JP2018131759A - 養生ネットの架設方法 - Google Patents

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【課題】梁を柱に取り付ける前に柱の外側に養生ネットを架設する方法であって、より作業が簡易で、柱の間隔が広い場合でも自重による垂れ下がりを生じることなく、良好に養生ネットを架設する方法を提供する【解決手段】2本の支持材2,3を連結材4で連結してなるネット治具1の、支持材3に取り付けられたCリング5に養生ネットの一端を取り付けて、該ネット治具1をクレーンで吊り上げ、柱の上端に取り付けられたブラケットに該ネット治具1を取り付けることによって、柱に梁を取り付ける前に作業領域の周囲に養生ネットを架設する。【選択図】図1

Description

本発明は、高層ビルの建築時の養生ネットの架設方法と、該架設方法に用いられるネット治具に関する。
高層ビルの建設工事における災害事例の要因の一つが、ボルトやナットなどの部品の「飛来落下」である。
高層ビルは主にS造、即ち鉄骨構造であり、鉄骨躯体を構築する建方作業としては、通常、複数階分の長さを有する柱を建て込んだ後に、柱と柱を繋いで梁を取り付けている。ここで、敷地に余裕が有る場合には、予め周囲に外部足場を立ち上げて該外部足場に養生ネットを取り付け、該養生ネットで周囲を囲まれた状態で建方作業を行うことができるため、建方作業中に飛来落下を生じても事故につながるおそれはない。
しかしながら、都市部などの敷地に余裕がない場合には、外部足場の無い状態で柱を建て込み、該柱に梁を取り付けた後で、該柱や梁の外側に養生ネットを取り付けている。ここで、柱の建て込み作業は、ほとんどが安全な作業床上での柱脚周りの作業であるため、飛来落下の危険性は低い。しかしながら、柱に梁を取り付ける作業は、作業床から上方に離れた状態での作業であるため、飛来落下による事故の危険性が高く、これを防止する対策が要望されていた。
特許文献1,2には、建方作業時の飛来落下による事故の発生を防止するため、柱に梁を取り付ける前に養生ネットを架設しうる方法が開示されている。
具体的には、特許文献1には、柱の上端に、該柱を中心に左右に開く開閉杆を取り付け、該開閉杆に養生ネットを取り付けた状態で該柱を建て込み、その後、該開閉杆を左右に開くことによって、養生ネットを張設する方法が開示されている。
また、特許文献2には、柱の上端に取り付けたアイボルトにガイドロープを通してその両端を柱の下端に固定した状態で該柱を建て込み、その後、ガイドロープの一端に養生ネットを取り付けて他端を引っ張ることにより、養生ネットを柱の上端まで引き上げて柱と柱の間に養生ネットを架設する方法が開示されている。
特許文献1,2に開示された方法を用いれば、作業領域の周囲を養生ネットで囲んだ状態で柱に梁を取り付けることができるため、梁の取り付け作業時に飛来落下を生じても、事故の発生を防止することができる。
特開平8−120942号公報 特開2004−169484号公報
高層ビルの建設に用いられる養生ネットは、柱の長さに応じて複数階分の長さを有するため、かなりの重量を有するものとなっている。特許文献1に開示された方法では、柱に取り付けた開閉杆を自由端が下方に向いた状態から水平方向に向いた状態になるまで、該開閉杆を開くことで、該開閉杆に取り付けられた養生ネットが張設されるが、養生ネットの重量に耐えうる開閉杆の長さには限界があり、柱と柱の間隔が広すぎる場合には、養生ネットが重くなり過ぎて、係る方法をとることができない。また、柱には、開閉杆と共に該開閉杆を開くための原動機なども取り付けられており、これら部材を柱に取り付ける作業、及び、養生ネットの張設後にこれら部材を柱から取り外す作業が繁雑である。
また、特許文献2に開示された方法は、養生ネットの上端の左右をガイドロープで吊り上げるだけであるため、養生ネットの水平方向中央部が自重で下方に垂れ下がってしまう。そのため、係る方法においても、柱と柱の間隔が広すぎる場合には適していない。
本発明の課題は、梁を柱に取り付ける前に柱の外側に養生ネットを架設する方法であって、より作業が簡易で、柱の間隔が広い場合でも自重による垂れ下がりを生じることなく、良好に養生ネットを架設する方法を提供することにある。
本発明の第一は、長尺のネット治具の長手方向にそって前記ネット治具に養生ネットの一端を取り付ける工程と、
建て込み前の柱の長手方向の一端にブラケットを取り付ける工程と、
前記ブラケットを取り付けた前記柱を、前記ブラケットが上端側に位置するように建て込む工程と、
前記養生ネットを取り付けた前記ネット治具を、長手方向が水平になるようにクレーンで吊り上げ、前記ネット治具の両端をそれぞれ前記柱の上端に取り付けられた前記ブラケットに取り付ける工程と、
を有することを特徴とする養生ネットの架設方法である。
本発明の第二は、上記本発明の養生ネットの架設方法に用いられるネット治具であって、
所定の距離を介して互いに平行な2本の棒状の支持材と、
前記支持材の両端部及び前記両端部間の少なくとも1箇所に取り付けられた、前記2本の支持材を互いに連結する連結材と、
を有することを特徴とするネット治具である。
上記本発明のネット治具においては、下記の構成を好ましい態様として含む。
長手方向の両端部に、前記長手方向に直交する面を有する連結板が取り付けられていること。
前記2本の支持材の一方が単管パイプ、他方が角管であり、前記角管の両側面の少なくとも一側面に、長手方向に沿って複数箇所、前記養生ネットの取り付け金具が取り付けられていること。
本発明によると、養生ネットをネット治具に取り付け、該ネット治具を柱に取り付けるため、柱の間隔が広い場合であっても養生ネットが自重で垂れ下がることがなく、良好に架設することができ、ネット治具を柱に取り付ける作業及び取り外す作業も簡易である。
また、本発明のネット治具は、2本の支持材と連結材とで構成されており、強度に富む上に軽量であるため、取り扱いが容易で、幅の広い養生ネットの重量にも耐えることができる。また、両端に連結板を設けることで柱の間隔に合わせて容易に延長することができるため、従来よりも柱と柱の間隔が広い場合にも対応することができる。
よって、本発明によれば、柱の間隔が広い場合であっても、簡易な作業で良好に養生ネットを架設し、建方作業における飛来落下による事故の発生を防止することができる。
本発明のネット治具の一実施形態の構成の模式図である。 図1のネット治具のAで示される部位を切り出した状態の斜視図である。 図1のネット治具のBで示される部位を切り出した状態の斜視図である。 図1のネット治具のC−C’部位の断面模式図である。 本発明の養生ネットの架設方法に係る、ブラケットを取り付けた状態の建て込み前の柱を示す模式図である。 図5中の、ブラケットを取り付けた部位の拡大図、及び、ブラケットを取り付けた側から柱を見た図である。 ブラケットを取り付けた柱を、下層の柱の上端に接続した状態を示す模式図である。 図1〜図3に例示したネット治具に養生ネットを取り付け、クレーンで吊り上げた状態を示す模式図である。 柱の上端に取り付けたブラケットに、養生ネットを取り付けたネット治具を取り付けた状態を示す模式図である。 養生ネットの上端を、ネット治具から仮設の手すりに付け替えた状態を示す模式図である。
以下、図面を用いて本発明の構成を詳細に説明する。
先ず、本発明の養生ネットの架設方法に用いられる、本発明のネット治具について説明する。
図1は、本発明のネット治具の好ましい実施形態の構成を模式的に示す図である。本発明のネット治具1は、図1に示すように、所定の距離を介して互いに平行な2本の棒状の支持材2,3と、該支持材2,3の両端部及び該両端部間の少なくとも1箇所に取り付けられた連結材4とを備えている。連結材4は、支持材2と3とを連結する部材であり、係る連結材4を用いることで、支持材2,3間の間隔を等しく維持し、ネット治具1のねじれや支持材2,3の撓みを防止することができる。また、支持材2はクレーンで吊り上げる際にシャックルを取り付ける部材であり、支持材3は養生ネットを取り付ける部材である。よって、連結材4は、支持材2,3の長手方向に所定の間隔をおいて取り付けられ、隣接する連結材4間の間隙を利用して、支持材2にはシャックルが取り付けられる。支持材2,3の長手方向における連結材4の取り付けピッチPは、ネット治具1の強度が部分的に低くならないように、ネット治具1内で等しいことが好ましい。
本発明において、図2、図3は、図1中のA、Bでそれぞれ示される部位を切り出した状態での斜視図である。また、図4は、図1中のC−C’断面図である。
本発明において、支持材2としては、単管クランプによってブラケットに容易に取り付けることができることから、断面が円形で、一般に外部足場の構築に用いられる単管パイプが好ましく用いられる。単管パイプとしては、例えば外径が42.7mm、厚さが1.6mmの円筒状の単管パイプが挙げられる。また、支持材3には養生ネットを取り付けるための取り付け金具が取り付けられていることが好ましく、該取り付け金具を取り付ける上で、支持材3としては角管が好ましい。また、角管を用いることで、ネット治具1の強度も向上する。角管としては、例えば、外周の1辺が60mm、厚さが1.2mm、断面が正方形の角管が挙げられる。また、支持材2と3との間の距離Wは、広くなるほどネット治具1の強度が低下するため、ネット治具1のブラケットへの取り付けが容易に行える範囲で狭い方が好ましく、120mm〜200mm程度である。
本例においては、支持材3である角管の両側面にそれぞれ、取り付け金具としてカラビナ状のCリング5が取り付けられている。尚、取り付け金具は角管の両側面の少なくとも一側面に取り付けられていれば良いが、図4に示すように、両側面にそれぞれ取り付けることにより、どちら側にも養生ネットを取り付けることができるため、係るネット治具1に養生ネットを取り付ける際に、ネット治具1の向きを考慮する必要が無く、有利である。また、取り付け金具は養生ネットが自重で垂れ下がらない程度に複数箇所でネット治具1に取り付けられれば良く、養生ネットの重さに応じて、支持材3の長さ方向に複数箇所取り付けておく。また、取り付け金具は、本例で用いたCリング5に限定されるものではなく、養生ネットの取り付け及び取り外しが容易な部材であれば、好ましく用いられる。
連結材4としては、支持材2と3とを連結し、強度が高く、軽量であれば好ましく用いられ、例えば、厚さ6mm程度の鋼板などが用いられ、支持材2,3と溶接等によって接合される。また、支持材2,3の長手方向における連結材3の長さL2は、長い方がネット治具1の強度が高くなるが、ネット治具1自体の重さが増すため、ネット治具1のねじれや支持材2,3の撓みが防止できる範囲で短い方が好ましい。具体的には、L2=100mm〜200mm程度の連結材4を、P=750mm〜1200mm程度のピッチで配置することが好ましい。
本発明のネット治具1は、図3に示すように、長手方向の両端部に連結板6を備えていることにより、複数のネット治具1を互いに連結して長さを延長することができる。連結板6は、図1、図3に示すように、ネット治具1の長手方向に直交する面を有するように溶接等で支持材2,3及び連結材4に固定される。尚、連結板6は、連結材4と同じ部材を用いてもよい。また、連結板6に接する、支持材2,3の両端部に配置する連結材4は、連結板6に接合されることで強度を増すため、その長さL3は、L2よりも短くしても良く、1/2まで短くしても良い。
係る連結板6には、該連結板6を貫通する取り付け孔6aが設けられており、該取り付け孔6aを介してボルト等により、二つのネット治具1の一方の一端の連結板6と、他方の他端の連結板6とを互いに固定して、ネット治具1の長さを2倍以上に延長することができる。また、連結後のネット治具1は容易に連結を解除することができるため、養生ネットの架設作業で用いる時以外は、コンパクトな状態で扱うことができ、保存、搬送時に嵩張らず、取り扱いが容易である。
本例のネット治具1の長さL1は、保存や搬送、取り扱いの容易性、連結及び連結解除の作業性を考慮して、具体的には、1500mm〜4500mm程度が好ましい。また、取り付ける柱間の距離に合わせて、例えば2000mmのネット治具1と4000mmのネット治具1とを組み合わせて用いてもよい。
次に、上記した本発明のネット治具を用いた、本発明の養生ネットの架設方法について説明する。
本発明は、上記した本発明のネット治具に養生ネットの一端を取り付ける工程と前後して、或いは平行して、建て込み前の柱の一端に、ネット治具を取り付けるためのブラケットを取り付ける。
図5は、ブラケット12を取り付けた柱11を模式的に示す図であり、図6(a)は該ブラケット12を取り付けた部位の拡大図であり、図6(b)は、ブラケット12を取り付けた側から柱11を見た図である。通常、高層ビルの躯体となる柱は、複数階分の長さを有しており、図5の柱11は、N階の途中からN+3階の途中までの3階分を備えている。ブラケット12は、係る柱11の一端に、該柱11を建て込んだ後にネット治具の取り付け部位12aが該端部より高さ方向及び外側に突出するように取り付けられる。
尚、ブラケット12にはネット治具が取り付けられるが、後述するように、ネット治具に取り付けた養生ネットを手すりに付け替えた後、ネット治具はブラケット12から取り外される。よって、ブラケット12についても、ネット治具を取り外した後は不要であるため、柱11より取り外すことができるように、ネジやボルトなど、取り外し可能な手段で柱11に取り付けておき、不要となって取り外したブラケット12は再利用する。ブラケット12は、養生ネットを取り付けたネット治具を取り付けた状態で、ネット治具を水平に保持することができればよく、その材料等は限定されない。よって、建設現場で用いられる鋼材等で適宜作製すればよい。
図7は、ブラケット12を取り付けた柱11を、先に建て込んだ柱11’の上端に接続した状態を示す模式図である。紙面右側が作業領域の外側である。ブラケット12はネット治具の取り付け部位12aが柱11の上端から上方に向かって突出し、且つ、作業領域の外側になる側に突出する。また、柱11の下方に位置する下層側の柱11’の上端側には、N階の作業床13が取り付けられており、該作業床13は、柱11’より外側に突出し、端部に仮設の手すり14が取り付けられている。そして、手すり14には養生ネット15’が取り付けられている。
図7のように、ブラケット12を取り付けた柱11を建て込む工程と前後して、或いは平行して、上記した本発明のネット治具に養生ネットの一端を取り付ける。図1〜図3のネット治具1の場合には、Cリング5に養生ネットを取り付ける。
図8は、図1〜図3に例示したネット治具1に養生ネット15を取り付け、自動玉外し装置30を取り付けたクレーン(不図示)で吊り上げた状態を示す模式図である。尚、図8においては同じ構成の二つのネット治具1,1を連結して用いた状態を示す。図8において、養生ネット15は、支持材3に取り付けたCリング5に取り付けられており、支持材2に取り付けられたシャックル21を自動玉外し装置30の把持部材31が掴持している。尚、図8中の32は吊り上げ用チェーン、33は操作ケーブル、34は装置本体であり、内部に電源や制御装置が内蔵されている。
図8に示すように、本発明のネット治具1は、支持材2と3との間に間隙を有しているので、シャックル21の位置を自由に選択することができ、連結したネット治具1,1の両端よりも中央よりにシャックル21を取り付けることができる。よって、柱11を建て込む際に、該柱11の上端及び下端をそれぞれ吊り上げる自動玉外し装置30をそのまま利用してネット治具1を吊り上げ、該ネット治具1を柱11に手作業で取り付けた後、自動でシャックル21から把持部材31を外すことができる。
図9は、図8のようにして吊り上げたネット治具1を、柱11の上端のブラケット12の取り付け部位12aに取り付けた状態を示す模式図である。この後、図10に示すように、柱11の所定位置に梁(不図示)を取り付け、さらに、N階の作業床13及び手すり14と同様の作業床13及び手すり14をN+1階〜N+3階の各階に取り付けた後に、ネット治具1に取り付けていた養生ネット15の上端を、ネット治具1から取り外してN+3階の手すり14に付け替える。よって、N+3階の作業床13が設けられる位置から取り付け部位12aまでの高さH1を、手すり14の上端までの高さH2よりも高くなるように設定し、養生ネット15の垂直方向の長さを、ネット治具1を取り付け部位12aに取り付けた状態で、下端が下層の養生ネット15’に重なるような長さに設定する。尚、養生ネット15の下端は、N階の手すり14の内側に取り込み、適宜養生ネット15’或いはN階の手すり14に固定しておく。
図8に示したように、養生ネット15をネット治具1に取り付け、ネット治具1の長手方向が水平になるようにクレーンで吊り上げて、該ネット治具1の両端を、柱11に取り付けたブラケット12の取り付け部位12aに手作業で取り付けることにより、図9に示すように、柱11を含めた作業領域の外周が養生ネット15で覆われる。ネット治具1のブラケット12への取り付け手段は特に限定されないが、ネット治具1は、図10に示すように、養生ネット15をN+3階の手すり14に付け替えた後にブラケット12より取り外すため、取り付け及び取り外しが容易なクランプ等の部材を用いることが好ましい。ネット治具1の支持材2として単管を用いた場合には、単管クランプを用いることができる。また、養生ネット15を手すり14に付け替えた後に不要となったネット治具1及びブラケット12はそれぞれ取り外して、次の養生ネットの架設に用いられる。
尚、養生ネットを架設する際にクレーンで吊り上げる一つ或いは二つ以上を連結したネット治具及び該ネット治具に取り付けられた養生ネットの水平方向の長さについては、該ネット治具を取り付ける2本の柱の中心部の距離よりも長くしておくことにより、柱を含めた作業領域の外周を隙間無く養生ネットで覆うことができる。ビルの角部に位置する柱については、該角部を構成する柱の2面をそれぞれ養生ネットで覆うことになるが、少なくとも一方の面を覆う養生ネットとネット治具の角部側の端部を該角部から突出させ、二つのネット治具が突き当たらないように、取り付け位置を上下にずらせておく。そして、上記一方の養生ネットの角部側の端部をネット治具から外し、他方の側に重ねることで、角部において2枚の養生ネットの間に隙間が生じるのを防止することができる。また、水平方向に3本以上の柱が配列する場合においても、中央の柱に取り付けられる二つのネット治具の取り付け位置を上下でずらし、且つ、一方のネット治具及び養生ネットの水平方向の一端と他方のネット治具及び養生ネットの他端とが重なるようにすればよい。
上記のように、本発明の養生ネットの架設方法においては、柱の間隔が広い場合であっても、養生ネットを隙間無く、且つ自重による垂れ下がりを生じることなく架設することができる。また、本発明のネット治具は柱の建て込みに用いられる自動玉外し装置を用いて吊り上げることができ、特別な装置を必要としない。さらに、ネット治具の柱からの取り外しも容易である。よって、本発明によれば、簡易な作業によって、梁を柱に取り付ける前に柱を含む作業領域の周囲を養生ネットで囲み、飛来落下による事故の発生を防止することができる。
1:ネット治具、2,3:支持材、4:連結材、4:連結板、5:Cリング、6:連結板、6a:取り付け孔、11,11’:柱、12:ブラケット、12a:取り付け部位、13:作業床、14:手すり、15,15’:養生ネット、21:シャックル、30:自動玉外し装置、31:把持部材、32:吊り上げ用チェーン、33:操作ケーブル、34:装置本体
本発明の第一は、所定の距離を介して互いに平行な2本の棒状の支持材と、前記支持材の両端部及び前記両端部間の少なくとも1箇所に取り付けられた、前記2本の支持材を互いに連結する連結材と、を有する長尺のネット治具の長手方向にそって、前記2本の支持材の一方に養生ネットの一端を取り付ける工程と、
建て込み前の柱の長手方向の一端にブラケットを取り付ける工程と、
前記ブラケットを取り付けた前記柱を、前記ブラケットが上端側に位置するように建て込む工程と、
前記養生ネットを取り付けた前記ネット治具を、長手方向が水平で前記養生ネットを取り付けた前記一方の支持材が下方に、他方の支持材が上方になるように配置して、前記他方の支持材にシャックルを取り付けてクレーンで吊り上げ、前記ネット治具の両端をそれぞれ前記柱の上端に取り付けられた前記ブラケットに取り付ける工程と、
を有することを特徴とする養生ネットの架設方法である。
上記本発明においては、下記の構成を好ましい態様として含む。
前記ネット治具は、長手方向の両端部に、前記長手方向に直交する面を有する連結板が取り付けられていること。
前記ネット治具は、前記2本の支持材の一方が単管パイプ、他方が角管であり、前記角管の両側面の少なくとも一側面に、長手方向に沿って複数箇所、前記養生ネットの取り付け金具が取り付けられていること。
連結材4としては、支持材2と3とを連結し、強度が高く、軽量であれば好ましく用いられ、例えば、厚さ6mm程度の鋼板などが用いられ、支持材2,3と溶接等によって接合される。また、支持材2,3の長手方向における連結材の長さL2は、長い方がネット治具1の強度が高くなるが、ネット治具1自体の重さが増すため、ネット治具1のねじれや支持材2,3の撓みが防止できる範囲で短い方が好ましい。具体的には、L2=100mm〜200mm程度の連結材4を、P=750mm〜1200mm程度のピッチで配置することが好ましい。

Claims (4)

  1. 長尺のネット治具の長手方向にそって前記ネット治具に養生ネットの一端を取り付ける工程と、
    建て込み前の柱の長手方向の一端にブラケットを取り付ける工程と、
    前記ブラケットを取り付けた前記柱を、前記ブラケットが上端側に位置するように建て込む工程と、
    前記養生ネットを取り付けた前記ネット治具を、長手方向が水平になるようにクレーンで吊り上げ、前記ネット治具の両端をそれぞれ前記柱の上端に取り付けられた前記ブラケットに取り付ける工程と、
    を有することを特徴とする養生ネットの架設方法。
  2. 請求項1に記載の養生ネットの架設方法に用いられるネット治具であって、
    所定の距離を介して互いに平行な2本の棒状の支持材と、
    前記支持材の両端部及び前記両端部間の少なくとも1箇所に取り付けられた、前記2本の支持材を互いに連結する連結材と、
    を有することを特徴とするネット治具。
  3. 長手方向の両端部に、前記長手方向に直交する面を有する連結板が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のネット治具。
  4. 前記2本の支持材の一方が単管パイプ、他方が角管であり、前記角管の両側面の少なくとも一側面に、長手方向に沿って複数箇所、前記養生ネットの取り付け金具が取り付けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のネット治具。
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