JP4034790B2 - ニューマチックケーソンおよびケーソン躯体の沈下施工方法 - Google Patents

ニューマチックケーソンおよびケーソン躯体の沈下施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、ケーソン躯体を所定の深さに沈下させ、貯水池、地下道等に使用するために好適な比較的浅いニューマチックケーソンと、ケーソン躯体を沈下掘削するために良好な沈下施工方法に関する。
従来、この種の技術としては、例えば図6および図7に示す技術がある。
これら図6および図7に示す従来のニューマチックケーソン33は、第1の躯体34と、第2の躯体40と、第3の躯体41と、頂版43等を備えている。
前記第1の躯体34は、刃口36と、作業室スラブ35と、これら刃口36と作業室スラブ35に囲まれて形成された作業室37とを有している。
前記作業室スラブ35には、マテリアルロック用開口部38と、マンロック用開口部39とが設けられている。
前記第2の躯体40は、作業室スラブ35の上部に構築されている。
前記第3の躯体41は、第2の躯体40の上部に重ね合わせて構築されている。
前記第2,第3の躯体40,41の内部は、作業室スラブ35の上面から第3の躯体41の上面に至る長さに形成された仕切り壁42により仕切られている。
前記頂版43は、図7に示すように、第3の躯体41と仕切り壁42の上部にわたって構築されている。この頂版43には、マテリアルロック用開口部44と、マンロック用開口部45とが設けられている。
前記作業室スラブ35に設けられたマテリアルロック用開口部38には、マテリアルシャフト46が取り付けられている。このマテリアルシャフト46は、頂版43を構築した段階では図7に示すように、この頂版43に設けられたマテリアルロック用開口部44を通過して頂版43の上部に延びる長さに接続される。また、このマテリアルシャフト46の上部には、下ハッチ48と上ハッチ49と手摺50とを有するマテリアルロック47が連設されている。
一方、作業室スラブ35に設けられたマンロック用開口部39には、マンシャフト51が取り付けられている。このマンシャフト51も頂版43を構築した段階では同図7に示すように、頂版43に設けられたマンロック用開口部45を通って頂版43の上部に延びる長さに接続される。また、このマンシャフト51の上部には、マンロック52が連設されている。
前記作業室37には、掘削機53が配置されており、またワイヤロープ55を介して土砂バケット54が投入されている。
この従来のニューマチックケーソン33のケーソン躯体を貯水池等として使用する場合、次のように施工する。
まず、ケーソン躯体を沈下させるべき地盤G上に、支保工、型枠、鉄筋等を組み立て躯体34と作業室スラブ35を構築する。構築後、支保工、型枠等を解体し作業室37から撤去する。
構築時、作業室スラブ35にマテリアルロック用開口部38とマンロック用開口部39とを設ける。
ついで、マテリアルロック用開口部38にはマテリアルシャフト46を取り付け、このマテリアルシャフト46の上部には下ハッチ48と上ハッチ49と手摺50とを有するマテリアルロック47を連設する。また、マンロック用開口部39にマンシャフト51を取り付け、このマンシャフト51の上部にはマンロック52を連設する。
前記作業室37には、掘削機53を配置し、適時に土砂バケット54を投入する。
ついで、掘削機53により作業室37の底部の地盤Gを掘削し、掘削土砂を土砂バケット54に積み込み、その土砂バケット54をワイヤロープ55を介して作業室37からマテリアルシャフト46、マテリアルロック47を通じてケーソン躯体の外部に搬出し、排土する。
このようにして作業室37の底部の地盤Gを掘削し、第1の躯体34をその深さ(H1+H2)にほぼ等しい深さ、沈下させる。
ついで、作業室スラブ35の上部に第2の躯体40と仕切り壁42とを構築する。続いて、再び地盤Gを掘削し、第2の躯体40の深さH3にほぼ等しい深さ、沈下させる。
さらに、第2の躯体40の上部に第3の躯体41を構築する。そして、再び地盤Gを掘削し、第3の躯体41をその深さH4にほぼ等しい深さ、沈下させる。
さらにまた、第3の躯体41と仕切り壁42の上部にわたって頂版43を構築し、この頂版43にマテリアルロック用開口部44とマンロック用開口部45とを設ける。
マテリアルロック47、マンロック52は頂版43構築前に、シャフト46とシャフト51を継ぎ足して、頂版43より上部に設置しておく。
ついで、再び地盤Gを掘削し、頂版43をその厚さH5にほぼ等しい深さ、沈下させる。
以上の沈下掘削作業によりケーソン躯体を、図7に示すように、所定の深さH、沈下させる。
ケーソン躯体の沈下完了後、図7に示すように、作業室37に中詰めコンクリート56を打設する。
また、マテリアルロック47、マテリアルシャフト46、マンロック52およびマンシャフト51等を撤去する。
しかして、沈下されたケーソン躯体を貯水池として使用する場合は、第2,第3の躯体40、41内に形成された空間に貯水する。
ところで、前記従来のニューマチックケーソン33では、第1の躯体34に作業室37を形成している。そして、ケーソン躯体の沈下掘削作業の完了後は、前記作業室37に中詰めコンクリート56を打設し、埋め込んでいる。
したがって、ケーソン躯体の沈下掘削完了後は、作業室37は無駄であり、その分ケーソン躯体の構築費高を招いていた。
しかも、ケーソン躯体の深さHが10〜15m程度と浅いニューマチックケーソン33の場合、通常作業室37の深さH1が2.0〜2.3mである。従来技術では、前記作業室37の深さH1にほぼ相当する深さを余掘りするようにしているので、その分工事費が高くなる。
さらに、従来技術ではケーソン躯体を1ロットずつ構築・沈下掘削する作業を交互に行うようにしている。その結果、工期が長く、かつ艤装設備や加減圧装置等の存置期間が長くなり、コストアップの要因となっていた。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、ケーソン躯体の構築後の無駄な部分を省き、ケーソン躯体の構築費を節減し得るニューマチックケーソンを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ケーソン躯体の沈下掘削作業の能率を高め、コストダウンを図り得るケーソン躯体の沈下施工方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、軟らかい地盤であっても、ケーソン躯体の沈下掘削作業を安全に行い得るケーソン躯体の沈下施工方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明では、刃口4とケーソン躯体内作業室5とを有する躯体3と、マテリアルロック用開口部11とマンシャフト用開口部12とを有しかつ前記躯体3の上方に一体に形成された頂版10とによりケーソン躯体2を構築し、前記マテリアルロック用開口部11に、上部にマテリアルロック14を有するマテリアルシャフト13を取り付け、前記マンシャフト用開口部12には内部に昇降設備19を有しかつ上部に作業員出入り用のハッチ20を有するマンシャフト18を取り付け、前記躯体3には所要の間隔を介し仕切り壁6が形成され、各仕切り壁6と地盤G間に掘削機用の通過口7が形成され、沈下後に、地盤の直上に刃口4および仕切り壁6と一体となるように構築される底版31を有し、前記頂版10上にマンロックを構築し、このマンロックに圧気扉24を有する出入り口23を設けている。
発明の請求項記載の発明は、ケーソン躯体を沈下させるべき地盤G上に、請求項1記載のニューマチックケーソン1を構築し、この構築にあたりニューマチックケーソン1の各仕切り壁6の下部に不連続にサンドル30または支保工を設置し、ついで、ニューマチックケーソン1におけるケーソン躯体2の沈下掘削作業を、所定の深さH’に至るまで連続して行い、ケーソン躯体2を所定の深さH’に沈下させた後、ケーソン躯体2における躯体3の沈下後に、地盤の直上に刃口4および仕切り壁6と一体になるように底版31を構築するようにしている。
請求項1記載の発明では、刃口4とケーソン躯体内作業室5とを有する躯体3と、マテリアルロック用開口部11とマンシャフト用開口部12とを有しかつ前記躯体3の上方に一体に形成された頂版10とによりケーソン躯体2を構築している。また、前記マテリアルロック用開口部11に、上部にマテリアルロック14を有するマテリアルシャフト13を取り付け、前記マンシャフト用開口部12には内部に昇降設備19を有しかつ上部に作業員出入り用のハッチ20を有するマンシャフト18を取り付けている。しかして、刃口と作業室スラブとに囲まれた作業室を除去している。また、頂版10の直上にマンロックを設けている。したがって、本発明の請求項1記載の発明によれば、ケーソン躯体2に無駄な部分がないため、ケーソン躯体2の構築費を節減し得る効果がある。また、掘削機は通過口7を介し地盤G上を自由に走行し、掘削作業を行うことができる。
また、請求項記載の発明では、ケーソン躯体を沈下させるべき地盤G上に、請求項1または2記載のニューマチックケーソン1を構築し、ついでニューマチックケーソン1におけるケーソン躯体2の沈下掘削作業を、所定の深さH’に至るまで連続して行うようにしている。その結果、従来の刃口と作業室スラブに囲まれた作業室の深さの掘削が不要になったことと、ケーソン躯体2の深さH’にほぼ等しい深さを連続的に沈下掘削するため、作業能率を高めることができることとが相俟ち、工期を短縮でき、艤装設備や加減圧装置等の存置期間をも短縮できるので、工事費を大幅に削減し得る効果がある。また、掘削機は通過口7を介し地盤G上を自由に走行し、掘削作業を行うことができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の第1の実施例を示すもので、図1は縦断側面図、図2は図1のA−A線横断平面図、図3はこの第1の実施例のニューマチックケーソンにおいて、ケーソン躯体を沈下掘削する過程を示す縦断側面図、図4はケーソン躯体を貯水池等に使用可能に完成された状態の縦断側面図である。
これら図1〜図4に示す第1の実施例におけるニューマチックケーソン1は、下方に構築された躯体3と、その上方に一体的に構築された躯体3’と、頂版10と、管理室21等を有して構成されている。前記躯体3、3’と、頂版10とで、平面から見て矩形のケーソン躯体2が構成されている。なお、最初に構築する躯体3を最初から躯体3’分まで一挙に長く構築することも可能である。
前記躯体3には、図1に示すように、刃口4と、ケーソン躯体内作業室5と、所要の間隔をおいて設けられた仕切り壁6と、各仕切り壁6と地盤G間に設けられた掘削機用の通過口7とが形成されている。
その上方に構築された躯体3’には、図1に示すように、下方の躯体3に設けられた仕切り壁6に接合される仕切り壁9が形成されている。
前記頂版10には、図1および図2に示すように、2個のマテリアルロック用開口部11と、1個のマンシャフト用開口部12とが設けられている。これらの開口部は、図2に示すように、平面から見て千鳥状に設けられている。
各マテリアルロック用開口部11には、図1に示すように、マテリアルシャフト13が取り付けられている。各マテリアルシャフト13の上部には、下ハッチ15と、上ハッチ16と、手摺17とを備えたマテリアルロック14が連設されている。
前記マンシャフト用開口部12には、図1に示すように、内部に昇降設備19として階段を備えたマンシャフト18が取り付けられている。このマンシャフト18の上部には、ワン型ハッチ20が連設されている。なお、マンシャフト18はスラブ10より下方が、人間の昇降のためのガイドであり手摺構造のものでも良い。マテリアルシャフト13はスラブ10より下向がバケット26のガイドであり鉄筋やアングル等で格子状等に製作しても良い。又、マンシャフト18の下端から地面まで脱着可能な梯子等を使用する。
前記管理室21の下方には、図1に示すように、頂版10上において、前記ワン型ハッチ20が設置されており、管理室内部22を通じてワン型ハッチ20に出入りし得るようになっている。この管理室21には、出入り口23が設けられている。この出入り口23には、圧気扉24が取り付けられている。
ケーソン躯体2の内部と管理室内部22にわたって、加減圧装置(図示せず)が装備されている。この加減圧装置は、ケーソン躯体2の外部から制御し得るようになっている。
前記ケーソン躯体内作業室5には、図1および図3に示すように、掘削機25が配置されている。この掘削機25は、地盤G上を自由に走行し、地盤Gを掘削するようになっている。
また、ケーソン躯体内作業室5には図1および図3に示すように、ワイヤロープ27を介して土砂バケット26が投入されている。この土砂バケット26は、掘削土砂を積み込み、マテリアルシャフト13およびマテリアルロック14を通じてケーソン躯体2の外部に搬出するようになっている。
ところで、この第1の実施例のニューマチックケーソン1において、ケーソン躯体2の深さをH’とするとき、このケーソン躯体2の深さH’を、図7に示す従来のニューマチックケーソン33のケーソン躯体の深さHに対して、次の数1に示す関係に形成している。
[数1]
H’≒H−H1
ただし、H1は作業室37の深さを示す。
すなわち、この第1の実施例では、従来のニューマチックケーソン33における作業室スラブと刃口とによって囲まれた作業室を、ケーソン躯体を貯水池等として使用可能に完成させた状態では、不要な部分とみなして除去している。その結果、ケーソン躯体2の構築費を節減することができる。
次に、前記ニューマチックケーソン1の作用に関連して、本発明ケーソン躯体の沈下施工方法の一例を説明する。
まず、ケーソン躯体2を構築すべき地盤Gが軟らかい場合は、予め刃口4の下部や仕切り壁6の下部に当たる位置の地盤Gを、適当な幅と深さで地盤改良を行う。その改良された地盤を図3に符号28で示す。
また、刃口4の部分は地盤Gとの接地面積が狭いため、図3に示すように、刃口4の下部に当たる位置に沈下調整手段として、沈下調整材29を設けておく。
さらに、仕切り壁6の下部に当たる位置には、不連続にサンドル30を組み、掘削機25が通過・走行できるようにするとともに、接地面積を広くしておく。なお、このサンドル30に代えて支保工を設置しても良い。
次に、躯体3を構築する。この躯体3を構築すると同時に、刃口4、ケーソン躯体内作業室5および仕切り壁6を形成する。各仕切り壁6を形成するに当たっては、下部に掘削機用の通過口7を確保し得る長さに形成する。
ついで、躯体3の上部に躯体3’を構築する。この躯体3’を構築するに当たっては、下方の躯体3内の各仕切り壁6に接合させて仕切り壁9を形成する。
さらに、躯体3’の上部に、頂版10を構築すると同時に、この頂版10にこの実施例では2個のマテリアルロック用開口部11と、1個のマンシャフト用開口部12を形成する。
前記下方の躯体3と、その上方に構築された躯体3’と、頂版10とを順次構築して行くことによって、ケーソン躯体2を完成させる。
次に、頂版10上にマンロックとしての管理室21を構築し、管理室21内にマンシャフト用開口部12を構築する。この管理室21には、管理室内部22と、出入り口23とを形成する。
ついで、各マテリアルロック用開口部11にマテリアルシャフト13を取り付ける。さらに、各マテリアルシャフト13の上部には、下ハッチ15と上ハッチ16と手摺17とを有するマテリアルロック14を連設する。
また、マンシャフト用開口部12には、内部に昇降設備19を備えたマンシャフト18を取り付ける。このマンシャフト18の上部には、ワン型ハッチ20を連設する。
さらに、管理室21の出入り口23には、圧気扉24を取り付ける。
さらにまた、ケーソン躯体2の内部と管理室内部22とにわたって、加減圧装置(図示せず)を取り付け、ニューマチックケーソン1を完成させる。
次に、ケーソン躯体内作業室5に分割された掘削機25を投入する。そして掘削機を組立てる。この掘削機25による地盤Gの掘削に先駆けてケーソン躯体2の内部に圧縮空気を送り、加圧する。この時点から掘削機25によるケーソン躯体内作業室5の底部の地盤Gの掘削を開始する。
掘削土砂を掘削機25により土砂バケット26に積み込み、その土砂バケット26をワイヤロープ27を介してクレーン(図示せず)で吊り上げ、マテリアルシャフト13およびマテリアルロック14を経由してケーソン躯体2の外部に搬出し、排土する。
このようにして、ケーソン躯体内作業室5の底部の地盤Gを掘削し、ケーソン躯体2を沈下させて行く。
沈下抵抗が大きくなった場合は、サンドル30を撤去したり、沈下調整材29を撤去し、沈下抵抗を減少させる。
作業員がケーソン躯体内作業室5で掘削機25の運転や点検・修理したり、サンドル30や沈下調整材29を撤去するなどのため、ケーソン躯体内作業室5に降りるときは、次のようにして行う。
まず、管理室21の出入り口23の圧気扉24を開け、作業員が管理室内部22に入り、圧気扉24を閉める。作業員が入室後、管理室内部22の気圧をケーソン躯体内作業室5の気圧まで増圧する。
ついで、作業員はワン型ハッチ20を開け、マンシャフト18内の昇降設備19を通過し、マンシャフト18の下部と地盤G間に掛け渡した梯子(図示せず)を使ってケーソン躯体内作業室5に降り、必要な作業を行う。作業員が作業室5から地上に出る場合はシャフト18の昇降設備19を使用しワン型ハッチ20を通過し、ワン型ハッチ20を閉め管理室内部22を減圧し圧気扉24を開けて外に出る。前述の沈下掘削作業を、ケーソン躯体2が所定の深さH’に沈下するまで連続して行う。
前述の沈下掘削作業を、ケーソン躯体2が所定の深さH’に沈下するまで連続して行う。
ケーソン躯体2を所定の深さH’まで沈下させた後、ケーソン躯体内作業室5から掘削機25や土砂バケット26等をケーソン躯体2の外部に撤去する。
ついで、図4に示すように、ケーソン躯体2における躯体3の刃口4の部分に底版31を構築する。底版31は、図4から明らかなように、刃口4、仕切り壁6と接合し、一体化される。
底版31を構築後、断気を行う。ついで、マテリアルロック14、マテリアルシャフト13、ワン型ハッチ20およびマンシャフト18等を撤去する。
以上により、ニューマチックケーソン1のケーソン躯体2を所定の深さH’に沈下させ、貯水池等として利用するための作業が完了する。
以上説明したところからも分かるように、この第1の実施例では、従来のニューマチックケーソンにおける作業室スラブと刃口とに囲まれた作業室を除去している。その結果、作業室の深さにほぼ相当する深さの余掘りを省略することができる。したがって、工期を短縮することができる外、コストダウンを図ることができる。
また、この第1の実施例では、ケーソン躯体を沈下させるべき地盤G上に、躯体3とその上方の躯体3’と頂版10とを有するケーソン躯体2を構築しておき、このケーソン躯体2を沈下させるための沈下掘削作業を、所定の深さH’に至るまで連続的に行う。これにより、ケーソン躯体2の沈下掘削作業を能率的に行うことができる。その結果、諸設備の使用期間を短縮することができるため、設備の使用損料を安く抑えることができ、コストを削減できるし、工期を短縮することができる。
次に、図5は本発明の第2の実施例を示す縦断側面図である。
この図5に示す第2の実施例のニューマチックケーソン1では、前記第1の実施例における管理室に代えて、マンシャフト18の上部にマンロック20’が連設されている。
このマンロック20’には、加減圧装置(図示せず)が接続されている。
この第2の実施例では作業員が高気圧状態のケーソン躯体内作業室5に入るときは、まず大気圧のマンロック20’に入る。ついで、マンロック20’のハッチを閉め、マンロック20’内の気圧をケーソン躯体内作業室5の気圧まで加圧する。その後、マンシャフト18側のハッチを開け、マンシャフト18に入り、昇降設備19を使っており、マンシャフト18と地盤G間に掛け渡した梯子(図示せず)を渡ってケーソン躯体内作業室5に入り、仕事をする。
反対に、作業員が高気圧状態のケーソン躯体内作業室5からケーソン躯体2の外部に出るときは、マンロック20’内の気圧をケーソン躯体内作業室5の気圧まで加圧しておき、ケーソン躯体内作業室5から前記梯子や昇降設備19を登り、マンシャフト18を通ってマンロック20’内に入り、マンシャフト18側のハッチを閉め、マンロック20’内を大気圧まで減圧する。ついで、マンロック20’の外部側のハッチを開け、ケーソン躯体2の外部に出る。
この第2の実施例によれば、管理室がない場合に、マンシャフト18の上部にマンロック20’を設けているので、管理室等の構造物を必要としないケーソン躯体の構築で工程の短縮やコストの節減を図ることができる。
なお、この第2の実施例の他の構成,作用については、前記第1の実施例と同様である。
本発明の第1の実施例を示す縦断側面図である。 図1のA−A線横断平面図である。 第1の実施例のニューマチックケーソンにおいて、ケーソン躯体を沈下掘削する過程を示す縦断側面図である。 第1の実施例のニューマチックケーソンにおいて、ケーソン躯体を貯水池等に使用可能に完成させた状態の縦断側面図である。 本発明の第2の実施例を示す縦断側面図である。 従来のニューマチックケーソンにおいて、ケーソン躯体の沈下掘削の過程を示す縦断側面図である。 図6に続くケーソン躯体の沈下掘削の過程を示す縦断側面図である。
符号の説明
1 ニューマチックケーソン
2 ケーソン躯体
3、3’ 躯体
4 刃口
5 ケーソン躯体内作業室
10 頂版
11 マテリアルロック用開口部
12 マンシャフト用開口部
13 マテリアルシャフト
14 マテリアルロック
18 マンシャフト
20 ワン型ハッチ
21 管理室
23 出入り口
24 圧気扉
25 掘削機
28 改良された地盤
29 沈下調整手段としての沈下調整材
30 サンドル
31 底版
20’ マンロック
G 地盤
H’ ケーソン躯体の深さ

Claims (2)

  1. 刃口(4)とケーソン躯体内作業室(5)とを有する躯体(3)と、マテリアルロック用開口部(11)とマンシャフト用開口部(12)とを有しかつ前記躯体(3)の上方に一体に形成された頂版(10)とによりケーソン躯体(2)を構築し、
    前記マテリアルロック用開口部(11)に、上部にマテリアルロック(14)を有するマテリアルシャフト(13)を取り付け、前記マンシャフト用開口部(12)には内部に昇降設備(19)を有しかつ上部に作業員出入り用のハッチ(20)を有するマンシャフト(18)を取り付け、
    前記躯体(3)には所要の間隔を介し仕切り壁(6)が形成され、各仕切り壁(6)と地盤G間に掘削機用の通過口(7)が形成され、
    沈下後に、地盤の直上に刃口(4)および仕切り壁(6)と一体となるように構築される底版(31)を有し、
    前記頂版(10)上にマンロックを構築し、このマンロックに圧気扉(24)を有する出入り口(23)を設けた、
    ことを特徴とするニューマチックケーソン。
  2. ケーソン躯体を沈下させるべき地盤(G)上に、請求項1記載のニューマチックケーソン(1)を構築し、
    この構築にあたりニューマチックケーソン(1)の各仕切り壁(6)の下部に不連続にサンドル(30)または支保工を設置し、
    ついで、ニューマチックケーソン(1)におけるケーソン躯体(2)の沈下掘削作業を、所定の深さ(H’)に至るまで連続して行い、
    ケーソン躯体(2)を所定の深さ(H’)に沈下させた後、ケーソン躯体(2)における躯体(3)の沈下後に、地盤の直上に刃口(4)および仕切り壁(6)と一体になるように底版(31)を構築する、
    ことを特徴とするケーソン躯体の構築方法。
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