JP3868943B2 - 選局装置及びラジオ受信機 - Google Patents

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本発明は、スーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機を構成する選局装置及びラジオ受信機に関する。
近年、スーパーヘテロダイン方式を採用したラジオ受信機では、マイクロコンピュータにより自動チューニングするように構成されたものが多用されている。このようなラジオ受信機では、マイクロコンピュータを動作させるクロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズによる干渉を受けてS/N比が悪化したり、ノイズがハイレベルの場合には放送電波と誤認して同調回路がロックされ、スピーカから大きな雑音が出力されたりして正常な受信が阻害されるという事態が生じる。
このため、従来のラジオ受信機では、一般的には、クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの周波数が放送電波の周波数からできるだけ離間した値になるように水晶発振子等の発振素子の基本周波数を適切なものに変更したり、ノイズ発生源を高周波回路部から遠ざけたり、ノイズ発生源をシールドしたりすることにより正常な受信が阻害されないようにしていた。また、クロック発振回路の発振周波数を回路素子の定数を変更させる等してシフトさせることにより正常な受信が阻害されないようにする場合もあった。
一方、発振素子の基本周波数を変更するものでは、一定の放送電波には対応できても広い周波数範囲に亘って放送電波が多数存在する場合には十分に対応できないことになり、ノイズ発生源を高周波回路部から遠ざけたり、ノイズ発生源をシールドしたりするものでは、ラジオ受信機が不可避的に大型化してしまうことから小型化が要望される状況下においては十分な対応が不可能になり、クロック発振回路の発振周波数をシフトさせるものでは、そのシフト量が僅かなもので十分な対応ができないことから、発振周波数の異なる2つのクロック発振回路を高調波やスプリアス等のノイズの干渉を受けない方に切り換えて用いることで、ノイズによる干渉を受けないようにすることが提案されている。
すなわち、この提案されている構成は、一方のクロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの周波数を記憶部に記憶させておき、受信する放送電波がその記憶部に記憶されている周波数と一致する場合に他方のクロック発振回路に切り換えるようにするというものである(例えば、特許文献1)。
特開2002-171181号公報
ところが、発振周波数の異なる2つのクロック発振回路をノイズの干渉を受けない方に切り換えて用いる構成では、クロック発振回路を一方から他方に切り換えたとき、マイクロコンピュータを構成するCPU(Central Processing Unit)の動作が切り換えたクロ
ック発振回路の発振周波数に直ぐには追随できず、CPUの動作が一時的に停止したり不安定になったりすることから、受信周波数の高速での切り換えが行いずらくなるという不都合がある。
また、クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズは広い周波数範囲に亘って存在しており、しかも、それぞれのノイズについて放送電波に干渉を与える周波数範囲を記憶部に記憶させておく必要があることから、大きな記憶容量を有する記憶部が必要になり、そのことが低廉化を図るうえで支障になるという不都合もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、クロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの干渉による受信障害を確実に阻止することができると共に、受信周波数の高速での切り換えができ、しかも低廉化に寄与し得る選局装置及びラジオ受信機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信することにより、所定の放送周波数帯域において所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換え、その切り換えた受信周波数に放送電波が存在する場合に当該放送電波を受信するようにしたマイクロコンピュータにより自動チューニングされるスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機を構成するための選局装置であって、前記マイクロコンピュータを動作させるためのクロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、受信する放送電波が前記第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に当該第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、前記放送周波数帯域を前記第1クロック発振回路から発生するノイズにより放送電波に対して干渉を与える周波数範囲であって当該周波数範囲においては前記第2クロック発振回路から発生するノイズによっては当該放送電波に対して干渉を与えない所定幅の第1領域及び前記第1クロック発振回路から発生するノイズによっては干渉を与えない周波数範囲である所定幅の第2領域に区分すると共に、これら2種類の領域のうち第領域が記憶された記憶部と、前記ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第領域に属するか否かを判別する領域判別部と、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第領域に属する場合で前記第クロック発振回路を用いている場合に、前記第クロック発振回路を一定時間だけ前記第クロック発振回路と同時に駆動させ、その後に当該第クロック発振回路の駆動のみに切り換える一方、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第領域に属しない場合で前記第クロック発振回路を用いている場合に、前記第クロック発振回路を一定時間だけ前記第クロック発振回路と同時に駆動させ、その後に当該第クロック発振回路の駆動のみに切り換える切換制御部とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記切換制御部が、第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え又は第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えを次の受信周波数に切り換える前に行うものであることを特徴としている。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に係るものにおいて、前記第1クロック発振回路及び前記第2クロック発振回路がそれぞれ発振素子と当該発振素子に直列接続された電子スイッチ素子とを含み、前記切換制御手段が各電子スイッチ素子をオンオフ制御することによりクロック発振回路を切り換えるものであることを特徴としている。
また、請求項4の発明は、局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信することにより、所定の放送周波数帯域において所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換え、その切り換えた受信周波数に放送電波が存在する場合に当該放送電波を受信するようにしたマイクロコンピュータにより自動チューニングされるスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機であって、前記マイクロコンピュータを動作させるためのクロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、受信する放送電波が前記第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に当該第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、前記放送周波数帯域を前記第1クロック発振回路から発生するノイズにより放送電波に対して干渉を与える周波数範囲であって当該周波数範囲においては前記第2クロック発振回路から発生するノイズによっては当該放送電波に対して干渉を与えない所定幅の第1領域及び前記第1クロック発振回路から発生するノイズによっては干渉を与えない周波数範囲である所定幅の第2領域に区分すると共に、これら2種類の領域のうち第2領域が記憶された記憶部と、前記ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第2領域に属するか否かを判別する領域判別部と、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第2領域に属する場合で前記第2クロック発振回路を用いている場合に、前記第1クロック発振回路を一定時間だけ前記第2クロック発振回路と同時に駆動させ、その後に当該第1クロック発振回路の駆動のみに切り換える一方、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第2領域に属しない場合で前記第1クロック発振回路を用いている場合に、前記第2クロック発振回路を一定時間だけ前記第1クロック発振回路と同時に駆動させ、その後に当該第2クロック発振回路の駆動のみに切り換える切換制御部とを備えたことを特徴としている。
また、請求項5の発明は、請求項4に係るものにおいて、前記切換制御部が、第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え又は第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えを次の受信周波数に切り換える前に行うものであることを特徴としている。
また、請求項6の発明は、請求項4又は5に係るものにおいて、前記第1クロック発振回路及び前記第2クロック発振回路がそれぞれ発振素子と当該発振素子に直列接続された電子スイッチ素子とを含み、前記切換制御手段が各電子スイッチ素子をオンオフ制御することによりクロック発振回路を切り換えるものであることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部に記憶されている所定幅の第領域に属するか否かを判別するようにしていることから、多数のノノイズの周波数と一致するか否かを個別に判別する場合に比べて判別処理時間を短縮することができることに加え、クロック発振回路の切り換え時には両方のクロック発振回路を一定時間だけ同時に駆動し、その後に切り換えるクロック発振回路のみが駆動される構成としていることから、いきなりクロック発振回路を切り換える場合に比べてマイクロコンピュータを構成するCPUに供給されるクロック信号の発振周波数が切り換えたクロック発振回路の発振周波数に短時間でスムーズに移譲されることになる。このため、クロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止することができることに加え、自動チューニングする場合の受信周波数の高速での切り換えができる選局装置が実現され、これにより信頼性の高いラジオ受信機が構成される。
また、記憶部には個々のノイズの周波数ではなくて所定幅の第領域を記憶するようにしていることから、記憶容量が少なくて済むことで選局装置の低廉化が実現され、ひいてはラジオ受信機の低廉化が実現される。
請求項2の発明によれば、次の受信周波数への切り換えが行われるまでに第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え、あるいは第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えが行われるので、その切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在する場合であっても受信障害が生じない状態で速やかにその受信周波数に切り換えられることになる。このため、クロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得る選局装置が実現され、これにより信頼性の高いラジオ受信機を構成することが可能になる。
また、請求項3の発明によれば、電子スイッチ素子がオンにされたクロック発振回路が駆動され、これにより受信した放送電波の周波数がクロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの干渉を受けないクロック発振回路に切り換えられることになる。このため、ノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得る選局装置が容易に実現され、これにより信頼性の高いラジオ受信機を構成することが可能になる。
請求項の発明によれば、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部に記憶されている第2領域に属するか否かを判別するようにしていることから、多数のノノイズの周波数と一致するか否かを個別に判別する場合に比べて判別処理時間を短縮することができることに加え、クロック発振回路の切り換え時には両方のクロック発振回路を一定時間だけ同時に駆動し、その後に切り換えるクロック発振回路のみが駆動される構成としていることから、いきなりクロック発振回路を切り換える場合に比べてマイクロコンピュータを構成するCPUに供給されるクロック信号の発振周波数が切り換えたクロック発振回路の発振周波数に短時間でスムーズに移譲されることになる。このため、クロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止することができると共に、自動チューニングする場合の受信周波数の高速での切り換えができるラジオ受信機が実現される。
また、記憶部には個々のノイズの周波数ではなくて所定幅の第2領域を記憶するようにしていることから、記憶容量が少なくて済むことでラジオ受信機の低廉化が実現される。
請求項5の発明によれば、次の受信周波数への切り換えが行われるまでに第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え、あるいは第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えが行われるので、その切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在する場合であっても受信障害が生じない状態で速やかにその受信周波数に切り換えられることになる。このため、クロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得るラジオ受信機が実現される。
また、請求項6の発明によれば、電子スイッチ素子がオンにされたクロック発振回路が駆動され、これにより受信した放送電波の周波数がクロック発振回路から発生する高調波やスプリアス等のノイズの干渉を受けないクロック発振回路に切り換えられることになる。このため、ノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得るラジオ受信機が容易に実現される。
図1は、本発明の一実施形態に係る選局装置が適用されるラジオ受信機の基本構成を示すブロック図である。この図において、ラジオ受信機10は、民生用のものであり、放送電波を受信するアンテナ12と、アンテナ12から入力された受信信号を増幅する高周波増幅回路14と、局部発振信号を生成する局部発振回路16と、局部発振回路16で生成される局部発振信号の周波数を設定変更するPLL(Phase-Locked Loop)回路18と、
高周波増幅回路14で増幅された受信信号と局部発振回路16で生成された局部発振信号とで受信信号を所定の中間周波数に変換する混合回路20とを備えている。なお、局部発振回路16及び混合回路20により周波数変換回路が構成される。
また、ラジオ受信機10は、混合回路20で得られた中間周波信号を増幅する中間周波増幅回路22と、増幅された中間周波信号を復調する復調回路24と、音声をミュートするためのミュート回路26と、復調された低周波信号を増幅する低周波増幅回路28と、増幅された低周波信号を音声として出力する音声出力手段であるスピーカ30と、PLL回路18に対し選局信号を送信する制御部(システムコントローラ)32とを備えている。なお、このラジオ受信機10は、本実施形態では、FM放送(FM)、短波放送(SW)、中波放送(MW)、長波放送(LW)等の広帯域の放送電波を受信可能に構成したものである。
また、PLL回路18は、例えば、プログラマブル分周器、位相比較器、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、低域フィルタ等からなる公知の構成のものであり、プログラマブル分周器に制御部32から選局信号(周波数データ)が供給されることで出力される電圧が局部発振回路16に設けられた可変容量ダイオードに印加され、これにより局部発振回路16の発信周波数が可変されるようにしたものである。また、高周波増幅回路14や混合回路20等の他の回路も公知の構成のものであるため、それらの詳細な説明を省略する。
制御部32は、マイクロコンピュータにより構成されたものであり、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)321と、所定の処理プログラム及びデータが記録されたROM(Read-Only Memory)322と、データを一時的に記録するRAM(Random Access Memory)323と、CPU321の動作速度を決めるクロック信号を生成する第1クロック発振回路324と、第1クロック発振回路324よりも低い発振周波数のクロック信号を生成する第2クロック発振回路325とを備えている。
また、制御部32は、FM放送(FM)や短波放送(SW)等の各放送周波数帯域のうち第1クロック発振回路324から発生する高調波やスプリアス等のノイズにより放送電波に対して干渉を与える周波数範囲である所定幅の複数の干渉領域が記憶されているROM等からなる記憶部326を備えている。
すなわち、各放送周波数帯域を、第1クロック発振回路324から発生するノイズにより放送電波に対して干渉を与える周波数範囲であって、当該周波数範囲においては第2クロック発振回路325から発生するノイズによっては当該放送電波に対して干渉を与えない所定幅の複数の第1領域(干渉領域)と、第1クロック発振回路324から発生するノイズによっては干渉を与えない周波数範囲である所定幅の複数の第2領域(非干渉領域)とに区分し、これら2種類の領域のうち第1領域(干渉領域)が記憶部326に記憶されている。この点の詳細については後述する。
なお、制御部32を構成するCPU321には、受信する放送電波(放送局)を切り換える操作等を行うための操作スイッチ34と、受信周波数等を表示する表示部36とが接続されている。
第1クロック発振回路324は、例えば発振周波数(基本発振周波数)が7.200MHzに設定されたもので、水晶発振子等からなる第1発振素子324aと、この第1発振素子324aに直列接続され、CPU321からの指令信号に基づき供給される駆動信号によりオンオフ制御される電子スイッチ素子であるNPN型トランジスタからなる第1スイッチ部324bとから構成されている。この第1スイッチ部324bはベース抵抗324cを介して所定のベース電流が供給されることでオンとなり、これにより第1発振素子324aが駆動されるようになっている。
また、第2クロック発振回路325は、例えば発振周波数(基本発振周波数)が4.332MHzに設定されたもので、水晶発振子等からなる第2発振素子325aと、この第2発振素子325aに直列接続され、CPU321からの指令信号に基づき供給される駆動信号によりオンオフ制御される電子スイッチ素子であるNPN型トランジスタからなる第2スイッチ部325bとから構成されている。この第2スイッチ部325bはベース抵抗325cを介して所定のベース電流が供給されることでオンとなり、これにより第2発振素子325aが駆動されるようになっている。
これら第1スイッチ部324b及び第2スイッチ部325bは、第1スイッチ部324bがオンのときに第2スイッチ部325bがオフとなり、第2スイッチ部325bがオンのときに第1スイッチ部325bがオフとなるようになっており、いずれか一方のクロック発振回路(第1クロック発振回路324又は第2クロック発振回路325)が選択的に用いられることになるが、クロック発振回路の切り換え時においては、第1スイッチ部324bと第2スイッチ部325bの両方が一定時間(例えば、約6ms)だけオンとなり、第1クロック発振回路324と第2クロック発振回路325の両方が同時に駆動され、一定時間経過後(例えば、約6ms経過後)に切り換え予定の一方のクロック発振回路のみが駆動されるようになっている。
すなわち、水晶発振子等からなる第1発振素子324a及び第2発振素子325aは、図2に示すように、駆動電圧が印加されてから所定の発振周波数及び発振電圧に達するまでに一定時間(例えば、約3ms)が必要となるため、いきなり第1クロック発振回路324(あるいは、第2クロック発振回路325)から第2クロック発振回路325(あるいは、第1クロック発振回路324)に切り換えたのでは、切り換えたクロック発振回路が安定した駆動状態になるまでの間、CPU321が動作しないか不安定な状態になる。
このため、本実施形態では、第1クロック発振回路324(あるいは、第2クロック発振回路325)から第2クロック発振回路325(あるいは、第1クロック発振回路324)に切り換える場合、図3に示すように、一定時間(例えば、約6ms)だけ第1発振素子324a及び第2発振素子325aの両方の発振素子に駆動電圧を供給するようにしている。これにより、制御部32を構成するCPU321に供給されるクロック信号の発振周波数が切り換えたクロック発振回路の発振周波数に短時間でスムーズに移譲されることになり、受信周波数の高速での切り換えが可能になるにも拘わらずクロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得ることになる。
なお、第1,第2クロック発振回路324,325の第1,第2発振素子324a,325aの各一端側には第1,第2スイッチ部324b,325bを介してアースとの間に共通の安定用コンデンサ327が接続され、第1,第2発振素子324a,325aの各他端側にはアースとの間に共通の安定用コンデンサ328が接続されている。
ここで、第1クロック発振回路324から発生する高調波やスプリアス等のノイズにより放送電波に対して干渉を与える所定幅の複数の第1領域(干渉領域)の記憶部326への書き込みは、次のような確認作業を経て行われたものである。すなわち、ラジオ受信機10の設計段階で、シールドルーム内等の外来電波の存在しない環境下において、所定の発振周波数に設定してある第1クロック発振回路324を駆動させ、その高調波やスプリアス等のノイズが高周波増幅回路14や局部発振回路16等の高周波回路に混入する状況をスペクトラムアナライザにより観測し、各ノイズの周波数を記録紙等に記録する。
次に、第1クロック発振回路324よりも低い発振周波数に設定してある第2クロック発振回路325を駆動させ、その高調波やスプリアス等のノイズが高周波増幅回路14や局部発振回路16等の高周波回路に混入する状況をスペクトラムアナライザにより観測し、各ノイズの周波数を記録紙等に記録する。
このような観測をFM放送(FM)、短波放送(SW)、中波放送(MW)、長波放送(LW)等の各放送周波数帯域(バンド)毎に、第1,第2クロック発振回路324,325を発振周波数の異なるものに順次取り換えて繰り返して行い、第1クロック発振回路324から発生する高調波やスプリアス等のノイズにより干渉を受ける放送電波(放送局)においては第2クロック発振回路325から発生する高調波やスプリアス等のノイズによっては干渉を受けないようになるまで繰り返し、第1,第2クロック発振回路324,325の発振周波数(基本発振周波数)を決定する。
このようなカット&トライ法により第1,第2クロック発振回路324,325の発振周波数が決定された後、FM放送(FM)、短波放送(SW)、中波放送(MW)、長波放送(LW)等の各放送周波数帯域を、スペクトラムアナライザによる観測データに基づいて、第1クロック発振回路324から発生するノイズにより放送電波に対して干渉を与える周波数範囲であって当該周波数範囲においては第2クロック発振回路325から発生するノイズによっては当該放送電波に対して干渉を与えない所定幅の第1領域(干渉領域)と、第1クロック発振回路324から発生するノイズによっては干渉を与えない周波数範囲である所定幅の第2領域(非干渉領域)とに区分する。
例えば、米国におけるFM放送バンドについて具体的に説明すると、米国におけるFM放送バンドにおいては、発振周波数を7.200MHzに設定した第1クロック発振回路324から発生するノイズは40数個存在し、発振周波数を4.332MHzに設定した第2クロック発振回路325から発生するノイズは60数個存在する。第1クロック発振回路324及び第2クロック発振回路325は、図4に示すように、第1クロック発振回路324から発生するノイズにより干渉を受ける放送電波(放送局)においては第2クロック発振回路325から発生するノイズによっては干渉を受けないように各発振周波数が設定されている。なお、図4における上部の図はFM放送バンドの一部の周波数範囲を示し、下部の図は上部の楕円で囲んだ部分を拡大して示すものである。
このように各発振周波数が設定された第1クロック発振回路324及び第2クロック発振回路325のうち、第1クロック発振回路324におけるFM放送バンドの全周波数範囲を、スペクトラムアナライザによる観測データに基づいて、第1クロック発振回路324から発生するノイズによりステップ周波数単位で設定されている放送電波に対して干渉を与える周波数範囲であって、当該周波数範囲においては第2クロック発振回路325から発生するノイズによっては当該放送電波に対して干渉を与えない周波数範囲を逐一確認すると共に、第1クロック発振回路324から発生するノイズによってはステップ周波数単位で設定されている放送電波に対して干渉を与えない周波数範囲を逐一確認する。
このようにして確認した第1クロック発振回路324から発生するノイズにより放送電波に対して干渉を与える周波数範囲であって、当該周波数範囲においては第2クロック発振回路325から発生するノイズによっては当該放送電波に対して干渉を与えない周波数範囲を第1領域(干渉領域)とし、第1クロック発振回路324から発生するノイズによっては放送電波に対して干渉を与えない周波数範囲を第2領域(非干渉領域)とする。
これらの第1領域(干渉領域)と第2領域(非干渉領域)とは、図5に示すように、第1クロック発振回路324の発振周波数を7.200MHzに設定し、第2クロック発振回路325の発振周波数を4.332MHzに設定した本実施形態では、それぞれ10個ずつ存在し、これら2種類の領域のうちの10個の第1領域が記憶部326に書き込まれる。
この10個の第1領域は、本実施形態では、88.0〜88.5MHz、89.9〜90.2MHz、91.5〜92.2MHz、93.3〜93.7MHz、96.9〜97.3MHz、98.7〜99.2MHz、100.6〜101.0MHz、102.3〜102.8MHz、105.7〜105.9MHz、及び、107.7〜108.0MHzであり、記憶部326には各領域の下限値と上限値とが書き込まれる。なお、米国におけるFM放送バンドのステップ周波数が100KHzである場合、これら各第1領域にはそれぞれ複数の放送電波(放送局)が存在し得ることになる。
ここでは、米国のFM放送バンドについて説明したが、他の放送バンド(放送周波数帯域)についても同様の方法で第1領域と第2領域とに区分し、第1領域を記憶部326に書き込む。このため、各放送周波数帯域毎にノイズの周波数を記憶部326に個別に記憶させる場合に比べ、記憶部326の記憶容量を大幅に削減することができる。
なお、世界各国の放送局は必ず規定されたステップ周波数単位の周波数上に存在することになるため、PLL回路18に送信する選局信号をステップ周波数単位(間隔)で設定するようにしておくことで、第1,第2クロック発振回路324,325から発生するノイズのうち放送電波に対して干渉を与える虞のあるノイズ以外のノイズについては無視することができ、この点からも記憶部326の記憶容量を削減することができる。
また、CPU321には、受信機能制御部321a、第1判別部321b、第2判別部321c、第3判別部321d、第4判別部321e及び切換制御部321fとしての機能実現手段を備えている。受信機能制御部321aは、操作スイッチ34を操作することにより実行される自動チューニング機能やミュート機能等のラジオ受信機としての種々の機能を制御するものである。例えば、自動チューニング機能について言えば、図略の設定スイッチにより所定の受信バンドに設定した後、オートシーク選局を選択して操作スイッチ34をオン操作すると、PLL回路18に対しステップ周波数単位で設定された選局信号が所定のタイミングで順次供給される。これにより、PLL回路18から局部発振回路16に供給される電圧が可変されることにより局部発振回路16の発振周波数が低い値から高い値(又は、高い値から低い値)に順次変更され、ステップ周波数単位で設定された受信周波数に順次切り換えられることになる。
第1判別部321bは、ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、その切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第1クロック発振回路324のいずれかの第1領域に属するか否か(すなわち、記憶部326に記憶されている各領域の下限値と上限値の範囲内に存在するか否か)を判別するものである。
第2判別部321cは、PLL回路18がロックされたか否かを判別するものである。この判別は、制御部32からPLL回路18に対し選局信号が送信された後にロックビットの状態が「ハイ」(又は、「ロー」)になったか否かを検出することにより実行される。
第3判別部321dは、切り換えられた受信周波数に放送電波(放送局)が存在するか否かを判別するものである。この判別は、放送電波の周波数と局部発振回路16の発振周波数とにより生成される中間周波信号(例えば、FM放送の場合には、10.7MHz)が存在するか否かを検出することで実行される。すなわち、切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在する場合には所定の中間周波信号が存在し、切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在しない場合には中間周波信号が存在しないので、この中間周波信号の有無により判別が可能となる。
第4判別部321eは、放送電波を受信している状態において、操作スイッチ34が新たに操作されて次の選局指示が行われた否かを判別する。この判別は、放送電波を受信しているときに操作スイッチ34から送出された操作信号を検出することで実行される。
切換制御部321fは、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第1領域に属する場合で第1クロック発振回路324を用いている場合に、第1クロック発振回路324から第2クロック発振回路325に切り換える一方、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第1領域に属しない場合で第2クロック発振回路325を用いている場合に、第2クロック発振回路325から第1クロック発振回路324に切り換えるものである。
すなわち、具体的には、切換制御部321fは、切り換え予定の受信周波数が第1領域に属する場合で第1クロック発振回路324を用いている場合、一定時間(例えば、約6ms)だけ第1スイッチ部324bへの駆動信号の供給と同時に第2スイッチ部325bにも駆動信号を供給することで、瞬時的に第1クロック発振回路324と第2クロック発振回路325とが同時に駆動されるようにし、その後に第1スイッチ部324bへの駆動信号の供給を停止し、第2スイッチ部325bへの駆動信号の供給を継続することで、第2クロック発振回路325のみが駆動されるようにしている。
また、切換制御部321fは、切り換え予定の受信周波数が第2領域に属する場合で第2クロック発振回路325を用いている場合、一定時間(例えば、約6ms)だけ第2スイッチ部325bへの駆動信号の供給と同時に第1スイッチ部324bにも駆動信号を供給することで、瞬時的に第1クロック発振回路324と第2クロック発振回路325とが同時に駆動されるようにし、その後に第2スイッチ部325bへの駆動信号の供給を停止し、第1スイッチ部324bへの駆動信号の供給を継続することで、第1クロック発振回路325のみが駆動されるようにしている。
これにより、上述したように、制御部32を構成するCPU321に供給されるクロック信号の発振周波数が切り換えたクロック発振回路の発振周波数に短時間でスムーズに移譲されることになり、受信周波数の高速での切り換えが可能になるにも拘わらずクロック発振回路から発生するノイズの干渉による受信障害を確実に阻止し得ることになる。なお、ラジオ受信機10の動作初期時においては、第1クロック発振回路324が作動するように設定されている。
図6及び図7は、制御部32のチューニング動作の一例を概略的に示すフローチャートである。ここでは、米国のFM放送バンドでオートシーク選局を選択した場合の動作を例に説明する。また、ラジオ受信機10の電源をオンにした直後においては、制御部32は第1クロック発振回路324により動作するようにプログラムされている。なお、米国のFM放送バンドは、87.5〜107.9MHzの周波数範囲に設定され、例えば100KHz間隔(ステップ周波数100KHzの場合)で放送局が存在し得るようになっている。
いま、ラジオ受信機10の電源がオンにされた状態において、操作スイッチ34を操作すると、次の切り換え予定の受信周波数(例えば、87.5MHzから87.6MHzへの切り換え)が記憶部326に記憶されている複数の第1領域(干渉領域)の何れかに属するか否かが第1判別部321bにより判別される(ステップS1)。すなわち、切り換え予定の受信周波数が各第1領域の周波数範囲内にあるか否かが、例えば低い周波数範囲の領域から順次判別され、所定の周波数範囲の領域に属すると判別されると、その時点で判別動作は終了する。
このステップS1での判別が否定されると、次の受信周波数に切り換えるための選局信号(例えば、87.5MHzから87.6MHzへ切り換えるための選局信号)が受信機能制御部321aによりPLL回路18に送信され(ステップS3)、引き続いてPLL回路18がロックされたか否かが第2判別部321cにより判別される(ステップS5)。このステップS5での判別が肯定されると、切り換えられた受信周波数に放送電波が存在しているか否かが第3判別部321dにより判別される(ステップS7)。なお、ステップS5での判別が否定されたときは、判別が肯定されるまで待機する。
ステップS7での判別が肯定されると、その切り換えられた受信周波数での放送電波が受信され、受信障害の生じない良好な受信状態が維持される。なお、PLL回路18がロックされるまでのチューニング動作が継続されている期間は、受信機能制御部321aによりミュート回路26が作動されて音声出力がミュートされるようになっており、不要な雑音等がスピーカ30から出力されないようになっている。
次いで、放送電波が受信されている状態において、操作スイッチ34が操作されたか否か(すなわち、次の選局操作が行われたか否か)が第4判別部321eにより判別され(ステップS9)、この判別が否定されると放送電波の受信状態が継続される。また、ステップS7での判別が否定されたとき、及び、ステップS9での判別が肯定されたときは、ステップS1に移行して以降のステップが繰り返し実行される。
なお、ステップS7又はステップS9からステップS1に移行したとき、予め設定されているステップ周波数単位での次の切り換え予定の受信周波数(例えば、87.6MHzから87.7MHzへの切り換え)が記憶部326に記憶されている複数の第1領域(干渉領域)の何れかに属するか否かが第1判別部321bにより判別されることになる。
一方、ステップS1での判別が肯定されると、切り換え予定の受信周波数(例えば、87.9MHzから88.0MHzへの切り換え)に放送電波が存在している場合に受信障害が生じる虞があるので、実際に放送電波が存在しているかどうかとは関係なく切換制御部321fにより第1クロック発振回路324から第2クロック発振回路325への切り換えが行われる(ステップS11)。
この切り換えにあたっては、上述したように、一定時間(例えば、約6ms)だけ第1スイッチ部324bへの駆動信号の供給と同時に第2スイッチ部325bにも駆動信号を供給することで、瞬時的に第1クロック発振回路324と第2クロック発振回路325とが同時に駆動されるようにし、その後に第1スイッチ部324bへの駆動信号の供給を停止し、第2スイッチ部325bへの駆動信号の供給を継続することで、第2クロック発振回路325のみが駆動されるようにしている。
そして、この第1クロック発振回路324から第2クロック発振回路325への切り換えと略同時に、第2クロック発振回路325のクロック周波数による動作状態で、次の受信周波数に切り換えるための選局信号(例えば、87.9MHzから88.0MHzへ切り換えるための選局信号)が受信機能制御部321aによりPLL回路18に送信され(ステップS13)、引き続いてPLL回路18がロックされたか否かが第2判別部321cにより判別される(ステップS15)。
このステップS15での判別が肯定されると、切り換えられた受信周波数に放送電波が存在しているか否かが第3判別部321dにより判別される(ステップS17)。なお、ステップS15での判別が否定されたときは、判別が肯定されるまで待機する。そして、ステップS17での判別が肯定されると、その切り換えられた受信周波数での放送電波が受信され、受信障害の生じない良好な受信状態が維持される。なお、上記したように、PLL回路18がロックされるまでのチューニング動作が継続されている期間は、受信機能制御部321aによりミュート回路26が作動されて音声出力がミュートされるようになっており、不要な雑音等がスピーカ30から出力されないようになっている。
次いで、放送電波が受信されている状態において、操作スイッチ34が操作されたか否か(すなわち、次の選局操作が行われたか否か)が第4判別部321eにより判別され(ステップS19)、この判別が否定されると放送電波の受信状態が継続される。また、ステップS17での判別が否定されたとき、及び、ステップS19での判別が肯定されたときは、次に切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている複数の第1領域(干渉領域)の何れかに属するか否かが第1判別部321bにより判別される(ステップS21)。
すなわち、ステップS17又はステップS19からステップS21に移行したとき、予め設定されているステップ周波数単位での次の切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている複数の第1領域(干渉領域)の何れかに属するか否かが第1判別部321bにより判別されることになる。
そして、ステップS21での判別が否定されると、切り換え予定の受信周波数に放送電波が存在している場合に受信障害が生じる虞があるので、実際に放送電波が存在しているかどうかとは関係なく切換制御部321fにより第2クロック発振回路325から第1クロック発振回路324への切り換えが行われ(ステップS23)、その後にステップS3に移行して以降のステップが繰り返し実行される。
すなわち、ステップS21での判別が否定されたときは、少なくとも第1クロック発振回路324により生じるノイズの干渉を受ける虞がないので、第2クロック発振回路325から第1クロック発振回路324への切り換えが行われるようになっている。勿論、第2クロック発振回路325のままでも、受信周波数によっては第2クロック発振回路325により生じるノイズの干渉を受ける虞がない場合もあり得るが、本実施形態では第2クロック発振回路325により生じるノイズの干渉領域あるいは非干渉領域については記憶部326に記憶されていないので、受信障害の生じる虞のない第1クロック発振回路324への切り換えが行われることになる。
この第2クロック発振回路325から第1クロック発振回路324への切り換えにあたっては、第1クロック発振回路324から第2クロック発振回路325への切り換えの場合と同様に、一定時間(例えば、約6ms)だけ第2スイッチ部325bへの駆動信号の供給と同時に第1スイッチ部324bにも駆動信号を供給することで、瞬時的に第1クロック発振回路324と第2クロック発振回路325とが同時に駆動されるようにし、その後に第2スイッチ部325bへの駆動信号の供給を停止し、第1スイッチ部324bへの駆動信号の供給を継続することで、第1クロック発振回路324のみが駆動されるようにしている。
また、ステップS23からステップS3に移行したとき、第1クロック発振回路324のクロック周波数による動作状態で、次の受信周波数に切り換えるための選局信号が受信機能制御部321aによりPLL回路18に送信されることになる。また、ステップS21での判別が肯定されると、第2クロック発振回路325により生じるノイズの干渉を受ける虞がないので、そのままステップS13に移行して以降のステップが繰り返し実行される。
本発明は、上記実施形態のように構成されており、ステップ周波数単位で設定されている受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている所定幅の第1領域に属する場合で第1クロック発振回路324を用いている場合に、一定時間だけ第2クロック発振回路325を第1クロック発振回路324と同時に駆動させた後に第2クロック発振回路325の駆動のみに切り換える一方、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている所定幅の第1領域に属しない場合で第2クロック発振回路325を用いている場合に、一定時間だけ第1クロック発振回路324を第2クロック発振回路325と同時に駆動させた後に第1クロック発振回路324の駆動のみに切り換えるようにしているので、簡単な構成であるにもかかわらず第1,第2クロック発振回路324,325から発生する高調波やスプリアス等のノイズによる受信障害が確実に阻止されることになる。
また、上記実施形態では、次の受信周波数に切り換えるための選局信号がPLL回路18に送信される前に、その切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第1領域に属するか否かが判別され、ノイズの干渉を受ける虞がある場合で第1クロック発振回路324を用いている場合に、ノイズの干渉を受けない第2クロック発振回路325に切り換えられる一方、第1クロック発振回路324からのノイズの干渉を受ける虞がない場合で第2クロック発振回路325を用いている場合に第1クロック発振回路324に切り換えられるようになっているので、ノイズを放送電波と誤認識して受信するようなことがなくなる結果、ノイズの干渉を受けることなく放送電波を確実に受信することができるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに限定されるものではなく、以下に述べるような種々の変形態様を必要に応じて採用することができる。
(1)上記実施形態では、記憶部326に図5に示す所定幅の複数の第1領域を記憶させるようにしているが、これに限るものではない。例えば、図5に示す所定幅の複数の第2領域を第1領域の場合と同様の要領で記憶部326に記憶させるようにしてもよい。このように、第2領域を記憶させる場合、第1判別部321bは次に切り換える予定の受信周波数が第2領域に属するか否かを判別することになる。
また、第2領域を記憶させる場合、切換制御部321fは、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第2領域に属する場合で第2クロック発振回路325を用いている場合に、第1クロック発振回路324を一定時間だけ第2クロック発振回路325と同時に駆動させ、その後に第1クロック発振回路324の駆動のみに切り換える一方、次に切り換える予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第2領域に属しない場合で第1クロック発振回路324を用いている場合に、第2クロック発振回路325を一定時間だけ第1クロック発振回路324と同時に駆動させ、その後に当該第2クロック発振回路325の駆動のみに切り換えることになる。
(2)上記実施形態では、選局動作をオートシーク選局の場合について説明しているが、プリセット選局やマニュアル選局の場合でも同様の選局動作を行わせることができる。例えば、プリセット選局の場合、操作スイッチ34を操作すると、選局しようとする予め設定された受信周波数に切り換える前にその切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第1領域に属するか否かを第1判別部321bにより判別し、第1領域に属する場合で第1クロック発振回路324を用いている場合には切換制御部321fによりノイズの干渉を受けない第2クロック発振回路325に切り換えるようにすればよい。
また、記憶部326に第2領域を記憶させる場合では、選局しようとする予め設定された受信周波数に切り換える前にその切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第2領域に属するか否かを第1判別部321bにより判別し、第2領域に属する場合で第2クロック発振回路325を用いている場合には切換制御部321fによりノイズの干渉を受けない第1クロック発振回路324に切り換えるようにすればよい。
(3)上記実施形態では、ラジオ受信機10の全体構成を説明しているが、本発明を、ラジオ受信機10を構成するための選局装置とすることも可能である。この場合、選局装置は、少なくとも局部発振回路16、PLL回路18、混合回路20及び制御部32を含んで構成されておればよい。勿論、高周波増幅回路14、中間周波増幅回路22、復調回路24等のうちの1乃至複数の回路を含むようにすることも可能である。要は、局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信する制御部を備えたスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機が構成可能となるようになっておればよい。
(4)上記実施形態では、CPU321を動作させるためのクロック発振回路として、第1クロック発振回路324と第2クロック発振回路325との2つのクロック発振回路を備えているが、これに限るものではない。例えば、3つ以上のクロック発振回路を備えたものとすることも可能である。この場合、切換制御部321fは、3つ以上のクロック発振回路のうちノイズの干渉を受けない1の発振回路に切り換えるようになっておればよい。
(5)上記実施形態では、第1クロック発振回路324の基本発振周波数が7.200MHzに設定され、第2クロック発振回路325の基本発振周波数が4.332MHzに設定されたものであるが、これに限るものではない。また、第1クロック発振回路324の基本発振周波数が第2クロック発振回路325の基本発振周波数よりも高い値に設定されているが、これに限るものではない。例えば、第2クロック発振回路325の基本発振周波数が第1クロック発振回路324の基本発振周波数よりも低い値に設定されていてもよい。要は、受信する放送電波が第1クロック発振回路324から発生するノイズにより干渉を受ける場合に、第2クロック発振回路から発生するノイズによっては干渉を受けないように、第1クロック発振回路324と第2クロック発振回路325の各基本発振周波数が設定されておればよい。
(6)上記実施形態では、予め設定された受信周波数に切り換える前に、その切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第1領域に属する場合で第1クロック発振回路324を用いている場合に、第2クロック発振回路325に切り換える一方、切り換え予定の受信周波数が記憶部326に記憶されている第1領域に属しない場合で第2クロック発振回路325を用いている場合に、第1クロック発振回路324に切り換えるようにしているが、これに限るものではない。
例えば、予め設定された受信周波数に切り換えた後に、その切り換えた受信周波数が記憶部326に記憶されている第1領域に属する場合で第1クロック発振回路324を用いている場合に、第2クロック発振回路325に切り換える一方、その切り換えた受信周波数が記憶部326に記憶されている第1領域に属しない場合で第2クロック発振回路325を用いている場合に、第1クロック発振回路324に切り換えるようにすることも可能である。この場合、他のクロック発振回路への切り換えが完了するまでミュート回路26を作動させておけばよい。
また、記憶部326に第2領域を記憶させる場合では、予め設定された受信周波数に切り換えた後に、その切り換えた受信周波数が記憶部326に記憶されている第2領域に属する場合で第2クロック発振回路325を用いている場合に、第1クロック発振回路325に切り換える一方、その切り換えた受信周波数が記憶部326に記憶されている第2領域に属しない場合で第1クロック発振回路324を用いている場合に、第2クロック発振回路325に切り換えるようにすればよい。この場合も、他のクロック発振回路への切り換えが完了するまでミュート回路26を作動させておけばよい。
本発明の一実施形態に係る選局装置が適用されるラジオ受信機の基本構成を示すブロック図である。 クロック発振回路の立ち上がり状態を示す波形図である。 第1クロック発振回路及び第2クロック発振回路の切り換え時の動作を説明するための波形図である。 第1クロック発振回路及び第2クロック発振回路から発生するノイズの観測波形を示す図である。 放送周波数帯域を第1領域と第2領域とに区分した状態を示す図である。 ラジオ受信機の実施形態における制御手段のチューニング動作を説明するためのフローチャートである。 ラジオ受信機の実施形態における制御手段のチューニング動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 ラジオ受信機
14 高周波増幅回路
16 局部発振回路
18 PLL回路
20 混合回路
22 中間周波増幅回路
24 復調回路
26 ミュート回路
28 低周波増幅回路
30 スピーカ
32 制御部
324 第1クロック発振回路
325 第2クロック発振回路
326 記憶部
321a 受信機能制御部
321b 第1判別部(領域判別部)
321c 第2判別部
321d 第3判別部
321e 第4判別部
321f 切換制御部
324a 第1発振素子(発振素子)
325a 第2発振素子(発振素子)
324b 第1スイッチ部(電子スイッチ素子)
325b 第2スイッチ部(電子スイッチ素子)

Claims (6)

  1. 局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信することにより、所定の放送周波数帯域において所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換え、その切り換えた受信周波数に放送電波が存在する場合に当該放送電波を受信するようにしたマイクロコンピュータにより自動チューニングされるスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機を構成するための選局装置であって、
    前記マイクロコンピュータを動作させるためのクロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、
    受信する放送電波が前記第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に当該第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、
    前記放送周波数帯域を前記第1クロック発振回路から発生するノイズにより放送電波に対して干渉を与える周波数範囲であって当該周波数範囲においては前記第2クロック発振回路から発生するノイズによっては当該放送電波に対して干渉を与えない所定幅の第1領域及び前記第1クロック発振回路から発生するノイズによっては干渉を与えない周波数範囲である所定幅の第2領域に区分すると共に、これら2種類の領域のうち第領域が記憶された記憶部と、
    前記ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第領域に属するか否かを判別する領域判別部と、
    次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第領域に属する場合で前記第クロック発振回路を用いている場合に、前記第クロック発振回路を一定時間だけ前記第クロック発振回路と同時に駆動させ、その後に当該第クロック発振回路の駆動のみに切り換える一方、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第領域に属しない場合で前記第クロック発振回路を用いている場合に、前記第クロック発振回路を一定時間だけ前記第クロック発振回路と同時に駆動させ、その後に当該第クロック発振回路の駆動のみに切り換える切換制御部と、
    を備えたことを特徴とする選局装置。
  2. 前記切換制御部は、第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え又は第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えを次の受信周波数に切り換える前に行うものであることを特徴とする請求項1記載の選局装置。
  3. 前記第1クロック発振回路及び前記第2クロック発振回路はそれぞれ発振素子と当該発振素子に直列接続された電子スイッチ素子とを含み、前記切換制御手段は各電子スイッチ素子をオンオフ制御することによりクロック発振回路を切り換えるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の選局装置。
  4. 局部発振回路の発振周波数を設定変更するPLL回路に対し選局信号を送信することにより、所定の放送周波数帯域において所定のステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換え、その切り換えた受信周波数に放送電波が存在する場合に当該放送電波を受信するようにしたマイクロコンピュータにより自動チューニングされるスーパーヘテロダイン方式のラジオ受信機であって、
    前記マイクロコンピュータを動作させるためのクロック信号を生成する所定の発振周波数を有する第1クロック発振回路と、
    受信する放送電波が前記第1クロック発振回路から発生するノイズにより干渉を受ける場合に当該第1クロック発振回路に代えて用いる当該第1クロック発振回路とは異なる発振周波数を有するクロック発振回路であり、発生するノイズにより当該放送電波に対して干渉を与えないように発振周波数が選択された第2クロック発振回路と、
    前記放送周波数帯域を前記第1クロック発振回路から発生するノイズにより放送電波に対して干渉を与える周波数範囲であって当該周波数範囲においては前記第2クロック発振回路から発生するノイズによっては当該放送電波に対して干渉を与えない所定幅の第1領域及び前記第1クロック発振回路から発生するノイズによっては干渉を与えない周波数範囲である所定幅の第2領域に区分すると共に、これら2種類の領域のうち第2領域が記憶された記憶部と、
    前記ステップ周波数単位で設定された受信周波数に切り換えるときに、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第2領域に属するか否かを判別する領域判別部と、
    次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第2領域に属する場合で前記第2クロック発振回路を用いている場合に、前記第1クロック発振回路を一定時間だけ前記第2クロック発振回路と同時に駆動させ、その後に当該第1クロック発振回路の駆動のみに切り換える一方、次に切り換える予定の受信周波数が前記記憶部に記憶されている第2領域に属しない場合で前記第1クロック発振回路を用いている場合に、前記第2クロック発振回路を一定時間だけ前記第1クロック発振回路と同時に駆動させ、その後に当該第2クロック発振回路の駆動のみに切り換える切換制御部と、
    を備えたことを特徴とするラジオ受信機
  5. 前記切換制御部は、第1クロック発振回路から第2クロック発振回路への切り換え又は第2クロック発振回路から第1クロック発振回路への切り換えを次の受信周波数に切り換える前に行うものであることを特徴とする請求項4記載のラジオ受信機。
  6. 前記第1クロック発振回路及び前記第2クロック発振回路はそれぞれ発振素子と当該発振素子に直列接続された電子スイッチ素子とを含み、前記切換制御手段は各電子スイッチ素子をオンオフ制御することによりクロック発振回路を切り換えるものであることを特徴とする請求項4又は5記載のラジオ受信機。
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