JP3104732U - 選局装置及びラジオ受信機 - Google Patents

選局装置及びラジオ受信機 Download PDF

Info

Publication number
JP3104732U
JP3104732U JP2003004397U JP2003004397U JP3104732U JP 3104732 U JP3104732 U JP 3104732U JP 2003004397 U JP2003004397 U JP 2003004397U JP 2003004397 U JP2003004397 U JP 2003004397U JP 3104732 U JP3104732 U JP 3104732U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oscillation circuit
frequency
clock oscillation
clock
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003004397U
Other languages
English (en)
Inventor
チー チャン チョウ
ジュン チャン チェン
Original Assignee
シバテック株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シバテック株式会社 filed Critical シバテック株式会社
Priority to JP2003004397U priority Critical patent/JP3104732U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3104732U publication Critical patent/JP3104732U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

【課題】クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得るようにする。
【解決手段】選択的に用いられる発振周波数の異なる第1,第2クロック発振回路324,325と、第1クロック発振回路324から発生するノイズのうち放送電波に対して干渉を与えるノイズの周波数が予め記憶された記憶部326とを備え、所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、その切り換える受信周波数が記憶部326に記憶されているノイズの周波数と一致し、かつ当該一致する第1クロック発振回路324を用いている場合にノイズの周波数が切り換える受信周波数と一致しない第2クロック発振回路に切り換えるようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、スーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機を構成する選局装置及びラジオ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、スーパーヘテロダイン方式を採用したラジオ受信機では、マイクロコンピュータにより自動チューニングするように構成されたものが多用されている。このようなラジオ受信機では、マイクロコンピュータを動作させるクロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズによる干渉を受けてS/N比が悪化したり、ノイズがハイレベルの場合には放送電波と誤認して同調回路がロックされ、スピーカから大きな雑音が出力されたりして正常な受信が阻害されるという事態が生じる。
【0003】
このため、従来のラジオ受信機では、クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの周波数が放送電波の周波数からできるだけ離間した値になるように水晶発振子等の発振素子の基本周波数を適切なものに変更したり、ノイズ発生源を高周波回路部から遠ざけたり、ノイズ発生源をシールドしたりすることにより正常な受信が阻害されないようにしていた。また、クロック発振回路の発振周波数を回路素子の定数を変更させる等してシフトさせることにより正常な受信が阻害されないようにする場合もあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、発振素子の基本周波数を適切なものに変更する手段では、一定の放送電波には対応できても広い周波数範囲に亘って放送電波が多数存在する場合には十分に対応できないという問題があった。また、ノイズ発生源を高周波回路部から遠ざけたり、ノイズ発生源をシールドしたりする手段では、ラジオ受信機が不可避的に大型化してしまうことから小型化が要望される状況下においては十分な対応が不可能になるという問題があった。さらに、クロック発振回路の発振周波数をシフトさせる手段では、そのシフト量が僅かなものであることから十分な対応が不可能になるという問題があった。
【0005】
本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得るようにした選局装置及びラジオ受信機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の考案は、局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信することにより所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換え、その切り換えた受信周波数に放送電波が存在する場合に当該放送電波を受信するようにした自動チューニングされるスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機を構成するための選局装置であって、クロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、受信する放送電波が第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、第1クロック発振回路から発生するノイズのうち放送電波に対して干渉を与えるノイズの周波数が予め記憶された記憶手段と、前記ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶手段に記憶されているノイズの周波数と一致するか否かを判別する一致判別手段と、一致する場合で第1クロック発振回路を用いている場合に第2クロック発振回路に切り換えると共に、一致しない場合で第2クロック発振回路を用いている場合に第1クロック発振回路に切り換える切換制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が予め記憶手段に記憶されている第1クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの周波数と一致する場合で、その一致する第1クロック発振回路を用いている場合にノイズによる干渉を受けない第2クロック発振回路に切り換えられることになる。また、次に切り換える予定の受信周波数が予め記憶手段に記憶されている第1クロック発振回路から発生するノイズの周波数と一致しない場合で、第2クロック発振回路を用いている場合に第1クロック発振回路に切り換えられることになる。このため、クロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得る選局装置が実現され、これにより信頼性の高いラジオ受信機を構成することが可能になる。
【0008】
なお、受信周波数とは、予め規定されたステップ周波数単位毎に設定されている放送電波の存在する可能性のある周波数をいう。すなわち、放送電波は、このステップ周波数単位毎に設定されている周波数上にしか存在しないことになる。また、受信周波数がノイズの周波数と一致する場合とは、その受信周波数とノイズの周波数とがぴったり一致する場合だけではなく、互いの中心周波数が多少ずれている場合であってもその受信周波数に放送電波が存在する場合にノイズの干渉を受けて受信障害が生じるすべての場合を含むものである。
【0009】
また、請求項2の考案は、請求項1に係るものにおいて、前記切換制御手段が、第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え又は第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えを次の受信周波数に切り換える前に行うようにしたものであることを特徴としている。
【0010】
この構成によれば、次の受信周波数への切り換えが行われるまでに第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え、あるいは第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えが行われるので、その切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在する場合であっても受信障害が生じない状態で速やかにその受信周波数に切り換えられることになる。このため、クロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得る選局装置が実現され、これにより信頼性の高いラジオ受信機を構成することが可能になる。
【0011】
また、請求項3の考案は、請求項1又は2に係るものにおいて、前記第1及び第2クロック発振回路がそれぞれ発振素子と当該発振素子に直列接続された電子スイッチ素子とを含み、前記切換制御手段が各電子スイッチ素子をオンオフ制御することによりクロック発振回路を切り換えるようにしたものであることを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、電子スイッチ素子がオンにされたクロック発振回路が駆動され、これにより受信した放送電波の周波数がクロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの周波数と一致しないクロック発振回路に切り換えられることになる。このため、ノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得る選局装置が容易に実現され、これにより信頼性の高いラジオ受信機を構成することが可能になる。
【0013】
また、請求項4の考案は、局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信することにより所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換え、その切り換えた受信周波数に放送電波が存在する場合に当該放送電波を受信するようにした自動チューニングされるスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機であって、クロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、受信する放送電波が第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、第1クロック発振回路から発生するノイズのうち放送電波に対して干渉を与えるノイズの周波数が予め記憶された記憶手段と、前記ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶手段に記憶されているノイズの周波数と一致するか否かを判別する一致判別手段と、一致する場合で第1クロック発振回路を用いている場合に第2クロック発振回路に切り換えると共に、一致しない場合で第2クロック発振回路を用いている場合に第1クロック発振回路に切り換える切換制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が予め記憶手段に記憶されている第1クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの周波数と一致する場合で、その一致する第1のクロック発振回路を用いている場合にノイズによる干渉を受けない第2クロック発振回路に切り換えられることになる。また、次に切り換える予定の受信周波数が予め記憶手段に記憶されている第1クロック発振回路から発生するノイズの周波数と一致しない場合で、第2クロック発振回路を用いている場合に第1クロック発振回路に切り換えられることになる。このため、クロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得るラジオ受信機が実現される。
【0015】
なお、受信周波数とは、予め規定されたステップ周波数単位毎に設定されている放送電波の存在する可能性のある周波数をいう。すなわち、放送電波は、このステップ周波数単位毎に設定されている周波数上にしか存在しないことになる。また、受信周波数がノイズの周波数と一致する場合とは、その受信周波数とノイズの周波数とがぴったり一致する場合だけではなく、互いの中心周波数が多少ずれている場合であってもその受信周波数に放送電波が存在する場合にノイズの干渉を受けて受信障害が生じるすべての場合を含むものである。
【0016】
また、請求項5の考案は、請求項4に係るものにおいて、前記切換制御手段が、第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え又は第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えを次の受信周波数に切り換える前に行うようにしたものであることを特徴としている。
【0017】
この構成によれば、次の受信周波数への切り換えが行われるまでに第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え、あるいは第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えが行われるので、その切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在する場合であっても受信障害が生じない状態で速やかにその受信周波数に切り換えられることになる。このため、クロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得るラジオ受信機が実現される。
【0018】
また、請求項6の考案は、請求項4又は5に係るものにおいて、前記第1及び第2クロック発振回路がそれぞれ発振素子と当該発振素子に直列接続された電子スイッチ素子とを含み、前記切換制御手段が各電子スイッチ素子をオンオフ制御することによりクロック発振回路を切り換えるようにしたものであることを特徴としている。
【0019】
この構成によれば、電子スイッチ素子がオンにされたクロック発振回路が駆動され、これにより受信した放送電波の周波数がクロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの周波数と一致しないクロック発振回路に切り換えられることになる。このため、ノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得るラジオ受信機が容易に実現される。
【0020】
【考案の実施の形態】
図1は、本考案の一実施形態に係る選局装置が適用されるラジオ受信機の基本構成を示すブロック図である。この図において、ラジオ受信機10は、民生用のものであり、放送電波を受信するアンテナ12と、アンテナ12から入力された受信信号を増幅する高周波増幅回路14と、局部発振信号を生成する局部発振回路16と、局部発振回路16で生成される局部発振信号の周波数を設定変更するPLL(Phase−Locked Loop)回路18と、高周波増幅回路14で増幅された受信信号と局部発振回路16で生成された局部発振信号とで受信信号を所定の中間周波数に変換する混合回路20とを備えている。なお、局部発振回路16及び混合回路20により周波数変換回路が構成される。
【0021】
また、ラジオ受信機10は、混合回路20で得られた中間周波信号を増幅する中間周波増幅回路22と、増幅された中間周波信号を復調する復調回路24と、音声をミュートするためのミュート回路26と、復調された低周波信号を増幅する低周波増幅回路28と、増幅された低周波信号を音声として出力する音声出力手段であるスピーカ30と、PLL回路18に対し選局信号を送信する制御部(システムコントローラ)32とを備えている。なお、このラジオ受信機10は、本実施形態では、FM放送(FM)、短波放送(SW)、中波放送(MW)、長波放送(LW)等の広帯域の放送電波を受信可能に構成したものである。
【0022】
また、PLL回路18は、例えば、プログラマブル分周器、位相比較器、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、低域フィルタ等からなる公知の構成のものであり、プログラマブル分周器に制御部32から選局信号(周波数データ)が供給されることで出力される電圧が局部発振回路16に設けられた可変容量ダイオードに印加され、これにより局部発振回路16の発信周波数が可変されるようにしたものである。また、高周波増幅回路14や混合回路20等の他の回路も公知の構成のものであるため、それらの詳細な説明を省略する。
【0023】
制御部32は、マイクロコンピュータにより構成されたものであり、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)321と、所定の処理プログラム及びデータが記録されたROM(Read−Only Memory)322と、データを一時的に記録するRAM(Random Access Memory)323と、CPU321の動作速度を決めるクロック信号を生成する第1クロック発振回路324と、第1クロック発振回路324よりも低い発振周波数のクロック信号を生成する第2クロック発振回路325とを備えている。
【0024】
また、制御部32は、第1クロック発振回路324から発生する高調波やスプリアス等の複数のノイズの周波数が記憶されているROM等からなる記憶部326を備えている。なお、制御部32を構成するCPU321には、受信する放送電波(放送局)を切り換える操作等を行うための操作スイッチ34と、受信周波数等を表示する表示部36とが接続されている。
【0025】
第1クロック発振回路324は、例えば発振周波数が7.200MHzに設定されたもので、水晶発振子等からなる第1発振素子324aと、この第1発振素子324aに直列接続され、CPU321から供給される駆動信号によりオンオフ制御される電子スイッチ素子であるNPN型トランジスタからなる第1スイッチ部324bとから構成されている。この第1スイッチ部324bはベース抵抗324cを介して所定のベース電流が供給されることでオンとなり、これにより第1発振素子324aが駆動されるようになっている。
【0026】
また、第2クロック発振回路325は、例えば発振周波数が4.332MHzに設定されたもので、水晶発振子等からなる第2発振素子325aと、この第2発振素子325aに直列接続され、CPU321から供給される駆動信号によりオンオフ制御される電子スイッチ素子であるNPN型トランジスタからなる第2スイッチ部325bとから構成されている。この第2スイッチ部325bはベース抵抗325cを介して所定のベース電流が供給されることでオンとなり、これにより第2発振素子325aが駆動されるようになっている。
【0027】
なお、第1スイッチ部324bがオンのときは第2スイッチ部325bはオフとなり、第2スイッチ部325bがオンのときは第1スイッチ部325bはオフとなるようになっており、いずれか一方のクロック発振回路(第1クロック発振回路324又は第2クロック発振回路325)が選択的に用いられるようになっている。また、第1,第2発振素子324a,325aの各一端側には第1,第2スイッチ部324b,325bを介してアースとの間に共通の安定用コンデンサ327が接続され、第1,第2発振素子324a,325aの各他端側にはアースとの間に共通の安定用コンデンサ328が接続されている。
【0028】
また、記憶部326への第1クロック発振回路324から発生する高調波やスプリアス等のノイズの周波数の記録は次のような確認作業を経て行われたものである。すなわち、ラジオ受信機10の設計段階で、シールドルーム内等の外来電波の存在しない環境下において、所定の発振周波数に設定してある第1クロック発振回路324を駆動させ、その高調波やスプリアス等のノイズが高周波増幅回路14や局部発振回路16等の高周波回路に混入する状況をスペクトラムアナライザにより観測し、各ノイズの周波数を記録する。
【0029】
次に、第1クロック発振回路324よりも低い発振周波数に設定してある第2クロック発振回路325を駆動させ、その高調波やスプリアス等のノイズが高周波増幅回路14や局部発振回路16等の高周波回路に混入する状況をスペクトラムアナライザにより観測し、各ノイズの周波数を記録する。
【0030】
このような観測を各バンド毎(FM,SW,MW,LW等)に、第1,第2クロック発振回路324,325を発振周波数の異なるものに順次取り換えて繰り返して行い、第1クロック発振回路324から発生する高調波やスプリアス等のノイズにより干渉を受ける放送電波(放送局)においては第2クロック発振回路325から発生する高調波やスプリアス等のノイズによっては干渉を受けないようになるまで繰り返し、第1,第2クロック発振回路324,325の各発振周波数を決定する。
【0031】
このようなカット&トライ法により第1,第2クロック発振回路324,325の各発振周波数が決定された後、その第1クロック発振回路324による高調波やスプリアス等のノイズの周波数を各受信バンド毎に放送電波に干渉を与える可能性のあるものについて記憶部326に記憶させる。第1クロック発振回路324の発振周波数は上記のように7.200MHzに設定されており、例えば米国のFM放送バンドにおける放送電波に干渉を与える可能性のあるノイズは、例えば10個存在する。
【0032】
このため、米国におけるFM放送バンドについては、これら10個のノイズの周波数が記憶部326に記憶される。同様に、他の受信バンドについても放送電波に干渉を与える可能性のあるノイズの周波数がそれぞれ記憶部326に記憶される。これらのノイズの周波数は、ピーク値に対し所定幅を有しており、放送電波に干渉を与える可能性のある所定幅を有する周波数が記憶部326に記憶される(例えば、ピーク値が99.0MHzのノイズが存在する場合、98.7〜99.2MHzの範囲の周波数が記憶される。)。
【0033】
なお、本実施形態では、上記したように放送局の送信周波数を規定したステップ周波数を考慮し、放送電波(放送局)の存在する可能性のある周波数と一致乃至は近似する周波数のノイズ(すなわち、放送電波に対して干渉を与えるノイズ)のみが記憶されるようになっている。すなわち、世界各国の放送局は必ず規定されたステップ周波数に関連する周波数上に存在することになるため、PLL回路18に送信する選局信号をステップ周波数単位(間隔)で設定するようにしておくことで、第1,第2クロック発振回路324,325から発生する高調波やスプリアス等のノイズのうち放送電波に対して干渉を与える虞のあるノイズ以外のノイズについては無視することができ、記憶部326に記憶させておく必要がなくなる。
【0034】
このため、記憶部326は、記憶容量の小さなものでよいことになってコストダウンに貢献し得る。この記憶部326として、ROM322を用いることもできる。勿論、ステップ周波数とは無関係にすべてのノイズを記憶部326に記憶させておくようにすることも可能であることはいうまでもない。
【0035】
また、CPU321には、受信機能制御部321a、第1判別部321b、第2判別部321c、第3判別部321d、第4判別部321e及び切換制御部321fとしての機能実現手段を備えている。受信機能制御部321aは、操作スイッチ34を操作することにより実行される自動チューニング機能やミュート機能等のラジオ受信機としての種々の機能を制御するものである。例えば、自動チューニング機能について言えば、図略の設定スイッチにより所定の受信バンドに設定した後、オートシーク選局を選択して操作スイッチ34をオン操作すると、PLL回路18に対しステップ周波数単位で設定された選局信号が所定のタイミングで順次供給される。これにより、PLL回路18から局部発振回路16に供給される電圧が可変されることにより局部発振回路16の発振周波数が低い値から高い値(又は、高い値から低い値)に順次変更され、ステップ周波数単位で設定された受信周波数に順次切り換えられることになる。
【0036】
第1判別部321bは、ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、その切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第1クロック発振回路324のノイズの周波数と一致するか否かを判別するものである。この受信周波数とノイズ周波数との一致判別とは、受信周波数がノイズの所定幅の周波数範囲内に存在するか否かを判別することをいう。すなわち、この周波数範囲は、受信周波数がノイズにより干渉を受ける虞があるノイズ干渉領域となるものである。
【0037】
第2判別部321cは、PLL回路18がロックされたか否かを判別するものである。この判別は、制御部32からPLL回路18に対し選局信号が送信された後にロックビットの状態が「ハイ」(又は、「ロー」)になったか否かを検出することにより実行される。
【0038】
第3判別部321dは、切り換えられた受信周波数に放送電波(放送局)が存在するか否かを判別するものである。この判別は、放送電波の周波数と局部発振回路16の発振周波数とにより生成される中間周波信号(例えば、FM放送の場合には、10.7MHz)が存在するか否かを検出することで実行される。すなわち、切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在する場合には所定の中間周波信号が存在し、切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在しない場合には中間周波信号が存在しないので、この中間周波信号の有無により判別が可能となる。
【0039】
第4判別部321eは、放送電波を受信している状態において、操作スイッチ34が新たに操作されて次の選局指示が行われた否かを判別する。この判別は、放送電波を受信しているときに操作スイッチ34から送出された操作信号を検出することで実行される。
【0040】
切換制御部321fは、切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第1クロック発振回路324のノイズの周波数と一致するとき等に、第2クロック発振回路325に切り換えるものである。すなわち、切り換え予定の受信周波数と第1クロック発振回路324から発生するノイズの周波数とが一致する場合、第1スイッチ部324bへの駆動信号の供給が停止される一方、第2スイッチ部325bに駆動信号が供給されて第2クロック発振回路325が駆動されるようになっている。
【0041】
これにより、切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在している場合でも、クロック発振回路のノイズによる干渉を受けないようにすることができる。なお、切り換え予定の受信周波数と第1クロック発振回路324から発生するノイズの周波数とが一致しない場合は、第1スイッチ部324bへの駆動信号の供給は継続された状態となる。
【0042】
また、切換制御部321fは、第1クロック発振回路324から第2クロック発振回路325に切り換えられた後、放送電波が第2クロック発振回路325のノイズの干渉を受ける虞があるときは第2クロック発振回路325を第1クロック発振回路324に切り換える。なお、ラジオ受信機10の動作初期時においては、第1クロック発振回路324が作動するように設定されている。
【0043】
図2及び図3は、制御部32のチューニング動作の一例を概略的に示すフローチャートである。ここでは、米国のFM放送バンドでオートシーク選局を選択した場合の動作を例に説明する。また、ラジオ受信機10の電源をオンにした直後においては、制御部32は第1クロック発振回路324により動作するようにプログラムされている。なお、米国のFM放送バンドは、87.5〜107.9MHzの周波数範囲に設定され、例えば100KHz間隔(ステップ周波数100KHzの場合)で放送局が存在し得るようになっている。
【0044】
いま、ラジオ受信機10の電源がオンにされた状態において、操作スイッチ34を操作すると、記憶部326に記憶されている第1クロック発振回路324から発生するノイズが検索され、次の切り換え予定の受信周波数(例えば、87.5MHzから87.6MHzへの切り換え)が第1クロック発振回路324のノイズの干渉領域内にあるか否かが第1判別部321bにより判別される(ステップS1)。
【0045】
このステップS1での判別が否定されると、次の受信周波数に切り換えるための選局信号(例えば、87.5MHzから87.6MHzへ切り換えるための選局信号)が受信機能制御部321aによりPLL回路18に送信され(ステップS3)、引き続いてPLL回路18がロックされたか否かが第2判別部321cにより判別される(ステップS5)。このステップS5での判別が肯定されると、切り換えられた受信周波数に放送電波が存在しているか否かが第3判別部321dにより判別される(ステップS7)。なお、ステップS5での判別が否定されたときは、判別が肯定されるまで待機する。
【0046】
ステップS7での判別が肯定されると、その切り換えられた受信周波数での放送電波が受信され、受信障害の生じない良好な受信状態が維持される。なお、PLL回路18がロックされるまでのチューニング動作が継続されている期間は、受信機能制御部321aによりミュート回路26が作動されて音声出力がミュートされるようになっており、不要な雑音等がスピーカ30から出力されないようになっている。
【0047】
次いで、放送電波が受信されている状態において、操作スイッチ34が操作されたか否か(すなわち、次の選局操作が行われたか否か)が第4判別部321eにより判別され(ステップS9)、この判別が否定されると放送電波の受信状態が継続される。また、ステップS7での判別が否定されたとき、及び、ステップS9での判別が肯定されたときは、ステップS1に移行して以降のステップが繰り返し実行される。
【0048】
なお、ステップS7又はステップS9からステップS1に移行したとき、予め設定されているステップ周波数単位での次の切り換え予定の受信周波数(例えば、87.6MHzから87.7MHzへの切り換え)が第1クロック発振回路324のノイズの干渉領域内にあるか否かが第1判別部321bにより判別されることになる。
【0049】
一方、ステップS1での判別が肯定されると、切り換え予定の受信周波数(例えば、87.5MHzから87.6MHzへの切り換え)に放送電波が存在している場合に受信障害が生じる虞があるので、実際に放送電波が存在しているかどうかとは関係なく切換制御部321fにより第1クロック発振回路324から第2クロック発振回路325への切り換えが行われる(ステップS11)。この切り換えに要する時間は例えば6ms程度という短時間であり、CPU321の動作に影響を与えることはない。
【0050】
そして、この切り換えと略同時に、第2クロック発振回路325のクロック周波数による動作状態で、次の受信周波数に切り換えるための選局信号(例えば、87.5MHzから87.6MHzへ切り換えるための選局信号)が受信機能制御部321aによりPLL回路18に送信され(ステップS13)、引き続いてPLL回路18がロックされたか否かが第2判別部321cにより判別される(ステップS15)。
【0051】
このステップS15での判別が肯定されると、切り換えられた受信周波数に放送電波が存在しているか否かが第3判別部321dにより判別される(ステップS17)。なお、ステップS15での判別が否定されたときは、判別が肯定されるまで待機する。そして、ステップS17での判別が肯定されると、その切り換えられた受信周波数での放送電波が受信され、受信障害の生じない良好な受信状態が維持される。なお、上記したように、PLL回路18がロックされるまでのチューニング動作が継続されている期間は、受信機能制御部321aによりミュート回路26が作動されて音声出力がミュートされるようになっており、不要な雑音等がスピーカ30から出力されないようになっている。
【0052】
次いで、放送電波が受信されている状態において、操作スイッチ34が操作されたか否か(すなわち、次の選局操作が行われたか否か)が第4判別部321eにより判別され(ステップS19)、この判別が否定されると放送電波の受信状態が継続される。また、ステップS17での判別が否定されたとき、及び、ステップS19での判別が肯定されたときは、記憶部326に記憶されている第1クロック発振回路324から発生するノイズが検索され、次に切り換え予定の受信周波数が第1クロック発振回路324のノイズの干渉領域内にあるか否かが第1判別部321bにより判別される(ステップS21)。
【0053】
すなわち、ステップS17又はステップS19からステップS21に移行したとき、予め設定されているステップ周波数単位での次の切り換え予定の受信周波数(例えば、87.6MHzから87.7MHzへの切り換え)が第1クロック発振回路324のノイズの干渉領域内にあるか否かが第1判別部321bにより判別されることになる。
【0054】
そして、ステップS21での判別が否定されると、切り換え予定の受信周波数(例えば、87.6MHzから87.7MHzへの切り換え)に放送電波が存在している場合に受信障害が生じる虞があるので、実際に放送電波が存在しているかどうかとは関係なく切換制御部321fにより第2クロック発振回路325から第1クロック発振回路324への切り換えが行われ(ステップS23)、その後にステップS3に移行して以降のステップが繰り返し実行される。
【0055】
すなわち、ステップS21での判別が否定されたときは、少なくとも第1クロック発振回路324により生じるノイズの干渉を受ける虞がないので、第2クロック発振回路325から第1クロック発振回路324への切り換えが行われるようになっている。勿論、受信周波数によっては、第2クロック発振回路325により生じるノイズの干渉を受ける虞がない場合もあり得るが、本実施形態では第2クロック発振回路325により生じるノイズについては記憶部326に記憶されていないので、受信障害の生じる虞のない第1クロック発振回路324への切り換えが行われることになる。なお、ステップS23での切り換えに要する時間は例えば6ms程度という短時間であり、CPU321の動作に影響を与えることはない。
【0056】
また、ステップS23からステップS3に移行したとき、第1クロック発振回路324のクロック周波数による動作状態で、次の受信周波数に切り換えるための選局信号が受信機能制御部321aによりPLL回路18に送信されることになる。また、ステップS21での判別が肯定されると、第2クロック発振回路325により生じるノイズの干渉を受ける虞がないので、そのままステップS13に移行して以降のステップが繰り返し実行される。
【0057】
本考案は、上記実施形態のように構成されており、ステップ周波数単位で設定されている受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部326に記憶されているノイズの周波数と一致する場合で第1クロック発振回路324を用いている場合に第2クロック発振回路325に切り換えると共に、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部326に記憶されているノイズの周波数と一致しない場合で第2クロック発振回路325を用いている場合に第1クロック発振回路324に切り換えるようにしているので、簡単な構成であるにもかかわらず第1,第2クロック発振回路324,325から発生する高調波やスプリアス等のノイズによる受信障害が確実に阻止されることになる。
【0058】
また、上記実施形態では、次の受信周波数に切り換えるための選局信号がPLL回路18に送信される前に、その切り換え予定の受信周波数が第1クロック発振回路324からのノイズの干渉を受けるか否かが判別され、ノイズの干渉を受ける虞がある場合で第1クロック発振回路324を用いている場合に、ノイズの干渉を受けない第2クロック発振回路325に切り換えられる一方、第1クロック発振回路324からのノイズの干渉を受ける虞がない場合で第2クロック発振回路325を用いている場合に第1クロック発振回路324に切り換えられるようになっているので、ノイズを放送電波と誤認識して受信するようなことがなくなる結果、ノイズの干渉を受けることなく放送電波を確実に受信することができるようになる。
【0059】
なお、本考案は、上記実施形態のものに限定されるものではなく、以下に述べるような種々の変形態様を採用することができる。
【0060】
(1)上記実施形態では、選局動作をオートシーク選局の場合について説明しているが、プリセット選局やマニュアル選局の場合でも同様の選局動作を行わせることができる。例えば、プリセット選局の場合、操作スイッチ34を操作すると、選局しようとする予め設定された受信周波数に切り換える前にその切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されているノイズの周波数と一致するか否かを第1判別部321bにより判別し、一致する場合には切換制御部321fによりノイズの干渉を受けない他のクロック発振回路に切り換えるようにすればよい。
【0061】
(2)上記実施形態では、ラジオ受信機10の全体構成を説明しているが、本考案をラジオ受信機10を構成するための選局装置とすることも可能である。この場合、選局装置は、少なくとも局部発振回路16、PLL回路18、混合回路20及び制御部32を含んで構成されておればよい。勿論、高周波増幅回路14、中間周波増幅回路22、復調回路24等のうちの1乃至複数の回路を含むようにすることも可能である。要は、局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信する制御部を備えたスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機が構成可能となるようになっておればよい。
【0062】
(3)上記実施形態では、CPU321を動作させるためのクロック発振回路として、第1クロック発振回路324と第2クロック発振回路325との2つのクロック発振回路を備えているが、これに限るものではない。例えば、3つ以上のクロック発振回路を備えたものとすることも可能である。この場合、切換制御部321fは、3つ以上のクロック発振回路のうちノイズの干渉を受けない1の発振回路に切り換えるようになっておればよい。
【0063】
(4)上記実施形態では、記憶部326には第1クロック発振回路324から発生するノイズだけを記憶させるようにしているが、第1クロック発振回路324及び第2クロック発振回路325の両方から発生するノイズを各クロック発振回路と対応付けて記憶させておくようにすることもできる。この場合、例えば、図3に示すフローチャートにおけるステップS21を第2クロック発振回路のノイズの干渉領域内にあるか否かを判別するようにすればよい。
【0064】
(5)上記実施形態では、予め設定された受信周波数に切り換える前に、その切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されているノイズの周波数と一致し、かつ当該一致するクロック発振回路を用いている場合にノイズの周波数が切り換え予定の受信周波数と一致しない他のクロック発振回路に切り換えるようにしているが、これに限るものではない。例えば、予め設定された受信周波数に切り換えた後に、その切り換えた受信周波数が記憶部326に記憶されているノイズの周波数と一致し、かつ当該一致するクロック発振回路を用いている場合にノイズの周波数が切り換えた受信周波数と一致しない他のクロック発振回路に切り換えるようにすることも可能である。この場合、他のクロック発振回路への切り換えが完了するまでミュート回路26を作動させておけばよい。
【0065】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1乃至3の選局装置によれば、クロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、受信する放送電波が第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、第1クロック発振回路から発生するノイズのうち放送電波に対して干渉を与えるノイズの周波数が予め記憶された記憶手段と、ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が記憶手段に記憶されているノイズの周波数と一致するか否かを判別する一致判別手段と、一致する場合で第1クロック発振回路を用いている場合に第2クロック発振回路に切り換えると共に、一致しない場合で第2クロック発振回路を用いている場合に第1クロック発振回路に切り換える切換制御手段とを備えているので、クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの干渉による受信障害を確実に阻止することができる選局装置が実現される。
【0066】
また、請求項4乃至6のラジオ受信機によれば、クロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、受信する放送電波が第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、第1クロック発振回路から発生するノイズのうち放送電波に対して干渉を与えるノイズの周波数が予め記憶された記憶手段と、ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が記憶手段に記憶されているノイズの周波数と一致するか否かを判別する一致判別手段と、一致する場合で第1クロック発振回路を用いている場合に第2クロック発振回路に切り換えると共に、一致しない場合で第2クロック発振回路を用いている場合に第1クロック発振回路に切り換える切換制御手段とを備えているので、クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの干渉による受信障害を確実に阻止することができるラジオ受信機が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態に係る選局装置が適用されるラジオ受信機の基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すラジオ受信機の実施形態における制御手段のチューニング動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示すラジオ受信機の実施形態における制御手段のチューニング動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 ラジオ受信機
14 高周波増幅回路
16 局部発振回路
18 PLL回路
20 混合回路
22 中間周波増幅回路
24 復調回路
26 ミュート回路
28 低周波増幅回路
30 スピーカ
32 制御手段
324 第1クロック発振回路
325 第2クロック発振回路
326 記憶部(記憶手段)
321a 受信機能制御部(受信機能制御手段)
321b 第1判別部(第1判別手段)
321c 第2判別部(第2判別手段)
321d 第3判別部(第3判別手段)
321e 第4判別部(第4判別手段)
321f 切換制御部(切換制御手段)
324a 第1発振素子(発振素子)
325a 第2発振素子(発振素子)
324b 第1スイッチ部(電子スイッチ素子)
325b 第2スイッチ部(電子スイッチ素子)

Claims (6)

  1. 局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信することにより所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換え、その切り換えた受信周波数に放送電波が存在する場合に当該放送電波を受信するようにした自動チューニングされるスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機を構成するための選局装置であって、
    クロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、受信する放送電波が第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、第1クロック発振回路から発生するノイズのうち放送電波に対して干渉を与えるノイズの周波数が予め記憶された記憶手段と、前記ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶手段に記憶されているノイズの周波数と一致するか否かを判別する一致判別手段と、一致する場合で第1クロック発振回路を用いている場合に第2クロック発振回路に切り換えると共に、一致しない場合で第2クロック発振回路を用いている場合に第1クロック発振回路に切り換える切換制御手段とを備えたことを特徴とする選局装置。
  2. 前記切換制御手段は、第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え又は第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えを次の受信周波数に切り換える前に行うようにしたものであることを特徴とする請求項1記載の選局装置。
  3. 前記第1及び第2クロック発振回路はそれぞれ発振素子と当該発振素子に直列接続された電子スイッチ素子とを含み、前記切換制御手段は各電子スイッチ素子をオンオフ制御することによりクロック発振回路を切り換えるようにしたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の選局装置。
  4. 局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信することにより所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換え、その切り換えた受信周波数に放送電波が存在する場合に当該放送電波を受信するようにした自動チューニングされるスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機であって、
    クロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、受信する放送電波が第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、第1クロック発振回路から発生するノイズのうち放送電波に対して干渉を与えるノイズの周波数が予め記憶された記憶手段と、前記ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶手段に記憶されているノイズの周波数と一致するか否かを判別する一致判別手段と、一致する場合で第1クロック発振回路を用いている場合に第2クロック発振回路に切り換えると共に、一致しない場合で第2クロック発振回路を用いている場合に第1クロック発振回路に切り換える切換制御手段とを備えたことを特徴とするラジオ受信機。
  5. 前記切換制御手段は、第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え又は第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えを次の受信周波数に切り換える前に行うようにしたものであることを特徴とする請求項4記載のラジオ受信機。
  6. 前記第1及び第2クロック発振回路はそれぞれ発振素子と当該発振素子に直列接続された電子スイッチ素子とを含み、前記切換制御手段は各電子スイッチ素子をオンオフ制御することによりクロック発振回路を切り換えるようにしたものであることを特徴とする請求項4又は5記載のラジオ受信機。
JP2003004397U 2003-08-21 2003-08-21 選局装置及びラジオ受信機 Expired - Lifetime JP3104732U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003004397U JP3104732U (ja) 2003-08-21 2003-08-21 選局装置及びラジオ受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003004397U JP3104732U (ja) 2003-08-21 2003-08-21 選局装置及びラジオ受信機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000345496A Continuation JP2002171181A (ja) 2000-11-13 2000-11-13 選局装置及びラジオ受信機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3104732U true JP3104732U (ja) 2004-10-14

Family

ID=43258128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003004397U Expired - Lifetime JP3104732U (ja) 2003-08-21 2003-08-21 選局装置及びラジオ受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3104732U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3906792B2 (ja) 高周波信号受信装置とその製造方法
US20080212785A1 (en) Appliance for Converting Digital Audio Broadcast (Dab) Signals
EP0316879B1 (en) Radio with broad band automatic gain control circuit
EP0428173B1 (en) Radio frequency signal amplifying circuit in radio receiver
JP2008311838A (ja) 受信装置
JPS58107715A (ja) 選局装置
US6754289B2 (en) Synthesizer receiver
JP3104732U (ja) 選局装置及びラジオ受信機
JP2002171181A (ja) 選局装置及びラジオ受信機
JP3868943B2 (ja) 選局装置及びラジオ受信機
JP2006325252A (ja) 選局装置及びラジオ受信機
JPH1168519A (ja) 受信機の自動選局装置
US20080090542A1 (en) Method for interference-free frequency change in a receiving system with a plurality of parallel operated recevers
JP3106693U (ja) ラジオ受信機
JPH08274590A (ja) デジタル・アナログ共用受信装置
JP2006033616A (ja) ラジオ受信機のトラッキング調整方法及びラジオ受信機
JPH04247723A (ja) 無線通信波検出装置
JP2000174653A (ja) ダブルコンバージョン方式のラジオ受信装置
JP2822378B2 (ja) Fm受信機の中間周波数自動調整方式
JPS6312406B2 (ja)
JP2560732Y2 (ja) ラジオ受信機
JP2512528B2 (ja) シンセサイザチュ―ナを有する受信機
JP2511517Y2 (ja) 受信機
KR100824061B1 (ko) 반송파 주파수를 자동으로 검색하는 fm라디오 튜너집적회로 및 그 방법
JP2661806B2 (ja) 受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

EXPY Cancellation because of completion of term