JP2813410B2 - ヌバック調皮革様シート - Google Patents

ヌバック調皮革様シート

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、手に触れた感触が天然皮革のような汗を吸
い込むようなサラッとした質感及び良好な吸汗性を有
し、天然皮革に類似した見た目の重厚感と色の深みがあ
り、かつマット調で濃く見え、表面強さに優れたヌバッ
ク調の皮革様シートに関するものである。
<従来の技術> 従来、ヌバック調の皮革様シートとしては、表面に極
細繊維の立毛を形成し、サンドペーパーなどによりバフ
ィングして手足を短く整毛したもの、ポリウレタンなど
の弾性重合体の微多孔質被覆層を形成し、表面のスキン
層を研削除去し微細気孔の一部を露出させたものなどが
提案されている。しかし、これらはいずれも天然皮革で
いうスエードに近い外観であり、ヌバック調の外観とは
程遠いものであった。
また、皮革様シートの被覆層へ天然皮革粉末やコラー
ゲンなどを混入して天然皮革類似の外観及び質感を再現
する試みも多数提案されている。例えば特公昭63−2364
4号公報、特公昭63−315677号公報等が挙げられる。こ
れらの皮革様シートは単に粒径の大きい皮革粉末やコラ
ーゲン粉末などを混入しているのみであり、その表面状
態はヌバック調とは程遠いものであった。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、良好な吸汗性を有し、天然皮革のもつサラ
ッとした質感と、天然皮革に類似のスムースでナチュラ
ルなタッチで見た目に重厚感と色の深みがあり、マット
調で濃く見える、表面強度に優れたヌバック調の皮革様
シートを提供するものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合
体を含有した基体層と弾性重合体を主体とした重合体の
被覆層とからなる皮革様シートにおいて、該被覆層の表
面が非繊維状で平均粒径10μ以下かつ見掛け嵩密度0.1
〜0.3g/cm3のコラーゲン粉末とポリウレタンを主体とし
た重合体との混合物よりなる微細な凹凸面を有してお
り、該微細凹凸の凹部には油脂および/またはカゼイン
が充填されていることを特徴とするヌバック調皮革様シ
ートである。
すなわち、本発明は、普通繊維、極細繊維および/ま
たはその束状繊維、特殊多孔繊維などのいずれかの繊維
で作られた織布、編布あるいは繊維絡合不織布などの繊
維集合体に、ポリウレタン、アクリル系重合体、アクリ
ロニトリル・ブタジエン共重合体、スチレン・ブタジエ
ン共重合体などの合成ゴムなどの弾性重合体の群から選
ばれた少なくとも1種類の弾性重合体を主体とした重合
体を含有させて得た、弾性重合体を主体とした重合体と
繊維集合体とからなる基体層、その基体層の一面にポリ
ウレタン、可塑化ポリ塩化ビニルなど弾性重合体を主体
とした重合体の多孔質層または非多孔質層を表面層とし
たシート状物を形成し、その表面にコラーゲン粉末を含
有したポリウレタン組成物液を塗布・乾燥してシート状
物とし、該シート状物の表面に油脂および/またはカゼ
インの水系分散液あるいは水溶液を塗布し、乾燥して皮
革様シートを製造するものである。
本発明の基体層は、通常の繊維、例えば、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリオレフイ
ン、ポリビニルアルコールなどの合成繊維、再生セルロ
ースなどの化学繊維、天然繊維、あるいは特殊形態の繊
維、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトリルなどの極細繊維あるいは少なくとも1成分を溶
解除去することにより極細繊維束状繊維や特殊多孔繊維
などに変成することのできる多成分繊維から選ばれた繊
維で構成されたニードルパンチや高速流体流により絡合
処理された繊維絡合不織布、繊維立毛編織布、不織布と
編織布の積層布などの布帛から選ばれた1種類の布帛
に、弾性重合体を主体とした含浸用組成液を含浸し、次
いで必要に応じ、重合体の塗布用組成液を塗布して重合
体の非溶剤中でスポンジ構造に凝固させ、多成分繊維を
極細繊維束状繊維や特殊多孔繊維に変成し、必要に応じ
更に弾性重合体を主体とした重合体被膜層を付与したシ
ート状物である。
基体層として通常の繊維、特にポリエステルやポリア
ミド繊維からなるものを使用すれば皮革様シートとした
とき適度の腰と保型性に優れたものとなり、極細繊維束
状繊維からなるものを使用すれば柔軟な風合いで靴に加
工したときトップラインがシャープに入り、また、特殊
多孔繊維からなるものを使用すれば適度の腰と軽量性を
合わせ持ったものとなり、表面のサラッとした質感や見
た目の重厚感、深みのある色調などと相俟って高級感に
溢れた人工皮革製品となる。
本発明で被覆層に使用するコラーゲンは、動物の皮
膚、骨、腱を酵素などにより処理精製し、高分子状のコ
ラーゲン繊維を抽出し、コラーゲン繊維間に架橋反応さ
せた後粉砕して得られる平均粒径2〜10μ、見掛け嵩密
度0.1〜0.3g/cm3であり、好ましくは最密充填嵩密度0.4
〜0.6g/cm3の非繊維状のコラーゲン粉末であり、例えば
昭和電工製のCX240やCX260などが挙げられる。該コラー
ゲンの平均粒径が10μより大きいと表面にザラツキ感が
出て徽目の細かいスムースな面が得られず、天然皮革様
のスムースでナチュラルなタッチが得られない。また、
見掛密度が0.3g/cm3より大きくなると、コラーゲン粒子
の嵩高さが小さくなるため樹脂や油脂、カゼインとの親
和性が低下し塗膜強度が小さくなるとともに油脂やカゼ
インの吸着量が少なくなり、ヌバック調の外観とタッチ
が得られにくく耐久性も低下する。更に、水分や汗を吸
い込む能力が減少して目標とする吸汗性が得られない。
また、見掛け嵩密度が0.1g/cm3より小さくなると、コラ
ーゲン粒子の強度が小さくなり塗膜強度が小さくなる。
従って、樹脂との接着性を上げスムースな仕上げ面を得
るためには、コラーゲンの平均粒径が10μ以下、見掛け
嵩密度が0.1〜0.3g/cm3の範囲が好ましい。尚、本発明
において、見掛け嵩密度はJIS K 6721により求めたもの
である。
該コラーゲン粉末とポリウレタンを主体とした重合体
の重量比は1:1〜2:1の範囲である。コラーゲン粉末の量
が少なくなるとコラーゲンの特徴である吸汗性やサラッ
としたタッチが得られず、また、逆にコラーゲンの量が
多くなるとコラーゲン粉末が重合体により十分固定出来
ず、皮膜強度が低下するとともに風合いも悪くなる。
本発明で、コラーゲン粉末と混合するポリウレタン
は、平均分子量500〜2500のポリマージオール、例え
ば、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポ
リエステルエーテルジオール、ポリカプロラクトンジオ
ール、ポリカーボネートジオールなどの群から選ばれた
少なくとも1種類のポリマージオールと、有機ポリイソ
シアネート、例えば、芳香族ジイソシアネート、芳香族
トリイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、環状基
を有する脂肪族ジイソシアネート、トリフエニルメタン
4,4′,4″−トリイソシアネートなどの群から選ばれた
少なくとも1種類の有機ポリイソシアネートと、活性水
素原子を少なくとも2個有する低分子化合物を鎖伸長剤
として反応させて得たポリウレタンである。
コラーゲンとポリウレタンを主体とした重合体の組成
物は重合体の溶液にコラーゲンが分散した分散液として
表面に塗布する。塗布液には目的に応じて染料や顔料な
どの着色剤、安定剤、帯電防止剤、平滑剤などを添加し
て用いる。塗布する方法は、例えば、刻目を有するロー
ル、平滑面ロールなどのロールを用いて塗布するロール
塗布法、スプレー塗布法、表面接触法などの方法で塗布
する。好ましい塗布方法は塗布の均一性の点からロール
塗布法である。
塗布量は、乾燥コラーゲンの重量にして5〜50g/m2
好ましくは5〜30g/m2の範囲である。コラーゲンの塗布
量が5g/m2より少ないと表面全体がコラーゲン粉末で覆
われないため、全体が徽目細かいマット調の表面となら
ず、また、サラッとしたタッチも得られない。コラーゲ
ンの塗布量が多いと外観はさほど悪化はしないもののザ
ラツキ感が出て被膜強度が低下し、耐久性に劣るものと
なる。
コラーゲンとポリウレタンを主体とした重合体の組成
物を付与された表面は、コラーゲン粒子の大きさとほぼ
同程度の微細な凹凸を有しており、マット調の外観とな
る。本発明で表面に付与する油脂および/またはカゼイ
ンは、コラーゲン粒子に吸着されると共に、この表面の
微細な凹凸の凹部に充填される。本発明の皮革様シート
は、この微細な凹凸表面に油脂および/またはカゼイン
を塗布する前、または塗布した後に染色する。塗布する
前に染色すると色に一層の深みが出て好ましい。染色方
法は、金属錯塩染料、酸性染料、分散染料などを使用し
て、ウインス染色法、ジッガー染色法などにより染色す
る。
本発明で微細凹凸面に塗布する油脂としては、例え
ば、ひまし油、あまに油、綿実油、けし油、桐油などの
硬化性天然油脂やその変成油脂、リシノール酸、クノレ
イン酸などの不飽和高級脂肪酸などから選ばれた1種類
の油脂であり、通常、有機溶剤、例えば、エーテル類、
アルコール類、ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなど
のエステル類、トルエン、ベンゼン、キシレン、シンナ
ーなどの炭化水素類などの群から選ばれた有機溶剤に溶
解して塗布する。あるいは、水系の分散液として塗布す
る。
また、カゼインはpH4.6を等電点とする両性蛋白質で
あり、乳中の主要蛋白質として牛乳中に存在するもので
分子量57,000〜375,000のアミノ酸を主体とする重合体
である。該カゼインは、水溶液あるいは水系分散液とし
て塗布する。
油脂およびカゼインはそれぞれ単独で用いても良く、
また、併用しても良い。併用する場合は、別々に塗布し
ても良いが、油脂の分散液をカゼインの溶液または分散
液に混合して塗布すると塗布および乾燥工程が1回で済
み経済的である。塗布量は、単独使用のときも、併用使
用する場合も固形分にして合計量で1〜10g/m2、好まし
くは2〜5g/m2で混合比率は目的とする風合いによって
適宜選択する。なお、油脂の配合率を高くするとオイル
感に富んだものとなり、カゼインの配合率を高くすると
ドライ感に富んだものとなる。油脂および/またはカゼ
インの塗布量が少ないと目的とするヌバック調の表面が
得られず、塗布量が多いと初期に過剰の油脂および/ま
たはカゼインが脱落するため好ましくない。塗布された
油脂および/またはカゼインの一部はコラーゲン粒子に
吸収・保持され、残りはコラーゲン粒子とポリウレタン
よりなる凹凸面の凹部に充填される。
これらの油脂および/またはカゼイン組成液を塗布す
る方法は刻目を有するロール、平滑面ロールなどのロー
ルを用いて塗布するロール塗布法、スプレー塗布法、表
面接触法などの方法により塗布する。好ましい塗布方法
は、塗布の均一性や表面になじませ易いことなどからロ
ール塗布法が好ましい。
本発明で得た皮革様シートは、良好な吸汗性を有し、
天然皮革のもつサラッとした質感と、天然皮革に類似の
スムースでナチュラルなタッチで見た目に重厚感と色の
深みがあり、マット調で濃く見える、表面強度に優れた
ヌバック調の皮革様シートとなる。
本発明の皮革様シート状物は、スポーツシューズ、紳
士靴などの靴甲革、鞄、袋物、衣料、手袋などに使用す
るのに適している。
<実施例> 次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部および%はことわりのない限り、重
量に関するものである。
実施例1 基材シートとして、ポリエチレンテレフタレートを分
散成分、ポリエチレンを分散媒成分とする多成分繊維の
絡合不織布に、青系着色剤を含むポリエチレンアジペー
ト系ポリウレタンの20%ジメチルホルムアミド(DMF)
溶液を含浸し、更に表面に150g/m2の量塗布して40%DMF
水溶液中で凝固後、ポリエチレンを溶解除去して得た極
細繊維束状繊維の不織布にポリウレタンが多孔質状態で
含有してなる基体層の一面にポリウレタン微多孔質表面
層を有するシートを用いた。この基材シートの表面に、
ポリエステル系ポリウレタンの30%DMF溶液100部に平均
粒径5μm、見掛け嵩密度0.25g/cm3のコラーゲン粉末5
0部及び黒色顔料10部を添加した組成液をグラビアロー
ルを用いたロール塗布法により40g/m2となるよう塗布し
乾燥した。次に、天然油脂の20%DMF/トルエン溶液を20
g/m2の量グラビアロールを用いたロール塗布法により塗
布し、乾燥した。次いで、梨地模様のエンボスロールを
用い、温度150℃で加熱エンボスを行って皮革様シート
Aに仕上げた。
得られた皮革様シートAは風合いが柔らかで、表面が
天然皮革のようなサラッとした触感でオイル感があっ
て、天然皮革に類似した深みのある黒度と見た目の重厚
感を有するヌバック調の皮革様シートであった。
この皮革様シートAを用いて紳士靴および婦人靴を製
作したところ、カーフ様の柔軟な風合いでトップライン
がシャープに入り、高級感のあるものであった。
比較例1 実施例1において、コラーゲン粉末として平均粒径30
μm、見掛け嵩密度0.5g/cm3のコラーゲン粉末を用いる
以外は同様にして皮革様シートBに仕上げた。
得られた皮革様シートBは、表面のザラツキ感が大き
く、また、ヌバック調の外観とは大きく異なったもので
あった。
比較例2 実施例1の基材シート表面にポリウレタンとコラーゲ
ンの組成物を付与することなく、実施例1と同様に天然
油脂溶液を塗布・乾燥し、加熱エンボス、揉み処理して
皮革様シートCに仕上げた。得られた皮革様シートC
は、当初はオイル感があったが、すぐに表面の油脂が脱
落しオイル感は消失し永続性に欠けるものであった。更
に、表面はスムース調に近く、ヌバック調とは程遠いも
のであった。
実施例2 基材シートとして、繊度1.5デニールのポリエステル
短繊維の絡合不織布に実施例1と同様にポリエチレンア
ジペート系ポリウレタンを含浸・凝固して得たシートを
用いた。この基材シートの表面に、ポリエステル−エー
テル系ポリウレタンの30%DMF溶液100部に平均粒径7μ
m、見掛け嵩密度0.2g/cm3のコラーゲン粉末40部及び黒
色顔料10部を添加した組成液をグラビアロールを用いた
ロール塗布法により40g/m2となるよう塗布し乾燥した。
更に、カゼインの20%水溶液を20g/m2の量スプレー塗布
して乾燥した。
このシート状物の表面をカーフ調模様のエンボスロー
ルを用い、温度150℃で加熱エンボスを行って皮革様シ
ートDに仕上げた。
得られた皮革様シートDは、適度の腰があり、表面が
ヌバック調でサラッとした感触と、深みのある黒度を有
していた。この皮革様シートDを用いて紳士靴及びカメ
ラケースを作製したところ、いずれも賦型性および保型
性に優れ、独特のぬめり感と色調とが相俟って商品価値
の高いものであった。
実施例3 基材シートとして、6−ナイロンを分散媒成分、ポリ
エチレンを分散成分とする多成分繊維の絡合不織布に、
青系着色剤を含むポリエチレンアジペート系ポリウレタ
ンの20%DMF溶液を含浸し、更に表面に150g/m2の量塗布
して40%DMF水溶液中で凝固後ポリエチレンを溶解除去
して得た特殊多孔繊維の不織布にポリウレタンが多孔質
状態で含有してなる基体層の一面にポリウレタン微多孔
質表面層を有するシートを用いた。この基材シートの表
面に、ポリエステル−エーテル系ポリウレタンの30%DM
F溶液100部に平均粒径7μm、見掛け嵩密度0.2g/cm3
コラーゲン粉末40部及び黒色顔料10部を添加した組成液
をグラビアロールを用いたロール塗布法により40g/m2
なるよう塗布し乾燥した。この表面に、ミルクカゼイン
50部、天然油脂乳化物30部、水500部よりなる水系組成
液を20g/m2の量ロール塗布法で塗布し、乾燥してシート
を得た。次いで、表面塗膜層面に梨地模様のエンボスロ
ールで加熱エンボスを行って皮革様シート状物を得た。
この皮革様シートは更に揉み処理して仕上げた。
得られた皮革様シートは見た目の重厚感があるが軽量
で、表面はヌバック調でサラッとした感触と深みのある
黒度があり、学振型平面摩耗試験器による荷重500g、回
数1000回の摩耗試験結果は1級(異状無し)である。
この皮革様シートは鞄やランドセル、スポーツシュー
ズ用として好適の素材であった。
<発明の効果> 本発明の皮革様シートは、 良好な吸汗性を有し、天然皮革のもつサラッとした質感
と、天然皮革に類似のスムースでナチュラルなタッチで
見た目に重厚感と色の深みがあり、マット調で色調が濃
く見える、表面の圧縮抵抗、摩耗強度、引っ掻き抵抗な
どの表面性能に優れたヌバック調の皮革様シートであ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合
    体を含有した基体層と弾性重合体を主体とした重合体の
    被覆層とからなる皮革様シートにおいて、該被覆層の表
    面が非繊維状で平均粒径10μ以下かつ見掛け嵩密度0.1
    〜0.3g/cm3のコラーゲン粉末とポリウレタンを主体とし
    た重合体との混合物よりなる微細な凹凸面を有してお
    り、該微細凹凸の凹部には油脂および/またはカゼイン
    が充填されていることを特徴とするヌバック調皮革様シ
    ート。
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