JP3439412B2 - 集積回路装置、電子回路機器、回路製造方法 - Google Patents

集積回路装置、電子回路機器、回路製造方法

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JP3439412B2 JP2000032047A JP2000032047A JP3439412B2 JP 3439412 B2 JP3439412 B2 JP 3439412B2 JP 2000032047 A JP2000032047 A JP 2000032047A JP 2000032047 A JP2000032047 A JP 2000032047A JP 3439412 B2 JP3439412 B2 JP 3439412B2
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    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/77Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components or integrated circuits formed in, or on, a common substrate
    • H01L21/78Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components or integrated circuits formed in, or on, a common substrate with subsequent division of the substrate into plural individual devices
    • H01L21/82Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components or integrated circuits formed in, or on, a common substrate with subsequent division of the substrate into plural individual devices to produce devices, e.g. integrated circuits, each consisting of a plurality of components
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    • H01L21/8232Field-effect technology
    • H01L21/8234MIS technology, i.e. integration processes of field effect transistors of the conductor-insulator-semiconductor type
    • H01L21/823462MIS technology, i.e. integration processes of field effect transistors of the conductor-insulator-semiconductor type with a particular manufacturing method of the gate insulating layers, e.g. different gate insulating layer thicknesses, particular gate insulator materials or particular gate insulator implants
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/0008Arrangements for reducing power consumption
    • H03K19/0016Arrangements for reducing power consumption by using a control or a clock signal, e.g. in order to apply power supply

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の処理回路を
具備している集積回路装置、この集積回路装置を具備し
ている電子回路機器、その集積回路装置を製造する回路
製造方法、に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、複数の処理回路を具備している集
積回路装置がワンチップマイコンなどとして製品化され
ており、このような集積回路装置が携帯電話機などの電
子回路機器に利用されている。
【0003】携帯電話機などのようにユーザが携帯する
電子回路機器の場合、必然的にバッテリを電源とするこ
とになるが、小型軽量化も要求されるためにバッテリも
小型軽量化されている。それでいて、長時間の使用も要
求されるため、その集積回路装置には消費電力の削減が
極度に要求されている。さらに、デジタル方式の携帯電
話機の場合、音声信号をリアルタイムにデジタル処理す
るため、その集積回路装置には高速動作も要求されてい
る。
【0004】携帯電話機の場合、着信に待機するために
常時動作している必要があるが、その全部の部分が常時
動作している必要はない。そこで、現在の携帯電話機な
どの集積回路装置では、待機時には必要最小限の処理回
路のみ動作させることにより省電力化を実現している。
【0005】さらに、集積回路装置の動作を高速化する
ためには、その処理回路のトランジスタの駆動電圧を上
昇させれば良い。しかし、単純に駆動電圧を上昇させる
と必然的に消費電力が増大し、駆動電圧を低下させると
トランジスタの動作速度が低下するので、駆動電圧を低
下させるとともにトランジスタのゲート絶縁膜を薄型化
することで、オン電流を増加させて消費電力を低減しな
がら高速動作も実現している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯電話機など
の電子回路機器では、上述のようにトランジスタのゲー
ト絶縁膜を薄型化するとともに駆動電圧を低減すること
で、集積回路装置の消費電力を削減しながら高速動作を
実現しており、さらに、待機時には必要最小限の処理回
路のみ動作させることにより省電力化を実現している。
【0007】しかし、トランジスタのゲート絶縁膜の膜
厚を減少させると、動作速度が変化しないように駆動電
圧を低下させてもゲートリーク電流が増大する。例え
ば、図17に示すように、トランジスタのゲート絶縁膜
厚が20(Å)、ゲート長が0.1(μm)、ゲート幅が10(μm)
の場合、駆動電圧が1.2(V)でもゲート電極と半導体基
板との間のゲートリーク電流は10(pA)となる。
【0008】特に、CMOS(Complementary Metal Oxi
de Semiconductor)回路ではn型とp型とのMOSトラ
ンジスタの一方のゲート電極と半導体基板との間に駆動
電圧が常時印加されるので、ゲートリーク電流は常時発
生することになる。現在の集積回路装置では、数百万個
のトランジスタを集積することもあるため、そのゲート
リーク電流は無視できない。例えば、500万個のCMO
Sトランジスタがある場合、その合計のゲートリーク電
流は最大で25(μA)にもなる。
【0009】従って、前述のように動作時の消費電力を
低減しながら高速動作を実現するため、電源電圧を低下
させるとともに集積回路装置のトランジスタのゲート絶
縁膜を薄型化しても、トランジスタのゲートリーク電流
が増加することになり、結果的に待機時でも消費電力を
良好に削減することが困難となる。トランジスタのゲー
トリーク電流を削減するためには、集積回路装置のトラ
ンジスタのゲート絶縁膜の膜厚を増大させれば良いが、
これでは高速に動作することが困難となる。
【0010】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、待機時の消費電力を削減しながら動作時
には小電流で高速に動作できる集積回路装置、この集積
回路装置を具備した電子回路機器、その集積回路装置を
製造する回路製造方法、の少なくとも一つを提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の集積回路
装置は、共通の電源電圧が供給される第一処理回路と第
二処理回路とを具備していて動作モードとして稼働モー
ドと待機モードとが切換自在な集積回路装置であって、
前記第二処理回路は稼働モードと待機モードとの両方で
電源電圧が供給され、前記第一処理回路は電源電圧の供
給が稼働モードでは供給されて待機モードでは停止さ
れ、この動作モードに対応した前記第一処理回路への電
圧供給を前記第二処理回路が制御し、前記第一処理回路
が具備している第一トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚
より前記第二処理回路が具備している第二トランジスタ
のゲート絶縁膜の膜厚が厚い。
【0012】従って、本発明の集積回路装置では、ゲー
ト絶縁膜の膜厚が相違する第一トランジスタと第二トラ
ンジスタとが同一の電源電圧で駆動される。第二トラン
ジスタは、ゲート絶縁膜が最薄でないので動作は低速で
あるが、ゲートリーク電流が微少な状態で待機モードで
も駆動される。第一トランジスタは、ゲート絶縁膜が最
薄なので、ゲートリーク電流は微少でないが高速に動作
する状態で稼働モードのみ駆動される。なお、ここでは
説明を簡略化するため、各発明で言及する各種の薄膜に
おいて、膜厚が最も厚いことを最厚、最も薄いことを最
薄、と呼称する。
【0013】本発明の第二の集積回路装置は、共通の電
源電圧が供給される第一処理回路と第二処理回路とを具
備していて動作モードとして稼働モードと待機モードと
が切換自在な集積回路装置であって、ゲート絶縁膜が所
定の膜厚aで形成されていて所定の電圧Aにより稼働モ
ードのみ駆動される第一トランジスタを具備している第
一処理回路と、ゲート絶縁膜が所定の膜厚bで形成され
ていて所定の電圧Bにより稼働モードと待機モードとの
両方で駆動される第二トランジスタを具備している第二
処理回路と、を具備しており、前記膜厚a,bと前記電
圧A,Bとが a<b A=B なる関係を満足している。
【0014】従って、本発明の集積回路装置では、ゲー
ト絶縁膜の膜厚が相違する第一トランジスタと第二トラ
ンジスタとが同一の電圧A(=B)で駆動される。第二ト
ランジスタは、ゲート絶縁膜が最薄でないので動作は低
速であるが、ゲートリーク電流が微少な状態で待機モー
ドでも駆動される。第一トランジスタは、ゲート絶縁膜
が最薄なので、ゲートリーク電流は微少でないが高速に
動作する状態で稼働モードのみ駆動される。
【0015】本発明の第三の集積回路装置は、共通の電
源電圧が供給される第一処理回路と第二処理回路とを具
備していて動作モードとして稼働モードと待機モードと
が切換自在な集積回路装置であって、ゲート絶縁膜が所
定の膜厚aで形成されていて所定の電圧Aにより稼働モ
ードのみ駆動される第一トランジスタを具備している第
一処理回路と、ゲート絶縁膜が所定の膜厚bで形成され
ていて所定の電圧Bにより稼働モードと待機モードとの
両方で駆動される第二トランジスタを具備している第二
処理回路と、ゲート絶縁膜が所定の膜厚cで形成されて
いて所定の電圧Cで駆動される第三トランジスタを具備
している第三処理回路と、を具備しており、前記膜厚a
〜cと前記電圧A〜Cとが a<b<c A=B<C なる関係を満足している。
【0016】従って、本発明の集積回路装置では、第三
トランジスタは高圧の電圧Cで駆動され、第一トランジ
スタと第二トランジスタとは低圧の電圧A(=B)で駆動
される。第三トランジスタは、駆動電圧が高圧であるが
ゲート絶縁膜が最厚なので、ゲートリーク電流が微少な
状態で高速に動作する。第一トランジスタは、駆動電圧
が低圧であるがゲート絶縁膜が最薄なので、ゲートリー
ク電流は微少でないが稼働モードのみ高速に動作する。
第二トランジスタは、ゲート絶縁膜が最薄でなく駆動電
圧が低圧なので、ゲートリーク電流が微少な状態で第一
トランジスタより低速に待機モードでも動作する。
【0017】
【0018】
【0019】上述のような集積回路装置において、前記
第一処理回路の動作の有無を前記第二処理回路が制御す
ることも可能である。この場合、待機モードでも駆動さ
れている第二処理回路が第一処理回路の駆動を制御す
る。
【0020】上述のような集積回路装置において、前記
第二処理回路は待機モードに所定信号の外部入力を検知
すると前記第一処理回路への電圧供給を開始することも
可能である。この場合、待機モードの第二処理回路が所
定信号の外部入力を検知すると第一処理回路への電圧供
給が開始されるので、所定信号の外部入力により待機モ
ードの第一処理回路が起動される。
【0021】上述のような集積回路装置において、前記
第一トランジスタのゲート絶縁膜が半導体基板の表面に
成長された熱酸化膜からなり、前記第二トランジスタの
ゲート絶縁膜が、アルゴンと弗素と弗素化合物との少な
くとも一つが注入された前記半導体基板の表面に前記第
一トランジスタのゲート絶縁膜と同時に成長された熱酸
化膜からなることも可能である。
【0022】この場合、アルゴンと弗素と弗素化合物と
の少なくとも一つが注入された半導体基板の表面に成長
された熱酸化膜は、注入されていない表面に同時に成長
された熱酸化膜より厚膜となるので、第二トランジスタ
ゲート絶縁膜が第一トランジスタのゲート絶縁膜より
厚膜に形成される。
【0023】上述のような集積回路装置において、前記
第二トランジスタのゲート絶縁膜が半導体基板の表面に
成長された熱酸化膜からなり、前記第一トランジスタの
ゲート絶縁膜が、インジウムと窒素との少なくとも一方
が注入された前記半導体基板の表面に前記第二トランジ
スタのゲート絶縁膜と同時に成長された熱酸化膜からな
ることも可能である。
【0024】この場合、インジウムと窒素との少なくと
も一方が注入された半導体基板の表面に成長された熱酸
化膜は、注入されていない表面に同時に成長された熱酸
化膜より薄膜となるので、第一トランジスタのゲート絶
縁膜が第二トランジスタのゲート絶縁膜より薄膜に形成
される。
【0025】上述のような集積回路装置において、前記
電源電圧が別体のバッテリから供給されていることも可
能である。この場合、バッテリの発生する電源電圧が第
一処理回路と第二処理回路とに共通に供給される。
【0026】本発明の第一の電子回路機器は、共通の電
源電圧が供給される第一処理回路と第二処理回路とを具
備していて動作モードとして稼働モードと待機モードと
が切換自在な電子回路機器であって、前記第一第二処理
回路に電源電圧を供給する電源と、該電源に本体電力を
供給するバッテリと、該バッテリの電力供給をオン/オ
フ切換する電源スイッチと、を具備しており、前記第二
処理回路は前記電源スイッチのオン状態には電源電圧が
常時供給され、前記第一処理回路は前記電源スイッチの
オン状態でも待機モードでは電源電圧の供給が停止さ
れ、前記第一処理回路が具備している第一トランジスタ
のゲート絶縁膜の膜厚より前記第二処理回路が具備して
いる第二トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚が厚い。
【0027】従って、本発明の電子回路機器では、電源
スイッチがオンされるとバッテリから電源に本体電力が
供給され、その電源電圧は第二処理回路には常時供給さ
れるが第一処理回路には稼働モードのみ供給される。第
二トランジスタは、ゲート絶縁膜が最薄でないので動作
は低速であるが、ゲートリーク電流が微少な状態で待機
モードでも駆動される。第一トランジスタは、ゲート絶
縁膜が最薄なので、ゲートリーク電流は微少でないが高
速に動作する状態で稼働モードのみ駆動される。
【0028】本発明の第二の電子回路機器は、動作モー
ドとして稼働モードと待機モードとが切換自在な電子回
路機器であって、本発明の第三の集積回路装置と、該集
積回路装置の第一第二処理回路に電圧A(=B)を供給す
る低電圧電源と、前記第三処理回路に電圧Cを供給する
高電圧電源と、前記第一処理回路の動作の要否を判定で
きる所定データを前記第二処理回路にデータ通知するデ
ータ通知手段と、を具備している。
【0029】従って、本発明の電子回路機器では、集積
回路装置の第一第二処理回路に低電圧電源が電圧A(=
B)を供給し、第三処理回路に高電圧電源が電圧Cを供
給する。ただし、第一処理回路の動作の要否を判定でき
る所定データをデータ通知手段が第二処理回路にデータ
通知するので、この第二処理回路はデータ通知手段のデ
ータ通知に対応して第一処理回路の動作の有無を制御す
る。
【0030】本発明の第一の回路製造方法は、本発明の
第三の集積回路装置を製造する回路製造方法であって、
半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、この熱
酸化膜の表面の前記第一第三処理回路の位置にレジスト
マスクを形成し、このレジストマスクから露出している
前記第二処理回路の位置の前記熱酸化膜にアルゴンと弗
素と弗素化合物との少なくとも一つを注入し、この注入
後に前記第一第二処理回路の位置の前記熱酸化膜を除去
し、前記第三処理回路の位置に熱酸化膜が成長されて前
記第二処理回路の位置に前記注入が実行された前記半導
体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化
膜により前記第一トランジスタと前記第二第三トランジ
スタのゲート電極を形成する。
【0031】従って、本発明の回路製造方法では、第一
第二処理回路の位置に同時に熱酸化膜を形成するが、第
二処理回路の位置のみアルゴンや弗素や弗素酸化膜を注
入しておくので、この第二処理回路の位置の熱酸化膜は
第一処理回路の位置より成長が促進される。第三処理回
路の位置は熱酸化膜が二層からなるので、第二処理回路
の位置より厚膜に形成される。
【0032】本発明の第二の回路製造方法は、本発明の
第三の集積回路装置を製造する回路製造方法であって、
半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、この熱
酸化膜の表面の前記第三処理回路の位置にレジストマス
クを形成し、このレジストマスクから露出している前記
第一第二処理回路の位置の前記熱酸化膜を除去し、この
熱酸化膜が除去された前記第二処理回路の位置にレジス
トマスクを形成し、このレジストマスクから露出してい
る前記第一処理回路の位置の前記半導体基板にインジウ
ムと窒素との少なくとも一方を注入し、この注入後に前
記レジストマスクを除去して前記半導体基板の表面の全
域に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜により前記第一
トランジスタと前記第二第三トランジスタのゲート電極
を形成するようにした。
【0033】従って、本発明の回路製造方法では、第一
第二処理回路の位置に同時に熱酸化膜を形成するが、第
一処理回路の位置のみインジウムや窒素を注入しておく
ので、この第一処理回路の位置の熱酸化膜は第二処理回
路の位置より成長が低減される。第三処理回路の位置は
熱酸化膜が二層からなるので、第二処理回路の位置より
厚膜に形成される。
【0034】本発明の第三の回路製造方法は、本発明の
第三の集積回路装置を製造する回路製造方法であって、
半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、この熱
酸化膜の表面の前記第一処理回路の位置に熱酸化を防止
する熱酸化マスクを形成し、この熱酸化マスクから露出
している前記第二第三処理回路の位置の前記半導体基板
の表面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜の表面の前
記第三処理回路の位置にレジストマスクを形成し、この
レジストマスクと前記熱酸化マスクとから露出している
前記第二処理回路の位置の前記熱酸化膜を除去し、この
熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除去し、前記
熱酸化マスクから露出している前記第二第三処理回路の
位置に熱酸化膜を成長させ、前記熱酸化膜により前記第
一トランジスタと前記第二第三トランジスタのゲート電
極を形成するようにした。
【0035】従って、本発明の回路製造方法では、第一
処理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを熱酸化マスクで遮蔽して第二第三処理回路の
位置に熱酸化膜を成長させるので、第一第二処理回路の
位置の熱酸化膜が各々独自の膜厚により形成される。第
三処理回路の位置は熱酸化膜が二層からなるので、第二
処理回路の位置より厚膜に形成される。
【0036】本発明の第四の回路製造方法は、本発明の
第三の集積回路装置を製造する回路製造方法であって、
半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、この熱
酸化膜の表面の前記第二処理回路の位置に熱酸化を防止
する熱酸化マスクを形成し、この熱酸化マスクから露出
している前記第一第三処理回路の位置の前記半導体基板
の表面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜の表面の前
記第三処理回路の位置にレジストマスクを形成し、この
レジストマスクと前記熱酸化マスクとから露出している
前記第一処理回路の位置の前記熱酸化膜を除去し、この
熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除去し、前記
熱酸化マスクから露出している前記第一第三処理回路の
位置に熱酸化膜を成長させ、前記熱酸化膜により前記第
一トランジスタと前記第二第三トランジスタのゲート電
極を形成するようにした。
【0037】従って、本発明の回路製造方法では、第二
処理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを熱酸化マスクで遮蔽して第一第三処理回路の
位置に熱酸化膜を成長させるので、第一第二処理回路の
位置の熱酸化膜が各々独自の膜厚により形成される。第
三処理回路の位置は熱酸化膜が二層からなるので、第二
処理回路の位置より厚膜に形成される。
【0038】上述のような回路製造方法において、前記
熱酸化マスクを導電層で形成し、この導電層により少な
くとも前記第一トランジスタのゲート電極を形成するこ
とも可能である。この場合、第一トランジスタのゲート
絶縁膜の膜厚を制御するために形成した熱酸化マスクの
導電層から、第一トランジスタのゲート電極が形成され
る。
【0039】上述のような回路製造方法において、前記
熱酸化マスクの導電層をポリシリコン膜で形成すること
も可能である。この場合、ポリシリコン膜は物性的に下
層の熱酸化を良好に防止することができ、ゲート電極な
どの導電層として利用することができる。
【0040】本発明の第五の回路製造方法は、本発明の
第三の集積回路装置を製造する回路製造方法であって、
半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、この熱
酸化膜の表面の前記第一処理回路の位置に熱酸化を防止
する第一ポリシリコン膜を形成し、露出している前記第
二第三処理回路の位置と前記第一ポリシリコン膜との表
面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜の表面の前記第
三処理回路の位置にレジストマスクを形成し、このレジ
ストマスクから露出している前記第二処理回路の位置と
前記第一ポリシリコン膜との表面から前記熱酸化膜を除
去し、この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除
去し、前記第二第三処理回路の位置と前記第一ポリシリ
コン膜との表面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜と
前記第一ポリシリコン膜との表面に第二ポリシリコン膜
を形成し、この第二ポリシリコン膜の表面の前記第二第
三処理回路の位置にレジストマスクを形成し、このレジ
ストマスクから露出している前記第一処理回路の位置の
前記第二ポリシリコン膜を除去し、この除去により露出
した前記第一処理回路の位置の前記熱酸化膜を除去して
前記第一ポリシリコン膜を露出させ、前記第二第三処理
回路の位置から前記レジストマスクを除去して前記第二
ポリシリコン膜を露出させ、前記第一処理回路の位置の
前記第一ポリシリコン膜をパターニングして前記第一ト
ランジスタのゲート電極を形成するとともに、前記第二
第三処理回路の位置の前記第二ポリシリコン膜をパター
ニングして前記第二第三トランジスタのゲート電極を形
成するようにした。
【0041】従って、本発明の回路製造方法では、第一
処理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを第一ポリシリコン膜で遮蔽して第二第三処理
回路の位置に熱酸化膜を成長させるので、第一第二処理
回路の位置の熱酸化膜が各々独自の膜厚により形成され
る。第三処理回路の位置は熱酸化膜が二層からなるの
で、第二処理回路の位置より厚膜に形成される。しか
も、第一トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚を制御する
ために形成した第一ポリシリコン膜から、第一トランジ
スタのゲート電極が形成される。
【0042】本発明の第六の回路製造方法は、本発明の
第三の集積回路装置を製造する回路製造方法であって、
半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、この熱
酸化膜の表面の前記第二処理回路の位置に熱酸化を防止
する第一ポリシリコン膜を形成し、露出している前記第
一第三処理回路の位置と前記第一ポリシリコン膜との表
面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜の表面の前記第
三処理回路の位置にレジストマスクを形成し、このレジ
ストマスクから露出している前記第一処理回路の位置と
前記第一ポリシリコン膜との表面から前記熱酸化膜を除
去し、この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除
去し、前記第一第三処理回路の位置と前記第一ポリシリ
コン膜との表面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜と
前記第一ポリシリコン膜との表面に第二ポリシリコン膜
を形成し、この第二ポリシリコン膜の表面の前記第一第
三処理回路の位置にレジストマスクを形成し、このレジ
ストマスクから露出している前記第二処理回路の位置の
前記第二ポリシリコン膜を除去し、この除去により露出
した前記第二処理回路の位置の前記熱酸化膜を除去して
前記第一ポリシリコン膜を露出させ、前記第一第三処理
回路の位置から前記レジストマスクを除去して前記第二
ポリシリコン膜を露出させ、前記第二処理回路の位置の
前記第一ポリシリコン膜をパターニングして前記第二ト
ランジスタのゲート電極を形成するとともに、前記第一
第三処理回路の位置の前記第二ポリシリコン膜をパター
ニングして前記第一第三トランジスタのゲート電極を形
成するようにした。
【0043】従って、本発明の回路製造方法では、第二
処理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを第一ポリシリコン膜で遮蔽して第一第三処理
回路の位置に熱酸化膜を成長させるので、第一第二処理
回路の位置の熱酸化膜が各々独自の膜厚により形成され
る。第三処理回路の位置は熱酸化膜が二層からなるの
で、第二処理回路の位置より厚膜に形成される。しか
も、第二トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚を制御する
ために形成した第一ポリシリコン膜から、第二トランジ
スタのゲート電極が形成される。
【0044】本発明の第七の回路製造方法は、本発明の
第三の集積回路装置を製造する回路製造方法であって、
半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、この熱
酸化膜の表面の前記第一処理回路の位置に熱酸化を防止
する第一ポリシリコン膜を形成し、露出している前記第
二第三処理回路の位置と前記第一ポリシリコン膜との表
面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜の表面の前記第
三処理回路の位置にレジストマスクを形成し、このレジ
ストマスクから露出している前記第二処理回路の位置と
前記第一ポリシリコン膜との表面から前記熱酸化膜を除
去し、この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除
去し、前記第二第三処理回路の位置と前記第一ポリシリ
コン膜との表面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜と
前記第一ポリシリコン膜との表面に第二ポリシリコン膜
を形成し、この第二ポリシリコン膜を前記第一処理回路
の位置から除去するとともに前記第二第三処理回路の位
置でパターニングして前記第二第三トランジスタのゲー
ト電極を形成し、前記第二第三処理回路の位置にレジス
トマスクを形成し、このレジストマスクから露出してい
る前記第一処理回路の位置の前記第一ポリシリコン膜を
パターニングして前記第一トランジスタのゲート電極を
形成するようにした。
【0045】従って、本発明の回路製造方法では、第一
処理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを第一ポリシリコン膜で遮蔽して第二第三処理
回路の位置に熱酸化膜を成長させるので、第一第二処理
回路の位置の熱酸化膜が各々独自の膜厚により形成され
る。第三処理回路の位置は熱酸化膜が二層からなるの
で、第二処理回路の位置より厚膜に形成される。しか
も、第一トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚を制御する
ために形成した第一ポリシリコン膜から、第一トランジ
スタのゲート電極が形成される。さらに、第一トランジ
スタの最薄のゲート絶縁膜の表面に位置するゲート電極
のエッチングが、第二第三トランジスタのゲート電極の
エッチングとは別個に実行される。
【0046】本発明の第八の回路製造方法は、本発明の
第三の集積回路装置を製造する回路製造方法であって、
半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、この熱
酸化膜の表面の前記第二処理回路の位置に熱酸化を防止
する第一ポリシリコン膜を形成し、露出している前記第
一第三処理回路の位置と前記第一ポリシリコン膜との表
面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜の表面の前記第
三処理回路の位置にレジストマスクを形成し、このレジ
ストマスクから露出している前記第一処理回路の位置と
前記第一ポリシリコン膜との表面から前記熱酸化膜を除
去し、この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除
去し、前記第一第三処理回路の位置と前記第一ポリシリ
コン膜との表面に熱酸化膜を成長させ、この熱酸化膜と
前記第一ポリシリコン膜との表面に第二ポリシリコン膜
を形成し、この第二ポリシリコン膜を前記第二処理回路
の位置から除去するとともに前記第一第三処理回路の位
置でパターニングして前記第一第三トランジスタのゲー
ト電極を形成し、前記第一第三処理回路の位置にレジス
トマスクを形成し、このレジストマスクから露出してい
る前記第二処理回路の位置の前記第一ポリシリコン膜を
パターニングして前記第二トランジスタのゲート電極を
形成するようにした。
【0047】従って、本発明の回路製造方法では、第二
処理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを第一ポリシリコン膜で遮蔽して第一第三処理
回路の位置に熱酸化膜を成長させるので、第一第二処理
回路の位置の熱酸化膜が各々独自の膜厚により形成され
る。第三処理回路の位置は熱酸化膜が二層からなるの
で、第二処理回路の位置より厚膜に形成される。しか
も、第二トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚を制御する
ために形成した第一ポリシリコン膜から、第二トランジ
スタのゲート電極が形成される。さらに、第二トランジ
スタの最薄のゲート絶縁膜の表面に位置するゲート電極
のエッチングが、第一第三トランジスタのゲート電極の
エッチングとは別個に実行される。
【0048】なお、本発明で云う各種手段は、その機能
を実現するように形成されていれば良く、例えば、専用
のハードウェア、適正な機能がプログラムにより付与さ
れたコンピュータ、適正なプログラムによりコンピュー
タの内部に実現された機能、これらの組み合わせ、等を
許容する。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態の集積
回路装置および回路製造方法を図1ないし図4を参照し
て以下に説明する。なお、図1は本実施の形態の集積回
路装置の要部の内部構造を示す断面図、図2は集積回路
装置の全体構造を示す模式的なブロック図、図3および
図4は本実施の形態の回路製造方法を示す工程図、であ
る。
【0050】本実施の形態の集積回路装置100は、電
子回路機器である携帯電話機(図示せず)の一部として形
成されており、この携帯電話機は、集積回路装置100
とともに、低電圧電源101、高電圧電源102、バッ
テリ、電源スイッチ、各種の外部素子(図示せず)、等を
具備している。
【0051】バッテリは装置本体に着脱自在に装着され
ており、各電源101,102に本体電力を供給する。
電源スイッチは装置本体の外面に手動操作できる状態に
設けられており、バッテリから各電源101,102へ
の電力供給をオン/オフ切換する。低電圧電源101
は、バッテリから供給される本体電力により1.2(V)の
低電圧A(=B)を発生し、高電圧電源102は、3.3
(V)の高電圧Cを発生する。
【0052】本実施の形態の集積回路装置100は、三
個の第一処理回路111、一個の第二処理回路112、
第三処理回路である一個のI/O(Input/Output)回路
113、を具備しており、これらが相互に接続されてい
る。第一処理回路111と第二処理回路112には低電
圧電源101が接続されており、I/O回路113には
高電圧電源102と各種の外部素子とが接続されてい
る。
【0053】本実施の形態の集積回路装置100は、前
述のように携帯電話機の一部として形成されているた
め、切換自在な動作モードとして稼働モードと待機モー
ドとが設定されている。集積回路装置100は、稼働モ
ードの設定下では全部の部分に電源電圧が供給される
が、待機モードの設定下では一部の部分しか電源電圧は
供給されない。
【0054】そこで、I/O回路113は、高電圧電源
102から供給される3.3(V)の高電圧Cにより、稼働
モードと待機モードとの両方で常時駆動され、各種の外
部素子と各種データを入出力する。第二処理回路112
は、低電圧電源101から供給される1.2(V)の低電圧
Bにより、稼働モードと待機モードとの両方で常時駆動
され、第一処理回路111への電圧供給を制御すること
により、第一処理回路111を待機モード時に休止させ
るとともに稼働モード時には稼働させる。
【0055】このように第二処理回路112の制御によ
り稼働モード時のみ動作する第一処理回路111は、そ
の動作時には低電圧電源101から供給される1.2(V)
の低電圧A(=B)で駆動され、I/O回路113が外部
と授受するデータなどに対応して各種処理を実行する。
【0056】第一処理回路111と第二処理回路112
とI/O回路113とはシリコン製の一個の半導体基板
120に形成されており、図1に示すように、第一処理
回路111は各種の回路素子の少なくとも一部が多数の
第一トランジスタ121からなる。同様に、第二処理回
路112は各種の回路素子の少なくとも一部が多数の第
二トランジスタ122からなり、I/O回路113は多
数の第三トランジスタ123からなる。
【0057】これら第一から第三のトランジスタ121
〜123は、本実施の形態では一個の半導体基板120
に各々形成されたLDD(Lightly Doped Drain-source)
構造のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field
Effect Transistor)で形成されており、必要によりト
レンチ部125で相互に分離されている。
【0058】なお、図中の126は高濃度のソース/ド
レイン領域部を示し、127は低濃度領域を示す。ま
た、130は熱酸化膜からなるゲート絶縁膜、131は
ポリシリコン膜からなるゲート電極、132は酸化膜か
らなるサイドウォール、である。
【0059】上述のように第一から第三のトランジスタ
121〜123は、同様な構造に形成されているが、そ
の各々のゲート絶縁膜130の膜厚a〜cは、a<b<
cなる関係を満足している。
【0060】より詳細には、第一トランジスタ121の
ゲート絶縁膜130の膜厚aは20(Å)であり、第二トラ
ンジスタ122のゲート絶縁膜130の膜厚bは24(Å)
であり、第三トランジスタ123のゲート絶縁膜130
の膜厚cは70(Å)である。
【0061】なお、第一トランジスタ121のゲート絶
縁膜130の膜厚aは21(Å)以下であれば良く、動作の
高速化のためには薄いほど良いが、あまり薄いと長期で
の信頼性や膜厚の均一性などに問題がでるため、上述の
ように20(Å)としている。
【0062】また、第二トランジスタ122のゲート絶
縁膜130の膜厚bは22〜28(Å)の範囲で膜厚aより2.
0(Å)以上厚ければ良いが、上述の膜厚ならばオフリー
ク(ゲート電極と基板間の電位差が“0”のときのドレ
イン電流)よりゲートリーク電流が充分に小さくなり、
待機時の消費電流に対するゲートリーク電流の寄与を無
視できるので24(Å)としている。
【0063】さらに、第三トランジスタ123のゲート
絶縁膜130の膜厚cも、動作の高速化のためには薄い
ほど良いが、3.3(V)もの高電圧が印加されるので、長
期での信頼性を確保するためには40(Å)以上である必要
があり、ここでは充分な信頼性を確保するために70(Å)
としている。
【0064】なお、前述のように第一処理回路111は
1.2(V)の低電圧Aで稼働モードのみ駆動され、第二処
理回路112は1.2(V)の低電圧B(=A)で待機モード
でも駆動され、I/O回路113は3.3(V)の高電圧C
で待機モードでも駆動されるので、第一から第三のトラ
ンジスタ121〜123を駆動する電圧A〜CはA=B
<Cなる関係を満足している。
【0065】上述のような構成において、本実施の形態
の集積回路装置100は、電子回路機器である携帯電話
機の一部として形成されているので、I/O回路113
が各種の外部素子と各種データを入出力し、このI/O
回路113が外部と入出力するデータなどに対応して第
一処理回路111が各種処理を実行する。
【0066】本実施の形態の携帯電話機は、前述のよう
に動作モードとして稼働モードと待機モードとが切換自
在であり、従来と同様に発信時や着信時には稼働モード
が設定されて動作する。しかし、それ以外のときには待
機モードが設定されて待機するので、待機中には大部分
の回路の駆動を休止させて無用な電力消費を防止する。
ただし、この待機中にも着信すると即座に動作する必要
があるので、待機中にも着信を検知して休止中の回路を
起動させる回路は動作している。
【0067】そこで、本実施の形態の携帯電話機は、デ
ータ通知手段であるデータ通知回路(図示せず)を具備し
ており、このデータ通知回路が、第一処理回路111の
動作の要否を判定できる所定データを第二処理回路11
2にデータ通知するので、この第二処理回路112によ
り第一処理回路111への電圧供給が制御されて動作の
有無が制御される。
【0068】このため、I/O回路113と第二処理回
路112とは携帯電話機の動作モードに関係なく常時駆
動されるが、第一処理回路111は携帯電話機の待機モ
ードでは電力供給が遮断されるので、待機中に第一処理
回路111により無用な電力が消費されることがない。
【0069】本実施の形態の集積回路装置100は、一
個の半導体基板120に第一処理回路111と第二処理
回路112とI/O回路113とが集積されているが、
その第一から第三のトランジスタ121〜123が用途
や性能に対応して最適化されているので、高性能化と省
電力化とが両立されている。
【0070】つまり、I/O回路113は、例えば、3.
3(V)の電源電圧で動作するメモリ素子等の外部素子と
授受するため、3.3(V)の高圧な電源電圧Cが常時印加
される必要があるが、その第三トランジスタ123のゲ
ート絶縁膜130は膜厚cが70(Å)と最厚なので、ゲー
トリーク電流が微少な状態で動作することができる。
【0071】第一処理回路111は、その第一トランジ
スタ121のゲート絶縁膜130の膜厚aが20(Å)と最
薄なので、1.2(V)の低電圧Aで高速かつ省電力に動作
することができる。このようにゲート絶縁膜130が最
薄の第一トランジスタ121は待機中のゲートリーク電
流が無視できないが、第一処理回路111は待機中には
電源電圧が印加されないのでゲートリーク電流が発生し
ない。
【0072】そして、第二処理回路112は、その第二
トランジスタ122のゲート絶縁膜130の膜厚bが膜
厚aより数(Å)厚い24(Å)なので、1.2(V)の低電圧B
で駆動されるときのゲートリーク電流が微少である。こ
のようにゲートリーク電流が微少な第二処理回路112
が携帯電話機の待機中にも常時動作しており、ゲートリ
ーク電流が無視できない第一処理回路111への電圧供
給を制御するので、本実施の形態の集積回路装置100
は、トータルの消費電力が低減されている。
【0073】なお、上述のようにゲート絶縁膜130が
厚く低電圧で駆動される第二トランジスタ122は、ゲ
ート絶縁膜130が最薄の第一トランジスタ121ほど
は高速に動作できないが、第二処理回路112は高速動
作が要求されない待機中に動作するので、その第二トラ
ンジスタ122の動作速度が問題となることはない。
【0074】ここで、本実施の形態の集積回路装置10
0を製造する回路製造方法を以下に説明する。まず、半
導体基板120を用意し、図3(a)に示すように、その
第一から第三のトランジスタ121〜123を分離する
位置にトレンチ部125を形成してから、半導体基板1
20の表面の全域に850(℃)の熱酸化法で膜厚65(Å)の
熱酸化膜141を成長させる。
【0075】つぎに、この熱酸化膜141の表面の全域
にフォトレジストを塗布してから第二処理回路112の
位置のみフォトリソグラフィ法で除去することにより、
同図(b)に示すように、熱酸化膜141の表面の第一処
理回路111とI/O回路113との位置にレジストマ
スク142を形成する。
【0076】このレジストマスク142は第二処理回路
112の位置のみ熱酸化膜141を露出させているの
で、この露出している第二処理回路112の位置の熱酸
化膜141に、アルゴンイオンを強度20(KeV)でドーズ
量5×1014(/cm2)まで注入する。
【0077】このアルゴンイオンの注入後にレジストマ
スク142を除去してから、同図(c)に示すように、I
/O回路113の位置のみレジストマスク143を再度
形成し、このレジストマスク143から露出している第
一第二処理回路111,112の位置の熱酸化膜141
をエッチング液で除去する。これは熱酸化膜141がア
ルゴンイオンによりダメージを受けているため、一度除
去して再度成膜するためである。
【0078】つぎに、レジストマスク143を除去して
から半導体基板120の表面の全域を1000(℃)で10(se
c)まで熱処理し、図4(a)に示すように、半導体基板1
20の表面の全域に一つの熱酸化膜144を成長させ
る。このように成長させた熱酸化膜144は、第一処理
回路111の位置では20(Å)の膜厚となる。
【0079】しかし、第二処理回路112の位置では、
アルゴンが注入されているので初期の酸化速度が向上さ
れ、熱酸化膜144の膜厚は第一処理回路111の位置
より数(Å)は厚膜の24(Å)となる。また、I/O回路1
13の位置では、熱酸化膜141が事前に形成されてい
るので、熱酸化膜144の膜厚は70(Å)となる。
【0080】以下は従来の回路製造方法と同一であり、
同図(b)に示すように、熱酸化膜144の表面の全域に
ポリシリコン膜を形成してパターニングすることでゲー
ト電極131を形成し、マスクにより制限したイオン注
入により低濃度のn型拡散層126を部分的に形成す
る。
【0081】さらに、全面に800(Å)の酸化膜を成長さ
せてからエッチバックしてサイドウォール132を形成
し、再度のイオン注入で高濃度のn型拡散層127を形
成し、必要により層間膜やコンタクトホールや配線等を
形成することにより、同図(c)に示すように、集積回路
装置100の第一から第三のトランジスタ121〜12
3が完成する。
【0082】上述のような回路製造方法により製造され
た集積回路装置100は、第一から第三のトランジスタ
121〜123のゲート絶縁膜130の膜厚a〜cが、
a<b<cなる関係を満足している。
【0083】このため、本実施の形態の集積回路装置1
00では、第三トランジスタ123のゲート絶縁膜13
0は膜厚cが70(Å)と最厚のI/O回路113は、3.3
(V)の高電圧Cによりゲートリーク電流が微少な状態で
高速に動作することができ、第一トランジスタ121の
ゲート絶縁膜130の膜厚aが20(Å)と最薄の第一処理
回路111は、1.2(V)の低電圧Aで高速かつ省電力に
動作することができる。
【0084】第二トランジスタ122のゲート絶縁膜1
30の膜厚bが膜厚aより数(Å)厚い24(Å)の第二処理
回路112は、1.2(V)の低電圧Bによりゲートリーク
電流が微少な状態で動作することができる。第二処理回
路112は第一処理回路111ほど高速に動作できない
が、第二処理回路112は待機中に動作するので速度は
問題とならない。第一処理回路111はゲートリーク電
流が微少でないが、待機中には第二処理回路112の制
御により休止されて電圧が供給されないので、そのゲー
トリーク電流が無用に消費されることはない。
【0085】つまり、本実施の形態の集積回路装置10
0は、一個の半導体基板120に集積されている第一処
理回路111と第二処理回路112とI/O回路113
とのトランジスタ121〜123が用途や性能に対応し
て最適化されているので、高性能化と省電力化とが両立
されている。
【0086】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態では各トランジスタ121〜
123をLDD形式のn型とすることを例示したが、他
形式でも可能なことは当然である。
【0087】また、上記形態では第三処理回路であるI
/O回路113を稼働モードと待機モードとの両方で常
時動作させることを例示したが、第一処理回路111
より待機モードにI/O回路113の電力供給を停止さ
せ、さらに消費電力を削減することも可能である。
【0088】さらに、上記形態では稼働モードと待機モ
ードとが切換自在な電子回路機器として携帯電話機を例
示したが、ノートパソコンなどのバッテリ駆動する各種
の電子回路機器に本発明は適用可能である。また、上記
形態では各種の数値を具体的に例示したが、これは実際
の製品では各種に変更できることは当然である。
【0089】また、上記形態では熱酸化法により同時に
成長させる第二トランジスタ122のゲート絶縁膜13
0を第一トランジスタ121のゲート絶縁膜130より
厚膜とするため、第二処理回路112の位置のみアルゴ
ンをイオン注入することを例示したが、このイオン注入
する物質を弗素や弗素化合物とすることも可能である。
【0090】反対に、熱酸化法により同時に成長させる
第一トランジスタ121のゲート絶縁膜130を第二ト
ランジスタ122のゲート絶縁膜130より薄膜とする
ため、第一処理回路111の位置に熱酸化膜の成長を低
下させる物質を注入することも可能である。
【0091】ここで、このような回路製造方法を本発明
の実施の第二の形態として図5および図6を参照して以
下に説明する。なお、これより以下の実施の形態におい
て上述した第一の形態と同一の部分は、同一の名称およ
び符号を使用して詳細な説明は省略する。同図は本実施
の形態の回路製造方法を示す工程図である。
【0092】まず、本実施の形態の回路製造方法でも、
図5(a)に示すように、半導体基板120の第一から第
三のトランジスタ121〜123を分離する位置にトレ
ンチ部125を形成してから、半導体基板120の表面
の全域に熱酸化法で膜厚5.0(nm)の熱酸化膜141を成
長させる。
【0093】つぎに、この熱酸化膜141の表面の全域
にフォトレジストを塗布してから第一第二処理回路11
1,112の位置のみフォトリソグラフィ法で除去する
ことにより、同図(b)に示すように、熱酸化膜141の
表面のI/O回路113の位置のみレジストマスク15
1を形成する。
【0094】このレジストマスク151は第一第二処理
回路111,112の位置のみ熱酸化膜141を露出さ
せるので、この露出している第一第二処理回路111,
112の位置の熱酸化膜141をウェットエッチングに
より除去してから、第二処理回路112とI/O回路1
13との位置にレジストマスク152を再度形成する。
【0095】このレジストマスク152は第一処理回路
111の位置のみ熱酸化膜141を露出させるので、こ
の露出している第一処理回路111の位置の熱酸化膜1
41に、インジウムイオン(In+)を強度100〜300(KeV)
でドーズ量“1×1012〜3×1013(/cm2)”まで注入す
る。
【0096】このインジウムイオンの注入後に、同図
(c)に示すように、第一処理回路111とI/O回路1
13との位置のみレジストマスク153を再度形成し、
このレジストマスク153から露出している第二処理回
路112の位置の熱酸化膜141に、ボロンイオン
(B+)を強度10〜50(KeV)でドーズ量“1×1012〜3×1
013(/cm2)”まで注入する。
【0097】つぎに、レジストマスク153を除去して
から半導体基板120の表面の全域に一つの熱酸化膜1
44を成長させ、この熱酸化膜144を第二処理回路1
12の位置で25(Å)とする。このとき、第一処理回路1
11の位置では、インジウムが注入されているので初期
の酸化速度が低減され、熱酸化膜144の膜厚は第二処
理回路112の位置より数(Å)は薄膜の20(Å)となる。
また、I/O回路113の位置では、熱酸化膜141が
事前に形成されているので、熱酸化膜144の膜厚は70
(Å)となる。
【0098】以下は従来の回路製造方法と同一であり、
上述のような回路製造方法により製造された集積回路装
置100は、第一から第三のトランジスタ121〜12
3のゲート絶縁膜130の膜厚a〜cが、a<b<cな
る関係を満足することになる。
【0099】なお、第一トランジスタ121はゲート絶
縁膜130にインジウムがイオン注入されているので、
その膜厚とともに閾値電圧も適正に制御される。また、
第二トランジスタ122のゲート絶縁膜130にはボロ
ンがイオン注入されているが、これは閾値電圧を制御す
るためであり膜厚の制御には関与しない。
【0100】また、上記形態では熱酸化法により同時に
成長させる第一トランジスタ121のゲート絶縁膜13
0を第二トランジスタ122のゲート絶縁膜130より
薄膜に成長させるため、第一処理回路111の位置のみ
インジウムをイオン注入することを例示したが、このイ
オン注入する物質を窒素とすることも可能である。
【0101】さらに、本発明の実施の第三の形態の回路
製造方法を図7ないし図9を参照して以下に説明する。
なお、同図は本実施の形態の回路製造方法を示す工程図
である。まず、本実施の形態の回路製造方法でも、図7
(a)に示すように、半導体基板120の第一から第三の
トランジスタ121〜123を分離する位置にトレンチ
部125を形成してから表面の全域に熱酸化膜141を
成長させ、この熱酸化膜141の表面の全域に導電層と
して第一ポリシリコン膜161を形成する。
【0102】つぎに、同図(b)に示すように、この第一
ポリシリコン膜161の表面の第一処理回路111の位
置にレジストマスク162を形成し、このレジストマス
ク162から露出している第二処理回路112とI/O
回路113との位置のみ第一ポリシリコン膜161を除
去する。
【0103】これで第一処理回路111の位置のみ第一
ポリシリコン膜161が熱酸化マスクとして形成される
ので、同図(c)に示すように、レジストマスク162を
除去してから第二処理回路112とI/O回路113と
の位置の表面に熱酸化膜163を成長させる。このと
き、この熱酸化膜163は第一ポリシリコン膜161の
表面にも形成され、この第一ポリシリコン膜161の下
層の熱酸化膜141と一体となる。
【0104】つぎに、この熱酸化膜163の表面のI/
O回路113の位置にレジストマスク164を形成し、
図8(a)に示すように、このレジストマスク164から
露出している第二処理回路112の位置と第一ポリシリ
コン膜161との表面から熱酸化膜163をエッチング
除去する。
【0105】この熱酸化膜163の除去後にレジストマ
スク164を除去し、同図(b)に示すように、第二処理
回路112とI/O回路113との位置および第一ポリ
シリコン膜161の表面の全域に熱酸化膜144を成長
させる。これで第一処理回路111と第二処理回路11
2とI/O回路113との位置の熱酸化膜144の膜厚
a〜cが“a<b<c”となる。
【0106】さらに、本実施の形態の回路製造方法で
は、同図(c)に示すように、上述のように形成された熱
酸化膜144の表面の全域に導電層として第二ポリシリ
コン膜166を形成し、この第二ポリシリコン膜166
の表面の第二処理回路112とI/O回路113との位
置にレジストマスク167を形成する。
【0107】図9(a)に示すように、このレジストマス
ク167から露出している第一処理回路111の位置の
第二ポリシリコン膜166を異方性エッチングで除去
し、この除去により露出した第一処理回路111の位置
の熱酸化膜144をウェットエッチングにより除去す
る。
【0108】これで第一ポリシリコン膜161が露出す
るので、同図(b)に示すように、第二処理回路112と
I/O回路113との位置からレジストマスク167を
除去して第二ポリシリコン膜166も露出させ、これら
第一第二ポリシリコン膜161,166の表面にゲート
電極131の形状のレジストマスク168を形成する。
【0109】そして、このレジストマスク168により
第一処理回路111の位置の第一ポリシリコン膜161
をパターニングするとともに、第二処理回路112とI
/O回路113との位置の第二ポリシリコン膜166を
パターニングすることにより、第一から第三トランジス
タ121〜123のゲート電極131を同時に形成す
る。
【0110】本実施の形態の回路製造方法では、熱酸化
マスクとして第一ポリシリコン膜161を形成すること
により、イオン注入を必要とすることなく第一から第三
トランジスタ121〜123のゲート絶縁膜130の膜
厚a〜cを“a<b<c”とすることができる。
【0111】しかも、このように第一から第三トランジ
スタ121〜123のゲート絶縁膜130の膜厚を制御
するために利用される第一ポリシリコン膜161から第
一トランジスタ121のゲート電極131を形成するこ
とができるので、集積回路装置100の生産性を向上さ
せることができる。
【0112】さらに、本発明の実施の第四の形態の回路
製造方法を図10ないし図12を参照して以下に説明す
る。まず、本実施の形態の回路製造方法でも、図10
(a)に示すように、半導体基板120にトレンチ部12
5を形成してから表面の全域に熱酸化膜141と第一ポ
リシリコン膜161とを順番に形成するが、同図(b)に
示すように、この第一ポリシリコン膜161の表面の第
二処理回路112の位置にレジストマスク162を形成
し、第一処理回路111とI/O回路113との位置の
み第一ポリシリコン膜161を除去する。
【0113】これで第二処理回路112の位置のみ第一
ポリシリコン膜161が熱酸化マスクとして形成される
ので、同図(c)に示すように、レジストマスク162を
除去してから第一処理回路111とI/O回路113と
の位置および第一ポリシリコン膜161の表面に熱酸化
膜163を成長させる。
【0114】つぎに、この熱酸化膜163の表面のI/
O回路113の位置にレジストマスク164を形成し、
図11(a)に示すように、このレジストマスク164か
ら露出している第一処理回路111の位置と第一ポリシ
リコン膜161との表面から熱酸化膜163をエッチン
グ除去する。
【0115】この熱酸化膜163の除去後にレジストマ
スク164を除去し、同図(b)に示すように、第一処理
回路111とI/O回路113との位置および第一ポリ
シリコン膜161の表面の全域に熱酸化膜144を成長
させる。これで第一処理回路111と第二処理回路11
2とI/O回路113との位置の熱酸化膜144の膜厚
a〜cが“a<b<c”となる。
【0116】さらに、本実施の形態の回路製造方法で
は、同図(c)に示すように、上述のように形成された熱
酸化膜144の表面の全域に第二ポリシリコン膜166
を形成し、この第二ポリシリコン膜166の表面の第一
処理回路111とI/O回路113との位置にレジスト
マスク167を形成する。
【0117】図12(a)に示すように、このレジストマ
スク167から露出している第二処理回路112の位置
の第二ポリシリコン膜166を異方性エッチングで除去
し、この除去により露出した第二処理回路112の位置
の熱酸化膜144をウェットエッチングにより除去す
る。
【0118】これで第一ポリシリコン膜161が露出す
るので、同図(b)に示すように、第一処理回路111と
I/O回路113との位置からレジストマスク167を
除去して第二ポリシリコン膜166も露出させ、これら
第一第二ポリシリコン膜161,166をパターニング
することにより、第一から第三トランジスタ121〜1
23のゲート電極131を同時に形成する。
【0119】本実施の形態の回路製造方法でも、熱酸化
マスクとして第一ポリシリコン膜161を形成すること
により、イオン注入を必要とすることなく第一から第三
トランジスタ121〜123のゲート絶縁膜130の膜
厚a〜cを“a<b<c”とすることができ、第一ポリ
シリコン膜161から第二トランジスタ122のゲート
電極131を形成することができる。
【0120】さらに、本発明の実施の第五の形態の回路
製造方法を図13および図14を参照して以下に説明す
る。まず、本実施の形態の回路製造方法でも、前述した
第三の形態と同様にして、図13(a)に示すように、第
一処理回路111と第二処理回路112とI/O回路1
13との位置の膜厚a〜cが“a<b<c”の熱酸化膜
144が半導体基板120の表面に形成され、その第一
処理回路111の位置に第一ポリシリコン膜161が形
成されているとともに表面全域に第二ポリシリコン膜1
66が形成されている状態とされる。
【0121】このような状態から、同図(b)に示すよう
に、第二ポリシリコン膜166の表面に第二第三トラン
ジスタ122,123のゲート電極131の形状のレジ
ストマスク171を形成し、同図(c)に示すように、こ
のレジストマスク171を利用した異方性エッチングに
より、第二ポリシリコン膜166を第二処理回路112
とI/O回路113との位置でパターニングして第二第
三トランジスタ122,123のゲート電極131を形
成する。
【0122】このとき、第二ポリシリコン膜166は第
一処理回路111の位置から除去されるが、この第一処
理回路111の位置では第二ポリシリコン膜166の下
層として第一ポリシリコン膜161の熱酸化膜が位置し
ているので、この熱酸化膜により異方性エッチングは停
止される。
【0123】つぎに、図14(a)に示すように、第二処
理回路112とI/O回路113との位置を遮蔽すると
ともに、第一トランジスタ121のゲート電極131の
形状に対応したレジストマスク172を形成し、このレ
ジストマスク172から露出している第一処理回路11
1の位置の第一ポリシリコン膜161をパターニングし
て第一トランジスタ121のゲート電極131を形成す
る。
【0124】そして、この形成後にレジストマスク17
2を除去すると、同図(b)に示すように、第一処理回路
111と第二処理回路112とI/O回路113との位
置の膜厚a〜cが“a<b<c”の熱酸化膜144の表
面に、第一から第三トランジスタ121〜123のゲー
ト電極131が形成された状態となる。
【0125】本実施の形態の回路製造方法では、第一ト
ランジスタ121の最薄のゲート絶縁膜130の表面に
位置するゲート電極131のエッチングを、第二第三ト
ランジスタ122,123のゲート電極131のエッチ
ングとは別個に実行している。
【0126】このため、第一トランジスタ121のゲー
ト絶縁膜130の膜厚が第二第三トランジスタ122,
123より極度に薄いような場合でも、第一から第三ト
ランジスタ121〜123のゲート電極131を各々に
最適な条件でエッチングすることが可能である。
【0127】なお、このような回路製造方法を、前述し
た第四の形態と同様にして“a<b<c”の膜厚a〜c
の熱酸化膜144が半導体基板120の表面に形成され
ており、その第二処理回路112の位置に第一ポリシリ
コン膜161が形成されているとともに表面全域に第二
ポリシリコン膜166が形成されている状態に適用する
ことも可能である。
【0128】その場合、図15および図16に示すよう
に、第二トランジスタ122のゲート絶縁膜130の表
面に位置するゲート電極131のエッチングが、第一第
三トランジスタ121,123のゲート電極131のエ
ッチングとは別個に実行されるので、やはり第一から第
三トランジスタ121〜123のゲート電極131を各
々に最適な条件でエッチングすることが可能となる。
【0129】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0130】本発明の第一第二の集積回路装置では、ゲ
ート絶縁膜が薄膜の第一トランジスタと厚膜の第二トラ
ンジスタとが同一の電圧で駆動され、第二トランジスタ
は待機モードでも駆動されるが第一トランジスタは稼働
モードのみ駆動されることにより、第二トランジスタ
は、ゲート絶縁膜が最薄でないので動作は低速である
が、ゲートリーク電流が微少な状態で常時動作すること
ができ、第一トランジスタは、ゲート絶縁膜が最薄なの
で、ゲートリーク電流は微少でないが高速に動作する状
態で稼働モードのみ駆動され、第一第二トランジスタが
用途や性能に対応して最適化されているので、高性能化
と省電力化とが両立されている。
【0131】本発明の第三の集積回路装置では、ゲート
絶縁膜が最厚の第三トランジスタは高電圧で駆動され、
ゲート絶縁膜が最薄の第一トランジスタと最薄ではない
第二トランジスタとは低電圧で駆動され、第二トランジ
スタは待機モードでも駆動されるが第一トランジスタは
稼働モードのみ駆動されることにより、第三トランジス
タは、駆動電圧が高圧であるがゲート絶縁膜が最厚なの
で、ゲートリーク電流が微少な状態で高速に動作するこ
とができ、第二トランジスタは、ゲート絶縁膜が最薄で
なく駆動電圧が低圧なので、ゲートリーク電流が微少な
状態で常時低速に動作することができ、第一トランジス
タは、駆動電圧が低圧であるがゲート絶縁膜が最薄なの
で、ゲートリーク電流は微少でないが稼働モードのみ高
速に動作することができ、第一から第三のトランジスタ
が用途や性能に対応して最適化されているので、高性能
化と省電力化とが両立されている。
【0132】
【0133】また、上述のような集積回路装置におい
て、常時駆動されている第二処理回路が第一処理回路の
駆動を制御することにより、高速に動作できるが待機時
のゲートリーク電流が微少でない第一処理回路の動作の
有無を、動作は低速であるがゲートリーク電流が微少な
第二処理回路が制御するので、高性能化と省電力化とを
両立することができる。
【0134】また、待機モードの第二処理回路が所定信
号の外部入力を検知すると第一処理回路への電圧供給が
開始されることにより、所定信号の外部入力により待機
モードの第一処理回路を起動することができる。
【0135】また、第一トランジスタのゲート絶縁膜が
半導体基板の表面に成長された熱酸化膜からなり、第二
トランジスタのゲート絶縁膜が半導体基板のアルゴンと
弗素と弗素化合物との少なくとも一つが注入された表面
に第一トランジスタのゲート絶縁膜と同時に成長された
熱酸化膜からなることにより、アルゴンと弗素と弗素化
合物との少なくとも一つが注入された半導体基板の表面
に成長された熱酸化膜は、注入されていない表面に同時
に成長された熱酸化膜より厚膜となるので、第二トラン
ジスタのゲート絶縁膜を第一トランジスタのゲート絶縁
より厚膜に形成することができ、ゲート絶縁膜の膜厚
が相違する第一第二トランジスタを簡単な方法で製造す
ることができる。
【0136】また、第二トランジスタのゲート絶縁膜が
半導体基板の表面に成長された熱酸化膜からなり、第一
トランジスタのゲート絶縁膜が、インジウムと窒素との
少なくとも一方が注入された半導体基板の表面に第二ト
ランジスタのゲート絶縁膜と同時に成長された熱酸化膜
からなることにより、インジウムと窒素との少なくとも
一方が注入された半導体基板の表面に成長された熱酸化
膜は、注入されていない表面に同時に成長された熱酸化
膜より薄膜となるので、第一トランジスタのゲート絶縁
を第二トランジスタのゲート絶縁膜より薄膜に形成す
ることができ、ゲート絶縁膜の膜厚が相違する第一第二
トランジスタを簡単な方法で製造することができる。
【0137】本発明の第一の電子回路機器では、電源ス
イッチがオンされるとバッテリから電源に本体電力が供
給され、その電源電圧は第二処理回路には常時供給され
るが第一処理回路には稼働モードのみ供給されることに
より、第二トランジスタは、ゲート絶縁膜が最薄でない
ので動作は低速であるが、ゲートリーク電流が微少な状
態で待機モードでも駆動され、第一トランジスタは、ゲ
ート絶縁膜が最薄なので、ゲートリーク電流は微少でな
いが高速に動作する状態で稼働モードのみ駆動され、第
一第二トランジスタが用途や性能に対応して最適化され
ているので、高性能化と省電力化とが両立されている。
【0138】本発明の第二の電子回路機器では、集積回
路装置の第一第二処理回路に低電圧電源が電圧A(=B)
を供給し、第三処理回路に高電圧電源が電圧Cを供給す
るが、第一処理回路の動作の要否を判定できる所定デー
タをデータ通知手段が第二処理回路にデータ通知するこ
とにより、この第二処理回路がデータ通知手段のデータ
通知に対応して第一処理回路の動作の有無を制御するの
で、高性能化と省電力化とを両立することができる。
【0139】本発明の第一の回路製造方法では、第一第
二処理回路の位置に同時に熱酸化膜を形成するが、第二
処理回路の位置のみアルゴンや弗素や弗素酸化膜を注入
しておくことにより、第二処理回路の位置の熱酸化膜は
第一処理回路の位置より成長を促進させることができ、
二層からなる第三処理回路の位置の熱酸化膜は第二処理
回路の位置より厚膜にできるので、第一トランジスタと
第二トランジスタと第三トランジスタとの“a<b<
c”なる関係を満足している膜厚a〜cのゲート絶縁膜
を一個の半導体基板の表面に簡単に形成することができ
る。
【0140】本発明の第二の回路製造方法では、第一第
二処理回路の位置に同時に熱酸化膜を形成するが、第一
処理回路の位置のみインジウムや窒素を注入しておくこ
とにより、第一処理回路の位置の熱酸化膜は第二処理回
路の位置より成長を低減させることができ、二層からな
る第三処理回路の位置の熱酸化膜は第二処理回路の位置
より厚膜にできるので、第一トランジスタと第二トラン
ジスタと第三トランジスタとの“a<b<c”なる関係
を満足している膜厚a〜cのゲート絶縁膜を一個の半導
体基板の表面に簡単に形成することができる。
【0141】本発明の第三の回路製造方法では、第一処
理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを熱酸化マスクで遮蔽して第二第三処理回路の
位置に熱酸化膜を成長させることにより、第一第二処理
回路の位置の熱酸化膜を各々独自の膜厚に形成すること
ができ、二層からなる第三処理回路の位置の熱酸化膜は
第二処理回路の位置より厚膜にできるので、第一トラン
ジスタと第二トランジスタと第三トランジスタとの“a
<b<c”なる関係を満足している膜厚a〜cのゲート
絶縁膜を一個の半導体基板の表面に簡単に形成すること
ができる。
【0142】本発明の第四の回路製造方法では、第二処
理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを熱酸化マスクで遮蔽して第一第三処理回路の
位置に熱酸化膜を成長させることにより、第一第二処理
回路の位置の熱酸化膜が各々独自の膜厚に形成すること
ができ、二層からなる第三処理回路の位置の熱酸化膜は
第二処理回路の位置より厚膜にできるので、第一トラン
ジスタと第二トランジスタと第三トランジスタとの“a
<b<c”なる関係を満足している膜厚a〜cのゲート
絶縁膜を一個の半導体基板の表面に簡単に形成すること
ができる。
【0143】また、上述のような回路製造方法におい
て、第一トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚を制御する
ために形成した熱酸化マスクの導電層から、第一トラン
ジスタのゲート電極を形成することにより、集積回路装
置の生産性を向上させることができる。
【0144】また、熱酸化マスクの導電層をポリシリコ
ン膜で形成することにより、ポリシリコン膜は物性的に
下層の熱酸化を良好に防止することができ、ゲート電極
などの導電層として利用することができるので、良好な
性能の集積回路装置を良好に製造することができる。
【0145】本発明の第五の回路製造方法では、第一処
理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを第一ポリシリコン膜で遮蔽して第二第三処理
回路の位置に熱酸化膜を成長させ、第一トランジスタの
ゲート絶縁膜の膜厚を制御するために形成した第一ポリ
シリコン膜の導電層から、第一トランジスタのゲート電
極を形成することにより、第一第二処理回路の位置の熱
酸化膜を各々独自の膜厚に形成することができ、二層か
らなる第三処理回路の位置の熱酸化膜は第二処理回路の
位置より厚膜にできるので、第一トランジスタと第二ト
ランジスタと第三トランジスタとの“a<b<c”なる
関係を満足している膜厚a〜cのゲート絶縁膜を一個の
半導体基板の表面に簡単に形成することができ、しか
も、集積回路装置の生産性を向上させることもできる。
【0146】本発明の第六の回路製造方法では、第二処
理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを第一ポリシリコン膜で遮蔽して第一第三処理
回路の位置に熱酸化膜を成長させ、第二トランジスタの
ゲート絶縁膜の膜厚を制御するために形成した第一ポリ
シリコン膜の導電層から、第二トランジスタのゲート電
極を形成することにより、第一第二処理回路の位置の熱
酸化膜を各々独自の膜厚に形成することができ、二層か
らなる第三処理回路の位置の熱酸化膜は第二処理回路の
位置より厚膜にできるので、第一トランジスタと第二ト
ランジスタと第三トランジスタとの“a<b<c”なる
関係を満足している膜厚a〜cのゲート絶縁膜を一個の
半導体基板の表面に簡単に形成することができ、しか
も、集積回路装置の生産性を向上させることもできる。
【0147】本発明の第七の回路製造方法では、第一処
理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを第一ポリシリコン膜で遮蔽して第二第三処理
回路の位置に熱酸化膜を成長させ、第一トランジスタの
ゲート絶縁膜の膜厚を制御するために形成した第一ポリ
シリコン膜の導電層から、第一トランジスタのゲート電
極を形成し、第一トランジスタの最薄のゲート絶縁膜
表面に位置するゲート電極のエッチングを、第二第三ト
ランジスタのゲート電極のエッチングとは別個に実行す
ることにより、第一第二処理回路の位置の熱酸化膜を各
々独自の膜厚に形成することができ、二層からなる第三
処理回路の位置の熱酸化膜は第二処理回路の位置より厚
膜にできるので、第一トランジスタと第二トランジスタ
と第三トランジスタとの“a<b<c”なる関係を満足
している膜厚a〜cのゲート絶縁膜を一個の半導体基板
の表面に簡単に形成することができ、しかも、集積回路
装置の生産性を向上させることもでき、さらに、第一か
ら第三トランジスタのゲート電極を各々に最適な条件で
エッチングすることができる。
【0148】本発明の第八の回路製造方法では、第二処
理回路の位置に熱酸化膜を適正な膜厚に成長させてか
ら、これを第一ポリシリコン膜で遮蔽して第一第三処理
回路の位置に熱酸化膜を成長させ、第二トランジスタの
ゲート絶縁膜の膜厚を制御するために形成した第一ポリ
シリコン膜の導電層から、第二トランジスタのゲート電
極を形成し、第二トランジスタの最薄のゲート絶縁膜
表面に位置するゲート電極のエッチングを、第一第三ト
ランジスタのゲート電極のエッチングとは別個に実行
ことにより、第一第二処理回路の位置の熱酸化膜を各
々独自の膜厚に形成することができ、二層からなる第三
処理回路の位置の熱酸化膜は第二処理回路の位置より厚
膜にできるので、第一トランジスタと第二トランジスタ
と第三トランジスタとの“a<b<c”なる関係を満足
している膜厚a〜cのゲート絶縁膜を一個の半導体基板
の表面に簡単に形成することができ、しかも、集積回路
装置の生産性を向上させることもでき、さらに、第一か
ら第三トランジスタのゲート電極を各々に最適な条件で
エッチングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態の集積回路装置の要
部の内部構造を示す断面図である。
【図2】集積回路装置の全体構造を示す模式的なブロッ
ク図である。
【図3】本発明の実施の第一の形態の回路製造方法の前
半部分を示す工程図である。
【図4】後半部分を示す工程図である。
【図5】本発明の実施の第二の形態の回路製造方法の前
半部分を示す工程図である。
【図6】後半部分を示す工程図である。
【図7】本発明の実施の第三の形態の回路製造方法の前
半部分を示す工程図である。
【図8】中盤部分を示す工程図である。
【図9】後半部分を示す工程図である。
【図10】本発明の実施の第四の形態の回路製造方法の
前半部分を示す工程図である。
【図11】中盤部分を示す工程図である。
【図12】後半部分を示す工程図である。
【図13】本発明の実施の第五の形態の回路製造方法の
前半部分を示す工程図である。
【図14】後半部分を示す工程図である。
【図15】本発明の実施の第六の形態の回路製造方法の
前半部分を示す工程図である。
【図16】後半部分を示す工程図である。
【図17】駆動電圧とゲートリーク電流との関係を示す
特性図である。
【符号の説明】
100 集積回路装置 101 低電圧電源 102 高電圧電源 111 第一処理回路 112 第二処理回路 113 第三処理回路であるI/O回路 121 第一トランジスタ 122 第二トランジスタ 123 第三トランジスタ 130 ゲート絶縁膜 131 ゲート電極 141,144,163 熱酸化膜 142,143,151〜153,162,164,1
67,168,172レジストマスク 161 熱酸化マスクであり導電層である第一ポリシ
リコン膜 166 第二ポリシリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−105522(JP,A) 特開 昭63−236354(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/822 H01L 21/8234 H01L 27/04 H01L 27/088

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の電源電圧が供給される第一処理回
    路と第二処理回路とを具備していて動作モードとして稼
    働モードと待機モードとが切換自在な集積回路装置であ
    って、 前記第二処理回路は稼働モードと待機モードとの両方で
    電源電圧が供給され、 前記第一処理回路は電源電圧の供給が稼働モードでは供
    給されて待機モードでは停止され、 この動作モードに対応した前記第一処理回路への電圧供
    給を前記第二処理回路が制御し、 前記第一処理回路が具備している第一トランジスタのゲ
    ート絶縁膜の膜厚より前記第二処理回路が具備している
    第二トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚が厚いことを特
    徴とする集積回路装置。
  2. 【請求項2】 共通の電源電圧が供給される第一処理回
    路と第二処理回路とを具備していて動作モードとして稼
    働モードと待機モードとが切換自在な集積回路装置であ
    って、 ゲート絶縁膜が所定の膜厚aで形成されていて所定の電
    圧Aにより稼働モードのみ駆動される第一トランジスタ
    を具備している第一処理回路と、 ゲート絶縁膜が所定の膜厚bで形成されていて所定の電
    圧Bにより稼働モードと待機モードとの両方で駆動され
    る第二トランジスタを具備している第二処理回路と、 を具備しており、前記膜厚a,bと前記電圧A,Bとが a<b A=B なる関係を満足している集積回路装置。
  3. 【請求項3】 共通の電源電圧が供給される第一処理回
    路と第二処理回路とを具備していて動作モードとして稼
    働モードと待機モードとが切換自在な集積回路装置であ
    って、 ゲート絶縁膜が所定の膜厚aで形成されていて所定の電
    圧Aにより稼働モードのみ駆動される第一トランジスタ
    を具備している第一処理回路と、 ゲート絶縁膜が所定の膜厚bで形成されていて所定の電
    圧Bにより稼働モードと待機モードとの両方で駆動され
    る第二トランジスタを具備している第二処理回路と、 ゲート絶縁膜が所定の膜厚cで形成されていて所定の電
    圧Cで駆動される第三トランジスタを具備している第三
    処理回路と、 を具備しており、前記膜厚a〜cと前記電圧A〜Cとが a<b<c A=B<C なる関係を満足している集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記第一処理回路の動作の有無を前記第
    二処理回路が制御する請求項2または3に記載の集積回
    路装置。
  5. 【請求項5】 前記第二処理回路は待機モードに所定信
    号の外部入力を検知すると前記第一処理回路への電圧供
    給を開始する請求項1ないし3の何れか一項に記載の集
    積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記第一トランジスタのゲート絶縁膜が
    半導体基板の表面に成長された熱酸化膜からなり、 前記第二トランジスタのゲート絶縁膜が、アルゴンと弗
    素と弗素化合物との少なくとも一つが注入された前記半
    導体基板の表面に前記第一トランジスタのゲート絶縁膜
    と同時に成長された熱酸化膜からなる請求項1ないし5
    の何れか一項に記載の集積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記第二トランジスタのゲート絶縁膜が
    半導体基板の表面に成長された熱酸化膜からなり、 前記第一トランジスタのゲート絶縁膜が、インジウムと
    窒素との少なくとも一方が注入された前記半導体基板の
    表面に前記第二トランジスタのゲート絶縁膜と同時に成
    長された熱酸化膜からなる請求項1ないし6の何れか一
    項に記載の集積回路装置。
  8. 【請求項8】 前記電源電圧が別体のバッテリから供給
    されている請求項1ないし7の何れか一項に記載の集積
    回路装置。
  9. 【請求項9】 共通の電源電圧が供給される第一処理回
    路と第二処理回路とを具備していて動作モードとして稼
    働モードと待機モードとが切換自在な電子回路機器であ
    って、 前記第一第二処理回路に電源電圧を供給する電源と、 該電源に本体電力を供給するバッテリと、 該バッテリの電力供給をオン/オフ切換する電源スイッ
    チと、 を具備しており、 前記第二処理回路は前記電源スイッチのオン状態には電
    源電圧が常時供給され、 前記第一処理回路は前記電源スイッチのオン状態でも待
    機モードでは電源電圧の供給が停止され、 前記第一処理回路が具備している第一トランジスタのゲ
    ート絶縁膜の膜厚より前記第二処理回路が具備している
    第二トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚が厚いことを特
    徴とする電子回路機器。
  10. 【請求項10】 動作モードとして稼働モードと待機モ
    ードとが切換自在な電子回路機器であって、 請求項3に記載の集積回路装置と、 該集積回路装置の第一第二処理回路に電圧A(=B)を供
    給する低電圧電源と、 前記第三処理回路に電圧Cを供給する高電圧電源と、 前記第一処理回路の動作の要否を判定できる所定データ
    を前記第二処理回路にデータ通知するデータ通知手段
    と、 を具備している電子回路機器。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の集積回路装置を製造
    する回路製造方法であって、 半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第一第三処理回路の位置にレ
    ジストマスクを形成し、 このレジストマスクから露出している前記第二処理回路
    の位置の前記熱酸化膜にアルゴンと弗素と弗素化合物と
    の少なくとも一つを注入し、 この注入後に前記第一第二処理回路の位置の前記熱酸化
    膜を除去し、 前記第三処理回路の位置に熱酸化膜が成長されて前記第
    二処理回路の位置に前記注入が実行された前記半導体基
    板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜により前記第一トランジスタと前記第二第
    三トランジスタのゲート電極を形成するようにした回路
    製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項3に記載の集積回路装置を製造
    する回路製造方法であって、 半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第三処理回路の位置にレジス
    トマスクを形成し、 このレジストマスクから露出している前記第一第二処理
    回路の位置の前記熱酸化膜を除去し、 この熱酸化膜が除去された前記第二処理回路の位置にレ
    ジストマスクを形成し、 このレジストマスクから露出している前記第一処理回路
    の位置の前記半導体基板にインジウムと窒素との少なく
    とも一方を注入し、 この注入後に前記レジストマスクを除去して前記半導体
    基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜により前記第一トランジスタと前記第二第
    三トランジスタのゲート電極を形成するようにした回路
    製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項3に記載の集積回路装置を製造
    する回路製造方法であって、 半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第一処理回路の位置に熱酸化
    を防止する熱酸化マスクを形成し、 この熱酸化マスクから露出している前記第二第三処理回
    路の位置の前記半導体基板の表面に熱酸化膜を成長さ
    せ、 この熱酸化膜の表面の前記第三処理回路の位置にレジス
    トマスクを形成し、 このレジストマスクと前記熱酸化マスクとから露出して
    いる前記第二処理回路の位置の前記熱酸化膜を除去し、 この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除去し、 前記熱酸化マスクから露出している前記第二第三処理回
    路の位置に熱酸化膜を成長させ、 前記熱酸化膜により前記第一トランジスタと前記第二第
    三トランジスタのゲート電極を形成するようにした回路
    製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項3に記載の集積回路装置を製造
    する回路製造方法であって、 半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第二処理回路の位置に熱酸化
    を防止する熱酸化マスクを形成し、 この熱酸化マスクから露出している前記第一第三処理回
    路の位置の前記半導体基板の表面に熱酸化膜を成長さ
    せ、 この熱酸化膜の表面の前記第三処理回路の位置にレジス
    トマスクを形成し、 このレジストマスクと前記熱酸化マスクとから露出して
    いる前記第一処理回路の位置の前記熱酸化膜を除去し、 この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除去し、 前記熱酸化マスクから露出している前記第一第三処理回
    路の位置に熱酸化膜を成長させ、 前記熱酸化膜により前記第一トランジスタと前記第二第
    三トランジスタのゲート電極を形成するようにした回路
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記熱酸化マスクを導電層で形成し、 この導電層により少なくとも前記第一トランジスタのゲ
    ート電極を形成するようにした請求項13または14
    記載の回路製造方法。
  16. 【請求項16】 前記熱酸化マスクの導電層をポリシリ
    コン膜で形成するようにした請求項15に記載の回路製
    造方法。
  17. 【請求項17】 請求項3に記載の集積回路装置を製造
    する回路製造方法であって、 半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第一処理回路の位置に熱酸化
    を防止する第一ポリシリコン膜を形成し、 露出している前記第二第三処理回路の位置と前記第一ポ
    リシリコン膜との表面に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第三処理回路の位置にレジス
    トマスクを形成し、 このレジストマスクから露出している前記第二処理回路
    の位置と前記第一ポリシリコン膜との表面から前記熱酸
    化膜を除去し、 この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除去し、 前記第二第三処理回路の位置と前記第一ポリシリコン膜
    との表面に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜と前記第一ポリシリコン膜との表面に第二
    ポリシリコン膜を形成し、 この第二ポリシリコン膜の表面の前記第二第三処理回路
    の位置にレジストマスクを形成し、 このレジストマスクから露出している前記第一処理回路
    の位置の前記第二ポリシリコン膜を除去し、 この除去により露出した前記第一処理回路の位置の前記
    熱酸化膜を除去して前記第一ポリシリコン膜を露出さ
    せ、 前記第二第三処理回路の位置から前記レジストマスクを
    除去して前記第二ポリシリコン膜を露出させ、 前記第一処理回路の位置の前記第一ポリシリコン膜をパ
    ターニングして前記第一トランジスタのゲート電極を形
    成するとともに、前記第二第三処理回路の位置の前記第
    二ポリシリコン膜をパターニングして前記第二第三トラ
    ンジスタのゲート電極を形成するようにした回路製造方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項3に記載の集積回路装置を製造
    する回路製造方法であって、 半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第二処理回路の位置に熱酸化
    を防止する第一ポリシリコン膜を形成し、 露出している前記第一第三処理回路の位置と前記第一ポ
    リシリコン膜との表面に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第三処理回路の位置にレジス
    トマスクを形成し、 このレジストマスクから露出している前記第一処理回路
    の位置と前記第一ポリシリコン膜との表面から前記熱酸
    化膜を除去し、 この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除去し、 前記第一第三処理回路の位置と前記第一ポリシリコン膜
    との表面に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜と前記第一ポリシリコン膜との表面に第二
    ポリシリコン膜を形成し、 この第二ポリシリコン膜の表面の前記第一第三処理回路
    の位置にレジストマスクを形成し、 このレジストマスクから露出している前記第二処理回路
    の位置の前記第二ポリシリコン膜を除去し、 この除去により露出した前記第二処理回路の位置の前記
    熱酸化膜を除去して前記第一ポリシリコン膜を露出さ
    せ、 前記第一第三処理回路の位置から前記レジストマスクを
    除去して前記第二ポリシリコン膜を露出させ、 前記第二処理回路の位置の前記第一ポリシリコン膜をパ
    ターニングして前記第二トランジスタのゲート電極を形
    成するとともに、前記第一第三処理回路の位置の前記第
    二ポリシリコン膜をパターニングして前記第一第三トラ
    ンジスタのゲート電極を形成するようにした回路製造方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項3に記載の集積回路装置を製造
    する回路製造方法であって、 半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第一処理回路の位置に熱酸化
    を防止する第一ポリシリコン膜を形成し、 露出している前記第二第三処理回路の位置と前記第一ポ
    リシリコン膜との表面に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第三処理回路の位置にレジス
    トマスクを形成し、 このレジストマスクから露出している前記第二処理回路
    の位置と前記第一ポリシリコン膜との表面から前記熱酸
    化膜を除去し、 この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除去し、 前記第二第三処理回路の位置と前記第一ポリシリコン膜
    との表面に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜と前記第一ポリシリコン膜との表面に第二
    ポリシリコン膜を形成し、 この第二ポリシリコン膜を前記第一処理回路の位置から
    除去するとともに前記第二第三処理回路の位置でパター
    ニングして前記第二第三トランジスタのゲート電極を形
    成し、 前記第二第三処理回路の位置にレジストマスクを形成
    し、 このレジストマスクから露出している前記第一処理回路
    の位置の前記第一ポリシリコン膜をパターニングして前
    記第一トランジスタのゲート電極を形成するようにした
    回路製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項3に記載の集積回路装置を製造
    する回路製造方法であって、 半導体基板の表面の全域に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第二処理回路の位置に熱酸化
    を防止する第一ポリシリコン膜を形成し、 露出している前記第一第三処理回路の位置と前記第一ポ
    リシリコン膜との表面に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜の表面の前記第三処理回路の位置にレジス
    トマスクを形成し、 このレジストマスクから露出している前記第一処理回路
    の位置と前記第一ポリシリコン膜との表面から前記熱酸
    化膜を除去し、 この熱酸化膜の除去後に前記レジストマスクを除去し、 前記第一第三処理回路の位置と前記第一ポリシリコン膜
    との表面に熱酸化膜を成長させ、 この熱酸化膜と前記第一ポリシリコン膜との表面に第二
    ポリシリコン膜を形成し、 この第二ポリシリコン膜を前記第二処理回路の位置から
    除去するとともに前記第一第三処理回路の位置でパター
    ニングして前記第一第三トランジスタのゲート電極を形
    成し、 前記第一第三処理回路の位置にレジストマスクを形成
    し、 このレジストマスクから露出している前記第二処理回路
    の位置の前記第一ポリシリコン膜をパターニングして前
    記第二トランジスタのゲート電極を形成するようにした
    回路製造方法。
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