JP3442469B2 - 駐車ロック装置 - Google Patents

駐車ロック装置

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JP3442469B2
JP3442469B2 JP09436394A JP9436394A JP3442469B2 JP 3442469 B2 JP3442469 B2 JP 3442469B2 JP 09436394 A JP09436394 A JP 09436394A JP 9436394 A JP9436394 A JP 9436394A JP 3442469 B2 JP3442469 B2 JP 3442469B2
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尊志 林原
崇伸 大津
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Toyoda Iron Works Co Ltd
Mitsubishi Precision Co Ltd
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Toyoda Iron Works Co Ltd
Mitsubishi Precision Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駐車施設に配設されて
駐車車両の不当な退出を阻止する駐車ロック装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駐車施設において駐車車両の進入,退出
を無人管理することなどを目的として、車両検出装置や
料金精算装置等に連動して自動的に輪止め部材を上下に
進退させる駐車ロック装置が知られている。実開昭60
−53959号公報(従来例1)に記載されている装置
はその一例であり、電動モータによりウォーム減速機を
介してカムが固定されたカム軸を往復回動させ、そのカ
ムに係合するカムローラと共に回動軸まわりに回動可能
に配設された輪止め部材を起立,倒伏させることによ
り、車両の退出を阻止したり許容したりするようになっ
ている。また、実開昭63−201159号公報(従来
例2)には、回動軸心まわりの回動可能に配設された輪
止め部材をシリンダによって回動させるとともに倒伏状
態および起立状態の2位置に位置決めする一方、輪止め
部材の先端にローラを回転自在に取り付けた駐車ロック
装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例1に記載の駐車ロック装置においては、車輪が輪止
め部材の先端を支点として乗り上げて脱出してしまうお
それがある。特に、車輪が大径で且つ駆動輪の場合に
は、比較的容易に乗り越え得る。また、車輪が輪止め部
材に係合して衝撃力が加えられるとカムローラを介して
カム軸を逆まわりに回動させる力が作用し、車輪の作用
点とカムローラの係合点とのレバー比により増幅された
過大な力がウォーム減速機に加えられることになって、
ウォーム減速機が破損して輪止め部材が倒伏するおそれ
がある。破損を回避するためには大型のウォーム減速機
を用いればよいが、装置が大掛かりとなり且つ高価にな
る。
【0004】これに対し、従来例2に記載の駐車ロック
装置によれば、輪止め部材の先端にローラが取り付けら
れているため、駆動輪の場合には係合したローラが連れ
回りさせられることにより車輪が空転し、輪止め部材の
先端を支点としての乗り越えが困難とされて車両の脱出
が防止される。しかし、シリンダによって輪止め部材を
回動させるようになっているため、そのシリンダに圧力
流体を供給するためのポンプや流体回路,切換弁などが
必要で、装置が大掛かりになる一方、輪止め部材はシリ
ンダによって起立状態に位置決めされるため、車輪の当
接時に大きな衝撃荷重が加えられても輪止め部材が倒伏
しないようにするためには、受圧面積の大きな大径のシ
リンダや高圧に耐える切換弁などを用いる必要がある。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、大型のウォーム減速
機や大径のシリンダを用いることなく、大きな衝撃荷重
が加えられても輪止め部材を確実に起立状態に維持でき
るとともに、車輪が容易に輪止め部材を乗り越えること
ができない駐車ロック装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するため、第1発明は、駐車スペースへ進入した車両が
その駐車スペースから退出することを阻止する駐車ロッ
ク装置であって、(a)前記駐車スペースの床部材に固
設される本体部材と、(b)その本体部材によって、車
両の進入,退出方向と略直角な第1軸心まわりの回動可
能に支持されるとともに、先端部にその第1軸心と略平
行な軸心まわりの回転可能にローラが取り付けられた輪
止め部材と、(c)その輪止め部材に前記第1軸心と略
平行な軸心まわりの回転可能に取り付けられ、輪止め部
材と共に上記第1軸心まわりに回動させられるカムロー
ラと、(d)前記本体部材に前記第1軸心と略平行な第
2軸心まわりの回動可能に配設され、予め定められた第
1位置では前記輪止め部材が自重により前記車両の車輪
側へ倒伏することを許容するが、その第1位置から第2
位置に向かって回動させられることにより、前記第2軸
心までの寸法が徐々に長くなるように形成された第1カ
ム面が前記カムローラに係合させられて、前記輪止め部
材を前記車輪と係合可能なようにその車輪側へ向かって
斜め上方へ起立させるとともに、その第2位置では前記
カムローラからの反力を略第2軸心に向かって作用させ
るように形成された第2カム面がそのカムローラに係合
させられるカムと、(e)そのカムを前記第1位置と前
記第2位置との間で往復回動させる回動駆動手段と、
(f)前記本体部材に設けられ、前記カムによって起立
させられた前記輪止め部材が更に回動することを阻止す
るストッパとを有することを特徴とする。
【0007】
【第1発明の作用および効果】このような駐車ロック装
置においては、回動駆動手段によってカムが第1位置か
ら第2位置へ回動させられると、第2軸心までの寸法が
徐々に長くなるように形成された第1カム面とカムロー
ラとの係合により、輪止め部材が第1軸心まわりに回動
させられて車輪側へ向かって斜め上方へ起立させられる
とともに、輪止め部材の更なる回動がストッパによって
阻止され、駐車スペース内の車両が退出しようとしても
輪止め部材が車輪に係合することによって防止される。
その場合に、輪止め部材の先端部にはローラが回転自在
に取り付けられているため、斜め上方へ起立させられた
状態において車輪がローラに係合させられると、駆動輪
の場合にはローラが連れ回りさせられ、輪止め部材の先
端を支点として車輪が乗り越えることが困難とされる。
【0008】また、カムが第2位置にある状態では、カ
ムローラと第2カム面との係合によりカムローラからの
反力が略第2軸心に向かって作用させられるため、車輪
によって輪止め部材に衝撃荷重が加えられ、その荷重が
カムローラからカムに伝達されても、カムを回動させる
ように作用する力は殆ど生じない。特に、駆動輪の場合
には輪止め部材のローラが連れ回りにより輪止め部材を
下方へ押し下げる方向、すなわちカムローラをカムに押
圧する方向の荷重が軽減されるため、カムを回動させる
ように作用する力は一層小さくなる。これにより、輪止
め部材が起立状態に良好に維持され、カムを第2位置に
位置決めする回動制限手段、例えばウォーム歯車式の減
速機や電磁ブレーキなどが必ずしも必要ないとともに、
その回動制限手段を設ける場合でも過大な負荷がかかる
ことがないため、装置を小型且つ安価に構成できる。な
お、ローラの存在によって輪止め部材を下方へ押し下げ
る方向の荷重が軽減される分だけ退出方向、すなわち輪
止め部材を起立方向へ回動させる荷重が増加するが、そ
の荷重はストッパを介して本体部材によって受け止めら
れるため、充分な強度が得られて輪止め部材が押し倒さ
れるおそれはない。
【0009】ここで、上記第2カム面は、第2軸心を中
心とする円弧面や、カムローラの半径と略同じ曲率半径
の凹の円弧面、或いは第2軸心を中心とする円弧の接線
と平行な平坦面などで、カムが第2位置に位置させられ
た状態においてカムローラの軸心と第2軸心とを結ぶ線
分の両側に跨がるように形成し、その線分上でカムロー
ラとカムとが係合させられるようにするか、線分の両側
の2位置でカムローラとカムとが係合させられるように
するなど、少なくともカムローラから受ける反力が略第
2軸心に向かう方向に作用するようになっておれば良
い。第2カム面を第2軸心を中心とする円弧面とした場
合には、カムの第2位置における停止位置が多少ずれて
も輪止め部材の起立角度が変化しないため、停止位置に
関する要求精度が緩和される。また、第1カム面側に第
2軸心からの寸法が局部的に大きくなる凸部を設けれ
ば、カムローラからの反力や振動などに起因してカムが
第1位置側へ回動することが良好に防止される一方、そ
のような凸部を設けることなく、言い換えれば第2軸心
からの寸法を大きくすることなく第1カム面に滑らかに
接続すれば、カムを第1位置から第2位置まで回動させ
る際に輪止め部材が倒伏側へ戻り回動することがなく、
このカムと前記ストッパとの間における輪止め部材のが
たつきを無くすことができる。第2カム面を凹の円弧面
とした場合には、カムローラから反力が加えられること
によりカムはその反力によって寧ろ第2位置に位置決め
されるようになり、カムローラからの反力や振動などに
起因してカムが第2軸心まわりに回動することが良好に
防止される。
【0010】一方、回動駆動手段によってカムが第2位
置から第1位置へ回動させられると、車輪側へ向かって
斜め上方へ起立させられていた輪止め部材は自重で車輪
側へ倒伏させられ、その輪止め部材の上を車輪が通過す
ることが許容される。その場合に、輪止め部材は自重で
倒伏させられるため、輪止め部材の下に足などを挟んだ
場合でも回動駆動手段の駆動力によってその足などを圧
迫するおそれがなく、高い安全性が得られるとともに、
回動駆動手段に過大な負荷がかかることもない。
【0011】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、上記
第1発明の駐車ロック装置において、前記輪止め部材が
倒伏する状態においてその輪止め部材を弾性的に支持す
る弾性支持手段と、その弾性支持手段の弾性力に抗して
前記輪止め部材が下方へ回動させられたことを検出する
検出手段と、その検出手段によって前記輪止め部材の回
動が検出された場合には、前記回動駆動手段による前記
カムの回動を禁止する起立制限手段とを有することを特
徴とする。なお、上記弾性支持手段は、ばね,エアシリ
ンダ,ゴムなどから構成されて輪止め部材の回動に伴っ
て相対移動する部材間に適宜配設される。
【0012】
【第2発明の作用および効果】このように構成された駐
車ロック装置においては、倒伏状態における輪止め部材
を弾性的に支持する弾性支持手段の弾性力に抗してその
輪止め部材が下方へ回動させられたことが検出手段によ
り検出されると、起立制限手段により回動駆動手段によ
るカムの回動が禁止されるため、輪止め部材上に人や車
などが載っている時に起立動作が為されることがない。
これにより、高い安全性が得られるとともに、回動駆動
手段に過大な負荷がかかって回動駆動手段を構成する電
動モータやウォーム減速機等を損傷するおそれがない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図2は本発明の一実施例である駐車ロッ
ク装置10の平面図であり、この駐車ロック装置10
は、例えば図3の概略平面図に示す駐車スペース12に
おいて、図中の右向き矢印の方向に進入して駐車する車
両14の車輪16の位置に対し、斜線で示す位置A或い
は位置Bに配設される。図5および図6は、図2の駐車
ロック装置10を駐車スペース12への進入方向(図2
の左方向)から見た左側面図、および駐車スペース12
の側方(図2の下方)から見た正面図である。図3の右
端の車両止めブロック18に車輪16が当接するまで進
入した車両14は、駐車ロック装置10を必ず乗り越え
ることになる。そして、図中の左向き矢印の方向に車両
14が不当に、例えば駐車料金未払いのまま退出しよう
としても、車両14が駐車ロック装置10を一旦乗り越
えて駐車した時点から予め図4のように輪止め部材20
を起立状態としておくことにより、車輪16と係合して
車両14の退出を阻止する。すなわち、車両14が駐車
スペース12内に進入したことが図示しない車両検出装
置によって検出されると、輪止め部材20は図4のよう
に起立状態とされて車両14の退出を阻止し、図示しな
い料金精算装置によって駐車料金が精算されると、輪止
め部材20は図4の右まわりに倒伏して車両14の退出
を許容するのである。なお、上記位置AおよびBの両方
に駐車ロック装置10を配設したり、左右の2つ、或い
は前後左右の計4つの車輪16と係合するように駐車ロ
ック装置10を配設したりすることも可能である。
【0014】駐車ロック装置10は、図2、図5、図
6、および図2における VII−VII 断面を示す図7から
判るように、車両14の車輪16が通過する部分に配置
される横断面が背の低い台形形状を成しているとともに
前記輪止め部材20が設けられた起伏部22と、その起
伏部22の両側すなわち車輪14の通過位置から側方へ
隔てた部分に設けられた一対の軸受部24,26と、図
2の下側の軸受部26のさらに外側に設けられた駆動機
構部28とを備えて構成されている。それらの各部は、
平板状を成す共通のベースプレート31上に設けられて
おり、ベースプレート31は、駐車スペース12の床部
材32上に略密着して図示しない多数のアンカボルトを
介して固設されるようになっている。駐車ロック装置1
0の駐車スペース12に対する配設姿勢は、車両14が
駐車スペース12に進入する際に車輪16が図2,図
6,および図7の左側から右側へ移動するように、言い
換えれば車両14の退出を阻止する際に係合する車輪1
6がそれ等の図の右側に位置するように設定される。上
記ベースプレート31や、そのベースプレート31にボ
ルトや溶接などで一体的に固設された各部材によって本
体部材30が構成されている。
【0015】起伏部22は、車両14の進入,退出方向
(以下、単に進退方向という)においてそれぞれ所定角
度で傾斜する第1パネル34および第2パネル36を有
しており、それらの中間に前記輪止め部材20が収容さ
れるように構成されている。第1パネル34および第2
パネル36の図7における左端および右端とベースプレ
ート31との間には、一対の丸棒部材38がそれぞれ介
挿されて溶接などにより一体的に接合されているととも
に、各パネルが車両14の荷重を支え得るよう、適当な
箇所において多数の上下方向リブ(一部は図示省略)が
設けられている。
【0016】輪止め部材20は、進退方向と略直角でベ
ースプレート31(床部材32)と平行な方向、すなわ
ち図2の上下方向(以下、単に車幅方向という)の第1
軸心O1 と同心に配設され、それぞれ軸受部材54,5
6によってその第1軸心O1まわりの回動可能に支持さ
れた一対のシャフト40,42と、それら一対のシャフ
ト40,42にそれぞれ基端側が一体的に固設されて第
1軸心O1 と直角に且つ互いに平行に延び出した一対の
リンク状の回動アーム44,46と、それら回動アーム
44,46をそれらの基端側および先端側で車幅方向に
連結する桟状の一対の連結部材48,50と、それら一
対の連結部材48,50間に跨がって固設されて前記第
1,第2パネル34,36と共に起伏部22の上側形状
を形成する第3パネル52とから構成されている。回動
アーム44,46の先端部には、第1軸心O1 と略平行
な支持軸58まわりの回転可能にローラ60が取り付け
られている。上記連結部材48,50や支持軸58によ
って両回動アーム44,46が一体的に連結されること
により、輪止め部材20は一体的に第1軸心O1 まわり
に回動させられる。
【0017】上記回動アーム46側のシャフト42は、
図2の下方すなわち前記駆動機構部28内へ延び出して
いるとともに、その駆動機構部28に固設された軸受部
材62によって端部が支持されている。このシャフト4
2には、カムフォロワ64が第1軸心O1 と直角に一体
的に固設されており、そのカムフォロワ64の先端部に
は第1軸心O1 と平行な軸心まわりの回転可能にカムロ
ーラ66が配設されている。図8は駆動機構部28およ
び軸受部26の内部を詳細に示す平面図であり、その図
8におけるIX−IX断面を図9に示す。駆動機構部28に
は、第1軸心O 1 と略平行な第2軸心O2 を軸心として
シャフト68が回転可能に設けられているとともに、そ
のシャフト68にはカム70が一体的に取り付けられて
おり、前記カムローラ66に対して係合可能とされてい
る。このカム70は、シャフト68が電動モータ72に
よりウォーム歯車式の減速機74および電磁クラッチ7
6を介して回転駆動されることにより、図9において実
線で示す第1位置と一点鎖線で示す第2位置との間で往
復回動させられるようになっている。電動モータ72は
回動駆動手段に相当する。
【0018】上記カム70は、第2軸心O2 からの寸法
が徐々に変化する第1カム面90aを備えており、カム
70が第1位置から第2位置まで図9において左まわり
に回動させられると、カムローラ66に第1カム面90
aが係合させられるとともに、第2軸心O2 からカムロ
ーラ66との係合位置までの寸法が徐々に増大させら
れ、シャフト42が第1軸心O1 の左まわりに回動させ
られる。一点鎖線で示すカムローラ66の位置は、カム
70が第2位置まで回動させられた時の状態であり、カ
ムローラ66が位置決め部材84に当接させられてシャ
フト42のそれ以上の回動が阻止される。位置決め部材
84は、ベースプレート31に固設されたブラケット8
2に配設されており、このブラケット82には第2リミ
ットスイッチ88が取り付けられ、シャフト42に固設
された係合部材85の突起86と係合させられることに
より、カム70が第2位置に達したか否かを検出するよ
うになっている。また、この状態において、輪止め部材
20は図10に示されているように右方向、すなわち車
輪16側へ向かって斜め上方へ起立させられ、駐車スペ
ース12内の車両14が退出しようとしても、前記図4
に示すように車輪16が輪止め部材20に係合してその
退出が阻止される。この起立位置においては、一対の回
動アーム44,46に一体に設けられた突起部100,
102がベースプレート31に固設されたストッパ10
4,106に当接させられ、回動アーム44,46がそ
れ以上左まわりに回動することが阻止される。なお、突
起部100,102が直接ベースプレート31に当接さ
せられるようになっていてもよく、その場合にはその当
接部分がストッパとして機能する。
【0019】上記カム70には、図1の拡大図から明ら
かなように、第2位置まで回動させられた時にカムロー
ラ66と係合する部分に第2カム面90bが設けられ、
カムローラ66から受ける反力Rが略第2軸心O2 に向
かって作用するようになっている。この第2カム面90
bは、第2軸心O2 を中心とする円弧形状を成している
とともに、カム70が第2位置に位置させられた状態に
おいてカムローラ66の軸心と第2軸心O2 とを結ぶ線
BR>分の両側に跨がるように形成され、第2位置ではそ
の線分上でカムローラ66とカム70とが係合させられ
るようになっている。また、この第2カム面90bと前
記第1カム面90aとの間には、第2軸心O 2 からの寸
法が局部的に大きくなる凸部91が設けられている。し
たがって、駐車スペース12から退出しようとした車両
14の車輪16が輪止め部材20に係合した際の衝撃力
により、シャフト42に右まわりのモーメントMが作用
し、比較的大きな反力Rがカム70に加えられても、そ
のカム70、更にはシャフト68を回動させるように作
用する力は殆ど生じないし、その反力Rや振動などに起
因してカム70が第1位置側へ回動しかけても、凸部9
1により第1位置側への回動が阻止されるため、輪止め
部材20が確実に起立状態に保持される。また、第2カ
ム面90bは第2軸心O2 を中心とする円弧形状を成し
ているため、カム70の第2位置における停止位置が多
少ずれても輪止め部材20の起立角度が変化しないとと
もに、輪止め部材20の停止位置に関する要求精度が緩
和される。なお、上記第2位置からカム70が第1位置
と反対側、すなわち第2軸心O2 の左まわり方向へ更に
回動することは、カム70がカムフォロワ64の基端部
に当接することによって阻止される。
【0020】一方、カム70が上記第2位置から第1位
置まで図9において右まわりに回動させられると、シャ
フト42も第1軸心O1 の右まわりに回動することが許
容される。これにより、図10のように右側の斜め上方
へ起立させられていた輪止め部材20は、自重によって
右まわりに倒伏させられ、図7に示されているように略
水平に右方向、すなわち退出を阻止すべき車両14の車
輪16側に倒伏した状態となる。この状態では、車輪1
6が輪止め部材20の第3パネル52や第1パネル3
4,第2パネル36を踏み越えて、車両14が駐車スペ
ース12内へ進入したり駐車スペース12から退出した
りすることが許容される。図9に実線で示されているカ
ムローラ66やカムフォロワ64は、図7のように輪止
め部材20が倒伏させられ、それに伴ってシャフト42
が第1軸心O1 の右まわりに回動させられた状態であ
る。また、前記シャフト68を回動可能に支持している
軸受部材78には第1リミットスイッチ80が取り付け
られ、カム70が第1位置に達したか否かを検出するよ
うになっている。
【0021】図7において、本体部材30のベースプレ
ート31と輪止め部材20の連結部材50との間には、
倒伏状態における輪止め部材20を弾性的に支持する圧
縮コイルスプリング92が配設されており、輪止め部材
20の自重に対応する変位量だけ押し縮められた状態で
輪止め部材20の通常の倒伏位置を規定している。この
ため、ローラ60とベースプレート31との間に所定の
隙間を生じているとともに、その隙間に相当する回動角
度よりも大きな角度に相当する隙間を図9におけるカム
ローラ66とカム70との間に有している。車両14の
進入および退出の際には、第3パネル52およびローラ
60が車輪16に踏まれて輪止め部材20が圧縮コイル
スプリング92の弾性力に抗して回動するが、このよう
に回動してローラ60がベースプレート31に押圧され
た状態において、第3パネル52は前後の第1,第2パ
ネル34,36に連続するよう略水平な姿勢となる。ま
た、連結部材50にはドグ94が設けられており、輪止
め部材20の自重より大きな荷重が加えられて圧縮コイ
ルスプリング92の弾性力に抗して輪止め部材20が下
方へ回動させられると、ベースプレート31上に固設さ
れた第3リミットスイッチ96が上記ドグ94との係合
によって切り換えられるようになっている。圧縮コイル
スプリング92は弾性支持手段に相当し、第3リミット
スイッチ96は検出手段に相当する。
【0022】かかる駐車ロック装置10は、図11に示
されている起伏制御装置110を備えており、前記リミ
ットスイッチ80,88,96のON,OFF信号が供
給されるようになっているとともに、駐車スペース12
内に車両14が進入したか否かを検出する車両検出装置
112、および駐車料金を精算する料金精算装置114
に接続され、それぞれ車両14が進入したことを表す車
両検出信号や駐車料金が精算されたことを表す料金精算
信号が供給されるようになっている。起伏制御装置11
0は、CPU,ROM,RAMなどを有するマイクロコ
ンピュータ等を備えて構成されており、RAMの一時記
憶機能を利用しつつROMに予め定められたプログラム
に従って信号処理を行い、例えば図12のフローチャー
トに示すように前記電動モータ72および電磁クラッチ
76の作動を制御するようになっている。
【0023】図12において、ステップS1では車両検
出装置112から車両検出信号が供給されたか否か、す
なわち図7のように輪止め部材20が倒伏させられた状
態で、車両14が駐車スペース12内へ進入して車輪1
6が起伏部22を乗り越え、前記図3のように駐車した
か否かを判断する。車両検出装置112によって駐車が
検出されるとステップS2が実行され、輪止め部材20
が通常の倒伏位置から圧縮コイルスプリング92の弾性
力に抗して下方へ押し下げられているか否かを第3リミ
ットスイッチ96の出力信号から判断する。輪止め部材
20上に人や車輪16が載っていて押し下げられている
場合は、ステップS4以下の起立制御を行うことなくス
テップS3で警告ランプを点灯するなどの異常表示を行
うとともにステップS2を繰り返す。本実施例では、起
伏制御装置110による一連の信号処理のうち上記ステ
ップS2を実行する部分により起立制限手段が構成され
ている。
【0024】上記ステップS2の判断がNOの場合、す
なわち輪止め部材20が通常の倒伏位置にある場合はス
テップS4が実行され、電磁クラッチ76を係合させる
駆動信号が出力されるとともに電動モータ72に正回転
方向、具体的には図9においてカム70を第2軸心O2
の左まわりに回動させる方向の駆動信号が出力される。
これにより減速機74、電磁クラッチ76を介してシャ
フト68が図9の左まわりに回転駆動され、カム70が
カムローラ66を押し回してシャフト42を第1軸心O
1 の左まわりに回動させることにより、輪止め部材20
を起立させる。ステップS5では第2リミットスイッチ
88が切り換えられたか否かによりカム70が第2位置
に達したか否か、すなわちカムローラ66が位置決め部
材84によって規定される回動端に略達して輪止め部材
20が図10に示すように完全に起立状態とされたか否
かを判断する。この判断が肯定されるとステップS6で
電動モータ72に駆動停止の信号が供給され、ウォーム
歯車式の減速機74によってカム70の自由回動が阻止
されることにより輪止め部材20が起立状態に維持され
る。なお、ステップS5およびS6において、位置決め
部材84によって規定される回動端にカムローラ66が
押圧されて電動モータ72の出力がストールトルクに達
したことをロードセル等により検出して電動モータ72
の作動を停止させるようにしてもよいし、電動モータ7
2を予め設定された所定回転数だけ回転させて自動停止
させるようにしてもよい。
【0025】続くステップS7では、駐車料金の精算が
行われたか否かを料金精算装置114から料金精算信号
が供給されたか否かによって判断し、料金精算信号が供
給されるとステップS8以下を実行する。ステップS8
では、電動モータ72に逆回転方向の駆動信号が供給さ
れ、シャフト68が図9の右まわりに回転駆動される
と、輪止め部材20が自重により図10の状態から右ま
わりに回動して倒伏する。ステップS9では第1リミッ
トスイッチ80が切り換えられたか否かによりカム70
が第1位置に達したか否かを判断し、この判断が肯定さ
れるとステップS10で電動モータ72に駆動停止の信
号が供給されるとともに電磁クラッチ76を解放する信
号が出力され、カム70が第1位置で回動停止されると
ともにシャフト68と減速機74の出力軸との連結が遮
断される。これにより、輪止め部材20が図7の状態ま
で倒伏することが許容されるが、輪止め部材20は電動
モータ72の駆動力によって強制的に倒伏させられるの
ではなく自重によって倒伏するため、足などを挟んだ場
合でもその足が圧迫されるようなことはなく、安全であ
る。また、停電で電動モータ72を回転駆動できない
と、輪止め部材20が起立状態に保持されて車両14が
退出できなくなるが、停電の場合は電磁クラッチ76が
遮断されるため、駆動機構部28の蓋部材116(図9
参照)を開いてカム70をクランク棒などを用いて手動
で回動操作することにより、輪止め部材20を簡単に倒
伏させることができる。なお、ステップS9およびS1
0において、カム70がベースプレート31や他のスト
ッパに当接して電動モータ72の出力がストールトルク
に達したことをロードセル等により検出して電動モータ
72の作動を停止させるようにしてもよいし、電動モー
タ72を予め設定された所定回転数だけ回転させて自動
停止させるようにしてもよい。
【0026】ここで、料金精算装置114により駐車料
金が精算されないと、輪止め部材20は起立状態に保持
されるため、そのまま車両14が退出しようとすると、
車輪16が輪止め部材20に係合して車両14の退出が
阻止される。その場合、輪止め部材20の先端部にはロ
ーラ60が回転自在に取り付けられているため、車輪1
6が駆動輪の場合は、係合したローラ60が連れ回りさ
せられることにより車輪16が空転させられ、輪止め部
材20の先端を支点として乗り越えることが困難とさ
れ、車両14の退出が防止される。
【0027】また、本実施例の駐車ロック装置10は、
カム70が第2位置にある状態では、カムローラ66か
らの反力Rが略第2軸心O2 に向かって作用するため、
車輪16によって輪止め部材20に衝撃荷重が加えら
れ、その荷重がカムローラ66からカム70に伝達され
ても、カム70を回動させるように作用する力は殆ど生
じない。特に、駆動輪の場合には輪止め部材20のロー
ラ60の連れ回りにより輪止め部材20を下方へ押し下
げる方向、すなわちカムローラ66をカム70に押圧す
る方向の荷重が軽減されるため、カム70を回動させる
ように作用する力は一層小さくなる。また、第2カム面
90bと第1カム面90aとの間には、第2軸心O2
らの寸法が局部的に大きくなる凸部91が設けられてい
るため、反力Rや振動などに起因してカム70が第1位
置側へ回動しかけても、凸部91により第1位置側への
回動が阻止される。これにより、輪止め部材20が起立
状態に良好に維持されるとともに、ウォーム歯車式の減
速機74やその減速機74とカム70との間に配設され
た電磁クラッチ76に過大な負荷がかかることはなく、
それらの減速機74や電磁クラッチ76として小型且つ
安価なものを採用できる。なお、ローラ60の存在によ
って輪止め部材20を下方へ押し下げる方向の荷重が軽
減される分だけ退出方向、すなわち輪止め部材20を起
立方向へ回動させる荷重が増加するが、その荷重はスト
ッパ104,106を介して輪止め部材20から直接ベ
ースプレート31へ伝達されるため、充分な強度が得ら
れて輪止め部材20が押し倒されるおそれはない。
【0028】一方、カム70が第2位置から第1位置へ
回動させられると、車輪16側へ向かって斜め上方へ起
立させられていた輪止め部材20は自重で車輪16側へ
倒伏させられ、その輪止め部材20の上を車輪16が通
過することが許容される。その場合に、輪止め部材20
は自重で倒伏させられるため、輪止め部材20の下に足
などを挟んだ場合でも、電動モータ72の駆動力によっ
てその足などを圧迫するおそれがなく、高い安全性が得
られるとともに、電動モータ72等に過大な負荷がかか
ることもない。
【0029】また、本実施例の駐車ロック装置10にお
いては、倒伏状態における輪止め部材20を弾性的に支
持する圧縮コイルスプリング92の弾性力に抗してその
輪止め部材20が下方へ回動させられたことが第3リミ
ットスイッチ96により検出されると、ステップS4以
下の起立制御が行われないため、輪止め部材20上に人
や車などが載っている時に起立動作が為されることがな
い。これにより、高い安全性が得られるとともに、電動
モータ72等に過大な負荷がかかってそれらを損傷する
おそれがない。
【0030】また、本実施例では電磁クラッチ76が減
速機74とカム70との間に介挿されているため、輪止
め部材20の起立時に停電した場合には、クランク棒等
の工具を用いるなどしてカム70を回動操作することが
可能で、輪止め部材20を倒伏させて車両14を退出さ
せることができる。
【0031】また、本実施例では第2カム面90bが第
2軸心O2 を中心とする円弧形状を成しているため、カ
ム70の第2位置における停止位置が多少ずれても輪止
め部材20の起立角度が変化しないとともに、輪止め部
材20の停止位置に関する要求精度が緩和される。
【0032】なお、上記実施例では輪止め部材20が圧
縮コイルスプリング92によって弾性的に支持されてい
たが、必ずしもこのような構成は必須ではなく、例えば
図13に示す輪止め部材120のように、ローラ60が
ベースプレート31上に載置される状態が通常の倒伏状
態となるようにしても差し支えない。
【0033】また、前記カム70の第2カム面90bと
第1カム面90aとの間には、第2軸心O2 からの寸法
が局部的に大きくなる凸部91が設けられていたが、例
えば図14の(a)に示すカム130のように凸部91
を省略し、第2カム面90bから第1カム面90aに向
かうに従って第2軸心O2 からの寸法を徐々に小さくし
て滑らかに接続することもできる。その場合には、カム
130を第1位置から第2位置まで回動させる際に、カ
ムローラ66との接触部までの寸法が短くなることがな
いため、輪止め部材20が倒伏側へ戻り回動することが
なく、このカム130と前記ストッパ104,106と
の間における輪止め部材20のがたつきを無くすことが
できる。なお、カム130が第2軸心O2 の左まわり、
すなわち第1位置側と反対側へ更に回動することが許容
される場合には、一点鎖線で示すように第1カム面90
aと反対側に第2軸心O2 からの寸法が大きくなる凸部
132を設けるようにしても良い。前記カム70につい
ても同様な凸部132を設けることが可能である。
【0034】また、図14の(b)に示すカム134の
ように、カムローラ66の半径と略同じ曲率半径の凹の
円弧形状を成す第2カム面90cを、図のようにカム1
34が第2位置に位置させられた状態においてカムロー
ラ66の軸心と第2軸心O2とを結ぶ線分の両側に跨が
るように形成し、その線分上でカムローラ66とカム1
34とが係合させられるようにするか、線分の両側の2
位置でカムローラ66とカム134とが係合させられる
ようにしても良い。このようにすれば、カムローラ66
から反力が加えられることにより、カム134はその反
力によって寧ろ第2位置に位置決めされるようになり、
カムローラ66からの反力や振動などに起因してカム1
34が第2軸心O2 まわりに回動することが確実に防止
される。第2カム面の形状としては、この他上記線分と
直角、すなわち第2軸心O2 を中心とする円弧の接線と
平行な平坦面とすることも可能であるなど、少なくとも
カムローラ66から受ける反力を略第2軸心O2 に向か
う方向に作用させる種々の形状を採用できる。
【0035】また、図14の(c)に示すカム170の
ように、カム面190に第2軸心O 2 まわりに所定角度
ずつ離間して複数の窪み状部分190a,190b,1
90cを設け、それらの窪み状部分190a,190
b,190cにカムローラ66が係合するよう電動モー
タ72の回転数をフィードバック制御することにより、
カムフォロワ64の回動角度を段階的に規定して輪止め
部材20の高さ位置を車種に応じて変更できるようにす
ることも可能である。カム面190は全体が第1カム面
に相当し、上記窪み状部分190a,190b,190
cが第2カム面に相当する。なお、この場合には、輪止
め部材20の回動を阻止するストッパについても、複数
の回動位置で阻止できるように形状や配設位置を設定す
るとともに、回動位置に応じて移動させる必要がある。
【0036】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0037】例えば、前記実施例では平坦な床部材32
上に配設されるように駐車ロック装置10の起伏部22
が傾斜した第1,第2パネル34,36を備えている場
合であったが、予め窪まされた配設位置に埋設されるよ
うにしてもよい。
【0038】また、前記実施例では駐車スペース12に
対する車両14の進入方向と退出方向とが逆向きであっ
たが、前記車両止めブロック18が設けられておらず、
進入方向と同じ方向へ退出する駐車施設や、両方向から
進入したり退出したりできる駐車施設に対しても、進退
方向の前後に対称的に輪止め部材を構成するなどして本
発明が同様に適用され得る。
【0039】また、前記実施例では輪止め部材20の一
方のシャフト42だけにカムローラ66が固設されて輪
止め部材20の片側から回動駆動されていたが、シャフ
ト68を回動アーム44の外側まで延長してその端部に
同様にカム70を取り付けるとともにシャフト40にも
カムローラ66を取り付け、両側一対のカム機構による
回動駆動構造とすることも可能である。カムローラ66
を回動アーム46に直接配設することも可能である。
【0040】また、前記実施例では輪止め部材20の連
結部材50と本体部材30のベースプレート31との間
に配設された圧縮コイルスプリング92により輪止め部
材20が弾性的に支持されていたが、弾性支持部材は他
のスプリングやゴム或いはエアシリンダなどからも構成
され得るとともに、必ずしも輪止め部材20と本体部材
30との間に介挿される必要はなく、例えばカムフォロ
ワ64とベースプレート31との間やカム70とベース
プレート31との間に配設することもできる。
【0041】また、前記実施例では第3リミットスイッ
チ96からの出力信号に基づいて起伏制御装置110に
より輪止め部材20の起立動作が禁止されるようになっ
ていたが、リレー回路を用いたり、機械的な動力遮断機
構を組み合わせるなどして輪止め部材20の起立動作を
禁止するように構成することもできる。例えば、第3リ
ミットスイッチ96の出力信号に基づいて電磁クラッチ
76を遮断状態とする起立制限手段を採用することもで
きる。
【0042】また、前記実施例ではリミットスイッチ8
0,88,96によって各部の位置検出を行うようにな
っていたが、光学式センサや近接スイッチなどの他の検
出手段を用いることも可能である。
【0043】また、前記実施例ではウォーム歯車式の減
速機74が用いられていたが、他の形式の減速機を用い
ることができることは勿論、カム70が第2位置へ回動
させられた状態でシャフト68の自由回転を阻止する電
磁ブレーキ等の回動制限手段を別に設けることも可能で
ある。
【0044】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である駐車ロック装置の輪止
め部材が起立状態であるときのカムおよびカムローラの
相互位置関係を示す図である。
【図2】本発明の一実施例である駐車ロック装置の平面
図である。
【図3】図2の駐車ロック装置が配設される駐車スペー
スにおける車両との位置関係を示す概略平面図である。
【図4】図2の駐車ロック装置の輪止め部材と車輪との
係合状態を示す図である。
【図5】図2の駐車ロック装置を車両の進入方向から見
た左側面図である。
【図6】図2の駐車ロック装置を駐車スペースの側方か
ら見た正面図である。
【図7】図2における VII−VII 断面図である。
【図8】図2の駐車ロック装置の駆動機構部の内部構成
を詳しく示す平面図である。
【図9】図8におけるIX−IX断面図である。
【図10】図2の駐車ロック装置の輪止め部材が起立さ
せられたときの状態を示す断面図である。
【図11】図2の駐車ロック装置の制御系統を説明する
ブロック線図である。
【図12】図2の駐車ロック装置の作動を説明するフロ
ーチャートの一例である。
【図13】本発明の駐車ロック装置の他の実施例で、輪
止め部材の異なる態様を示す図である。
【図14】本発明の駐車ロック装置の更に別の実施例
で、カムの異なる態様を示す図である。
【符号の説明】
10:駐車ロック装置 12:駐車スペース 14:車両 16:車輪 20,120:輪止め部材 30:本体部材 32:床部材 60:ローラ 66:カムローラ 70,130,134,170:カム 72:電動モータ(回動駆動手段) 90a:第1カム面 90b,90c:第2カム面 92:圧縮コイルスプリング(弾性支持手段) 96:第3リミットスイッチ(検出手段) 104,106:ストッパ 110:起伏制御装置 190:カム面(第1カム面) 190a,190b,190c:窪み状部分(第2カム
面) ステップS2:起立制限手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲川 宏朗 神奈川県鎌倉市上町屋345番地 三菱プ レシジョン株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/42 E01F 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車スペースへ進入した車両が該駐車ス
    ペースから退出することを阻止する駐車ロック装置であ
    って、 前記駐車スペースの床部材に固設される本体部材と、 該本体部材によって、車両の進入,退出方向と略直角な
    第1軸心まわりの回動可能に支持されるとともに、先端
    部に該第1軸心と略平行な軸心まわりの回転可能にロー
    ラが取り付けられた輪止め部材と、 該輪止め部材に前記第1軸心と略平行な軸心まわりの回
    転可能に取り付けられ、該輪止め部材と共に該第1軸心
    まわりに回動させられるカムローラと、 前記本体部材に前記第1軸心と略平行な第2軸心まわり
    の回動可能に配設され、予め定められた第1位置では前
    記輪止め部材が自重により前記車両の車輪側へ倒伏する
    ことを許容するが、該第1位置から第2位置に向かって
    回動させられることにより、前記第2軸心までの寸法が
    徐々に長くなるように形成された第1カム面が前記カム
    ローラに係合させられて、前記輪止め部材を前記車輪と
    係合可能なように該車輪側へ向かって斜め上方へ起立さ
    せるとともに、該第2位置では前記カムローラからの反
    力を略第2軸心に向かって作用させるように形成された
    第2カム面が該カムローラに係合させられるカムと、 該カムを前記第1位置と前記第2位置との間で往復回動
    させる回動駆動手段と、 前記本体部材に設けられ、前記カムによって起立させら
    れた前記輪止め部材が更に回動することを阻止するスト
    ッパとを有することを特徴とする駐車ロック装置。
  2. 【請求項2】 前記輪止め部材が倒伏する状態において
    該輪止め部材を弾性的に支持する弾性支持手段と、該弾
    性支持手段の弾性力に抗して前記輪止め部材が下方へ回
    動させられたことを検出する検出手段と、該検出手段に
    よって前記輪止め部材の回動が検出された場合には、前
    記回動駆動手段による前記カムの回動を禁止する起立制
    限手段とを有する請求項1に記載の駐車ロック装置。
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