JP3436969B2 - 被覆用シート - Google Patents

被覆用シート

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JP3436969B2 JP09643694A JP9643694A JP3436969B2 JP 3436969 B2 JP3436969 B2 JP 3436969B2 JP 09643694 A JP09643694 A JP 09643694A JP 9643694 A JP9643694 A JP 9643694A JP 3436969 B2 JP3436969 B2 JP 3436969B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、被覆用シートに関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、このような被覆用シートとして
は、表面がシボ付加工された軟質塩化ビニル樹脂シート
にポリオレフィン系樹脂発泡体シートが積層されたもの
が使用されてきた。 【0003】しかしながら、上記軟質塩化ビニル樹脂を
使用したシートは、経時的に柔軟性が失われ易く、又、
材料中に含まれる可塑剤などの臭気も使用時の快適感を
損ない、更に、軟質塩化ビニル樹脂と他の材料の複合に
は樹脂相互の極性の違いなどから複雑な工程を要するな
どの問題がある。叙上の如き理由もあって、近時例え
ば、特公平1−14023号公報記載の表面がシボ加工
されたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー層及びポ
リエチレンまたはポリプロピレンの発泡体層が積層され
た被覆用シートが提案されている。 【0004】しかし、特公平1−14023号公報記載
のポリオレフィン系樹脂エラストマーを用いたシート
は、該シート表面に感触を改善する為の接触抵抗を付与
されたことによって、逆に耐傷付性を損なうという欠点
があり、又、エンボス加工などでその表面に自由にシボ
の凹凸を与えるには機械的な制限があり、充分な艶消し
やスエード調の感触を付与することが難しいのである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来品の
欠点を除去せんとしてなされたものであって、充分な艶
消しとスエード調の良好な感触を有しながらも、耐傷付
性に優れ、しかも曲面や複雑な凹凸部においてもその形
状に沿って美麗に貼付することが可能な被覆用シートを
提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性ウレ
タンエラストマー100重量部に対して、粘度が10,
000〜1,000,000cpsのシリコーン樹脂
0.1〜30重量部及び弾性微粒子30〜150重量部
からなる厚さ5〜100μmの表面層と熱可塑性エラス
トマーを主成分とする厚さ0.2〜3mmの基材層が積
層されていることを特徴とする被覆用シートをその要旨
とするものである。 【0007】本発明における熱可塑性ウレタンエラスト
マーは、常温でゴム状弾性を有し、高温では可塑化され
るもので、一般に分子中にエントロピー弾性を有するゴ
ム成分(ソフトセグメント)として、ポリエーテルポリ
エステル、ポリカーボネート等のセグメント、塑性変形
を防止するための分子拘束成分(ハードセグメント)と
して、ウレタン結合で構成されたセグメントを有するも
のである。猶、分子中に一部架橋構造を有するものであ
ってもよいが、広範囲な三次元網状構造は有していな
い。 【0008】又、上記熱可塑性ウレタンエラストマー
は、ガラス転移点(Tg)が−50〜20℃の範囲にあ
るものが好適に使用できる。Tgが−50℃未満では得
られるシ−トの耐傷付性強度が充分でなく、20℃を越
えると、硬くなりソフトな感触が得られない。 【0009】又、上記熱可塑性ウレタンエラストマーの
重量平均分子量は20,000〜3,000,000の
範囲にあるものが好適に使用できる。重量平均分子量が
20,000未満では得られるシートの剛性が低下し、
3,000,000を越えると、柔軟性が損なわれ、い
ずれも好ましい結果を与えない。上記の柔軟性の評価
は、JISK7215に規定されるA硬さによってもな
され、このA硬さが50〜98の範囲にあるものが好ま
しい性能を与える。上記熱可塑性ウレタンエラストマー
としては、例えば、旭硝子社製、商品名ユーファインP
N3429、日本ミラクトラン社製、商品名ミラクトラ
ンE990P、大日本インキ化学社製、商品名T789
0などが挙げられる。 【0010】本発明における弾性微粒子は、常温におい
て加圧変形させた後、開放すると速やかに弾性回復する
性質を有し、例えば、ポリウレタン、アクリル・ウレタ
ン樹脂、スチレン・イソプレン共重合体などからなるも
のが挙げられる。又、その形状は、球状の物であっても
よいが、冷凍粉砕などの手段で得られるランダムな形状
のものであってもよい。 【0011】上記弾性微粒子の大きさは、その粒度分布
の極大値(以下、平均粒径と略称する。)が1〜100
μmの範囲にあるものが望ましく、その平均粒径が1μ
m未満では得られるシート表面に生成される微細な凹凸
がスエード調に明確に現れず、所謂ソフトタッチの感触
が得られない。又、100μmを越えると得られるシー
トの表面が粗面となり、就中、シートの製造プロセス
で、その表面性質を改善するために実施される延伸工程
で、シート表面に亀裂が生じ易くなり、いずれも好まし
くない。 【0012】又、その配合量は上記熱可塑性ウレタンエ
ラストマー100重量部に対して30〜150重量部の
範囲にあることが必要である。配合量が30重量部未満
では得られるシート表面に生成される凹凸模様が明確に
現れず、150重量部を越えると得られるシートの表面
が粗面となり、上記する延伸工程でシート表面に亀裂が
生じ易くなるなど好ましくない。 【0013】又、上記弾性微粒子は単一種のみで使用さ
れてもよいが、二種類以上を混合して使用されてもよ
い。更に、少し硬い感触を与えるため、上記弾性微粒子
に、例えば、架橋ポリメタクリル酸メチルやシルカゲル
などの硬いビーズが混合して使用されてもよい。 【0014】本発明におけるシリコーン樹脂は粘度が1
0,000〜1,000,000cpsの範囲にあるも
のである。上記粘度が10,000cps未満では、前
記熱可塑性ウレタンエラストマーと相分離し、1,00
0,000cpsを越えると混練が困難となり、いずれ
も均質な組成物を与えない。又、上記シリコーン樹脂
は、同樹脂の末端や側鎖を水酸基、アミノ基、エポキシ
基、フェノール基、カルボキシル基、メルカプト基など
の官能基で置換した変性シリコーン樹脂を含み、分散性
の改良されたシリコーン樹脂として好適に使用される。 【0015】上記シリコーン樹脂の配合量は、上記熱可
塑性ウレタンエラストマー100重量部に対して0.1
〜30重量部、好ましくは、1〜10重量部の範囲にあ
ることが必要である。配合量が0.1重量部未満では得
られるシート表面の潤滑性が改善されず、又、30重量
部を越えると上記熱可塑性ウレタンエラストマーへの均
質な分散が得られない。 【0016】これらのシリコーン樹脂は、表面層を構成
する各成分と良好な混合状態を与えるために、予め前記
熱可塑性ウレタンエラストマーなどと混練し、ペレット
化して使用に供してもよいが、又、上記各成分と相溶性
の良好な樹脂にシリコーン樹脂を高濃度に充填し、ペレ
ット化したコンセントレートとして使用されてもよい。 【0017】本発明の被覆用シートの表面層を構成する
上記構成成分に、更に必要に応じて染顔料などの着色
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミンなど
が添加されてもよい。 【0018】本発明における熱可塑性エラストマーから
構成される基材層は、JISK7215に規定されるA
硬さが50〜98の範囲にあるものが好ましい性能を与
える。上記熱可塑性エラストマーとしては、例えば、前
記する熱可塑性ウレタンエラストマーやその他のスチレ
ン系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリオレフィン
系の各エラストマーから適宜選択使用できるが、就中、
成形性やコスト面で優れたポリオレフィン系エラストマ
ーとして、ハードセグメントとしてポリプロピレンをも
ち、ソフトセグメントとしてエチレン成分をもつもの
(EPM)や、このエチレンとともにジエン成分をもつ
もの(EPDM)、前記二者を混合したものや、これら
に例えば、有機過酸化物でもって部分架橋したものなど
が好適に使用される。 【0019】上記熱可塑性エラストマーは、本発明の被
覆用シートの製造プロセスにおいて、シートの延伸成形
性を改善するため、例えば、ポリプロピレンやLLDP
E(直鎖状低密度ポリエチレン)などのポリオレフィン
系樹脂が添加されてもよい。本発明の被覆用シートの基
材層の主成分である上記熱可塑性エラストマーは構成す
る上記構成成分に、更に必要に応じて染顔料などの着色
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミンなど
が添加されてもよい。 【0020】本発明の被覆用シートは、押出成形法やカ
レンダー成形法で得られた基材層上に表面層をコーティ
ングする方法や、上記二層を別々に成形した後、ラミネ
ーターで積層する方法で製造できるが、上記二層を共押
出成形法によって製造されることが品質管理上などから
好ましい。猶、上記二層は直接コーティングや熱接着に
よって積層されてもよいが、下塗層や溶剤型接着剤やホ
ットメルト接着剤からなる接着層が設けられてもよい。 【0021】上記下塗層や接着層を構成する材料として
は、基材層の種類によって最も適した接着性材料が選択
使用されるが、例えば、基材層がポリオレフィン系樹脂
エラストマーである場合、塩素化ポリオレフィン類、エ
チレンメタクリル酸共重合体金属塩などのアイオノマー
樹脂、酸変性されたSBS(スチレン・ブタジエン・ス
チレン共重合体)、酸変性されたSEBS(スチレン・
エチレン・ブタジエン・スチレン共重合体)などが使用
される。 【0022】本発明の被覆用シートは、上記基材層の表
面層が積層されている反対の面に、断熱性やクッション
性を有する発泡体層が設けられてもよい。この発泡体層
を構成する材料としては、ポリプロピレンやポリエチレ
ンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、スチレ
ン・無水マレイン酸共重合体などのスチレン系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他各種
熱可塑性エラストマーなどの発泡体が挙げられる。就
中、上記発泡体が熱成形性を有する場合、より広い用途
に供することができる。 【0023】又、上記発泡体の発泡倍率は、本発明の被
覆用シートの用途に応じて選択されることが望まれる
が、一般的な用途では、5〜50倍程度が採用される。
又、上記基材層と発泡体層は熱接着法により直接積層さ
れてもよいが、上記する表面層と基材層の積層の場合と
同様、下塗層や接着層が上記基材層と発泡体層の二層間
に設けられてもよい。 【0024】本発明の被覆用シートの厚さは、その用途
により異なるが、スエード調のソフトタッチ感の発現
と、シートの成形性を考慮すれば、表面層が5〜100
μm、基材層が0.2〜3mmであり、発泡体層が1〜
3mm、接着層が5〜50μmの範囲にあることが望ま
しい。 【0025】本発明の被覆用シートの表面層は上記配合
量でフィルム状ないしはシート状に成形されれば、所望
のスエード調のソフトタッチを与える凹凸模様を形成す
るが、該表面層を単層もしくは基材層と積層された状態
で成形された後、延伸処理を施せば更に表面層の感触を
改善することができる。又、上記表面層を単層もしくは
基材層と積層された状態で成形された後、もしくは、更
に延伸処理を行った後、ロール温度が上記表面層の構成
成分である熱可塑性ウレタンエラストマーの軟化点以
下、好ましくは室温〜100℃の範囲の温度に設定され
たエンボスロールによって、上記表面層に、10〜10
0μm程度の微細な凹凸を形成して艶消し加工を行った
り、各種の皮革に類似したエンボスを施して疑似皮革化
加工を行うこともできる。 【0026】 【作用】本発明の被覆用シートは、その表面層に熱可塑
性ウレタンエラストマーがシリコーン樹脂、弾性微粒子
と共に使用されることによって、柔軟性と耐傷付性が発
現され、又、弾性微粒子はこの配合によって表面に微細
な凹凸を形成し、所謂スエ−ド調の感触を与え、更に、
シリコーン樹脂はこの配合によって、適度の表面潤滑性
を改善する。これら三者の作用が相まって天然皮革など
に極めて似た良好なスエード調のソフトタッチな感触を
与えることができるのである。 【0027】 【実施例】以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 【0028】以下の実施例において、外観、艶消し度、
耐傷付性及び摩擦係数は、以下に示した方法で試験、評
価した。 1.外観 作製された被覆用シートを目視によって、傷や歪みがな
いかどうか、表面のムラがないかどうかを観察評価し
た。 【0029】2.艶消し度 JIS Z 8741(鏡面光沢度測定方法)に従い、
60度鏡面光沢で2.0以下を良好とする。 【0030】3.耐傷付性 テーバースクラッチテスター(東洋精機製作所社製)に
よる引掻き強さ試験により、5ランク評価法で、5級、
4級の状態にあるときの加えられた荷重が500g以上
であるものを良好と評価した。猶、表示は5級、4級の
状態にあるときの加えられた荷重を示す。 【0031】4.摩擦係数 JIS K 7125(プラスチックフィルム及びシー
トの摩擦係数試験方法)に従い、求めた静摩擦係数、動
摩擦係数及び動摩擦力の変動幅を測定し、静摩擦係数
1.0以下、動摩擦係数0.6以下を良好なスエード調
の感触を与えるものと評価した。 【0032】(実施例1)表面層の材料として、熱可塑
性ウレタンエラストマー(旭ガラス社製、商品名ユーフ
ァインPN3429;JIS・A硬さ85、分子量15
0,000)100重量部、弾性微粒子(積水化成品工
業社製、ウレタンビーズ・テクポリマーUB15;平均
粒径15μm)70重量部、シリコーン樹脂(東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン社製、シリコ−ン樹脂・SH
200高粘度;ジメチルシリコーン、粘度100,00
0cps)2.5重量部を、予めバンバリーミキサーに
て混練し、ペレット化した。 【0033】基材層の材料として、熱可塑性ポリオレフ
ィン系エラストマー(三井石油化学工業社製、ミラスト
マー8030N;JIS・A硬さ85)50重量部、熱
可塑性ポリオレフィン系エラストマー(三井石油化学工
業社製、ミラストマー5030N;JIS・A硬さ5
0)30重量部、LLDPE(三井石油化学工業社製、
ウルトゼックス2021L)10重量部、ポリプロピレ
ン(三井石油化学工業社製、ハイポールF650)10
重量部を、いずれもペレット状のものをブレンダーで混
合した。 【0034】上記二層を接着する接着層の材料として、
変性ポリオレフィン(三井石油化学工業社製、アドマー
QF551)を準備した。更に、基材層の表面層が積層
される反対の面に積層される発泡体層として、発泡ポリ
プロピレンシート(積水化学工業社製、ソフトロンSP
−V;厚さ2mm、発泡倍率25倍)を準備した。 【0035】上記各材料を五種五層を共押出できるフィ
ードブロックタイプのTダイ(クローレン社製、500
mm幅エポック3201;クリアランス0.8mm)及
び口径30mmφ2台、40mmφ1台の3台の押出機
(いずれもプラスチック工学研究所社製、UT40、G
T40、GT50)を有する三層共押出装置を用い、表
面層を形成する押出機の加熱温度を190℃、接着層を
形成する押出機の加熱温度を190℃、基材層を形成す
る押出機の加熱温度を230℃、金型温度を200℃に
設定して、シート状に押出し、引取ロールで該シートを
延伸すると共に、表面層にエンボス加工を施し、反対面
の基材層に発泡体層をラミネートして、艶消しされた被
覆用シートを得た。得られた被覆用シートの各層の厚さ
は、表面層60μm、接着層20μm、基材層400μ
m、発泡体層2mmであった。又、得られた被覆用シー
トの外観、艶消し度(光沢)、耐傷付性、摩擦係数(動
摩擦係数、静摩擦係数)を表1に示す。 【0036】(実施例2)表面層の材料として、シリコ
ーン樹脂(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、シ
リコーン樹脂・SH200高粘度;ジメチルシリコー
ン、粘度100,000cps)5重量部としたこと以
外は実施例1と同様の方法で被覆用シートを得た。又、
得られた被覆用シートの外観、艶消し度(光沢)、耐傷
付性、摩擦係数(動摩擦係数、静摩擦係数)を表1に示
す。 【0037】(実施例3)表面層の材料として、シリコ
ーン樹脂(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、シ
リコーン樹脂・BY16−872;アミノ変性のジメチ
ルシリコーン、粘度18,000cps)5重量部とし
たこと以外は実施例1と同様の方法で被覆用シートを得
た。又、得られた被覆用シートの外観、艶消し度(光
沢)、耐傷付性、摩擦係数(動摩擦係数、静摩擦係数)
を表1に示す。 【0038】(実施例4)表面層の材料として、シリコ
ーン樹脂(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、シ
リコーン樹脂コンセントレート・BY27−001;ベ
ース樹脂ポリプロピレン、シリコーン量50重量%)1
0重量部としたこと以外は実施例1と同様の方法で被覆
用シートを得た。又、得られた被覆用シートの外観、艶
消し度(光沢)、耐傷付性、摩擦係数(動摩擦係数、静
摩擦係数)を表1に示す。 【0039】(実施例5)表面層の材料として、シリコ
ーン樹脂(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、シ
リコーン樹脂コンセントレート・BY27−004;ベ
ース樹脂ポリスチレン、シリコーン量50重量%)10
重量部としたこと以外は実施例1と同様の方法で被覆用
シートを得た。又、得られた被覆用シートの外観、艶消
し度(光沢)、耐傷付性、摩擦係数(動摩擦係数、静摩
擦係数)を表1に示す。 【0040】(比較例1)表面層の材料として、シリコ
ーン樹脂を添加しないこと以外は実施例1と同様の方法
で被覆用シ−トを得た。又、得られた被覆用シートの外
観、艶消し度(光沢)、耐傷付性、摩擦係数(動摩擦係
数、静摩擦係数)を表1に示した。 【0041】(比較例2)表面層が熱可塑性ウレタンエ
ラストマーのみからなること以外は実施例1と同様の方
法で被覆用シートを得た。又、得られた被覆用シートの
外観、艶消し度(光沢)、耐傷付性、摩擦係数(動摩擦
係数、静摩擦係数)を表1に示した。 【0042】(比較例3)表面層の材料として、シリコ
ーン樹脂(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、シ
リコーン樹脂・SH200高粘度;ジメチルシリコー
ン、粘度100,000cps)50重量部としたこと
以外は実施例1と同様の方法で被覆用シートを得た。
又、得られた被覆用シートの外観、艶消し度(光沢)、
耐傷付性、摩擦係数(動摩擦係数、静摩擦係数)を表1
に示した。 【0043】(比較例4)基材層を表面層とし、本発明
でいう基材層と発泡体層のみからなること以外は実施例
1と同様の方法で被覆用シートを得た。又、得られた被
覆用シートの外観、艶消し度(光沢)、耐傷付性、摩擦
係数(動摩擦係数、静摩擦係数)を表1に示した。 【0044】 【表1】 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、その表面層に熱可塑性
ウレタンエラストマーがシリコーン樹脂、弾性微粒子と
共に使用されることによって、柔軟性と耐傷付性が発現
され、又、弾性微粒子はこの配合によって表面に微細な
凹凸を形成し、又、層内に微細な気泡を形成することに
よって、所謂スエ−ド様の感触を与え、更に、シリコー
ン樹脂はこの配合によって、適度の表面潤滑性を改善す
る。これら三者の作用が相まって本発明の被覆用シート
は天然皮革などに極めて似た良好なスエード調のソフト
タッチな感触が与えられ、耐傷付性の優れたシートとな
る。 【0046】更に、本発明によれば、基材層に熱可塑性
エラストマーを主成分とする層が上記表面層と一体に積
層され、必要に応じて、上記基材層の表面層が積層され
ている反対の面に、断熱性やクッション性を有する発泡
体層が設けられているので、本発明の被覆用シートは上
記表面層の有する接触感を更に良好なものとすることが
できるのである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−214650(JP,A) 特開 平1−82924(JP,A) 特開 平4−333674(JP,A) 特開 昭63−264680(JP,A) 特開 平4−140197(JP,A) 特開 平2−277891(JP,A) 特開 平4−345666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 熱可塑性ウレタンエラストマー100重
    量部に対して、粘度が10,000〜1,000,00
    0cpsのシリコ−ン樹脂0.1〜30重量部および弾
    性微粒子30〜150重量部からなる厚さ5〜100μ
    mの表面層と、熱可塑性エラストマーを主成分とする厚
    さ0.2〜3mmの基材層が積層されていることを特徴
    とする被覆用シート
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