JP2003301615A - 塔状構造物の解体装置および塔状構造物の解体方法 - Google Patents

塔状構造物の解体装置および塔状構造物の解体方法

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JP2003301615A
JP2003301615A JP2002107587A JP2002107587A JP2003301615A JP 2003301615 A JP2003301615 A JP 2003301615A JP 2002107587 A JP2002107587 A JP 2002107587A JP 2002107587 A JP2002107587 A JP 2002107587A JP 2003301615 A JP2003301615 A JP 2003301615A
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Japan
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tower
dismantling
disassembling
gantry
chimney
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Application number
JP2002107587A
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English (en)
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Keisuke Imakita
啓介 今北
Tamotsu Konishi
保 小西
Masahiro Tomita
正浩 富田
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Nishimatsu Construction Co Ltd
Original Assignee
Nishimatsu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塔状構造物の解体を、安定的かつ安価に行う
ことを可能とする塔状構造物の解体装置および塔状構造
物の解体方法を提供すること。 【解決手段】 煙突aのような塔状構造物の近傍にクラ
イミング式タワークレーン12のような揚重手段を設け
るとともに、地上で、コンクリート圧砕機13a、鋼材
切断機13bのような解体手段を設置した架台11を組
み立てる。次に、架台11を揚重手段で揚重して挿通部
11a1、11b1に塔状構造物を挿通するようにして
設ける。次に、架台11上に露出した塔状構造物を解体
手段によって解体する解体工程と、揚重手段によって架
台11を下方に移動させる架台移動工程とを繰り返すこ
とにより、塔状構造物を順次下方に解体していく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば煙突や鉄塔
等のような塔状構造物の解体を行うための、塔状構造物
の解体装置および塔状構造物の解体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば煙突や鉄塔等のような塔状
構造物の解体には、ブロック解体方法、転倒解体方法等
が用いられている。ブロック解体方法は、塔状構造物の
周囲に足場を構築し、この足場を利用して塔状構造物を
所定大きさ毎に切断し、これを外部に設置したクレーン
等で吊り上げて解体する方法である。また、転倒解体方
法は、塔状構造物に巻かれたワイヤによる牽引や塔状構
造物の下部に爆薬を配備して転倒させる工法である。
【0003】しかしながら、ブロック解体方法では、足
場を高所まで構築する必要があり、工期短縮の妨げとな
るとともに工費が増大し、さらに特に強風時等において
は問題が多い。一方、転倒解体工法では、塔状構造物の
周囲に多くの敷地が必要であるとともに、近隣に対する
安全の配慮や騒音や振動の対策も必要となる。そこで、
塔状構造物の周囲に多くの敷地を必要とせず、足場等を
構築する必要のない解体方法が必要とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特許第2545156
号公報に記載の解体装置は、揚重機で吊り下げられた台
枠に解体機器および筒状の膜を設け、この膜で塔状構造
物を覆いながら、前記解体機器によって塔状構造物の解
体を行うものである。この解体装置による解体方法は、
塔状構造物の周囲に多くの敷地を必要とせず、また足場
を構築する必要もない。さらに前記膜によって、解体し
た解体物の落下範囲を限定することができる。しかしな
がら、前記公報記載の解体装置においては、塔状構造物
の上方に位置することになる台枠から吊下げるように解
体機器を構成する必要があり、したがって地上等におい
て使用される従来一般の解体機器を用いることができ
ず、設備コストが大きくなる。
【0005】本発明の課題は、上記諸事情に鑑みてなさ
れたものであり、塔状構造物の解体を、安定的かつ安価
に行うことを可能とする塔状構造物の解体装置および塔
状構造物の解体方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図6に示す
ように、塔状構造物(煙突a)が挿通可能な挿通部11
a1、11b1を備える架台11と、この架台11を、
前記挿通部11a1、11b1に前記塔状構造物(煙突
a)を挿通した状態で揚重する揚重手段(クライミング
式タワークレーン12)と、前記架台11上に設置さ
れ、前記挿通部11a1、11b1を挿通することで前
記架台11上に露出した前記塔状構造物(煙突a)を解
体する解体手段(コンクリート圧砕機13a、鋼材切断
機13b)と、を備えることを特徴としている。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、前記挿通
部に前記塔状構造物を挿通した状態で、前記架台を前記
揚重手段によって揚重することができるとともに、この
架台に設置された前記解体手段によって架台上に露出し
た塔状構造物を解体することができる。さらに、前記揚
重手段で前記架台を揚重しながら下方に順次移動させて
いくことにより、前記塔状構造物を頂部から下方に順次
解体していくことができる。すなわち、上記のように解
体装置を構成することで、前記架台の位置が略確定して
安定するとともに前記解体手段によって解体した解体物
の落下範囲が限定される。しかも、前記架台上に設置す
る解体手段として、地上等において使用される従来一般
のコンクリート圧砕機や鋼材切断機を用いることができ
るため、設備コストを低減することができる他、これら
の解体手段に万一故障が生じたとしても即時の交換・修
理が可能であり、さらに解体する塔状構造物の仕様によ
って解体手段の能力を任意に選定できる。したがって、
塔状構造物の解体を安定的かつ安価に行うことができ
る。
【0008】前記塔状構造物としては、例えば煙突、鉄
塔等が挙げられる。
【0009】前記揚重手段としては、例えばクライミン
グ式タワークレーン、クローラークレーン等が挙げられ
る。
【0010】前記解体手段としては、前記したように、
地上等で使用される従来一般のコンクリート圧砕機や鋼
材切断機を前記架台上に設置することができるほか、前
記架台に新たに所定の解体手段を取り付けてもよい。な
お、前記解体手段は遠隔操作可能に構成することが望ま
しい。
【0011】請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図
6に示すように、請求項1に記載の塔状構造物(煙突
a)の解体装置10において、前記架台11上に設置さ
れる巻取装置14bと、一端が地上または前記塔状構造
物(煙突a)の底部にアンカーされ、この一端から上方
に伸びて前記架台11上に露出した前記塔状構造物(煙
突a)の一部を支点に下方に折り返し、他端が前記巻取
装置14bに巻き取られるケーブル部材(落下防止ケー
ブル14)と、を備えることを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、前記ケー
ブル部材の、一端が地上または前記塔状構造物の底部に
アンカーされ、この一端から上方に伸びて前記架台上に
露出した前記塔状構造物の一部を支点に下方に折り返
し、他端が前記巻取装置に巻き取られる。これにより、
万一、前記揚重手段によって前記架台の揚重が安全に行
われなかったとしても、前記ケーブル部材によって前記
架台が吊り下げられた状態となって落下が防止される。
したがって、より安定的に塔状構造物の解体を行うこと
ができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、例えば図2〜図
6に示すように、請求項1または2に記載の塔状構造物
(煙突a)の解体装置10において、前記揚重手段はク
ライミング式タワークレーン12であり、このクライミ
ング式タワークレーン12のマスト12bを複数の方向
から緊張するとともに、各々が地上にアンカーされる複
数のケーブル部材(ステーケーブル18)を備えること
を特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、各々が地
上にアンカーされる前記ケーブル部材によって前記マス
トを複数の方向から緊張することで、揚重手段であるク
ライミング式タワークレーンを安定させることができる
ため、さらに安定的に塔状構造物の解体を行うことがで
きる。
【0015】請求項4に記載の発明は、例えば図1に示
すように、請求項1〜3のいずれかに記載の塔状構造物
(煙突a)の解体装置10において、前記解体手段(コ
ンクリート圧砕機13a、鋼材切断機13b)による解
体状況を監視するための監視手段(監視カメラ16)
と、この監視手段(監視カメラ16)によって監視され
る解体状況を利用して前記解体手段(コンクリート圧砕
機13a、鋼材切断機13b)を遠隔操作するための遠
隔操作装置と、を備えることを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、前記監視
手段によって監視される解体状況を利用して、前記遠隔
操作装置を用いて前記解体手段を遠隔操作することで前
記塔状構造物を解体できるため、作業員の高所作業がな
くなり塔状構造物の解体をさらに安定的に行うことがで
きる。
【0017】請求項5に記載の発明は、例えば図1、図
4〜図6に示すように、請求項1〜4のいずれかに記載
の塔状構造物(煙突a)の解体装置10において、前記
架台11に設けられ、前記解体手段(コンクリート圧砕
機13a、鋼材切断機13b)および前記架台11上に
露出した塔状構造物(煙突a)を包囲するための包囲体
(鋼管パイプ15a、防音パネル15b、折板屋根15
c)を備えることを特徴としている。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、前記包囲
体によって前記解体手段および前記架台上に露出した塔
状構造物を包囲することで、前記解体手段によって解体
されて生じた解体物の前記架台からの飛散が防止される
とともに、解体作業において発生する振動音等の防音対
策も行われる。
【0019】請求項6に記載の発明は、例えば図1、図
4〜図6に示すように、請求項1〜5のいずれかに記載
の塔状構造物(煙突a)の解体装置10において、前記
塔状構造物(煙突a)は鉄筋コンクリート構造物であ
り、前記解体手段は、コンクリートを粉砕するためのコ
ンクリート粉砕手段(コンクリート圧砕機13a)と、
鋼材を切断するための鋼材切断手段(鋼材切断機13
b)と、を備えることを特徴としている。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、前記コン
クリート粉砕手段によってコンクリートを粉砕し、前記
鋼材切断手段によって鋼材を切断することで、鉄筋コン
クリート構造物である前記塔状構造物を小割ブロックに
して解体できるため、解体後に小割ブロックとする工程
を省いて解体作業をより効率的に行うことができる。
【0021】なお、前記コンクリート圧砕機や前記鋼材
切断機は、地上等で使用される従来一般のコンクリート
圧砕機や鋼材切断機を用いることができる。従来一般の
コンクリート圧砕機や鋼材切断機を用いることにより、
これらの解体手段に万一故障が生じたとしても、即時の
交換、修理が可能である。また、解体する塔状構造物の
仕様によって解体手段の能力を任意に選定できる利点も
ある。
【0022】請求項7に記載の発明は、例えば図1〜図
6に示すように、請求項1に記載の塔状構造物(煙突
a)の解体装置10を用いて塔状構造物(煙突a)の解
体を行う塔状構造物(煙突a)の解体方法であって、前
記揚重手段(クライミング式タワークレーン12)を設
けるとともに、前記架台11を地上で組み立て、この架
台11に前記解体手段(コンクリート圧砕機13a、鋼
材切断機13b)を設置し、次に、前記架台11を前記
揚重手段(クライミング式タワークレーン12)で揚重
して前記挿通部11a1、11b1に前記塔状構造物
(煙突a)を挿通させるようにして設け、次に、前記挿
通部11a1、11b1に挿通されることで前記架台1
1上に露出した前記塔状構造物(煙突a)を前記解体手
段(コンクリート圧砕機13a、鋼材切断機13b)に
よって解体する塔状構造物解体工程と、前記揚重手段
(クライミング式タワークレーン12)によって前記架
台11を下方に移動させる架台移動工程とを繰り返す、
ことを特徴としている。
【0023】請求項7に記載の発明によれば、前記挿通
部に前記塔状構造物を挿通した状態で、前記架台を前記
揚重手段によって揚重することができるとともに、この
架台に設置された前記解体手段によって架台上に露出し
た塔状構造物を解体することができる。さらに、前記解
体手段によって解体する塔状構造物解体工程と、前記揚
重手段によって前記架台11を下方に移動させる架台移
動工程とを繰り返すことによって、前記塔状構造物を頂
部から下方に順次解体していくことができる。すなわ
ち、上記のように解体装置を構成することで、前記架台
の位置が略確定して安定するとともに前記解体手段によ
って解体した解体物の落下範囲が限定される。しかも、
前記架台上に設置する解体手段として、地上等において
使用される従来一般のコンクリート圧砕機や鋼材切断機
を用いることができるため、設備コストを低減すること
ができる。したがって、塔状構造物の解体を安定的かつ
安価に行うことができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、例えば図2〜図
6に示すように、請求項7に記載の塔状構造物(煙突
a)の解体方法において、ケーブル部材(落下防止ケー
ブル14)の一端を地上または前記塔状構造物(煙突
a)の底部にアンカーし、他端を前記揚重手段(クライ
ミング式タワークレーン12)を用いて吊り上げ、前記
塔状構造物(煙突a)の一部を支点に下方に折り返し、
さらに下方に伸ばして地上で組み立てた前記架台11に
設置した巻取装置12bで巻き取り、前記架台11を前
記揚重手段(クライミング式タワークレーン12)で揚
重して前記挿通部11a1、11b1に前記塔状構造物
(煙突a)を挿通するとともに、前記巻取装置12bで
前記ケーブル部材(落下防止ケーブル14)をさらに巻
き取って緊張し、前記架台移動工程において、前記架台
11が下方に移動することにより緩む前記ケーブル部材
(落下防止ケーブル14)を前記巻取装置12bで巻き
取って緊張することを特徴としている。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、ケーブル
部材の、一端を地上または前記塔状構造物の底部にアン
カーし、他端を前記揚重手段を用いて吊り上げ、前記塔
状構造物の一部を支点に下方に折り返し、さらに下方に
伸ばして地上で組み立てた前記架台に設置した巻取装置
で巻き取ることで、容易かつ安全にケーブル部材を前記
架台に設けることができる。また、前記架台を前記揚重
手段で揚重して前記挿通部に前記塔状構造物を挿通する
とともに、前記巻取装置で前記ケーブル部材がさらに巻
き取られて緊張し、さらに、前記架台移動工程におい
て、前記架台が下方に移動することにより緩む前記ケー
ブル部材を前記巻取装置で巻き取って緊張する。これに
より、万一、前記揚重手段によって前記架台の揚重が安
全に行われなかったとしても、前記ケーブル部材によっ
て前記架台が吊り下げられた状態となって落下が防止さ
れる。したがって、より安定的に塔状構造物の解体を行
うことができる。
【0026】請求項9に記載の発明は、例えば図2〜図
6に示すように、請求項7または8に記載の塔状構造物
(煙突a)の解体方法において、前記揚重手段としてク
ライミング式タワークレーン12を用い、このクライミ
ング式タワークレーン12のマスト12bを前記ケーブ
ル部材(ステーケーブル18)によって複数の方向から
緊張するとともに、各々を地上にアンカーすることを特
徴としている。
【0027】請求項9に記載の発明によれば、各々が地
上にアンカーされる前記ケーブル部材によって前記マス
トを複数の方向から緊張することで、揚重手段であるク
ライミング式タワークレーンを、その水平反力を塔状構
造物に負担させることなく、塔状構造物の高さに応じた
任意の高さに安定させることができるため、さらに安定
的に塔状構造物の解体を行うことができる。
【0028】なお、塔状構造物が例えば鉄筋コンクリー
ト製の煙突である場合、煙突の一部のコンクリートは経
年的に著しく劣化している場合があり、この場合、クラ
イミング式タワークレーンの水平反力を煙突に負担させ
ることは危険が予想される。このような場合にも解体さ
れる煙突の高さに応じて、任意の高さにクライミング式
タワークレーンを設置することができる。
【0029】請求項10に記載の発明は、例えば図1、
図5、図6に示すように、請求項7〜9のいずれかに記
載の塔状構造物(煙突a)の解体方法において、前記解
体手段(コンクリート圧砕機13a、鋼材切断機13
b)による解体状況を監視するための監視手段(監視カ
メラ16)を設けるとともに、この監視手段(監視カメ
ラ16)によって監視される解体状況を利用して前記解
体手段(コンクリート圧砕機13a、鋼材切断機13
b)を遠隔操作するための遠隔操作装置を設け、この遠
隔操作装置によって、前記解体手段(コンクリート圧砕
機13a、鋼材切断機13b)を遠隔操作することを特
徴としている。
【0030】請求項10に記載の発明によれば、前記監
視手段によって監視される解体状況を利用して、前記遠
隔操作装置を用いて前記解体手段を遠隔操作することで
前記塔状構造物が解体されるため、作業員の高所作業が
なくなり塔状構造物の解体をさらに安定的に行うことが
できる。
【0031】請求項11に記載の発明は、例えば図1、
図4〜図6に示すように、請求項7〜10のいずれかに
記載の塔状構造物(煙突a)の解体方法において、前記
架台11に設けられ、前記解体手段(コンクリート圧砕
機13a、鋼材切断機13b)および前記架台11上に
露出した塔状構造物(煙突a)を包囲するための包囲体
(鋼管パイプ15a、防音パネル15b、折板屋根15
c)で包囲することを特徴としている。
【0032】請求項11に記載の発明によれば、前記包
囲体によって前記解体手段および前記架台上に露出した
塔状構造物が包囲されるので、前記解体手段によって解
体されて生じた解体物の前記架台からの飛散が防止され
るとともに、解体作業において発生する振動音等の防音
対策も行われる。
【0033】請求項12に記載の発明は、例えば図1、
図4〜図6に示すように、請求項7〜11のいずれかに
記載の塔状構造物(煙突a)の解体方法において、前記
塔状構造物(煙突a)は鉄筋コンクリート構造物であ
り、前記解体手段として、コンクリートを粉砕するため
のコンクリート粉砕手段(コンクリート圧砕機13a)
と、鋼材を切断するための鋼材切断手段(鋼材切断機1
3b)とを備えておき、前記コンクリート粉砕手段(コ
ンクリート圧砕機13a)によってコンクリートを粉砕
するとともに、前記鋼材切断手段(鋼材切断機13b)
によって鋼材を切断することを特徴としている。
【0034】請求項12に記載の発明によれば、前記コ
ンクリート粉砕手段によってコンクリートを粉砕し、前
記鋼材切断手段によって鋼材を切断することで、鉄筋コ
ンクリート構造物である前記塔状構造物を小割ブロック
にして解体できるため、解体後に小割ブロックとする工
程を省いて解体作業をより効率的に行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して、本
発明である塔状構造物の解体装置および塔状構造物の解
体方法の実施の形態について詳細に説明する。図1にお
いて符号10は解体装置を示す。
【0036】本発明に係る解体装置10は、図1、図5
等に示すように、解体する煙突aの頂部に設けられる。
解体装置10は、煙突aが挿通可能な挿通部11a1、
11b1を備える架台11、この架台11を、挿通部1
1a1、11b1に煙突a(塔状構造物)を挿通した状
態で揚重するクライミング式タワークレーン12(揚重
手段)、架台11上に設置され、挿通部11a1、11
b1を挿通することで架台11上に露出した煙突aを解
体するコンクリート圧砕機13a(解体手段)、鋼材切
断機13b(解体手段)、架台11から煙突aを経由し
て地上にアンカーされる落下防止ケーブル14(ケーブ
ル部材)、架台11や煙突aを包囲するように設けられ
る包囲体15、包囲体15に設けられる監視カメラ16
(監視手段)、噴霧装置17、コンクリート圧砕機13
a、鋼材切断機13bを遠隔操作するための図示しない
遠隔操作装置等によって概略構成されている。
【0037】架台11は、後述するコンクリート圧砕機
13a、鋼材切断機13bが設置される上部架台11
a、上部架台11aの下方に位置して配電盤等が設置さ
れる下部架台11b、上部架台11aと下部架台11b
とを所定間隔で繋ぐアングル材等からなる連結部材11
c、上部架台11aと下部架台11bとの行き来を可能
とする昇降ハッチ11dや昇降タラップ11e等から構
成される。上部架台11a、下部架台11bは、根太、
大引等の鉄骨梁に鋼鈑が溶接またはボルト固定されて構
成され、それぞれ煙突aを挿通するための挿通部11a
1、11b1を備えている。
【0038】クライミング式タワークレーン12は、煙
突aに隣接するようにして立設され、基礎12aから延
設するマスト12b、マスト12bの頂部に鉛直および
水平に回動可能に設けられるブーム12c、ブーム12
cから吊り下げられる吊りケーブル12d、吊りケーブ
ル12dを巻き取るための巻取装置12e、運転を行う
運転室12f等から構成されている。
【0039】なお、クライミング式タワークレーン12
は、マスト12bを複数の方向から緊張するとともに、
各々が地上にアンカーされる複数のステーケーブル18
(ケーブル部材)を備えている。このステーケーブル1
8は、基礎18aから延設され、途中に長さを調整可能
なターンバックル18b、このステーケーブル18に作
用する張力を計測する図示しない張力計を備えている。
【0040】なお、クライミング式タワークレーン12
のマスト12bには一般に、はしご、踊り場、エレベー
タ等が設けられている。作業員は、後述する解体手段の
遠隔操作を、クライミング式タワークレーン12の一角
に設けた場所で行うことができる。また、クレーン本体
と架台11とを連結する桟橋式の通路を設けることによ
り、解体手段に故障が生じた場合等に点検等を行うこと
ができる。
【0041】コンクリート圧砕機13aは、架台11上
に設置され、煙突aのうちのコンクリートを圧砕し、図
示しない遠隔操作装置を操作することによって駆動す
る。なお、コンクリート圧砕機13aとしては、地上等
で使用される従来一般のコンクリート圧砕機を用いるこ
とができる。
【0042】鋼材切断機13bは、架台11上に設置さ
れ、煙突aのうちの鉄筋を切断し、図示しない遠隔操作
装置を操作することによって駆動する。なお、鋼材切断
機13bとしては、地上等で使用される従来一般の鋼材
切断機を用いることができる。
【0043】落下防止ケーブル14は、一端が煙突a内
部の底部の堅固な部分にアンカーされ、この一端から上
方に伸びて上部架台11a上に露出した煙突aの頂部に
設けられたワイヤ金物14aを支点に下方に折り返し、
他端が、図示しない遠隔操作装置を操作することによっ
て駆動する巻取装置14bに巻き取られている。
【0044】包囲体15は、骨組みを形成する鋼管パイ
プ15a、この鋼管パイプ15aに取り付けられる防音
パネル15bや折板屋根15c等から構成されている。
【0045】監視カメラ16は包囲体15を構成する折
板屋根15cに取り付けられており、コンクリート圧砕
機13a、鋼材切断機13bによる煙突aの解体状況を
監視する。
【0046】噴霧装置17は、包囲体15を構成する折
板屋根15cに取りつけられており、解体部に水を噴霧
することにより、解体作業によって生じる粉塵等を低減
する。
【0047】以上のように構成された解体装置10によ
る煙突aの解体方法を以下に説明する。
【0048】[クライミング式タワークレーン設置工
程]先ず、基礎12aを施工後、煙突aに隣接するよう
にしてクライミング式タワークレーン12を立設する。
この際、複数のステーケーブル18によってマスト12
bを複数の方向から緊張するとともに、各々を地上に設
けた基礎18aにアンカーする。この際、ステーケーブ
ル18には、途中に長さを調整可能なターンバックル1
8bや、作用する張力を計測する図示しない張力計を備
えておき、この張力計を確認しながらターンバックル1
8bを調整することにより複数のステーケーブル18に
作用する張力を均一に保つようにする。
【0049】[架台組立て工程]次に、地上において架
台11を組み立てる。架台11は、上部架台11aと下
部架台11bとを連結部材11cによって連結して形成
する。そして、上部架台11a上にコンクリート圧砕機
13a、鋼材切断機13b等を設置後、この上部架台1
1aの側部および上部を、鋼管パイプ15a、防音パネ
ル15b、折板屋根15c等から構成される包囲体15
によって包囲する。
【0050】同時に、煙突aの最下部に開口部a1を形
成し、この開口部a1から作業員が煙突aの底部に入り
込み、落下防止ケーブル14の一端を煙突a内部の底部
の堅固な位置にアンカーする。また、他端をクライミン
グ式タワークレーン12によって吊り上げ、煙突aの頂
部を経由させた後、下方に吊り降ろし、上部架台11a
上に設置した巻取装置14bで巻き取って緊張する。
【0051】なお、煙突a内部の落下防止ケーブル14
は、煙突aを解体することによって生じるガラa2との
衝突が予想されるので、図7(a)や図7(b)に示す
ように、筒状の保護部材14cを取り付けたり、ガラa
の蓄積される底部にアンカー金物14dを覆う箱状の覆
い14eを設けたりする対策を講じることが望ましい。
なお、図7(b)に示すように、落下防止ケーブル14
を煙突aの内面に沿わせるようにすることで、ガラa2
と落下防止ケーブル14との衝突を防止する効果が高ま
る。
【0052】[架台設置工程]次に、包囲体15によっ
て側部および上部が包囲された架台11をクライミング
式タワークレーン12によって揚重し、煙突aを解体可
能な位置に揚重する。すなわち、上部架台11a、下部
架台11bにそれぞれ形成された挿通部11a1、11
b1に煙突aを挿通し、上部架台11a上に煙突aを露
出させた位置に架台11を揚重する。
【0053】同時に、巻取装置14bを遠隔操作装置に
よって遠隔操作して巻取り、落下防止ケーブル14を緊
張しておく。
【0054】[煙突解体工程]次に、上部架台11a上
に設置された、コンクリート圧砕機12a、鋼材切断機
12bによって、上部架台11a上に露出した煙突aの
解体を行う。なお、この解体作業は、監視カメラ16に
よって監視される解体状況を監視しながら、図示しない
遠隔操作装置を操作することによって行う。また、煙突
aの解体部には噴霧装置17によって水を噴霧し、解体
作業によって生じる粉塵等を低減する。
【0055】なお、煙突aを解体することによって生じ
るガラa2は、煙突aの中空部を落下させて底部に蓄積
する。蓄積されたガラa2は、煙突aの最下部に形成さ
れた開口部a1から、地上に設置したバックホー19に
よって取り除く。
【0056】[架台移動工程]上部架台11a上に露出
した煙突aの解体が終了したら、クライミング式タワー
クレーン12によって架台11を所定高さ下方に吊り降
ろす。同時に、上部架台11a上に設置された巻取装置
14bによって落下防止ケーブル14を所定長さ巻取っ
て緊張する。
【0057】[煙突解体工程]、[架台移動工程]を所
定回数繰り返すことにより、煙突aを順次下方に解体し
ていく。最後にクライミング式タワークレーン12を解
体し、解体工事を終了する。
【0058】本実施の形態によれば、以下のような効果
を得ることができる。
【0059】挿通部11a1、11b1に煙突aを挿
通した状態で、架台11をクライミング式タワークレー
ン12によって揚重することができるとともに、この架
台11に設置されたコンクリート圧砕機13a、鋼材切
断機13bによって、架台11上に露出した煙突aを解
体することができる。さらに、クライミング式タワーク
レーン12で架台11を揚重しながら下方に順次移動さ
せていくことにより、煙突aを頂部から下方に順次解体
していくことができる。すなわち、上記のように解体装
置10を構成することで、架台11の位置が略確定して
安定するとともにコンクリート圧砕機13a、鋼材切断
機13bによって解体したガラa2の落下範囲が限定さ
れる。しかも、架台11上に設置する解体手段として、
地上等において使用される従来一般のコンクリート圧砕
機13aや鋼材切断機13bを用いることができるた
め、設備コストを低減することができる他、これらの解
体手段に万一故障が生じたとしても即時の交換・修理が
可能であり、さらに解体する煙突aの仕様によって解体
手段の能力を任意に選定できる。したがって、煙突aの
解体を安定的かつ安価に行うことができる。
【0060】落下防止ケーブル14の、一端が地上に
アンカーされ、この一端から上方に伸びて上部架台11
a上に露出した煙突aの頂部に設けられたワイヤ金物1
4aを支点に下方に折り返し、他端が、図示しない遠隔
操作装置を操作することによって駆動する巻取装置14
bに巻き取られる。これにより、万一、クライミング式
タワークレーン12によって架台11の揚重が安全に行
われなかったとしても、落下防止ケーブル14によって
架台11が煙突aに吊り下げられた状態となって落下が
防止される。したがって、より安定的に煙突aの解体を
行うことができる。
【0061】各々が地上にアンカーされるステーケー
ブル18によってマスト12bを複数の方向から緊張す
ることで、揚重手段であるクライミング式タワークレー
ン12を、その水平反力を煙突aに負担させることな
く、煙突aの高さに応じた任意の高さに安定させること
ができるため、さらに安定的に煙突aの解体を行うこと
ができる。
【0062】監視カメラ16によって監視される解体
状況を利用して、遠隔操作装置を用いてコンクリート圧
砕機13a、鋼材切断機13bを遠隔操作することで煙
突aを解体できるため、作業員の高所作業がなくなり煙
突aの解体をさらに安定的に行うことができる。
【0063】鋼管パイプ15a、防音パネル15b、
折板屋根15cによって、コンクリート圧砕機13a、
鋼材切断機13bおよび上部架台11a上に露出した煙
突aを包囲することで、架台11からのガラa2等の飛
散が防止されるとともに、解体作業において発生する振
動音等の防音対策も行われる。
【0064】コンクリート圧砕機13aによってコン
クリートを粉砕し、鋼材切断機13bによって鋼材を切
断することで、鉄筋コンクリート構造物である煙突aを
小割ブロックにして解体できるため、解体後に小割ブロ
ックとする工程を省いて解体作業をより効率的に行うこ
とができる。
【0065】なお、本発明は本実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意の変更
が可能である。
【0066】例えば、本実施の形態においては、煙突a
の解体について説明しているが、上部架台11aや下部
架台11bの挿通部11a1、11b1の形状を変える
ことによって、ラジオ塔や電波塔のような鉄塔、その
他、いかなる塔状構造物の解体にも適用できることは勿
論である。
【0067】また、本実施の形態においては、図示しな
い遠隔操作装置を用いてコンクリート圧砕機13a、鋼
材切断機13bを遠隔操作して煙突aを解体している
が、作業員が架台11に載り込み、コンクリート圧砕機
13a、鋼材切断機13bを直接操作をしてもよいこと
は勿論である。
【0068】また、本実施の形態においては、揚重手段
にクライミング式タワークレーン12を用いているが、
施工状況に応じてクローラークレーン等、他のクレーン
を用いることができることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記架
台の位置が略確定して安定するとともに前記解体手段に
よって解体した解体物の落下範囲が限定される。しか
も、前記架台上に設置する解体装置として、地上等にお
いて使用される従来一般のコンクリート圧砕機や鋼材切
断機を用いることができるため、設備コストを低減する
ことができる他、これらの解体手段に万一故障が生じた
としても即時の交換・修理が可能であり、さらに解体す
る塔状構造物の仕様によって解体手段の能力を任意に選
定できる。したがって、塔状構造物の解体を安定的かつ
安価に行うことができる。
【0070】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこ
と、万一、前記揚重手段によって前記架台の揚重が安全
に行われなかったとしても、前記ケーブル部材によって
前記架台が前記塔状構造物に吊り下げられた状態となっ
て落下が防止される。したがって、より安定的に塔状構
造物の解体を行うことができる。
【0071】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2に記載の発明と同様の効果を得られることは勿
論のこと、各々が地上にアンカーされる前記ケーブル部
材によって前記マストを複数の方向から緊張すること
で、揚重手段であるクライミング式タワークレーンを、
その水平反力を塔状構造物に負担させることなく、塔状
構造物の高さに応じた任意の高さに安定させることがで
きるため、さらに安定的に塔状構造物の解体を行うこと
ができる。
【0072】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られるこ
とは勿論のこと、前記監視手段によって監視される解体
状況を利用して、前記遠隔操作装置を用いて前記解体手
段を遠隔操作することで前記塔状構造物を解体できるた
め、作業員の高所作業がなくなり塔状構造物の解体をさ
らに安定的に行うことができる。
【0073】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られるこ
とは勿論のこと、前記包囲体によって前記解体手段およ
び前記架台上に露出した塔状構造物を包囲することで、
前記解体手段によって解体されて生じた解体物の前記架
台からの飛散が防止されるとともに、解体作業において
発生する振動音等の防音対策も行われる。
【0074】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られるこ
とは勿論のこと、前記コンクリート粉砕手段によってコ
ンクリートを粉砕し、前記鋼材切断手段によって鋼材を
切断することで、鉄筋コンクリート構造物である前記塔
状構造物を小割ブロックにして解体できるため、解体後
に小割ブロックとする工程を省いて解体作業をより効率
的に行うことができる。
【0075】請求項7に記載の発明によれば、前記架台
の位置が略確定して安定するとともに前記解体手段によ
って解体した解体物の落下範囲が限定される。しかも、
前記架台上に設置する解体手段として、地上等において
使用される従来一般のコンクリート圧砕機や鋼材切断機
を用いることができるため、設備コストを低減すること
ができる。したがって、塔状構造物の解体を安定的かつ
安価に行うことができる。
【0076】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の発明と同様の効果を得られることは勿論のこ
と、万一、前記揚重手段によって前記架台の揚重が安全
に行われなかったとしても、前記ケーブル部材によって
前記架台が前記塔状構造物に吊り下げられた状態となっ
て落下が防止される。したがって、より安定的に塔状構
造物の解体を行うことができる。さらにこの際、容易か
つ安全にケーブル部材を前記架台に設けることができ
る。
【0077】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
または8に記載の発明と同様の効果を得られることは勿
論のこと、各々が地上にアンカーされる前記ケーブル部
材によって前記マストを複数の方向から緊張すること
で、揚重手段であるクライミング式タワークレーンを、
その水平反力を塔状構造物に負担させることなく、塔状
構造物の高さに応じた任意の高さに安定させることがで
きるため、さらに安定的に塔状構造物の解体を行うこと
ができる。
【0078】請求項10に記載の発明によれば、請求項
7〜9のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られる
ことは勿論のこと、前記監視手段によって監視される解
体状況を利用して、前記遠隔操作装置を用いて前記解体
手段を遠隔操作することで前記塔状構造物が解体される
ため、作業員の高所作業がなくなり塔状構造物の解体を
さらに安定的に行うことができる。
【0079】請求項11に記載の発明によれば、請求項
7〜10のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られ
ることは勿論のこと、前記解体手段によって解体されて
生じた解体物の前記架台からの飛散が防止されるととも
に、解体作業において発生する振動音等の防音対策も行
われる。
【0080】請求項12に記載の発明によれば、請求項
7〜11のいずれかに記載の発明と同様の効果を得られ
ることは勿論のこと、鉄筋コンクリート構造物である前
記塔状構造物を小割ブロックにして解体できるため、解
体後に小割ブロックとする工程を省いて解体作業をより
効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である塔状構造物の解体装置による煙突
の解体状況を示す、(a)は平面図、(b)は一部断面
図を含む側面図である。
【図2】本発明である塔状構造物の解体方法による煙突
の解体の一工程を示す図である。
【図3】本発明である塔状構造物の解体方法による煙突
の解体の一工程を示す図である。
【図4】本発明である塔状構造物の解体方法による煙突
の解体の一工程を示す図である。
【図5】本発明である塔状構造物の解体方法による煙突
の解体の一工程を示す図である。
【図6】本発明である塔状構造物の解体方法による煙突
の解体の一工程を示す図である。
【図7】(a)、(b)ともに、本発明である塔状構造
物の解体方法による煙突の解体における、煙突内部の底
部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 解体装置 11 架台 11a 上部架台 11a1 挿通部 11b 下部架台 11b1 挿通部 12 クライミング式タワークレーン(揚重手
段) 13a コンクリート圧砕機(解体手段) 13b 鋼材切断機(解体手段) 14 落下防止ケーブル(ケーブル部材) 15 包囲体 16 監視カメラ(監視手段) 18 ステーケーブル(ケーブル部材) a 煙突(筒状構造物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 正浩 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 Fターム(参考) 2E176 AA01 AA07 AA11 AA13 DD01 DD21 DD61

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塔状構造物が挿通可能な挿通部を備える架
    台と、 この架台を、前記挿通部に前記塔状構造物を挿通した状
    態で揚重する揚重手段と、 前記架台上に設置され、前記挿通部を挿通することで前
    記架台上に露出した前記塔状構造物を解体する解体手段
    と、を備えることを特徴とする塔状構造物の解体装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の塔状構造物の解体装置に
    おいて、 前記架台上に設置される巻取装置と、 一端が地上または前記塔状構造物の底部にアンカーさ
    れ、この一端から上方に伸びて前記架台上に露出した前
    記塔状構造物の一部を支点に下方に折り返し、他端が前
    記巻取装置に巻き取られるケーブル部材と、を備えるこ
    とを特徴とする塔状構造物の解体装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の塔状構造物の解
    体装置において、 前記揚重手段はクライミング式タワークレーンであり、 このクライミング式タワークレーンのマストを複数の方
    向から緊張するとともに、各々が地上にアンカーされる
    複数のケーブル部材を備えることを特徴とする塔状構造
    物の解体装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の塔状構造
    物の解体装置において、 前記解体手段による解体状況を監視するための監視手段
    と、 この監視手段によって監視される解体状況を利用して前
    記解体手段を遠隔操作するための遠隔操作装置と、を備
    えることを特徴とする塔状構造物の解体装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の塔状構造
    物の解体装置において、 前記架台に設けられ、前記解体手段および前記架台上に
    露出した塔状構造物を包囲するための包囲体を備えるこ
    とを特徴とする塔状構造物の解体装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の塔状構造
    物の解体装置において、 前記塔状構造物は鉄筋コンクリート構造物であり、 前記解体手段は、コンクリートを粉砕するためのコンク
    リート粉砕手段と、鋼材を切断するための鋼材切断手段
    と、を備えることを特徴とする塔状構造物の解体装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の塔状構造
    物の解体装置を用いて塔状構造物の解体を行う塔状構造
    物の解体方法であって、 前記揚重手段を設けるとともに、前記架台を地上で組み
    立て、この架台に前記解体手段を設置し、 次に、前記架台を前記揚重手段で揚重して前記挿通部に
    前記塔状構造物を挿通させるようにして設け、 次に、前記挿通部に挿通されることで前記架台上に露出
    した前記塔状構造物を前記解体手段によって解体する塔
    状構造物解体工程と、前記揚重手段によって前記架台を
    下方に移動させる架台移動工程とを繰り返す、ことを特
    徴とする塔状構造物の解体方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の塔状構造物の解体方法に
    おいて、 ケーブル部材の一端を地上または前記塔状構造物の底部
    にアンカーし、他端を前記揚重手段を用いて吊り上げ、
    前記塔状構造物の一部を支点に下方に折り返し、さらに
    下方に伸ばして地上で組み立てた前記架台に設置した巻
    取装置で巻き取り、 前記架台を前記揚重手段で揚重して前記挿通部に前記塔
    状構造物を挿通するとともに、前記巻取装置で前記ケー
    ブル部材をさらに巻き取って緊張し、 前記架台移動工程において、前記架台が下方に移動する
    ことにより緩む前記ケーブル部材を前記巻取装置で巻き
    取って緊張することを特徴とする塔状構造物の解体方
    法。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載の塔状構造物の解
    体方法において、 前記揚重手段としてクライミング式タワークレーン用
    い、 このクライミング式タワークレーンのマストを前記ケー
    ブル部材によって複数の方向から緊張するとともに、各
    々を地上にアンカーすることを特徴とする塔状構造物の
    解体方法。
  10. 【請求項10】請求項7〜9のいずれかに記載の塔状構
    造物の解体方法において、 前記解体手段による解体状況を監視するための監視手段
    を設けるとともに、この監視手段によって監視される解
    体状況を利用して前記解体手段を遠隔操作するための遠
    隔操作装置を設け、 この遠隔操作装置によって、前記解体装置を遠隔操作す
    ることを特徴とする塔状構造物の解体方法。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれかに記載の塔状
    構造物の解体方法において、 前記架台に設けられ、前記解体手段および前記架台上に
    露出した塔状構造物を包囲するための包囲体で包囲する
    ことを特徴とする塔状構造物の解体方法。
  12. 【請求項12】請求項7〜11のいずれかに記載の塔状
    構造物の解体方法において、 前記塔状構造物は鉄筋コンクリート構造物であり、 前記解体手段として、コンクリートを粉砕するためのコ
    ンクリート粉砕手段と、鋼材を切断するための鋼材切断
    手段とを備えておき、 前記コンクリート粉砕手段によってコンクリートを粉砕
    するとともに、前記鋼材切断手段によって鋼材を切断す
    ることを特徴とする塔状構造物の解体方法。
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