体用テレビジョン受像機におい
て、移動中でも番組を連続的に見ることを可能にするた
めにナビゲーションシステムを利用することが考えられ
る。

【０００５】本発明の一つの目的は、放送局の周波数に
合わせてチャンネルを変える移動体用テレビジョン受像
機を提供することにある。

【０００６】本発明の他の目的は、移動体の現在位置で
の受信可能なチャンネルの情報を記憶装置に書き換える
機能を持つ移動体用テレビジョン受像機を提供すること
にある。

【０００７】本発明の他の目的は、同一放送局の周波数
が複数存在する地域では、電波の強い方の周波数を受信
する移動体用テレビジョン受像機を提供することにあ
る。

【０００８】本発明の他の目的は、放送局からの電波が
届かない地域に移動した場合、あるいは電波が弱くなり
受信不可能になった場合、自動で接続されている外部入
力電子機器が選択されるような装置を提供することにあ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、ナビゲ
ーションシステム、及び外部入力電子機器を接続し制御
することが可能なテレビジョン受像機が提供される。

【００１０】

【作用】ナビゲーションシステムで現在位置を解析しそ
の位置での放送局のチャンネルを検索することで、移動
体が移動しても簡単にテレビのチャンネルを選択でき
る。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。

【００１２】図１は本発明の第１の実施例の移動体用テ
レビジョン受像機の機能ブロック図、図２は本発明の移
動体用テレビジョン受像機の斜視図、図３は放送局のエ
リア図である。

【００１３】図１及び、図２において、１はテレビジョ
ン受像機本体、２は表示手段、３はチャンネル選択ボタ
ン、４は入力切り換えボタン、１１は主制御回路、１２
はテレビジョン受信回路、１３は画像制御回路、１４は
駆動回路、１５は記憶装置、２０はナビゲーションシス
テム本体、２１は衛星受信回路、２２は演算処理回路、
２３は地図・放送局情報記憶装置、３０は外部入力電子
機器である。

【００１４】テレビジョン受像機本体１は、表示手段
２，チャンネル選択ボタン３，入力切り換えボタン４，
テレビジョン受信アンテナ５，主制御回路１１，テレビ
ジョン受信回路１２，画像制御回路１３，駆動回路１
４，記憶装置１５から成っている。

【００１５】ナビゲーションシステム本体２０は、衛星
受信回路２１，演算処理回路２２から成り、地図・放送
局情報記憶装置２３、１．５ＧＨｚ帯の衛星受信用アン
テナ２４を備えている。

【００１６】テレビジョン受像機本体１とナビゲーショ
ンシステム本体２０は、ナビゲーションシステム映像信
号用接続手段４１，放送局チャンネル情報用信号接続手
段４２で接続されており、テレビジョン受像機本体１と
外部入力電子機器３０は、映像信号用接続手段４３と外
部入力電子機器制御用接続手段４４で接続されている。

【００１７】図３において、５１はＡ放送局の第１送信
所の送信エリア、チャンネルＩ、５２はＡ放送局の第２
送信所の送信エリア、チャンネルII、５３はＢ放送局の
第１送信所の送信エリア、チャンネルIII、５４はエリ
ア５１とエリア５２とが重なるエリア、５５はエリア５
２とエリア５３が重なるエリアである。

【００１８】移動体がエリア５１にいるとき、ナビゲー
ションシステム本体２０の中の演算処理回路からエリア
５１で受信可能な放送局のチャンネル情報をテレビジョ
ン受像機１の主制御回路１１に送り、主制御回路１１は
そのチャンネル情報を記憶装置１５に記憶する。使用者
は、チャンネル選択ボタン３で記憶装置１５に記憶され
たチャンネル情報を呼び出し１操作で瞬時に希望のチャ
ンネルを選択することができる。

【００１９】また、いま移動体でエリア５１からエリア
５２に移動したとき、ナビゲーションシステム本体２０
は、地図情報と現在地情報をテレビジョン受像機１の画
像制御回路１３に出力し、放送局のチャンネル情報を主
制御回路１１に出力する。主制御回路は、演算処理回路
２２からの放送局のチャンネル情報に従いテレビジョン
受信回路１２をチャンネルIIが受信できるように制御す
る。また移動体がエリア５２からエリア５３に移動した
ときも同様に、演算処理回路２２がＡ放送局と同一ネッ
トであるＢ放送局のチャンネル情報を主制御回路１１に
出力し、テレビジョン受信回路１２はチャンネルIIIを
受信する。以上により使用者は、何の操作をすることな
くテレビ番組を見続けることができる。

【００２０】図４は、図３の２つの送信所のエリアが重
なるエリア５４，エリア５５において効率よく受信でき
るように、図１のテレビジョン受信回路１２を２段構成
にした例である。テレビジョン受信アンテナ５で受信さ
れた信号は、それぞれ別々の増幅器６１に入力される。
周波数変換器６２で所望の周波数に変換されフィルター
６５で帯域制限され、検波器６６で検波される。電界強
度比較器６７で強い方の信号が選択され主制御回路１１
に出力する。いま使用者がエリア５４にいるときチャン
ネルＩとチャンネルIIが受信可能である。主制御回路１
１はチャンネルＩが受信できるように電圧制御発振器６
３を、チャンネルIIが受信できるように電圧制御発振器
６４を制御する。また、電圧制御発振器６４，６５を同
一周波数とすることで、上記効果に加えて、エリア５
１，エリア５２，エリア５３においても効率よく受信す
ることが可能となる。さらに使用者が放送局の送信エリ
アから離れて充分な受信ができないときは、主制御回路
１１が外部入力電子機器３０，画像制御回路１３を制御
し、表示手段２に映し出す。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば移動体用テレビジョン受
像機は、ナビゲーションシステムに記憶しておいた放送
局チャンネル情報を利用することで、使用者が簡単にチ
ャンネル操作することが可能となり、家庭用据置型テレ
ビジョン受像機となんら変わりない操作で番組を提供す
ることができる。特に使用者が自動車内で使用する場
合、運転者は複雑な操作ができないために、その利用価
値は高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による移動体用テレビジョン受像機のブ
ロック図である。

【図２】本発明による移動体用テレビジョン受像機の斜
視図である。

【図３】本発明の概念を説明するための放送局送信所エ
リア図である。

【図４】本発明の他の実施例を示す図である。

【符号の説明】

１…テレビジョン受像機本体、２…表示手段、３…チャ
ンネル選択ボタン、４…入力切り換えボタン、５…テレ
ビジョン受信アンテナ、１１…主制御回路、１２…テレ
ビジョン受信回路、１３…画像制御回路、１４…駆動回
路、１５…記憶装置、２０…ナビゲーションシステム本
体、２１…衛星受信回路、２２…演算処理回路、２３…
地図・放送局情報記憶装置、３０…外部入力電子機器、
４１…ナビゲーションシステム映像用接続手段、４２…
放送局チャンネル情報用信号接続手段、４３…映像用接
続手段、４４…外部入力電子機器制御用接続手段、５１
…Ａ放送局第１送信所送信エリア、５２…Ａ放送局第２
送信所送信エリア、５３…Ｂ放送局第１送信所送信エリ
ア、５４…エリア５１とエリア５２が重なるエリア、５
５…エリア５２とエリア５３が重なるエリア、６１…増
幅器、６２…周波数変換器、６３…電圧制御発振器、６
４…電圧制御発振器、６５…フィルター、６６…検波
器、６７…電界強度比較器。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】位置情報を計測する手段を備えたナビゲー
   ションシステムの記憶装置に記憶したテレビジョン用放
   送局チャンネル情報を利用して、同放送局、あるいは同
   系列放送局のチャンネルに自動で切り換えを可能とする
   ことで番組を切れ目なく連続して見ることを可能にする
   ことを特徴とした移動体用テレビジョン受像機。
2. 【請求項２】請求項１記載の移動体用テレビジョン受像
   機において、ナビゲーションシステムの記憶装置に記憶
   した１放送中継局での受信可能区域内のテレビジョン放
   送局のチャンネル情報を、移動体用テレビジョン受像器
   のチャンネル記憶装置に記憶し、受信可能な中継局が変
   わるごとに記憶装置の内容を書き換えることを可能とす
   ることを特徴とする移動体用テレビジョン受像機。
3. 【請求項３】請求項１記載の移動体用テレビジョン受像
   機において、同一放送局の周波数が複数存在する地域で
   は、電波の強い方の周波数を受信することを特徴とする
   移動体用テレビジョン受像機。
4. 【請求項４】請求項１記載の移動体用テレビジョン受像
   機において、放送局からの電波が届かない地域に移動し
   た場合、自動で外部入力電子機器が選択されることを特
   徴とする移動体用テレビジョン受像機。