JPH04333674A - 皮革様シート状物及びその製造方法 - Google Patents

皮革様シート状物及びその製造方法

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JPH04333674A
JPH04333674A JP3130608A JP13060891A JPH04333674A JP H04333674 A JPH04333674 A JP H04333674A JP 3130608 A JP3130608 A JP 3130608A JP 13060891 A JP13060891 A JP 13060891A JP H04333674 A JPH04333674 A JP H04333674A
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JP
Japan
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leather
fine particles
polymer
sheet
embossing
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JP3130608A
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English (en)
Inventor
Yutaka Komura
小村 豊
Katsuhiro Hioki
日置 勝洋
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンボス模様がシャー
プで、表面強度が高く、風合いが良好で自然な艶感のあ
る皮革様シート状物およびその製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、皮革様シート状物にエンボス模様
を付与する方法としては種々の方法が知られているが、
一般にはフラットな表面に型押しによりエンボス模様を
付与する方法や予めエンボス模様を付与した離型紙上に
重合体液を塗布乾燥することにより離型紙のエンボス模
様を転写する方法が主として行われている。中でもエン
ボス型押し法は、被処理面の制約が少ないこと、模様が
自由に調整できること、一体感のある風合いが得られる
こと、コストが低いこと等離型紙法にはない特徴がある
ため広く行われている。
【0003】エンボス型押し性に優れた皮革様シートと
して、例えば、特開昭58−65077号公報に特定の
モジュラスと残留歪み率のポリウレタンを積層した構造
の高周波型押し用の合成皮革が、特開昭60−1192
78号公報に特定のポリウレタンを組み合わせ積層した
皮革様シート物が提案されている。また、エンボス方法
の改良としては例えば、特開昭58−174686号公
報にエンボスロールのバックロールとして特定の硬度の
弾性体ロールを使用する方法が、特開昭62−5511
9号公報にシートをエンボスロールにエンボス点より前
で接触させ予熱した後加圧型押しし更に自然剥離点まで
接触させた状態とすることにより型押し性を改善するこ
とが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の加圧エンボス法
により型押しした皮革様シート状物の表面は、全体とし
てみれば比較的良好なエンボス状態となっていても、細
部に亙っては微妙な凹凸の再現性が十分でなく、シャー
プさに欠けるという嫌いがあった。また、微細な凹凸を
十分に再現するように、エンボス条件を強くすれば風合
いを損なったり、生産性の低下を招く等の問題があり、
いずれにしても皮革様シート状物の風合いを損なうこと
なく、微細な凹凸までをシャープに再現したエンボスを
行うことは困難なことであった。本発明は、上記の問題
点を解決し、柔軟で風合いに優れ、かつ細部までシャー
プなエンボスを付与された皮革様シート状物及びその製
造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エンボス
処理する皮革様シート状物表面の樹脂組成に着目し、鋭
意検討を行った結果、表面層樹脂に特定の微粒子を混入
することにより風合いを損なうことなくシャープなエン
ボス模様が得られ、かつ表面強度も向上することを見い
だし本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、繊維集合体に弾性重合体
を主体とした重合体を含有した基体層の表面に弾性重合
体を主体とした熱可塑性重合体の表面層を有しエンボス
模様が付与されてなる皮革様シート状物において、該表
面層に粒径0.2〜15μm、ブリネル硬さ20〜10
0、軟化点250℃以上、真球率0.5〜1の微粒子を
含有していることを特徴とする皮革様シート状物である
【0007】また、本発明は、繊維集合体に弾性重合体
を主体とした重合体を含有した基体層の表面に、粒径0
.2〜15μm、ブリネル硬さ20〜100、軟化点2
50℃以上、真球率0.5〜1の微粒子を含有した弾性
重合体を主体とする熱可塑性重合体の溶液または分散液
を塗布し乾燥した後、加熱エンボスすることを特徴とす
る皮革様シート状物の製造方法である。
【0008】
【作用】以下本発明について詳述する。本発明の皮革様
シート状物の基体層は、繊維集合体に弾性重合体を主体
とした重合体を含有したシート状物である。
【0009】本発明の基体層の製造に用いられる繊維集
合体は、通常の繊維、例えば、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリロニトリル、ポリオレフィン、ポリビニ
ルアルコールなどの合成繊維、再生セルロースなどの化
学繊維、天然繊維、又は特殊形態の繊維、例えば、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリルなどの極
細繊維あるいは少なくとも1成分を溶解除去することに
より極細繊維束状繊維や特殊多孔繊維などに変成するこ
とのできる多成分繊維から選ばれた繊維で構成された、
ニードルパンチや高速流体流により絡合処理された繊維
絡合不織布、繊維立毛編織布、あるいは不織布と編織布
の積層布などの布帛から選ばれた1種類の布帛である。 本発明の基体層は、上記繊維集合体に、ポリウレタン、
アクリル系重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重
合体、スチレン・ブタジエン共重合体などの合成ゴムな
どの弾性重合体の群から選ばれた少なくとも1種類の弾
性重合体を主体とした含浸用組成液を含浸し、次いで、
必要に応じ重合体の塗布用組成液を塗布して、重合体の
非溶剤中でスポンジ構造に凝固させ、多成分繊維にあっ
ては更に極細繊維束状繊維や特殊多孔繊維に変成して得
た、繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合体を含有
したシート状物である。本発明の基体層には、上記で得
られた基体層に更に弾性重合体を主体とした重合体の多
孔質又は非多孔質被膜層を付与したシート状物をも含む
ものである。
【0010】基体層を構成する繊維として通常の繊維、
特にポリエステルやポリアミド繊維からなるものを使用
すれば皮革様シートとしたとき適度の腰と保型性に優れ
たものとなり、極細繊維束状繊維からなるものを使用す
れば柔軟な風合いで靴に加工したときトップラインがシ
ャープに入り、また、特殊多孔繊維からなるものを使用
すれば適度の腰と軽量性を合わせ持ったものとなり、見
た目の重厚感、深みのある色調などと相俟って高級感に
溢れた人工皮革製品となる。
【0011】繊維集合体に含浸する、又は更に被膜層と
して付与する弾性重合体は、前記の内でも風合い、耐久
性等の点から特にポリウレタンが好ましい。ポリウレタ
ンとしては、平均分子量500〜2500のポリマージ
オール、例えばポリエステルジオール、ポリエーテルジ
オール、ポリエステル・エーテルジオール、ポリカプロ
ラクトンジオール、ポリカーボネートジオールなどの群
から選ばれた少なくとも1種類のポリマージオールと、
有機ポリイソシアネート、例えば、芳香族ジイソシアネ
ート、芳香族トリイソシアネート、脂環族ジイソシアネ
ート、環状基を有する脂肪族ジイソシアネート、トリフ
エニルメタン4,4’,4”−トリイソシアネートなど
の群から選ばれた少なくとも1種類の有機ポリイソシア
ネートと、活性水素原子を少なくとも2個有する低分子
化合物を鎖伸長剤として反応させて得た熱可塑性ポリウ
レタンである。これらのポリウレタンの組成は、該皮革
様シート状物の指向する用途分野に応じて、風合い、耐
劣化性、耐黄変性、染色性等の各種物性を満足するもの
の中から適宜選ぶことができる。
【0012】本発明で微粒子を混入する表面層用の熱可
塑性樹脂としては、ポリウレタン、アクリル系重合体、
スチレン・ブタジエン共重合体等があるが、屈曲性、耐
久性、柔軟性等の面からポリウレタンが好ましい。ポリ
ウレタンとしては、上記含浸用又は被膜層用のポリウレ
タンと同じく、平均分子量500〜2500のポリマー
ジオール、例えばポリエステルジオール、ポリエーテル
ジオール、ポリエステル・エーテルジオール、ポリカプ
ロラクトンジオール、ポリカーボネートジオールなどの
群から選ばれた少なくとも1種類のポリマージオールと
、有機ポリイソシアネート、例えば、芳香族ジイソシア
ネート、芳香族トリイソシアネート、脂環族ジイソシア
ネート、環状基を有する脂肪族ジイソシアネート、トリ
フエニルメタン4,4’,4”−トリイソシアネートな
どの群から選ばれた少なくとも1種類の有機ポリイソシ
アネートと、活性水素原子を少なくとも2個有する低分
子化合物を鎖伸長剤として反応させて得た熱可塑性ポリ
ウレタンである。これらのポリウレタンは、該皮革様シ
ート状物の指向する用途分野に応じて耐劣化性、耐黄変
性、染色性等の各種物性を満足するものの中から適宜選
ぶことができる。
【0013】本発明で表面層の熱可塑性樹脂に混入する
微粒子は、無機質、有機質のいずれでも良いが、本願の
目的であるシャープなエンボス性、良好な風合いや外観
、高い表面物性等を達成するためには下記の条件を全て
満たすことが必要である。すなわち、■平均粒径(真球
でないときには短径と長径の平均)が0.2〜15μm
、好ましくは0.3〜5μmであること。 ■ブリネル硬さが20〜100、好ましくは30〜60
であること。 ■軟化点(軟化または溶融せず熱分解するものにあって
は分解点)が250℃以上であること。 ■真球率(粒子の短径と長径の比)が0.5〜1.0、
好ましくは0.8〜1.0であること。 を全て満足する微粒子である。
【0014】微粒子の平均粒径が0.2μmより小さい
と十分な賦型性が得られず、また、15μmより大きい
と粒子形状が表面の平滑度に影響し、表面に触ったとき
ザラツキ感が出ると共に艶感にも悪影響を及ぼす。また
、大きな粒子が混在するとザラツキ感などに悪影響を及
ぼすため、該微粒子には粒径が30μm以上、好ましく
は20μm以上の大粒子を含まないことが好ましい。
【0015】ブリネル硬さが20より小さいか軟化点が
250℃より低いと、エンボス加工時の温度と圧力によ
り粒子が変形したりエンボス金型からの離型性が悪くな
り賦型性に劣るものとなる。また、粒子のブリネル硬さ
が100より大きいと、皮革様シート状物が他のものと
摩擦されたとき表面に露出した微粒子が他を削り取り汚
れ易くなる。なお、微粒子のブリネル硬さは直接測定で
きないので、微粒子を構成する材質のブリネル硬さで表
す。
【0016】微粒子の形状は、電子顕微鏡で観察したと
き鋭角的に角張った部分がなく、表面平滑で球形に近い
ほど好ましい。球形から離れるに従ってザラツキ感や風
合いの悪化、艶のギラ感等が出ると共に賦型性も低下す
るため、粒子の偏平度の尺度である真球率(粒子の中央
部における短径を長径で割ったもの)が0.5以上であ
ることが必要である。特に金米糖のように角状の突起の
ある形状は風合い及び賦型性に劣るため本発明では用い
られない。
【0017】このような微粒子の材質としては特に限定
されるものではないが、無機物質ではアルミニウム、マ
イカ等が挙げられ、有機物質ではメラミン樹脂、ベンズ
グアナミン樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。これらの微
粒子と熱可塑性樹脂との親和性が低い場合には、表面層
の塗膜強度が低下するため、適当なプライマー等で予め
表面処理し、熱可塑性樹脂との接着性を高めておくこと
は物性改善の上で好ましい。
【0018】これらの微粒子の熱可塑性樹脂への混入量
としては、樹脂重量1に対して微粒子重量0.2〜1.
5、好ましくは0.4〜1.2の範囲であり、粒子の密
度が大きい場合にはやや多めにしても差し支えなく、密
度が小さい場合にはやや少なめにしても良い。
【0019】微粒子とポリウレタンを主体とした重合体
の組成物は重合体の溶液または分散液に微粒子が分散し
た分散液としてシート状物の表面に塗布する。塗布液に
は目的に応じて染料や顔料などの着色剤、安定剤、帯電
防止剤、平滑剤などを添加して用いる。塗布する方法は
、例えば、刻目を有するロール、平滑面ロールなどのロ
ールを用いて塗布するロール塗布法、スプレー塗布法、
表面接触法などの方法で塗布する。好ましい塗布方法は
塗布の均一性の点からロール塗布法である。
【0020】分散液の塗布量は、樹脂と微粒子を合わせ
た固形分重量にして2〜30g/m2、好ましくは2〜
20g/m2の範囲である。塗布量が2g/m2より少
ないと表面強度及び賦型性が十分得られず、また、30
g/m2より多いと賦型性は十分に得られるものの表面
層が厚くなり過ぎるため風合いが悪化する。
【0021】本発明の微粒子は、表面層のみに限らず下
部の多孔質あるいは非多孔質被膜層にも混入して差し支
えない。下部の被膜層に混入したときにはより良好な賦
型性が得られるが、非多孔質被膜層に多量に混入したと
きには風合いを損ねる場合があるので混入量は風合いを
損ねない範囲で適宜調節する必要がある。
【0022】表面に微粒子の分散液を塗布し乾燥して得
られたシート状物の表面に加熱エンボスによりエンボス
模様を付与する。エンボス方法は、エンボス模様を刻印
したロールやベルト、平板によるロールエンボス法、ベ
ルトエンボス法、平板エンボス法等従来公知のいずれの
方法でも良いが、ロールエンボス法やベルトエンボス法
はシートを連続的に安定に処理できるエンボス法であり
工業的に利用し易い。ロールエンボス法でエンボス処理
するときの処理条件としては、ロール温度140〜20
0℃、好ましくは140〜170℃、プレス圧力2〜1
50kg/cm、好ましくは3〜50kg/cm、処理
速度0.5〜10m/min.、好ましくは2〜6m/
min.が一応の目安となるが、風合いを損ねないため
にはできるだけ低い条件で行うことが好ましい。
【0023】本発明の皮革様シート状物において比較的
弱い条件でシャープなエンボスが得られる理由は必ずし
も明確ではないが、熱可塑性弾性重合体に特定の微粒子
を混合することにより弾性重合体の可塑性が増大するこ
と、微粒子により内部応力が分散されることにより離型
時の型離れ性が改善され、エンボス型が離れるとき賦型
された形状からの変形が少ないことなどが考えられる。
【0024】エンボス処理によりシボ付けを行ったシー
ト状物は、次いで必要に応じて従来公知の方法によって
着色、艶調整、柔軟化処理、もみ処理等の仕上げ処理を
行って皮革様シート状物に仕上げる。
【0025】本発明で得た皮革様シート状物は、風合い
が良好でシャープなシボ模様を有しかつ表面強度が高く
、また、自然な艶感、タッチ感に優れた皮革様シート状
物となる。従って、本発明の皮革様シート状物は、スポ
ーツシューズ、紳士靴などの靴甲革、鞄、袋物、衣料、
手袋などに使用するのに適している。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中の部および%はことわりのない
限り、重量に関するものである。
【0027】実施例及び比較例 基材層として、6−ナイロンを分散成分、ポリエチレン
を分散媒成分とする多成分繊維の絡合不織布に、青系着
色剤を含むポリエチレンアジペート/ポリエチレングリ
コール共重合系ポリウレタンの20%ジメチルホルムア
ミド(DMF)溶液を含浸し、25%DMF水溶液中で
凝固後ポリエチレンを溶解除去して得た極細繊維束状繊
維の不織布にポリウレタンが多孔質状態で含有してなる
基体層シートを用いた。この基体層シートの表面に、ポ
リカーボネートジオール/ポリエーテルジオール系ポリ
ウレタンの15%DMF溶液100部に表1に記載の微
粒子を添加し、更に薄茶色顔料5部、希釈溶剤100部
を加えた組成液をグラビアロールを用いたロール塗布法
により60g/m2となるよう塗布し乾燥した。次に、
毛穴シボ模様のエンボスロールを用い、温度160℃、
線圧10kg/cm、処理速度3m/min.の条件で
加熱エンボス処理を行って毛穴シボ模様を有する皮革様
シート状物を得た。次いで上記ポリカーボネートジオー
ル/ポリエーテルジオール系ポリウレタンの15%DM
F溶液100部に薄茶色顔料2部、希釈溶剤100部を
加えた組成液をグラビアロールを用いたロール塗布法に
より10g/m2となるよう塗布し乾燥した。更にもみ
処理を行って皮革様シート状物に仕上げた。得られた皮
革様シート状物の評価結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】注)1.真球率は、粒子中央部における(
短径)/(長径)の比率。 2.混入量は、ポリウレタン樹脂重量1部に対する微粒
子の重量部。
【0030】
【表2】
【0031】注)1.記号は、○…良好、△…やや不良
、×…不良。 2.表面強度は、テーバー摩耗試験、学振引っ掻き試験
、折り目摩耗試験による総合評価。 3.屈曲性は、FLEXO試験法による判定。 4.他の評価はいずれもパネラーによる官能試験の総合
評価。
【0032】表2の結果から明らかなように、本発明に
係る微粒子を含む組成液を塗布し加熱エンボスした実施
例のものではシボ模様、風合い、艶感、折れしわ等の外
観、表面強度、屈曲性等の物性のいずれもが良好な皮革
様シート状物が得られ、これらは靴や鞄に適した高級感
のある素材であった。一方、本発明外の組成液を塗布し
加熱エンボスした比較例のものは上記外観、物性のいず
れか又はいずれもが不良である皮革様シート状物である
【0033】
【発明の効果】本発明の皮革様シート状物は、表面層の
熱可塑性樹脂に特定の微粒子を分散させることにより賦
型性が改善され、風合いを損なわない緩やかな条件のエ
ンボス処理によりシャープなシボ模様を付与することが
でき、表面強度や屈曲性が高く、風合いが良好で自然な
艶感のある皮革様シート状物である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  繊維集合体に弾性重合体を主体とした
    重合体を含有した基体層の表面に弾性重合体を主体とし
    た熱可塑性重合体の表面層を有しエンボス模様が付与さ
    れてなる皮革様シート状物において、該表面層に粒径0
    .2〜15μm、ブリネル硬さ20〜100、軟化点2
    50℃以上、真球率0.5〜1の微粒子を含有している
    ことを特徴とする皮革様シート状物。
  2. 【請求項2】  繊維集合体に弾性重合体を主体とした
    重合体を含有した基体層の表面に、粒径0.2〜15μ
    m、ブリネル硬さ20〜100、軟化点250℃以上、
    真球率0.5〜1の微粒子を含有した弾性重合体を主体
    とする熱可塑性重合体の溶液または分散液を塗布し乾燥
    した後、加熱エンボスすることを特徴とする皮革様シー
    ト状物の製造方法。
JP3130608A 1991-05-02 1991-05-02 皮革様シート状物及びその製造方法 Pending JPH04333674A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07304146A (ja) * 1994-05-10 1995-11-21 Sekisui Chem Co Ltd 被覆用シート
EP0744489A1 (en) * 1995-05-21 1996-11-27 ALCANTARA S.p.A. Composite product consisting of a leather-like microfibrous material and a polymer film, manufacturing process thereof and its use for the lining of thermoformed thermoplastic articles
EP0786333A1 (en) * 1995-12-18 1997-07-30 ALCANTARA S.p.A. Composite product consisting of a leather-like microfibrous material and polymer film, useful for coating cold injection molding manufactured articles
WO2018181147A1 (ja) 2017-03-29 2018-10-04 関東電化工業株式会社 塗料組成物

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EP0786333A1 (en) * 1995-12-18 1997-07-30 ALCANTARA S.p.A. Composite product consisting of a leather-like microfibrous material and polymer film, useful for coating cold injection molding manufactured articles
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