JP3438881B2 - ニューマチックケーソンのアンカーハッチおよびピアケーソン - Google Patents
ニューマチックケーソンのアンカーハッチおよびピアケーソンInfo
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Description
ーソンのアンカーハッチおよびピアケーソンに関する。
工法であるピアケーソン工法について説明する。
に橋脚躯体も同時に構築し、ケーソンと一体に沈設する
工法である。このため、止水壁が不要となり、ケーソン
の最小寸法が小さくなる。
ャフトの従来技術を示す縦断面図である。
て、ケーソン本体1は躯体側壁2と、これの下端部に形
成された作業室3と、この作業室3を確保するために構
築された天井スラブ4と、躯体側壁2の上部に設けられ
た頂板5と、この頂板5の上部に形成された橋脚躯体6
とを有している。前記橋脚躯体6は、躯体側壁2よりも
断面積が小さく形成されている。
および資材の搬出・搬入用のマテリアルシャフト8と、
作業員昇降用のマンシャフト(図示せず)とを備えてい
る。
ロック9と、シャフト組み立て体と、アンカーリング1
8と、ボトムドア19とを有している。
有する上ロック10と、送気バルブおよび排気バルブ
(いずれも図示せず)を有する短シャフト12と、ハッ
チ14を有する下ロック13とを備えて構成されてい
る。
ト15を、シャフトフランジ16の個所においてボルト
等で結合することにより多段に接続して構成されてい
る。また、シャフト組み立て体は前記橋脚躯体6と頂板
5にわたって貫設されたシャフト穴7に挿通されてい
る。そして、このシャフト組み立て体はマテリアルロッ
ク9の下部に連結されている。なお、符号D1はシャフ
ト穴径を示す。
に設けられている。このアンカーリング18は、前記シ
ャフト組み立て体の下端部に、アンカーフランジ17の
個所でボルト等で結合することにより連結されている。
れている。そして、このボトムドア19はシャフト15
を継ぎ足して延長する艤装時に、クレーン等のワイヤ2
0で吊り下げて作業室3内に搬入され、分割片の接合面
をボルト等で一体に組み立てられる。この組み立てられ
たボトムドア19は、クレーン等のワイヤ20で吊り上
げられ、アンカーリング18の下端部に当接され、固定
金物(図示せず)で固定されている。
トムドア19の艤装方法を説明する。
作業室3とシャフト組み立て体とマテリアルロック9の
内部を大気圧よりも高圧に加圧する。
め、短シャフト12内に設けられた排気バルブを開放
し、短シャフト12の内部を大気圧まで減圧する。
し、2分割等に分割されたボトムドア19の分割片を、
地上等に設置されたクレーン等にワイヤ20で吊り下
げ、短シャフト12内に降ろす。
短シャフト12内に設けられた送気バルブを開放し、短
シャフト12の内部を、シャフト組み立て体と作業室3
の内部と同気圧になるまで加圧する。
き、分割されたボトムドア19の分割片をクレーンのワ
イヤ20で吊り下げ、作業室3内に搬入する。
ア19の分割片を接合面で突き合わせ、その接合面をボ
ルト等で結合し、1つのボトムドア19に組み立てる。
クレーン等のワイヤ20で吊り上げ、天井スラブ4に設
けられているアンカーリング18の下端部に当接させ、
固定金物(図示せず)で固定し、ワイヤ20を外しても
落下しないようにする。
を短シャフト12内に設けられた排気バルブで大気圧ま
で減圧する。これにより、作業室3内とマテリアルシャ
フト8内の圧力差の作用で、ボトムドア19がアンカー
リング18に密着し、固定される。
ック13のハッチ14を開く。また、ボトムドア19を
吊り上げているワイヤ20をボトムドア19から外し、
ワイヤ20を地上へ引き上げる。
続しているシャフトフランジ16のボルトを外し、シャ
フト組み立て体とマテリアルロック9とを切り離す。そ
して、シャフト組み立て体から切り離したマテリアルロ
ック9を、クレーン等で地上に仮置きする。
ャフト組み立て体の上部のシャフト15上に載置し、シ
ャフトフランジ16の個所でボルトにより結合し、シャ
フト組み立て体を延長する。ついで、延長したシャフト
組み立て体の上部のシャフト15に、地上に仮置きして
いたマテリアルロック9を載置し、再びシャフトフラン
ジ16の個所でボルトにより結合する。
ドア19の位置まで降ろし、ワイヤ20でボトムドア1
9を懸吊し、ボトムドア19の固定金物を外す。
め、短シャフト12に設けられた送気バルブを開放し、
マテリアルロック9とシャフト組み立て体の内部を、作
業室3の内部と同気圧になるまで加圧する。
19を外す。ついで、ワイヤ20でボトムドア19を吊
り下げ、作業室3内に仮置きし、そのボトムドア19を
分割する。その後、ボトムドア19の分割片をクレーン
等によりワイヤ20で地上等まで吊り上げ、地上等に設
置して艤装を終了する。
ト打設用型枠(図示せず)を組み立て、生コンクリート
を打設する。
の開閉作業を含むマテリアルシャフト8の艤装作業を繰
り返し、かつ作業室3の地盤Gを掘削し、ケーソンを沈
下させて行く。
ンクリートを打設し、コンクリート硬化後、ケーソン内
を大気圧と同圧とする。アンカーフランジ17のボルト
をはずし、マテリアルシャフト8とマテリアルロック9
をシャフト穴7から地上に引き出し、艤装を終了する。
上、2.0〜2.3m程である。また、掘削土砂を搬出
する土砂バケットには、通常高さ1.3m、外径約φ
1.1mのものを使用する。
テリアルシャフト8のシャフト15の外径D1は、ケー
ソンの構造上の問題等によりφ1.8mとなっている。
ックをアンカーリング18とマテリアルシャフト8の間
に挿入すると、従来ロックの外径は約φ2.2mであ
り、前記シャフト15の外径D1は1.8mであるた
め、工事完了後、従来のロックをシャフト穴7から引き
抜くことは不可能である。このため、コストアップを招
いていた。
ピアケーソン工法ではボトムドア19の設置について、
作業工数が多く、しかも作業が複雑で、長時間を要する
問題があった。
ンシャフトとマテリアルシャフトを1本のシャフトで兼
用するマン・マテ共用シャフトを設置する場合がある。
マン・マテ共用シャフトの艤装のごとくボトムドアを設
置する技術では、作業室3内での有害ガス発生時やケー
ソンの過沈下時等、非常時における緊急避難が阻害され
るおそれがあった。
で、その目的とするところは、作業工数が少なく、かつ
作業が簡単で工期を短縮でき、さらには安全に艤装作業
を行い得るニューマチックケーソンのアンカーハッチを
提供することにある。
有害ガス発生時やケーソンの過沈下時等の非常時に容易
に緊急避難を行い得るニューマチックケーソンのアンカ
ーハッチを提供することにある。
持ったアンカーハッチを備えたニューマチックケーソン
のピアケーソンを提供することにある。
め、本発明では、ニューマチックケーソンの作業室3上
部に設置するアンカーハッチ31,62であって、この
アンカーハッチ31,62の内部に1枚の平面から見て
略円形をなし、上部がゆるやかに湾曲した形状のハッチ
35,66を設け、ハッチ35,66を開閉するジャッ
キをアンカーハッチ31,62内壁面に縦方向に沿って
略平行に配置し、アンカーハッチ31,62の中心とハ
ッチ35,66の中心を偏心させて配置し、かつ前記ジ
ャッキのピストンロッド40,71の先端にはクランク
41,72が設けられ、このクランク41,72にクラ
ンク軸42,73が設けられ、このクランク軸42,7
3にクランクアーム43,74の一端が設けられ、この
クランクアーム43,74の他端は前記ハッチ31,6
6の下面中心部に連接部48,79とピン49,80を
介し取り付けられ、かつ前記クランクアーム43、74
には前記ハッチ35,66)の稼働範囲調節用のアジャ
スタ50,81が設けられ、前記ジャッキのピストンロ
ッド40,71の伸縮により前記クランク41,72、
クランク軸42,73を回転させ、前記クランクアーム
43,74を介し前記ハッチ35,66を開閉させる構
成としている。
はニューマチックケーソンの作業室3上部に設置するア
ンカーハッチ31,62であって、このアンカーハッチ
31,62のハッチ35,66ないしは内壁に作業員昇
降設備ないしはバケットガイド85を配置している。
ピアケーソンは前述のごとく構成したアンカーハッチ3
1,62を備えて構成している。
づいて説明する。
で、図1はピアケーソン工法でのマテリアルシャフトの
縦断正面図、図2は図1に示すマテリアルシャフトの要
部の拡大縦断正面図、図3は図2のX−X線横断面図で
ある。
て、ケーソン本体1は従来のものと同様、躯体側壁2
と、これの下部に形成された作業室3と、この作業室3
の天井スラブ4と、躯体側壁2の上部に設けられた頂板
5と、この頂板5の上部に形成された橋脚躯体6とを備
えている。
シャフト穴21が設けられている。このシャフト穴21
の穴径D2は、後述のアンカーハッチ31の外径D3よ
りもやや大径に形成されている。また、シャフト穴21
とアンカーハッチ31とは、同一中心線O1−O1上に
設けられている。
1にマンシャフト(図示せず)と、マテリアルシャフト
22とが立設されている。前記マンシャフトは、従来の
ものと同様につき、説明を省略する。
ルロック23と、シャフト組み立て体と、ハッチ35を
有するアンカーハッチ31と、ハッチ35の開閉装置3
8と、アンカーリング53等を備えて構成されている。
を有する上ロック24と、送気バルブおよび排気バルブ
(いずれも図示せず)を有する短シャフト26と、ハッ
チ28を有する下ロック27とを備えている。
ト29をシャフトフランジ30の個所でボルトで結合す
ることにより、多段に接続して構成されている。また、
シャフト組み立て体は前記橋脚躯体6と頂板5にわたっ
て貫設されたシャフト穴21に挿通され、前記マテリア
ルロック23の下部に連結されている。
の上部に設置されている。このアンカーハッチ31は、
前記シャフト穴21の穴径D2よりもやや小さい外径D
3に形成されていて、シャフト穴21を通過し得るよう
に形成されている。また、このアンカーハッチ31はシ
ャフト組み立て体の最下部のシャフト29に設けられて
いるシャフトフランジ30に、アンカーハッチ31に設
けられたアンカーハッチフランジ32を当接させ、ボル
ト33で結合した結合構造により、シャフト組み立て体
に連結されている。さらに、このアンカーハッチ31の
内部における上部には、略円形に形成されたハッチ受け
リング34が固定されており、このハッチ受けリング3
4の下面にはパッキン受け36が設けられている。そし
て、アンカーハッチ31の外周の一部にはハッチの開閉
装置取り付け用のスペースが確保されている。このた
め、前記ハッチ受けリング34はシャフト穴21とアン
カーハッチ31の中心線O1−O1とはハッチの開閉装
置取り付け用のスペースの反対側寄りに偏心した中心線
O2−O2上に設けられている。
チ受けリング34の下部に重なる平面から見て略円形に
形成されている。また、図1、図2に示すように、上部
はゆるやかに湾曲した形状になっている。このハッチ3
5には、閉じた状態における上面にパッキン37が設け
られている。このパッキン37は、ハッチ35が閉じた
状態で、ハッチ受けリング34に設けられているパッキ
ン受け36に密接に当接するようになっている。また、
ハッチ35の中心部には開閉装置38との連接部48が
設けられている。そして、このハッチ35は閉じた状態
において、シャフト穴21とアンカーハッチ31の中心
線O1−O1に対して偏心した中心線O2−O2上に位
置するように設けられている。
(図示せず)と、油圧ユニット(これも図示せず)と、
ジャッキとしての油圧シリンダ39と、これに嵌挿され
たピストンロッド40と、クランク41およびクランク
軸42ならびにクランクアーム43の組と、アジャスタ
50等を備えている。
置されており、油圧ユニットに指令を送り、油圧シリン
ダ39におけるピストンロッド40の伸長側ポートと、
収縮側ポートとに選択的に圧油を供給するようにしてお
り、油圧シリンダ39を遠隔操作する。
31の壁面と略平行に配置され、かつ下ブラケット44
にピン45を介して揺動可能に支持されている。この油
圧シリンダ39は、油圧ユニットに接続され、かつアン
カーハッチ31に形成されたハッチの開閉装置取り付け
用のスペースの上部に固定されたホース引き出し口51
から引き出された油圧ホース52を通じて供給される圧
油により、ピストンロッド40を伸縮動作させる。
ストンロッド40に結合され、このピストンロッド40
により回動動作される。
に回動自在に支持されている。
設けられた連接部48とピン49を介して連接されてい
る。
3にねじ作用を介して調節可能に設けられている。そし
て、このアジャスタ50はハッチ受けリング34に対す
るハッチ35の密着性を適正に保持するため、ハッチ3
5の稼働範囲を調節し得るようになっている。
ング34と、閉じた状態でのハッチ35の中心線O2−
O2上に配置され、かつ天井スラブ4に貫通させて設置
されている。そして、このアンカーリング53は前記ア
ンカーハッチ31の下部に、内フランジ方式のアンカー
フランジ54と、長ボルト55とを介して着脱自在に結
合されている。
1と、アンカーリング53の内部には、それぞれ土砂バ
ケット56のバケットガイド57が設けられている。
ト22は、次のように操作され、作用する。
ンを沈下させる作業時には、アンカーハッチ31内に設
けられたハッチ35を開いた状態にセットする。
状態から開操作するときは、ハッチ35の開閉装置38
を次のように操作する。
も図示せず)に指令を送り、油圧ホース52を通じて油
圧シリンダ39におけるピストンロッド40の伸長側ポ
ートに圧油を送り、油圧シリンダ39によりピストンロ
ッド40を伸長させる。
クランク41およびクランク軸42ならびにクランクア
ーム43の組が図2において反時計方向に回動し、クラ
ンクアーム43に連接部48を介して連接されたハッチ
35を同じく反時計方向に略90°回動させ、図2に仮
想線で示すように開いた状態にセットする。
ッチ35を開いた状態で、作業室3の地盤Gの掘削土砂
を土砂バケット56に入れ、その土砂バケット56をア
ンカーリング53、アンカーハッチ31、シャフト組み
立て体およびマテリアルロック9を通じて地上に引き上
げ、排土する。
ソンを沈下させた後、シャフト29を継ぎ足すときは、
次のようにして行う。
を閉じる。ハッチ35を図2に仮想線で示す開いた状態
から閉じるときは、油圧ユニットから油圧ホース52を
通じて油圧シリンダ39におけるピストンロッド40の
収縮側ポートに圧油を供給し、ピストンロッド40を収
縮させる。
させると、クランク41およびクランク軸42ならびに
クランクアーム43の組が図2において時計方向に回動
し、これによりハッチ35がハッチ受けリング34の下
部に向かって回動し、やがてハッチ受けリング34に設
けられたパッキン受け36に、ハッチ35に設けられた
パッキン37が密着した状態で、ハッチ35が図2に実
線で示すように閉じられる。
たアジャスタ50により、あらかじめハッチ受けリング
34に対するハッチ35の密着性を適正に調節してお
く。
ト26に設けられている排気バルブ(図示せず)を開放
し、シャフト組み立て体と、マテリアルロック23の内
部を大気圧まで減圧する。
ャフト29と、マテリアルロック23の下ロック27と
を連結しているシャフトフランジ30のボルトをはず
し、シャフト組み立て体とマテリアルロック23とを切
り離す。そして、切り離したマテリアルロック23をク
レーン等で地上に仮置きする。
フト組み立て体の最上部に設置し、シャフトフランジ3
0の個所でボルトにより結合する。
に、前記仮置きされたマテリアルロック23をクレーン
等で載置し、マテリアルロック23の下ロック27と、
新たに継ぎ足されたシャフト29とをシャフトフランジ
30の個所でボルトにより結合する。
め、短シャフト26に設けられた送気バルブ(図示せ
ず)を開放し、マテリアルロック23とシャフト組み立
て体の内部を、作業室3内と同気圧になるまで加圧す
る。
ンの沈下作業を再開するときは、ハッチ35の開閉装置
38を前述したところと同様に動作させ、ハッチ35を
開いた状態にセットし、マテリアルシャフト22の艤装
を終了する。
設用型枠(図示せず)を組み立て、生コンクリートを打
設する。
チ35の開閉操作およびシャフト組み立て体の延長作業
を含むマテリアルシャフト22の艤装手順を繰り返すこ
とにより、作業室3の地盤Gの掘削、ケーソンの沈下作
業を行う。
の沈下作業を繰り返し、ケーソンを所定の深度まで沈下
させ、作業室3の地盤Gの掘削を完了する。
内に生コンクリートを打設する。
圧まで減圧し、アンカーハッチ31内に作業員が入り、
このアンカーハッチ31とアンカーリング53とを結合
している内フランジ方式のアンカーフランジ54の個所
で、長ボルト55を緩め、アンカーハッチ31とアンカ
ーリング53を分離する。
と、シャフト組み立て体と、マテリアルロック23を地
上に引き上げ、艤装を完了する。
この実施例1によれば、作業室3の地盤掘削・ケーソン
の沈下作業の進行に伴うシャフト組み立て体の延長作業
時、シャフト組み立て体の延長後、作業室3の地盤掘削
・ケーソンの沈下作業の再開時、作業室3内に生コンク
リートを打設後、アンカーハッチ31とアンカーリング
53との分離作業時共、ハッチ35の開閉装置38を遠
隔操作し、アンカーハッチ31内のハッチ35を開閉操
作することによって目的とする作業を行うことができる
ので、従来技術に比較して、作業工数を大幅に削減で
き、かつ作業を簡単に行うことができ、さらには艤装作
業を安全に行うことができる。
装置38を構成しているクランクアーム43にねじ作用
を利用したアジャスタ50により、アンカーハッチ31
に設けられたハッチ受けリング34に対するハッチ35
の密着性を適正に調節することができる。
を示すもので、図4はピアケーソン工法でのマン・マテ
共用シャフトの要部の拡大縦断正面図、図5は図4のY
−Y線縦断側面図である。
は、工事の制約からマンシャフトとマテリアルシャフト
とを1本のシャフトにまとめたマン・マテ共用シャフト
59を立設している。
・マテ共用ロック(図示せず)と、シャフト組み立て体
と、ハッチ66を有するマン・マテ共用アンカーハッチ
62と、ハッチ66の開閉装置69と、マン・マテ共用
アンカーリング82等を備えて構成されている。
実施例1のマテリアルロック23と同様につき、説明を
省略する。
ト60をシャフトフランジ61の個所でボルトにより結
合し、多段に接続して構成されているが、図面では最下
部のシャフト60のみ示されている。また、シャフト組
み立て体は橋脚躯体と頂板にわたって貫設されたシャフ
ト穴58に挿通され、前記マン・マテ共用ロックの下部
に連結されている。そして、シャフト組み立て体は図4
に示すマン・マテ共用シャフト59とシャフト穴58の
中心線O3−O3上に設置されている。
は、アンカーハッチフランジ63と、ハッチ受けリング
65と、ハッチ66等を備えている。このマン・マテ共
用アンカーハッチ62の外径D5は、前記シャフト穴5
8の穴径D4よりもやや小径に形成されていて、マン・
マテ共用アンカーハッチ62はシャフト穴58を通過し
得るようになっている。また、マン・マテ共用アンカー
ハッチ62のハッチ受けリング65と、閉じた状態での
ハッチ66とは、マン・マテ共用シャフト59とシャフ
ト穴58の中心線O3−O3からハッチ66の開閉装置
69の取り付け位置とは反対側に偏心した中心線O4−
O4上に形成されていて、マン・マテ共用アンカーハッ
チ62の外周の一部にハッチ66の開閉装置69の取り
付け用のスペースが確保されている。そして、マン・マ
テ共用アンカーハッチ62は天井スラブ4の上部に設置
され、かつ前記マン・マテ共用シャフト59とシャフト
穴58の中心線O3−O3上に配置され、シャフト組み
立て体の最下部のシャフト60の下部に、シャフトフラ
ンジ61とアンカーハッチフランジ63を重ねてボルト
64で結合した結合構造を介してシャフト組み立て体の
下部に連結されている。
成されている。このハッチ受けリング65の下面には、
パッキン受け67が設けられている。
チ受けリング65の下部に重なる略円形に形成されてい
る。このハッチ66には、閉じた状態における上面にパ
ッキン68が設けられている。このパッキン68は、ハ
ッチ66が閉じた状態で、ハッチ受けリング65に設け
られているパッキン受け67に密接に当接するようにな
っている。また、ハッチ66の中心部には開閉装置69
と連接するための連接部79が設けられている。
1に示す実施例1と同様、操作盤(図示せず)と、油圧
ユニット(これも図示せず)と、ジャッキとしての油圧
シリンダ70と、これに嵌挿されたピストンロッド71
と、クランク72およびクランク軸73ならびにクラン
クアーム74の組と、アジャスタ81等を備えている。
置されている。この操作盤は、油圧ユニットに指令を送
り、油圧シリンダ70におけるピストンロッド71の伸
長側ポートと、収縮側ポートとに選択的に圧油を供給す
るようにし、油圧シリンダ70を遠隔操作する。
アンカーハッチ62の壁面と略平行に配置され、かつ下
ブラケット75にピン76を介して揺動可能に支持され
ている。この油圧シリンダ70は、油圧ホース(図示せ
ず)を通じて油圧ユニットに接続され、この油圧ユニッ
トから供給される圧油により、ピストンロッド71を伸
縮動作させる。
ストンロッド71に結合され、このピストンロッド71
により回動操作される。
に回動自在に支持されている。
設けられた連接部79とピン80を介して連接されてい
る。
4に調節自在に設けられている。このアジャスタ81
は、ねじ作用を利用してハッチ受けリング65に対する
ハッチ66の密着性を適正に調節し得るようになってい
る。
は、ハッチ受けリング65と、閉じた状態でのハッチ6
6の中心線O4−O4上に配置され、かつ天井スラブ4
に貫通させて設置されている。しかして、このマン・マ
テ共用アンカーリング82は前記マン・マテ共用アンカ
ーハッチ62の下部に、内フランジ方式のアンカーフラ
ンジ83と、長ボルト84とを介して着脱自在に結合さ
れている。
ガイド85と、作業員用の昇降設備としての梯子86と
が付設されている。また、前記マン・マテ共用アンカー
ハッチ62の内部には、複数本のリングバー88を多段
に掛け渡したバケットガイド87と、作業員用の昇降設
備であるステップ89とが付設されている。さらに、前
記マン・マテ共用アンカーリング82の内部には、バケ
ットガイド85と、梯子86とが付設されている。
で示す。
ャフト59では、マン・マテ共用ロック(図示せず)と
作業室3間を作業員が昇降するとき、または作業室3の
地盤掘削・ケーソンの沈下作業時等に際して、マン・マ
テ共用アンカーハッチ62内に設けられたハッチ66を
図4,図5に実線で示すように開いた状態にセットす
る。
沈下後、シャフト組み立て体に新たにシャフト60を継
ぎ足す等の作業時には、前記ハッチ66を図4に仮想線
で示すように閉じる。
開いた状態から、図4に仮想線で示す閉じた状態にセッ
トするときは、ハッチ66の開閉装置69を次のように
操作する。
ダ70におけるピストンロッド71の収縮側ポートに圧
油を供給し、ピストンロッド71を収縮させる。このよ
うに、ピストンロッド71を収縮させると、クランク7
2およびクランク軸73ならびにクランクアーム74の
組が図4において時計方向に回動し、これによりハッチ
66がハッチ受けリング65の下部に向かって回動し、
やがてハッチ受けリング65に設けられたパッキン受け
67に、ハッチ66に設けられたパッキン68が密着
し、ハッチ66が閉じられる。
るときは、前記開閉装置69の油圧シリンダ70におけ
るピストンロッド71の伸長側ポートに圧油を供給す
る。ピストンロッド71の伸長側ポートに圧油を供給す
るに伴い、ピストンロッド71が伸長し、クランク72
およびクランク軸73ならびにクランクアーム74の組
が図4において反時計方向に回動し、ハッチ66が図4
に仮想線で示す閉じた状態から略90°回動操作され、
図4に実線で示す開いた状態にセットされる。
や、ケーソンの過沈下時等の非常事態が発生したとき
は、作業員が作業室3から梯子86やステップ89等の
昇降設備を利用することによって、マン・マテ共用シャ
フト59内に移動したことを確認のうえ、マン・マテ共
用アンカーハッチ62の開閉装置69を速やかに作動さ
せ、ハッチ66を閉じ、ケーソンから容易に脱出し、緊
急避難することができる。
は、前記実施例1と同様である。
の開閉装置には油圧を利用するものに限らず、他の流体
圧を利用してもよく、または電動でもよく、要は地上ま
たはシャフト内に設置された操作盤からの遠隔操作によ
り、ハッチを確実に開閉操作できるものであればよい。
マチックケーソンの作業室上部に設置するアンカーハッ
チであって、このアンカーハッチの内部に1枚の略円形
のハッチを設け、ハッチを開閉するジャッキをアンカー
ハッチ内壁面に略平行に配置し、アンカーハッチの中心
とハッチの中心を偏心させて配置しており、作業室の地
盤掘削・ケーソンの沈下作業の進行に伴うシャフト組み
立て体の延長作業時、シャフト組み立て体の延長後、作
業室の地盤掘削・ケーソンの沈下作業の再開時、作業室
内に生コンクリートを打設後、アンカーハッチとアンカ
ーリングとの分離作業時に際して、ハッチの開閉装置を
遠隔操作し、アンカーハッチ内のハッチを開閉操作する
ことによって目的とする作業を行うことができるので、
作業工数を大幅に削減でき、かつ作業を簡単に遂行で
き、工期を短縮することができ、したがってコストダウ
ンを図り得る効果があり、さらには艤装作業を安全に行
い得る効果がある。また、ハッチの形状は上部がゆるや
かに湾曲した簡易形状であり、かつハッチを開閉させる
クランクアームにはアジャスタが設けられているため、
ハッチの稼働範囲を微調整でき、ハッチの密着性を適正
に調整することができる。
の作業室上部に設置するアンカーハッチであって、この
アンカーハッチのハッチないしは内壁に作業員昇降設備
ないしはバケットガイドを配置しており、作業室内での
有害ガス発生時や、ケーソンの過沈下時等の非常事態が
発生したときは、作業員が作業室からシャフト内に移動
したことを確認のうえ、ハッチの開閉装置を作動させ、
ハッチを閉じ、昇降設備を利用して作業員がケーソンか
ら容易に脱出できるので、非常時に容易に緊急避難し得
る効果がある。
備えて構成しているので、前記アンカーハッチの機能を
活かしたピアケーソンを提供することができる。
工法でのマテリアルシャフトの縦断正面図である。
である。
工法でのマン・マテ共用シャフトの要部の拡大縦断正面
図である。
トを示す縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ニューマチックケーソンの作業室(3)
上部に設置するアンカーハッチ(31,62)であっ
て、このアンカーハッチ(31,62)の内部に1枚の
平面から見て略円形をなし、上部がゆるやかに湾曲した
形状のハッチ(35,66)を設け、ハッチ(35,6
6)を開閉するジャッキをアンカーハッチ(31,6
2)内壁面に縦方向に沿って略平行に配置し、アンカー
ハッチ(31,62)の中心とハッチ(35,66)の
中心を偏心させて配置し、かつ前記ジャッキのピストンロッド(40,71)の先
端にはクランク(41,72)が設けられ、このクラン
ク(41,72)にクランク軸(42,73)が設けら
れ、このクランク軸(42,73)にクランクアーム
(43,74)の一端が設けられ、このクランクアーム
(43,74)の他端は前記ハッチ(31,66)の下
面中心部に連接部(48,79)とピン(49,80)
を介し取り付けられ、かつ前記クランクアーム(43、
74)には前記ハッチ(35,66)の稼働範囲調節用
のアジャスタ(50,81)が設けられ、前記ジャッキ
のピストンロッド(40,71)の伸縮により前記クラ
ンク(41,72)、クランク軸(42,73)を回転
させ、前記クランクアーム(43,74)を介し前記ハ
ッチ(35,66)を開閉させることを 特徴とするニュ
ーマチックケーソンのアンカーハッチ。 - 【請求項2】 ニューマチックケーソンの作業室上部に
設置するアンカーハッチであって、このアンカーハッチ
のハッチないしは内壁に作業員昇降設備ないしはバケッ
トガイドを配置したことを特徴とする請求項1記載のニ
ューマチックケーソンのアンカーハッチ。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のニューマチック
ケーソンのアンカーハッチを備えたことを特徴とするニ
ューマチックケーソンのピアケーソン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001227012A JP3438881B2 (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | ニューマチックケーソンのアンカーハッチおよびピアケーソン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001227012A JP3438881B2 (ja) | 2001-07-27 | 2001-07-27 | ニューマチックケーソンのアンカーハッチおよびピアケーソン |
Publications (2)
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---|---|
JP2003041598A JP2003041598A (ja) | 2003-02-13 |
JP3438881B2 true JP3438881B2 (ja) | 2003-08-18 |
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JP4505841B2 (ja) * | 2005-04-18 | 2010-07-21 | 株式会社ピーエス三菱 | 井筒基礎を使用した橋脚躯体の構築方法 |
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-
2001
- 2001-07-27 JP JP2001227012A patent/JP3438881B2/ja not_active Expired - Fee Related
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