JPH0445310Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案はバンド選択を要するラジオ受信機に係
り、特に選局スイツチによりバンド選択を行うこ
とができるラジオ受信機に関する。

＜従来技術＞ ラジオ受信機は、PLLシンセサイザ方式の電
子同調選局により、選局スイツチを押圧すること
により該選局スイツチに応じた放送局をワンタツ
チで正確に受信できる。

また、FM，AMなどの複数の受信バンドを有
するラジオ受信機では、バンド選択用のスイツチ
（チユーナバンドスイツチ）を設け、このスイツ
チを操作することにより、受信するバンドを選択
する。

＜考案が解決しようとする課題＞ ところで、従来技術で所定バンドの放送局から
の放送を受信するには、バンド選択用のスイツチ
と選局スイツチの異なる２種類のスイツチを操作
しなければならず、操作性が良くないという問題
がある。

また、最近のラジオ受信機はただ単に放送を受
信するというだけでなく、自動同調（シーク），
プリセツトメモリなどの多種多様な機能が付随
し、操作パネル上には、それらの機能に対応した
各種の操作スイツチが設けられ、操作スイツチの
数は増加する傾向にある。このため、例えばカー
オーデイオのような本体サイズが小さい装置に多
くの機能を盛り込もうとすると、操作スイツチの
配置スペースに限りがあるため、操作上はもちろ
ん設計上も非常な制約を受けるという問題もあ
る。なお、一体ボデイの中に、アンプ，カセツト
デツキ等を搭載したラジオ受信機においては、上
記の問題が更に深刻となる。

以上から本考案の目的は、選局スイツチにバン
ド選択機能を持たせ、操作スイツチの数を減ら
し、操作性を良くすることができるラジオ受信機
を提供することである。

＜課題を解決するための手段＞ 第１図は本考案の一実施例を示すラジオ受信機
の要部ブロツク図である。

１は選局スイツチ、２は検出手段、３は選局手
段、４ａはFMチユーナ、４ｂはAMチユーナで
ある。

＜作用＞ 同一選局スイツチ１が連続して押下されたこと
を検出手段２により検出し、この検出手段２によ
り同一選局スイツチ１の連続押下が検出される
と、選局手段３が、受信バンドを他の受信バンド
に切り換え、該他のバンドのチユーナ（FMチユ
ーナ４ａ，AMチユーナ４ｂ）をして連続押下さ
れた選局スイツチ１に応じた放送局を選局させ
る。

＜実施例＞ 第１図は本考案の一実施例を示すラジオ受信機
の要部ブロツク図である。

１は選局スイツチであり、押圧することにより
選局スイツチ１に応じた放送局が受信される。な
お、図においては５個の選局スイツチ１−１〜１
−５を示す。

２は例えばコントロールマイコンに該当する検
出手段であり、同一選局スイツチ１が連続して押
下されたことを検出する。

３は例えばPLL回路からなる選局手段であり、
検出手段２により同一選局スイツチ１の連続押下
が検出されると、受信バンドを他の受信バンドに
切り換えると共に、該他のバンドのチユーナ
（FMチユーナ４ａ，AMチユーナ４ｂ）をして連
続押下された選局スイツチ１に応じた放送局を選
局させる。

４はチユーナで、FMチユーナ４ａ，AMチユ
ーナ４ｂから構成されており、選局手段３により
選択されたバンドのチユーナが、選局スイツチ１
に応じた放送局を受信する。

５は表示手段で、現在受信しているバンドと周
波数を表示する。

以下に本考案の動作を説明する。なお、現在
AMバンドの放送を選局スイツチ１の３番（選局
スイツチ１−３）で受信しているとする。

かかる状態において、FMバンドの選局スイツ
チ１−５に応じたFM放送を受信したい場合に
は、選局スイツチ１−５を連続して２回押下す
る。選局スイツチ１−５の連続押下は検出手段２
により検出されて選局手段３に通知され、これに
より選局手段３は、チユーナ４のバンドをFMに
切り換え、FMバンドの５番（選局スイツチ１−
５）にプリセツトされている放送局をFMチユー
ナ４ａをして受信させる。なお、以上の動作状態
は、表示手段５により明示されているので、チユ
ーナバンドスイツチが無くても、操作者に何ら不
安を与えること無く、バンド選択操作を行うこと
ができる。

ところで、選局スイツチ１−５の１回目の押下
によりAMバンドの選局スイツチ１−５に応じた
AM放送局が受信されるが、２回目の押下直ちに
行うことにより、該AM放送はスピーカより出力
されず違和感は無い。

以上は、AMバンドからFMバンドの切換であ
るが、同様にFMバンドからAMバンドに切換る
ことができる。例えば、AMバンドの選局スイツ
チ１−３の放送を受信したい場合には、選局スイ
ツチ１−３を２回連続押下すれば良い。

なお、１回目の押下から２回目の押下迄の時間
が所定時間を経過した時は、連続押下してもバン
ドを切換えないようにする。

＜考案の効果＞ 以上本考案によれば、同一選局スイツチが連続
して押下されたことを検出する検出手段と、この
検出手段により同一選局スイツチの連続押下が検
出されると、受信バンドを他の受信バンドに切り
換えると共に、連続押下された選局スイツチに応
じた放送局を選局する選局手段とを設けたので、
選局スイツチにバンド選択機能を持たせて迅速な
バンド選択および選局操作を行うことができ、バ
ンド選択スイツチを設ける必要がないので、操作
スイツチの数を減らすことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すラジオ受信機
の要部ブロツク図である。 １……選局スイツチ、２……検出手段、３……
選局手段、４ａ……FMチユーナ、４ｂ……AM
チユーナ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 選局スイツチを押圧することにより該選局ス
   イツチに応じた放送局を受信するラジオ受信機
   において、 同一選局スイツチが連続して押下されたこと
   を検出する検出手段と、この検出手段により同
   一選局スイツチの連続押下が検出されると、受
   信バンドを他の受信バンドに切り換える選局手
   段とを具備したことを特徴とするラジオ受信
   機。 (2) 選局手段は、連続押下された選局スイツチに
   応じた放送局を選局することを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のラジオ受信
   機。