JP2531167B2

JP2531167B2 - 選局装置

Info

Publication number: JP2531167B2
Application number: JP62036217A
Authority: JP
Inventors: 徹栗田
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1987-02-19
Filing date: 1987-02-19
Publication date: 1996-09-04
Anticipated expiration: 2011-09-04
Also published as: JPS63204812A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、複数の受信周波数帯のプリセット順次選局
に好適な選局装置に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、複数の受信周波数帯の複数の局の各選局デ
ータがランダムにプリセットされたメモリから各プリセ
ット選局データを順次読み出すようにした選局装置にお
いて、現受信周波数帯のプリセット選局データのみを転
送することにより、現受信周波数帯内のみのプリセット
順次選局を可能として、所要時間を短縮し、より便利に
使用し得るようにしたものである。

〔従来の技術〕従来のプリセット式FM・AM受信機においては、530〜1
605KHzのAM放送周波数帯及び76〜90MHzのFM放送周波数
帯がそれぞれ受信周波数帯（受信バンド）とされ、その
プリセットメモリの複数の記憶領域（アドレス）には、
受信機の設置地域で良好に受信し得る、各受信バンド内
の複数の放送局の各選局データが任意の順序でそれぞれ
格納される。なお、テレビジョン放送の音声信号をも受
信することができるものもある。

そして、プリセットメモリの複数のアドレスにそれぞ
れ対応して複数のプリセットキーが設けられており、任
意のプリセットキーの押圧によつて、このキーに対応す
るメモリのアドレスから選局データが読み出されて、所
望の放送局が受信される。

また、メモリに格納された各選局データを順次読み出
して、各局の番組の内容を知るため、例えば局ごとに数
秒づつ受信するプリセット順次選局、所謂メモリスキャ
ンを行なうこともできる。このための「メモリスキヤン
装置」は、例えば本出願人による特願昭53−92,820号
（特公昭61−20,952号）において既に提案されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、現在受信中の放送局の所望の番組が終了す
ると、通常、聴取者は同一受信バンドの他の放送局の類
似の番組を探して、これに切り換えようとする。これ
は、同一バンドの放送局同士では、類似の番組が放送さ
れることが多いためである。

ところが、前述のように、プリセツトメモリにAMバン
ド,FMバンド及びTVバンドの各放送局の選局データが任
意の順序で格納されている場合、プリセツト順次選局を
行なうと、AM,FM及びTVバンドの各放送局が入り乱れて
選局されて、現に受信していたバンド内の各放送局を順
次選局し終るまでに時間を要し、使い勝手が悪いという
問題があつた。

かかる点に鑑み、本発明の目的は、現受信バンド内の
プリセツト局だけを順次選局することのできる選局装置
を提供するところにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明選局装置は、複数の受信周波数帯の複数の局の
各選局データが任意の順序でそれぞれ格納されたプリセ
ットメモリ手段（51）を有する選局装置において、プリ
セットキー（43a）〜（43h）が選局された時にこのプリ
セットメモリ手段（51）の選局データを読み出して受信
状態にする読み出し手段（52）と、メモリスキャンキー
（44）が選択された時に現に受信中の局の属する現受信
周波数帯を判別する第１の判別手段（54）と、このプリ
セットメモリ手段（51）から読み出された選局データの
属するプリセット受信周波数帯とこの現受信周波数帯と
の異同を判別する第２の判別手段（55）と、このメモリ
スキャンキー（44）が選択された時で、かつ、このプリ
セット受信周波数帯がこの現受信周波数帯と同じである
時にこのプリセットメモリ手段（51）から読み出された
選局データを順次転送する制御手段（40）とを設けたも
のである。

〔作用〕

かかる構成によれば、現受信周波数帯内の局だけが順
次にプリセット選局されて、所要時間が短縮される。

〔実施例〕

以下、第１図〜第３図を参照しながら、本発明の選局
装置について説明する。

本発明の一実施例の具体的構成を第３図に示す。この
第３図において、（10）はFM・TVフロントエンドであつ
て、FM放送及びVHF帯の＃１〜＃12チヤンネルのテレビ
ジヨン音声放送を受信することができる。アンテナ
（１）の出力がフロントエンド（10）の入力端子（11）
から、同調回路（12）及び図示を省略した高周波増幅器
を介して、周波数変換器（乗算器）（13）に供給され
る。選局制御回路（30）の可変電圧源（31）から、同調
制御電圧が同調回路（12）の可変容量ダイオードに供給
されると共に、PLL構成の局部発振器（32）の発振出力
が周波数変換器（13）に供給される。周波数変換器（1
3）から出力される10.7MHzのFM中間周波信号が、中間周
波増幅器（14）を介して、FM復調器（15）に供給され
る。FM復調器（15）の出力がステレオ多重復調器（16）
に供給され、この復調器（16）からステレオ和信号（Ｌ
＋Ｒ）及びステレオ差信号（Ｌ−Ｒ）がマトリクス回路
（17）に供給される。マトリクス回路（17）からの左チ
ヤンネル信号Ｌ及び右チヤンネル信号Ｒが、それぞれ音
声信号増幅器（18L）及び（18R）を介して、１対のスピ
ーカ（19L）及び（19R）に供給される。

（20）はAMフロントエンドであつて、AM放送を受信す
ることができる。アンテナ（２）の出力がフロントエン
ド（20）の入力端子（21）から、同調回路（22）及び図
示を省略した高周波増幅器を介して、周波数変換器（乗
算器）（23）に供給される。選局制御回路（30）の可変
電圧源（31）から、同調制御電圧が同調回路（22）の可
変容量ダイオードに供給されると共に、PLL構成の局部
発振器（32）の発振出力が周波数変換器（23）に供給さ
れる。周波数変換器（23）から出力される455KHzのAM中
間周波信号が、中間周波増幅器（24）を介して、AM復調
器（25）に供給される。AM復調器（25）の出力がマトリ
クス回路（17）に供給されて、左チヤンネル信号Ｌ及び
右チヤンネル信号Ｒに等分される。

（40）はシステム制御装置（マイクロコンピユータ）
であつて、これにRAM（41）及びROM（42）が接続される
と共に、複数個（図では８個）のプリセツトキー（43
a）〜（43h）及びメモリスキヤンキー（44）が接続され
る。このプリセツトキー（43a）〜（43h）にそれぞれ対
応して、RAM（41）に複数の記憶領域（アドレス）が設
定され、各アドレスには、例えば、各プリセツトキー
（43a）〜（43h）内に図示されたように、AMバンド,FM
バンド及びTVバンドのそれぞれ複数の放送局の選局デー
タが任意の順序で格納される。各プリセツトキー（43
a）〜（43h）の押圧に基き、システム制御装置（40）に
制御されて、RAM（41）から読み出された選局データ
は、ROM（42）から読み出されたデータテーブルに基
き、PLL（32）のプログラマブル分周器（図示を省略）
の分周比や、可変電圧源（31）の電圧を制御するための
選局制御データに変換されて、選局制御回路（30）に供
給される。同様にして、選局データから変換された表示
データが表示装置（45）に供給されて、受信周波数また
はチヤンネル番号が表示される。

次に、第１図及び第２図をも参照しながら、本発明の
一実施例のプリセツト順次選局（メモリスキヤン）につ
いて説明する。

本発明の一実施例のプリセツト順次選局の機能的構成
を第１図に示す。

第１図において、（51）はプリセツトメモリであつ
て、前述のように、第３図のプリセツトキー（43a）〜
（43h）に対応して、複数のアドレス（51a）〜（51h）
が設けられ、この複数のアドレス（51a）〜（51h）が、
ステツプスイツチ（順次読出手段）（52）の複数の固定
接点（52a）〜（52h）にそれぞれ接続されると共に、ス
イツチ群（選択読出手段）（53）の各スイツチ（53a）
〜（53h）にそれぞれ接続される。各スイツチ（53a）〜
（53h）の出力が現受信バンド判別手段（54）に供給さ
れ、これの判別出力がプリセツトバンド比較判別手段
（55）に供給される。ステツプスイツチ（52）の可動接
点（52k）の出力がこの比較判別手段（55）及びスイツ
チ（56）に共通に供給され、比較判別手段（55）の判別
出力が、制御信号として、直接にスイツチ（56）に供給
されると共に、インバータ（57）及びオアゲート（58）
を介して、ステツプスイツチ（52）に供給される。プリ
セツトキー（43）及びメモリスキヤンキー（44）（第３
図参照）の出力がスイツチ群（53）及びオアゲート（5
8）にそれぞれ供給される。

本実施例の動作は次の通りである。

例えば、プリセツトキー（43h）が押圧されると、こ
れに対応するスイツチ（53h）が閉成され、プリセツト
メモリ（51）のアドレス（51h）に格納されたTVバンド
の選局データが読み出され、前述のようにして、TVバン
ドの或プリセツトチヤンネルの音声が受信される（ステ
ツプ）。

ステツプにおいてメモリスキヤンキー（44）が押圧
されると、現受信バンド判別手段（54）によつて現に受
信している局がAM,FM,TVの各バンドのいずれに属するか
が判別される（ステツプ）。この判別は、例えば選局
データ中の２ビツトのバンドデータによる。

そして、ステツプスイツチ（順次読主手段）（52）の
可動接点（52k）が１番目の固定接点（51a）に接続され
て、プリセツトメモリ（51）の１番目のアドレス（51
a）に格納されているプリセツト選局データが読み出さ
れ、そのバンドが現受信バンドと同じであるか否かがプ
リセツトバンド比較判別手段（55）により判別される
（ステツプ，）。

プリセツトバンドと現受信バンドとが異なる場合、比
較判別手段（55）の“Lo"の判別出力がインバータ（5
7）で反転され、オアゲート（58）を介して、ステツプ
スイツチ（52）に供給されて、ステツプスイツチ（52）
の可動接点（52k）は２番目の固定接点（52b）に接続さ
れ（ステツプ）、以下、同様にして、各プリセツト選
局データが順次読み出される。

前述のように、本実施例においては、プリセツトメモ
リ（51）の例えば３番目のアドレスにTVバンドの選局デ
ータが格納されており、この選局データが読み出された
場合にはプリセツトバンドと現受信バンドとが同じにな
る。この場合、比較判別手段（55）の判別出力が“Hi"
となり、これがインバータ（57）で反転されて、制御出
力が“Lo"となるため、ステツプスイツチ（52）の可動
接点（52k）は停止する。同時にスイツチ（56）が比較
判別手段（55）の“Hi"の判別出力により閉成されて、
現受信バンドと同じバンドのプリセツトデータが転送さ
れる（ステツプ）。

図示を省略した停止スイツチの押圧等による適宜の停
止命令が出されるまで、上述のような動作が繰返され
て、プリセツトメモリ（51）の５番目及び８番目のアド
レスからTVバンドの選局データだけが順次読み出され
て、他の２つのプリセツトチヤンネルのTV音声が受信さ
れる。

以上、TVバンドを受信していた場合について説明した
が、言うまでもなく、AMバンドまたはFMバンドを受信し
ていた場合にも、同一の受信バンドのみがプリセツト順
次選局される。

〔発明の効果〕

以上詳述のように、本発明によれば、現受信バンド内
のみのプリセツト順次選局を行なうことができて、その
所要時間が短縮され、より便利に使用することができる
選局装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による選局装置の一実施例の機能的構成
を示す機能ブロツク図、第２図は本発明の一実施例の動
作を説明するための流れ図、第３図は本発明の一実施例
の構成を示すブロツク図である。（10）はFM・TVフロントエンド、（20）はAMフロントエ
ンド、（30）は選局制御回路、（40）はシステム制御装
置（マイクロコンピュータ）、（43a）〜（43h）はプリ
セツトキー、（44）はメモリスキヤンキー、（51）はプ
リセツトメモリ、（52）は順次読出手段、（54）は現受
信周波数帯判別手段、（55）はプリセツト受信周波数帯
比較判別手段である。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の受信周波数帯の複数の局の各選局デ
ータが任意の順序でそれぞれ格納されたプリセットメモ
リ手段を有する選局装置において、プリセットキーが選択された時に上記プリセットメモリ
手段の選局データを読み出して受信状態にする読み出し
手段と、メモリスキャンキーが選択された時に現に受信中の局の
属する現受信周波数帯を判別する第１の判別手段と、上記プリセットメモリ手段から読み出された選局データ
の属するプリセット受信周波数帯と上記現受信周波数帯
との異同を判別する第２の判別手段と、上記メモリスキャンキーが選択された時で、かつ、上記
プリセット受信周波数帯が上記現受信周波数帯と同じで
ある時に上記プリセットメモリ手段から読み出された選
局データを順次転送する制御手段とを設けたことを特徴
とする選局装置。