JP3106693U - ラジオ受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回路構成を複雑化することなくトラッキング調整を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】 局部発振回路20において受信予定の放送信号と同一の周波数のトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号を生成し、この局部発振信号を高周波増幅回路18に入力する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、高周波増幅回路で同調された受信信号が局部発振回路で生成された局部発振信号により混合回路において所定の中間周波数に変換されると共に、マイクロコンピュータにより自動選局するように構成されたスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機に関する。
近年、スーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機では、マイクロコンピュータの制御により自動選局するように構成されたものが多用されている。このような自動選局方式のラジオ受信機において、高周波増幅回路に備わる同調回路の同調周波数と局部発振回路の局発周波数との混合回路における差分信号が正確に中間周波数になるように生産現場などにおいてトラッキング調整が行われる。この生産現場などにおけるトラッキング調整は煩雑な作業になることから、熟練した調整技術を有する作業者が必要になると共に、トラッキング調整を行っても構成部品の経年変化や周囲温度の変化などに起因してトラッキングエラーが不可避的に生じてしまう。
このため、ラジオ受信機の内部にトラッキング調整用の補助発振器などを一体に備えておき、放送信号を受信する毎にその補助発振器から所定周波数の信号を高周波増幅回路に入力すると共に、中間周波増幅器の出力レベルが最大になるように高周波増幅回路の同調回路を構成する可変容量ダイオードに供給される制御電圧を調整してトラッキング調整を行うという方法が提案されている。この方法によれば、放送信号を受信する毎にトラッキング調整が行われることから、構成部品の経年変化や周囲温度などの影響を受けない信頼性に優れたラジオ受信機が実現される(例えば、特許文献1)。
特開平4―358423号公報
ところが、上記提案されている構成では、構成部品の経年変化や周囲温度などの影響を受けない信頼性に優れたラジオ受信機が実現されるとはいうものの、ラジオ受信機を構成する通常回路の他に補助発振器やその補助発振器の発振周波数を制御する制御回路などの構成部品が必要になることから、構成部品点数が増加することと相俟って製造工程が煩雑になり、コストアップを招くことになるという問題があった。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、回路構成を複雑化することなくトラッキング調整を容易に行うことができるスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の考案は、高周波増幅回路で同調された受信信号が局部発振回路で生成された局部発振信号により混合回路において所定の中間周波数に変換されると共に、マイクロコンピュータにより自動選局するように構成されたスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機であって、前記局部発振回路で生成される局部発振信号を受信予定の放送信号と同一の周波数に設定する発振周波数設定部と、トラッキング調整時に受信予定の放送信号と同一の周波数に設定された局部発振信号を前記高周波増幅回路に入力する入力切換部とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2の考案は、請求項1に係るものにおいて、前記局部発振回路は発振周波数を設定する共振素子として可変容量ダイオードを含むものであり、前記発振周波数設定部が、前記可変容量ダイオードに供給する制御電圧を調整することにより局部発振信号を受信予定の放送信号と同一の周波数に設定するものであることを特徴としている。
また、請求項3の考案は、請求項1又は2に係るものにおいて、前記入力切換部が、トラッキング調整時に前記高周波増幅回路の入力端と前記局部発振回路の出力端とを接続するものであることを特徴としている。
請求項1の考案によれば、局部発振回路により生成された受信予定の放送信号と同一の周波数を有する局部発振信号を高周波増幅回路に入力するようにしているので、この高周波回路の出力レベルが最大になるように当該高周波増幅回路に含まれる同調素子の定数を調整することにより当該高周波増幅回路において受信予定の放送信号に正確に同調させることができるようになる結果、この同調された受信信号の周波数を混合回路においてトラッキングエラーの生じない正確な中間周波数に変換することができる。このため、回路構成を複雑化することなくトラッキング調整を容易に行うことができるラジオ受信機を得ることができる。
請求項2の考案によれば、局部発振回路に含まれる可変容量ダイオードに供給される制御電圧を調整することにより局部発振信号の周波数を受信予定の放送信号の周波数と同一の周波数に設定するようにしているので、局部発振信号を容易かつ確実に受信予定の放送信号の周波数と同一の周波数に設定することができるラジオ受信機を得ることができる。
請求項3の考案によれば、トラッキング調整時に入力切換部により高周波増幅回路の入力端と局部発振回路の出力端とが接続されるので、放送信号の周波数と同一の周波数に設定された局部発振信号を確実に高周波増幅回路に入力することができる。
図1は、本考案の一実施形態に係るラジオ受信機の基本構成を示すブロック図であり、図2は、その回路構成の要部を示す概略構成図である。これらの図において、ラジオ受信機10は、アンテナ14、入力切換部16、高周波増幅回路18、局部発振回路20、PLL(Phase-Locked Loop)回路22、混合回路24、中間周波増幅回路26、復調回路28、ミュート回路30、低周波増幅回路32、スピーカ34、調整信号増幅回路36、調整信号検出部38、DC変換部40及びシステムコントローラ42を備えている。なお、局部発振回路20及び混合回路24は周波数変換回路を構成するものである。
すなわち、本考案に係るラジオ受信機10は、局部発振回路20により受信予定の放送信号と同一の周波数を有するトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号を生成すると共に、その局部発振信号を同調回路を備えた高周波増幅回路18に入力し、高周波増幅回路18の出力レベルが最大になるように高周波増幅回路18の同調素子である可変容量ダイオードに供給される制御電圧を調整し、その高周波増幅回路18で同調された受信信号と所定の中間周波数に変換するための局部発振信号とを混合回路に入力することでトラッキング調整を行うようにした点に特徴を有するものである。また、このラジオ受信機10は、本実施形態では、FM放送(FM)や中波放送(MW)などの複数バンドの放送電波を受信可能に構成したものである。以下、各構成要素につき順次説明するが、公知の構成要素については機能的な説明のみに留め、詳細な説明は省略する。
アンテナ14は、放送電波を受信するためのものである。入力切換部16は、アンテナ14から入力される放送信号と、局部発振回路20から出力されるトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号とを選択的に高周波増幅回路18に入力するものであり、高周波増幅回路18の入力端が接続される共通端161と、アンテナ14が接続される受信モード端162と、局部発振回路20の出力端が接続される調整モード端163とを備えたものである。
すなわち、入力切換部16は、局部発振回路20で生成されるトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号を高周波増幅回路18に入力する調整モード、及び、アンテナ14で受信した放送信号を高周波増幅回路18に入力する受信モードのいずれか一方のモードに切り換えるためのものである。
この入力切換部16は、図2に示すように、スイッチ素子として機能する第1のトランジスタQ1、第2のトランジスタQ2及び第3のトランジスタQ3により入力切換スイッチ部を構成したものである。すなわち、第1のトランジスタQ1と第2のトランジスタQ2とが互いに直列接続されると共に、第1のトランジスタQ1側が接地され、第2のトランジスタQ2側にアンテナ14が接続されたもので、さらに局部発振回路20の出力信号が第3のトランジスタQ3を介して第1のトランジスタQ1と第2のトランジスタQ2との間に供給されるように構成されている。
この入力切換部16の構成において、第1のトランジスタQ1と第2のトランジスタQ2とが共にオンのとき、アンテナ14で受信した放送信号が高周波増幅回路18に入力され、第1のトランジスタQ1と第2のトランジスタQ2とが共にオフのとき、局部発振回路20が駆動状態にあるときにオンとなっている第3のトランジスタQ3を介して局部発振回路20から出力されるトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号が高周波増幅回路18に入力される。
なお、図2に示す第2のトランジスタQ2のエミッタと高周波増幅回路18との接続点が図1に示す共通端161に対応し、図2に示す第2のトランジスタQ2のコレクタとアンテナ14との接続点が図1に示す受信モード端162に対応し、図2に示す第3のトランジスタQ3のエミッタと抵抗素子Rbとの接続点が図1に示す調整モード端163に対応する。
高周波増幅回路18は、局部発振回路20から出力されるトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号、あるいは、アンテナ14で受信した放送信号が入力された場合、それらの信号に同調させると共に、それらの同調された信号を所定の増幅率で増幅するもので、原理的構成図である図3に示すように、固定インダクタ181と、固定インダクタ181に並列接続された固定コンデンサ182と、固定コンデンサ182に並列接続された容量調整回路183とから構成された同調回路184を備えたものである。ここで、容量調整回路183は、固定コンデンサ185と可変容量コンデンサ186との直列回路で構成されており、電圧入力端子Tv1を介して可変容量コンデンサ186のカソードに供給される制御電圧(駆動電圧)が調整されることで可変容量コンデンサ186の静電容量が可変され、これにより同調回路184の同調周波数が可変される。
このため、本考案では、この同調回路184に局部発振回路20から出力されるトラッキング調整用信号として用いる受信予定の放送信号の周波数と同一の周波数に設定された局部発振信号が入力切換部16を介して入力され、この入力された局部発振信号のレベルが最大になるように可変容量コンデンサ186の静電容量が調整され、この調整後にアンテナ14で受信した放送信号が入力切換部16を介して入力される。これにより、高周波増幅回路18からは受信予定の放送信号に正確に同調された受信信号が出力される。なお、固定インダクタ181、固定コンデンサ182、固定コンデンサ185及び可変容量コンデンサ186は、いずれも高周波増幅回路18の同調素子を構成するものである。
局部発振回路20は、局部発振信号を生成するものであり、原理的構成図である図4に示すように、固定インダクタ201と、固定インダクタ201に並列接続された固定コンデンサ202と、固定コンデンサ202に並列接続された容量調整回路203とから構成された共振回路204を備えたものである。ここで、容量調整回路203は、固定コンデンサ205と可変容量コンデンサ206との直列回路で構成されており、電圧入力端子Tv2を介して可変容量コンデンサ206のカソードに供給される制御電圧(駆動電圧)が調整されることで可変容量コンデンサ206の静電容量が可変される。
これにより、共振回路204の共振周波数が設定変更され、トラッキング調整時においては、受信予定の放送信号と同一の周波数に設定されたトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号が出力され、放送信号の受信時においては、高周波増幅回路18で同調された受信信号を所定の中間周波数に変換するための局部発振周波数(局発周波数)を有する局部発振信号が出力されることになる。なお、固定インダクタ201、固定コンデンサ202、固定コンデンサ205及び可変容量コンデンサ206は、いずれも共振素子を構成するものである。
PLL回路22は、局部発振回路20の共振回路204を構成する可変容量ダイオード206に供給される制御電圧を調整するための制御電圧調整部221と、局部発振回路20の出力を制御電圧調整部221にフィードバックさせる発振周波数入力回路222としての機能を有するものである。このPLL回路22は、例えば、プログラマブル分周器、位相比較器、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、低域フィルタなどからなる公知の構成のもので、プログラマブル分周器にシステムコントローラ42から選局信号(周波数データ)が供給されることで制御電圧調整部221から出力される電圧が局部発振回路20の共振回路204を構成する可変容量ダイオード206に供給され、これにより局部発振回路20から出力される局部発振信号の周波数が可変されるようにしたものである。
このPLL回路22は、本実施形態では、操作スイッチが操作されるなどして受信する放送信号が切り換えられる場合、最初に受信予定の放送信号と同一の周波数の局部発振信号を出力させる制御電圧を局部発振回路20の可変容量ダイオード206に供給すると共に、その後に受信信号の周波数(受信周波数)を混合回路24において所定の中間周波数に変換するための周波数(局発周波数)を有する局部発振信号を出力させる制御電圧を局部発振回路20の可変容量ダイオード206に供給する。なお、局部発振回路20から出力される局部発振信号は、発振周波数入力回路222を介してフィードバックされることで誤差が補正される。
混合回路24は、高周波増幅回路18で同調された受信信号と、局部発振回路20で生成された所定の局部発振周波数を有する局部発振信号とにより受信信号を所定の中間周波数に変換するものであり、中間周波増幅回路26は、混合回路24で得られた中間周波信号を増幅するものである。復調回路28は、増幅された中間周波信号を復調するものであり、ミュート回路30は、トラッキング調整時や受信周波数切換時などにスピーカ34から出力される音声をミュートするものである。低周波増幅回路32は、復調された低周波信号を増幅するものであり、スピーカ34は、増幅された低周波信号を音声として出力するものである。
調整信号増幅回路36は、第4のトランジスタQ4を含んで構成され、トラッキング調整用信号として用いる局部発振信号が高周波増幅回路18に入力された場合に高周波増幅回路18から出力される局部発振信号を増幅するものである。調整信号検出部38は、抵抗回路などで構成され、調整信号増幅回路36で増幅されたトラッキング調整用信号である局部発振信号を検出するものである。DC変換部40は、例えば整流回路などで構成され、調整信号検出部38で検出された信号を整流して平均化することで直流信号に変換し、システムコントローラ42に出力するものである。
システムコントローラ42は、ラジオ受信機10の動作を制御するものであり、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、所定の処理プログラム及びデータが記録されたROM(Read-Only Memory)、データを一時的に記録するRAM(Random Access Memory)などからなるマイクロコンピュータにより構成されたものである。
また、このシステムコントローラ42には、高周波増幅回路18から出力されるトラッキング調整用信号である局部発振信号のレベルが最大になるときの可変容量ダイオード186の制御電圧値を記憶するEEPPROM(Electrically erasable and programmable ROM)などの書換え可能な記憶部44、受信周波数などを表示するための液晶ディスプレイなどで構成された表示部48、及び、受信周波数の切り換え操作などを行うための操作スイッチ50が接続されている。
また、システムコントローラ42は、受信機能制御部421、入力切換制御部422、レベル判別部423、制御電圧調整部424、及び、PLL制御部425としての各機能実現部を備えている。なお、システムコントローラ42には、DC変換部40から出力された検出信号が入力される入力回路426、及び、表示部48を駆動するためのディスプレイ駆動回路427を備えている。
受信機能制御部421は、操作スイッチ50を操作することにより自動的に選局を行う自動選局機能、トラッキング調整時や受信周波数切換時などにスピーカ34から出力される音声をミュートするミュート機能などのラジオ受信機としての種々の機能を制御するものである。例えば、自動選局機能について言えば、図略の設定スイッチにより所定の受信バンドに設定した後、オートシーク選局を選択して操作スイッチ50をオン操作すると、PLL制御部425からPLL回路22に対し所定のステップ周波数単位で設定された選局信号が所定のタイミングで順次供給される。
これにより、PLL回路22から局部発振回路20の可変容量ダイオード206に供給される制御電圧が可変されることで局部発振回路20の発振周波数が低い値から高い値(又は、高い値から低い値)に順次変更され、所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に順次切り換えられることになる。なお、所定の受信周波数に放送信号が存在する場合、操作スイッチ50が再び操作されるまで新たな選局動作は中止される。
また、図略の設定スイッチにより所定の受信バンドに設定した後、プリセット選局を選択すると、操作スイッチ50をオン操作する毎にPLL制御部425からPLL回路22に対し予め設定された放送信号に対応する選局信号が供給される。これにより、PLL回路22から局部発振回路20の可変容量ダイオード206に供給される制御電圧が可変されることで局部発振回路20の発振周波数が変更され、予め設定された放送信号の周波数に切り換えられることになる。
なお、オートシーク選局あるいはプリセット選局が選択された場合、受信予定の放送信号の周波数(受信周波数)に切り換えられ、その周波数におけるトラッキング調整が完了するまでの間、ミュート回路30を構成するスイッチ素子として機能する第5のトランジスタQ5がオンにされ、スピーカ34から音声が出力しないようにされる。
入力切換制御部422は、入力切換部16の動作を制御するものであり、操作スイッチ50が操作されるなどして受信周波数が変更される場合、最初に共通端161を調整モード端163に接続し、高周波増幅回路18の同調周波数の調整が終了した後に共通端161を受信モード端162に接続するものである。すなわち、最初に局部発振回路20から出力されるトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号が高周波増幅回路18に入力されるようにし、高周波増幅回路18の可変容量ダイオード186に供給される制御電圧を局部発振信号の出力レベルが最大になるように設定した後に、アンテナ14で受信された放送信号が高周波増幅回路18に入力されるようにする。
レベル判別部423は、高周波増幅回路18から出力されるトラッキング調整用信号である局部発振信号の出力レベルが最大になったか否かを判別するものである。このレベル判別部423は、例えば、制御電圧調整部424から可変容量ダイオード186に順次供給される制御電圧に対応する検出信号のレベルの変化率を監視することで高周波増幅回路18の出力レベルが最大になったか否かを判別する。なお、高周波増幅回路18から出力された局部発振信号は、調整信号増幅回路36で増幅されたのちに調整信号検出部38で検出され、DC変換部40で直流信号に変換されたのちに入力回路部426を介してシステムコントローラ42に入力される。
制御電圧調整部424は、高周波増幅回路18の可変容量ダイオード186に供給される制御電圧を予め定めた微小な単位で順次変化させて出力するものであり、レベル判別部423で出力レベルを判別しつつ高周波増幅回路18から出力されたトラッキング調整用信号である局部発振信号の出力レベルが最大になるように可変容量ダイオード186に供給される制御電圧を調整するものである。なお、トラッキング調整用信号である局部発振信号の出力レベルが最大になったときの可変容量ダイオード186に供給されている制御電圧値は記憶部44に記憶される。
PLL制御部425は、ステップ周波数単位で設定されている放送信号に対応する選局信号(周波数データ)をPLL回路22に供給するものである。なお、PLL制御部425から選局信号がPLL回路22に供給されると、ディスプレイ駆動回路427が駆動され、その選局信号に対応する受信周波数(受信予定の放送信号の周波数)が表示部48に表示される。
図5は、ラジオ受信機10の選局動作の一例を概略的に示すフローチャートである。ここでは、米国のFM放送バンドでプリセット選局を選択した場合の動作を例に説明する。因みに、米国のFM放送バンドは、87.5〜107.9MHzの周波数範囲に設定され、例えば100KHz間隔(ステップ周波数100KHzの場合)で放送局が存在し得るようになっている。
まず、選局のために操作スイッチ50が操作されると、受信機能制御部421により第5のトランジスタQ5がオンにされることでミュート回路30が作動される(ステップS1)。これにより、スピーカ34から出力される音声がミュートされる。次いで、ディスプレイ駆動回路427が駆動され、受信予定の放送信号の周波数(例えば、100MHz)が表示部48に表示される(ステップS3)。
次いで、操作スイッチ50が操作されたことを受け、受信予定の放送信号の周波数に対応する選局信号がPLL制御部425からPLL回路22に供給される(ステップS5)。これにより、PLL回路22の制御電圧調整部221から局部発振信号を受信予定の放送信号と同一の周波数に設定するための制御電圧が可変容量ダイオード206に供給され、局部発振回路20から受信予定の放送信号と同一の周波数の局部発振信号が出力される。この局部発振信号はトラッキング調整用信号として用いるものである。
次いで、入力切換部16が調整モード側に切り換えられる(ステップS7)。すなわち、局部発振回路20から出力されたトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号が高周波増幅回路18に入力されるようにするための制御信号が入力切換制御部422から入力切換部16に供給される。これにより、入力切換部16が作動されて共通端161が調整モード端163に接続され、局部発振回路20から出力されたトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号が高周波増幅回路18に入力される。
次いで、制御電圧調整部424から高周波増幅回路18の可変容量ダイオード186に供給される制御電圧が調整され(ステップS9)、高周波増幅回路18から出力される信号レベルが最大になったか否かがレベル判別部423により判別される(ステップS11)。ステップS11での判別が否定されたときはステップS9に戻り、以降のステップが繰り返し実行される。
すなわち、ステップS9では、高周波増幅回路18の可変容量ダイオード186に、小さい値から大きい値になるように(あるいは、大きい値から小さい値になるように)微小な単位で変化させた制御電圧が制御電圧調整部424から順次供給される。そして、ステップS11では、可変容量ダイオード186に異なる値の制御電圧が供給される毎に高周波増幅回路18から出力される信号レベル(高周波増幅回路18の出力レベル)が最大になったか否かがレベル判別部423により判別される。
ステップS11での判別が肯定されると、高周波増幅回路18の出力レベルが最大になったときの可変容量ダイオード186に供給されている制御電圧値が記憶部44に記憶され、制御電圧調整部424から出力される制御電圧はその値に固定される(ステップS13)。この記憶部44に記憶された制御電圧値は、例えば一定時間内に同じ放送信号を受信する場合などに用いることができる。すなわち、一定時間内に同じ放送信号を受信する場合、記憶部44に記憶されている制御電圧値を読み出し、制御電圧調整部424から出力される制御電圧をその読み出した値に設定するようにすると、トラッキング調整に要する時間を短縮することが可能となる。
次いで、PLL回路22の制御電圧調節部221から出力される制御電圧が切り換えられる(ステップS15)。すなわち、受信予定の放送信号の周波数(例えば、100MHz)を混合回路24において所定の中間周波数(例えば、10.7MHz)に変換するための局部発振周波数(例えば、110.7MHzあるいは89.3MHz)を有する局部発振信号を局部発振回路20で生成するための制御電圧が可変容量ダイオード206に供給され、局部発振回路20からその局部発振周波数を有する局部発振信号が出力される。
次いで、入力切換部16が受信モード側に切り換えられる(ステップS17)。すなわち、アンテナ14で受信した放送信号が高周波増幅回路18に入力されるようにするための制御信号が入力切換制御部422から入力切換部16に供給される。これにより、入力切換部16が作動されることで共通端161が受信モード端162に接続され、アンテナ14で受信した放送信号が高周波増幅回路18に入力される。これにより、受信予定の放送信号が高周波増幅回路18で同調され、その同調された受信信号が局部発振信号と共に混合回路24に入力されることで所定の中間周波数に変換される。そして、その中間周波数に変換された受信信号は中間周波増幅回路26で増幅され、復調回路28で復調される。
次いで、受信機能制御部421により第5のトランジスタQ5がオフにされることでミュート回路30の作動が解除される(ステップS19)。これにより、復調回路28で復調された信号が低周波増幅回路32で増幅され、スピーカ34から音声として出力される。
次いで、操作スイッチ50が再び操作されたか否かがシステムコントローラ42で判別される(ステップS21)。このステップS21での判別が肯定されると、ステップS1に移行したのち、それ以降のステップが繰り返し実行される。また、ステップS21での判別が否定されると、選局動作が終了する。なお、選局動作をプリセット選局の場合について説明しているが、オートシーク選局の場合でも同様の動作を行わせることができる。
以上説明したように、本考案は、トラッキング調整時に局部発振回路20において生成された受信予定の放送信号と同一の周波数を有する局部発振信号を高周波増幅回路18に入力するようにしているので、この高周波増幅回路18の出力レベルが最大になるように当該高周波増幅回路18に含まれる同調素子の定数を調整することにより当該高周波増幅回路18において受信予定の放送信号に正確に同調させることができるようになる結果、この同調された受信信号の周波数を混合回路においてトラッキングエラーの生じない正確な中間周波数に変換することができる。
このため、従来のような補助発振器やその補助発振器の発振周波数を制御する制御回路などの構成部品を必要としないことから、回路構成を複雑化することなくトラッキング調整を容易に行うことができるラジオ受信機を得ることができる。また、経年変化や周囲温度の変動により構成部品の電気特性が変動しても、その構成部品の電気特性が変動した状態で高周波増幅回路18の出力レベルが最大になるように調整されることから、常に正確なトラッキング調整を行うことができるようになる。
また、本考案では、局部発振回路20により生成された受信予定の放送信号と同一の周波数を有する局部発振信号を高周波増幅回路18に入力し、高周波増幅回路18の出力レベルが最大になるように可変容量ダイオード186に供給される制御電圧を調整しているので、従来例における中間周波増幅回路の出力レベルを検出するものに比べて短時間でトラッキング調整を行うことができる。
すなわち、従来例のように中間周波増幅回路の出力レベルを検出する構成では、トラッキングエラーがきわめて大きい未調整状態で作動する中間周波増幅回路を用いてトラッキングエラーが順次小さくなるように調整する必要がある。このため、調整開始時には中間周波増幅回路に大きなレベルの調整用信号を入力して十分な出力レベルが得られるようにし、トラッキングエラーが小さくなるのに応じて調整用信号のレベルを順次小さくしつつトラッキング調整の精度を上げていくことになる結果、自動制御動作のアルゴリズムが複雑となり、不可避的に処理時間が長くなってしまうという不都合が生じる。
これに対し、本考案では、高周波増幅回路18の出力レベルを検出するものであり、高周波増幅回路18の同調回路は調整開始時においてトラッキング調整用信号である局部発振信号に同調された状態に近い状態に設定されることになるため、トラッキング調整用信号である局部発振信号を大きなレベルから小さなレベルへと順次切り換える必要がなくなる結果、自動制御動作のアルゴリズムが簡素化され、処理時間を短くすることができることになる。
さらに、本考案では、固定インダクタ181,201及び固定コンデンサ182,185,202,205の定数をカットアンドトライ法により求めた上で設定しておくことにより、可変容量ダイオード186,206に供給する制御電圧を調整するだけでトラッキング調整を行うことができるため、従来のように可変インダクタや可変コンデンサを用いる必要がなくなる結果、高周波増幅回路18の同調回路184及び局部発振回路20の共振回路204の構成を簡素化することができる。
なお、本考案は、上記実施形態のものに限定されるものではなく、以下に述べるような種々の変形態様を必要に応じて採用することができる。
(1)上記実施形態では、入力切換部16の受信モード端162にアンテナ14を接続するようにしているが、これに限るものではない。例えば、放送電波の電界強度が強い場所などにおいて、高周波増幅回路18の入力側の配線ラインなどがアンテナとして機能するような場合では、アンテナ14は必ずしも必要としない。この場合、配線ラインなどが本考案におけるアンテナとなる。
(2)上記実施形態では、高周波増幅回路18から出力される信号を増幅する調整信号増幅回路36を備えているが、これに限るものではない。例えば、高周波増幅回路18から出力される信号が十分なレベルにある場合には、高周波増幅回路18から出力される信号を調整信号検出部38に直接入力させるようにすることもできる。
(3)上記実施形態では、操作スイッチ50が操作されるなどして受信予定の放送信号が切り換えられる場合、受信予定の放送信号と同一の周波数の局部発振信号が局部発振回路20で生成されたのちに入力切換部16が調整モードに切り換えられると共に、受信信号を所定の中間周波数に変換するための周波数(局発周波数)の局部発振信号が局部発振回路20で生成されたのちに入力切換部16が受信モードに切り換えられるように構成されているが、これに限るものではない。
例えば、操作スイッチ50が操作されるなどして受信予定の放送信号が切り換えられる場合、入力切換部16が調整モードに切り換えられたことを受けて受信予定の放送信号と同一の周波数の局部発振信号が局部発振回路20で生成されるようにすると共に、入力切換部16が受信モードに切り換えられたことを受けて受信信号を所定の中間周波数に変換するための周波数(局発周波数)の局部発振信号が局部発振回路20で生成されるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、局部発振回路20で生成されたトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号をそのまま高周波増幅回路18に入力するようにしているが、これに限るものではない。例えば、局部発振回路20で生成されたトラッキング調整用信号として用いる局部発振信号を減衰器により信号レベルを減衰させた状態で高周波増幅回路18に入力することもできる。この場合、減衰器の減衰量を調節するための制御部を備えていてもよい。
(5)上記実施形態では、ラジオ受信機10の全体構成を説明しているが、本考案をラジオ受信機10を構成するための主要な構成要素からなる選局装置とすることも可能である。この場合、選局装置は、少なくとも入力切換部16、高周波増幅回路18、局部発振回路20、PLL回路22、混合回路24、調整信号検出部38、DC変換部40及びシステムコントローラ42を含んで構成されておればよい。要は、局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路22に対し選局信号を送信するシステムコントローラ42を備えたスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機が構成可能となるようになっておればよい。
本考案の一実施形態に係るラジオ受信機の基本構成を示すブロック図である。 本考案の一実施形態に係るラジオ受信機の回路構成の要部を示す概略構成図である。 図1及び図2に示すラジオ受信機の高周波増幅回路に備わる同調回路の原理的回路構成図である。 図1及び図2に示すラジオ受信機の局部発振回路に備わる共振回路の原理的回路構成図である。 図1及び図2に示すラジオ受信機の選局動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 ラジオ受信機
14 アンテナ
16 入力切換部
18 高周波増幅回路
20 局部発振回路
22 PLL回路
24 混合回路
26 中間周波増幅回路
28 復調回路
30 ミュート回路
32 低周波増幅回路
34 スピーカ
36 調整信号増幅回路
38 調整信号検出部
40 DC変換部
42 システムコントローラ
161 共通端
162 受信モード端
163 調整モード端
185 高周波増幅回路における同調回路を構成する可変容量ダイオード
206 局部発振回路における共振回路を構成する可変容量ダイオード
221 制御電圧調整部(発振周波数設定部)
422 入力切換制御部
424 制御電圧調整部(定数設定部)

Claims (3)

  1. 高周波増幅回路で同調された受信信号が局部発振回路で生成された局部発振信号により混合回路において所定の中間周波数に変換されると共に、マイクロコンピュータにより自動選局するように構成されたスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機であって、前記局部発振回路で生成される局部発振信号を受信予定の放送信号と同一の周波数に設定する発振周波数設定部と、トラッキング調整時に受信予定の放送信号と同一の周波数に設定された局部発振信号を前記高周波増幅回路に入力する入力切換部とを備えたことを特徴とするラジオ受信機。
  2. 前記局部発振回路は発振周波数を設定する共振素子として可変容量ダイオードを含むものであり、前記発振周波数設定部は、前記可変容量ダイオードに供給する制御電圧を調整することにより局部発振信号を受信予定の放送信号と同一の周波数に設定するものであることを特徴とする請求項1記載のラジオ受信機。
  3. 前記入力切換部は、トラッキング調整時に前記高周波増幅回路の入力端と前記局部発振回路の出力端とを接続するものであることを特徴とする請求項1又は2記載のラジオ受信機。
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