JP2511517Y2 - 受信機 - Google Patents

受信機

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JP2511517Y2
JP2511517Y2 JP8194990U JP8194990U JP2511517Y2 JP 2511517 Y2 JP2511517 Y2 JP 2511517Y2 JP 8194990 U JP8194990 U JP 8194990U JP 8194990 U JP8194990 U JP 8194990U JP 2511517 Y2 JP2511517 Y2 JP 2511517Y2
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key
tuning
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佳民 多田
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  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ヘッドホンステレオ等に好適なPLLシンセ
サイザ方式の受信機に関する。
〔従来の技術〕
一般に、携帯型カセットテープレコーダにマイコンを
用いたPLLシンセサイザラジオ受信機を付加した構成の
ヘッドホンステレオにおいては、このラジオ受信機に対
し、コンポーネント型やポータブル型等の受信機と同じ
ようにキー入力によって選局操作やメモリ操作等が行え
るようになっている。
このため、特にこの種ヘッドホンステレオではバック
やポケット等に入れての使用が中心であることから、不
用意にキーが押されやすく、受信中に誤操作されたキー
の動作モードに入ってしまうといった不都合を生じる。
この対策として、従来では、別途キーロック用のキー
を追加し、これが操作されると他のキー入力を受け付け
ないようにしたり、ヘッドホンステレオの本体表面より
キー入力部のキー高さを一段低くする等の手段が講じら
れている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前述した従来技術にあっては、誤動作を防止するため
にキーロック用のキーを追加するものの場合、コストア
ップを招くばかりでなく、スペース的な問題を生じ、デ
ザイン,構造を複雑にする結果となり、しかも、キーロ
ックのためのキー操作が増える等の問題がある。
また、キーの高さを低くする方法は、不用意なキー操
作を防止するには完全ではなく、かといってあまり低く
すると操作性が悪くなり、あまり良い方法ではない。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に留
意してなされたものであり、その目的とするところは、
PLLシンセサンザ受信機のPLL部に掃引選局用マイクロコ
ンピュータを用いている点を利用し、構造を変更するこ
となく不用意なキー操作による誤動作を確実に防止でき
る受信機を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案の受信機のにおい
ては、PLL部を構成する掃引選局用マイクロコンピュー
タに、同調時に受信部より出力される掃引選局動作停止
用のストップ信号が所定時間継続したときに解除操作が
行われるまで選局用キー入力部のキー操作に基づくチャ
ンネル変更を禁止する機能を付加する。
〔作用〕
前述した構成の受信機にあっては、キー入力部で選局
キー操作が行われると、このキー入力に応じてPLL部の
マイクロコンピュータにおいて掃引選局動作が行われて
PLL部より受信部に入力される局部発振周波信号が制御
され、同調時、受信部からのストップ信号によってマイ
クロコンピュータによる掃引選局動作が停止し、この同
調状態が保持される。
そして、受信部からのストップ信号が所定時間継続す
ると、すなわち前記同調後キー操作が行われない時間が
所定時間経過すると、マイクロコンピュータは、それ以
降,解除操作が行われるまでキー操作に基づくチャンネ
ル変更を禁止し、不用意なキー操作による誤動作が防止
される。
〔実施例〕
実施例につき、図面を用いて説明する。
第1図は、全体のブロック構成を示したものであり、
(1)はFMアンテナ、(2)及び(3)はFM用高周波増
幅回路及び混合回路、(4)はAMアンテナ、(5)は受
信復調回路であり、AM受信・復調処理を行う混合回路,
中間周波増幅回路、検波回路、及びFM復調処理を行う中
間周波増幅回路,検波回路,マルチプレクス復調回路等
の機能を備えてなり、アノードが直流電源端子(+B)
に接続されたチューニングLED(6)が抵抗(7)を介
して受信復調回路(5)のステーションディテクタ端子
SD)に接続され、同調時,端子(SD)がロウレベルに
なり、LED(6)が点灯する。
なお、以上により受信部(8)が構成されている。
(9)はミュート回路、(10)はオーディオ増幅回
路、(11)はスピーカである。
(12)は掃引選局を行うPLLシンセサイザ用マイクロ
コンピュータ(以下マイクロコンピュータをマイコンと
いう)であり、キー入力部(13)の選局キー操作に従っ
て、掃引選局のための基準信号に対する分周比設定,FM
局発回路(VCO)(14)及びAM局発回路(VCO)(15)か
らの信号との位相比較等が行われ、マイコン(12)より
出力された位相誤差信号がローパスフィルタ(16)を介
して両局発回路(14),(15)に入力され、混合回路
(3)及び受信復調回路(5)のAM用混合回路に出力さ
れる局部発振周波数が制御される。
このマイコン(12)の入力ポートには前記端子(SD
からロウレベルのオートストップ信号が入力され、後述
する自動選局動作やキーロック動作等を制御するように
なっており、また、マイコン(12)より前記ミュート回
路(9)にミュート出力が出される。
さらに、ローパスフィルタ(16)からの信号は高周波
増幅回路(2)にも入力され、ゲイン調整が行われる。
なお、マイコン(12),局発回路(14),(15)及び
ローパスフィルタ(16)等によりPLL部(17)が構成さ
れている。
(18)は水晶発振器、(19)は受信周波数等を表示す
る液晶表示器である。
ここで、前記キー入力部(13)には、アップキー,ダ
ウンキー,メモリM1,M2,M3キー,AM/FMバンド切換キー,
メモリ選局用(プリセットスキャン)キー等が備えら
れ、キー入力部(13)でのキー操作に応じてマイコン
(12)によりマニュアル選局,自動選局,メモリ選局等
の掃引選局動作が行われる。
すなわち、マニュアル選局は、アップキー,ダウンキ
ーを短時間(0.5sec以下)押圧する毎に選局周波数をFM
では100KHz,AMでは9KHzだけ上昇,下降させて選局する
方法である。
また、自動選局は、例えばアップキー,ダウンキーを
自動選局用キーとして兼用し、これを規定時間(0.5se
c)以上押圧して離すことにより実施するものであり、
選局周波数を上昇方向又は下降方向に一定速度で変化さ
せ、同調時に受信復調回路(5)の端子(SD)より出力
されるオートストップ信号により選局動作を停止する。
つまり放送周波数を受信すると自動選局動作が終了す
る。
さらに、メモリ選局は、メモリM1,M2,M3キーにそれぞ
れ事前に受信周波数を設定しておき、メモリ選局用キー
の操作でM1→M2→M3→M1…と順に5秒間ずつ選局を行わ
せ、所望選局チャンネルの受信時に再びメモリ選局用キ
ーを操作することにより選局動作を停止させる方法であ
り、前記所望選局チャンネルの受信状態となる。
ところで、前記マイコン(12)は、同調状態が所定時
間(例えば10秒)継続すると、この受信状態を以降も継
続するという意思表示と解釈し、キー入力部(13)のキ
ー操作による選局をソフト上で禁止する自動キーロック
モードに入る。
すなわち、第2図はマイコン(12)のキーロックモー
ドに係わる機能をフローチャートで示したものであり、
受信機がマニュアル選局,自動選局,メモリ選局等の選
局動作を開始すると、まず、受信復調回路(5)よりオ
ートストップ信号が入力されたかどうかを判断し(ステ
ップ)、YESであればこのオートストップ信号が10秒
以上継続したかどうかを判断し(ステップ)、オート
ストップ信号が10秒以上連続して出力されるまで待機す
る。
そして、所望の放送電波を受信し、この状態を保持し
ておくと、ステップ,の判断を共にYESで通過して
キーロックモードに移行し(ステップ)、それ以降,
キー入力部(13)のキー操作に基づく掃引選局動作すな
わちチャンネル変更を禁止し、現在の受信状態を保持す
る(ステップ)。
これによって、不用意なキー操作による誤動作が防止
される。
ここで、キー入力部(13)のキー操作において、不用
意ではあっても特定の2つのキーが同時にしかもある一
定時間以上連続して押圧操作されることはほとんどない
ことを利用し、キーロックモードの解除を例えばメモリ
M1,M2キーの同時かつ一定時間(5秒)以上の押圧操作
によって行うようにする。
したがって、前述の受信状態から他の受信状態に移行
する場合、メモリM1,M2キーを同時にキー操作すると、
ステップの判断がYESとなり、しかもこのキー操作を
5秒以上継続すると、ステップの判断もYESとなり、
前述したキーロックモードが解除され(ステップ)、
再び掃引選局動作が行われる。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されているため、
つぎに記載する効果を奏する。
PLL部を構成する掃引選局用マイコンを利用してこの
ソフト上で同調受信時のキー操作によるチャンネル変更
を禁止できるため、従来のようにキーロック用キーを追
加したり、キーの操作面を低くする等の措置を講じる必
要がなくなり、デザイン,配置,構造を複雑にすること
なく不用意なキー操作による誤動作を確実に防止するこ
とができるものである。
特に、この考案をヘッドホンステレト等のような薄型
軽量,小形化が最優先される受信機に適用すれば、マイ
コンのソフト処理のみで対処できることから、そのメリ
ットは非常に大きなものとなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案による受信機の1実施例を示し、第1図は
回路ブロック図、第2図は動作説明用フローチャートで
ある。 (8)……受信部、(12)……PLLシンセサイザ用マイ
コン、(13)……キー入力部、(17)……PLL部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信部、掃引選局用マイクロコンピュータ
    を用いたPLL部及び選局用キー入力部を備え、前記キー
    入力部のキー操作に応じた掃引選局動作を、同調時に前
    記受信部より出力されるストップ信号により自動停止す
    るようにした受信機において、 前記マイクロコンピュータに、前記ストップ信号が所定
    時間継続したかどうかを判断する手段と、該手段にて前
    記ストップ信号が前記所定時間継続したと判断されたと
    きに前記キー入力部のキー操作に基づくチャンネル変更
    を禁止する手段と、前記キー入力部の解除操作に基づい
    てチャンネル変更の禁止を解除する手段とを付加した受
    信機。
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