JP2023031773A - 飛散防止ネットの張り構造および飛散防止ネットの張り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便かつ効率的に設置および移動が可能な飛散防止ネットの張り構造等を提供する。【解決手段】長手方向が上下方向になるように足場に取付けられるレール部材と、上端部の近傍に備えられる第1のフック部と、前記第1のフック部に比べて前記上端部から遠い位置に備えられる第2のフック部とを有し、前記レール部材に沿って前記長手方向に移動する移動部材と、前記第1のフック部に引っ掛けられ、前記第1のフック部から前記第2のフック部へ向かって引っ張られて前記移動部材に固定され、飛散防止ネットが取り付けられるワイヤーと、を有する飛散防止ネットの張り構造。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年5月7日に飛散防止ネットの張り構造を、東京都中央区の解体工事現場にて試験的に使用。
本発明は、建物の解体時等における瓦礫等の飛散防止ネットの張り構造および飛散防止ネットの張り方法に関する。
建物の解体などを行う際には、解体時に生じる瓦礫などが、解体現場の周辺に飛散しないように、飛散防止ネットを張って作業を行うことにより、作業の安全性を高めることができる。瓦礫の飛散防止ネットとしては、解体対象となる建物の側面部分にネットを張るだけでなく、現場の上方にもネットを張ることにより、解体対象の建物の上方に飛散する瓦礫が発生した場合にも、現場の上方からの瓦礫の飛散を防止し、より高い安全性を確保できる。
ここで、解体対象となる建物の側面部分にネットを張ることは、たとえば建物の側面に設ける足場などに飛散防止ネットを取り付けることにより、比較的容易に行うことができる。しかしながら、解体対象となる建物の上方にネットを張ることは、ネットを引っ掛ける対象(ワイヤーなど)を解体対象となる建物の上方部分に設ける必要があり、側面にネットを張る場合ほど簡単に行うことができない。
解体対象となる建物の上方部分にネットを張る従来技術としては、解体対象となる建物の最上階の床材に支柱を設け、その支柱にワイヤーを架け渡し、ネットを張る方法が提案されている。また、床材に支柱の通過穴を形成し、支柱の固定部分を通過穴に通すことにより、支柱を階下に移動させる技術も提案されている。
特開2019-127809号公報
しかしながら、建物の床材に支柱を設置する技術では、床材との固定部分のみで支柱を支える必要があるため、固定部分を堅固に構成する必要があり、解体時の一時的な設置であることを考えると、支柱の設置作業に多くの時間と労力を要する問題がある。また、支柱を階下に移動させる作業も、支柱の重量なども考えるとかなりの手間であり、より簡便かつ効率的に設置および移動が可能な飛散防止ネットの張り構造が求められていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、より簡便かつ効率的に設置および移動が可能な飛散防止ネットの張り構造等を提供する。
本発明に係る飛散防止ネットの張り構造は、
長手方向が上下方向になるように足場に取付けられるレール部材と、
上端部の近傍に備えられる第1のフック部と、前記第1のフック部に比べて前記上端部から遠い位置に備えられる第2のフック部とを有し、前記レール部材に沿って前記長手方向に移動する移動部材と、
前記第1のフック部に引っ掛けられ、前記第1のフック部から前記第2のフック部へ向かって引っ張られて前記移動部材に固定され、飛散防止ネットが取り付けられるワイヤーと、を有する。
本発明に係る飛散防止ネットの張り構造は、足場に取り付けられるレール部材と、レール部材に沿って移動する移動部材を有し、飛散防止ネットが取り付けられるワイヤーは、第1のフック部と第2のフック部を介して移動部材に固定される。このような飛散防止ネットの張り構造では、移動部材がレール部材に沿って移動することにより、ワイヤーおよびワイヤーに取り付けられた飛散防止ネットを容易に上下方向に移動させることができる。また、レール部材は、足場に取り付けられるため、床材に立てる支柱に比べて、固定構造を簡略化することができ、設置が容易である。また、ワイヤーを固定する移動部材が、レール部材に対して容易に移動可能であるため、ワイヤーおよびネットを張った状態のまま、これらを移動部材ごと移動させることも可能である。
また、たとえば、前記レール部材は、前記長手方向に直交する第1方向に開口し、前記移動部材の少なくとも一部を移動可能に収容する外溝部が形成されている外管部と、前記外管部と前記足場とを連結する連結部と、を有してもよい。
このようなレール部材は、軽量かつ十分な強度を有し、確実に移動部材を移動可能に保持することが可能である。また、足場との着脱も容易である。
また、たとえば、前記レール部材は、前記長手方向に直交する第1方向に開口し、前記移動部材の少なくとも一部を移動可能に収容する外溝部が形成されている外管部と、前記外管部と前記足場とを連結する連結部と、前記外管部の一方の端部に設けられ前記外管部の他方の端部が挿入可能な鞘管部と、を有する複数のレール単位を、上下方向に連結してなる。
レール部材が、複数のレール単位を上下方向に連結してなることにより、レール部材の搬送が容易である。また、鞘管部を有することにより、容易かつ確実な連結が可能である。また、最上部のレール単位を外して、最下部のレール単位の下に付けるなどして、必要な部分に必要な長さのレール部材を、容易に設置することができる。
また、たとえば、前記移動部材は、前記外溝部に移動可能に収容される内管部を有し、前記第1のフック部と前記第2のフック部とは前記内管部に取り付けられており前記内管部と伴に前記長手方向に移動可能であってもよい。
内管部を有する移動部材は、単純で良好な強度を有する構造を実現できる。
また、たとえば、前記内管部には、前記長手方向に直交し前記第1方向とは反対方向である第2方向に開口する内溝部が形成されていてもよい。
このような内溝部を有する内管部は、軽量で良好な強度を有する構造を実現できる。また、内溝部の開口方向と外溝部の開口方向を逆方向とすることにより、移動部材の移動時に、第1のフック部や第2のフック部が外管部に干渉したり、連結部が内管部に干渉したりする問題を防止できる。
また、たとえば、前記第1のフック部は、前記ワイヤーを引っ掛ける滑車を有してもよい。
第1のフック部が滑車を有することにより、ワイヤーを更に適切な張力で張ることが可能となる。また、ワイヤーが第1のフック部との接触部分で摩耗・損傷する問題を防止できる。
また、たとえば、前記第2のフック部は、前記ワイヤーを引張する巻き上げ機を有してもよい。
第2のフック部が巻き上げ機を有することにより、ワイヤーを更に適切な張力で張ることが可能となる。
本発明に係る飛散防止ネットの張り方法は、
長手方向が上下方向になるように足場にレール部材を取り付ける工程と、
上端部の近傍に備えられる第1のフック部と、前記第1のフック部に比べ前記上端部から遠い位置に備えられる第2のフック部とを有する移動部材を、前記レール部材に沿って前記長手方向に移動可能にセットする工程と、
前記第1のフック部に引っ掛けた後、前記第1のフック部から前記第2のフック部に向かって引っ張ってワイヤーを前記移動部材に固定する工程と、
前記ワイヤーに飛散防止ネットを取り付ける工程と、を有する。
このような飛散防止ネットの張り方法によれば、より簡便かつ効率的に設置および移動が可能な形態で飛散防止ネットを張ることができる。
また、たとえば、前記レール部材を前記足場に取り付ける工程は、前記長手方向に直交する第1方向に開口し前記移動部材の少なくとも一部を移動可能に収容する外溝部が形成されている1つの外管部と、前記外管部と前記足場とを連結する連結部と、前記外管部の一方の端部に設けられ前記外管部の他方の端部が挿入可能な鞘管部と、を有する複数のレール単位を、前記鞘管部を介して連結する工程を含んでもよい。
このようなレール部材は、レール単位に分離した状態で容易に解体現場に搬送し、迅速に組み立てて必要な場所(足場の上方部分など)に設置することができる。また、外溝部を有する外管部を有するレール単位は、軽量かつ良好な強度を奏する。
また、たとえば、上下方向に連結する複数の前記レール単位のうち、最上部の前記レール単位を取り外し、上下方向に連結する複数の前記レール単位のうち最下部の前記レール単位に、取り外した前記レール単位における前記外管部の前記他方の端部を、前記鞘管部を介して連結するレール移動工程を含んでもよい。
このような飛散防止ネットの張り方法によれば、容易にレール部材の位置を変更し、移動部材の位置を変えるための準備作業を、迅速に行うことができる。
また、たとえば、前記移動部材は、前記外溝部に前記長手方向に移動可能に収容される内管部を有し、前記第1のフック部と前記第2のフック部とは前記内管部に取り付けられており、前記第1のフック部と前記第2のフック部とを、前記内管部と伴に、前記レール部材に沿って下方に移動させる工程を含んでもよい。
このような飛散防止ネットの張り方法によれば、ワイヤーおよびネットを張った状態のまま、内管部を移動させることで、迅速かつ容易に飛散防止ネットの高さ方向の位置を変更することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造の全体像を示す概念図である。 図2は、図1に示す飛散防止ネットの張り構造の部分拡大図である。 図3は、図2に示す飛散防止ネットの張り構造の一部をさらに拡大した部分拡大図である。 図4は、図2に示す飛散防止ネットの張り構造の一部を異なる方向から見た部分拡大図である。 図5は、図1に示す飛散防止ネットの張り構造におけるレール部材のレール単位を有する外観図である。 図6は、図1に示す飛散防止ネットの張り構造における内管部と、内管部に取り付けられる第1および第2のフック部の一部とを示す外観図である。 図7は、図1に示す飛散防止ネットの張り構造における外管部および鞘管部を示す外観図である。 図8は、図1に示す飛散防止ネットの張り構造におけるレール部材と移動部材の形状を表す断面図である。 図9は、複数のレール単位の連結構造を示す部分拡大図である。 図10は、内管部を示す外観図である。 図11は、図1に示す飛散防止ネットの張り構造を上方から見た概念図である。 図12は、本発明の第2実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造におけるレール部材と移動部材の一部を示す部分拡大図である。 図13は、図12に示すレール部材および移動部材を、図12とは異なる方向から見た外観図である。 図14は、図12に示す飛散防止ネットの張り構造におけるレール部材と移動部材の形状を表す断面図である。 図15は、飛散防止ネットの移動方法を説明するための概念図である。
以下、実施形態を挙げて本発明を説明する。ただし、本発明の技術的範囲は、以下に述べるような実施形態のみに限定されるものではない。
第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造10の全体像を示す概念図である。なお、図1では、飛散防止ネットの張り構造10の全体構成を視認しやすくするために、飛散防止ネット60そのものについては、表示していない。飛散防止ネット60については、図11を用いて後述する。
図1に示すように、飛散防止ネットの張り構造10は、建物64の解体現場等において用いられる。飛散防止ネットの張り構造10では、図1に示すように、解体対象である建物64の最上部から上方に所定の距離オフセットした位置にワイヤー50を張った後、図11に示すように、ワイヤー50の間に飛散防止ネット60を掛けることにより、飛散防止ネット60を設置する。図11に示すように、飛散防止ネット60は、解体対象である建物64の上方を覆うように設置され、建物64の上方から瓦礫などが飛散することを効果的に防止することができる。
図1に示すように、飛散防止ネットの張り構造10では、建物64の外周に設けられる足場54の間にワイヤー50を張り、飛散防止ネット60を引っ掛ける場所を形成する。これにより、飛散防止ネット60が過剰に下方に垂れ下がることを防止し、重機68などが配置される解体作業スペースを確保する。
なお、図11に示す例では、2本のワイヤー50により1枚の飛散防止ネット60を張っているが、飛散防止ネットの張り構造10としてはこれに限定されない。たとえば、解体対象の投影面積が広い場合などには、たとえば図11に示す2本のワイヤー50から略等距離の位置に、さらに2本のワイヤー50を追加し、合計4本のワイヤー50に、2枚の飛散防止ネットを張ることができる。また、解体対象の投影面積がさらに広い場合には、ワイヤー50の本数をさらに増やすことにより、下方への垂れ下がりを防止しつつ、飛散防止ネット60を張ることができる。
図1に示すように、飛散防止ネットの張り構造10では、ワイヤー50と、ワイヤー50の端部を固定する移動部材30およびレール部材20を有する。移動部材30およびレール部材20は、ワイヤー50の両端に対応するように2組設けられるが、2組の移動部材30およびレール部材20は、互いに同様の構造を有し、略対称に設けられるものである。したがって、飛散防止ネットの張り構造10の説明では、主としてワイヤー50の一方の端部を固定する移動部材30およびレール部材20(図1右側)についてのみ説明を行い、ワイヤー50の他方の端部を固定する移動部材30およびレール部材20(図1左側)については、説明を省略する。
図2は、図1に示す飛散防止ネットの張り構造10の右側部分を拡大して表示した部分拡大図である。ただし、ワイヤー50の一部については、図示を省略している。図2に示すように、飛散防止ネットの張り構造10は、足場54に取付けられるレール部材20と、レール部材20に沿ってレール部材20の長手方向に沿って移動する移動部材30と、移動部材30に端部が固定されるワイヤー50を有する。
図2に示すように、レール部材20は、足場54の上端付近に設けられる。また、レール部材20は、長手方向が足場54の上下方向に沿うように、足場54に取り付けられる。また、レール部材20は、足場54の上端付近にのみ、たとえば枠組足場(1段が1600~1800mm)の上から3段~4段分程度の範囲に設けることができ、それより下方の足場54には、レール部材20を設けなくてもよい。なお、レール部材20の足場54への取付位置および取付手順については、後ほど詳述する。
図3は、図2に示す飛散防止ネットの張り構造10の一部をさらに拡大した部分拡大図である。図2および図3に示すように、レール部材20は、複数のレール単位21を、上下方向に連結してなる。図2に示す実施形態において、レール部材20は、4つのレール単位21を上下方向に連結して構成されるが、レール部材20に含まれるレール単位21の数は特に限定されない。
図5は、レール部材20を構成する1つのレール単位21を拡大して表示した概略斜視図である。図5に示すように、レール単位21は、外管部24と、連結部28と、鞘管部27とを有する。外管部24には、レール部材20の長手方向に直交する第1方向X1(建物64の内側方向または足場54の方向とは逆方向(図3参照))に開口する外溝部25が形成されている。
図4は、図3に示す飛散防止ネットの張り構造10を、レール部材20の長手方向に直交する第1方向X1側(建物64の内側)から見た概略図である。図4に示すように、レール部材20を構成するレール単位21の外溝部25は、移動部材30の少なくとも一部を移動可能に収容する。レール部材20では、各レール単位21の外溝部25が上下方向に繋がっており、移動部材30は、1つのレール単位21の外溝部25から、下方の他の1つのレール単位21の外溝部25へ、スライドして移動することができる。
図5に示すように、外管部24には連結部28が取り付けられている。連結部28は、クランプ28aと、クランプ28aを外溝部25の溝底部26に形成される貫通孔26a(図7参照)に固定するクランプ固定ナット28bとを有する。図3に示すように、クランプ28aが足場54を把持することにより、外管部24が足場54に連結される。連結部28がクランプ28aを有することにより、レール部材20を構成するレール単位21を、容易に足場54に対して着脱することができる。ただし、連結部28としては、図3および図5に示すようなクランプ28aを有するもののみには限定されない。
また、図5に示す例では、1つのレール単位21が2つの連結部28を備えているが、レール単位21が有する連結部28の数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。なお、図5では、クランプ28aの姿勢が、図3に示す足場54への連結時とは異なる状態になっているが、クランプ28aは、クランプ固定ナット28bを緩めれば、容易に姿勢を変えることができる。
図5に示すように、外管部24の一方の端部24a(下方側の端部)には、他のレール単位21の外管部24の他方の端部24b(上方側の端部)が挿入可能な鞘管部27が設けられている。
図7(a)は、レール単位21の外管部24および鞘管部27を側方から見た平面図であり、図7(b)は外管部24および鞘管部27を第1方向X1とは反対方向である第2方向X2(建物64の外側方向または足場54の方向(図3参照))から見た平面図であり、図7(c)は外管部24および鞘管部27を下方から見た平面図である。なお、図7(a)~図7(c)では、図5に示すレール単位21の連結部28については、図示していない。
図7(a)~図7(c)から理解できるように、外管部24は、略C字状の断面を有しており、いわゆるリップ溝形鋼と呼ばれる形状である。鞘管部27は、外管部24の一方の端部24aに、一方の端部24aの外周を包むように接続されている。鞘管部27の一部は、外管部24の一方の端部24aから下方に突出しており、図3、図4および図7に示すように、鞘管部27における下方に突出した部分に、下方に接続する他のレール単位21における外管部24の他方の端部24bが挿入される。
図5に示すように、鞘管部27は、外管部24と同様に第1方向に開口する溝部を有し、外管部24より長手方向の長さが短いリップ溝形鋼の形状を有するが、鞘管部27の形状としては、これのみには限定されず、レール単位21を連結する他の形状であってもかまわない。
図7(b)に示すように、外管部24における第2方向X2側の管壁である溝底部26には、複数の貫通孔26aが所定の間隔で形成されている。貫通穴26aには、図5に示す連結部28を取り付けることが可能である。また、図7(a)に示すように、外管部24の管壁のうち第1方向X1および長手方向に直交する側壁には、側方貫通孔24cが形成されている。
図9は、2つのレール単位21の接続部分を拡大して表示した飛散防止ネットの張り構造10の部分拡大図である。図9に示すように、外管部24の側方貫通孔24cには、後述する移動部材30の移動を止めるストッパー29を取り付けることができる。図9に示すストッパー29は、ボルトおよびナットで構成されるが、ストッパー29としては、移動部材30の移動を止められるものであれば特に限定されない。
図2に示すように、移動部材30は、上端部30aの近傍に備えられる第1のフック部32と、第1のフック部32に比べて上端部30aから遠い位置に備えられる第2のフック部34とを有し、レール部材20に沿って上下方向に移動することができる。
図3および図4に示すように、移動部材30は、レール部材20の外溝部25に移動可能に収容される内管部36を有する。第1のフック部32と、第2のフック部34とは、内管部36に取り付けられており、内管部36と伴にレール部材20の長手方向(上下方向)に移動可能である。
図6は、移動部材30が有する内管部36と、内管部36に取付けれる丸環32a、34aを示す概略図である。また、図10(a)は、内管部36を第1方向側から見た平面図であり、図10(b)は、内管部36を下方から見た平面図である。図6および図10に示すように、内管部36は、外管部24と同様に、略C字状の断面を有しており、いわゆるリップ溝形鋼と呼ばれる形状である。
図10(b)に示すように、内管部36には、内溝部37が形成されている。図8は、図3に示す断面線に沿う飛散防止ネットの張り構造10の断面図であり、長手方向に直交する断面を示している。図8に示すように、内管部36の内溝部37は、長手方向とは直交し第1方向X1とは反対方向である第2方向X2(足場54の方向)に開口する。すなわち、内管部36の内溝部37は、外管部24の外溝部25とは反対方向に開口する。
図8に示すように、内溝部37が第2方向X2に開口していることにより、外管部24の溝底部26に設けられるクランプ固定ナット28bが、内管部36の移動を妨げる問題を防止できる。図10(b)に示すように、内管部36の第1方向X1側の管壁である溝底部38には、複数の貫通孔38aが所定の間隔で形成されている。内管部36の溝底部38に形成される貫通孔38aには、図6に示すように、第1のフック部32の一部である丸環32aや、第2のフック部34の一部である丸環34aなどを取り付けることができる。
図3、図4および図8から理解できるように、飛散防止ネットの張り構造10では、移動部材30の内管部36が、レール部材20の外溝部25の内部をスライドして上下方向に移動可能である。また、図8に示すように、内管部24の溝底部38に固定する第1のフック部32や第2のフック部34は、開口を介して外管部24の外溝部25の外部に露出している。そのため、移動部材30の移動時において、第1のフック部32や第2のフック部34がレール部材20に引っ掛かる問題を防止し、移動部材30の円滑な移動を実現する。なお、図8では、図3における巻き上げ機35や足場54については図示していない。
図3および図4に示すように、第1のフック部32は、丸環32aと、ワイヤー50を引っ掛ける滑車33とを有する。第1のフック部32が滑車33を有することにより、ワイヤー50を引く際の摩擦抵抗が軽減され、ワイヤー50をより適切なテンションで張ることができる。また、滑車33を用いることで、ワイヤー50の摩耗も防止できる。
図6に示すように、丸環32aは、内管部36の溝底部38に固定される。また、図3に示すように、滑車33は、丸環32aに繋いで取付けられる。
図3および図4に示すように、第2のフック部34は、丸環34aと、ワイヤー50を引張する巻き上げ機35を有する。巻き上げ機35としては、特に限定されないが、レバーブロック(登録商標)や、レバーホイストなどの手動式の巻き上げ機や、電動ウインチのような電動式の巻き上げ機を用いることができるが、特に限定されない。第2のフック部34が巻き上げ機35を有することにより、ワイヤー50を更に適切な張力で張ることができる。
図6に示すように、丸環34aは、内管部36の溝底部38に固定される。また、図3に示すように、巻き上げ機35は、丸環34aに繋がれる。また、図3に示すように、巻き上げ機35には、留め具52を介してワイヤー50の端部が接続される。
図3に示すように、ワイヤー50は、第1のフック部32に引っ掛けられ、第1のフック部32から第2のフック部34へ向かって引っ張られて移動部材30に固定される。また、図11に示すように、ワイヤー50には、飛散防止ネット60が、複数のフック(不図示)などを介して取り付けられる。ワイヤー50に取付けられる飛散防止ネット60の材質としては、特に限定されないが、軽量で強度の高い樹脂材料が好ましく、たとえば、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポロ塩化ビニルなどが挙げられる。また、飛散防止ネット60としては、難燃剤で基材をコーティングしたものも好ましい。
次に、図1に示す飛散防止ネットの張り構造10を用いた飛散防止ネットの張り方向について説明する。飛散防止ネットの張り構造10を用いて飛散防止ネット60を張る場合、まず、図1に示すように、レール部材20を足場54に取付ける。この際、レール部材20は、長手方向が上下方向になるように、足場54の上端付近に取付けられる。
たとえば、レール部材20は、図5に示すようにレール単位21に分解して、解体現場に搬送される。図1に示すレール部材20は、足場54の上端側から下方側へ、4本のレール単位21を連結して構成される。レール単位21の足場54への固定は、図3に示すように、連結部28のクランプ28aを足場54に固定することにより行われる。さらに、固定したレール単位21の下方の鞘管部27に、次のレール単位21における外管部24の他方の端部24b(上端側)を差し込むことにより、複数のレール単位21を、鞘管部27を介して繋ぐことにより、1つのレール部材20を形成する。
レール部材20を構成するために連結されるレール単位21の数は、特に限定されない。ただし、足場54に形成されるレール部材20の全長(上下方向の長さ)は、後述する移動部材30の全長(上下方向長さ)より長いことが好ましく、移動部材30の全長より、少なくともレール単位21一本分以上長いことが、移動部材30の円滑な移動を行うために好ましい。
つぎに、図4に示すように、足場54に形成したレール部材20に移動部材30を取り付ける。移動部材30のレール部材20への取り付けは、レール部材20における外管部24の外溝部25に対して、上端側から移動部材30における内管部36(図6参照)を挿入することにより、行うことができる。この際、図9に示すように、レール部材20の所定の位置にストッパー29を設置しておく。これにより、上端側から外溝部25に挿入された内管部36の下端は、ストッパー29に接触して停止し、図3に示すように、移動部材30が所定の位置にセットされる。なお、この際、移動部材30は、ストッパー29を外せば、下方に移動可能な状態である。また、図3に示す滑車33の丸環32aへの取り付けや、巻き上げ機35の丸環34aへの取り付けは、移動部材30の内管部36が、外溝部25の所定位置にセットされた後に、行うことができる。
上述したレール部材20および移動部材30の設置は、図11に示すように飛散防止ネット60を張る場合には、足場54の4か所で行われる。
次に、図2に示すように、移動部材30の第1フック部32に含まれる滑車33にワイヤー50を引っ掛けた後、ワイヤー50の端部を、留め具52等を介して第2のフック部34に含まれる巻き上げ機35に連結する。図1に示すように、ワイヤー50の他方の端部についても、別のレール部材20にセットされた移動部材30に対して、同様に連結される。
次に、図3に示す巻き上げ機35を用いて、第1のフック部32から第2のフック部34に向かってワイヤー50を巻き上げて引っ張ることにより、適切なテンションでワイヤー50が張られた状態で、ワイヤー50が移動部材30に固定される。
次に、足場54の間に張られたワイヤー50に対して、図11に示す飛散防止ネット60を取り付けることにより、飛散防止ネットの張り構造10を形成することができる。
次に、飛散防止ネットの張り構造10における飛散防止ネット60の移動のさせ方について説明する。
図1に示す飛散防止ネットの張り構造10は、例えば建物64の上層部分の解体が終わった後に、飛散防止ネット60の位置を、下方に移動させることができる。飛散防止ネット60を下方に移動させる場合、移動部材30を移動させたい位置に、現在移動部材30の移動を阻止しているストッパー29(図3参照)とは別のストッパー29を、レール部材20に対して追加しておく。
移動先にストッパー29を追加したのち、図3および図9に示すように現在移動部材30の移動を阻止しているストッパー29を、レール部材20から引き抜く。これにより、図3に示すように、内管部36に取付けられている第1のフック部32と第2のフック部34とは、内管部36と伴に、レール部材20に沿って下方に移動する。
図15(a)は、上述した移動部材30をレール部材20に沿って下方に移動させる工程を示す概念図である。図15(a)に示すように、ワイヤー50の端部が固定されている移動部材30は、ストッパー29(図3参照)を引き抜かれることにより、矢印71で示すように下方に移動し、内管部36が下方に設けられる次のストッパーに衝突して停止することにより、所定の位置で停止する。
この際、ワイヤー50の両端を固定する2つの移動部材30は、略同時に移動させることが、移動時にワイヤー50への過剰な負荷が生じる問題を防止する観点から好ましい。これにより、ワイヤー50および飛散防止ネット60を張った状態のまま、飛散防止ネット60の位置を、下方に移動させることができる。また、図11に示されるように、飛散防止ネット60の4隅に対応する4か所の移動部材30を、同時に移動させることは、移動時に飛散防止ネット60への過剰な負荷が生じる問題を防止する観点から好ましい。
次に、図15(a)において矢印72で示すように、レール部材20を移動させるレール移動工程を行う。レール移動工程では、上下方向に連結する複数のレール単位21のうち、最上部のレール単位21を足場54および下方のレール単位21から取り外す。さらに、上下方向に連結する複数のレール単位21のうち最下部のレール単位21に、取り外したレール単位21における外管部24の他方の端部24b(図7参照)を、鞘管部27を介して連結する。
これにより、図15(b)に示すように、移動部材30が移動することにより不要になったレール部材20の上端部分が足場54から取り外されるとともに、移動部材30の次の移動に備えて、レール部材20を下方に延ばすことができる。なお、図15(b)に示す足場54の上端部分は、上述したレール移動工程の後に取り外される。
このような飛散防止ネット60の張り方法によれば、建物64の解体状況に応じて、容易に飛散防止ネット60の高さを変更することが可能であり、解体工事を安全かつ効率的に行うことが可能となる。なお、図3に示すように、移動部材30の内管部36の長さは、レール単位21の長さ(1本分の長さ)より長くすることが、レール部材20におけるレール単位21の連結部分を、内管部36が挿通することにより補強して、安全性を高める観点から好ましい。ただし、内管部36は、レール単位21より短くても構わない。
第2実施形態
図12は、第2実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造110におけるレール部材120および移動部材130の一部を示す部分拡大図である。第2実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造110は、レール部材120における外溝部125の形状や、移動部材130が内管部36ではなく第1のキャスター部136および第2のキャスター部137等を有する点で、第1実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造10とは異なるが、その他の点では、飛散防止ネットの張り構造10と同様である。第2実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造110の説明は、飛散防止ネットの張り構造10との相違点を中心に行い、飛散防止ネットの張り構造10との共通点については、説明を省略する。
図12に示すように、飛散防止ネットの張り構造110は、図3に示す飛散防止ネットの張り構造10と同様、ワイヤー50の端部を固定する移動部材130と、レール部材20を有する。図12にでは図示していないが、移動部材130の丸環132aには、図3に示す滑車33を取り付けることができ、丸環134aには、図3に示す巻き上げ機35を取り付けることができる。したがって、図12に示す飛散防止ネットの張り構造110についても、第1実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造10と同様に、ワイヤー50を設置し解体対象である建物64の上方を覆う飛散防止ネット60を張ることができる(図11参照)。
図12に示すように、レール部材120は、図2に示すレール部材20と同様に、複数のレール単位121を上下方向に連結して形成される。レール部材120を構成するレール単位121は、外管部124および連結部28を有するが、レール単位21のような鞘管部27を有しない。各レール単位121は、略コの字状の断面を有する溝形鋼形状のレール連結部227を用いて、上下に連結される。また、各レール単位121は、クランプ28a(図14参照)等を有する連結部28により、足場54に固定される。
図14は、図12に示すレール部材20および移動部材30の長手方向に垂直な断面による断面図である。図14に示すように、レール部材20の外管部124には、第1方向X1(建物側)に開口する外溝部125が形成されている。外溝部125の内部には、後述する移動部材130の第1のキャスター部136および第2のキャスター部137が、長手方向に移動可能に収容される。
外溝部125の溝底部126には、連結部28がクランプ固定ナット28bを用いて固定される。外管部124は、内部に2つの平行なレールを有するハンガーレールのような断面形状を有するが、外管部124の断面形状としては、図14に示すもののみには限定されない。
図12に示すように、移動部材130は、上端部の近傍に備えられる第1のフック部132および第1のキャスター部136と、下端部に近い位置に備えられる第2のフック部134および第2のキャスター部137と、第1のキャスター部136と第2のキャスター部137とを連結するキャスター連結材138とを有する。
図14に示すように、第2のキャスター部137は、外溝部125の内部を回転しながら移動する車輪を有する。第2のキャスター部137には、第2のフック部34の一部である丸環34aが連結している。第2のキャスター部137と丸環34aとは、外溝部125の開口を通る軸部によって繋がっている。図12に示す第1のキャスター部136と丸環32aについても、第2のキャスター部137および丸環34aと同様の構造である。
図13は、図12に示すレール部材120および移動部材130を、第1方向側(建物側)から見た外観図である。図13に示すように、移動部材130における第1のキャスター部136と第2のキャスター部137とは、キャスター連結材138によって連結されている。これにより、第1のキャスター部136、第2のキャスター部137およびキャスター連結材138は、一体となって上下動することができる。図13に示すキャスター連結材138は、図14に示すように、第1および第2のキャスター部136、137において外溝部125の開口を通る軸部を連結しており、キャスター連結材138は、外管部124に形成される外溝部125の外に配置されている。ただし、キャスター連結材138の構成としてはこれのみには限定されず、外溝部125の内部で第1のキャスター部136と第2のキャスター部137とを連結するものであってもよい。
図14に示すように、移動部材130は、第1および第2のキャスター部137の車輪が、外管部124の内部で回転することにより、外管部124の長手方向に沿って円滑に移動することが可能である。なお、図12に示すように、移動部材130の移動は、図3に示す移動部材30と同様に、外管部124に取付けられるストッパー29により規制される。
図12から図14に示す第2実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造110は、第1実施形態に係る飛散防止ネットの張り構造10との共通点については、飛散防止ネットの張り構造10と同様の効果を奏する。
以上、本発明に係る飛散防止ネットの張り構造および飛散防止ネットの張り方法について、実施形態を挙げて説明したが、本発明に係る飛散防止ネットの張り構造等は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。たとえば、上述した実施形態では、レール部材20、120は、複数のレール単位21、121を連結して構成されるが、レール部材は足場に形成されるものであればどのような構造であってもよい。
たとえば、レール部材は、移動部材の少なくとも一部を移動可能に収容する外溝部が形成されている一本の外管部を、連結部を用いて足場に連結して構成されるものであっても構わない。また、レール部材に用いる外管部は、足場とは反対方向である第1方向に開口する外溝部が形成されているもののみには限定されず、移動部材が移動可能なレールとして機能するものであれば、ガイドレール、リップ付きガイドレール、I型鋼その他の断面形状を有するものであってもよい。また、レール単位21の鞘管部27は、レール単位21の上端部に設けられていてもよい。
また、移動部材30、130についても、内管部36によるスライド移動や、第1および第2のキャスター部136、137による回転移動のみには限定されず、レール部材20、120に沿って長手方向に移動する構造であれば、他の構造を採用することも可能である。
60…飛散防止ネット
10、110…飛散防止ネットの張り構造
20、120…レール部材
21、121…レール単位
24、124…外管部
24a…一方の端部
24b…他方の端部
24c、124c…側方貫通孔
25、125…外溝部
27…鞘管部
28…連結部
28a…クランプ
28b…クランプ固定ナット
29…ストッパー
X1…第1方向
30、130…移動部材
30a…上端部
30b…下端部
32、132…第1のフック部
34、134…第2のフック部
32a、34a、132a、134a…丸環
32b…丸環固定ナット
33…滑車
35…巻き上げ機
36…内管部
37…内溝部
26、38、126…溝底部
26a、38a…貫通穴
X2…第2方向
50…ワイヤー
52…留め具
54…足場
64…建物
68…重機
71…矢印
227…レール連結部
136…第1のキャスター部
137…第2のキャスター部
138…キャスター連結材

Claims (11)

  1. 長手方向が上下方向になるように足場に取付けられるレール部材と、
    上端部の近傍に備えられる第1のフック部と、前記第1のフック部に比べて前記上端部から遠い位置に備えられる第2のフック部とを有し、前記レール部材に沿って前記長手方向に移動する移動部材と、
    前記第1のフック部に引っ掛けられ、前記第1のフック部から前記第2のフック部へ向かって引っ張られて前記移動部材に固定され、飛散防止ネットが取り付けられるワイヤーと、を有する飛散防止ネットの張り構造。
  2. 前記レール部材は、前記長手方向に直交する第1方向に開口し、前記移動部材の少なくとも一部を移動可能に収容する外溝部が形成されている外管部と、前記外管部と前記足場とを連結する連結部と、を有する請求項1に記載の飛散防止ネットの張り構造。
  3. 前記レール部材は、前記長手方向に直交する第1方向に開口し、前記移動部材の少なくとも一部を移動可能に収容する外溝部が形成されている外管部と、前記外管部と前記足場とを連結する連結部と、前記外管部の一方の端部に設けられ前記外管部の他方の端部が挿入可能な鞘管部と、を有する複数のレール単位を、上下方向に連結してなる請求項1または請求項2に記載の飛散防止ネットの張り構造。
  4. 前記移動部材は、前記外溝部に移動可能に収容される内管部を有し、前記第1のフック部と前記第2のフック部とは前記内管部に取り付けられており前記内管部と伴に前記長手方向に移動可能である請求項2または請求項3に記載の飛散防止ネットの張り構造。
  5. 前記内管部には、前記長手方向に直交し前記第1方向とは反対方向である第2方向に開口する内溝部が形成されている請求項4に記載の飛散防止ネットの張り構造。
  6. 前記第1のフック部は、前記ワイヤーを引っ掛ける滑車を有する請求項1から請求項5までのいずれかに記載の飛散防止ネットの張り構造。
  7. 前記第2のフック部は、前記ワイヤーを引張する巻き上げ機を有する請求項1から請求項6までのいずれかに記載の飛散防止ネットの張り構造。
  8. 長手方向が上下方向になるように足場にレール部材を取り付ける工程と、
    上端部の近傍に備えられる第1のフック部と、前記第1のフック部に比べ前記上端部から遠い位置に備えられる第2のフック部とを有する移動部材を、前記レール部材に沿って前記長手方向に移動可能にセットする工程と、
    前記第1のフック部に引っ掛けた後、前記第1のフック部から前記第2のフック部に向かって引っ張ってワイヤーを前記移動部材に固定する工程と、
    前記ワイヤーに飛散防止ネットを取り付ける工程と、を有する飛散防止ネットの張り方法。
  9. 前記レール部材を前記足場に取り付ける工程は、前記長手方向に直交する第1方向に開口し前記移動部材の少なくとも一部を移動可能に収容する外溝部が形成されている1つの外管部と、前記外管部と前記足場とを連結する連結部と、前記外管部の一方の端部に設けられ前記外管部の他方の端部が挿入可能な鞘管部と、を有する複数のレール単位を、前記鞘管部を介して連結する工程を含む請求項8に記載の飛散防止ネットの張り方法。
  10. 上下方向に連結する複数の前記レール単位のうち、最上部の前記レール単位を取り外し、上下方向に連結する複数の前記レール単位のうち最下部の前記レール単位に、取り外した前記レール単位における前記外管部の前記他方の端部を、前記鞘管部を介して連結するレール移動工程を含む請求項9に記載の飛散防止ネットの張り方法。
  11. 前記移動部材は、前記外溝部に前記長手方向に移動可能に収容される内管部を有し、前記第1のフック部と前記第2のフック部とは前記内管部に取り付けられており、前記第1のフック部と前記第2のフック部とを、前記内管部と伴に、前記レール部材に沿って下方に移動させる工程を含む請求項8から請求項10までのいずれかに記載の飛散防止ネットの張り方法。
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