JPH0430811Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ラジオ、テレビジヨン、ステレオの
チユーナ装置等の受信装置に係り、詳しくは、そ
の同調においてプリセツト機能を有する電子同調
受信装置のプリセツト表示に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、例えばプリセツト形電子同調機能を備え
たラジオ受信装置において、プリセツトキーによ
り指定した周波数を受信中、周波数選局キーを押
して、周波数を変更した場合、周波数が変動した
時点でプリセツトキーのプリセツトキー位置表
示、具体的には、各プリセツトキーに対応して配
設されたLED又はプリセツトキーに対応した
LEDや液晶によるチヤンネル表示が消えるよう
に構成されていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記した従来構成のプリセツト
キーの位置表示にあつては、使用者が選局キーに
よつて周波数を変え、所望の局を選局して、新た
にプリセツトキーに選局した周波数をメモリーし
ようとした場合、プリセツト済のプリセツトキー
に誤つて異なる局をメモリーしてしまい、前にメ
モリーした局を再度直ちに聞こうと思つても、希
望した局が選局できず、新たに選局キーを操作し
てプリセツトキーへのメモリー操作を行なわなけ
ればならず、プリセツトの操作性の悪くなるとい
う問題点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、上記した問題点を解決する手段として
は、プリセツト選局されたプリセツトキーを表示
するプリセツト表示機能を備えたプリセツト形電
子同調受信装置において、プリセツト表示中に、
受信周波数が変更された後、所定時間変更前のプ
リセツトの位置表示を保持するようにしたもので
ある。

これにより、使用者は選局キーによる選局中、
再度、始めの局を聞きたい場合、直ちにどのプリ
セツトキーを操作すればよいかを判別でき、ま
た、誤つてプリセツト済のキーに異なる局をメモ
リーすることが避けられる。

〔実施例〕

以下、本考案を図面に基づいて説明する。

第１図は本考案の実施例におけるラジオ受信装
置の構成を示すブロツク図であり、第２図は本考
案の実施例における、コントロール部の制御内容
を示すフローチヤート図である。

すなわち、本考案に係る受信装置においては、
アンテナ１より入来した信号中、受信装置の必要
とする信号のみを取り出すフロントエンドとして
のチユーナ部２と、このチユーナ部２の信号を希
望する局の信号とするためのPLLシンセサイザ
部３と、プリセツトした周波数をメモリーするメ
モリー部４と、受信周波数とプリセツト位置およ
びその他の情報を表示する表示部５と、受信した
周波数を動かすための周波数アツプ・ダウンキ
ー、受信バンドを変更するバンド切換えキー、プ
リセツトの読み出し／書き込みを行なうプリセツ
トキー等の操作部６と、これらを制御するコント
ロール部７、およびオーデイオアンプ８と出力部
としてのスピーカー９とから、受信装置が構成さ
れている。

次に、その作用を第２図のフローチヤートとと
もに説明すると、先ずそのメインルーチンにおい
て、プリセツトされた周波数を受信している状態
で、プリセツトキーの位置が、例えばプリセツト
キーに対応して配されたLEDの発光により受信
状態が表示されている。

次に、受信中の表示がなされている時に、周波
数のアツプ・ダウンキーで受信周波数を変更した
場合、このメインルーチンに、ｎ秒後にプリセツ
ト位置の表示を消す設定の割り込みルーチンを設
け、この割り込みルーチンに従がい、プリセツト
位置の表示を消さず、一定時間表示しつづけてか
ら表示を消すように制御されている。

また、この時、アツプ・ダウンキーの操作で受
信された受信周波数がプリセツトされている周波
数ではないことを使用者に判別させるために、プ
リセツト位置を点滅させたりして、現在受信中の
周波数はプリセツトされたものではない旨の表示
を行い、使用者の誤解・誤操作を防ぐ構成も加え
ることができるものである。

〔効果〕

従つて、上述した構成内容からなる本考案のプ
リセツト形受信装置によれば、プリセツトされた
周波数を受信中、周波数のアツプ・ダウンキーを
操作して周波数を変更しても、始めの、プリセツ
トされた周波数に対応するプリセツトキーのプリ
セツト位置表示が一定時間保持されて消されるよ
うになされているため、変更後の周波数がユーザ
の好みのものでなかつた場合に、変更直前の周波
数のプリセツトキーの表示を参照して直ちに変更
前の周波数に選局し直すことができることとな
り、選局操作性が向上する。したがつて、特に、
車載用ラジオ受信機に好適なプリセツト形電子同
調受信装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るプリセツト形受信装置の
ブロツク図であり、第２図はそのフローチヤート
図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ フロントエンドを含む放送信号受信部と、前
   記フロントエンドに同調周波数を設定する
   PLL回路と、予め複数の周波数データを記憶
   しておくメモリー部と、該メモリー部に記憶さ
   れた複数の周波数データの読み出し操作のため
   のプリセツトキーおよび受信周波数のアツプ・
   ダウン操作のための周波数アツプ・ダウンキー
   等を備えた操作部と、操作されたプリセツトキ
   ーを表示する表示部と、前記プリセツトキーが
   操作されたときに前記メモリー部より所定の周
   波数データを読み出して前記PLL回路に設定
   するとともに前記表示部に該操作されたプリセ
   ツトキーを表示し、 該プリセツトキーの表示中に、周波数アツ
   プ・ダウンキーにより前記PLL回路に設定す
   る周波数データが変更されたときには変更後、
   所定時間、変更直前に操作されたプリセツトキ
   ーを識別可能に表示するコントロール部とを備
   えたことを特徴とするプリセツト形電子同調受
   信装置。 ２ 前記コントロール部は、プリセツトキーの表
   示中に、周波数アツプ・ダウンキーにより前記
   PLL回路に設定する周波数データが変更され
   たときには変更後、所定時間、変更直前に操作
   されたプリセツトキーのみを表示するものであ
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のプリセツト形電子同調受信装置。