JPH11166315A - 構造物解体装置 - Google Patents
構造物解体装置Info
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- JPH11166315A JPH11166315A JP9334070A JP33407097A JPH11166315A JP H11166315 A JPH11166315 A JP H11166315A JP 9334070 A JP9334070 A JP 9334070A JP 33407097 A JP33407097 A JP 33407097A JP H11166315 A JPH11166315 A JP H11166315A
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Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
- E04G3/00—Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height
- E04G3/24—Scaffolds essentially supported by building constructions, e.g. adjustable in height specially adapted for particular parts of buildings or for buildings of particular shape, e.g. chimney stacks or pylons
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
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-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04G—SCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
- E04G23/00—Working measures on existing buildings
- E04G23/08—Wrecking of buildings
- E04G2023/087—Wrecking of buildings of chimneys, smoke stacks or the like
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- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大規模な仮設足場や養生設備、高層用大型揚
重機械の設置が不要となり、周辺地域への影響を小さく
でき、仮設の作業足場や養生設備の盛り替え作業も不要
となって施工性が向上し、工期も短縮でき、騒音や振動
も少なく、高所での作業人員も削減でき安全性も向上す
る。 【解決手段】 上下に配置した作業ステージ1をマスト
2で連結し、少なくとも一方の作業ステージを前記マス
ト2に自昇・自降自在かつ停止自在に装着するととも
に、上下の作業ステージ1を支持手段としての例えばロ
ックピン12を介して解体構造物である例えば煙突4の外
部において上下方向の任意の位置で係脱自在に支持させ
た。
重機械の設置が不要となり、周辺地域への影響を小さく
でき、仮設の作業足場や養生設備の盛り替え作業も不要
となって施工性が向上し、工期も短縮でき、騒音や振動
も少なく、高所での作業人員も削減でき安全性も向上す
る。 【解決手段】 上下に配置した作業ステージ1をマスト
2で連結し、少なくとも一方の作業ステージを前記マス
ト2に自昇・自降自在かつ停止自在に装着するととも
に、上下の作業ステージ1を支持手段としての例えばロ
ックピン12を介して解体構造物である例えば煙突4の外
部において上下方向の任意の位置で係脱自在に支持させ
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した煙突な
どの高層RC(鉄筋コンクリート)構造物を解体するの
に使用する構造物解体装置に関するものである。
どの高層RC(鉄筋コンクリート)構造物を解体するの
に使用する構造物解体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】老朽化した煙突などの筒状の高層RC
(鉄筋コンクリート)構造物を解体するには、例えば、
切断装置としてダイヤモンドワイヤーソーやウォールカ
ッターなどを使用して構造物を上部からブロック状に切
断し、この切断したブロックを揚重機械で吊り下ろした
り、または、鋼球を揚重機械に取り付けて、この鋼球で
構造物を打撃破壊したり、あるいは仮設足場上で人力に
より破壊するなどの方法がある。
(鉄筋コンクリート)構造物を解体するには、例えば、
切断装置としてダイヤモンドワイヤーソーやウォールカ
ッターなどを使用して構造物を上部からブロック状に切
断し、この切断したブロックを揚重機械で吊り下ろした
り、または、鋼球を揚重機械に取り付けて、この鋼球で
構造物を打撃破壊したり、あるいは仮設足場上で人力に
より破壊するなどの方法がある。
【0003】そして、これらの方法ではいずれの場合
も、解体しようとする構造物の周辺に作業足場としての
大規模な仮設足場や養生設備を設け、また、構造物の近
傍には切断ブロック吊り下ろしのためや鋼球取り付けの
ためのタワークレーンやクローラークレーンなどの高層
用大型揚重機械を設置する。
も、解体しようとする構造物の周辺に作業足場としての
大規模な仮設足場や養生設備を設け、また、構造物の近
傍には切断ブロック吊り下ろしのためや鋼球取り付けの
ためのタワークレーンやクローラークレーンなどの高層
用大型揚重機械を設置する。
【0004】これらの方法の他に、構造物に爆薬を仕掛
けて小規模な発破を段階的に行い、人為的に構造物を倒
壊させる方法もある。
けて小規模な発破を段階的に行い、人為的に構造物を倒
壊させる方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ブロック切断や鋼球に
よる打撃破壊、人力による破壊などの方法では、高層用
大型揚重機械の他にその周辺設備として大規模な仮設足
場や養生設備も要し、これらの設備や機械を設置するた
めには構造物の周辺に広域な施工用地を必要とするだけ
でなく、これらの設備や機械は長期間設置する必要があ
り、構造物の周辺地域への影響が大きい。しかも、これ
ら仮設の作業足場や養生設備は解体の進行にともなって
盛り替えを要するが、仮設の作業足場や養生設備が大規
模なものであることから、盛り替えの作業にも多大な労
力と時間を要し施工性がよくない。
よる打撃破壊、人力による破壊などの方法では、高層用
大型揚重機械の他にその周辺設備として大規模な仮設足
場や養生設備も要し、これらの設備や機械を設置するた
めには構造物の周辺に広域な施工用地を必要とするだけ
でなく、これらの設備や機械は長期間設置する必要があ
り、構造物の周辺地域への影響が大きい。しかも、これ
ら仮設の作業足場や養生設備は解体の進行にともなって
盛り替えを要するが、仮設の作業足場や養生設備が大規
模なものであることから、盛り替えの作業にも多大な労
力と時間を要し施工性がよくない。
【0006】また、ブロック切断による方法は、揚重機
械の揚重能力の関係から1個のブロックの重量が制限さ
れ、構造物の切断分割数が非常に多くなり、工期、工費
ともに多大なものとなる。
械の揚重能力の関係から1個のブロックの重量が制限さ
れ、構造物の切断分割数が非常に多くなり、工期、工費
ともに多大なものとなる。
【0007】鋼球による打撃破壊の方法では、特に周辺
地域への破壊物の飛散や構造物の倒壊のおそれがあり、
安全性の面で十分なものとはいえず、打撃による騒音や
振動も大きい。
地域への破壊物の飛散や構造物の倒壊のおそれがあり、
安全性の面で十分なものとはいえず、打撃による騒音や
振動も大きい。
【0008】仮設足場上で人力により破壊する方法で
は、多くの人員を要するだけでなく、高所での危険作業
となり、安全性に欠けるおそれがある。
は、多くの人員を要するだけでなく、高所での危険作業
となり、安全性に欠けるおそれがある。
【0009】また、爆薬での発破による方法は構造物の
破壊パターンの挙動予測が困難で、周辺環境への影響も
大きく、安全性、確実性に欠け、市街地では実施困難で
ある。
破壊パターンの挙動予測が困難で、周辺環境への影響も
大きく、安全性、確実性に欠け、市街地では実施困難で
ある。
【0010】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、大規模な仮設足場や養生設備、高層用大型揚重機械
の設置が不要となり、周辺地域への影響を小さくでき、
仮設の作業足場や養生設備の盛り替え作業も不要となっ
て施工性が向上し、工期も短縮でき、騒音や振動も少な
く、高所での作業人員も削減でき安全性も向上する構造
物解体装置を提供することにある。
し、大規模な仮設足場や養生設備、高層用大型揚重機械
の設置が不要となり、周辺地域への影響を小さくでき、
仮設の作業足場や養生設備の盛り替え作業も不要となっ
て施工性が向上し、工期も短縮でき、騒音や振動も少な
く、高所での作業人員も削減でき安全性も向上する構造
物解体装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、上下に配置した破砕作業を行う作業
ステージをマストで連結し、少なくとも一方の作業ステ
ージを前記マストに自昇・自降自在かつ停止自在に装着
するとともに、上下の作業ステージを支持手段を介して
解体構造物の外部において上下方向の任意の位置で係脱
自在に支持させたことを要旨とするものである。
するため、第1に、上下に配置した破砕作業を行う作業
ステージをマストで連結し、少なくとも一方の作業ステ
ージを前記マストに自昇・自降自在かつ停止自在に装着
するとともに、上下の作業ステージを支持手段を介して
解体構造物の外部において上下方向の任意の位置で係脱
自在に支持させたことを要旨とするものである。
【0012】第2に、作業ステージは解体構造物の外周
囲を囲むようにして配置されてマストで連結される上部
ステージおよび下部ステージと、破砕装置を装着した、
前記上部ステージおよび下部ステージに構造解体物の方
向に向けてそれぞれスライド自在に組み合わさる適宜数
のスライドステージとで構成することを要旨とするもの
である。
囲を囲むようにして配置されてマストで連結される上部
ステージおよび下部ステージと、破砕装置を装着した、
前記上部ステージおよび下部ステージに構造解体物の方
向に向けてそれぞれスライド自在に組み合わさる適宜数
のスライドステージとで構成することを要旨とするもの
である。
【0013】第3に、下部ステージにマストの下部を固
定して下部ステージから上方に突出させ、該マストの上
部分に昇降手段として油圧シリンダーを設け、該油圧シ
リンダーにより上部ステージを自昇・自降自在かつ停止
自在にマストに装着することを要旨とするものである。
定して下部ステージから上方に突出させ、該マストの上
部分に昇降手段として油圧シリンダーを設け、該油圧シ
リンダーにより上部ステージを自昇・自降自在かつ停止
自在にマストに装着することを要旨とするものである。
【0014】第4に、支持手段は、スライドステージに
設けたロックピンと、解体構造物の外部に穿設されて該
ロックピンが挿着するピン孔とで構成すること、第5
に、支持手段は、上部ステージおよび下部ステージに設
けられたシリンダーなどの押圧機構で解体構造物の外面
に締付固定される締付バンドであることを要旨とするも
のである。
設けたロックピンと、解体構造物の外部に穿設されて該
ロックピンが挿着するピン孔とで構成すること、第5
に、支持手段は、上部ステージおよび下部ステージに設
けられたシリンダーなどの押圧機構で解体構造物の外面
に締付固定される締付バンドであることを要旨とするも
のである。
【0015】第6に、上段のスライドステージに破砕装
置を装着し、下段のスライドステージに人員作業用のゴ
ンドラリフトを装着することを要旨とするものである。
置を装着し、下段のスライドステージに人員作業用のゴ
ンドラリフトを装着することを要旨とするものである。
【0016】第7に、解体構造物の外周を覆う養生シー
トを、解体構造物の外周囲を囲む下部ステージから垂れ
下ろすことを要旨とするものである。
トを、解体構造物の外周囲を囲む下部ステージから垂れ
下ろすことを要旨とするものである。
【0017】第8に、作業ステージに装着する破砕装置
は、ブーム先端に取り付けられ、またはクレーンで吊り
下げた、油圧シリンダーによるはさみ式の破砕部材を備
えるものであることを要旨とするものである。
は、ブーム先端に取り付けられ、またはクレーンで吊り
下げた、油圧シリンダーによるはさみ式の破砕部材を備
えるものであることを要旨とするものである。
【0018】請求項1記載の本発明によれば、上下に配
置した作業ステージはマストで連結され、しかも少なく
とも一方の作業ステージを前記マストに自昇・自降自在
かつ停止自在に装着し、さらに、上下の作業ステージは
解体構造物から支持をとるようにしたから、作業ステー
ジはマストに対して尺取り虫のように昇降し、上下方向
の任意の位置で構造解体物から支持をとって該構造解体
物の外側に係止する。よって、地上から組み上げる仮設
足場などを低減できる。
置した作業ステージはマストで連結され、しかも少なく
とも一方の作業ステージを前記マストに自昇・自降自在
かつ停止自在に装着し、さらに、上下の作業ステージは
解体構造物から支持をとるようにしたから、作業ステー
ジはマストに対して尺取り虫のように昇降し、上下方向
の任意の位置で構造解体物から支持をとって該構造解体
物の外側に係止する。よって、地上から組み上げる仮設
足場などを低減できる。
【0019】そして、作業ステージ上からの作業で解体
構造物を解体しながらマストにより構造物にそって作業
ステージを下降させるだけで施工できるから、施工性も
よい。
構造物を解体しながらマストにより構造物にそって作業
ステージを下降させるだけで施工できるから、施工性も
よい。
【0020】さらに、作業ステージに設置した破砕装置
で解体構造物を破砕できるから、高層用大型揚重機械の
設置が不要となり、安全で、作業人員も低減でき、工期
短縮も図れて、破砕時の騒音や振動も少なくできる。ま
た、破砕ガラは構造物の内部に落とすことで周囲への飛
散を防げるとともに、コンクリートガラの集積作業も軽
減でき、解体中の構造物倒壊のおそれも無くなる。
で解体構造物を破砕できるから、高層用大型揚重機械の
設置が不要となり、安全で、作業人員も低減でき、工期
短縮も図れて、破砕時の騒音や振動も少なくできる。ま
た、破砕ガラは構造物の内部に落とすことで周囲への飛
散を防げるとともに、コンクリートガラの集積作業も軽
減でき、解体中の構造物倒壊のおそれも無くなる。
【0021】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、上部ステージと下部ステージとがマストを介
して昇降し、これに組み合わせたスライドステージが解
体構造物の方向に向かって移動し、構造物に係止するか
ら、昇降機構とスライド機構が別のステージに設けられ
ることになり、各機構を確実に動作させることができ、
構造も複雑にならない。
に加えて、上部ステージと下部ステージとがマストを介
して昇降し、これに組み合わせたスライドステージが解
体構造物の方向に向かって移動し、構造物に係止するか
ら、昇降機構とスライド機構が別のステージに設けられ
ることになり、各機構を確実に動作させることができ、
構造も複雑にならない。
【0022】また、上部および下部ステージに設けるス
ライドステージの数は構造物の規模などに応じて決定で
き、各スライドステージ間は上部および下部ステージを
介して連絡するから、施工性がよい。
ライドステージの数は構造物の規模などに応じて決定で
き、各スライドステージ間は上部および下部ステージを
介して連絡するから、施工性がよい。
【0023】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、下部ステージとこれに設けたスライドステー
ジを構造物で支持し、この状態で昇降手段である油圧シ
リンダーを収縮して上部ステージをマストにそって下降
すれば上部ステージおよびこれに取り付けたスライドス
テージが下降する。そして、今度は上部ステージとこれ
に組み合わせてあるスライドステージを構造物で支持し
た状態で、昇降手段としての油圧シリンダーを伸長して
マストを上部ステージにそって下降すれば、レール部
材、このマストが固定されている下部ステージおよびこ
れに組み合わせたスライドステージが同時に下降する。
に加えて、下部ステージとこれに設けたスライドステー
ジを構造物で支持し、この状態で昇降手段である油圧シ
リンダーを収縮して上部ステージをマストにそって下降
すれば上部ステージおよびこれに取り付けたスライドス
テージが下降する。そして、今度は上部ステージとこれ
に組み合わせてあるスライドステージを構造物で支持し
た状態で、昇降手段としての油圧シリンダーを伸長して
マストを上部ステージにそって下降すれば、レール部
材、このマストが固定されている下部ステージおよびこ
れに組み合わせたスライドステージが同時に下降する。
【0024】これを繰り返して上部ステージ、下部ステ
ージおよびこれらに取り付けたスライドステージ、下部
ステージに固定したマストが解体構造物の外側にそって
空中を尺取り虫のようにして下降する。
ージおよびこれらに取り付けたスライドステージ、下部
ステージに固定したマストが解体構造物の外側にそって
空中を尺取り虫のようにして下降する。
【0025】請求項4記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、スライドステージの構造物への係止は、スラ
イドステージに設けたロックピンを、解体構造物の外部
に穿設したピン孔に挿入するだけでよいから作業性がよ
い。
に加えて、スライドステージの構造物への係止は、スラ
イドステージに設けたロックピンを、解体構造物の外部
に穿設したピン孔に挿入するだけでよいから作業性がよ
い。
【0026】請求項5記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、スライドステージの構造物への係止は、上部
および下部ステージに設けた締付バンドをシリンダーな
どの押圧機構で解体構造物の外面に締付固定するだけで
よいから、作業性がよいだけでなく、解体構造物が老朽
化していても十分な支持力を得られる。
に加えて、スライドステージの構造物への係止は、上部
および下部ステージに設けた締付バンドをシリンダーな
どの押圧機構で解体構造物の外面に締付固定するだけで
よいから、作業性がよいだけでなく、解体構造物が老朽
化していても十分な支持力を得られる。
【0027】請求項6記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、上段のスライドステージに破砕装置を装着
し、下段のスライドステージに人員作業用のゴンドラリ
フトを装着することにより、高所の作業ステージへの人
員運搬も安全に行える。
に加えて、上段のスライドステージに破砕装置を装着
し、下段のスライドステージに人員作業用のゴンドラリ
フトを装着することにより、高所の作業ステージへの人
員運搬も安全に行える。
【0028】請求項7記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、解体構造物の外周を覆う養生シートを、解体
構造物の外周囲を囲む下部ステージから垂れ下ろすこと
により、解体構造物の外周を養生ネットで完全に包囲で
き、解体による飛散を確実に防止できる。また、作業ス
テージの下降に追従して養生シートも縮んでいくように
でき、養生シートの盛り替え作業が不要となる。
に加えて、解体構造物の外周を覆う養生シートを、解体
構造物の外周囲を囲む下部ステージから垂れ下ろすこと
により、解体構造物の外周を養生ネットで完全に包囲で
き、解体による飛散を確実に防止できる。また、作業ス
テージの下降に追従して養生シートも縮んでいくように
でき、養生シートの盛り替え作業が不要となる。
【0029】請求項8記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、はさみ式の破砕部材を備える破砕装置を使用
することで騒音や振動を抑えることができ、かかるはさ
み式の破砕部材をブーム先端に取り付け、またはテルハ
クレーンで吊り下げた油圧シリンダーにより制御するこ
とで、作業機械を手に持って人力で直接破砕する場合に
比べ、作業範囲を大きくでき、安全性も高まる。
に加えて、はさみ式の破砕部材を備える破砕装置を使用
することで騒音や振動を抑えることができ、かかるはさ
み式の破砕部材をブーム先端に取り付け、またはテルハ
クレーンで吊り下げた油圧シリンダーにより制御するこ
とで、作業機械を手に持って人力で直接破砕する場合に
比べ、作業範囲を大きくでき、安全性も高まる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の構造物解体装
置の実施の形態を示す斜視図で、本発明の構造物解体装
置は、作業ステージ1と、該作業ステージ1が自昇・自
降するマスト2と、作業ステージ1上に設置する破砕装
置3とで構成し、筒状で長尺な解体構造物として煙突4
に実施する場合を例にとって説明する。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の構造物解体装
置の実施の形態を示す斜視図で、本発明の構造物解体装
置は、作業ステージ1と、該作業ステージ1が自昇・自
降するマスト2と、作業ステージ1上に設置する破砕装
置3とで構成し、筒状で長尺な解体構造物として煙突4
に実施する場合を例にとって説明する。
【0031】作業ステージ1は、図2、図3にも示すよ
うに煙突4の外周を囲むようにしてこれと僅かに離間し
て上下段に配置されるリング状の上部ステージ5と下部
ステージ6とをマスト2で連結し、上部ステージ5と下
部ステージ6とにそれぞれ上部スライドステージ7と下
部スライドステージ8とを煙突4の方向に向けてスライ
ド自在に取り付けたものである。
うに煙突4の外周を囲むようにしてこれと僅かに離間し
て上下段に配置されるリング状の上部ステージ5と下部
ステージ6とをマスト2で連結し、上部ステージ5と下
部ステージ6とにそれぞれ上部スライドステージ7と下
部スライドステージ8とを煙突4の方向に向けてスライ
ド自在に取り付けたものである。
【0032】マスト2は例えばタワークレーンの昇降マ
ストなどで構成し、該マスト2の下部を下部ステージ6
に固定して該下部ステージ6から上方に突出させ、マス
ト2の上部分に上部ステージ5を昇降自在に取り付け
た。そして、上部ステージ5と下部ステージ6との間に
マスト2にそって昇降手段として昇降用の油圧シリンダ
ー9を設置する。
ストなどで構成し、該マスト2の下部を下部ステージ6
に固定して該下部ステージ6から上方に突出させ、マス
ト2の上部分に上部ステージ5を昇降自在に取り付け
た。そして、上部ステージ5と下部ステージ6との間に
マスト2にそって昇降手段として昇降用の油圧シリンダ
ー9を設置する。
【0033】このマスト2はリング状の上部ステージ5
と下部ステージ6の周方向に適宜間隔で複数個、図1,
図2に示す例では90度間隔で4個を配設し、上部ステー
ジ5に該上部ステージ5をマスト2に係止するロックピ
ン11を設けた。
と下部ステージ6の周方向に適宜間隔で複数個、図1,
図2に示す例では90度間隔で4個を配設し、上部ステー
ジ5に該上部ステージ5をマスト2に係止するロックピ
ン11を設けた。
【0034】かかる上部ステージ5と下部ステージ6の
上に図4にも示すように解体構造物である煙突4の方向
に伸縮するスライド用の油圧シリンダー10を設け、該油
圧シリンダー10を介して上部ステージ5と下部ステージ
6の上に上部スライドステージ7と下部スライドステー
ジ8とをそれぞれスライド自在に設置する。
上に図4にも示すように解体構造物である煙突4の方向
に伸縮するスライド用の油圧シリンダー10を設け、該油
圧シリンダー10を介して上部ステージ5と下部ステージ
6の上に上部スライドステージ7と下部スライドステー
ジ8とをそれぞれスライド自在に設置する。
【0035】上部スライドステージ7と下部スライドス
テージ8は、例えば平面長方形状に形成したもので、こ
れを適宜間隔で複数個(図2に示す例では4個を90度の
間隔)それぞれ上部ステージ5と下部ステージ6の上に
設置した。
テージ8は、例えば平面長方形状に形成したもので、こ
れを適宜間隔で複数個(図2に示す例では4個を90度の
間隔)それぞれ上部ステージ5と下部ステージ6の上に
設置した。
【0036】そして、上部スライドステージ7と下部ス
ライドステージ8のそれぞれの煙突4と対向する側に該
煙突4に上部スライドステージ7と下部スライドステー
ジ8を係止するための支持手段として図4にも示すよう
にロックピン12を設けた。このロックピン12は例えばス
ライドジャッキ13により煙突4の側に出没するように構
成する。
ライドステージ8のそれぞれの煙突4と対向する側に該
煙突4に上部スライドステージ7と下部スライドステー
ジ8を係止するための支持手段として図4にも示すよう
にロックピン12を設けた。このロックピン12は例えばス
ライドジャッキ13により煙突4の側に出没するように構
成する。
【0037】上部スライドステージ7の上に破砕装置3
をセットする。該破砕装置3には種々のものが考えられ
るが、例えば油圧式ショベルの履帯部を除去した本体部
(旋回部を含む)およびアーム部を上部スライドステー
ジ7の上に搭載し、前記アーム部の先端に油圧シリンダ
ーにより開閉するはさみ式の破砕部材を備えたニブラ式
破砕装置を装着するものや、上部スライドステージ7の
上に旋回式クレーンを設置し、該クレーンから油圧シリ
ンダーで開閉するはさみ式の破砕部材を吊り下げた装置
を使用するものなどがある。なお、前記のようなブーム
やクレーンを有しない他の破砕装置を使用することも可
能である。
をセットする。該破砕装置3には種々のものが考えられ
るが、例えば油圧式ショベルの履帯部を除去した本体部
(旋回部を含む)およびアーム部を上部スライドステー
ジ7の上に搭載し、前記アーム部の先端に油圧シリンダ
ーにより開閉するはさみ式の破砕部材を備えたニブラ式
破砕装置を装着するものや、上部スライドステージ7の
上に旋回式クレーンを設置し、該クレーンから油圧シリ
ンダーで開閉するはさみ式の破砕部材を吊り下げた装置
を使用するものなどがある。なお、前記のようなブーム
やクレーンを有しない他の破砕装置を使用することも可
能である。
【0038】アーム部の先端にニブラ式破砕装置を装着
する場合は、必要に応じて先端のアタッチメントをブレ
ーカーやツインヘッダ(切削機)に付け替えることが可
能である。
する場合は、必要に応じて先端のアタッチメントをブレ
ーカーやツインヘッダ(切削機)に付け替えることが可
能である。
【0039】また、下部スライドステージ8には人員お
よび軽量資機材の昇降用のゴンドラリフト26やホイスト
装置15を設ける。
よび軽量資機材の昇降用のゴンドラリフト26やホイスト
装置15を設ける。
【0040】さらに、下部ステージ6の下部から煙突4
の外周を包囲するように養生ネット16を垂れ下ろし、必
要に応じて上部ステージ5の上方をテント屋根などの天
蓋設備17を設ける。図中、18は上部ステージ5、下部ス
テージ6、上部スライドステージ7、下部スライドステ
ージ8の周囲に設けた手摺り、19は上部ステージ5と下
部ステージ6との間に架け渡した梯子を示す。
の外周を包囲するように養生ネット16を垂れ下ろし、必
要に応じて上部ステージ5の上方をテント屋根などの天
蓋設備17を設ける。図中、18は上部ステージ5、下部ス
テージ6、上部スライドステージ7、下部スライドステ
ージ8の周囲に設けた手摺り、19は上部ステージ5と下
部ステージ6との間に架け渡した梯子を示す。
【0041】次にかかる解体装置を使用して老朽化した
煙突などの筒状の鉄筋構造物を解体する方法について説
明する。まず、煙突4の周囲に前記ロックピン12が挿入
するピン孔14を縦方向に適宜間隔でコアボーリングドリ
ルなどの削孔機械を使用して複数個穿設しておく。ピン
孔14は解体装置の全重量を支持する箇所となることか
ら、解体構造物が老朽化している場合は、ピン孔14の補
強を行う。
煙突などの筒状の鉄筋構造物を解体する方法について説
明する。まず、煙突4の周囲に前記ロックピン12が挿入
するピン孔14を縦方向に適宜間隔でコアボーリングドリ
ルなどの削孔機械を使用して複数個穿設しておく。ピン
孔14は解体装置の全重量を支持する箇所となることか
ら、解体構造物が老朽化している場合は、ピン孔14の補
強を行う。
【0042】補強方法としては、例えば、図5,図6に
示すようにピン孔14となる切削孔に鞘管20としての鋼管
を挿入し、該鞘管20と切削孔との隙間に無収縮モルタル
などのグラウト材21を注入して鞘管20を固定し煙突4と
の一体化を図る。この鞘管20の内径は、ロックピン12の
外径より数mm大きい径のものとし、ロックピン12と鞘
管20との接触面積が大きくなるようにして、躯体である
煙突4に対する支圧を分散・低減し、躯体の損壊を防止
する。
示すようにピン孔14となる切削孔に鞘管20としての鋼管
を挿入し、該鞘管20と切削孔との隙間に無収縮モルタル
などのグラウト材21を注入して鞘管20を固定し煙突4と
の一体化を図る。この鞘管20の内径は、ロックピン12の
外径より数mm大きい径のものとし、ロックピン12と鞘
管20との接触面積が大きくなるようにして、躯体である
煙突4に対する支圧を分散・低減し、躯体の損壊を防止
する。
【0043】さらに必要に応じて支圧荷重の集中するピ
ン孔14の口上部に、該ピン孔14の内壁に沿わせて補強鉄
板22を設ける。図中23を該補強鉄板22の下端部を支持す
る丸鋼を示す。
ン孔14の口上部に、該ピン孔14の内壁に沿わせて補強鉄
板22を設ける。図中23を該補強鉄板22の下端部を支持す
る丸鋼を示す。
【0044】前記のようにして形成した複数のピン孔14
のうち上段のものに上部スライドステージ7および下部
スライドステージ8に設けたスライドジャッキ13を収縮
してロックピン12を挿入し、図7(a)に示すように上
部スライドステージ7および下部スライドステージ8を
躯体である煙突4で支持する(第1工程)。この状態で
は図7(b)に示すように上部ステージ5はロックピン
11によりマスト2に係止している。
のうち上段のものに上部スライドステージ7および下部
スライドステージ8に設けたスライドジャッキ13を収縮
してロックピン12を挿入し、図7(a)に示すように上
部スライドステージ7および下部スライドステージ8を
躯体である煙突4で支持する(第1工程)。この状態で
は図7(b)に示すように上部ステージ5はロックピン
11によりマスト2に係止している。
【0045】これにより、上部スライドステージ7と下
部スライドステージ8が設置されている上部ステージ5
と下部ステージ6、および上部ステージ5と下部ステー
ジ6を上下に連結しているマスト2が煙突4の周囲にこ
れと離間して空中でセットされる。
部スライドステージ8が設置されている上部ステージ5
と下部ステージ6、および上部ステージ5と下部ステー
ジ6を上下に連結しているマスト2が煙突4の周囲にこ
れと離間して空中でセットされる。
【0046】この状態で、上部スライドステージ7に設
置した破砕装置3を使用して煙突4を破砕する。かかる
破砕作業は上部スライドステージ7に設置の破砕装置の
運転室からのアーム遠隔操作で行えるから安全であり、
騒音や振動も少なくてすむ。そして、この上部スライド
ステージ7への作業員の移動や軽量資材の搬入は、ゴン
ドラリフト26や下部スライドステージ8、下部ステージ
6、梯子19などを使用して行うから安全である。
置した破砕装置3を使用して煙突4を破砕する。かかる
破砕作業は上部スライドステージ7に設置の破砕装置の
運転室からのアーム遠隔操作で行えるから安全であり、
騒音や振動も少なくてすむ。そして、この上部スライド
ステージ7への作業員の移動や軽量資材の搬入は、ゴン
ドラリフト26や下部スライドステージ8、下部ステージ
6、梯子19などを使用して行うから安全である。
【0047】破砕ガラは煙突4の内部に落下させること
で、周辺に飛散することがなく、コンクリートガラが一
か所にまとまるから集積作業も軽減する。さらに、煙突
4の全周囲を下部ステージ6から垂れ下ろした養生ネッ
ト16で覆ったから、周辺への飛散物発生を確実に防止で
きる。
で、周辺に飛散することがなく、コンクリートガラが一
か所にまとまるから集積作業も軽減する。さらに、煙突
4の全周囲を下部ステージ6から垂れ下ろした養生ネッ
ト16で覆ったから、周辺への飛散物発生を確実に防止で
きる。
【0048】そして、煙突4の上部をテント屋根などの
天蓋設備17で覆ったから、強風時を除く全天候型設備で
作業現場が保護され、作業環境の改善が図れるとともに
工期が短縮する。
天蓋設備17で覆ったから、強風時を除く全天候型設備で
作業現場が保護され、作業環境の改善が図れるとともに
工期が短縮する。
【0049】以上のようにして上部スライドステージ7
上からの作業で煙突4を破砕したならば、第2工程とし
て図8(a)に示すように下部スライドステージ8はそ
のままの位置に係止しておき、上部スライドステージ7
のスライドジャッキ13を伸長してロックピン12をピン孔
14から引き抜きロックを解除し、油圧シリンダー10を伸
長して上部スライドステージ7をスライドさせて煙突4
から離間させる。この状態では図8(b)に示すように
上部ステージ5はロックピン11によりマスト2の上方部
に係止している。
上からの作業で煙突4を破砕したならば、第2工程とし
て図8(a)に示すように下部スライドステージ8はそ
のままの位置に係止しておき、上部スライドステージ7
のスライドジャッキ13を伸長してロックピン12をピン孔
14から引き抜きロックを解除し、油圧シリンダー10を伸
長して上部スライドステージ7をスライドさせて煙突4
から離間させる。この状態では図8(b)に示すように
上部ステージ5はロックピン11によりマスト2の上方部
に係止している。
【0050】次に第3工程として図9(b)に示すよう
にロックピン11を解除し、昇降手段としての昇降用の油
圧シリンダー9を収縮して上部ステージ5をマスト2に
沿って下降する。このとき、上部スライドステージ7は
図9(a)に示すように煙突4との係止が解除している
から上部ステージ5と一体となって下降し、破砕装置3
も上部スライドステージ7に設置されたままの状態で同
時に下降する。
にロックピン11を解除し、昇降手段としての昇降用の油
圧シリンダー9を収縮して上部ステージ5をマスト2に
沿って下降する。このとき、上部スライドステージ7は
図9(a)に示すように煙突4との係止が解除している
から上部ステージ5と一体となって下降し、破砕装置3
も上部スライドステージ7に設置されたままの状態で同
時に下降する。
【0051】煙突4に穿設したピン孔14のうち次の下段
の位置まで上部スライドステージ7が下降したならば、
この位置で停止し、図10(b)に示すように上部ステー
ジ5をロックピン11でマスト2に固定する。
の位置まで上部スライドステージ7が下降したならば、
この位置で停止し、図10(b)に示すように上部ステー
ジ5をロックピン11でマスト2に固定する。
【0052】さらに図10(a)に示すように油圧シリン
ダー10を収縮して上部スライドステージ7を煙突4の方
向に近づけ、スライドジャッキ13を収縮してこれに設け
てあるロックピン12を前段の場合と同様にしてピン孔14
に挿入し、この位置で煙突4に支持を取って係止する。
そして、前記と同様にして上部スライドステージ7に設
置してある破砕装置3で煙突4を破砕する。
ダー10を収縮して上部スライドステージ7を煙突4の方
向に近づけ、スライドジャッキ13を収縮してこれに設け
てあるロックピン12を前段の場合と同様にしてピン孔14
に挿入し、この位置で煙突4に支持を取って係止する。
そして、前記と同様にして上部スライドステージ7に設
置してある破砕装置3で煙突4を破砕する。
【0053】下部ステージ6と下部スライドステージ8
を下降するには、上部スライドステージ7は煙突4で支
持したままの状態して、上部ステージ5のロックピン11
を解除して該上部ステージ5をマスト2に対してフリー
の状態にする。
を下降するには、上部スライドステージ7は煙突4で支
持したままの状態して、上部ステージ5のロックピン11
を解除して該上部ステージ5をマスト2に対してフリー
の状態にする。
【0054】この状態で下部スライドステージ8のロッ
クピン12をピン孔14から引き抜きロックを解除し、油圧
シリンダー10を伸長して下部スライドステージ8をスラ
イドさせて煙突4から離間させる。そして、昇降手段と
しての昇降用の油圧シリンダー9を伸長すれば、上部ス
テージ5と上部スライドステージ7は停止したままの状
態でマスト2と該マスト2の下部が固定してある下部ス
テージ6とが一体となって下降する。
クピン12をピン孔14から引き抜きロックを解除し、油圧
シリンダー10を伸長して下部スライドステージ8をスラ
イドさせて煙突4から離間させる。そして、昇降手段と
しての昇降用の油圧シリンダー9を伸長すれば、上部ス
テージ5と上部スライドステージ7は停止したままの状
態でマスト2と該マスト2の下部が固定してある下部ス
テージ6とが一体となって下降する。
【0055】このとき養生ネット16も下部ステージ6と
一体となって同時に下降し、蛇腹状に自動的に折り畳ま
れるから、養生ネット16の盛り替え作業は必要ない。
一体となって同時に下降し、蛇腹状に自動的に折り畳ま
れるから、養生ネット16の盛り替え作業は必要ない。
【0056】以上のようにしてマスト2、上部ステージ
5、上部スライドステージ7、および下部ステージ6、
下部スライドステージ8を解体しようとする構造物であ
る煙突4から支持をとってその外周にそって高さ方向に
尺取り虫的に下降させながら、煙突4を上部から順に破
砕していく。
5、上部スライドステージ7、および下部ステージ6、
下部スライドステージ8を解体しようとする構造物であ
る煙突4から支持をとってその外周にそって高さ方向に
尺取り虫的に下降させながら、煙突4を上部から順に破
砕していく。
【0057】なお、前記実施形態では解体装置を煙突4
で支持するための手段として、ロックピン12とピン孔14
とを使用したが、これに限定されるものではなく、他の
例として図11〜図14に示すように上部ステージ5と下部
ステージ6の下にH型鋼などによる締付バンド24a,24
bをそれぞれ井桁状に組んで解体物である煙突4の周囲
に配置し、各締付バンド24a,24bにスライドジャッキ
25a,25bを取り付けた。
で支持するための手段として、ロックピン12とピン孔14
とを使用したが、これに限定されるものではなく、他の
例として図11〜図14に示すように上部ステージ5と下部
ステージ6の下にH型鋼などによる締付バンド24a,24
bをそれぞれ井桁状に組んで解体物である煙突4の周囲
に配置し、各締付バンド24a,24bにスライドジャッキ
25a,25bを取り付けた。
【0058】そして、図13、図14に示すようにスライド
ジャッキ25a、25bを伸長することで締付バンド24a、
24bを煙突4の外周面に押圧し、この押圧力で上部ステ
ージ5と上部スライドステージ7、および下部ステージ
6と下部スライドステージ8を煙突4で支持する。
ジャッキ25a、25bを伸長することで締付バンド24a、
24bを煙突4の外周面に押圧し、この押圧力で上部ステ
ージ5と上部スライドステージ7、および下部ステージ
6と下部スライドステージ8を煙突4で支持する。
【0059】さらに図示は省略するが、解体装置を解体
構造物である煙突4で支持するための手段としては煙突
4に固定用アンカーを予め打ち込んでおき、解体装置の
側の上部ステージ5と上部スライドステージ7、および
下部ステージ6と下部スライドステージ8などに取り付
けた固定金物をこの固定用アンカーに接続して、これに
より解体装置を煙突4で支持することも考えられる。
構造物である煙突4で支持するための手段としては煙突
4に固定用アンカーを予め打ち込んでおき、解体装置の
側の上部ステージ5と上部スライドステージ7、および
下部ステージ6と下部スライドステージ8などに取り付
けた固定金物をこの固定用アンカーに接続して、これに
より解体装置を煙突4で支持することも考えられる。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように本発明の構造物解体装
置は、解体構造物で支持を取って該構造物の外周空間に
解体装置を配置でき、解体の進行に追随させて解体構造
物にそって尺取り虫的に下降させることができるから、
大規模な仮設足場や養生設備、高層用大型揚重機械の設
置が不要となり、周辺地域への影響を小さくできる。ま
た、仮設の作業足場や養生設備の盛り替え作業も不要と
なって施工性が向上し、工期も短縮でき、騒音や振動も
少なく、高所での作業人員も削減でき安全性も向上する
ものである。
置は、解体構造物で支持を取って該構造物の外周空間に
解体装置を配置でき、解体の進行に追随させて解体構造
物にそって尺取り虫的に下降させることができるから、
大規模な仮設足場や養生設備、高層用大型揚重機械の設
置が不要となり、周辺地域への影響を小さくできる。ま
た、仮設の作業足場や養生設備の盛り替え作業も不要と
なって施工性が向上し、工期も短縮でき、騒音や振動も
少なく、高所での作業人員も削減でき安全性も向上する
ものである。
【図1】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す全体
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す一部
の平面図である。
の平面図である。
【図3】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す要部
の縦断側面図である。
の縦断側面図である。
【図4】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す他の
要部の側面図である。
要部の側面図である。
【図5】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す支持
手段の一例を示すピン孔の縦断側面図である。
手段の一例を示すピン孔の縦断側面図である。
【図6】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す支持
手段の一例を示すピン孔の正面図である。
手段の一例を示すピン孔の正面図である。
【図7】本発明の構造物解体装置による解体の第1工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図8】本発明の構造物解体装置による解体の第2工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図9】本発明の構造物解体装置による解体の第3工程
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図10】本発明の構造物解体装置による解体の第4工
程を示す説明図である。
程を示す説明図である。
【図11】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す支
持手段の他の例を示す支持前の状態の一部の平面図であ
る。
持手段の他の例を示す支持前の状態の一部の平面図であ
る。
【図12】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す支
持手段の他の例を示す支持前の状態の縦断正面図であ
る。
持手段の他の例を示す支持前の状態の縦断正面図であ
る。
【図13】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す支
持手段の他の例を示す支持状態の一部の平面図である。
持手段の他の例を示す支持状態の一部の平面図である。
【図14】本発明の構造物解体装置の実施形態を示す支
持手段の他の例を示す支持状態の縦断正面図である。
持手段の他の例を示す支持状態の縦断正面図である。
1…作業ステージ 2…マスト 3…破砕装置 4…煙突 5…上部ステージ 6…下部ステージ 7…上部スライドステージ 8…下部スライドス
テージ 9…油圧シリンダー 10…油圧シリンダー 11…ロックピン 12…ロックピン 13…スライドジャッキ 14…ピン孔 15…ホイスト装置 16…養生ネット 17…天蓋設備 18…手摺り 19…梯子 20…鞘管 21…グラウト材 22…補強鉄板 23…丸鋼 24a,24b…締付バ
ンド 25a,25b…スライドジャッキ 26…ゴンドラリフト
テージ 9…油圧シリンダー 10…油圧シリンダー 11…ロックピン 12…ロックピン 13…スライドジャッキ 14…ピン孔 15…ホイスト装置 16…養生ネット 17…天蓋設備 18…手摺り 19…梯子 20…鞘管 21…グラウト材 22…補強鉄板 23…丸鋼 24a,24b…締付バ
ンド 25a,25b…スライドジャッキ 26…ゴンドラリフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 一也 大阪府大阪市西区阿波座一丁目3番15号 鹿島建設株式会社関西支店内 (72)発明者 久板 正弘 大阪府大阪市西区阿波座一丁目3番15号 鹿島建設株式会社関西支店内 (72)発明者 笹森 正 大阪府大阪市西区阿波座一丁目3番15号 鹿島建設株式会社関西支店内
Claims (8)
- 【請求項1】 上下に配置した破砕作業を行う作業ステ
ージをマストで連結し、少なくとも一方の作業ステージ
を前記マストに自昇・自降自在かつ停止自在に装着する
とともに、上下の作業ステージを支持手段を介して解体
構造物の外部において上下方向の任意の位置で係脱自在
に支持させたことを特徴とする構造物解体装置。 - 【請求項2】 作業ステージは解体構造物の外周囲を囲
むようにして配置されマストで連結される上部ステージ
および下部ステージと、破砕装置を装着し前記上部ステ
ージおよび下部ステージに構造解体物の方向に向けてそ
れぞれスライド自在に組み合わさる適宜数のスライドス
テージとで構成する請求項1記載の構造物解体装置。 - 【請求項3】 下部ステージにマストの下部を固定して
下部ステージから上方に突出させ、該マストの上部分に
昇降手段として油圧シリンダーを設け、該油圧シリンダ
ーにより上部ステージを自昇・自降自在かつ停止自在に
マストに装着する請求項1または請求項2に記載の構造
物解体装置。 - 【請求項4】 支持手段は、スライドステージに設けた
ロックピンと、解体構造物の外部に穿設されて該ロック
ピンが挿着するピン孔とで構成する請求項1から請求項
3のいずれかに記載の構造物解体装置。 - 【請求項5】 支持手段は、上部ステージおよび下部ス
テージに設けられシリンダーなどの押圧機構で解体構造
物の外面に締付固定される締付バンドである請求項1か
ら請求項3のいずれかに記載の構造物解体装置。 - 【請求項6】 上段のスライドステージに破砕装置を装
着し、下段のスライドステージに人員作業用のゴンドラ
リフトを装着する請求項1から請求項5のいずれかに記
載の構造物解体装置。 - 【請求項7】 解体構造物の外周を覆う養生シートを、
解体構造物の外周囲を囲む下部ステージから垂れ下ろす
請求項1から請求項6のいずれかに記載の構造物解体装
置。 - 【請求項8】 作業ステージに装着する破砕装置は、ブ
ーム先端に取り付けられ、またはクレーンで吊り下げ
た、油圧シリンダーによるはさみ式の破砕部材を備える
ものである請求項1から請求項7のいずれかに記載の構
造物解体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9334070A JPH11166315A (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 構造物解体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9334070A JPH11166315A (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 構造物解体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11166315A true JPH11166315A (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=18273184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9334070A Pending JPH11166315A (ja) | 1997-12-04 | 1997-12-04 | 構造物解体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11166315A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003176911A (ja) * | 2001-12-10 | 2003-06-27 | Taisei Corp | 煙突解体装置及び煙突解体方法 |
WO2015188612A1 (zh) * | 2014-06-09 | 2015-12-17 | 韩景伟 | 烟囱拆除升降机 |
CN105178681A (zh) * | 2015-09-07 | 2015-12-23 | 国网河南新安县供电公司 | 一种钢管塔临时操作工作台 |
CN105735628A (zh) * | 2016-03-11 | 2016-07-06 | 珠海市蓝海工业技术有限公司 | 锅炉检修灰口支撑平台及其搭建方法 |
CN109057396A (zh) * | 2018-07-30 | 2018-12-21 | 威海新特重工股份有限公司 | 一种烟囱拆除用脚手架的搭建方法 |
NL2035364B1 (en) * | 2022-12-13 | 2024-06-19 | China Nat Chemical Engineering No 13 Construction Co Ltd | Green slip-form construction platform without supporting rod for cylindrical structure |
JP2024100303A (ja) * | 2023-01-16 | 2024-07-26 | 北海道電力株式会社 | 煙突解体システム及び煙突解体方法 |
-
1997
- 1997-12-04 JP JP9334070A patent/JPH11166315A/ja active Pending
Cited By (7)
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