JP3439513B2 - 樹脂成形品およびその製造方法 - Google Patents
樹脂成形品およびその製造方法Info
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Description
る樹脂成形品およびその製造方法に関し、さらに詳しく
は、意匠性に優れ、人工大理石の廃材等の有効利用を図
ることができる樹脂成形品およびその製造方法に関する
ものである。
価であり、原石の大きさや形状によって製品の大きさや
形状が限定されるため、その代替え材料としてメラミン
化粧板、ゲルコート人工大理石、アクリル系人工大理
石、不飽和ポリエステル系人工大理石等の種々の人工素
材が使用されてきている。中でも、アクリル系人工大理
石や不飽和ポリエステル系人工大理石等は、アクリル系
樹脂や不飽和ポリエステル系樹脂と無機充填剤からなる
ものであり、強度、耐衝撃性、加工性に優れるととも
に、優美な質感を有しており、キッチン天板、洗面化粧
台、壁材、床材等の種々の用途に広く使用されている。
の成形品の製造時には、切れ端、粉粒物、不良品等の廃
材が多量に発生し、通常は、これら廃材は廃棄されてい
た。しかし、人工大理石の使用量の増加に伴って、その
廃材も増加し、ゴミ問題等の環境問題の観点からも、廃
材処理の問題が生じてきている。また、回収した中古品
等の処理についても、同様の問題が生じてきている。本
発明は、このような人工大理石の廃材や回収品等を有効
利用するとともに、意匠性に優れた天然石様の外観を有
する樹脂成形品およびその製造方法を提供することを目
的とする。
成形品は、アクリル系樹脂を主成分とするバインダー樹
脂組成物15〜60重量%と粒径が150メッシュ以下
である人工大理石粉40〜85重量%を含有してなるこ
とを特徴とするものである。また、本発明の樹脂成形品
は、上記発明において粒径が150メッシュ以下である
人工大理石粉40〜85重量%を含有してなり、150
メッシュを越える人工大理石粉を含有しないことを特徴
としている。本発明の樹脂成形品の製造方法は、(メ
タ)アクリル系重合性単量体および(メタ)アクリル系
重合体からなるアクリル系重合性シラップ15〜60重
量%と粒径が150メッシュ以下である人工大理石粉4
0〜85重量%とを含有する混合物を、加圧賦型した状
態で重合硬化することを特徴とするものであり、また本
発明は、上記発明において150メッシュを越える人工
大理石粉を含有しないことを特徴とする製造方法であ
る。
インダーとしての樹脂組成物で成形固化したものであ
り、樹脂成形品中に人工大理石粉を含有させ、意匠性に
優れた天然石様の外観を有する樹脂成形品を提供するこ
とを特徴とするものである。本発明においては、バイン
ダー樹脂組成物を15〜60重量%、人工大理石粉を4
0〜85重量%の範囲とすることによって、意匠性に優
れた天然石様の外観を有し、十分な機械的強度を有する
樹脂成形品が得られるものである。人工大理石粉の含有
量が40重量%未満では、樹脂成形品の外観の意匠性に
劣るためであり、85重量%を超えると樹脂成形品の機
械的強度が低下するためである。
は、その組成は特に限定されるものではなく、一般的に
使用されているアクリル系樹脂、不飽和ポリエステル系
樹脂等の樹脂成分に無機充填材を配合した通常の人工大
理石を粉砕したものであれば特に限定されるものではな
い。また、人工大理石粉の粒径は、樹脂成形品の外観に
よって適宜選択され、大粒径の粗粉砕物あるいは微粉の
みを使用してもよいし、両者を混合あるいは適当な粒度
分布をもたせて使用してもよいが、樹脂成形品の成形性
や機械的特性等の点から150メッシュ以下の粒径の人
工大理石粉を使用することが特に好ましい。
は、加工性、耐衝撃性、耐候性、難燃性の点からアクリ
ル系樹脂が特に好ましい。アクリル系樹脂としては、メ
チルメタクリレートを80重量%以上含むものが好まし
く、例えば、メチルメタクリレートモノマーのみからな
るメチルメタクリレート単一重合体、メチルメタクリレ
ートモノマーと他の共重合性モノマーとを共重合させて
なるメチルメタクリレート共重合体等が挙げられる。メ
チルメタクリレートに共重合させる共重合性モノマーと
しては、酢酸ビニル、スチレン、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、ブチルアクリレート、シクロヘキ
シルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタ
クリレート、シクロヘキサンメタクリレート等のα、β
−エチレン性不飽和化合物等が挙げられ、これらの1種
または2種以上を共重合させることができる。
ム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、珪酸マグネ
シウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、ステアリ
ン酸アルミニウム、ガラス、タルク、石英、シリカ、ム
ライト、珪藻土、石膏、コロイド状アスベスト、粘土鉱
物、チョーク、孔雀石、大理石、石灰石、硬石膏、万硼
石、硼砂、雲母、黒曜石等の粉体、砕石等が挙げられ、
これらを単独または2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。これらのうち、水酸化アルミニウム、水酸
化カルシウム、水酸化マグネシウム等の水酸化物が、高
温時に結晶水を放出し、難燃性改善にも有効に作用する
ため好ましく、特に好ましくは水酸化アルミニウムであ
る。これら無機充填材の粒径は、粒径1〜150μmの
範囲が好ましく、さらに好ましくは粒径30〜80μm
の範囲である。さらに、無機充填材としては、その表面
をシラン系カップリング剤、チタネート系カップリング
剤、ステアリン酸等で処理したものを使用することもで
きる。本発明において、人工大理石粉としては、樹脂成
分20〜85重量%と無機充填材15〜80重量%を含
有したものが好ましく、さらに好ましくは樹脂成分20
〜60重量%と無機充填材40〜80重量%の範囲であ
る。
としては、例えば、アクリル系樹脂、ビニルエステル系
樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、
エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂等が挙げられる。中で
も、成形品の耐候性等の観点からアクリル系樹脂が特に
好ましいものである。アクリル系バインダー樹脂として
は、メチルメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エス
テルの単一重合体、メチルメタクリレート等の(メタ)
アクリル酸エステルとα、β−エチレン性不飽和化合
物、多官能(メタ)アクリル酸エステル等の共重合体等
が挙げられ、特にメチルメタクリレート単位を80重量
%以上含有するものが好ましい。
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸
n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)
アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸ラウリル等
の(メタ)アクリルアルキルエステル、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
ブチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエス
テル等が挙げられる。また、α、β−エチレン性不飽和
化合物としては、上記の(メタ)アクリル酸エステルの
他、酢酸ビニル、スチレン等が挙げられる。
ルとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,2−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト等のアルカンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート等のポリオキシアルキレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、
ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、トリア
リルイソシアヌレート、アリル(メタ)アクリレート、
ジアリルフマレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
インダー樹脂組成物および人工大理石粉の他に、必要に
応じて、ガラス繊維等の繊維状充填剤、無機充填剤、顔
料、染料等の着色剤、紫外線吸収剤、難燃剤、離型剤、
酸化防止剤等の添加剤を配合してもよい。本発明の樹脂
成形品は、上記のようなバインダー樹脂組成物と人工大
理石粉の混合物を、加熱加圧成形、常温加圧成形、射出
成形、引き抜き成形等の種々の成形法によって成形する
ことができるが、加熱加圧成形あるいは常温加圧成形に
よって製造されることが好ましい。以下に、本発明の樹
脂成形品の製造方法について説明する。
大理石をロールクラッシャー等の粉砕装置を用いて、例
えば150メッシュ以下に粉砕し、必要に応じて分級し
て所望の粒径の人工大理石粉を得る。得られた人工大理
石粉とバインダー樹脂組成物とを、通常のリボンブレン
ダー、回転型混合機等を用いて均一に混合する。次い
で、人工大理石粉とバインダー樹脂組成物との混合物
を、成形型のキャビティー内に、自然流下、加圧充填、
振動充填等の方法により充填する。混合物が成形型内に
充填された後、この成形型を加圧し混合物を賦型して重
合硬化させることによって樹脂成形品が得られる。この
時の圧力は、50〜200Kg/cm2 とすることが好
ましい。重合硬化は、室温で放置することによって行っ
てもよいし、加熱することによって重合硬化させてもよ
い。加熱して重合硬化する場合には、ホットプレス装置
等を用いて加熱と加圧を同時に行うことができる。加熱
加圧条件は、温度50〜150℃、圧力50〜200K
g/cm2 、成形サイクル2〜5分程度に設定される。
好ましくは、温度70〜130℃、圧力70〜150K
g/cm2 の範囲である。得られた樹脂成形品を成形型
から取り出し、必要に応じて、表面の研磨等の処理を施
す。このようにして得られた樹脂成形品は、機械的強度
等に優れ、意匠性に優れた天然石様の外観を有するもの
となる。
て使用されるアクリル系バインダー樹脂としては、重合
性モノマーに低分子量予備重合体を溶解含有させたアク
リル系重合性シラップが特に好ましい。アクリル系重合
性シラップは、あらかじめ製造された予備重合体を重合
性モノマーに溶解させることによって、あるいは重合性
モノマーを所望の粘度に達するまで重合した後に直ちに
重合を停止させること等によって得ることができ、その
粘度は10000cps以下に調整することが好まし
く、さらに好ましくは5000cps以下の範囲であ
る。特に、(メタ)アクリル酸エステルモノマー、(メ
タ)アクリル酸エステル重合体、多官能(メタ)アクリ
ル酸エステルモノマー等からなるアクリル系重合性シラ
ップが好ましい。
としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリ
ル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)ア
クリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸シ
クロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸ラ
ウリル等の(メタ)アクリルアルキルエステル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシブチル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシア
ルキルエステル等が挙げられ、これらモノマーを単独あ
るいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
これら(メタ)クリル酸エステルモノマーは、アクリル
系バインダー樹脂組成物中に60〜95重量%の範囲で
使用されることが好ましい。
合体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリ
ル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタクリル酸ラウリル等の単独あるいは共重
合体が挙げられる。好ましくは、メタクリル酸メチルの
重合体、あるいは、メタクリル酸メチルとアクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸イソブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、
メタクリル酸ラウリルとの共重合体である。これら(メ
タ)アクリル酸エステル重合体は、アクリル系バインダ
ー樹脂組成物中に15〜40重量%の範囲で使用される
ことが好ましい。
テルモノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,2−プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート等のアルカンジオールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テト
ラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート等のポリオキ
シアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビ
ニルベンゼン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌ
レート、トリアリルイソシアヌレート、アリル(メタ)
アクリレート、ジアリルフマレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート等があげられ、これらを
単独あるいは2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。これら多官能(メタ)アクリル酸エステルモノマ
ーは、アクリル系バインダー樹脂組成物中に0.1〜2
0重量%の範囲で使用されることが好ましい。
物には、成形品の硬化方法によって適当な重合触媒が選
択して使用される。例えば、加熱硬化法による場合に
は、ビス(4−ターシャリーブチルシクロヘキシル)パ
ーオキシジカーボネート、ラウロイルパーオキシド、ベ
ンゾイルパーオキシド、2,2’−アゾビス−2,4−
ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス−(2−
アミジノプロパン)ジハイドロクロライド、2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル等の重合触媒、ベンゾイル
パーオキシド等の有機過酸化物とメルカプタン系化合物
やアゾイソブチロニトリル等の連鎖移動剤とを組み合わ
せた触媒系等が使用される。また、常温あるいは低温硬
化法による場合には、ベンゾイルパーオキシドとジメチ
ルパラトルイジンからなる触媒系、メチルエチルケトン
パーオキシドとナフテン酸コバルトからなる触媒系、マ
レイン酸ヘミパーエステル等の水溶性有機過酸化物と金
属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、有機酸塩等の塩基性化
合物とからなる触媒系、メチルエチルケトンパーオキシ
ド、メチルイソブチルケトンパーオキシド、シクロヘキ
サンパーオキシド等の有機過酸化物と四級アンモニウム
塩からなる触媒系等が使用される。これら重合触媒は、
アクリル系バインダー樹脂組成物中に0.1〜5重量%
の範囲で使用することが好ましい。
する。 実施例1 メチルメタクリレート68重量部、トリメタクリル酸ト
リメチロールプロパン5重量部、メチルメタクリレート
とブチルアクリレートの共重合体26重量部および2,
2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル1重量
部からなるアクリル系バインダー樹脂組成物を調製し
た。一方、 メチルメタクリレートを主成分とするメタ
クリル酸メチル系重合体37重量%と水酸化アルミニウ
ム粉末63重量%とからなる人工大理石片を、ロールク
ラッシャーで150メッシュ以下に粉砕して人工大理石
粉を得た。
バインダー樹脂組成物20重量%からなる混合体を、ヘ
ンシェルミキサーを用いて回転数50rpmで5分間混
合して、均一混合物を得た。得られた混合物をホットプ
レス装置の成形型のキャビティー内に充填し、温度10
0℃、圧力100Kg/cm2 、成形サイクル5分で加
熱・加圧し、離型して300mm×300mm×10m
mの板状樹脂成形品を得た。得られた樹脂成形品は、意
匠性に優れた天然石様の外観を有しており、機械的強度
も十分なものであった。
レート80重量%とからなるアクリル系重合性シラップ
36.9重量%、実施例1で使用した人工大理石粉6
2.3重量%、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバ
レロニトリル0.8重量%とを混合し、真空脱気した。
得られた混合物をホットプレス装置の成形型のキャビテ
ィー内に充填し、温度100℃、圧力100Kg/cm
2 、成形サイクル5分で加熱・加圧し、離型して300
mm×300mm×10mmの板状樹脂成形品を得た。
得られた樹脂成形品は、意匠性に優れた天然石様の外観
を有しており、機械的強度も十分なものであった。
レート80重量%とからなるアクリル系重合性シラップ
36.9重量%、実施例1で使用した人工大理石粉6
2.3重量%、ターシャリーブチルパーオキシマレイン
酸0.15重量%、エチレングリコールジメタクリレー
ト0.15重量%、エチレングリコールジメチルカプト
アセテート0.15重量%とを混合し、真空脱気した。
得られた混合物を型枠中に注入して、圧力100Kg/
cm2 で賦型し室温で放置、硬化させて、300mm×
300mm×10mmの板状樹脂成形品を得た。得られ
た樹脂成形品は、天然石様の外観を有しており、機械的
強度も十分なものであった。
系バインダー樹脂組成物10重量%からなる混合体を、
ヘンシェルミキサーを用いて回転数50rpmで5分間
混合して、均一混合物を得た。得られた混合物をホット
プレス装置の成形型のキャビティー内に充填し、温度1
00℃、圧力100Kg/cm2 、成形サイクル5分で
加熱・加圧し、離型して300mm×300mm×10
mmの板状樹脂成形品を得た。得られた樹脂成形品は、
表面に粉体がそのまま残存しており、人工大理石粉が完
全に結着されておらず、非常に脆いものであった。
系バインダー樹脂組成物70重量%からなる混合物を、
ヘンシェルミキサーを用いて回転数50rpmで5分間
混合して、均一混合物を得た。得られた混合物をホット
プレス装置の成形型のキャビティー内に充填し、温度1
00℃、圧力100Kg/cm2 、成形サイクル5分で
加熱・加圧し、離型して300mm×300mm×10
mmの板状樹脂成形品を得た。得られた樹脂成形品は、
十分な天然石様の外観が得られず、意匠性に劣るもので
あった。
バインダー樹脂組成物を特定の割合で含有することによ
って、意匠性に優れた天然石様の外観を有し、機械的強
度も充分なものであり、人工大理石の廃材等の有効利用
が図れるとともに、タイル、花瓶等の種々の用途に使用
でき、加圧成形法によって容易に製造することもできる
ものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 アクリル系樹脂を主成分とするバインダ
ー樹脂組成物15〜60重量%と粒径が150メッシュ
以下である人工大理石粉40〜85重量%とを含有して
なることを特徴とする樹脂成形品。 - 【請求項2】 人工大理石粉がアクリル系樹脂成分20
〜85重量%と無機質充填材15〜80重量%とを含有
してなることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品。 - 【請求項3】 アクリル系樹脂を主成分とするバインダ
ー樹脂組成物15〜60重量%と粒径が150メッシュ
以下である人工大理石粉40〜85重量%とを含有して
なり、150メッシュを越える人工大理石粉を含有しな
いことを特徴とする樹脂成形品。 - 【請求項4】 (メタ)アクリル系重合性単量体および
(メタ)アクリル系重合体からなるアクリル系重合性シ
ラップ15〜60重量%と粒径が150メッシュ以下で
ある人工大理石粉40〜85重量%とを含有する混合物
を、加圧賦型した状態で重合硬化することを特徴とする
樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項5】 (メタ)アクリル系重合性単量体および
(メタ)アクリル系重合体からなるアクリル系重合性シ
ラップ15〜60重量%と粒径が150メッシュ以下で
ある人工大理石粉40〜85重量%とを含有し、150
メッシュを越える人工大理石粉を含有しない混合物を、
加圧賦型した状態で重合硬化することを特徴とする樹脂
成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32268793A JP3439513B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-12-21 | 樹脂成形品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-105592 | 1993-05-06 | ||
JP10559293 | 1993-05-06 | ||
JP32268793A JP3439513B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-12-21 | 樹脂成形品およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718115A JPH0718115A (ja) | 1995-01-20 |
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Family
ID=26445848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32268793A Expired - Lifetime JP3439513B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-12-21 | 樹脂成形品およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
JPH0912823A (ja) * | 1995-06-29 | 1997-01-14 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 合成樹脂成形材料及び該合成樹脂成形材料による成形物の製造方法 |
US5817710A (en) * | 1996-01-23 | 1998-10-06 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Compression molding method, mix and product |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP32268793A patent/JP3439513B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0718115A (ja) | 1995-01-20 |
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