JPH09261011A - 受信機のafc回路 - Google Patents

受信機のafc回路

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JPH09261011A
JPH09261011A JP9188496A JP9188496A JPH09261011A JP H09261011 A JPH09261011 A JP H09261011A JP 9188496 A JP9188496 A JP 9188496A JP 9188496 A JP9188496 A JP 9188496A JP H09261011 A JPH09261011 A JP H09261011A
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JP
Japan
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frequency
tuning
reception
correction mode
circuit
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JP9188496A
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Inventor
Nobutaka Wakai
信孝 若井
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整作業と、受信周波数の可変操作を行う際
の周波数修正モードのオフ操作を不要化する。 【解決手段】 同調つまみ8の回転中、周波数修正モー
ド切換回路22が周波数修正モードをオフし、AFC コント
ローラ28は局部発振回路3のバリキャップダイオードVD
への制御電圧を一定値とする。つまみ8を回して周波数
目盛13の上で或る所望局の周波数FSTに合わせると、VC
の容量が変わり受信手段20が所望局に同調する。この
時、局部発振回路3の特性のバラツキ、温度変化などで
受信周波数がFSTからずれても、つまみ8から手を離せ
ば、切換回路22が周波数修正モードをオンするので、AF
C コントローラ28はSメータ信号作成回路21から出力さ
れた受信電界強度検出信号ES を監視しながら受信電界
強度が最大となるように制御電圧VOUT を可変してVDに
出力し、同調周波数の修正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受信機のAFC回路に係
り、とくにFM受信機等において所望周波数からの同調
周波数のずれを自動的に修正できるようにした受信機の
AFC回路に関する。
【0002】
【従来の技術】FMラジオ受信機では、図10に示す如
くアンテナ1で受信した信号をRF増幅回路2で増幅し
たあと、局部発振回路(LO)3で発生させた局部発振
信号とミキサ4で混合し、10.7MHzの中間周波信
号に変換する(スーパーヘテロダイン方式)。そして、
IF/DET回路5にて中間周波信号に振幅制限を施し
たのちFM検波し、MPX6を通してL,Rのステレオ
音声信号に変換するようになっている。ところで、局部
発振回路3の発振周波数は下側ヘテロダイン方式の場
合、所望の受信周波数から10.7MHzだけ低い周波
数に設定される。けれども、局部発振回路3の特性変化
等で発振周波数が正しい設定値からずれたとき、同調周
波数が所望の受信周波数(所望局の放送周波数)からず
れて音声出力に歪が生じる。このため、FMラジオ受信
機にはAFCと呼ばれる同調周波数自動修正機能が付加
されている。
【0003】図10を参照して従来のAFC回路の一例
を説明する。局部発振回路3の同調回路7には、ユーザ
による同調つまみ8の回転操作に応じて容量が変化し、
発振周波数を所望の受信周波数から10.7MHzだけ
低い周波数に設定するための可変コンデンサVCと、外
部から印加される制御電圧(ここでは、同調周波数修正
用制御電圧)の値に応じて容量が変化し、発振周波数を
微調整できるバリキャップダイオードVDが含めてあ
る。また、調整電圧発生回路9において可変抵抗器VR
で直流電源電圧Vccを分圧して調整電圧Eを発生し、A
FCモードをオン/オフするスイッチ10のオフ側端子
と減算器11に出力する。一方、IF/DET回路5の
出力の直流成分を考えた場合、受信機が希望局に完全同
調状態にあるとき零であり、+側に離調すると+の直流
成分、−側に離調すると−の直流成分が現れる(Sカー
ブ特性)。そこで、IF/DET回路5の出力をLPF
12に通し音声信号成分を除去することで、離調量に比
例した直流電圧eを得、減算器11に出力する。減算器
11で(E−e)の演算をするようにし、スイッチ10
のオン側端子に出力する。
【0004】このように構成されたAFC回路におい
て、予め、FMラジオ受信機のメーカ側で出荷前に室温
状態で同調つまみ8を周波数目盛13の上で或る周波数
Fに合わせ、スイッチ10をオフ側に倒した状態で局部
発振回路3の発振周波数を監視しながら調整電圧発生回
路9の可変抵抗器VRを可変し、発振周波数が丁度、F
−10.7(MHz)となるように調整電圧Eを調整し
ておく。FMラジオ受信機を購入したユーザがスイッチ
10をオフの状態で同調つまみ8を周波数目盛13の上
で或るFM局の放送周波数FSTに合わせたとき、例えば
局部発振回路3の温度変化により発振周波数が所望の設
定値であるFST−10.7(MHz)から上下にずれて
いれば、同調周波数がFSTからずれて中間周波信号の中
心周波数が10.7MHzから上下に離調し、音声出力
に歪が生じる。このとき、LPF12の出力は離調量に
比例した+または−の直流電圧eとなる。
【0005】ユーザが離調による音声歪を回避したいと
きスイッチ10をオン側に倒してAFCモードをオンす
れば良い。スイッチ10を介してバリキャップダイオー
ドVDに出力される制御電圧はAFCオフ時のEから減
算器11の出力である(E−e)に変化し、局部発振回
路3の発振周波数が所望の設定値であるFST−10.7
(MHz)に引き戻される。よって、同調周波数がFST
に引き戻され(所望局の中間周波信号の中心周波数が1
0.7MHzに引き戻され)、音声歪がなくなる。AF
Cモードオフ状態においてもともと局部発振回路3の発
振周波数が所望の設定値であるFST−10.7(MH
z)となっていれば、LPF12の出力は零なのでAF
Cモードをオンしても、同調周波数はFSTのままであ
る。なお、同調つまみ8を回して受信周波数を可変しよ
うとするとき、AFCモードをオンしたままではそれま
で聴取していた局に引き戻されてしまうので、スイッチ
10をオフ側に倒し、AFCモードをオフして行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来のAFC回路では、各セット毎に予め調整電圧Eが
正しく調整されていないと、AFCモードオン時に同調
周波数の修正が正しくなされず、音声歪の発生を確実に
防止することができない。従って、メーカ側において各
セット毎に出荷前に調整電圧Eを正しく調整しておく必
要が有り、調整作業の負担が非常に大きかった。また、
同調つまみ8を回して他の局を聴取しようとした場合
に、スイッチ10をオフ側に倒しておかないとそれまで
聴取していた局に引き戻されてしまう問題があった。本
発明は上記した従来技術の問題に鑑み、調整作業を不要
化でき、また、他の局を聴取する場合にもAFCモード
オフ操作が不要な受信機のAFC回路を提供すること
を、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る受信機のA
FC回路では、受信周波数の可変操作を行う受信周波数
可変操作手段と、受信周波数可変操作手段の操作に応じ
て同調周波数が可変し、同調周波数での送信信号を受信
して出力するとともに、外部から入力した所定の周波数
修正制御信号の変化に応じて同調周波数の修正動作をす
る受信手段と、受信周波数可変操作手段の操作中は周波
数修正モードをオフし、受信周波数可変操作手段の操作
が終わると周波数修正モードをオンするモード切り換え
手段と、受信電界強度を検出する受信電界強度検出手段
と、周波数修正モードがオンした時、受信電界強度を監
視しながら受信電界強度が最大となるように周波数修正
制御信号を可変して受信手段に出力し同調周波数の修正
制御を行い、周波数修正モードがオフした時、周波数修
正制御信号を所定の一定値に固定する同調周波数修正制
御手段と、を備えたこと、を特徴としている。
【0008】本発明に係る他の受信機のAFC回路で
は、同調周波数修正制御手段は、周波数修正モードがオ
フした時、周波数修正制御信号を周波数修正モードオフ
直前の値近くに固定するようにしたこと、を特徴として
いる。
【0009】
【作用】本発明に係る受信機のAFC回路によれば、受
信周波数可変操作手段の操作中は周波数修正モードがオ
フし、周波数修正制御信号が所定の一定値に固定され
る。受信周波数可変操作が終わると周波数修正モードが
オンし、受信電界強度を監視しながら受信電界強度が最
大となるように周波数修正制御信号を可変して受信手段
に出力し、同調周波数の修正が行われる。これにより、
周波数修正モードオフ時の周波数修正制御信号の値は予
めメーカ側において設計上定めた適宜の値に設定してお
くだけで、出荷前にセット毎に、受信手段の見掛け上の
同調周波数が実際の同調周波数と一致するような最適値
に調整しておかなくても、周波数修正モードオン時には
受信電界強度が最大、すなわち受信局の周波数と一致す
る同調周波数へ正しく修正させることができ、AFC回
路の無調整化が可能となる。また、受信周波数可変操作
手段の操作中は周波数修正モードが自動的にオフするの
で、AFCモードオフ操作をしなくても受信周波数可変
操作をするだけで、他の所望局に同調させることができ
る。
【0010】また、本発明に係る他の受信機のAFC回
路によれば、周波数修正モードがオフした時、周波数修
正制御信号を周波数修正モードオフ直前の値に固定す
る。これにより、周波数修正モードオフ時の周波数修正
制御信号の値を、受信手段の見掛け上の同調周波数が実
際の同調周波数と一致するような最適値に自動調整する
ことが可能となる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係るFMラジオ
受信機の回路図であり、図10と同一の構成部分には同
一の符号が付してある。1はアンテナ、2はアンテナ1
で受信した信号を増幅するRF増幅回路、3は局部発振
回路(LO)、4はRF増幅回路の出力を局部発振回路
から出力された局部発振信号と混合して10.7MHz
の中間周波信号に変換するミキサ、5は中間周波信号の
増幅、振幅制限及びFM検波を行うIF/DET回路、
6はFM検波出力であるステレオコンポジット信号を
L,Rのステレオ音声信号に変換して出力するMPXで
ある。局部発振回路3の同調回路7には、ユーザによる
同調つまみ8の回転操作に応じて容量が変化し、発振周
波数を所望の受信周波数から10.7MHzだけ低い周
波数に設定するための可変コンデンサVCと、外部から
印加される同調周波数修正制御信号としての制御電圧V
OUT の値に応じて容量が変化し、発振周波数を微調整で
きるバリキャップダイオードVDが含めてある。アンテ
ナ1、RF増幅回路2、局部発振回路3、ミキサ4、I
F/DET回路5、MPX6、同調つまみ8により受信
手段20が構成されている。21はSメータ信号作成回
路であり、IF/DET回路5から取り出した振幅制限
前の中間周波信号に対し増幅及び整流を行った直流電圧
を受信電界強度を表す受信電界強度検出信号ES として
Sメータ(図示せず)に出力する。
【0012】22は周波数修正モード(AFCモード)
のオン・オフ切り換えを自動的に行う周波数修正モード
切り換え回路であり、23は同調つまみ8に結合されて
該同調つまみ8の角度位置に応じた電圧を発生するポテ
ンショメータ、24はポテンショメータ23の出力電圧
をA/D変換するA/D変換器(最小分解能は例えば2
5Hz,50Hz,100Hz程度の周波数変化分に相
当する角度とし、サンプリング周波数は例えば100H
z,500Hz,1kHz程度とする)、25はA/D
変換後のディジタル電圧値をT/2(Tは1サンプル周
期)だけ遅延させる遅延回路(Delay)、26はA
/D変換器と遅延回路の出力を比較し、一致するときは
ローレベルを出力し、不一致のときはハイレベルを出力
する比較回路、27は立ち上がりエッジの入力でパルス
幅TWのハイレベルのパルスを出力するモノマルチ(単
安定マルチバイブレータ)であり、このモノマルチはパ
ルス出力中に立ち上がりエッジの再入力があると、該再
入力時点で再びトリガの掛かるリトリガタイプである。
図2に示す如く、周波数修正モード切り換え回路22
は、ユーザが同調つまみ8を回しておらず受信周波数の
可変操作をしていないとき、ポテンショメータ23の出
力電圧とA/D変換器24の出力値が一定となり、A/
D変換器24の出力値と遅延回路25の出力値が常に同
じ値となるため、比較回路26の出力はローレベルのま
まとなり、モノマルチ27にトリガが掛からない。この
とき、モノマルチ27の出力は受信周波数の可変操作が
終了していることを示すローレベルとなり、該ローレベ
ルが周波数修正モードオン信号として出力される。逆
に、ユーザが同調つまみ8を回して受信周波数の可変操
作をしているとき、ポテンショメータ23の出力電圧
と、A/D変換器24の出力値が変化し、A/D変換器
24の出力値と遅延回路25の出力値が一致したり不一
致となったりするので、比較回路26はパルス出力を繰
り返し、モノマルチ27が短時間の間に繰り返しトリガ
される。このとき、モノマルチ27の出力は受信周波数
の可変操作中であることを示すハイレベルとなり、該ハ
イレベルが周波数修正モードオフ信号として出力され
る。
【0013】28はマイクロコンピュータで構成された
AFCコントローラである。このAFCコントローラ2
8は受信手段20の内、局部発振回路3の同調回路7の
バリキャップダイオードVDへ同調周波数修正制御信号
としての制御電圧VOUT を出力して同調周波数の修正制
御を行う。具体的には、周波数修正モードオン時、Sメ
ータ信号作成回路21から出力された受信電界強度検出
信号ES を監視しながら、該受信電界強度検出信号ES
が最大(受信電界強度が最大)となるように制御電圧V
OUT を可変し、周波数修正モードオフ時、制御電圧V
OUT を所定の一定値VCOに固定する。VCOはAFCコン
トローラ28のROM(図示せず)に記憶してある。こ
こで、VCOは局部発振回路3の設計上、室温において同
調つまみ8を周波数目盛13の上で或る周波数Fに合わ
せたときの発振周波数がF−10.7(MHz)となる
値に設定しておく(但し、制御電圧VOUT =VCOとした
ときの実際の発振周波数は、回路部品の特性のバラツキ
のためF−10.7(MHz)からずれたセット毎に異
なる値となる)。
【0014】次に上記した実施例の動作を図3と図4を
参照して説明する。図3はAFCコントローラ28によ
る周波数修正処理動作を示すフローチャート、図4は周
波数修正動作の説明図である。なお、局部発振回路3は
バリキャップダイオードVDの制御電圧の大小変化に従
い発振周波数が増減するものとする。また、TW=3秒
とする。電源スイッチのオンで電源が立ち上がると、A
FCコントローラ28は局部発振回路3の同調回路7の
バリキャップダイオードVDに制御電圧VOUT としてV
COを出力する(図3のステップS1)。続いて、周波数
修正モード切り換え回路23の出力をチェックし、周波
数修正モードオン状態か判断する(ステップS2)。こ
こで、ユーザが同調つまみ8を回して受信周波数の可変
操作をしているとき、ポテンショメータ23の出力電圧
と、A/D変換器24の出力値が変化し、A/D変換器
24の出力値と遅延回路25の出力値が一致したり不一
致となったりするので、比較回路26はパルス出力を繰
り返し、モノマルチ27が短時間の間に繰り返しトリガ
される。このとき、モノマルチ27からはハイレベルの
周波数修正モードオフ信号が出力される。
【0015】周波数修正モードがオフのとき、AFCコ
ントローラ28はVOUT をVCOに固定したまま周波数修
正モードがオンとなるまで待つ。VOUT がVCOで固定な
ためVDの容量が一定なので、同調つまみ8の回転に応
じて局部発振回路3の発振周波数が可変し、これに連動
して受信手段20の同調周波数が可変する。ユーザが受
信周波数可変操作の途中で、同調つまみ8の回転を一時
的に止めても、同調つまみ8がまだ周波数目盛13の上
での或る希望局の放送周波数に合っておらず、再度同調
つまみ8の操作を開始したとき、中断時間がTW=3秒
以内であれば、モノマルチ27の出力がローレベルに落
ちる前にリトリガされるので、受信周波数可変操作がま
だ終了していないとして周波数修正モードオフ信号の出
力が継続する。よって、受信周波数の可変操作中に、A
FCコントローラ28が間違って周波数修正制御を開始
することはない。
【0016】ユーザが同調つまみ8を周波数目盛13の
上で或るFM放送局の放送周波数FSTに合わせたとき、
例えば局部発振回路3の回路部品のバラツキや温度変化
により発振周波数が所望の設定値であるFST−10.7
(MHz)から下側にDfだけずれていれば、同調周波
数もFSTから下側にDfだけずれて中間周波信号の中心
周波数が10.7MHzから下側に離調し、音声出力に
歪が生じる。但し、この実施例では、希望局からの同調
周波数のずれが自動的に修正されるようになっている。
すなわち、ユーザが同調つまみ8を周波数目盛13の上
で或るFM放送局の放送周波数FSTに合わせたあと手を
離すとポテンショメータ23の出力電圧とA/D変換器
24の出力値が一定となり、A/D変換器24と遅延回
路25の出力値が常に同じ値となるため、比較回路26
の出力はローレベルのままとなり、モノマルチ27にト
リガが掛からない。同調つまみ8の回転を止めてTW=
3秒以上経過すれば、モノマルチ27からはローレベル
の周波数修正モードオン信号が出力される。
【0017】すると、AFCコントローラ28はステッ
プS2で周波数修正モードオンと判断し、まず、その時
点でSメータ信号作成回路21から出力された現在の受
信電界強度を表す受信電界強度検出信号ES を入力し、
1 として記憶する(ステップS3。図4のA1 点参
照)。続いて、現在出力している制御電圧VOUT をΔV
だけ増大し、局部発振回路3の発振周波数を少しだけ増
大させ(変化分は例えば、25Hz、50Hz、100
Hzなどの小さな値)、受信手段20の同調周波数を少
しだけ増大させる(ステップS4)。そして、現在の受
信電界強度を表す受信電界強度検出信号ES を入力し、
2 として記憶する(ステップS5。図4のA2 点参
照)。
【0018】次に、AFCコントローラ28はE2 −E
1 ≧0かチェックする(ステップS6)。同調周波数が
所望周波数FSTに少し近づき受信電界強度が少し増大し
たときステップS6でYESとなり、逆に、同調周波数
が所望周波数FSTから遠ざかり受信電界強度が減少した
ときステップS6でNOとなる。ここでは、YESとな
るものとするとAFCコントローラ28は周波数修正モ
ードがオンしていることを確認したあとE1 をE2 で書
き換える(ステップS7、S8)。そして、ステップS
4に戻り、局部発振回路3の発振周波数を更に少しだけ
増大させ、受信手段20の同調周波数を少しだけ増大さ
せる。そして、受信電界強度検出信号ES を入力し、E
2 として記憶する(ステップS5。図4のA3 点参
照)。次に、E2 −E1 ≧0かチェックし、再びYES
であればE1 を新たなE2 で書き換えたあと(ステップ
S6〜S8)、ステップS4に戻る。以下、同様の処理
を繰り返し、受信電界強度がより強い同調周波数に可変
する。
【0019】その後、受信電界強度がピークとなる同調
周波数(=所望周波数FST)を越えるまで制御電圧V
OUT が増大し、図4のAi 点に来ると、制御電圧VOUT
がΔVだけ小さかった前回の受信電界強度検出信号E1
(図4のAi-1 点参照)より今回の受信電界強度検出信
号E2 の方が小さくなり、ステップS6でNOとなる。
このとき、AFCコントローラ28は周波数修正モード
がオンしていることを確認したあと、E1 をE2 で書き
換え(ステップS9、S10)、ステップS11に進
み、今度は、現在出力している制御電圧VOUT をΔVだ
け減少し、局部発振回路3の発振周波数を少しだけ減少
させ(ここでも変化分は例えば、25Hz、50Hz、
100Hzなどの小さな値)、同調周波数を少しだけ減
少させる。そして、受信電界強度検出信号ES を入力
し、E2 として記憶する(ステップS12。図4のA
i-1 点参照)。
【0020】そして、E2 −E1 ≧0かチェックする
(ステップS13)。同調周波数の減少で該同調周波数
が所望周波数FSTに近づき受信電界強度が増大すればス
テップS13でYESとなり、逆に、同調周波数の減少
で同調周波数が所望周波数FSTから遠ざかり受信電界強
度が減少すればステップS13でNOとなる。ここでは
YESとなるのでAFCコントローラ28は、E1 をE
2 で書き換え(ステップS10)、ステップS11に進
み、再び、同調周波数を少しだけ減少させる。そして、
受信電界強度検出信号ES を入力し、E2 として記憶す
る(ステップS12。図4のAi-2 点参照)。次に、E
2 −E1 ≧0かチェックする(ステップS13)。E2
は受信電界強度のピークを少し通り過ぎた値であり、今
度はNOとなる。このとき、E1 をE2 で書き換えたあ
と(ステップS8)、ステップS4に進み、前述した如
く、同調周波数の増大処理を行う。そして、受信電界強
度のピークとなる同調周波数を少し越えたところに来る
と、ステップS6でNOとなるので再び、同調周波数の
減少処理を行い、以下、同様の処理を繰り返すことで、
受信手段20の同調周波数が受信電界強度のピークとな
る所望周波数FSTの近傍に維持され、音声歪がなくな
る。
【0021】その後、ユーザが他のFM放送局を聴取す
るため同調つまみ8を回して受信周波数を可変しようと
するとき、周波数修正モードがオンのままではそれまで
聴取していた局に引き戻されてしまう。しかし、本実施
例では、ユーザが受信周波数可変操作をすると自動的に
周波数修正モードがオフするので、確実に他の希望局に
同調周波数を合わせることができる。すなわち、ユーザ
が同調つまみ8を回して受信周波数の可変操作をする
と、前述した如く、ポテンショメータ23の出力電圧
と、A/D変換器24の出力値が変化し、A/D変換器
24の出力値と遅延回路25の出力値が一致したり不一
致となったりするので、比較回路26はパルス出力を繰
り返し、モノマルチ27が短時間の間に繰り返しトリガ
される。このとき、モノマルチ27からはハイレベルの
周波数修正モードオフ信号が出力される。よって、AF
Cコントローラ28はステップS7またはS9でNOと
判断し、ステップS1に戻り、制御電圧VOUT として一
定値VCOを出力するとともに周波数修正モードをオフす
る(このとき、同調周波数はFSTからDfだけずれ
る)。この状態で、同調つまみ8を回せば受信周波数を
任意に可変できるので、周波数目盛13の上で新たな所
望局の放送周波数に合わせれば良い。同調周波数が新た
な局の放送周波数からずれていて音声歪が生じている場
合でも、受信周波数可変操作を終えれば周波数修正モー
ドがオンして前述と同様にして、受信電界強度が最大と
なる同調周波数に修正されるので、歪のない音声を聴く
ことができる。
【0022】この実施例によれば、周波数修正モードオ
フ時の制御電圧VOUT の値は予めメーカ側において設計
上定めた適宜の値に設定しておくだけで、出荷前にセッ
ト毎に、周波数目盛13の上での同調つまみ8の位置で
ある見掛け上の同調周波数が受信手段20の実際の同調
周波数と一致するような最適値に調整しておかなくて
も、周波数修正モードオン時には受信電界強度が最大、
すなわちFM放送局の周波数と一致する同調周波数へ正
しく修正させることができ、AFC回路の無調整化が可
能となる。また、図10の従来のAFC回路ではLPF
12、可変抵抗器VR、減算器11などの種々の回路が
必要であるが、上記した実施例で必要なSメータ信号作
成回路21は、FMラジオ受信機のIF/DET回路に
FM検波ICを利用する場合、該ICに内蔵されている
ものが多いので、新たに回路を追加する必要がなく、構
成上の負担が少ない。また、受信周波数の可変操作中は
周波数修正モード切り換え回路22が周波数修正モード
を自動的にオフするので、周波数修正モードオフ操作を
しなくても受信周波数可変操作をするだけで、他の所望
局に同調させることができる。
【0023】なお、上記した実施例では周波数修正モー
ドオン状態からオフに戻るとき、AFCコントローラ2
8は同調周波数修正制御信号としての制御電圧VOUT
COに固定するようにしたが(図3のステップS7また
はS9でNO、ステップS1)、周波数修正モードをオ
フする直前近くの値、すなわち受信電界強度がほぼピー
クとなる値に固定するようにしても良い。例えば、図3
において、ステップS7またはS9でNOとなった場
合、制御電圧VOUT の値はそのままにしてステップS2
に進むようにしたり、図3を図5に示す如く変更し、同
調周波数の増大中にステップS6でYESとなったとき
に、受信周波数可変操作がされてステップS7でNOと
なった場合、または同調周波数の減少中にステップS1
3でYESとなったときに受信周波数可変操作がされて
ステップS14でNOとなった場合は、制御電圧VOUT
の値はそのままにしてステップS2に進むようにし、同
調周波数の増大中にステップS6でNOとなったときに
受信周波数可変操作がされてステップS9でNOとなっ
た場合はステップS15で制御電圧VOUT をΔVだけ減
少させたのちステップS2に進み(ステップS9でYE
Sとなった場合はステップS10の側へ進む)、また、
同調周波数の減少中にステップS13でNOとなったと
きに受信周波数可変操作がされてステップS16でNO
となった場合は、ステップS17で制御電圧VOUT をΔ
Vだけ増大させたのちステップS2に進むようにしても
良い(ステップS16でYESとなった場合はステップ
S8の側へ進む)。
【0024】このようにすれば、周波数修正モードがオ
ン状態からオフ状態になった場合に、周波数目盛12の
上での同調つまみ8の位置である見掛け上の同調周波数
が受信手段20の実際の同調周波数とほぼ一致するよう
な最適の制御電圧に自動調整させることができる。な
お、図5のステップS7、S14でNOとなったあと
と、ステップS15、S17のあと、VCOを現在のV
OUT で書き換え、しかるのちステップS2に進むように
すれば、次に電源スイッチがオンされた直後にステップ
S1で印加される制御電圧VOUT を自動的に最適化する
こともできる(この場合、VCOは書き換え可能で不揮発
化したメモリに記憶するようにする)。
【0025】図6は本発明の第2実施例に係るFMラジ
オ受信機であり、図1と同一の構成部分には同一の符号
が付してある。第1実施例では、局部発振回路3は同調
つまみ8を回して可変コンデンサVCを変化させること
で発振周波数を変え、受信手段20の同調周波数を所望
周波数に変化させるタイプを例に挙げたが、第2実施例
はPLL回路を用いた周波数シンセサイザにより電気的
に発振周波数を変えるタイプとし、かつ、周波数修正モ
ードオフ時に設定する同調周波数修正制御信号の値を自
動調整するようにしたものである。
【0026】図6において、受信手段20Aの局部発振
回路3Aは電圧制御発振器で構成されている。局部発振
回路3Aの同調回路7AにはPLL回路30から入力さ
れる制御電圧VOUT ´の値に応じて容量が変化し、発振
周波数を可変できるバリキャップダイオードVD´を含
めておく。PLL回路30は図示しないが、局部発振回
路3Aの出力を1/Nに分周するプログラマブルデバイ
ダ、周波数F0 の基準信号を発生させる基準信号発生
器、プログラマブルデバイダの出力と基準信号との位相
を比較する位相・周波数比較型の位相比較器、位相比較
器から出力された誤差信号を積分するLPFから構成さ
れており、LPFの出力が制御電圧VOUT´として局部
発振回路3Aに出力されるようになっている。PLL回
路30の働きにより、局部発振回路3Aの発振周波数f
はF0 ×Nにロックするので、外部制御でプログラマブ
ルデバイダの分周比Nを可変することで、受信手段20
Aの同調周波数をF0 単位で所望周波数に可変すること
ができる。
【0027】31と32は周波数アップキーと周波数ダ
ウンキーであり、解放されている間はローレベルを出力
し、押圧されている間はハイレベルを出力する。33は
マイクロコンピュータ構成の同調コントローラであり、
ユーザが周波数アップキー31または周波数ダウンキー
32を操作して受信周波数のアップ・ダウン操作をする
と、内蔵メモリで管理している受信周波数データFDを
例えば100Hz単位でアップ・ダウンさせ(周波数ア
ップキー31または周波数ダウンキー32が1回だけ短
時間押されたときは、100Hzだけアップ・ダウン
し、周波数アップキー31または周波数ダウンキー32
が持続的に押されているときは100Hz単位で連続的
にアップまたはダウンする)、表示器34を制御してF
Dに基づく受信周波数表示を行い、また、F0 を25H
zとして、N=(FD−10700000)/25(H
z)を計算し、加算器35に出力して後述する分周比修
正データnと加算させたあと、PLL回路30のプログ
ラマブルデバイダに分周比としてセットさせる。これに
より、ユーザが周波数アップキー31または周波数ダウ
ンキー32を操作することで100Hz単位で受信手段
20Aを任意の所望周波数に合わせることができる。
【0028】36は周波数修正モード(AFCモード)
のオン・オフ切り換えを自動的に行う周波数修正モード
切り換え回路であり、この内、37は周波数アップキー
31と周波数ダウンキー32の出力の論理和をとるOR
回路、38はOR回路の出力とクロック(周波数は10
0Hz,500Hz,1kHz程度とする)の論理積を
とるAND回路、39はAND回路38の出力側に設け
られて立ち上がりエッジの入力でパルス幅TWのハイレ
ベルのパルスを出力するモノマルチ(MM)であり、こ
のモノマルチ39はパルス出力中に立ち上がりエッジの
再入力があると、該再入力時点で再びトリガの掛かるリ
トリガタイプである。図7に示す如く、周波数修正モー
ド切り換え回路36は、ユーザが周波数アップキー31
と周波数ダウンキー32のいずれも押しておらず受信周
波数の可変操作をしていないとき、AND回路38の出
力がローレベルのままとなり、モノマルチ39にトリガ
が掛からない。このとき、モノマルチ39の出力は受信
周波数の可変操作が終了していることを示すローレベル
となり、該ローレベルが周波数修正モードオン信号とし
て出力される。逆に、ユーザが周波数アップキー31ま
たは周波数ダウンキー32を押して受信周波数の可変操
作をしているとき、周波数アップキー31または周波数
ダウンキー32が押されている間、AND回路38から
クロックが出力され、モノマルチ39が短時間の間に繰
り返しトリガされる。このとき、モノマルチ39の出力
は受信周波数の可変操作中であることを示すハイレベル
となり、該ハイレベルが周波数修正モードオフ信号とし
て出力される。
【0029】28Aはマイクロコンピュータで構成され
たAFCコントローラである。このAFCコントローラ
28Aは受信手段20Aの内の加算器35へ同調周波数
修正制御信号としての分周比修正データnを出力して同
調周波数の修正制御を行う。具体的には、周波数修正モ
ードオン時、Sメータ信号作成回路21から出力された
受信電界強度検出信号ES を監視しながら、該受信電界
強度検出信号ES が最大(受信電界強度が最大)となる
ように分周比修正データnを可変し、周波数修正モード
オフ時、分周比修正データnを一定値零に固定する。但
し、nを零にしたときの実際の発振周波数は、回路部品
の特性のバラツキのためFD−10700000(H
z)からずれたセット毎に異なる値となる。その他の構
成部分は図1と同一の構成となっている。
【0030】次に上記した実施例の動作を図8を参照し
て説明する。図8はAFCコントローラ28Aによる周
波数修正処理動作を示すフローチャートである。電源ス
イッチのオンで電源が立ち上がると、AFCコントロー
ラ28Aは加算器35に分周比修正データnとしてnCO
=零を出力する(図8のステップS1)。一方、同調コ
ントローラ33は内蔵メモリに記憶してある前回、電源
オフ直前の受信周波数データFDに基づき受信周波数表
示を行い、また、N=(FD−10700000)/2
5(Hz)を計算し、加算器35に出力する。そして、
PLL回路30のプログラマブルデバイダを制御して加
算器35の出力を分周比としてセットさせる。
【0031】ステップS1に続き、周波数修正モード切
り換え回路36の出力をチェックし、周波数修正モード
オン状態か判断する(ステップS2)。ここで、ユーザ
がユーザが周波数アップキー31または周波数ダウンキ
ー32を操作して受信周波数の可変操作をしていると
き、AND回路38からクロックが出力され、モノマル
チ39が短時間の間に繰り返しトリガされる。このと
き、モノマルチ39からはハイレベルの周波数修正モー
ドオフ信号が出力される。周波数修正モードがオフのと
き、AFCコントローラ28AはnをnC0=零に固定し
たまま周波数修正モードがオンとなるまで待つ。nが固
定であればNを可変することで受信手段20Aの同調周
波数を可変できる。ユーザが周波数アップキー31また
は周波数ダウンキー32を操作すると、同調コントロー
ラ33はFDを100Hz単位でアップ・ダウンし、表
示周波数を更新するとともにNの更新計算を行ってプロ
グラマブルデバイダに再セットする。周波数可変操作に
より表示周波数上で或るFM放送局の放送周波数FST
合わせたとき、例えばPLL回路30の回路部品のバラ
ツキや温度変化により局部発振回路3Aの発振周波数が
所望の設定値であるFST−10.7(MHz)から下側
にDfだけずれていれば、同調周波数もFSTから下側に
Dfだけずれて中間周波信号の中心周波数が10.7M
Hzから下側に離調し、音声出力に歪が生じる。
【0032】但し、この実施例では、希望局からの同調
周波数のずれが自動的に修正されるようになっている。
すなわち、ユーザが周波数可変操作により表示周波数上
で或るFM放送局の放送周波数FSTに合わせたあと、周
波数アップキー31と周波数ダウンキー32を解放する
と、AND回路38の出力がローレベルのままとなり、
モノマルチ39にトリガが掛からない。このとき、モノ
マルチ39はローレベルの周波数修正モードオン信号を
出力する。すると、AFCコントローラ28Aはステッ
プS2でYESと判断する。そして、まず、その時点で
Sメータ信号作成回路21から出力された現在の受信電
界強度を表す受信電界強度検出信号ESを入力し、E1
として記憶する(ステップS3。図4のA1 点参照)。
続いて、現在出力している分周比修正データnを1だけ
増大し、プログラマブルデバイダを制御して加算器35
の出力を新たな分周比としてセットさせる。これによ
り、局部発振回路3Aの発振周波数を25Hzだけ増大
させ、受信手段20Aの同調周波数を25Hzだけ増大
させる(ステップS4)。そして、現在の受信電界強度
を表す受信電界強度検出信号ES を入力し、E2 として
記憶する(ステップS5。図4のA2 点参照)。
【0033】次に、AFCコントローラ28AはE2
1 ≧0かチェックする(ステップS6)。同調周波数
が所望周波数FSTに少し近づき受信電界強度が少し増大
したときステップS6でYESとなり、逆に、同調周波
数が所望周波数FSTから遠ざかり受信電界強度が減少し
たときステップS6でNOとなる。ここでは、YESと
なるものとするとAFCコントローラ28Aは周波数修
正モードがオンしていることを確認したあとE1 をE2
で書き換える(ステップS7、S8)。そして、ステッ
プS4に戻り、局部発振回路3Aの発振周波数を更に2
5Hzだけ増大させ、受信手段20Aの同調周波数を2
5Hzだけ増大させる。そして、受信電界強度検出信号
S を入力し、E2 として記憶する(ステップS5。図
4のA3点参照)。次に、E2 −E1 ≧0かチェックし
(ステップS6)、再びYESであればE1 を新たなE
2 で書き換えたあと(ステップS8)、ステップS4に
戻る。以下、同様の処理を繰り返し、受信電界強度がよ
り強い同調周波数に可変する。
【0034】その後、受信電界強度がピークとなる同調
周波数(=所望周波数FST)を越えるまでnが増大し、
図4のAi 点に来ると、nが1だけ小さかった前回の受
信電界強度検出信号E1 (図4のAi-1 点参照)より今
回の受信電界強度検出信号E2 の方が小さくなり、ステ
ップS6でNOとなる。このとき、AFCコントローラ
28Aは周波数修正モードがオンしていることを確認し
たあと、E1 をE2で書き換え(ステップS9、S1
0)、ステップS11に進み、今度は、現在出力してい
るnを1だけ減少し、局部発振回路3Aの発振周波数を
25Hzだけ減少させ、同調周波数を25Hzだけ減少
させる。そして、受信電界強度検出信号ES を入力し、
2 として記憶する(ステップS12。図4のAi-1
参照)。
【0035】そして、E2 −E1 ≧0かチェックする
(ステップS13)。同調周波数の減少で該同調周波数
が所望周波数FSTに近づき受信電界強度が増大すればス
テップS13でYESとなり、逆に、同調周波数の減少
で同調周波数が所望周波数FSTから遠ざかり受信電界強
度が減少すればステップS13でNOとなる。ここでは
YESとなるのでAFCコントローラ28Aは、E1
2 で書き換え(ステップS10)、ステップS11に
進み、再び、同調周波数を少しだけ減少させる。そし
て、受信電界強度検出信号ES を入力し、E2 として記
憶する(ステップS12。図4のAi-2 点参照)。次
に、E2 −E1 ≧0かチェックする(ステップS1
3)。E2 は受信電界強度のピークを少し通り過ぎた値
であり、今度はNOとなる。このとき、E1 をE2 で書
き換えたあと(ステップS8)、ステップS4に進み、
前述した如く、同調周波数の増大処理を行う。そして、
受信電界強度のピークとなる同調周波数を少し越えたと
ころに来ると、ステップS6でNOとなるので再び、同
調周波数の減少処理を行い、以下、同様の処理を繰り返
すことで、受信手段20Aの同調周波数が受信電界強度
のピークとなる所望周波数FSTの近傍に維持され、音声
歪がなくなる。
【0036】ユーザが他のFM放送局を聴取するため周
波数アップキー31または周波数ダウンキー32を操作
して受信周波数を可変しようとするとき、周波数修正モ
ードがオンのままではそれまで聴取していた局に引き戻
されてしまう。しかし、本実施例では、ユーザが受信周
波数可変操作をすると自動的に周波数修正モードがオフ
するので、確実に他の希望局に同調周波数を合わせるこ
とができる。すなわち、ユーザが周波数アップキー31
または周波数ダウンキー32を押して受信周波数の可変
操作をすると、前述した如く、周波数修正モード切り換
え回路36からハイレベルの周波数修正モードオフ信号
が出力される。AFCコントローラ28Aは同調周波数
の増大中にステップS6でYESとなったときに周波数
修正モードがオフしていてステップS7でNOとなった
とき、または同調周波数の減少中にステップS13でY
ESとなったときに周波数修正モードがオフしていてス
テップS14でNOとなった場合は、nの値はそのまま
にしてステップS2に進むようにし、同調周波数の増大
中にステップS6でNOとなったときに周波数修正モー
ドがオフしていてステップS9でNOとなった場合はス
テップS15でnを1だけ減少させ、プログラマブルデ
バイダを制御して分周比を再セットさせたのちステップ
S2に進み(ステップS9でYESとなった場合はステ
ップS10の側へ進む)、また、同調周波数の減少中に
ステップS13でNOとなったときに周波数修正モード
がオフしていてステップS16でNOとなった場合は、
ステップS17でnを1だけ増大させ、プログラマブル
デバイダを制御して分周比を再セットさせたのちステッ
プS2に進むようにする(ステップS16でYESとな
った場合はステップS8の側へ進む)。
【0037】このようにすれば、周波数修正モードがオ
ン状態からオフ状態に戻った場合に、表示器34に表示
された見掛け上の同調周波数が受信手段20Aの実際の
同調周波数とほぼ一致するような最適の分周比修正デー
タnに自動調整させることができる。この状態で、周波
数アップキー31または周波数ダウンキー32を操作す
れば受信周波数を任意に可変できるので、表示器35の
上で新たな所望局の放送周波数に合わせれば良い。同調
周波数が新たな局の放送周波数からずれていて音声歪が
生じていても、受信周波数の可変操作を止めれば、周波
数修正モードが自動的にオンするので、前述と同様にし
て、受信電界強度が最大となる同調周波数に修正される
ので、歪のない音声を聴くことができる。なお、図8の
ステップS7、S14でNOとなったあとと、ステップ
S15、S17のあと、nCOを現在のnで書き換え、し
かるのちステップS2に進むようにすれば、次に電源ス
イッチがオンされた直後にステップS1で出力されるn
を、表示器34に表示された見掛け上の同調周波数が受
信手段20Aの実際の同調周波数とほぼ一致するような
値に自動的に最適化することもできる。
【0038】この実施例によれば、周波数修正モードが
オフした時、周波数修正制御信号としての分周比修正デ
ータnを周波数修正モードオフ直前の値近くに固定す
る。これにより、周波数修正モードオフ時の分周比修正
データnの値を、受信手段20Aの見掛け上の同調周波
数が実際の同調周波数と一致するような最適値に自動調
整することが可能となる。また、受信周波数の可変操作
中は周波数修正モード切り換え回路36が周波数修正モ
ードを自動的にオフするので、周波数修正モードオフ操
作をしなくても受信周波数可変操作をするだけで、他の
所望局に同調させることができる。
【0039】なお、上記した各実施例では、Sメータ信
号作成回路21の出力を受信電界強度検出信号として利
用するようにしたが、同調つまみまたは周波数可変キー
の操作で所望の同調周波数を可変できるFMラジオ受信
機を例に挙げたが、本発明は何らこれに限定されず、固
定の所望周波数に同調するFM受信機に適用することも
できる。また、FM受信機がFM検波出力中に一定以上
のレベルの雑音が有る時、オーディオ出力を遮断するス
ケルチ機能を有する場合、当該雑音レベル検出信号を近
似的に受信電界強度検出信号として利用しても良い。ス
ケルチ回路は図9に示す如く、IF/DET回路5の出
力側に、20kHz〜40kHzの雑音成分を取り出し
増幅する雑音増幅器40と、雑音増幅器40の出力の直
流検波を行って雑音レベルを検出する直流検波回路41
と、直流検波回路41の出力を可変の基準レベルE0
比較し、雑音レベルが基準レベルE0 を上回っていると
き、低周波増幅器(AF)42と43に対しゲインを−
∞(dB)にして出力を遮断し、雑音レベルが基準レベ
ルE0 を下回っているときゲインを1(=0dB)に戻
すスケルチ制御回路44とから構成されているので、直
流検波回路41の出力を受信電界強度検出信号としてA
FCコントローラに出力すれば良い。FM検波ICに
は、スケルチ制御用の雑音増幅器40、直流検波回路4
1を内蔵したものも多いので、新たに回路を追加する必
要がなく、構成上の負担が少ない。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る受信機のAFC回路によれ
ば、受信周波数可変操作手段の操作中は周波数修正モー
ドがオフし、周波数修正制御信号が所定の一定値に固定
される。そして、受信周波数可変操作が終わると周波数
修正モードがオンし、受信電界強度を監視しながら受信
電界強度が最大となるように周波数修正制御信号を可変
して受信手段に出力し、同調周波数の修正が行われる。
これにより、周波数修正モードオフ時の周波数修正制御
信号の値は予めメーカ側において設計上定めた適宜の値
に設定しておくだけで、出荷前にセット毎に、受信手段
の見掛け上の同調周波数が実際の同調周波数と一致する
ような最適値に調整しておかなくても、周波数修正モー
ドオン時には受信電界強度が最大、すなわち受信局の周
波数と一致する同調周波数へ正しく修正させることがで
き、AFC回路の無調整化が可能となる。また、受信周
波数可変操作手段の操作中は周波数修正モードが自動的
にオフするので、AFCモードオフ操作をしなくても受
信周波数可変操作をするだけで、他の所望局に同調させ
ることができる。
【0041】また、本発明に係る他の受信機のAFC回
路によれば、周波数修正モードがオフした時、周波数修
正制御信号を周波数修正モードオフ直前の値に固定す
る。これにより、周波数修正モードオフ時の周波数修正
制御信号の値を、受信手段の見掛け上の同調周波数が実
際の同調周波数と一致するような最適値に自動調整する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るFMラジオ受信機の
回路図である。
【図2】図1中の周波数修正モード切り換え回路の動作
を示すタイムチャートである。
【図3】図1中のAFCコントローラによる同調周波数
修正処理を示すフローチャートである。
【図4】図1中のAFCコントローラによる同調周波数
修正動作を示す説明図である。
【図5】第1実施例の変形例におけるAFCコントロー
ラによる同調周波数修正処理を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の第2実施例に係るFMラジオ受信機の
回路図である。
【図7】図6中の周波数修正モード切り換え回路の動作
を示すタイムチャートである。
【図8】AFCコントローラによる同調周波数修正処理
を示すフローチャートである。
【図9】本発明の他の変形例に係るFMラジオ受信機の
一部省略した回路図である。
【図10】従来のAFC機能付FMラジオ受信機の回路
図である。
【符号の説明】
3、3A 局部発振回路 7、7A 同調回
路 8 同調つまみ 13 周波数目盛 20、20A 受信手段 21 Sメータ信
号作成回路 22、36 周波数修正モード切り換え回路 28、28A AFCコントローラ 30 PLL回路 31 周波数アップキー 32 周波数ダウ
ンキー 33 同調コントローラ 34 表示器 35 加算器 VC 可変コンデンサ VD、VD´ バ
リキャップダイオード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信周波数の可変操作を行う受信周波数
    可変操作手段と、 受信周波数可変操作手段の操作に応じて同調周波数が可
    変し、同調周波数での送信信号を受信して出力するとと
    もに、外部から入力した所定の周波数修正制御信号の変
    化に応じて同調周波数の修正動作をする受信手段と、 受信周波数可変操作手段の操作中は周波数修正モードを
    オフし、受信周波数可変操作手段の操作が終わると周波
    数修正モードをオンするモード切り換え手段と、 受信電界強度を検出する受信電界強度検出手段と、 周波数修正モードがオンした時、受信電界強度を監視し
    ながら受信電界強度が最大となるように周波数修正制御
    信号を可変して受信手段に出力し同調周波数の修正制御
    を行い、周波数修正モードがオフした時、周波数修正制
    御信号を所定の一定値に固定する同調周波数修正制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする受信機のAFC回路。
  2. 【請求項2】 受信周波数の可変操作を行う受信周波数
    可変操作手段と、 受信周波数可変操作手段の操作に応じて同調周波数が可
    変し、同調周波数での送信信号を受信して出力するとと
    もに、外部から入力した所定の周波数修正制御信号の変
    化に応じて同調周波数の修正動作をする受信手段と、 受信周波数可変操作手段の操作中は周波数修正モードを
    オフし、受信周波数可変操作手段の操作が終わると周波
    数修正モードをオンするモード切り換え手段と、 受信電界強度を検出する受信電界強度検出手段と、 同調周波数修正制御手段は、周波数修正モードがオンし
    た時、受信電界強度を監視しながら受信電界強度が最大
    となるように周波数修正制御信号を可変して受信手段に
    出力し同調周波数の修正制御を行い、周波数修正モード
    がオフした時、周波数修正モードオフ直前の値近くに固
    定するようにしたこと、 を特徴とする受信機のAFC回路。
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