JPH0368661A - 斑模様を有する大理石様プラスチックス成形品およびその製造方法 - Google Patents

斑模様を有する大理石様プラスチックス成形品およびその製造方法

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JPH0368661A
JPH0368661A JP20634889A JP20634889A JPH0368661A JP H0368661 A JPH0368661 A JP H0368661A JP 20634889 A JP20634889 A JP 20634889A JP 20634889 A JP20634889 A JP 20634889A JP H0368661 A JPH0368661 A JP H0368661A
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powder
marble
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Tetsuo Suzuki
鉄男 鈴木
Shigeru Yamaguchi
茂 山口
Satoshi Bando
坂東 智
Koji Arakawa
荒川 興二
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Kuraray Co Ltd
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    • B29C39/00Shaping by casting, i.e. introducing the moulding material into a mould or between confining surfaces without significant moulding pressure; Apparatus therefor
    • B29C39/003Shaping by casting, i.e. introducing the moulding material into a mould or between confining surfaces without significant moulding pressure; Apparatus therefor characterised by the choice of material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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    • B29K2995/0018Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds having particular optical properties, e.g. fluorescent or phosphorescent
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、斑模様を有する大理石様プラスチックス成形
品に係り、特に雲母粒子により花崗岩様の模様を付した
大理石様プラスチックス成形品に関する。
(従来の技術〉 無機粉末を充填した大理石様プラスチックス成形品は、
人工大理石などとしてキッチン天板や各種カウンタート
ップ、洗面化粧台、浴槽、シャワートレー、防水パン、
床材、壁材、間仕切り板、美術工芸品などに広く使用さ
れている。
従来、大理石様プラスチックス成形品は白色均一のもの
が主であったが、最近は模様付は品への要求も強く、そ
の−環として斑模様、特に花崗岩様の模様を付したもの
が求められている9斑模様、特に花崗岩様の模様を付し
た大理石様プラスチックス成形品は、−膜内には硬化性
液体に無機粉末を配し、さらに黒色、白色などの着色粒
子、例えば砕石などを添加したスラリーを重合性原料と
して使用し、水平に設置したオープン型や連続流込み成
形装置などを用いて製造されている。しかしこのような
製造方法によるものは片面のみが使用面であって、成形
時に上側となった面は気泡が多くまた面の美麗性にも欠
けるために使用面とはなり得ない、これに対し両面使用
が要求される場合は、通常は2枚の型面をガスゲットを
介して互に向き合わせて型を組立て、その間隙にスラリ
ーを流し込んで成形されるが、これに斑模様、特に花崗
岩様の模様を付そうとすると、スラリーが型の間隙を流
れる間に着色粒子の分離が生じ、そのために斑模様に激
しい濃淡ムラが生じ、均一な模様を有するものが収率よ
く生産されないという欠点があった。
また、大理石様プラスチックス成形品は木工用の簡単な
工具を用いて切断、切削加工されることが多く、砕石な
どによる模様付けは、加工性を悪化させる欠点がある。
(発明が解決しようとする課!!り 上記従来技術は、斑模様、特に花崗岩様の模様を付した
大理石様プラスチックス成形品の中で、両面を使用面と
するものの注型成形には配慮がなされておらず、そのよ
うなものを得ようとすると、斑模様に激しい濃淡ムラが
生ずるという問題があった。
本発明の目的は、加工性を損ねることなく、濃淡ムラが
なく均一の斑itL様を有する大理石様プラスチックス
成形品、とりわけ両面が使用可能な花崗岩様の模様を有
する大理石様プラスチックス成形品を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的は、硬化性液体の硬化体20〜80重量%と無
機粉末80〜20重量%からなる樹脂組成物100重量
部に対して、平均粒子径が0.05〜5曲、平均アスペ
クト比が1〜40である、少なくとも一種の粒状雲母0
.1〜20重量部を含有することを特徴とする斑模様を
有する大理石様プラスチックス成形品によって達成され
、該斑模様を有する大理石様プラスチックス成形品は、
硬化性液体20〜80重量%と無機粉末80〜20重量
%よりなる混合物100重量部に、平均粒子径が0.0
5〜5rIm、平均アスペクト比が1〜40である、少
なくとも一種の粒状雲母o、1〜20重量部を混合し、
型へ注入して硬化することにより、有利に提供される。
本発明でいう硬化性液体とは、付加重合、開環重合や架
橋結合の導入などによって硬化する液体であって、例示
するならばアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エス
テル類、メタクリル酸エステル類、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、
ジビニルベンゼン、酢酸ビニル、アクリルアミド、メタ
クリルアミドなどのα、β−エチレン性不飽和単量体、
不飽和ポリエステル樹脂、液状エポキシ樹脂、ポリウレ
タンを与える液状混合物、液状ゴム、液状シリコンゴム
、液状フェノール樹脂などをあげることができるが、こ
れらに限定されるものではない。
なお硬化性液体は不都合がない限り、2種類以上混合し
て用いることも可能である。従って単独では液体でない
ものでも、混合によって全体が液体になっていれば硬化
性液体とみなされる。また硬化性液体にポリマーを溶解
して使用することも可能である1本発明でいう硬化性液
体の液体状態とは、流動性を有する状態をいうのであっ
て、例えば常温では流動性を有しなくても、型へ導入す
る時に加熱などによって流動性を有していれば、ここで
いう硬化性液体の範喘に含まれる。流動性の目安はB型
回転粘度計で測定した粘度が1000ボイズ以下である
硬化性液体の硬化方法には特に制限はなく、付加重合や
開環重合、架橋結合の導入など、硬化性液体それぞれの
硬化に適した任意の方法を採用することができる。その
ような方法の例として、ラジカル重合開始剤を添加する
方法、加熱する方法、紫外線や放射線を照射する方法、
加硫剤を添加す6方法などをあげることができるが、こ
れらに限定されるものではない。
本発明で使用する無機粉末は、硬化性液体に不溶でその
硬化を妨害しないものであれば特に制限はなく、一般に
充填材として使用されている水酸化アルミニウム、酸化
アルミニウム、炭酸カルシウム、珪酸カルシウム、アル
ミン酸カルシウム、硫酸カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、シリカ、タルク、クレーなどの粉末を使用すること
ができるが、これらに限定されるものではない、無機粉
末は2種類以上併用することも可能である。無機粉末の
粒子径は通常0.1〜100μm、好ましくは0.5〜
50μm、より好ましくは1〜30μmである0粒子径
が1100Jiを越えると、大理石様グラスチックス成
形品に不明瞭でa、mな斑点が現われて美観を損ねるこ
とがあり、また粒子径が0.1μm未満であると、高価
になることおよび充填量が制限されるなどの弊害が生じ
るので好ましくない、無機粉末の充填量は、大理石様プ
ラスチックス成形品に要求される性能によって定まるも
のであるが、通常は硬化性液体の硬化体と無機粉末の総
量を基準にして20〜80重量%、好ましくは40〜7
0重量%である。無機粉末の充填量が80重量%を越え
ると、充填が困難になるばかりでなく、大理石様プラス
チックス成形品の強度などの性能が低下し、20重量%
未溝であると耐熱性、硬度などの性能に劣り、また大理
石様の外観が得られ難いので好ましくない。
本発明に用いられる粒状雲母とは、平均粒子径が0.0
5〜5m+、好ましくは0.1〜3m、より好ましくは
0.15〜2聞であり、最小径に対する最大径の比で表
わしたアスペクト比の平均が1〜40、好ましくは5〜
30、より好ましくは10〜25を満足する形状で、主
として雲母からなる粒子である。平均粒子径が0.05
nw未満であると斑模様が不鮮明となり、5關を越える
と模様が斑模様の感じを呈しなくなるばかりでなく、成
形中に粒状雲母が沈降分離するなどの問題が顕著になる
ので好ましくない、アスペクト比は、平均が40を越え
ると濃淡ムラの発生が激しくなるので好ましくない0反
対に形状が球形で平均が1に近いものは、斑模様が不自
然な感じを与え易く、濃淡ムラも発生し易い傾向がある
粒状雲母の粒子の構造は、粒子全体がひとつの雲母結晶
からなるものであってもよいし、集成雲母のように複数
の雲母片をバインダーなどで結合した構造のものであっ
てもよい、しかし全体がひとつの雲母結晶からなるもの
で、上述の形状を有する粒子を工業的に多量に得ること
は困難であって、高価なものにならざるを得ない、従っ
て後者の複数の雲母片の結合品を用いる方が経済的に有
利である。
結合品の製造方法に間しては特に制限はないが、簡便な
ものとして雲母片にバインダーを加えて混合し、そのま
まあるいは造粒操作などを施して硬化させる方法をあげ
ることができる。なおこのようにして得たものに、必要
に応じ粉砕や篩分けを行うことも可能である。結合品の
原料となる雲母片には特に制限はない、雲母の種類とし
ては着色上の制約がない限り、白雲母、黒雲母、金雲母
など任意のものを使用することが可能で、2種類以上混
合して用いることも可能である。雲母片の大きさに間し
ても特にM限はないが、大きなものを用いると結合品を
粉砕しなければならないので、雲母片の平均粒子径は4
fl以下であることが望ましい、また平均粒子径が0.
05m未満であると、結合品は球状などの均一な形状に
なり易く、そのようなものを用いると斑模様が不自然な
感じを受は易いので、場合によっては粉砕などによって
形状を不揃いにする必要がある。
結合品のバインダーは、結合品がスラリーに添加混合さ
れてスラリーが硬化するまでの間に、雲母片にばらけな
いように強固に結合している必要がある。もし硬化まで
にばらけてしまうと、濃淡ムラが発生したり模様や色調
が所望のものと異なったりするので好ましくない、この
ような条件を満足するバインダーとしては、有機系や無
機系の各種接着剤などを利用することができるが、特に
好ましいものとして有機系ではエポキシ樹脂、ウレタン
樹脂、メラミン樹脂、アクリル系81脂を、無機系では
燐酸塩をあげることができる。なお大理石様グラスチッ
クス成形品を水まわりに使用する場合は、無機系よりも
耐水性に優れた有機系のものの方が有利である。バイン
ダーの使用量は、通常は結合品の総量を基準にして0.
1〜20重量%、好ましくは0.2〜10重量%である
。バインダーの使用量が0.1重量%未満であると、雲
母片間の結合力が弱く、20重量%を越えると結合品が
高価になるばかりでなく、場合によっては大理石様プラ
スチックス成形品の耐候性や耐蝕性などの性能が低下す
ることがあるので好ましくない、なおバインダーは使用
に際し雲母片の濡れを促進するために、溶媒で希釈して
用いることも可能である。
本発明の結合品は、斑模様付けのために加えられるもの
であるので、少なくとも1種の所望の色に着色されてい
ることが望ましく、そのような着色品はバインダーに染
料や顔料などを加えることによって、容易に製造するこ
とができる。
以上に説明した結合品のひとつとして、原料雲母片の粒
子形状およびバインダー量を適当に選ぶと、雲母片の面
の方向を揃えてバインダーで積層した積層雲母を得るこ
とができる。そのような積層雲母は個々の粒子の形状が
不揃いであるうえに製造も容易なので、本発明の目的に
は非常に好適である。積層雲母の原料の雲母片は、平均
粒子径が0.03〜41Wl、好ましくは0.1〜2.
5開、より好ましくは0.2〜1ffllであり、雲母
片の厚さに対する最大粒子径の比の平均が30以上、好
ましくは40以上、より好ましくは50以上である形状
のものが好ましい、平均粒子径が0.05同未満のもの
および雲母片の厚さに対する最大粒子径の比の平均が3
0未満のものを用いると、個々の雲母片の面方向を揃え
て積層することが困難になる。積層雲母のバインダー量
は、通常は積層雲母の総量を基準にして0.1〜10重
量%、好ましくは0.3〜7重量%、より好ましくは0
5〜5重量%である。バインダー量が0.1重量%未満
であると、雲母片間の結合力が弱くなるので好ましくな
い、また10重量%を越えると、雲母片の面方向を揃え
ることが困難になること、あるいは積層雲母の粒子が大
きくなるなどの不都合が生ずるので好ましくない。以上
に説明した雲母片に、以上に説明した量のバインダーを
添加混合して硬化することにより、容易に積層雲母を得
ることができる。なお必要に応じ、粉砕や篩分けによっ
て積層雲母の形状を調節することも可能である。雲母片
の積層数は雲母片の厚さにもよるが、通常は数〜拾数枚
程度である。
このようにしてつくられる粒状雲母として、黒色系およ
び白色系でそれぞtl:着色された粒子を組み合せたも
のが花崗岩様の模様を出すために好ましく用いられる。
粒状雲母の含有量は、硬化性液体の硬化体と無機粉末の
混合物100重量部に対して0.1〜20重量部、好ま
しくは0.15〜10重量部である。含有量が0.1重
量部未満であると、斑模様に濃淡ムラが生じ、20重量
部を越えると経済的に不利になるばかりでなく、大理石
様プラスチックス成形品の強度や耐蝕性、切断性、切削
性などの性能が低下するので好ましくない。
本発明の大理石様プラスチックス成形品の製造方法に関
しては特に制限はなく、任意の方法で製造することがで
きるが、工業的に好ましい方法として、硬化性液体20
〜80重量%と無機粉末80〜20重量%の混合物10
0重量部に、前記粒状雲母0.1〜20重量部を添加混
合し、これを型へ注入して重合硬化せしめる方法をあげ
ることができる。なおこの場合支障がない限り、添加順
序を変えることは可能である。
本発明でいう注型成形は、−膜内な注型成形はもちろん
注型圧縮成形をも含むものである。従って本発明に使用
される型には、注型成形一般に使用される密閉式セル装
置、有蓋開口式セル、開口型、連続流し込み成形装置の
他に、注型圧縮成形用の型も含まれる。型面の材質に関
しては特に制限はなく、支障がない限りガラス、金属、
樹脂、石膏など任意のものを使用することができる。
本発明の方法は、水平に設置した型面上へ硬化性液体、
無機粉末、粒状雲母等からなるスラリーを流延して、下
面のみが使用面となる大理石様プラスチックス成形品を
製造する場合はもちろん、従来製造することができなか
った、互に向き合わせて設置された2枚の型面の間隙に
スラリーを注入して製造される両面が使用面となる大理
石様プラスチックス成形品を得る際にも、濃淡ムラの発
生助走を可能とするものであるが、その効果を一層確実
なものとするために、注入時のスラリー粘度を50〜1
000ボイズ、好ましくは100〜500ボイズの範囲
におさめることが望ましい。
粘度が50ボイズ未満であると濃淡ムラが発生し易く、
100oボイズを越えるとスラリーの注入が困難になる
ので好ましくない、また揺変性付与剤の添加も効果的で
ある。揺変性付与剤としては、無定形シリカの微粉末が
特に好ましく、中でも表面を有機化処理したものが特に
好ましい、無定形シリカの微粉末の粒子径は5〜40n
mである。
無定形シリカの微粉末の添加量は、スラリー100重量
部に対して0.2〜3重量部、好ましくは0.5〜2重
量部である。添加量が0,2重量部未満であると濃淡ム
ラ防止効果が乏しく、3重量部を越えるとスラリーの注
入が困難になるので好ましくない、なお無定形シリカの
微粉末の添加順序に間しては特に制限はないが、予め粒
状雲母と混合して使用すると、濃淡ムラの防止に対して
より効果的である。
本発明の斑模様を有する大理石様プラスチックス成形品
には、必要に応じて染顔料、補強材、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、離型剤、カップリング剤などを加えることも
可能である。なおりツブリング剤を用いると、硬化性液
体の硬化体と無機粉末との間に化学結合が生じ、厳密に
は組成物と言えない場合もあるが、本発明でいう組成物
はこのようなものをも含むものである。
工業的に大量に生産されている大理石様グラスチックス
成形品は、不飽和ポリエステル樹脂系とメタクリル樹脂
系である。不飽和ポリエステル樹脂系は、一体成形品と
呼ばれる洗面化粧台やキッチン天板が主で、これらは最
終商品形態で出荷されるので、切断、切削性などは余り
要求されていない、またその成形方法は、型面上へスラ
リーを流延するものであるために、花崗岩様の模様を付
しても濃淡ムラ発生の問題は生じない、これに対してメ
タクリル樹脂系は、殆どが平板の形状に注型成形され、
これより木工用の工具で最終製品に加工される。そのた
めに木工用工具による加工性が重要視されており、砕石
などの添加は加工性の点から許されない、またメタクリ
ル樹脂系の平板には、両面使用の要求も大きい、従って
本発明になる斑模様付は技術は、易加工性が要求され、
また両面使用の要求も大きいメタクリル樹脂系の大理石
様プラスチックス成形品において、最もその効果を発揮
するものといえる。
メタクリル樹脂系の大理石様プラスチックス成形品に使
用される硬化性液体は、メタクリル酸メチルを主体とす
る不飽和単量体である。ここでいうメタクリル酸メチル
を主体とする不飽和単量体とは、メタクリル酸メチル単
独あるいはその50重量%未満、好ましくは40重量%
未満、より好ましくは25重量%未満を他の不飽和単量
体で置換したものである。置換量が50重量%以上であ
ると、大理石様プラスチ・yクス成形品の耐候性や高級
感が低下するので好ましくない、メタクリル酸メチルを
置換し得る不飽和単量体は、重合または共重合可能なも
のであればよく、特に制限はない、そのようなものの例
としてはアクリル酸、メタクリル酸、1分子中の炭素原
子数が1〜18の1価アルコールとアクリル酸とのエス
テル、1分子中の炭素原子数が2〜18の1価アルコー
ルとメタクリル酸とのエステル、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミド、スチレン、α−メチルスチレン、
酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、弗化ビニリ
デン、エチレン、無水マレイン酸、マレイン酸、ブタジ
ェン、グリシジルメタクリレートなどの一官能性不飽和
単量体、エチレングリコールやポリエチレングリコール
、ポリプロピレングリコール、1.3−ブタンジオール
、ネオペンチルゲルコール、1.6−ヘキサンジオール
、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、テ
トラメチロールメタン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトールなどの多価アルコールとアクリル酸お
よび/またはメタクリル酸との多価エステル、ジビニル
ベンゼン、トリアリルイソシアヌレートなどの多官能性
不飽和単量体などをあげることができるが、これらに限
定されるものではない、メタクリル酸メチルを置換する
不飽和単量体は、2種類以上併用することも可能である
。またメタクリル酸メチルを主体とする不飽和単量体は
、その一部をポリマーとして残りの不飽和単量体中に含
有するシラツブとして使用することも可能である。その
ようなシラツブは、メタクリル酸メチルを主体とする不
飽和単量体の一部を重合して、残りの不飽和単量体に溶
解する方法、メタクリル酸メチルを主体とする不飽和単
量体を部分重合する方法、メタクリル酸メチルを主体と
する不飽和単量体の一部を部分重合して残りの不飽和単
量体に添加する方法など、任意の方法で製造することが
できる。
メタクリル樹脂系の大理石様プラスチックス成形品に使
用される無機粉末には特に制限はなく、前述したように
任意のものを使用することができるが、製品の加工性、
高級感などの観点から水酸化アルミニウムが最も好まし
く用いられる。
(実施例) 以下、実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが
、本発明はこれら実施例によって何んら制限されるもの
ではない。
実施例1 メタクリル樹脂(パラビーズHR5協和ガス化学工業■
製)7,6重量部を、メタクリル酸メチル30.4重量
部およびトリメチロールプロパントリメタクリレート2
重量部の混合液に溶解した。
これにステアリン酸0.02重量部、2,2゜アゾビス
イソブチロニトリル0.02重量部および水酸化アルミ
ニウム粉末(ハイシライトH−310、昭和電工#製)
60重量部を混合し、スラリーを調製した。
次に開山ロ雲母工業所の積層雲1Hc9371(平均粒
子径355μm、平均アスペクト比20、黒色)2重量
部およびHB7272 (平均粒子径74μm、平均ア
スペクト比13、黒色〉0,5重量部、HC9382(
平均粒子径355μm、平均アスペクト比20、白色)
1重量部およびHB7282 (平均粒子径74μm、
平均アスペクト比13、白色)0.3重量部に、無定形
シリカの微粉末〈アエロジルR972、日本アエロジル
■製〉2重量部を混合し、上記スラリーに加えて均一に
混合した。これを、縦が約1.5mで横が約2mのガラ
ス板2枚の間に、柔らかいガスゲットをU字型に配して
挟み込んで組立てた型中へ注入し、型面を直立させた状
態で60℃の水中に5時間、ついで120℃の熱風炉に
3時間保持して厚さ10關の平板を得た。得られた平板
は両面ともに均一な花崗岩様の模様を呈し、濃淡ムラは
認められなかった。
実施例2 無定形シリカの微粉末として、アエロジル300(日本
アエロジル■製)を1.3重量部用い、これを直接スラ
リーへ添加すること、および積層雲母としてHC937
1を0、lit量部置部B9382を0.05重量部の
み用いること、ガスケットの太さを変えること、型は全
周にガスケットを配したものを用い、型面を水平に保持
して重合すること以外は、実施例1と同じ操作によって
厚さ12mの平板を得た。得られた平板は均一な花崗岩
様の模様を呈し、両面ともに濃淡ムラは認められなかっ
た。
比較例1 積層雲母の代りに、平均粒子径280μm、平均アスペ
クト比70の金雲母片3.8重量部を用いること以外は
、実施例1と同じ操作によって平板を得な、得られた平
板の斑模様には、激しい濃淡ムラが認められ、均一な斑
模様とはならなかった。
比較例2 積層雲母の代りに、平均粒子径280μm、平均アスペ
クト比70の金雲母片0.15重量部を用いること以外
は、実施例2と同じ操作によって平板をPJた。得られ
た平板の斑模様には、激しい濃淡ムラが認められ、均一
な斑模様とはならなかった。
比較例3 積層雲母としてHC9371のみを0.02重量部用い
ること以外は、実施例1と同じ操作によって平板を得た
。得られた平板の花崗岩様の模様には軽度に濃淡ムラが
認められ、均一な斑模様とはならなかった。
実施例3 エポキシ樹脂接着剤、ボンドEセットL、A剤、B剤(
コニシ■製)それぞれ1.5重量部をアセトンで10倍
に希釈し、比較例2で用いたのと同じ雲母片100重量
部および微粉末カーボンブラック0.5重量部に添加し
てニーダ−で混練した。
混練は30℃で行ない、アセトンが揮散し混練物に粘り
がなくなるまで続け、さらに−昼夜放置した。得られた
混練物を軽度に粉砕し、目開き0゜5IN+の篩を通し
て、黒色に着色した積層雲母を得た。このものの平均ア
スペクト比は15であった。
積層雲母としてここで得られたものを2.5重量部用い
ることの他は、実施例1と同じ操作によって平板を得た
。得られた平板は両面ともに均一な花崗岩様の模様を呈
し、濃淡ムラは認められなかった。
〈発明の効果〉 従来、大理石様プラスチックス成形品に斑模様を付すに
は、砕石などの着色粒子をスラリーに添加して行ってい
た。しかし、砕石は固いために注型成形品の切断などの
加工性が悪化し、また両面使用の板状注型成形品を得よ
うとして、上記スラリーを2枚の型面を向き合わせた型
の間隙へ注入すると、型面に沿ってスラリーが流入する
間に着色粒子の分離が生じて、斑模様に濃淡ムラが生ず
るという欠点があった。
これに対して本発明になる技術は、柔らかい雲母を用い
るために加工性に問題はなく、また粒子径とアスペクト
比から規定される特定形状を有する粒状雲母を、特定量
添加することによって、濃淡ムラの発生を防止したもの
である1粒状雲母に間してはその特に好ましい一形態と
して、バインダーを用いて雲母片を積層した積層雲母を
提案している。
本発明になる斑模様、特に花崗岩機の模様付与技術は、
大理石様プラスチックス成形品一般に適用可能であるが
、易加工性および両面使用が強く要求されているメタク
リル樹脂系の大理石様成形品において最も有用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)硬化性液体の硬化体20〜80重量%と無機粉末
    80〜20重量%からなる樹脂組成物100重量部に対
    して、平均粒子径が0.05〜5mm、平均アスペクト
    比が1〜40である、少なくとも一種の粒状雲母0.1
    〜20重量部を含有せしめることを特徴とする斑模様を
    有する大理石様プラスチックス成形品。
  2. (2)硬化性液体の硬化体が、メタクリル酸メチルを主
    体とする不飽和単量体の重合体である請求項1記載の成
    形品。
  3. (3)無機粉末が、水酸化アルミニウム粉末である請求
    項2記載の成形品。
  4. (4)粒状雲母が、雲母片をバインダーを用いて積層し
    てなる積層雲母である請求項1〜3記載の成形品。
  5. (5)プラスチック成形品中に更に無定形シリカ微粉末
    が0.2〜3重量部含有されていることを特徴とする請
    求項1乃至4記載の成形品。
  6. (6)硬化性液体20〜80重量%と無機粉末80〜2
    0重量%よりなる混合物100重量部に、平均粒子径が
    0.05〜5mm、平均アスペクト比が1〜40である
    、少なくとも一種の粒状雲母0.1〜20重量部を混合
    し、型へ注入して硬化することを特徴とする斑模様を有
    する大理石様プラスチックス成形品の製造方法。
  7. (7)硬化性液体と無機粉末とよりなる混合物100重
    量部に対して、更に無定形シリカ微粉末を0.2〜3重
    量部を混合するにあたり、無定形シリカ微粉末の少なく
    とも一部と粒状雲母を予め混合した後、硬化性液体に添
    加することを特徴とする請求項6記載の製造方法。
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