JP3438492B2 - 単結晶の引上げ方法 - Google Patents

単結晶の引上げ方法

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JP3438492B2
JP3438492B2 JP29745796A JP29745796A JP3438492B2 JP 3438492 B2 JP3438492 B2 JP 3438492B2 JP 29745796 A JP29745796 A JP 29745796A JP 29745796 A JP29745796 A JP 29745796A JP 3438492 B2 JP3438492 B2 JP 3438492B2
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雅規 木村
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    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
    • C30B15/30Mechanisms for rotating or moving either the melt or the crystal
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばチョクラル
スキー法(CZ法)の単結晶引上げ方法に係り、重量の
重い単結晶を機械的に保持し、安全かつ確実に引上げる
場合において、特に結晶保持の際の成長結晶直径の変動
を減少させ、精度良く成長させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン等の半導体材料の融液を
収容したルツボから単結晶を引上げ育成する方法とし
て、本出願人は例えば特願平8−212055号のよう
な改良技術を提案している。この技術による単結晶の引
上げ方法は、図4に示すように、ワイヤ51下端の吊り
具52に吊持される種結晶53を不図示のルツボ内の原
料融液に接触させ、吊り具引上げ機構54によって種結
晶53を引上げることで種結晶53の下方に単結晶Cを
成長させるような製造方法において、不図示の昇降機構
によって昇降自在な昇降体56上に保持ケース57を取
付け、この保持ケース57内にワイヤ51を巻上げる前
記吊り具引上げ機構54を設けるとともに、保持ケース
57の下方には、シリンダユニット58、58の作動に
よって下端部が開閉自在な吊持具60、60を取付け、
当初、吊り具52によって単結晶Cを引上げ、単結晶C
が成長して重量が重くなった時点で、吊り具52による
引上げから吊持具60、60による引上げに移行するよ
うにしている。
【0003】すなわち、当初は昇降体56の位置を固定
したまま吊り具52で吊持する種結晶53を原料融液に
接触させ、吊り具引上げ機構54によって吊り具52を
引上げると、図4(A)に示すように、種結晶53の下
方に、種絞り59、凹凸部Ckに引続いて単結晶Cが形
成される。
【0004】そして、図4(B)に示すように、凹凸部
Ckが所定の位置まで上昇すると、(C)に示すよう
に、吊持具60、60が作動して下端部が凹凸部Ckの
凹部に非接触状態で近接し、その後、(D)に示すよう
に、昇降体56が上昇を開始するとともに、吊り具引上
げ機構54が逆転作動して昇降体56に対して相対的に
単結晶Cを降下させ、凹凸部Ckの凸部を吊持具60、
60上に載せるように接触させる。
【0005】この間、図5に示すように、昇降体56の
上昇速度をVbとし、昇降体56に対する吊り具52の
相対速度をVaとした場合、トータル速度Vt=Vb±
Va(−Vaは吊り具52が昇降体56に対して相対的
に降下)が一定となるように制御され、またこのような
制御の後半の段階で、例えばx位置で凹凸部Ckが吊持
具60、60に接触し、y位置までの間に吊持具60、
60に対して単結晶Cの全荷重のうち所定割合を移行
し、y位置で吊り具52の移動を停止して、吊り具引上
げ機構54による引上げから吊持具60、60よる引上
げ(昇降体56の上昇)に移行するようにしている(図
4(E))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記技術では、引上げ
手段を吊り具から吊持具に移行させる際、トータル速度
Vt=Vb±Vaを一定に制御しているため、結晶の実
際の引上げ速度(成長速度)が常に所望速度Vで一定と
なり、例えば結晶直径等の精度を良好に成長させるのに
効果的であるが、本発明者等が更に実験的研究を重ねた
結果、吊持具に荷重が移行する時点(x位置)から、上
記制御条件を変更した方が、結晶精度、特に成長結晶の
直径精度が更に良好になることを見出した。そこで本発
明は、特に上記技術の引上げ手段移行の後半の段階で、
単結晶を一層精度良く成長させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は請求
項1において、吊り具によって吊持される種結晶の下方
に単結晶を成長させ、前記吊り具によって結晶を所定の
位置まで引上げた後、吊持具を閉じて結晶の所定部に臨
ませ、引上げ手段を吊り具から吊持具に移行させつつ、
同時に結晶と吊持具を上下に相対移動させて結晶荷重を
吊り具から吊持具に移行させるようにした単結晶の引上
げ方法において、吊り具の荷重が吊持具に移行するまで
は、吊持具に対する吊り具の相対的な上昇・降下速度V
aと、吊持具の上昇速度Vbのトータル速度Vt=Vb
±Vaを所望速度Vに等しく設定して一定とし、荷重が
移行し始めた時点からVt<Vに設定し、所定割合の荷
重の移行が終えた時点でVb=Vに設定して引上げるよ
うにした。
【0008】すなわち、本発明者等が実験を繰返した結
果、単結晶の荷重が吊持具に移行し始めた初期の段階
(図5のx位置)から、結晶の実際の引上げ速度は吊持
具の上昇速度Vbに依存する傾向が強くなり、結晶荷重
が吊持具に僅かに移行しただけで、結晶はVbに近い速
度で引上げられることが判った。そしてこの傾向は、吊
持具に変形とか保持部の滑り等がない場合に、一層顕著
であり、また吊持具に変形、滑り等がある場合でも、少
なからずこの傾向が見られた。
【0009】このため、図5のx位置からVt=Vb±
Vaを一定に保持して引上げると、所望の引上げ速度V
より大きく設定しているVbによって、実際の引上げ速
度が所望の引上げ速度Vより大きくなりすぎ、このよう
に実際の引上げ速度と設定の引上げ速度が異なると、結
晶の変形が生じ、変形の度合いによっては、例えば結晶
の成長の中断、直径割れによる歩留り低下、結晶に含有
される酸素等の不純物濃度分布の変動等を引き起こし、
好ましくない。
【0010】そこで、上記のように吊り具の荷重が吊持
具に移行するまでは、トータル速度Vtを所望速度Vに
等しく設定するが、荷重が移行し始めた時点からVt<
Vに設定して引上げることによって、これらの不具合を
解消するのである。
【0011】また本発明の請求項2では、吊持具の変形
等が少ない場合は、前記Vt<Vの領域でVb=Vに設
定するようにした。
【0012】ここで前述のように、吊持具に変形、滑り
がない場合は、結晶の引上げ速度が吊持具の上昇速度V
bに依存する傾向が最も強くなり、荷重が吊持具に僅か
に移行しただけでVbにほぼ等しい速度で引上げられ
る。このため、荷重が吊持具に移行した段階(図5のx
位置)でVb=Vとし、これに合せてVa=0とすれば
良いことになるが、この時点でVa=0にすると結晶荷
重を吊持具に移行出来なくなる。
【0013】そこで、荷重を移行し始める時点からVb
=Vとし、Vaについては所定割合の荷重が移行される
まで、継続してマイナス(降下)方向を維持し、所定割
合の荷重が移行されたなら、Va=0とし、以降、V=
Vbとして引上げる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで、図1は単結晶引上
げ装置の要部を示す構成概要図、図2は本発明の引上げ
方法による吊り具と吊持具の速度関係を示すグラフであ
る。
【0015】本発明の単結晶の引上げ方法は、例えば半
導体材料であるシリコン結晶を育成するいわゆるチョク
ラルスキー法(CZ法)のような単結晶引上げ法におい
て、特に重量の重い単結晶を安全かつ確実に、しかも精
度良く成長させるのに適した引上げ方法であり、本引上
げ方法に使用する装置の概要を図1に基づいて説明す
る。
【0016】引上げ装置1は、不図示のルツボを収容す
る不図示の下部チャンバと、この下部チャンバの上部に
取付けられる伸縮自在なベローズチャンバ2と、このベ
ローズチャンバ2の上部に取付けられる昇降体3を備え
ており、この昇降体3は昇降機構4によって上下動自在
にされるとともに、昇降体3の上部には、筒状の軸受部
3aによって回転自在に支持される保持ケース5が設け
られている。
【0017】そして前記昇降機構4は、駆動モータ6に
よって軸回りに回転するボールネジ7と、このボールネ
ジ7に螺合する昇降体3の螺合部3rと、昇降体3の昇
降動をガイドするガイドバー8を備え、ボールネジ7を
回転させることでベローズチャンバ2を伸縮させながら
昇降体3を昇降動させるようにしている。
【0018】また、前記保持ケース5は、回転機構10
によって垂直中心軸まわりに回転自在にされている。す
なわち、この回転機構10は、昇降体3の一端側上部に
取付けられる回転モータ11と、この回転モータ11の
出力軸に取付けたプーリ12及び保持ケース5外周に一
体的に設けた大径のプーリ13にかけてその周囲に巻回
させるベルト14を備え、回転モータ11を駆動するこ
とで保持ケース5を垂直中心軸まわりに回転させること
が出来るようにされている。
【0019】また、前記保持ケース5の上部には、吊り
具引上げ機構15と荷重測定機構16が設けられてい
る。そして、吊り具引上げ機構15は、先端に吊り具1
7を取付けたワイヤ18をモータ19の駆動で巻上げる
巻上げプーリ20と、ガイドプーリ21を備えており、
吊り具17の先端部には、種結晶22が保持されてい
る。
【0020】また、荷重測定機構16は、ガイドプーリ
21を支持するアーム23と、このアーム23の基端側
を枢支する支持部材24と、アーム23の先端側を載置
せしめるロードセル25を備え、吊り具引上げ機構15
によって単結晶Cを引上げる際、ガイドプーリ21、ア
ーム23を介してロードセル25にかかる荷重を測定す
ることで、単結晶Cの荷重を測定するようにしている。
【0021】また、保持ケース5の中間部には、吊持具
駆動機構26が設けられている。この吊持具駆動機構2
6は、保持ケース5に取付けられる一対の開閉シリンダ
ユニット27、27と、この開閉シリンダユニット2
7、27のシリンダロッド先端に連結される一対の吊持
具28、28を備えており、この吊持具28、28は、
中間部がピン30で枢支されるハサミ構造とされてい
る。すなわち、開閉シリンダユニット27、27の作動
によって、吊持具28、28下端の結晶保持部28a、
28aが開閉する。
【0022】そして以上のような昇降機構4の駆動モー
タ6、及び回転機構10の回転モータ11、及び吊り具
引上げ機構15のモータ19、及び荷重測定機構16の
ロードセル25、及び吊持具駆動機構26の開閉シリン
ダユニット27には、不図示の制御装置が接続されてお
り、これらを同期して制御出来るようにしている。
【0023】次に、以上のような引上げ装置による単結
晶の引上げ方法について説明する。まず、吊り具17に
保持される種結晶22をルツボの原料融液に接触させ、
回転機構10の回転モータ11を作動させて保持ケース
5を静かに回転させつつ吊り具引上げ機構15によって
ワイヤ18を所定速度で巻上げる。そして、種結晶22
の下方に種絞り29、凹凸部Ckに引続く単結晶Cを成
長させる。
【0024】次いで、凹凸部Ckが所定の位置まで引上
げられると、開閉シリンダユニット27、27が作動し
てそれまで開いていた吊持具28、28が閉じられ、結
晶保持部28a、28aの先端が凹凸部Ckの凹部に非
接触状態で近接する。そしてこの結晶保持部28a、2
8aの上部に、凹凸部Ckの凸部を臨ませるようにす
る。
【0025】結晶保持部28a、28aが閉じられる
と、同時に引上げ手段の切り替え移行が開始される。す
なわち、それまで停止していた昇降体3が上昇を開始
し、吊持具28、28が徐々に上昇を始めるとともに、
吊り具17の引上げ速度が徐々に減速され始める。そし
てこの引上げ手段の移行が開始されてからの速度変化の
状態は、図2のグラフに示す通りである。
【0026】ここで、図2のVaは吊持具28に対する
吊り具17の相対速度であり、Vbは吊持具28(昇降
体3)の上昇速度である。またグラフ中のa位置は引上
げ手段の切換え操作開始位置、b位置はVa、Vbが一
定になる位置、c位置は吊り具17にかかる結晶荷重が
吊持具28に移行し始める位置、d位置は吊持具28に
所定割合の荷重が移行した位置、e位置は引上げの切換
え操作が終了した位置である。
【0027】すなわち、a位置から吊持具28が上昇を
開始し、吊り具17が減速を始めると、当初の間、両者
のトータル速度Vt=Vb+Vaが所望速度Vに等しく
一定になるよう制御され、また、a−b間でVaがマイ
ナスになる(吊持具28に対して吊り具17が降下す
る)と、Vt=Vb−Vaが所望速度Vに等しく一定に
なるよう制御される。そして結晶保持部28aの上方に
位置していた凹凸部Ckの凸部が結晶保持部28aに接
近し始める。ここまでの手順は従来と同様であり、ま
た、a−b間の傾きが任意に設定出来る点についても従
来通りである。
【0028】c位置で結晶荷重が吊持具28に移行し始
めてから、本発明ではVt<V(但し、Vt=Vb−V
a)に設定して引上げる。すなわち、従来の方法では、
c位置からもVt=Vに設定してのパターンで引上げ
ていたものであるが、本発明者等は、のパターンより
トータル速度Vtを少なくした方が一層精度良く成長さ
せることが出来るという知見を得て改良したものであ
る。
【0029】すなわち、前述のように、結晶荷重が移行
を開始するc位置から、実際の引上げ速度はVbに大き
く依存するようになり、目標とする引上げ速度Vより大
きくなり過ぎる。そしてこの傾向は、特に吊持具28の
変形、凹凸部Ckとの滑りがない場合は一層強まり、こ
の場合は、のパターンのように、c位置から直ちにV
b=V一定に設定することが好ましい。また吊持具28
に変形等がある場合でも、少なからず上記のような傾向
を示す。
【0030】これは、吊持具に変形等が全くない場合に
は、わずかな結晶荷重が吊持具に移行しただけで、結晶
は吊持具に対して下方向には移動できなくなるためであ
ると考えられる。すなわち、結晶が吊持具に対して下方
向に移動できるためには、吊持具と結晶の接触部にずれ
等が生じる必要があるが、吊持具に変形等の全くない場
合には、このような現象は生じないからである。一方、
吊持具に変形が生じる場合には、前述のようにVbの影
響を強く受けることに変わりないが、吊持具の変形等の
影響で結晶が吊持具に対して下方向に多少移動すること
になる。したがって、Vbを所望速度Vよりも大きく設
定することで、この下方向への移動分を補正する必要が
ある。
【0031】そして、図2のc位置からVt=Vb−V
aを一定に保持して引き上げる場合、Vaは結晶荷重を
吊持具に移行させるためにVa>0である。したがっ
て、Vbは常にVよりも大きな値を取ることになるの
で、実際の引上げ速度が所望引上げ速度より大きくなっ
てしまう。このような理由から、吊持具に変形等がない
場合には、Vb>Vであるために、結晶は所望速度より
速く引き上げられることになる。吊持具に変形等がある
場合でも、その変形分を補正する程度の速度をVbに加
えるだけでよいので、Vtを一定で引き上げると、実際
の結晶引上げ速度は所望速度より速くなってしまう。
【0032】そこで、本発明では、吊持具28に変形等
がある場合は、との中間領域であるA領域となるよ
うVt<Vとして引上げる。また、吊持具28に変形等
がない場合は、のパターンで引上げる。ここで、A領
域の具体的な最適位置は、吊持具28の強度、移行時の
結晶重量等の関係から、実験等で経験的に求め設定する
のが好ましい。
【0033】この間、吊り具17の速度Vaは、従来通
りマイナス側(降下)に保持し、吊り具17にかかる結
晶荷重を吊持具28に移行させる。そしてこの荷重に移
行割合は任意であるが、割合をあまり大きくするとワイ
ヤ18の弛み等が生じて好ましくないので、例えば吊り
具17にかかっていた荷重の1〜50%を移行する。そ
して所定割合の荷重が移行されると、Vaをゼロにし、
との中間領域に設定している場合は、VbをVにし
て引上げ手段の切換えを完了する。
【0034】
【実施例】次に本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。 (実施例)図3に示すの引上げパターンで6″φの
結晶を成長させ、引上げ途中で、吊り具17から吊持具
28に引上げ手段を移行した。この際、変形等の少ない
吊持具28と変形等のある吊持具28の2種類を使用し
て、移行部分における結晶の変形の度合いを測定した。
【0035】この結果、変形等のない吊持具28での
パターンで引上げた時、結晶直径の変動は−0.2mmで
あり、のパターンで引上げた時、結晶直径の変動は−
9.0mmであった。また、変形等のある吊持具28で
のパターンで引上げた時、結晶直径の変動は+3.2mm
であり、のパターンで引上げた時、結晶直径の変動は
−6.0mmであった。
【0036】従って、変形等のない吊持具28による場
合は、のパターンが有効であり、変形等のない吊持具
28による場合は、との中間領域であるA領域が有
効であることが立証された。
【0037】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の
特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一
な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかな
るものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、請求項1のよう
に、吊り具による引上げから吊持具による引上げに移行
するような引上げ方法において、吊り具の荷重が吊持具
に移行するまでは、吊持具に対する吊り具の相対的な上
昇・降下速度Vaと、吊持具の上昇速度Vbのトータル
速度Vt=Vb±Vaを所望速度Vに等しく設定して一
定とし、荷重が移行し始めた時点からVt<Vに設定し
て引上げるようにしたため、最初から最後までトータル
速度をV一定で引上げる方法に較べて、より精度良く成
長させることが出来、例えば結晶の変形によって結晶成
長の中断を余儀なくされたり、直径割れによって歩留り
が低下したり、酸素等の含有不純物分布濃度の変動等を
招くような不具合を防止出来る。また請求項2のよう
に、吊持具の変形等が少ない場合は、Vt<Vの領域で
Vb=Vに設定することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】単結晶引上げ装置の要部を示す構成概要図であ
る。
【図2】本発明の引上げ方法による吊り具と吊持具の速
度関係を示すグラフであり、Vaは吊持具に対する吊り
具の相対上昇・降下速度、Vbは吊持具の上昇速度であ
る。
【図3】実施例における具体的な引上げ速度の一例であ
る。
【図4】(A)〜(E)は、従来の引上げ方法を説明す
る作用図である。
【図5】従来の引上げ方法による吊り具と吊持具の速度
関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1…引上げ装置、 2…ベローズチ
ャンバ、3…昇降体、 3a…
軸受部、3r…螺合部、 4…昇
降機構、5…保持ケース、 6…駆
動モータ、7…ボールネジ、 8…
ガイドバー、10…回転機構、 1
1…回転モータ、12…プーリ、
13…プーリ、14…ベルト、
15…吊り具引上げ機構、16…荷重測定機構、
17…吊り具、18…ワイヤ、
19…モータ、20…巻上げプーリ、
21…ガイドプーリ、22…種結晶、
23…アーム、24…支持部材、
25…ロードセル、26…吊持具駆
動機構、 27…開閉シリンダユニット、
28…吊持具、 28a…結晶保
持部、29…種絞り、 30…ピ
ン、51…ワイヤ、 52…吊り
具、53…種結晶、 54…吊り
具引上げ機構、56…昇降体、
57…保持ケース、58…シリンダユニット、
59…種絞り、60…吊持具、C…単結晶、
Ck…凹凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 雅規 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 半導体株式会社 半導体磯部研究所内 (72)発明者 村岡 正三 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 半導体株式会社 半導体磯部研究所内 (56)参考文献 特開 平10−101473(JP,A) 特開 平3−285893(JP,A) 特開 平3−295893(JP,A) 特開 平10−36187(JP,A) 特開 平9−2893(JP,A) 特開 平7−172981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 15/32 C30B 29/06 502

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り具によって吊持される種結晶の下方
    に単結晶を成長させ、前記吊り具によって結晶を所定の
    位置まで引上げた後、吊持具を閉じて結晶の所定部に臨
    ませ、引上げ手段を吊り具から吊持具に移行させつつ、
    同時に結晶と吊持具を上下に相対移動させて結晶荷重を
    吊り具から吊持具に移行させるようにした単結晶の引上
    げ方法であって、前記吊り具の荷重が吊持具に移行する
    までは、吊持具に対する吊り具の相対的な上昇・降下速
    度Vaと、吊持具の上昇速度Vbのトータル速度Vt=
    Vb±Vaを所望速度Vに等しく設定して一定とし、荷
    重が移行し始めた時点からVt<Vに設定し、所定割合
    の荷重の移行が終えた時点でVb=Vに設定して引上げ
    ることを特徴とする単結晶の引上げ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の単結晶の引上げ方法に
    おいて、前記吊持具の変形等が少ない場合は、前記Vt
    <Vの領域でVb=Vに設定することを特徴とする単結
    晶の引上げ方法。
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