JPH0623322U - ラジオ受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放送局の放送エリアが切り替わっても受信周
波数を一々メモリし直す必要がなく、プリセットチャン
ネルメモリ１１に記憶させる内容を自動的に変更するこ
とができるラジオ受信機を提供すること。 【構成】 周波数情報を地区情報と関連付けて記憶する
メモリ手段を有し、前記地区情報の入力により、各地区
における最適周波数による受信を実行する受信制御手段
を備えているラジオ受信機。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はラジオ受信機に関し、より詳細には、プリセットチャンネルメモリ機 能を備えた車載用ラジオの受信機に関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

通常、車載用のラジオ受信機は、プリセットチャンネルメモリ機能を備えてい る。プリセットチャンネルメモリ機能とは、受信する放送局の周波数を予めメモ リに設けられたチャンネル（１〜ｎ）に記憶しておき、プリセットスイッチが操 作されると該スイッチに対応したチャンネルから放送局の周波数を読み出して希 望の放送局を受信する機能である。このようなプリセットチャンネルメモリ機能 を備えていると、プリセットスイッチを操作するだけで希望の放送局を受信する ことができる。

【０００３】 しかし、プリセットスイッチを操作するだけで希望の放送局を受信することが できるといっても、これは車両がチャンネルに記憶された放送局の放送エリア内 に位置していればの話であり、車両が放送局の放送エリアの外に出てしまうと、 その地点で受信することができる放送局をチャンネルに記憶しなおさければプリ セットチャンネルメモリ機能はその機能を失ってしまう。したがって、プリセッ トチャンネルメモリ機能を備えた従来のラジオ受信機においては、放送局の放送 エリアが切り替わるごとに一々放送局の放送周波数をメモリし直さなければなら なかった。

【０００４】 本考案は上記課題に鑑みなされたものであり、放送局の放送エリアが切り替わ っても放送周波数を一々メモリし直す必要がなく、自動的にプリセットチャンネ ルの内容を変更することができるラジオ受信機を提供することを目的としている 。

【０００５】

【課題を達成するための手段】

上記目的を達成するために本考案に係るラジオ受信機は、周波数情報を地区情 報と関連付けて記憶するメモリ手段を有し、前記地区情報の入力により、各地区 における最適周波数による受信を実行する受信制御手段を備えていることを特徴 としている。

【０００６】

【作用】

地区情報を入力すると、前記受信制御手段により、前記メモリ手段に記憶され ている周波数情報に基づいてプリセットチャンネルの内容が自動的に変更される 。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係るラジオ受信機の実施例を図面に基づいて説明する。図１は 実施例に係るラジオ受信機を概略的に示したブロック図である。 図中、１０はマイクロコンピュ−タを示しており、マイクロコンピュ−タ１０ には、プリセットスイッチ９、プリセットチャンネルメモリ１１、地区情報入力 装置１２及び地区情報・周波数情報記憶メモリ１３が接続されると共に、ＰＬＬ 回路８が接続されている。ＰＬＬ回路８は局部発振器７に接続されると共に高周 波増幅器１にも接続されており、局部発振器７は混合器２及びＰＬＬ回路８に接 続され、高周波増幅器１は混合器２に接続されている。混合器２は中間周波増幅 器３に接続され、中間周波増幅器３は検波器４、低周波増幅器５を介してスピ− カ６に接続されている。

【０００８】 上記の如く構成されたラジオ受信機は以下のように動作する。 まず最初に、受信された放送電波の再生過程を説明しておく。 （１）アンテナATで受信された放送電波は高周波増幅器１で選択・同調された のち混合器２に伝達され、混合器２において局部発振器７から送られてくる信号 と混合されて周波数変換される。その結果、混合器２からは中間周波信号ＩＦが 出力され、この中間周波信号ＩＦは中間周波増幅器３で増幅された後、検波器４ において音響信号に変換される。該音響信号は低周波増幅器５で増幅された後ス ピ−カ６から再生される。

【０００９】 次に、プリセット選局された場合の動作を説明する。 （２）プリセットスイッチ９（例えば、スイッチｐ₃ ）が操作されると、該操 作を示す信号がマイクロコンピュ−タ１０に伝達される。マイクロコンピュ−タ １０は前記操作を示す信号を受信することにより、プリセットチャンネルメモリ １１に記憶されている周波数情報（例えば、チャンネルCH₃ に記憶されている周 波数情報）を読み出してＰＬＬ回路８に送信する。そうすると、前記周波数情報 に基づいてＰＬＬ回路８から局部発振器７及び高周波増幅器１に対して制御電圧 TBが出力され、局部発振器７における発振周波数および高周波増幅器１における 同調周波数が制御される。ところで、図１に示したように、局部発振器７から出 力される局部発振周波数は混合器２に入力されると共に、ＰＬＬ回路８にフィ− ドバックされている。ＰＬＬ回路８ではこのフィ−ドバックされてくる局部発振 周波数ｆ_L が、正確に、前記周波数情報で示される周波数ｆと中間周波数ＩＦと の差を示しているかどうか判断される。もし、ｆ_L がｆ、ＩＦと上記関係になけ れば、該関係が満たされるように制御電圧TBが変更される。そしてｆ_L 、ｆ及び ＩＦとの間で前記関係が満たされると、制御電圧TBが固定され、チャンネルCH₃ に記憶されている放送局が高周波増幅器１で選択・同調されて上記（１）で示し た動作に従って受信・再生される。

【００１０】 上記したプリセット選局において、放送局の放送エリアが切り替わり、プリセ ットチャンネルメモリ１１に記憶されている放送局の受信レベルが低くなって受 信不可能となった場合、従来のラジオ受信機では当該地点で受信することができ る放送局の周波数情報をプリセットチャンネルメモリ１１に一々メモリし直さな ければならなかったが、実施例に係るラジオ受信機においては地区情報・周波数 情報記憶メモリ１３が備えられているので、地区情報入力装置１２から電話にお ける市外局番等の地区情報を入力することでプリセットチャンネルメモリ１１に 記憶される内容が自動的に当該地区で受信することができる放送局の周波数情報 に変更される。

【００１１】 地区情報入力装置１２から当該地区の市外局番を入力すると、マイクロコンピ ュ−タ１０により地区情報・周波数情報記憶メモリ１３から市外局番別に記憶さ れている放送局の周波数情報が読み出され、プリセットチャンネルメモリ１１の 各チャンネルに記憶される。このように実施例に係るラジオ受信機においては、 操作手間を要することなく、プリセットチャンネルメモリ１１に受信可能な放送 局の周波数情報を記憶させることができる。したがって、放送局の放送エリアが 切り替わって受信レベルが低下した場合、地区情報入力装置１２から当該地区の 市外局番を入力した後、プリセットスイッチ９を操作すれば、受聴者は各地区に おける最適周波数を受信することができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案に係るラジオ受信機は、周波数情報を地区情報と関 連付けて記憶するメモリ手段を有し、前記地区情報の入力により、各地区におけ る最適周波数による受信を実行する受信制御手段を備えているので、放送局の放 送エリアが切り替わっても、そのたび毎に一々受信周波数をメモリする必要がな く、前記地区情報を入力するだけで各地区における最適周波数を受信することが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るラジオ受信機の実施例を概略的に
示したブロック図である。

【符号の説明】

１０ マイクロコンピュ−タ １１ プリセットチャンネルメモリ １２ 地区情報入力装置 １３ 地区情報・周波数情報記憶メモリ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 周波数情報を地区情報と関連付けて記憶
   するメモリ手段を有し、前記地区情報の入力により、各
   地区における最適周波数による受信を実行する受信制御
   手段を備えていることを特徴とするラジオ受信機。