JP2020190142A - 多層階建屋解体時の上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法 - Google Patents

多層階建屋解体時の上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法 Download PDF

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【課題】比較的安価かつ少ない労力で容易に、解体対象となる多層建築物の上方を覆う飛散防止養生を解体進捗に合わせて適切に設置可能な上方飛散防止養生システムを実現することを目的とする。【解決手段】解体される建屋の外壁の外側に建屋の外壁より高く突設された作業足場と、作業足場に作業足場より高く突設されるように固定された養生シート支持柱と、養生シート支持柱に張架具合を調整可能に係留された飛散防止養生シートと、を備え、上層階から下層階への解体の進行に対応して作業足場が上方から漸次に撤去される場合に、養生シート支持柱を作業足場に沿って下方に移動させることにより、飛散防止養生シートの張架高さが、次の解体フロアで重機が解体作業可能な高さとされる上方飛散防止養生システムとする。【選択図】図1

Description

本発明は、低コストで比較的容易に設置調整可能な多層階建屋解体時の上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法に関する。
都会の解体現場等で見られるように、ビル等の建物を解体作業するに際しては、その外周部に作業足場を確保するために仮設養生体が設けられることが通常である。仮設養生体は、作業足場の確保以外にも、落下養生や外部への塵埃の飛散防止、防音等を目的として解体対象建物の側面全体を覆うシート等の遮蔽体を取り付けるためにも利用されることがある。
例えば、仮設養生体は解体施工中の建物の側方にのみ設けられるのが一般的であるが、近年では、建築施工時には雨天等においても作業可能なように、仮設養生体に施工中の建物の上方を覆う屋根を備え、該建物上部の施工現場の全天候化を図るものも開発されている。このように屋根を備えた仮設養生体を設置するには、建物の低層部を構築するまでの間に、仮設養生体の建物の側方を覆う部分を枠組足場材やパイプ製のトラス材等によって組み上げ、この後に屋根を架設するようにしている。
例えば下記特許文献1には、作業を円滑かつ安全に行うことができ、さらには仮設養生体組立の工期短縮化を図ることのできる仮設養生体の屋根を提供することを解決課題とし、建築施工時の建物を覆う発明が開示されている。これによれば、構築中の建物を覆うように設けられて、工事進捗に伴って漸次上方へ盛り替えられる仮設養生体の屋根であって、該屋根が、該屋根の連続する方向において定められた間隔を隔てて複数本設けられたチャンネル材と、前記屋根の連続する方向において互いに隣接する前記チャンネル材間に張設された複数本のレール材と、これらレール材に沿って移動自在に係合されて、前記フレーム材と略平行に延在する複数本のフレーム材と、互いに隣接するフレーム材間に取り付けられて柔軟性を有した屋根シートとから構成されていることが記載されている。しかし、特許文献1は建築施工中の上方への積み上げにかかる全天候型を目的とする屋根シートを設ける発明であるから、多層階建築物の解体現場における利用を目的とするものではなく、解体作業時には利用することができない。
また、下記特許文献2には、アスベスト成型板を用いた建物を解体する際に、アスベスト成型板が全く割れないように一枚ずつボルトを外して取り外すような作業を行うとすると、そのような作業は危険を伴い、また時間およびコストが掛かりすぎて、実際には不可能であり、コストを低減させるためにユンボ等の重機やハンマー等の打撃工具を用いて建物を解体する際には、必ずアスベスト成型板が割れて内部に含有されているアスベストが周囲に飛散してしまうという問題点を解決することを目的とする発明が開示されている。
この文献によれば、アスベスト成型板が用いられている建物を解体する際に、アスベストの飛散を確実に防ぐことのできるアスベスト成型板の解体時における飛散防止工法を提供するものであり、アスベスト成型板が屋根、天井、壁等に用いられている建物を解体するに際し、前記建物の側周に立設された足場にシートをかけて、該建物の側周を密閉養生しておき、前記アスベスト成型板に飛散防止薬液を吹き付けた後、該アスベスト成型板を破壊することが記載されている。
そしてこのような構成によって、アスベスト成型板が屋根、天井、壁等に用いられている建物を解体するに際し、建物の側周に立設された足場にシートをかけて建物の側周を密閉養生しておき、アスベスト成型板に飛散防止薬液を吹き付けた後、アスベスト成型板を破壊することとしたため、重機等やハンマー等の打撃工具を用いてコストを低減させて建物を解体することができ、また、この解体時に、アスベスト成型板には飛散防止薬液が吹き付けられて飛散が防がれており、アスベスト成型板が割れてもアスベストが飛散することがなく、また、建物の周囲は予めシートで密閉養生されているため、外部へアスベストが飛散することがなく、安全性を確保して良好に建物を解体することができるとされている。
また、これによりさらに、建物の窓や、建物外周と足場間の床面にも、シートをかけて養生しておくことにより、窓からのアスベストの飛散を防ぎ、また、床面上のアスベストが側溝へ流れることをも、確実に防ぐことができるものとなるとされている。さらに、下記特許文献2によれば、アスベスト成型板の破壊作業時にも、建物内の空中に飛散防止薬液を散布することとしたため、破壊作業時にアスベスト成型板が割れてアスベストが飛散した場合でも、アスベストの浮遊粉塵が外に飛散しないようにすることができると記載されている。また、解体作業後にシートに飛散防止薬液をかけてシートをコーティングすることにより、密閉養生用のシートにもアスベストが付着している恐れがあるため、飛散防止薬液でシートをコーティングして、アスベストの飛散を確実に防ぐことができるものとなることが記載されている。
また、下記特許文献3には、組立て、解体が容易で、晴天時や暴風雨時には簡単に収納でき、通常の降雨時のみに使用する経済的な土木工事用テント式屋根を実現することが開示されている。そのテント式屋根は、地盤上に立設した1本の主柱1と、この主柱の頂部から放射状に配置された少なくとも3本の主柱ロープ3と、主柱1に挿通されたリング体2と、頂点部分に設けた円孔をリング体2の外周に接合した山形状のシート4と、リング体からシート4の稜線に沿って放射状に配置されたテント支持ロープ5と、主柱ロープ3とテント支持ロープ5のそれぞれの下端を地盤に結合するアンカー基礎9と、リング体2の昇降装置14とから構成される。
建築物解体現場においては、当該建築物が民家や歩道及び車道または線路に近い場合等にはとりわけ飛散物の発生を防止することに留意しなければならない。特に昨今、安全性に対する意識や注意は社会的に高まっており、通行人に対する飛散物による傷害や近隣通行等車両への飛散物による損傷は何としても回避したいところである。また、新幹線等の線路近隣における解体現場から、仮に飛散物が線路上に飛散等すれば、新幹線が停止することになってその後安全点検確認作業を行うことになる等、その影響は極めて大きいものといえる。
特開平10−131507号公報 特開2007−063784号公報 特開平06−123174号公報
建物の解体時においては、建築時に比較して作業時間が大きく制約を受ける傾向にあり極めて短時間で作業遂行することが求められることも多く、また既に構築されている強固な建造物を破砕機等で破砕・粉砕する作業が必須となることから、その破砕片やボルト等飛散物の飛散を防止する養生がより重要となる。この場合の飛散防止養生は、従来、設置の容易性及び重機等の作業空間確保の観点等から、解体対象建造物の側方のみか当該側方の延長上方のみとされていた。
しかし、現実には上方空間にも破砕片やボルト等が飛散することも起こり得る。しかし、上層階の壁や床から順次破砕しながら次第に下層階へと解体フロアを下方へシフト等していく解体現場においては、その上方(頭上)に飛散防止養生を適切に設けることは、従来極めて大きな労力とコストがかかるものであり現実には困難であった。すなわち、上階から崩されて高さがどんどん低くなっていく解体建物に対して、その時点における解体作業位置に対する適切な高さに頭上養生を随時設定することは実質的には困難であった。仮に、頭上養生を設置するための専用の支持橋脚や当該養生シートを係止する専用足場を設けると、コストの増大と作業時間の増大が著しいものとなって現実的ではなく、かつ足元が煩雑となりがちな解体現場においてはこのような設置作業は危険でもある。
また、例えば作業者の為に外壁面等に設けられた解体足場(ピゲ足場、くさび式足場、養生足場)等は、あくまで人間の体重や軽量工具程度を支えることを想定した、組立て/撤収容易な仮設足場であるので、天井屋根養生シートをこれに係止して天井全体にシートを張架させるだけの支持力は当然に有していない。特に、中・大型の多層階ビル等においては一般的に床面積も広く、側壁と側壁との距離や間隔も大きいのでこのような対応は不可能である。
また、建屋に残存する柱を頭上養生シートを支える中間支柱として利用することも考えられるが、この場合には、柱一本一本に対して昇降足場を組んで作業員が昇って高い位置で養生シート取り付け及び取り外し調整作業をする必要があるので、危険を伴うとともに多大な時間と労力を要することとなる。さらに、この場合の昇降足場は、解体フロアから組み上げることとなり、重機や解体工具や作業員等が存在する解体作業フロアに通路を確保して柱まで昇降足場を運んで組み上げることは、現実には極めて困難である。また、当該柱それ自体を解体する作業時には、当該柱を養生シートを支持する支柱として利用できなくなり、その高さの調整も困難であるなど制約も多く、作業が複雑・煩雑となることは避けられない。
また、破砕箇所への散水等により、粉塵等の舞い上がりやその飛散についてはある程度防止し低減することができるものではあるが、鉄筋コンクリート等の破砕・解体作業に伴う比較的大きな破砕片やそこに含まれるボルトやナット等の金属類は、破砕・粉砕の衝撃エネルギーを得たまま斜め上方へ跳ね飛ばされて飛散することも考えられる。
本発明は、上述の問題点に鑑み為されたものであり、比較的安価かつ少ない労力で容易・安全に、解体対象となる多層建築物の上方等を覆う飛散防止養生を解体進捗に合わせて適切に設置可能な上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法等を実現することを目的とする。また、好ましくは、重機の動作や解体作業の作業空間を十分に確保できる多層階建屋解体時の上方飛散防止養生システム及び上方等飛散防止養生方法等を提案することを目的とする。
本発明の上方飛散防止養生システムは、複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって、解体される建屋の外壁の外側に建屋の外壁より高く突設された作業足場と、作業足場に作業足場より高く突設されるように固定された養生シート支持柱と、養生シート支持柱に張架具合を調整可能に係留された飛散防止養生シートと、を備え、上層階から下層階への解体の進行に対応して作業足場が上方から漸次に撤去される場合に、養生シート支持柱を作業足場に沿って下方に移動させることにより、飛散防止養生シートの張架高さが、次の解体フロアで重機が解体作業可能な高さとされる。
また、本発明の上方飛散防止方法は、上方飛散防止養生システムを用いた上方飛散防止方法において、上方に飛散防止養生シートを張架した状態で、解体フロアを重機で解体する工程と、解体される建屋の第一側の外壁を解体してその高さを低くする第一工程と、高さが低くされた第一側の外壁側の作業足場を低くしてその高さを低くする第二工程と、解体される建屋の第一側と対向する第二側の外壁を解体してその高さを低くする第三工程と、高さが低くされた第二側の外壁側の作業足場を低くしてその高さを低くする第四工程と、低くされた第一側の作業足場及び第二側の作業足場に固定された養生シート支持柱の高さを低くする第五工程と、を有する。
比較的安価かつ少ない労力で容易に、解体対象となる多層建築物の上方等を覆う飛散防止養生を解体進捗に合わせて適切に設置可能な上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法等を実現できる。
実施形態の上方飛散防止養生システムの構成概要を説明する図である。 本実施形態の上方飛散防止養生システムを用いた解体工事の進捗工程を図番順に説明する図である。 本実施形態の上方飛散防止養生システムを用いた解体工事の進捗工程を図番順に説明する図である。 本実施形態の上方飛散防止養生システムを用いた解体工事の進捗工程を図番順に説明する図である。 本実施形態の上方飛散防止養生システムを用いた解体工事の進捗工程を図番順に説明する図である。 解体建屋を三つの領域(A),(B),(C)に分割して、領域毎に飛散防止養生シートのせり下げを行う典型例について、上方から観察して説明する図である。 図6に示すような複数の領域に分割したフロアについて各領域毎にまとめて養生シートをせり下げる作業工程について説明する図である。
図1は、実施形態の上方飛散防止養生システム1000の構成概要を説明する図である。本実施形態で説明する上方飛散防止養生システム1000は、複数階建屋の頭上を飛散防止養生シート1100で覆うものであるが、上階から下階に向けて漸次解体されていく躯体(解体建屋)1400に対して支持されるものではないので、解体工事の障害とならない。また、作業足場1200に対して飛散防止養生シート1100を直接に連結するものでは無いので、躯体1400の解体進捗に応じて作業足場1200が上方から漸次解体撤去されても、飛散防止養生シート1100の連結取り外しや取付けの手間を要することが無い。このため、極めて効率的に安全に解体作業を遂行させ得るものである。図1に示す躯体1400の描画部分は、解体対象建屋の残存する最上階フロアから上方に残存凸設している外壁である。
図1に示すように、上方飛散防止養生システム1000は、解体対象物である複数回建屋の躯体1400にやらず壁つなぎ(以下 単に壁つなぎと称する)1300で支えられた作業足場1200を備える。壁つなぎ1300は、その時点における躯体1400の残存する最上層の外壁上端において設けられており、作業足場1200が倒れないように軽く支持等するものである。作業足場1200は、通常 複数の段数が積み上げ積層される形態で設置されており、典型的には、一段当たり1.8mの高さを有しており2段3.6mで躯体1400の1フロア分(1階分)の高さに相当する。
また、安全上の観点等から法令で壁つなぎ1300の上方に配置できる自立型(壁つなぎ等による支持無し)の作業足場1200の段数は2段以内とされており、これにより、躯体1400の残存する最上層の外壁上端から上方へ延伸できる作業足場1200の段数は壁つなぎ段含めて合計3段で、高さにして約5.4m程度である。
図1に示す上方飛散防止養生システム1000は、養生シート支持柱1130が作業足場1200の躯体1400側に沿うように縦方向にクランプ等によって複数段に亘って複数個所で係止されている。図1では養生シート支持柱1130が作業足場12005段に亘ってクランプで連結固定される例を示しているが、これに限定されるものでは無い。養生シート支持柱1130は、作業足場1200に対するクランプを緩めれば、作業足場1200に沿って縦方向に下方にスライド下降移動させることが可能である。図1では、養生シート支持柱1130を下方にスライド下降移動させるためのガイド機構やガイド紐等は特に示していないが、適宜追加的に設けても良い。
また、図1から理解できるように、養生シート支持柱1130は、作業足場1200の上端からやや上方に突出した配置において、先端に装着された金車(クランプ・シャックル)1120等を介してメッセンジャーワイヤー1110を支持している。メッセンジャーワイヤー1110は、頭上上方に展開されている飛散防止養生シート1100とともに、養生シート支持柱1130に沿って下方に延伸されている。そして、養生シート支持柱1130の下方の壁つなぎ1300の下側面あたりの躯体1400横で、レバーブロック(登録商標)により緊張状態でロックされ、養生シート支持柱1130に対して係止されている。
この場合において、手作業によるレバーブロックを用いたメッセンジャーワイヤー1110等の弛緩または緊張によって、頭上の飛散防止養生シート1100の張架を緩めたり強く張ったり自在に調整可能となる。そして、壁つなぎ1300を撤去して躯体1400の外壁上端を解体する場合でも、養生シート支持柱1130は躯体1400及び壁つなぎ1300に対してフリーで何らの連結もされていないことから、飛散防止養生シート1100を調整する事無く当該外壁上端の解体作業を行えるものとなる。
さらに、躯体1400の外壁上端の解体が完了した後、自立足場の法令を遵守するべく作業足場1200の上端に位置する例えば2段を解体撤去する場合においても、撤去対象の当該2段の作業足場と養生シート支持柱1130とのクランプ固定を解除すれば撤去作業が可能である。この場合でも、図1に示すように養生シート支持柱1130は、残りの下方3段の作業足場にクランプ固定されているので、飛散防止養生シート1100の張架を何ら変更する事無くそのまま維持した状態で、作業足場の2段解体撤去が可能となる。
そして、作業足場の2段解体撤去が完了した後において、養生シート支持柱1130を一定の領域毎にせり下げることが好ましい。養生シート支持柱1130のせり下げ作業中においても、飛散防止養生シート1100は張架したままであるが、作業に応じて任意に適宜弛緩させることもできる。養生シート支持柱1130をせり下げると当然にその上方先端に支持された飛散防止養生シート1100の高さも下がるものとなる。解体建屋たる躯体1400は一定のフロア面積を有しており、その四側面に設けられた養生シート支持柱1130でのみ飛散防止養生シート1100が支持されるものであるから、養生シート支持柱1130をせり下げる作業は、フロア全体で同時にまとめて行うか、フロアを複数の領域に分割してその領域毎に行うか、のいずれかとすることが好ましい。
図1では、上方飛散防止養生システム1000全体の主要な部分について説明の便宜のために一部拡大して示しているものであるが、作業足場1200は通常は躯体1400の四方全周囲全外壁に対して設けられるものであり、躯体1400全体の解体作業においては躯体1400全体の上方を養生して覆うことが好ましいのは説明をするまでもない。複数階の建屋の解体物の上方に飛散防止シートを張架する場合には、解体の進捗に応じて建屋の高さが下がってくるので、これに整合させて飛散防止シートも順次せり下げる必要が生じるところ、このせり下げ作業の手間と工数の削減が長年の課題でもあった。本実施形態では、作業足場に沿って躯体からフリーとされた支持柱をせり下げれば良く、解体の進捗に伴う養生シートの高させり下げが極めて容易に行え、シートの緊張や弛緩も自在に可能である。さらに、重機による解体作業時と、壁つなぎの盛替え・作業足場の撤去作業という手作業と、の二つの相異なる作業が混在する解体現場において、養生シートのせり下げという手作業を、重機によらず容易に行えるので好ましい。
また、図2乃至図5は、本実施形態の上方飛散防止養生システム1000を用いた解体工事の進捗工程を図番順に説明する図である。まず、図2(a)に示すように解体対象建屋2200の外壁周囲にその四面を全て囲むように作業足場1200を設置する。作業足場1200の高さは、図2(a)に示すように一般には、解体対象建屋2200の屋上階(RFL)2220に壁つなぎ1300が連結された作業足場からその2段上方まで許容(すなわち自立足場は2段)される。また、作業足場1200は、養生シート支持柱1130が作業足場1200の内側に垂直にクランプ固定される。
この場合に、養生シート支持柱1130がクランプ固定される作業足場1200は、上方から5段に亘って固定されるものとすることが好ましい。また、屋上階2220に重機2100を配置し、屋上階2220に存在する塔屋2210を重機で解体する。また、図2(a)には示していないが、塔屋2210の解体時においても上方飛散をより確実に防止したい場合には、この時点で養生シート支持柱1130に養生シートを張架しても良い。但し、図2(a)から理解できるように、図2(a)に示す養生シート支持柱1130の高さ位置では、重機2100が作業するに十分な高さに養生シートを張架することは困難である。このため、養生シート支持柱1130を図2(a)に示す位置よりもさらに上方に突設させて、不図示の養生シートを張架することができる。
次に、図2(b)に示すように、屋上階2220の床スラブを一部解体して、重機2100を屋上階2220の直下の13階フロア2230へ、解体された床スラブの空間部位から降下配置する。そして、養生シート支持柱1130に飛散防止養生シート1100とメッセンジャーワイヤー1110を張架する。この場合に、重機2100の配置された13階フロア2230から飛散防止養生シート1100までは約9000mmの高さが確保されていることになるので、重機2100の作業空間高さは十分に確保される。そして、飛散防止養生シート1100が張架された状態で、重機2100により全ての屋上階2220の床スラブを、外壁は残存させて、解体する。なお、養生シート支持柱1130は単管パイプを利用可能であり、飛散防止養生シート1100はダイオネット(登録商標)を利用可能である。養生シート支持柱1130はネット支柱であるとともに建地補強の機能をも有する。
次に、図3(a)に示すように、13階フロア2230の床スラブを重機2100で一部解体して、その解体空間から重機2100を直下の12階フロア2240へと降下配置させる。この状態で、重機2100により13階フロア2230の床スラブを、外壁のみ存置して、全て解体する。図3(b)では、13階フロア2230の床スラブを全て解体完了して、重機が12階フロア2240に配置されているが、12階フロア2240から飛散防止養生シート1100までは高さが約12000mm確保されている。
そして、図3(b)に示すように、13階フロア2230の一方の外壁2231aを重機2100で壁倒し解体する。この場合に図3(b)から理解できるように、壁倒し解体着手時点において、外壁は2フロア相当分凸設残存していることが好ましい。これにより、外壁上の壁つなぎ1300を介して設けられた2段の自立足場の上端高さが高く維持されるので、すなわち養生シート支持柱1130が高い位置でクランプ固定されて、飛散防止養生シート1100の高さが十分に確保されるものとなる。
次に図4(a)に示すように、一方の外壁2231aの外側の作業足場1200を上方から2段解体撤去する。また、この作業時には、壁つなぎ1300の12階フロア2240の外壁上端への盛替え設置と、作業足場1200の2段解体撤去とをこの機会にまとめて行うことができる。すなわち、重機2100を用いた解体作業にいて、手作業をまとめて同時期に行えることから、極めて効率が良くかつ安全性も高い。図4(a)から理解できるように、作業足場1200の最上方の自立足場が2段撤去されても、養生シート支持柱1130は依然として3段分の作業足場1200に亘ってクランプ固定されているので、その支持機能や支持強度に何ら影響は生じない。
また、図4(a)に示すように、13階フロア2230の他方の外壁2231bについても同様に壁倒し解体して、壁つなぎ1300を12階フロア2240の外壁上端に盛替えて、図4(b)に示すように、作業足場1200の最上段を2段分だけ解体撤去する。外壁に対する壁倒し解体は、飛散物の発生も比較的発生し易く、かつその作業位置がフロアより高く、全体として比較的高い場所で破砕物の飛散発生を伴う解体作業となる。しかし、上方の十分に高い位置に飛散防止養生シート1100が張架されているので、解体現場を超えて飛散物が外部飛散することを防止できる。また、飛散防止養生シート1100の高さは、重機2100の作業空間を確保するには充分な高さに維持されているものとなるので作業効率を損なうことが無く好ましい。
13階フロア2230の外壁が全て壁倒し倒壊されたら、図5に示すように、飛散防止養生シート1100のせり下げ作業を遂行する。すなわち、作業足場1200に対するクランプ固定を緩めて養生シート支持柱1130をそのまま降下させる。飛散防止養生シート1100の張架を適宜緩めてから降下させても良いが、飛散防止養生シート1100の張架それ自体は撤収や収納をせずに張架したままで容易に降下させることができる。
シートの張架を弛める場合でも、図1で説明したように、レバーブロック1140が壁つなぎ1300付近の位置にあるので、その場の作業員が上下移動せずに容易に手作業で作業可能である。作業足場1200の2段相当を降下させた位置で、養生シート支持柱1130を作業足場1200の5段に亘って再度、クランプ固定し直す。この作業は、解体建屋2200の13階フロア2230の全体に亘る全ての外壁が倒壊されてから行ってもよいし、解体建屋2200の床面積が大きい場合には13階フロア2230をいくつかの領域に分割して、各領域毎に行うものとしてもよい。上述した作業工程を繰り返していくことで、解体作業と養生シートの降下作業とがリンクして効率良く安全に順次に下層階に向けて遂行されていくものとできる。
図6は、解体建屋2200を三つの領域(A),(B),(C)に分割して、領域毎に飛散防止養生シート1100のせり下げを行う典型例について、上方から観察して説明する図である。このような方法は、いわゆる自立足場の段数が法令等によって制限を設けられている観点から好ましいものである。すなわち、図3(b)や図4(a)で説明したように、壁倒し解体によって壁の高さが低くなることに対応して速やかに自立足場の段数を低減させる処置をする。飛散防止養生シート1100は養生シート支持柱1130を介して、少なくとも対向する一対の作業足場1200に支持されているので、自立足場の解体がされた場合には速やかに養生シートのせり下げ降下を行うことが安全面の観点からは好ましい。
一方で、養生シートのせり下げ降下は、上方の作業空間を狭小にすることから、下方への解体進捗に応じて高低差が充分に確保された時点でせり下げ降下したいところである。このような複雑なニーズに対応可能な最もバランスのとれた作業が、領域に分けた方法となる。フロア面積が大きな解体建屋2200の場合には、フロア全体の外壁の壁倒し解体には相当の時間と工数を要するし、飛散防止養生シート1100の面積も大きく重量も増えることから、その間、3段等の少ない作業足場1200へのクランプ固定で養生シート支持柱1130を長時間支え続けることはあまり好ましくない。
このため、作業足場1200の上方へ養生シート支持柱1130を足場2段相当以上(典型的には3.6m以上)凸設させた状態で、飛散防止養生シート1100を支持している時間を可能な限り短くするために、1フロアを複数領域に分割して、各領域内の壁倒し解体と作業足場の2段解体撤去が完了した時点で領域毎に養生シート支持柱1130のせり下げ降下作業を行うものとする。図6に示すように、領域(A)について壁倒し(1)→壁倒し(2)→壁倒し(3)の作業が完了すれば領域(A)の養生シートのせり下げ作業を行い、領域(B)について壁倒し(4)→壁倒し(5)の作業が完了すれば領域(B)の養生シートのせり下げ作業を行い、領域(C)について壁倒し(6)→壁倒し(7)→壁倒し(8)の作業が完了すれば領域(C)の養生シートのせり下げ作業を行う。
また、図6(b)は、図6(a)に示すA−A’側面から作業足場1200と飛散防止養生シート1100とを観察した状態を説明する図である。図6(b)に示すように、領域(A)の壁倒し倒壊が全て完了すれば領域(A)の飛散防止養生シート1100を、1100aの位置から1100bの位置にまで養生シート支持柱1130とともにせり下げるものとする。図6(b)においては明示していないが、外壁の上端より高い位置に作業足場1200が存在する箇所については、側方への飛散物の飛散を阻止するために、頭上のみならず作業足場1200の内側にまで飛散防止養生シート1100が張架されているものとする。
また、領域(A)と領域(B)の境界部分については、領域(B)の部分についての重機2100による解体作業が残存していることから、飛散防止養生シート1100を下げることなく上方に張架しておくものとする。これにより、領域(B)全体に亘って飛散防止養生シート1100を高く張架して解体作業空間を確保できる。また、領域(B)で重機2100による解体作業をする場合でもその上方はもちろん、領域(A)にはせり下げされた飛散防止養生シート1100が残存しているので、領域(A)を介して外部へ破砕物が飛散することも防げるものとなる。
また、図7は、図6に示すような複数の領域に分割したフロアについて各領域毎にまとめて養生シートをせり下げる作業工程について説明する図である。図7に示すフローに基づいて順次以下に説明する。
(ステップ710)
解体建屋2200のうち残存している最上のn階のフロア(床スラブ)を重機2100で解体する。例えば、13階フロア2230が残存する場合には13階フロア2230を重機2100で解体する。この場合に、重機2100は床スラブの解体進捗に応じて12階フロア2240へと降下させて作業する。
(ステップ720)
n階のフロアの解体が完了すれば、当該n階の領域(A)について外壁のうち任意の一側面を壁倒し解体する。例えば、13階フロア2230の床スラブの解体が完了した場合には、図6(a)に壁倒し(1)として示される当該13階フロア2230の外壁一面を解体する。この場合に、13階フロア2230の床スラブは存在しないので、外壁としては12階フロア2240及び13階フロア2230の2フロア分が残存している状態において、12階フロア2240の外壁を残して13階フロア2230の1フロア相当分の外壁のみを壁倒し解体するものである。
(ステップ730)
ステップ720で解体した、n階の領域(A)について外壁一面に対応する作業足場1200の最上2段の自立足場を解体撤去する。例えば、13階フロア2230の1フロア相当分の外壁に対応する高さの自立足場の最上方2段を撤去する。
(ステップ740)
ステップ720とステップ730とをn階の領域(A)に存在する全ての外壁面に対して繰り返し行うことにより、当該n階の領域(A)の全ての外壁について壁倒し解体する。例えば、解体建屋2200の13階フロア2230の領域(A)について、全ての”13階フロア2230の外壁”の壁倒し及び自立足場2段の解体撤去が完了すれば、ステップS750へと進む。
(ステップ750)
当該領域(A)全体について、飛散防止養生シート1100のせり下げ作業を行う。このように、飛散防止養生シート1100の降下作業は、1フロア全体をまとめて、または1フロアを複数領域に分割した場合には分割領域ごとにまとめて、行うことが好ましい。例えば、外壁の任意の一面のみについて壁倒しと自立足場撤去が完了した時点で養生シートをその一面についてのみ下げる作業を行うと、解体建屋2200の周縁部で支持される養生シートの高さバランスが崩れ、作業空間の上方の養生シートを略水平に維持できなくなる。
(ステップ760)
n階の他の残存領域についてもステップ720乃至ステップ750を各々遂行して全ての領域について養生シートの降下作業を完了させる。
(ステップ770)
さらに下層階である(n−1)階が無い場合にはこのフローを終了し、(n−1)階が有る場合にはステップ780へと進む。
(ステップ780)
上述のn階に代えてその下層階である(n−1)階とし、当該(n−1)階に対してステップ710乃至ステップ760を上述の説明に基づいて遂行する。すべての階層について解体が完了すれば、このフローは終了する。
本発明の上方飛散防止養生システムは、複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって、解体される建屋の外壁の外側に建屋の外壁より高く突設された作業足場と、作業足場に作業足場より高く突設されるように固定された養生シート支持柱と、養生シート支持柱に張架具合を調整可能に係留された飛散防止養生シートと、を備え、上層階から下層階への解体の進行に対応して作業足場が上方から漸次に撤去される場合に、養生シート支持柱を作業足場に沿って下方に移動させることにより、飛散防止養生シートの張架高さが、次の解体フロアで重機が解体作業可能な高さとされることを特徴とする。
これにより、解体フロアそれ自体に飛散防止養生シートを支持する支持柱や構造物を設ける必要が無いので、解体フロアがフラットかつ見通しが良くなり、当該解体フロアの解体作業がスムースに行われることとなる。また、解体フロアに支持柱や構造物を設けた場合には必須となる当該構造物等の高さ調整や吊り下げ・下げ降ろしも必要ないので、重機等を用いたフロア解体においても作業を効率的に実施可能となる。飛散防止養生シートと養生シート支持柱との係留を解除することなく、そのままの状態で降下させるので作業時間が短くて済む。また、解体フロア等に養生シート支持柱を設ける必要が無いので、重機によるフロア解体作業の障害とはならず作業性が良い。
また、解体建屋の外壁や床等の解体対象躯体は、上方から下方に向けて当然に順次に解体されていくものであり、作業足場(典型的には組み立て足場)についても、解体される建屋の高さが漸次低く解体進捗するに従い、建屋に整合するように上方から漸次撤去されていくことが通例である。このため、解体作業のスムースな進捗の観点から、解体建屋や作業足場に、飛散防止養生シートを直接張架することは回避することが好ましいものとなる。仮に、これらに養生シートを解体建屋や柱・外壁等に直接張架すれば、その解体時の養生シートの張替え調整や撤去・高さ調整、盛替え等に極めて大きな手間や危険作業を要するものとなってしまう。また、仮に、作業足場に養生シートを直接張架すると、作業足場の解体・撤去時には養生シートの張架を一旦外さなければならず、その後改めて下方の別の作業足場に別途張架し直す作業が必要となり極めて作業効率が悪くなる。
このため、本発明においては、養生シート支持柱で飛散防止養生シートを支持して張架するものとする共に、養生シート支持柱は、好ましくは上方から4段以上に亘って作業足場にクランプ留め等により、固定するものとする。これにより、作業足場の最上の2段を撤去して高さを漸次低くしていく場合でも、養生シート支持柱はその時点では動かす必要が無く、養生シートを養生シート支持柱に張架したままにできる。また、その後に養生シート支持柱を降下させる場合には、養生シートの張架を多少緩める程度で、緩めたクランプ等に対して支持柱をスライド降下させる等によって、下方の作業足場方向へ(例えば作業足場2段相当分だけ)降下させて、これに伴い養生シートの高さも低く移動させることが可能となる。
また、本発明においては、養生シート支持柱を解体建屋の外壁や柱に固定乃至支持するものではないから、外壁の解体作業において作業中断等が生じることなく効率的な作業が可能である。仮に、解体建屋の外壁や柱に養生シート支持柱を固定して養生シートを支える場合には、解体建屋の外壁や柱を当初の建屋としての機能とは異なる目的に利用することとなるので、柱の補強として補強治具の作製や柱へ治具の装着等クレーンを用いたかなり大掛かりかつコストや手間・時間を要するものとなり、スムースで効率的な解体作業とは言えない。
また、仮に、ボルトやアンカー等を用いて養生シート支持柱を解体建屋の外壁や柱に固定するとすれば、外壁や柱に存在する金属突出物(各種ワイヤーやボルト、ナット等)や各種凹凸が取り付けの障害となる場合も多く、凹凸の除去等の柱に対する加工作業も発生してしまう。また、外壁や内壁はそれ自体が解体されるものであることから、解体前に手作業による外壁等に対するボルト等付け替え作業(盛替え作業)が必要となるので、重機を用いた建屋解体作業中に手作業が混入されることとなり、効率・安全面で好ましいものとは言えない。
本発明においては、典型的には、養生シート支持柱に張架調整可能に係留された頭上飛散防止養生シートをセットとし、このセットを解除する事無く、建屋の解体進捗に対応して、セット全体として維持したまま漸次に養生シート支持柱を作業足場に沿って下方に降下させていくものとする。これにより、解体対象である建屋・外壁に養生シートが支持されないので解体作業が効率的にスムースに行える。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、好ましくは養生シート支持柱が、作業足場に対して複数個所でクランプされることを特徴とする。
典型的にはクランプによって支持柱を作業足場の4段以上に亘って複数個所で固定するものとすれば安定するし、クランプを少し緩めるか一部を解除することにより、養生シート支持柱を作業足場に沿ってスライド等下降させることも比較的容易である。そして、このような作業の間においても、頭上の養生は確保され維持された状態を保つことも可能となる。また、複数個所の固定方法は、クランプ固定に限定されるものではなく任意かつ公知の固定方法を採用してもよいものとする。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは飛散防止養生シートの張架ワイヤーが、養生シート支持柱への係留箇所から養生シート支持柱に沿って下方へ延伸されて養生シート支持柱にその端部が固定されることを特徴とする。
飛散防止養生シートの養生シート支持柱への係留箇所は、典型的には支持柱の上端に設けられたクランプ・シャックル・金車等であってもよい。また、飛散防止養生シートが張架ワイヤーを備えるものとし、張架ワイヤーが、金車や滑車等を介して養生シート支持柱の頂上部から養生シート支持柱に沿って下方に降ろされて養生シート支持柱の下方の任意箇所に、レバーブロック等で固定留め置かれるものとしてもよい。例えば、レバーブロックで張架ワイヤーを緩めたり締め上げたりすることで、飛散防止養生シートの張り強さや頭上での撓み程度を適宜に調整できるものとしてよい。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは張架ワイヤーがメッセンジャーワイヤーを含むことを特徴とする。メッセンジャーワイヤーを利用すれば、ワイヤーの張架の緊張や緩和が容易となり、それに掛けられている養生ネット端部のリングや輪もメッセンジャーワイヤーに沿って移動し易くなる。メッセンジャーワイヤーを張った状態で、カーテンや天幕のように養生ネットだけを端のほうに集約して寄せて置くことも可能である。例えば、台風等の暴風時等には養生ネットの損傷や作業足場の損壊を回避し周囲の安全を確保するために、メッセンジャーワイヤーのみを張架した状態で存置させ、養生ネットだけは端のほうに寄せてコンパクトに収納して風で煽られないようにしてもよい。張架ワイヤーは、メッセンジャーワイヤーのみとしても良いし、固定ワイヤーのみとしても良いし、固定ワイヤーに平行してメッセンジャーワイヤーを設ける構成としてもよい。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは張架ワイヤーの端部がレバーブロック(登録商標)であり、張架の調整が可能に構成されることを特徴とする。レバーブロックを用いると、ワイヤーの引っ張り作業や緩める作業が極めて容易かつ短時間で任意な程度に適宜行えるものとなるので好ましい。しかし、これに限定されるものではなく、他の公知のワイヤー張架治具や工具等を利用することもできる。また、ワイヤー張架工具等を使用することなく、国旗等を掲げる旗ポールの方式のように、ワイヤーをフックやポール等に巻き付けて手元で留め置くようにすることもできる。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくはフロアの解体作業時において、張架ワイヤーの端部の養生シート支持柱に対する固定箇所の高さは、作業足場と解体される建屋の外壁との間を仮支持する壁つなぎに対応する高さであることを特徴とする。
張架ワイヤーの端部の養生シート支持柱に対する固定箇所は、好ましくは上述したようにレバーブロックを用いるものであるが、当該固定箇所の高さは、最も上階の壁つなぎに対応する高さであることが好ましい。建屋の解体は上階から順次に破砕していくものであるが、通常は、その時点で残存している建屋外壁の最上端に壁つなぎを設けて、当該壁つなぎによって作業足場を支持している。このため、その高さ付近において、張架ワイヤーを支持柱に張架固定しておくことが作業上は好ましい。すなわち、壁つなぎの上方に組み立て可能な足場段数は2段以内と制約が決められており、当該2段部分は解体作業の下層階への進行に伴って、次段階の作業時には解体される足場である。このため、該壁つなぎよりも同じか下方の位置において、レバーブロック等を用いてワイヤー固定することが好ましい。下層階への解体進行に伴う作業足場の解体と養生ネットの降下作業とは、タイムラグがあるため、最上2段の作業足場を解体撤去する場合もその足場解体時点では養生ネットが現状保持されている状態とすることが好ましい。換言すれば、レバーブロックの固定作業時点の高さは、解体建屋の躯体(典型的には上述した外壁)が残存している高さ位置とすることが好ましい。それよりも高いと上述のように解体足場の高さとなってしまい、それよりも低ければ作業性が相当に悪化する。なお、レバーブロックは張架ワイヤーを養生ネット支持柱に対して固定するものであるため、その固定作業高さには当然に養生ネット支持柱が存在するものとする。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくはフロアの解体作業時において、張架ワイヤーの端部の養生シート支持柱に対する固定箇所の高さは、解体される建屋の外壁の高さよりも低い位置であることを特徴とする。これにより、工事の進捗に伴って外壁の上に位置する作業足場を解体した場合でも、張架ワイヤーの固定が安定的に維持されるものとなるので好ましい。
また、本発明の上方飛散防止養生システムは、さらに好ましくは飛散防止養生シートが、解体される建屋の上方から外壁の上方側面に亘って連続一体的に張架されることを特徴とする。天上の養生シートは上方や斜め上方への破砕片等の飛散防止に効果を発揮するところ、その側面は外壁が既に解体されており作業足場が、残存する外壁上端から上方に設けられている箇所が存在する。そのような外壁の上端の上部についても養生シートが張架されることにより、上方のみならず側面への破砕物の飛散にも効果を発揮する。養生シート支持柱は、残存する外壁の上方に作業足場が存在する箇所に設置・固定することが可能であるので、天上から側面についても一連一体的に張架ワイヤーを介して養生シートを設けることができる。すなわち、外壁が残存している箇所からは飛散の恐れがないが、その上方で外壁が解体された後の元外壁存在箇所から側方に飛散物が飛散しないように養生シートを設けることが好ましい。
また、本発明の上方飛散防止方法は、上述のいずれかに記載の上方飛散防止養生システムを用いた上方飛散防止方法において、上方に飛散防止養生シートを張架した状態で、解体フロアを重機で解体する工程と、解体される建屋の第一側の外壁を解体してその高さを低くする第一工程と、高さが低くされた第一側の外壁側の作業足場を低くしてその高さを低くする第二工程と、解体される建屋の第一側と対向する第二側の外壁を解体してその高さを低くする第三工程と、高さが低くされた第二側の外壁側の作業足場を低くしてその高さを低くする第四工程と、低くされた第一側の作業足場及び第二側の作業足場に固定された養生シート支持柱の高さを低くする第五工程と、を有することを特徴とする。
これにより、少なくとも一対の対向する外壁や作業足場及び養生シート支持柱について、解体作業に悪影響を及ぼすことなく秩序良く、作業を進めて養生シートを適切な高さに降下させてまたは維持しながら解体作業を進めていくことが可能となる。第一工程乃至第五工程においては、外壁等の建屋側面の解体及び作業足場等についての限定しているが、各工程の間に他の作業や他の解体(例えばフロアや他の外壁の解体)等が存在しても良い。また、解体建屋の隅では解体するべき外壁が3面存在することになるので、さらにもう一つの第三外壁及びその外側の作業足場及び養生シート支持柱並びに養生シートを解体・降下させる作業が必要となるが、第三外壁についても第一乃至第二工程または第三乃至第四工程、その後の第五工程、の工程進捗と同様にして作業を進めることが好ましい。すなわち、フロア解体→外壁解体→足場解体撤去→領域毎にまとめて養生シートの降下の順で行う。これにより、解体作業を中断したり、解体作業中に手作業による養生ネット調整作業等をすることなく、スムースかつ効率的に解体作業と養生ネット調整とを順次に整然と効率よく行えるものとなる。
また、本発明の上方飛散防止方法は、好ましくは解体フロアを少なくとも二つの領域に分離し、各領域に対応する解体フロアの部分が解体される毎に、各領域毎に、第一工程乃至第五工程を遂行することを特徴とする。実施例では、一つのフロアを3つの領域(領域a,領域b,領域c)に分離して各領域毎に、解体と養生シートの降下とをセット(上記第一工程乃至第五工程等)で行うことが好ましい。外壁を解体した領域では、速やかにその上方に突設される作業足場(すなわち自立足場)を対応段数相当分だけ解体して作業足場及びそれに固定される養生シート支持柱(ならびに養生シート)の高さを低くすることが好ましい。特に、作業足場については外壁上に突設可能な段数が規定されており、4段や5段以上等に任意突設させることはできない(但し、壁つなぎ段は上方への突設段数として数えない)。このため、外壁を解体して外壁高さが低くなった場合には、解体した外壁に対応する作業足場については速やかに解体撤去して足場の高さも低くする必要がある。ここで、養生シート支持柱は作業足場にクランプ等で係留固定していることから、解体撤去した作業足場に固定されていた養生シート支持柱はさらに下方(典型的には垂直下方)に降下させて、当該さらに下方の作業足場に係留固定しなおすものとなるが、撤去された2段を含めさらにその下2段以上に亘って養生シート支持柱が係留固定されていることから、上方2段の足場の撤去では、依然として養生シート支持柱は支持された状態を維持できる。そして、このような養生シート支持柱の取付け解除及び取り付け位置変更作業は、作業足場の解体作業の後に好ましくは手作業で行えるものとなる。この手作業の間は、少なくとも該当場所での重機による解体作業は止める必要が無いから、重機を停止させる時間を最小限にできるものとなり好ましい。重機による解体作業が止まっている間に作業足場の解体撤去と養生シートの降下作業とを同時進行で手作業で行うものとしてもよい。
また、本発明の上方飛散防止方法は、さらに好ましくは第一工程または第三工程の着手時点において、外壁は残存する最上フロアから2フロア相当分突設され残留していることを特徴とする。これにより、極めて充分な高さの重機作業空間が確保できるものとなり、典型的には12m程度の高さ空間を確保できる。また、重機が位置するフロアから1フロア相当分突設されて残留している状態でも、例えば9m程度の作業高さは維持可能となるので好ましい。すなわち、典型的には、残存する外壁にやらず壁つなぎによって作業足場が保持されて、壁つなぎの上に2段分の足場が設けられており、足場上端高さ以上において養生シートが張架開始(中央付近では撓んで多少低くなっている場合もある)されている。このため、天上に降下自在の養生シートを張架しているにも拘わらず、重機の作業空間としては相当に広い高さ空間が確保されているといえる。
また、本発明の上方飛散防止方法は、さらに好ましくは第二工程または第四工程の完了時点において、低くされた作業足場は、それぞれ自立した足場部分が2段以内であることを特徴とする。これにより、作業の安全上の観点から定められている規定を順守して安全に作業を遂行することが可能となるので好ましい。また、解体作業の進行において、外壁高さを崩したしたその瞬間時点においては、自立足場の段数が一瞬だけ規定以上に大きくなるものであるが、そのような状態は速やかに解消されて規定を順守できるものとなるので好ましい。
また、本発明の上方飛散防止方法は、さらに好ましくは第五工程を遂行する前に、それぞれ飛散防止養生シートの張架を一時的に弛める工程をさらに有することを特徴とする。これにより、張架ワイヤーによる引張強度が緩和されることとなるので、養生シート支持柱が下方に動き易くなって、養生シート支持柱の作業足場への係留固定解除や降下作業及び降下後の再固定係留作業が容易となる。特に、昨今においては品質の高い軽量な養生シートが比較的安価に入手可能となっていることから、従来、1mあたり300g程度以上であったシート重量も、100〜150g程度以下で実現できるようになってきている。このような養生シートを利用すれば、現状の作業足場への養生シート支持柱のクランプ係留も強度的にも何ら問題無く可能である。
本発明の飛散防止養生システムは、上記した実施形態等における説明に限定されるものではなく、当業者に自明な範囲でかつ本発明の開示する技術思想の範囲内において、適宜改良し、または/および適宜組み合わせ適用やアレンジして用いることが可能である。本書面内で例示される工具や材料は、適宜公知の他のツール等に置き換えて使用することも可能である。また、上述の説明から明らかなように本発明の複数階建屋とは、地上から上方にのみ複数階を備えるものに限られず、地上は1階建てでも地下階が存在すれば適用可能であり、複数フロアが存在すれば足りるものである。
本発明は、解体現場において頭上に飛散防止養生シートを設ける飛散防止養生システム等に好適である。
1000・・上方飛散防止養生システム、1100・・飛散防止養生シート、1110・・メッセンジャーワイヤー、1120・・金車(クランプ・シャックル)、1130・・養生シート支持柱、1140・・レバーブロック、1200・・作業足場、1300・・やらず壁つなぎ、1400・・躯体(解体建屋)。

Claims (13)

  1. 複数階建屋の解体時に解体フロアの上方への破砕物の飛散を防止する上方飛散防止養生システムであって、
    解体される建屋の外壁の外側に前記建屋の外壁より高く突設された作業足場と、
    前記作業足場に前記作業足場より高く突設されるように固定された養生シート支持柱と、
    前記養生シート支持柱に張架具合を調整可能に係留された飛散防止養生シートと、を備え、
    上層階から下層階への解体の進行に対応して前記作業足場が上方から漸次に撤去される場合に、前記養生シート支持柱を前記作業足場に沿って下方に移動させることにより、前記飛散防止養生シートの張架高さが、次の解体フロアで重機が解体作業可能な高さとされる
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  2. 請求項1に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記養生シート支持柱は、前記作業足場に対して複数個所でクランプされる
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記飛散防止養生シートの張架ワイヤーは、前記養生シート支持柱に沿って下方へ延伸されて前記養生シート支持柱にその端部が固定される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  4. 請求項3に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記張架ワイヤーはメッセンジャーワイヤーを含む
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  5. 請求項3または請求項4に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記張架ワイヤーの端部はレバーブロックで張架の調整が可能に構成される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    フロアの解体作業時において、
    前記張架ワイヤーの端部の前記養生シート支持柱に対する固定箇所の高さは、前記作業足場と前記解体される建屋の外壁との間を仮支持する壁つなぎに対応する高さである
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  7. 請求項3乃至請求項6のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    フロアの解体作業時において、
    前記張架ワイヤーの端部の前記養生シート支持柱に対する固定箇所の高さは、前記解体される建屋の外壁の高さよりも低い位置である
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムにおいて、
    前記飛散防止養生シートは、前記解体される建屋の上方から前記外壁の上方側面に亘って連続一体的に張架される
    ことを特徴とする上方飛散防止養生システム。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の上方飛散防止養生システムを用いた上方飛散防止方法において、
    上方に前記飛散防止養生シートを張架した状態で、解体フロアを重機で解体する工程と、
    前記解体される建屋の第一側の外壁を解体してその高さを低くする第一工程と、
    高さが低くされた前記第一側の外壁側の作業足場を低くしてその高さを低くする第二工程と、
    前記解体される建屋の前記第一側と対向する第二側の外壁を解体してその高さを低くする第三工程と、
    高さが低くされた前記第二側の外壁側の作業足場を低くしてその高さを低くする第四工程と、
    低くされた前記第一側の作業足場及び前記第二側の作業足場に固定された養生シート支持柱の高さを低くする第五工程と、を有する
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
  10. 請求項9に記載の上方飛散防止方法において、
    解体フロアを少なくとも二つの領域に分離し、
    各領域に対応する解体フロアの部分が解体される毎に、各領域毎に、前記第一工程乃至第五工程を遂行する
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
  11. 請求項9または請求項10に記載の上方飛散防止方法において、
    前記第一工程または前記第三工程の着手時点において、前記外壁は残存する最上フロアから2フロア相当分突設され残留している
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
  12. 請求項9乃至請求項11のいずれか一項に記載の上方飛散防止方法において、
    前記第二工程及び前記第四工程の完了時点において、前記低くされた作業足場は、それぞれ自立した足場部分が2段以内である
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
  13. 請求項9乃至請求項12のいずれか一項に記載の上方飛散防止方法において、
    前記第五工程を遂行する前に、前記飛散防止養生シートの張架を一時的に弛める工程をさらに有する
    ことを特徴とする上方飛散防止方法。
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