JP2020133313A - ミスト散布システム、及び、ミスト散布方法 - Google Patents

ミスト散布システム、及び、ミスト散布方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ミスト散布装置を容易に建築中あるいは解体中である建物の最上階に移動できるようにする。【解決手段】ミスト散布システム1は、ベース部4、ベース部4から鉛直方向上側に延びるマスト5、及び、少なくともクレーン本体6Aを含んでマスト5に対して上下移動可能に取り付けられる上下可動部6、を備えるタワークレーン2と、上下可動部6に取り付けられ、クレーン本体6Aよりも下側の空間に向けて霧状の水Wを散布するミスト散布装置3と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ミスト散布システム、及び、ミスト散布方法に関する。
特許文献1には、複数階からなる建物を建築する途中における最上階(屋根のない作業空間)に水道水を噴霧して、作業空間を冷却する噴霧冷却システムが開示されている。当該システムでは、水道水の噴霧により、直射日光に晒される建物の最上階の温度を下げて、最上階における建築作業の環境改善を図っている。
特開2008−127804号公報
しかしながら、特許文献1の噴霧冷却システムでは、水道水を噴霧する噴霧ノズルが、地上から建物の最上階まで延びる管路の先端に接続されている。また、管路は、建物を囲む足場に沿うように取り付けられる。このため、建物の建築や解体において最上階の高さ位置が変わるごとに、噴霧ノズルや管路などの噴霧用の装置を、作業員が持ち運んで移動させる必要があり、面倒である。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、建築中や解体中の建物において噴霧用の装置を容易に建物の最上階に移動できるミスト散布システム及びミスト散布方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るミスト散布システムは、ベース部、前記ベース部から鉛直方向上側に延びるマスト、及び、少なくともクレーン本体を含んで前記マストに対して上下移動可能に取り付けられる上下可動部、を備えるタワークレーンと、前記上下可動部に取り付けられ、前記クレーン本体よりも下側の空間に向けて霧状の水を散布するミスト散布装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るミスト散布方法は、前記ミスト散布システムを用い、建物の建築あるいは解体の作業進捗に基づく建物の最上階の高さ位置の変化に応じて、前記ミスト散布装置を、前記上下可動部と共に前記マストに対して上下方向に移動させて、前記最上階の上方に間隔をあけた位置に配することを特徴とする。
本発明によれば、ミスト散布装置(噴霧用の装置)を容易に建築中あるいは解体中である建物の最上階に移動させることができる。
本発明の一実施形態によるミスト散布システムを建築中の建物に取り付けた状態を示す側面図である。 図1に示す状態から建物の階を複数構築した後の状態を示す側面図である。 図1,2のミスト散布システムの要部を示す側面図である。 図1,2のミスト散布システムの要部を示す平面図である。 図1,2のミスト散布システムに備えるタワークレーンのクライミング方法を説明する図である。 図1,2のミスト散布システムに備えるタワークレーンのクライミング方法を説明する図である。 本発明の一実施形態によるミスト散布システムの効果を説明するための図である。 本発明の他の実施形態によるミスト散布システムの要部を示す平面図である。 本発明の他の実施形態によるミスト散布システムの要部を示す側面図である。
以下、図1〜8を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、本実施形態に係るミスト散布システム1は、タワークレーン2と、ミスト散布装置3と、を備える。タワークレーン2は、主に複数階からなる建物Bの建築(建物Bの最上階TFが作業の進捗に応じて高くなる建物Bの建築)に用いられる。図1,2,5〜7における符号F1〜F7は、建築した建物Bの階、あるいは、建築予定の建物Bの階を示している。建物Bの階数は、図示した数に限られない。
図1,2に示すように、タワークレーン2は、ベース部4と、マスト5と、上下可動部6と、を備える。
ベース部4は、地面や建物Bの所定の階(図1,2においては、第一階F1をなす建物Bの梁7)に対してボルト等によって着脱可能に固定される。
マスト5は、ベース部4から鉛直方向上側に延びる。マスト5は、少なくとも柱状に形成されればよい。マスト5は、例えば内部に空洞を有する筒状に形成されてもよい。また、マスト5は、例えば所定長さのマストピース(単体のマスト)を上部に順次継ぎ足すことでその高さを延長するように構成されてもよい。
上下可動部6は、マスト5に対して上下移動可能に取り付けられる。上下可動部6は、マスト5を挿通するように構成される。上下可動部6は、クレーン本体6Aを含む。クレーン本体6Aは、旋回台11や、ジブ等の揚重機械を装備し、旋回台11上に固定される揚重装置12を備える。クレーン本体6A(特に旋回台11)は、主にマスト5の上端部に配される。
本実施形態の上下可動部6は、クレーン本体6Aの他に、マスト5及びクレーン本体6Aを相互に上下方向に移動させるための昇降装置6Bを備える。昇降装置6Bは、クレーン本体6Aの下側に配される。昇降装置6Bは、例えばクレーン本体6Aに一体に設けられてもよい。本実施形態の昇降装置6Bは、クレーン本体6Aに対して上下方向に移動可能とされている。また、昇降装置6Bは、クレーン本体6Aの下側に固定されることで、マスト5及びクレーン本体6Aを相互に上下方向に移動させることができる。
具体的に、昇降装置6Bは、上下方向に配列された複数の着脱フレーム21、及び、二つの着脱フレーム21の間に設けられた昇降ジャッキ22を備える。各着脱フレーム21は、不図示のロックピンを着脱することでマスト5に対して係止可能となっている。昇降ジャッキ22で接続された二つの着脱フレーム21をマスト5に対して交互に固定又は開放しながら、昇降ジャッキ22を伸縮動作させることで、昇降装置6Bをマスト5に対して上下方向に移動させることができる。
昇降装置6Bは、複数の着脱フレーム21よりも下側に設けられた支持台23をさらに備える。支持台23は、建築途中における建物Bの最上階TFに支持される部位であり、最上階TFに固定可能である。
以上のように構成される本実施形態のタワークレーン2は、建物Bを建築する進捗状況に応じて、建築途中における建物Bの最上階TFの高さ位置が高くなることにあわせて、上方に移動する。この点について図1,2,5,6を参照して説明する。
図1においては、高さ位置の低い階(第一階F1)が建物Bの最上階TFとなっている。その後、図2に示すように、第一階F1の上に複数の階(第二階F2、第三階F3、第四階F4)が順次構築されると、建築途中における建物Bの最上階TFが高い位置に変化していく。図2においては、第四階F4が最上階TFとなる。
これに伴い、建物Bの最上階TFからクレーン本体6Aに至る長さが短くなる。そこで、所定の高さの階(例えば第四階F4)まで建築が完了した際には、図5,6に示すように、タワークレーン2(特にクレーン本体6A)をより高い位置まで移動させる。本実施形態では、タワークレーン2全体を上方に移動させるフロアクライミングを実施する。
フロアクライミングでは、はじめに図5に示すように、昇降装置6Bを、マスト5に対して下方に移動させて、建築途中の建物Bの最上階TF(第四階F4)に載置する。そして、昇降装置6B(特に支持台23)を最上階TFに固定する。
次いで、図6に示すように、ベース部4を建物Bの第一階F1から取り外し、昇降装置6Bの動作によってマスト5を上方に移動させる。最後に、ベース部4を、第一階F1よりも高く、かつ、最上階TFよりも低い途中階(図6において第三階F3)に固定することで、フロアクライミングが完了する。
フロアクライミングが完了した後には、昇降装置6Bの支持台23を建物Bの最上階TFから取り外せばよい。
図1,2に示すように、ミスト散布装置3は、上記したタワークレーン2の上下可動部6に取り付けられる。ミスト散布装置3は、クレーン本体6Aよりも下側の空間に霧状の水W(ミスト)を散布する。霧状の水Wは、屋根で覆われていない建物Bの最上階TF上の空間に散布される。ミスト散布装置3から散布された霧状の水Wは、これを散布した空間において蒸発するときに周囲の気体や物質の熱を奪って当該空間の温度を下げる効果がある。ミスト散布装置3から散布される霧状の水Wは、ドライミストであることが好ましい。
ミスト散布装置3は、例えばクレーン本体6Aに取り付けられてもよいが、本実施形態では昇降装置6Bに取り付けられている。昇降装置6Bにおけるミスト散布装置3の取付位置は、任意であってよい。本実施形態において、ミスト散布装置3は、図1,3に示すように、昇降装置6Bの下端部に取り付けられている。具体的に、ミスト散布装置3は、支持台23の上面23aに載せられている。
さらに、ミスト散布装置3は、霧状の水を一方向(吹き出し方向D1)に吹き出すように構成されている。ミスト散布装置3は、例えば、霧状の水Wを高い直進性で一方向(吹き出し方向D1)に吹き出すように、すなわち霧状の水Wを噴射して遠くまで到達させるように構成されてよい。また、ミスト散布装置3は、例えば、一方向(吹き出し方向D1)を中心とする広い角度範囲で、霧状の水Wを吹き出すように、すなわち霧状の水Wを広角で散布するように構成されてもよい。
そして、ミスト散布装置3は、図3,4に示すように、霧状の水の吹き出し方向D1が変化するように、昇降装置6Bに対して揺動可能に取り付けられている。本実施形態において、ミスト散布装置3は、図3に示すように、昇降装置6Bに対して上下方向に揺動する。さらに、ミスト散布装置3は、図4に示すように、昇降装置6Bに対して水平方向に揺動する。上下方向や水平方向においてミスト散布装置3が揺動する角度範囲は、任意であってよい。
図4において、ミスト散布装置3は、マスト5を中心とする周方向に複数(図示例では四つ)配列されているが、これに限ることはない。
昇降装置6B(上下可動部6)に取り付けられたミスト散布装置3に対して水を供給する方法は、任意であってよい。
例えば、水タンクを地上からミスト散布装置3の近くまで搬送してよい。この場合、水タンクは、タワークレーン2の揚重装置12や、建築用の仮設エレベータなどを利用して引き上げてもよいし、マスト5の内部の空洞に通すことで引き上げてもよい。
また、水をポンプによって地上からミスト散布装置3まで供給してもよい。なお、ポンプによる水圧が不足する場合には、複数のポンプ及び水槽を利用してもよい。すなわち、ポンプによって所定の階に引き上げられた水を水槽に一時的に貯留し、当該水槽から別のポンプによってさらに上方の階に引き上げてもよい。
次に、本実施形態に係るミスト散布方法について説明する。ミスト散布方法には、上記した本実施形態のミスト散布システム1を用いる。
ミスト散布方法では、図1,2に例示するように、建物Bの建築の作業進捗に基づく建物Bの最上階TFの高さ位置の変化に応じて、ミスト散布装置3を、昇降装置6Bと共にマスト5に対して上下方向に移動させる。そして、ミスト散布装置3を、最上階TFの上方に間隔をあけた位置に配する。ここで、最上階TFに対するミスト散布装置3の高さ位置は、霧状の水Wを最上階TFにおいて作業員Mが作業する空間(最上階TFの作業空間)に届かせることが可能な位置であればよい。
図1,2において、最上階TFに対するミスト散布装置3の高さ位置は、ミスト散布装置3から最上階TFに沿う方向(水平方向)に吹き出した霧状の水Wが、最上階TFの作業空間に到達するように設定されている。すなわち、ミスト散布装置3は最上階TFの近くに位置する。
このため、本実施形態では、第一階F1の上に複数の階(第二階F2、第三階F3、第四階F4)が順次構築されて、建築途中における建物Bの最上階TFが高い位置に変化していく毎に、ミスト散布装置3を昇降装置6Bによって上方に移動させる。
また、図6に示すように、前述したフロアクライミングが完了した段階において、ミスト散布装置3は、昇降装置6Bと共に最上階TFに位置する。このため、フロアクライミングの後には、例えば昇降装置6Bによってミスト散布装置3を最上階TFから上方に移動させてよい。
この際、ミスト散布装置3は、例えば図2に示したように、最上階TFの近くに位置してよい。この場合には、ミスト散布装置3から水平方向に吹き出した霧状の水を、最上階TFの作業空間に到達させることができる。
また、ミスト散布装置3は、例えば図7に示すように、最上階TFから上方に遠く離れて位置してもよい。この場合には、霧状の水の吹き出し方向D1が下方に向くように、ミスト散布装置3を昇降装置6Bに対して揺動させることで、ミスト散布装置3から吹き出した霧状の水を、最上階TFの作業空間に到達させることができる。
以上説明したように、本実施形態のミスト散布システム1及びミスト散布方法によれば、ミスト散布装置3が、タワークレーン2の上下可動部6に取り付けられている。ここで、タワークレーン2の上下可動部6(特にクレーン本体6A)の高さ位置は、例えば図1,2,5〜7に示したように、建物Bの建築の作業進捗に基づく最上階TFの高さ位置の変化に応じて、変えられる。また、上下可動部6は、最上階TFの上方に間隔をあけた位置に配される。これにより、ミスト散布装置3を上下可動部6によって、容易に建物Bの最上階TFに移動させることができる。
また、ミスト散布装置3だけを建物Bの最上階TFに移動させる単独の作業が不要となるため、作業現場における作業工数を減らすこともできる。
また、本実施形態のミスト散布システム1によれば、ミスト散布装置3が、上下可動部6のうちクレーン本体6Aに対して上下方向に移動可能とされた昇降装置6Bに設けられている。このため、例えば図1,2に示すように、クレーン本体6Aの高さ位置に関わらず、建物Bの最上階TFに対するミスト散布装置3の高さ位置を自由に設定することができる。すなわち、ミスト散布装置3を、霧状の水Wによる建物Bの最上階TFの冷却に適した高さ位置に簡単に配置することができる。
また、本実施形態のミスト散布システム1によれば、ミスト散布装置3は、霧状の水Wの吹き出し方向D1が変化するように上下可動部6に対して揺動可能に設けられている。ミスト散布装置3が揺動することで、より広い範囲に霧状の水を散布できる。すなわち、より広い範囲の空間(最上階TF上の作業空間)を冷却して、建物Bの最上階TFの作業環境をさらに改善できる。
また、本実施形態のミスト散布システム1によれば、ミスト散布装置3は、霧状の水の吹き出し方向D1が上下方向に変化するように、上下可動部6に取り付けられている。このため、上下可動部6の移動に伴って最上階TFに対するミスト散布装置3の高さ位置が変わっても、最上階TFの適切な領域に向けて霧状の水を吹き出すことができる。
例えば、ミスト散布装置3が最上階TFに対して上方に遠く離れて位置する場合には、図8に例示するように、吹き出し方向D1が下方に向かうようにミスト散布装置3を揺動させることで、霧状の水を最上階TFに届かせることができる。
また、ミスト散布装置3が、最上階TFに対して近くに位置する場合には、図1,2等に示すように、吹き出し方向D1が最上階TFの面に沿うようにミスト散布装置3を揺動させることで、霧状の水を最上階TFにおいてより遠くまで届かせることができる。
また、本実施形態のミスト散布システム1によれば、ミスト散布装置3は、霧状の水の吹き出し方向D1が水平方向に変化するように、上下可動部6に取り付けられている。これにより、ミスト散布装置3の数が少なくても、マスト5周りの広い範囲に霧状の水を散布できる。すなわち、より広い範囲の空間(最上階TF上の作業空間)を冷却して、建物Bの最上階TFの作業環境をさらに改善できる。また、マスト5周りの所望の領域(局所領域)に向けて、霧状の水を吹きつけることもできる。これにより、最上階TFのうち所望の領域を冷却することもできる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
上記実施形態では、ミスト散布装置3を取り付けた昇降装置6Bが、建物Bの各階に形成されてマスト5を挿通させる穴を通らないように構成されているが、これに限ることはない。ミスト散布装置3やこれを取り付ける昇降装置6Bは、例えば建物Bの各階に形成された穴を通るように構成されてよい。この場合には、ミスト散布装置3によって、最上階TFよりも下の階にも霧状の水を散布することができる。
本発明において、ミスト散布装置3は、例えば図8に示すように、マスト5を中心とする周方向に移動可能となるように設けられてもよい。図8において、ミスト散布装置3は、支持台23の上面23aに設けられ、周方向に延びるレール24に沿って動くように設けられている。すなわち、ミスト散布装置3は、昇降装置6B(支持台23)に対して周方向に移動可能となっている。図8では、同一のミスト散布装置3に対応するレール24が周方向の一部にだけ形成され、これにより、ミスト散布装置3が周方向における所定の範囲内で往復移動する。図8において、ミスト散布装置3は、マスト5を中心とする周方向に複数(図示例では二つ)配列されているが、これに限ることはない。
なお、ミスト散布装置3は、例えば、ミスト散布装置3を取り付けた昇降装置6Bの一部(例えば支持台23)が昇降装置6Bの他の部分やマスト5等に対して回転することで、周方向に移動可能とされてもよい。また、ミスト散布装置3が周方向に移動可能とされた構成であっても、ミスト散布装置3は、例えば上記実施形態と同様に、上下可動部6に対して上下方向や水平方向に揺動可能に取り付けられてよい。
図8に例示したように、ミスト散布装置3が、マスト5を中心とする周方向に移動可能となるように上下可動部6に設けられた構成では、上記実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、ミスト散布装置3の数が少なくても、マスト5周りの広い範囲に霧状の水を散布できる。したがって、より広い範囲の空間(最上階TF上の作業空間)を冷却して、建物Bの最上階TFの作業環境をさらに改善できる。
本発明において、ミスト散布装置3は、昇降装置6Bに載せられることに限らず、例えば図9に示すように、昇降装置6Bの下端部に吊り下げられるように取り付けられてもよい。
本発明において、ミスト散布装置3は、例えば、上下可動部6の下側において、上下可動部6に対して上下移動可能に取り付けられてもよい。ミスト散布装置3を上下可動部6に対して上下移動させる構造は、例えば、ミスト散布装置3を上下可動部6の下方に吊り下げるワイヤー、及び、上下可動部6に設けられてワイヤーを巻き取ったり戻したりするウィンチによって構成されてよい。
このような構成では、上下可動部6を上下方向に移動させる場合と比較して、ミスト散布装置3を素早く上下方向に移動させることができる。また、ミスト散布装置3を上下可動部6に対して下方に素早く移動できるため、ミスト散布装置3のメンテナンスや点検を簡単に行うことも可能となる。
本発明のミスト散布システムやミスト散布方法は、建物Bの建築に適用されることに限らず、例えば複数階からなる建物Bの解体(建物Bの最上階TFが作業の進捗に応じて低くなる建物Bの解体作業)に適用されてもよい。
1 ミスト散布システム
2 タワークレーン
3 ミスト散布装置
4 ベース部
5 マスト
6 上下可動部
6A クレーン本体
6B 昇降装置
11 旋回台
12 揚重装置
23 支持台
24 レール
D1 吹き出し方向
W 霧状の水
B 建物
D1 吹き出し方向
TF 最上階
W 霧状の水

Claims (7)

  1. ベース部、前記ベース部から鉛直方向上側に延びるマスト、及び、少なくともクレーン本体を含んで前記マストに対して上下移動可能に取り付けられる上下可動部、を備えるタワークレーンと、
    前記上下可動部に取り付けられ、前記クレーン本体よりも下側の空間に向けて霧状の水を散布するミスト散布装置と、を備える
    ミスト散布システム。
  2. 前記上下可動部が、前記マスト及び前記クレーン本体を相互に上下方向に移動させるための昇降装置を備え、
    前記昇降装置は、前記クレーン本体の下側に配されると共に、前記クレーン本体に対して上下方向に移動可能とされ、
    前記ミスト散布装置が、前記昇降装置に設けられている請求項1に記載のミスト散布システム。
  3. 前記ミスト散布装置は、霧状の水を一方向に吹き出すように構成され、かつ、霧状の水の吹き出し方向が変化するように前記上下可動部に対して揺動可能に取り付けられる請求項1又は請求項2に記載のミスト散布システム。
  4. 前記ミスト散布装置は、霧状の水の吹き出し方向が上下方向に変化するように、前記上下可動部に取り付けられる請求項3に記載のミスト散布システム。
  5. 前記ミスト散布装置は、霧状の水の吹き出し方向が水平方向に変化するように、前記上下可動部に取り付けられる請求項3又は請求項4に記載のミスト散布システム。
  6. 前記ミスト散布装置は、前記マストを中心とする周方向に移動可能となるように設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のミスト散布システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のミスト散布システムを用いたミスト散布方法であって、
    建物の建築あるいは解体の作業進捗に基づく建物の最上階の高さ位置の変化に応じて、前記ミスト散布装置を、前記上下可動部と共に前記マストに対して上下方向に移動させて、前記最上階の上方に間隔をあけた位置に配するミスト散布方法。
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