JP2020133313A - ミスト散布システム、及び、ミスト散布方法 - Google Patents
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図1,2に示すように、本実施形態に係るミスト散布システム1は、タワークレーン2と、ミスト散布装置3と、を備える。タワークレーン2は、主に複数階からなる建物Bの建築(建物Bの最上階TFが作業の進捗に応じて高くなる建物Bの建築)に用いられる。図1,2,5〜7における符号F1〜F7は、建築した建物Bの階、あるいは、建築予定の建物Bの階を示している。建物Bの階数は、図示した数に限られない。
ベース部4は、地面や建物Bの所定の階(図1,2においては、第一階F1をなす建物Bの梁7)に対してボルト等によって着脱可能に固定される。
マスト5は、ベース部4から鉛直方向上側に延びる。マスト5は、少なくとも柱状に形成されればよい。マスト5は、例えば内部に空洞を有する筒状に形成されてもよい。また、マスト5は、例えば所定長さのマストピース(単体のマスト)を上部に順次継ぎ足すことでその高さを延長するように構成されてもよい。
これに伴い、建物Bの最上階TFからクレーン本体6Aに至る長さが短くなる。そこで、所定の高さの階(例えば第四階F4)まで建築が完了した際には、図5,6に示すように、タワークレーン2(特にクレーン本体6A)をより高い位置まで移動させる。本実施形態では、タワークレーン2全体を上方に移動させるフロアクライミングを実施する。
次いで、図6に示すように、ベース部4を建物Bの第一階F1から取り外し、昇降装置6Bの動作によってマスト5を上方に移動させる。最後に、ベース部4を、第一階F1よりも高く、かつ、最上階TFよりも低い途中階(図6において第三階F3)に固定することで、フロアクライミングが完了する。
フロアクライミングが完了した後には、昇降装置6Bの支持台23を建物Bの最上階TFから取り外せばよい。
図4において、ミスト散布装置3は、マスト5を中心とする周方向に複数(図示例では四つ)配列されているが、これに限ることはない。
例えば、水タンクを地上からミスト散布装置3の近くまで搬送してよい。この場合、水タンクは、タワークレーン2の揚重装置12や、建築用の仮設エレベータなどを利用して引き上げてもよいし、マスト5の内部の空洞に通すことで引き上げてもよい。
また、水をポンプによって地上からミスト散布装置3まで供給してもよい。なお、ポンプによる水圧が不足する場合には、複数のポンプ及び水槽を利用してもよい。すなわち、ポンプによって所定の階に引き上げられた水を水槽に一時的に貯留し、当該水槽から別のポンプによってさらに上方の階に引き上げてもよい。
ミスト散布方法では、図1,2に例示するように、建物Bの建築の作業進捗に基づく建物Bの最上階TFの高さ位置の変化に応じて、ミスト散布装置3を、昇降装置6Bと共にマスト5に対して上下方向に移動させる。そして、ミスト散布装置3を、最上階TFの上方に間隔をあけた位置に配する。ここで、最上階TFに対するミスト散布装置3の高さ位置は、霧状の水Wを最上階TFにおいて作業員Mが作業する空間(最上階TFの作業空間)に届かせることが可能な位置であればよい。
このため、本実施形態では、第一階F1の上に複数の階(第二階F2、第三階F3、第四階F4)が順次構築されて、建築途中における建物Bの最上階TFが高い位置に変化していく毎に、ミスト散布装置3を昇降装置6Bによって上方に移動させる。
この際、ミスト散布装置3は、例えば図2に示したように、最上階TFの近くに位置してよい。この場合には、ミスト散布装置3から水平方向に吹き出した霧状の水を、最上階TFの作業空間に到達させることができる。
また、ミスト散布装置3は、例えば図7に示すように、最上階TFから上方に遠く離れて位置してもよい。この場合には、霧状の水の吹き出し方向D1が下方に向くように、ミスト散布装置3を昇降装置6Bに対して揺動させることで、ミスト散布装置3から吹き出した霧状の水を、最上階TFの作業空間に到達させることができる。
また、ミスト散布装置3だけを建物Bの最上階TFに移動させる単独の作業が不要となるため、作業現場における作業工数を減らすこともできる。
例えば、ミスト散布装置3が最上階TFに対して上方に遠く離れて位置する場合には、図8に例示するように、吹き出し方向D1が下方に向かうようにミスト散布装置3を揺動させることで、霧状の水を最上階TFに届かせることができる。
また、ミスト散布装置3が、最上階TFに対して近くに位置する場合には、図1,2等に示すように、吹き出し方向D1が最上階TFの面に沿うようにミスト散布装置3を揺動させることで、霧状の水を最上階TFにおいてより遠くまで届かせることができる。
なお、ミスト散布装置3は、例えば、ミスト散布装置3を取り付けた昇降装置6Bの一部(例えば支持台23)が昇降装置6Bの他の部分やマスト5等に対して回転することで、周方向に移動可能とされてもよい。また、ミスト散布装置3が周方向に移動可能とされた構成であっても、ミスト散布装置3は、例えば上記実施形態と同様に、上下可動部6に対して上下方向や水平方向に揺動可能に取り付けられてよい。
このような構成では、上下可動部6を上下方向に移動させる場合と比較して、ミスト散布装置3を素早く上下方向に移動させることができる。また、ミスト散布装置3を上下可動部6に対して下方に素早く移動できるため、ミスト散布装置3のメンテナンスや点検を簡単に行うことも可能となる。
2 タワークレーン
3 ミスト散布装置
4 ベース部
5 マスト
6 上下可動部
6A クレーン本体
6B 昇降装置
11 旋回台
12 揚重装置
23 支持台
24 レール
D1 吹き出し方向
W 霧状の水
B 建物
D1 吹き出し方向
TF 最上階
W 霧状の水
Claims (7)
- ベース部、前記ベース部から鉛直方向上側に延びるマスト、及び、少なくともクレーン本体を含んで前記マストに対して上下移動可能に取り付けられる上下可動部、を備えるタワークレーンと、
前記上下可動部に取り付けられ、前記クレーン本体よりも下側の空間に向けて霧状の水を散布するミスト散布装置と、を備える
ミスト散布システム。 - 前記上下可動部が、前記マスト及び前記クレーン本体を相互に上下方向に移動させるための昇降装置を備え、
前記昇降装置は、前記クレーン本体の下側に配されると共に、前記クレーン本体に対して上下方向に移動可能とされ、
前記ミスト散布装置が、前記昇降装置に設けられている請求項1に記載のミスト散布システム。 - 前記ミスト散布装置は、霧状の水を一方向に吹き出すように構成され、かつ、霧状の水の吹き出し方向が変化するように前記上下可動部に対して揺動可能に取り付けられる請求項1又は請求項2に記載のミスト散布システム。
- 前記ミスト散布装置は、霧状の水の吹き出し方向が上下方向に変化するように、前記上下可動部に取り付けられる請求項3に記載のミスト散布システム。
- 前記ミスト散布装置は、霧状の水の吹き出し方向が水平方向に変化するように、前記上下可動部に取り付けられる請求項3又は請求項4に記載のミスト散布システム。
- 前記ミスト散布装置は、前記マストを中心とする周方向に移動可能となるように設けられている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のミスト散布システム。
- 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のミスト散布システムを用いたミスト散布方法であって、
建物の建築あるいは解体の作業進捗に基づく建物の最上階の高さ位置の変化に応じて、前記ミスト散布装置を、前記上下可動部と共に前記マストに対して上下方向に移動させて、前記最上階の上方に間隔をあけた位置に配するミスト散布方法。
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JP2003301615A (ja) * | 2002-04-10 | 2003-10-24 | Nishimatsu Constr Co Ltd | 塔状構造物の解体装置および塔状構造物の解体方法 |
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