JP2003138488A - 皮革様シート - Google Patents
皮革様シートInfo
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- JP2003138488A JP2003138488A JP2001337282A JP2001337282A JP2003138488A JP 2003138488 A JP2003138488 A JP 2003138488A JP 2001337282 A JP2001337282 A JP 2001337282A JP 2001337282 A JP2001337282 A JP 2001337282A JP 2003138488 A JP2003138488 A JP 2003138488A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 天然皮革の触感と風合いを有し、表面に塗布
した樹脂が下層との接着性におよび屈曲性に優れた皮革
様シートを提供する。 【解決手段】 弾性重合体が含浸された繊維集合体とそ
の表面に形成された被覆層からなる皮革様シートの該被
覆層の表面に、天然繊維パウダーの含有した樹脂がスポ
ット状に付与されており、かつスポットと隣り合うスポ
ットとの距離が10〜100μmである皮革様シートで
ある。
した樹脂が下層との接着性におよび屈曲性に優れた皮革
様シートを提供する。 【解決手段】 弾性重合体が含浸された繊維集合体とそ
の表面に形成された被覆層からなる皮革様シートの該被
覆層の表面に、天然繊維パウダーの含有した樹脂がスポ
ット状に付与されており、かつスポットと隣り合うスポ
ットとの距離が10〜100μmである皮革様シートで
ある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然皮革調の触感、折
れしわ感および風合いを有しており、さらに耐屈曲性に
優れた皮革様シートに関する。
れしわ感および風合いを有しており、さらに耐屈曲性に
優れた皮革様シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より皮革様シートとして、繊維質基
体層の表面に弾性重合体からなる湿式層或いは乾式層を
付与し、さらにその表面に高モジュラスのポリウレタン
樹脂やシリコン変性樹脂、アクリル樹脂等を付与したも
のが提案されている。このものはタック感が少なく、あ
る程度は天然皮革に類似した触感を有しているものの、
それでも天然皮革調の触感と風合いは程遠いものであ
る。また、より天然皮革に類似した触感を有する皮革様
シートとして、天然皮革粉、ゼラチン、コラーゲン等を
樹脂液に分散させ、この分散液を皮革様シートの表面に
塗布する方法が開発されている。
体層の表面に弾性重合体からなる湿式層或いは乾式層を
付与し、さらにその表面に高モジュラスのポリウレタン
樹脂やシリコン変性樹脂、アクリル樹脂等を付与したも
のが提案されている。このものはタック感が少なく、あ
る程度は天然皮革に類似した触感を有しているものの、
それでも天然皮革調の触感と風合いは程遠いものであ
る。また、より天然皮革に類似した触感を有する皮革様
シートとして、天然皮革粉、ゼラチン、コラーゲン等を
樹脂液に分散させ、この分散液を皮革様シートの表面に
塗布する方法が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような方法で得ら
れた皮革様シートは天然皮革の触感に近いものであるが
表面に塗布した樹脂とその下層とその接着性が不十分
で、長期間の使用に耐えるものではない。本発明者は、
上記従来の欠点を解消するために鋭意研究した結果、天
然皮革の触感と風合いを有し、表面に塗布した樹脂が下
層との接着性に優れ、さらに風合いの良好な皮革様シー
トを見出し、本発明に達した。
れた皮革様シートは天然皮革の触感に近いものであるが
表面に塗布した樹脂とその下層とその接着性が不十分
で、長期間の使用に耐えるものではない。本発明者は、
上記従来の欠点を解消するために鋭意研究した結果、天
然皮革の触感と風合いを有し、表面に塗布した樹脂が下
層との接着性に優れ、さらに風合いの良好な皮革様シー
トを見出し、本発明に達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、弾性
重合体が含有された繊維集合体からなる基体層とその表
面に形成された被覆層からなる皮革様シートにおいて、
該被覆層の表面に、天然繊維パウダーを含有したポリウ
レタン樹脂がスポット状に形成されており、かつスポッ
トと隣り合うスポットとの距離の最短距離が10〜10
0μmであることを特徴とする皮革様シートである。そ
して好ましくは、被覆層の表面に付与されている天然繊
維パウダーがセルロース、シルク、ウールからなる群か
ら選ばれる少なくも1種である皮革様シートであり、そ
して被覆層を構成しているポリウレタン樹脂が100%
モジュラスが20〜150kg/cm2であるシリコン
変性ポリウレタン樹脂を主体とした皮革様シートであ
る。
重合体が含有された繊維集合体からなる基体層とその表
面に形成された被覆層からなる皮革様シートにおいて、
該被覆層の表面に、天然繊維パウダーを含有したポリウ
レタン樹脂がスポット状に形成されており、かつスポッ
トと隣り合うスポットとの距離の最短距離が10〜10
0μmであることを特徴とする皮革様シートである。そ
して好ましくは、被覆層の表面に付与されている天然繊
維パウダーがセルロース、シルク、ウールからなる群か
ら選ばれる少なくも1種である皮革様シートであり、そ
して被覆層を構成しているポリウレタン樹脂が100%
モジュラスが20〜150kg/cm2であるシリコン
変性ポリウレタン樹脂を主体とした皮革様シートであ
る。
【0005】以下、次に本発明について詳述する。まず
本発明の基体層である繊維集合体を構成する繊維として
は、通常の繊維、例えば、ポリエステル、ポリアミド、
ポリアクリロニトリル、ポリオレフィン、ポリビニール
アルコールなどの合成樹脂からなる繊維、再生セルロー
ズなどの化学繊維、コットン、麻、ウール等の天然繊維
等が挙げられる。合成繊維の場合には、単独ポリマーか
らなる繊維はもちろんのこと、2種以上のポリマーを混
合紡糸あるいは複合紡糸した繊維でもよい。混合紡糸し
た繊維や複合紡糸した繊維を用いた場合には、該繊維を
構成している複数のポリマーのうちから、少なくともひ
とつのポリマーを皮革様シートを製造する任意の段階で
抽出除去または分解除去する方法か、あるいは繊維を構
成している複数のポリマーの界面を剥離させる方法を採
用して、繊維を極細繊維の集束体あるいは内部に多数の
中空を有する多孔繊維にするのが好ましい。
本発明の基体層である繊維集合体を構成する繊維として
は、通常の繊維、例えば、ポリエステル、ポリアミド、
ポリアクリロニトリル、ポリオレフィン、ポリビニール
アルコールなどの合成樹脂からなる繊維、再生セルロー
ズなどの化学繊維、コットン、麻、ウール等の天然繊維
等が挙げられる。合成繊維の場合には、単独ポリマーか
らなる繊維はもちろんのこと、2種以上のポリマーを混
合紡糸あるいは複合紡糸した繊維でもよい。混合紡糸し
た繊維や複合紡糸した繊維を用いた場合には、該繊維を
構成している複数のポリマーのうちから、少なくともひ
とつのポリマーを皮革様シートを製造する任意の段階で
抽出除去または分解除去する方法か、あるいは繊維を構
成している複数のポリマーの界面を剥離させる方法を採
用して、繊維を極細繊維の集束体あるいは内部に多数の
中空を有する多孔繊維にするのが好ましい。
【0006】これらの繊維をウエッブとし、ニードルパ
ンチや高速流体流により絡合処理して不織布とする。ま
た編織物とすることもできる。さらに不織布と編織物の
積層物とすることもできる。これら不織布や織編物やこ
れらの積層布帛(以下これらをまとめて繊維集合体と称
す)には、弾性重合体の溶液または分散液が含浸される
が、弾性重合体液を含浸処理するに先立って、必要に応
じて繊維集合体を熱プレスなどの方法により表面の平滑
化処理をする。またその後に行われる弾性重合体液の含
浸・凝固や繊維構成ポリマーの抽出の際に生じ易い繊維
集合体の形態破壊を防ぐために、繊維集合体表面を加熱
プレスして、構成繊維間を一部融着させる方法や、ある
いはポリビニルアルコールで代表される水溶性樹脂を繊
維集合体に含浸・乾燥させて繊維間を糊付固定する方法
を用いても良い。繊維集合体の厚さとしては1.0〜
3.0mmが好ましい。
ンチや高速流体流により絡合処理して不織布とする。ま
た編織物とすることもできる。さらに不織布と編織物の
積層物とすることもできる。これら不織布や織編物やこ
れらの積層布帛(以下これらをまとめて繊維集合体と称
す)には、弾性重合体の溶液または分散液が含浸される
が、弾性重合体液を含浸処理するに先立って、必要に応
じて繊維集合体を熱プレスなどの方法により表面の平滑
化処理をする。またその後に行われる弾性重合体液の含
浸・凝固や繊維構成ポリマーの抽出の際に生じ易い繊維
集合体の形態破壊を防ぐために、繊維集合体表面を加熱
プレスして、構成繊維間を一部融着させる方法や、ある
いはポリビニルアルコールで代表される水溶性樹脂を繊
維集合体に含浸・乾燥させて繊維間を糊付固定する方法
を用いても良い。繊維集合体の厚さとしては1.0〜
3.0mmが好ましい。
【0007】本発明の繊維集合体に含浸される弾性重合
体としては、ポリウレタン、アクリル系重合体、アクリ
ロニトリル・ブタジエン共重合体、スチレン・ブタジェ
ン共重合体などの弾性重合体の群から選ばれた少なくと
も1種類の弾性重合体を挙げることができる。風合いや
耐久性表面層との接着強度等の点から特にポリウレタン
が好ましい。ポリウレタンとしては、数平均分子量50
0〜2500のポリマージオール、例えばポリエステル
ジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステル・エー
テルジオール、ポリカプロラクトンジオール、ポリカー
ボネートジオールなどの中から選ばれた少なくとも1種
類のジオールと、有機ポリイソシアネート、例えば、脂
肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、芳香
族トリイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、環状
基を有する脂肪族ジイソシアネートなどの群から選ばれ
た少なくとも1種類の有機ポリイソシアネートと、活性
水素原子を少なくとも2個有する分子量300以下の低
分子化合物、例えば低分子ジオール、低分子ジアミン、
ヒドラジンやジカルボン酸ジヒドラジド等の活性水素原
子含有低分子化合物を鎖伸長剤として反応させて得たポ
リウレタンエラストマーである。
体としては、ポリウレタン、アクリル系重合体、アクリ
ロニトリル・ブタジエン共重合体、スチレン・ブタジェ
ン共重合体などの弾性重合体の群から選ばれた少なくと
も1種類の弾性重合体を挙げることができる。風合いや
耐久性表面層との接着強度等の点から特にポリウレタン
が好ましい。ポリウレタンとしては、数平均分子量50
0〜2500のポリマージオール、例えばポリエステル
ジオール、ポリエーテルジオール、ポリエステル・エー
テルジオール、ポリカプロラクトンジオール、ポリカー
ボネートジオールなどの中から選ばれた少なくとも1種
類のジオールと、有機ポリイソシアネート、例えば、脂
肪族ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート、芳香
族トリイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、環状
基を有する脂肪族ジイソシアネートなどの群から選ばれ
た少なくとも1種類の有機ポリイソシアネートと、活性
水素原子を少なくとも2個有する分子量300以下の低
分子化合物、例えば低分子ジオール、低分子ジアミン、
ヒドラジンやジカルボン酸ジヒドラジド等の活性水素原
子含有低分子化合物を鎖伸長剤として反応させて得たポ
リウレタンエラストマーである。
【0008】これらのポリウレタンの原料組成は該皮革
様シートの指向する用途分野に応じて、風合い、耐劣化
性、耐黄変性、染色性等の各種物性を満足するものの中
から適宜選ぶことができる。これら弾性重合体には必要
により他の重合体や各種安定剤、着色剤、凝固調節剤等
が添加される。弾性重合体は、前記したように、溶液又
は分散液の状態で繊維集合体に含浸され、凝固される。
凝固方法としては、風合いの点で湿式凝固法が好まし
い。湿式凝固方法を用いることにより、弾性樹脂が多孔
質状態となり、天然皮革調の風合いが得られる。繊維集
合体に含浸させる樹脂の量としては、固形分換算にして
皮革様シートを構成する繊維集合体100重量部に対し
て10〜60重量部である。
様シートの指向する用途分野に応じて、風合い、耐劣化
性、耐黄変性、染色性等の各種物性を満足するものの中
から適宜選ぶことができる。これら弾性重合体には必要
により他の重合体や各種安定剤、着色剤、凝固調節剤等
が添加される。弾性重合体は、前記したように、溶液又
は分散液の状態で繊維集合体に含浸され、凝固される。
凝固方法としては、風合いの点で湿式凝固法が好まし
い。湿式凝固方法を用いることにより、弾性樹脂が多孔
質状態となり、天然皮革調の風合いが得られる。繊維集
合体に含浸させる樹脂の量としては、固形分換算にして
皮革様シートを構成する繊維集合体100重量部に対し
て10〜60重量部である。
【0009】繊維集合体が2種以上のポリマーからなる
混合紡糸繊維あるいは複合紡糸繊維から構成されている
場合には、繊維集合体に弾性樹脂を含浸する前又は後
で、繊維を構成しているポリマーの内の少なくとも1成
分を溶解または分解除去し、少なくとも1成分を残す方
法が用いるのが好ましい。例えば、混合紡糸繊維あるい
は複合紡糸繊維が海島構造の断面を有する繊維である場
合、海成分ポリマーを溶解または分解除去すると、島成
分ポリマーが残り、繊維は極細繊維束となり、一方島成
分ポリマーを溶解除去すると、海成分が残り繊維中に中
空部を多数有する多孔繊維となる。また繊維が複数のポ
リマーを長さ方向に貼り合わせたような複合紡糸繊維で
ある場合には、該繊維を物理的処理や化学的処理により
ポリマー間を剥離して繊維を極細繊維束とする方法を用
いてもよい。
混合紡糸繊維あるいは複合紡糸繊維から構成されている
場合には、繊維集合体に弾性樹脂を含浸する前又は後
で、繊維を構成しているポリマーの内の少なくとも1成
分を溶解または分解除去し、少なくとも1成分を残す方
法が用いるのが好ましい。例えば、混合紡糸繊維あるい
は複合紡糸繊維が海島構造の断面を有する繊維である場
合、海成分ポリマーを溶解または分解除去すると、島成
分ポリマーが残り、繊維は極細繊維束となり、一方島成
分ポリマーを溶解除去すると、海成分が残り繊維中に中
空部を多数有する多孔繊維となる。また繊維が複数のポ
リマーを長さ方向に貼り合わせたような複合紡糸繊維で
ある場合には、該繊維を物理的処理や化学的処理により
ポリマー間を剥離して繊維を極細繊維束とする方法を用
いてもよい。
【0010】繊維集合体に弾性樹脂を含浸した後、その
表面に弾性樹脂からなる被覆層を形成する。被覆層に使
用されている弾性重合体としては、ポリウレタンエラス
トマーが繊維集合体層との接着性や天然皮革様の風合い
が得られる点で最も好ましい。被覆層を構成するポリウ
レタンエラストマーとしては前記の繊維集合体に含浸す
る弾性樹脂として好適に使用されるポリウレタンエラス
トマーと同様に、少なくとも1種類のポリマージオール
と、有機ポリイソシアネートと、前記したような活性水
素原子を少なくとも2個有する低分子化合物を鎖伸長剤
として反応させて得たポリウレタンエラストマーが挙げ
られる。これらのポリウレタンエラストマーの原料組成
は、繊維集合体に含浸するポリウレタンエラストマーと
同様に、皮革様シートの指向する用途分野に応じて適宜
選択することができるが、特に風合い、耐劣化性、耐黄
変性、コスト等の点でポリマージオールとしてポリエー
テルジオールを用いたポリエーテル系ポリウレタンが好
ましい。
表面に弾性樹脂からなる被覆層を形成する。被覆層に使
用されている弾性重合体としては、ポリウレタンエラス
トマーが繊維集合体層との接着性や天然皮革様の風合い
が得られる点で最も好ましい。被覆層を構成するポリウ
レタンエラストマーとしては前記の繊維集合体に含浸す
る弾性樹脂として好適に使用されるポリウレタンエラス
トマーと同様に、少なくとも1種類のポリマージオール
と、有機ポリイソシアネートと、前記したような活性水
素原子を少なくとも2個有する低分子化合物を鎖伸長剤
として反応させて得たポリウレタンエラストマーが挙げ
られる。これらのポリウレタンエラストマーの原料組成
は、繊維集合体に含浸するポリウレタンエラストマーと
同様に、皮革様シートの指向する用途分野に応じて適宜
選択することができるが、特に風合い、耐劣化性、耐黄
変性、コスト等の点でポリマージオールとしてポリエー
テルジオールを用いたポリエーテル系ポリウレタンが好
ましい。
【0011】特に被覆層に使用するポリウレタンエラス
トマーとしては、シリコン変性ポリウレタン樹脂が耐摩
耗性および天然皮革様の触感が得られる点で好ましく、
具体的には、ジメチルシロキサン単位をポリウレタンの
主鎖や側鎖に導入することにより変性したポリウレタン
である。シリコン変性の程度としては、ポリウレタン中
に2〜20重量%のジメチルシロキサン単位が存在して
いるのが好ましい。シリコン変性の程度が2重量%未満
である場合には十分な耐磨耗性が得られず、20重量%
を越えると天然パウダーを含有したスポット状に接着し
ている樹脂層との接着性が低下する傾向がある。特にシ
リコン変性ポリウレタン樹脂の100%モジュラスが2
0〜150kg/cm2であるポリウレタンが本発明の
目的、すなわち天然皮革様の触感を達成する上で非常に
好ましい。100%モジュラスが20kg/cm2未満
では、タック性が非常に高くなり、表面強度が弱くな
る。また100%モジュラスが150kg/cm2を越
えると、表面層が硬くなり過ぎて耐屈曲性が悪くなる。
好ましくは40〜100kg/cm2である。被覆層を
形成させる樹脂は溶液またはエマルジョンの形態で用い
られる。被覆層を成形する方法としては、繊維集合体上
に直接塗布し、湿式凝固または乾式凝固する方法を用い
ても、あるいは予め離型紙上に被覆層用の樹脂溶液を塗
布し、凝固させた後、接着剤用の樹脂液をその上に塗布
し、そして繊維集合体に重ね合わせて一体化した後、離
型紙を剥離する方法を用いても良い。この方法において
接着剤として用いられる樹脂としては、強固な接着力が
得られる点で2液硬化型ポリウレタンが好ましい。被覆
層の凝固方法としては、乾式凝固法が好ましく用いられ
る。もちろん、被覆層を形成させる樹脂には本発明の効
果に影響を及ぼさない範囲で各種安定剤、他の樹脂、着
色剤等が添加されてもよい。なお、100%モジュラス
は樹脂液から製造した乾式フィルムの応力と伸び曲線か
ら100%伸度時の強度により測定される。被覆層の厚
みとしては、30〜150μmの範囲であることが皮革
様シートの風合いバランスの点で好ましい。
トマーとしては、シリコン変性ポリウレタン樹脂が耐摩
耗性および天然皮革様の触感が得られる点で好ましく、
具体的には、ジメチルシロキサン単位をポリウレタンの
主鎖や側鎖に導入することにより変性したポリウレタン
である。シリコン変性の程度としては、ポリウレタン中
に2〜20重量%のジメチルシロキサン単位が存在して
いるのが好ましい。シリコン変性の程度が2重量%未満
である場合には十分な耐磨耗性が得られず、20重量%
を越えると天然パウダーを含有したスポット状に接着し
ている樹脂層との接着性が低下する傾向がある。特にシ
リコン変性ポリウレタン樹脂の100%モジュラスが2
0〜150kg/cm2であるポリウレタンが本発明の
目的、すなわち天然皮革様の触感を達成する上で非常に
好ましい。100%モジュラスが20kg/cm2未満
では、タック性が非常に高くなり、表面強度が弱くな
る。また100%モジュラスが150kg/cm2を越
えると、表面層が硬くなり過ぎて耐屈曲性が悪くなる。
好ましくは40〜100kg/cm2である。被覆層を
形成させる樹脂は溶液またはエマルジョンの形態で用い
られる。被覆層を成形する方法としては、繊維集合体上
に直接塗布し、湿式凝固または乾式凝固する方法を用い
ても、あるいは予め離型紙上に被覆層用の樹脂溶液を塗
布し、凝固させた後、接着剤用の樹脂液をその上に塗布
し、そして繊維集合体に重ね合わせて一体化した後、離
型紙を剥離する方法を用いても良い。この方法において
接着剤として用いられる樹脂としては、強固な接着力が
得られる点で2液硬化型ポリウレタンが好ましい。被覆
層の凝固方法としては、乾式凝固法が好ましく用いられ
る。もちろん、被覆層を形成させる樹脂には本発明の効
果に影響を及ぼさない範囲で各種安定剤、他の樹脂、着
色剤等が添加されてもよい。なお、100%モジュラス
は樹脂液から製造した乾式フィルムの応力と伸び曲線か
ら100%伸度時の強度により測定される。被覆層の厚
みとしては、30〜150μmの範囲であることが皮革
様シートの風合いバランスの点で好ましい。
【0012】該被覆層の表面には天然皮革様の触感と風
合いを付与するために、天然繊維パウダーを含有するポ
リウレタン樹脂がスポット状に付与される。天然繊維パ
ウダーとしては麻を粉末化したセルロースパウダー、絹
を粉末化したシルクパウダー、天然ウールを粉末化した
ウールパウダー等が有り、これらは単独または、混合物
であっても良い。本発明における天然繊維パウダーの平
均粒子径は1〜20μmであることが好ましい。1μm
未満の場合は天然皮革様の触感に非常に類似している
が、コストが高く、生産性に問題がある。また20μm
を越えると分散性が悪く、天然皮革の触感より劣る傾向
がある。よって好ましくは1〜10μmである。また、
天然繊維パウダーに使用するポリウレタン樹脂として
は、シリコン変性ポリウレタン樹脂が耐摩耗性および天
然皮革様の触感が得られる点で好ましく、具体的には、
ジメチルシロキサン単位をポリウレタンの主鎖や側鎖に
導入することにより変性したポリウレタンである。シリ
コン変性の程度としては、ポリウレタン中に2〜20重
量%のジメチルシロキサン単位が存在しているのが好ま
しい。特にシリコン変性ポリウレタン樹脂の100%モ
ジュラスが20〜150kg/cm2であることが好ま
しい。ポリウレタンが本発明の目的、すなわち天然皮革
様の触感を達成する上で非常に好ましい。100%モジ
ュラスが20kg/cm2未満では、タック性が非常に
高くなり、表面強度が弱くなる。また100%モジュラ
スが150kg/cm2を越えると、表面層が硬くなり
過ぎて耐屈曲性が悪くなる。好ましくは40〜100k
g/cm2である。本発明の天然繊維パウダーの添加量
は該ポリウレタン樹脂に対して5〜100重量部であ
る。5重量部より少ないと天然皮革の触感がえられず、
100重量部を越えると分散性、耐屈曲性および下層と
の接着性が低下する傾向がある。そしてより好ましくは
10〜50重量部である。
合いを付与するために、天然繊維パウダーを含有するポ
リウレタン樹脂がスポット状に付与される。天然繊維パ
ウダーとしては麻を粉末化したセルロースパウダー、絹
を粉末化したシルクパウダー、天然ウールを粉末化した
ウールパウダー等が有り、これらは単独または、混合物
であっても良い。本発明における天然繊維パウダーの平
均粒子径は1〜20μmであることが好ましい。1μm
未満の場合は天然皮革様の触感に非常に類似している
が、コストが高く、生産性に問題がある。また20μm
を越えると分散性が悪く、天然皮革の触感より劣る傾向
がある。よって好ましくは1〜10μmである。また、
天然繊維パウダーに使用するポリウレタン樹脂として
は、シリコン変性ポリウレタン樹脂が耐摩耗性および天
然皮革様の触感が得られる点で好ましく、具体的には、
ジメチルシロキサン単位をポリウレタンの主鎖や側鎖に
導入することにより変性したポリウレタンである。シリ
コン変性の程度としては、ポリウレタン中に2〜20重
量%のジメチルシロキサン単位が存在しているのが好ま
しい。特にシリコン変性ポリウレタン樹脂の100%モ
ジュラスが20〜150kg/cm2であることが好ま
しい。ポリウレタンが本発明の目的、すなわち天然皮革
様の触感を達成する上で非常に好ましい。100%モジ
ュラスが20kg/cm2未満では、タック性が非常に
高くなり、表面強度が弱くなる。また100%モジュラ
スが150kg/cm2を越えると、表面層が硬くなり
過ぎて耐屈曲性が悪くなる。好ましくは40〜100k
g/cm2である。本発明の天然繊維パウダーの添加量
は該ポリウレタン樹脂に対して5〜100重量部であ
る。5重量部より少ないと天然皮革の触感がえられず、
100重量部を越えると分散性、耐屈曲性および下層と
の接着性が低下する傾向がある。そしてより好ましくは
10〜50重量部である。
【0013】天然繊維パウダーを含有したポリウレタン
樹脂はスポット状に存在している必要があり、スポット
状で存在することなく、例えば、連続層として存在して
いる場合や、一方向に連続している層として存在してい
る場合には下層との接着性および耐屈曲性が劣る。本発
明において個々のスポットの大きさとしては1×10
−4〜1×10−2mm2が好ましい。塗布方法として
はスプレー法、グラビア印刷法、奈染、転写法等、公知
の方法のいずれかで塗布すれば良いが、スポット状に容
易に塗布する方法としてはグラビア印刷法が好ましい。
本発明の特徴である皮革様シートの触感、折れしわ、お
よび接着性を両立するためにはスポットとそれと隣り合
うスポットの最短距離が10〜100μmを維持する必
要がある。
樹脂はスポット状に存在している必要があり、スポット
状で存在することなく、例えば、連続層として存在して
いる場合や、一方向に連続している層として存在してい
る場合には下層との接着性および耐屈曲性が劣る。本発
明において個々のスポットの大きさとしては1×10
−4〜1×10−2mm2が好ましい。塗布方法として
はスプレー法、グラビア印刷法、奈染、転写法等、公知
の方法のいずれかで塗布すれば良いが、スポット状に容
易に塗布する方法としてはグラビア印刷法が好ましい。
本発明の特徴である皮革様シートの触感、折れしわ、お
よび接着性を両立するためにはスポットとそれと隣り合
うスポットの最短距離が10〜100μmを維持する必
要がある。
【0014】最短距離が10μm未満の場合には、天然
皮革様の触感は得られるがスポット間がつながりやすく
従って連続被膜層になりやすい傾向がある。そして連続
層になることによってポリウレタンと相溶性の低い天然
繊維パウダーを含有したポリウレタン樹脂からなる層が
屈曲等の機械的な影響によって下層との接着性を低下さ
せる。また、スポット間がつながることにより折れしわ
も不均一になる。一方、100μmを越える場合には、
屈曲等の機械的影響をスポット状被膜間で相互に受けに
くくその影響を分散させることが可能となり接着性はよ
いが天然皮革様の触感は得られない。また、折れしわの
起点となるスポット間の距離が離れることによって折れ
しわも大きくなる。天然繊維パウダーを含有したポリウ
レタン樹脂の好適な塗布量としては、固形分換算で0.
2〜5g/m2の範囲であることが好ましい。塗布量が
0.2g/m2未満の場合には天然皮革様の触感の効果
が少なく、また、5g/m2を越える場合には風合いが
悪く、さらにスポット間がつながりやすく耐屈曲が劣る
傾向がある。
皮革様の触感は得られるがスポット間がつながりやすく
従って連続被膜層になりやすい傾向がある。そして連続
層になることによってポリウレタンと相溶性の低い天然
繊維パウダーを含有したポリウレタン樹脂からなる層が
屈曲等の機械的な影響によって下層との接着性を低下さ
せる。また、スポット間がつながることにより折れしわ
も不均一になる。一方、100μmを越える場合には、
屈曲等の機械的影響をスポット状被膜間で相互に受けに
くくその影響を分散させることが可能となり接着性はよ
いが天然皮革様の触感は得られない。また、折れしわの
起点となるスポット間の距離が離れることによって折れ
しわも大きくなる。天然繊維パウダーを含有したポリウ
レタン樹脂の好適な塗布量としては、固形分換算で0.
2〜5g/m2の範囲であることが好ましい。塗布量が
0.2g/m2未満の場合には天然皮革様の触感の効果
が少なく、また、5g/m2を越える場合には風合いが
悪く、さらにスポット間がつながりやすく耐屈曲が劣る
傾向がある。
【0015】本発明において、前記した被覆層やその表
面にスポット状で存在させる天然繊維パウダーの樹脂層
には、着色剤が添加されていても良く、添加する着色剤
としては顔料または染料が使用される。顔料としてはカ
ーボンブラック、酸化チタン等の無機顔料、フエロシア
ニン系、アゾ系、アントラキノン系等の有機顔料が使用
される。また、染料としては、含金錯塩染料、酸性染
料、硫化染料、分散染料等が使用されるが、耐光性、堅
牢度等の点で含金染料が望ましい。その添加量として
は、樹脂100重量部に対して1〜30重量部が好まし
い。
面にスポット状で存在させる天然繊維パウダーの樹脂層
には、着色剤が添加されていても良く、添加する着色剤
としては顔料または染料が使用される。顔料としてはカ
ーボンブラック、酸化チタン等の無機顔料、フエロシア
ニン系、アゾ系、アントラキノン系等の有機顔料が使用
される。また、染料としては、含金錯塩染料、酸性染
料、硫化染料、分散染料等が使用されるが、耐光性、堅
牢度等の点で含金染料が望ましい。その添加量として
は、樹脂100重量部に対して1〜30重量部が好まし
い。
【0016】また、必要に応じてエンボス処理、揉み加
工あるいはリラックス処理を行うことも可能である。
工あるいはリラックス処理を行うことも可能である。
【0017】本発明で得られる皮革様シートは、天然皮
革の触感を有し、風合いが非常に良好な皮革様シートで
ある。これらの皮革様シートは、衣料、インテリア、ボ
ール、鞄、袋物、スポーツシューズ、一般靴等の用途に
非常に適している。
革の触感を有し、風合いが非常に良好な皮革様シートで
ある。これらの皮革様シートは、衣料、インテリア、ボ
ール、鞄、袋物、スポーツシューズ、一般靴等の用途に
非常に適している。
【0018】
【実施例】次に本発明を具体的に実施例で説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の部及び%はことわりのない限り重量に関
するものである。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の部及び%はことわりのない限り重量に関
するものである。
【0019】実施例1
6ーナイロン60部(島成分)と高流動性低密度ポリエ
チレン(海成分)からなる海島型複合繊維を溶融紡糸法
により得て、これを70℃の温水中で2.5倍に延伸
し、繊維油剤を付与し、機械捲縮をかけて乾燥後、51
mmにカットして4デシテックスのステープル繊維とし
た。このステープル繊維をクロスラップ法で目付500
g/m2のウェッブを形成し、ついで両面から交互に合
わせて約500パンチ/cm2のニードルパンチングを
行い、さらに120℃で加熱し、カレンダーロールでプ
レスすることで表面の平滑な絡合不織布をつくった。こ
の絡合不織布の目付は340g/m2、見かけ密度は
0.3g/cm3であった。この絡合不織布に、ポリテ
トラメチレンエーテル系ポリウレタンを主体とする濃度
13%のポリウレタンのジメチルホルムアミド(DM
F)溶液を含浸し、DMF/水=15/85の混合液の
中に浸してポリウレタンを多孔質状に湿式凝固した後、
熱トルエン中で複合繊維中の海成分を溶出除去して極細
繊維(平均繊維太さ0.001デシテックス)を発現さ
せ、基体層を得た。得られた基体層は厚さが1.0mm
で、ポリウレタンの量は120g/m2あった。
チレン(海成分)からなる海島型複合繊維を溶融紡糸法
により得て、これを70℃の温水中で2.5倍に延伸
し、繊維油剤を付与し、機械捲縮をかけて乾燥後、51
mmにカットして4デシテックスのステープル繊維とし
た。このステープル繊維をクロスラップ法で目付500
g/m2のウェッブを形成し、ついで両面から交互に合
わせて約500パンチ/cm2のニードルパンチングを
行い、さらに120℃で加熱し、カレンダーロールでプ
レスすることで表面の平滑な絡合不織布をつくった。こ
の絡合不織布の目付は340g/m2、見かけ密度は
0.3g/cm3であった。この絡合不織布に、ポリテ
トラメチレンエーテル系ポリウレタンを主体とする濃度
13%のポリウレタンのジメチルホルムアミド(DM
F)溶液を含浸し、DMF/水=15/85の混合液の
中に浸してポリウレタンを多孔質状に湿式凝固した後、
熱トルエン中で複合繊維中の海成分を溶出除去して極細
繊維(平均繊維太さ0.001デシテックス)を発現さ
せ、基体層を得た。得られた基体層は厚さが1.0mm
で、ポリウレタンの量は120g/m2あった。
【0020】一方、しぼ付き離型紙(リンテックTP
Rー8)の上に被覆層としてシリコン変性ポリエーテル
系ポリウレタン(大日本インキ化学製クリスホ゛ンNY214、1
00%モジュラス50kg/m2、固形分30%、シリ
コン変性度2%)100部、黒顔料(大日本インキ化学
製タ゛イラックL6910N)20部、、DMF30部、メチルエチ
ルケトン30部からなるポリウレタン樹脂溶液をドライ
ベースで厚さ50μmになる様に塗布し、100℃で5
分間加熱し、表皮層を得た。その上に2液硬化型ポリエ
ーテル系ポリウレタン(大日製化製UD−8130)溶
液をドライベースで厚さ30μmとなるように塗布し、
50℃で3分間乾燥し、未だ粘着性を有している状態で
前記の基体層と貼り合わせ、100℃で2分間乾燥し、
その後、40℃で3日間放置した後、離型紙を剥離し、
皮革様シート(A)を得た。その表面に天然繊維パウダ
ーを含むポリウレタン樹脂溶液{シルクパウダー粒子径
5μm10部、シリコン変性ポリカーボネート系ポリウ
レタン(大日本インキ化学製クリスホ゛ンNY324100%モジ
ュラス80kg/m2、固形分20%、シリコン変性度
2%)100部、MEK50部、DMF20部、トルエ
ン20部}のポリウレタン樹脂溶液を200メッシュの
格子状グラビアロール(200線/インチ、セル深さ3
0μm)を用いて固形分で1g/m2になる様に塗布し
た。スポット間の距離は30μmであった。さらに柔軟
性を付与するために柔軟剤5%溶液(日華化学製ニッカシリコ
ンAM-204 固形分20%)を含浸率50%になるように
含浸し、タンブラー乾燥器で70℃で40分間処理を行
った。得られた皮革様シートは天然皮革の触感および細
かい高級な折れしわを有し、皮革様シート(A)と表面
スポットの接着性が良好で、ソフトな風合いを有するも
のであった。この皮革様シートを使用して婦人靴を作製
したところ触感、耐屈曲性の良好なものであった。
Rー8)の上に被覆層としてシリコン変性ポリエーテル
系ポリウレタン(大日本インキ化学製クリスホ゛ンNY214、1
00%モジュラス50kg/m2、固形分30%、シリ
コン変性度2%)100部、黒顔料(大日本インキ化学
製タ゛イラックL6910N)20部、、DMF30部、メチルエチ
ルケトン30部からなるポリウレタン樹脂溶液をドライ
ベースで厚さ50μmになる様に塗布し、100℃で5
分間加熱し、表皮層を得た。その上に2液硬化型ポリエ
ーテル系ポリウレタン(大日製化製UD−8130)溶
液をドライベースで厚さ30μmとなるように塗布し、
50℃で3分間乾燥し、未だ粘着性を有している状態で
前記の基体層と貼り合わせ、100℃で2分間乾燥し、
その後、40℃で3日間放置した後、離型紙を剥離し、
皮革様シート(A)を得た。その表面に天然繊維パウダ
ーを含むポリウレタン樹脂溶液{シルクパウダー粒子径
5μm10部、シリコン変性ポリカーボネート系ポリウ
レタン(大日本インキ化学製クリスホ゛ンNY324100%モジ
ュラス80kg/m2、固形分20%、シリコン変性度
2%)100部、MEK50部、DMF20部、トルエ
ン20部}のポリウレタン樹脂溶液を200メッシュの
格子状グラビアロール(200線/インチ、セル深さ3
0μm)を用いて固形分で1g/m2になる様に塗布し
た。スポット間の距離は30μmであった。さらに柔軟
性を付与するために柔軟剤5%溶液(日華化学製ニッカシリコ
ンAM-204 固形分20%)を含浸率50%になるように
含浸し、タンブラー乾燥器で70℃で40分間処理を行
った。得られた皮革様シートは天然皮革の触感および細
かい高級な折れしわを有し、皮革様シート(A)と表面
スポットの接着性が良好で、ソフトな風合いを有するも
のであった。この皮革様シートを使用して婦人靴を作製
したところ触感、耐屈曲性の良好なものであった。
【0021】実施例2
黒系顔料を練り込んだ6ーナイロン50部を分散成分、
ポリエチレン50部を分散媒成分とする多成分繊維の絡
合不織布を実施例1と同様の方法により作製した。目付
450g/m2、見かけ密度0.26g/cm3であっ
た。得られた絡合不織布内に黒系着色剤を含むポリエチ
レンアジペート/ポリエチレングリコール共重合系ポリ
ウレタンの濃度18%ジメチルホルムアミド(DMF)
溶液を含浸し、その表面に被覆層を形成するために同種
の溶液を80g/m2ナイフコートし、25%DMF水
溶液中で湿式凝固した後、多成分繊維中のポリエチレン
を溶解除去して、0.002デシテックスの極細繊維か
らなる皮革様シート(B)を得た。得られたシートは目
付500g/m2で厚さが1.3mmで、またポリウレ
タンの量は138g/m2であった。
ポリエチレン50部を分散媒成分とする多成分繊維の絡
合不織布を実施例1と同様の方法により作製した。目付
450g/m2、見かけ密度0.26g/cm3であっ
た。得られた絡合不織布内に黒系着色剤を含むポリエチ
レンアジペート/ポリエチレングリコール共重合系ポリ
ウレタンの濃度18%ジメチルホルムアミド(DMF)
溶液を含浸し、その表面に被覆層を形成するために同種
の溶液を80g/m2ナイフコートし、25%DMF水
溶液中で湿式凝固した後、多成分繊維中のポリエチレン
を溶解除去して、0.002デシテックスの極細繊維か
らなる皮革様シート(B)を得た。得られたシートは目
付500g/m2で厚さが1.3mmで、またポリウレ
タンの量は138g/m2であった。
【0022】その被覆層にポリカーボネート系ポリウレ
タン(大日精化製レサ゛ミンM6701 固形分15%)をグラビ
アの150メツシュロールで4回処理し、塗布量をウェ
ットで60g/m2とした。その上に、毛シボのエンボ
スロールを用いて温度150℃、プレス圧2kg/cm
2、速度2m/minの条件でエンボス処理した。その
上に、天然繊維パウダーを含むポリカーボネート系ポリ
ウレタン樹脂溶液{(大日精化製レサ゛ミンTC-7 固形分1
5%、100%モジュラス80kg/cm2)100
部、シルクパウダー粒子径5μm5部、ウールパウダー
粒子径8μm5部の混合物)を用いてプリントロールで
グラビア処理をした。得られたスポットの大きさは5×
10−3mm2であり、スポット間の距離は50μmで
あった。さらに風合い改良のためにもみ処理をした。得
られた皮革様シートは、天然皮革の触感および細かい高
級な折れしわを有し、表面スポットと下層皮革様シート
の接着性および耐屈曲性が良好で、靴、袋物、鞄用原反
としては最適であった。しかしながら、実施例1の皮革
様シートと比べると、被覆層がシリコン変性ポリウレタ
ンでないため触感および耐磨耗性の点で実施例1よりや
や劣るものであった。
タン(大日精化製レサ゛ミンM6701 固形分15%)をグラビ
アの150メツシュロールで4回処理し、塗布量をウェ
ットで60g/m2とした。その上に、毛シボのエンボ
スロールを用いて温度150℃、プレス圧2kg/cm
2、速度2m/minの条件でエンボス処理した。その
上に、天然繊維パウダーを含むポリカーボネート系ポリ
ウレタン樹脂溶液{(大日精化製レサ゛ミンTC-7 固形分1
5%、100%モジュラス80kg/cm2)100
部、シルクパウダー粒子径5μm5部、ウールパウダー
粒子径8μm5部の混合物)を用いてプリントロールで
グラビア処理をした。得られたスポットの大きさは5×
10−3mm2であり、スポット間の距離は50μmで
あった。さらに風合い改良のためにもみ処理をした。得
られた皮革様シートは、天然皮革の触感および細かい高
級な折れしわを有し、表面スポットと下層皮革様シート
の接着性および耐屈曲性が良好で、靴、袋物、鞄用原反
としては最適であった。しかしながら、実施例1の皮革
様シートと比べると、被覆層がシリコン変性ポリウレタ
ンでないため触感および耐磨耗性の点で実施例1よりや
や劣るものであった。
【0023】比較例1
表面に天然繊維パウダーを添加しない以外は実施例1と
同様にして皮革様シートを得た。このものを使用して婦
人靴を作製したところ、天然皮革の触感とかなり異な
り、風合いも悪く、実施例1で作製した婦人靴と比べて
商品価値の低いものであった。
同様にして皮革様シートを得た。このものを使用して婦
人靴を作製したところ、天然皮革の触感とかなり異な
り、風合いも悪く、実施例1で作製した婦人靴と比べて
商品価値の低いものであった。
【0024】比較例2
天然繊維パウダーを含むポリウレタン樹脂をスポット状
でなく、表面へ全面にダイレクトロールを用いて固形分
で20g/m2となるように塗布した。得られた皮革様
シートは風合いが硬く、折れしわが大きく、塗布層とそ
の下層との接着性および耐屈曲性が悪く、商品価値の低
いものであった。
でなく、表面へ全面にダイレクトロールを用いて固形分
で20g/m2となるように塗布した。得られた皮革様
シートは風合いが硬く、折れしわが大きく、塗布層とそ
の下層との接着性および耐屈曲性が悪く、商品価値の低
いものであった。
【0025】比較例3
天然繊維パウダーを含むポリウレタン樹脂を実施例1の
グラビアロールで4回塗布した以外は実施例1と同様に
して皮革様シートを得た。得られた皮革様シートの被覆
層表面に付与された天然繊維パウダーを含有したポリウ
レタン樹脂スポット間は、約3μm以下で、2個以上の
スポットが互いに接触している部分がほとんどであっ
た。得られた皮革様シートは、天然皮革様の触感を有す
るものの、折れしわが不均一で、屈曲により天然繊維パ
ウダーを含むポリウレタン樹脂の一部が剥離し、商品価
値の低いものであった。
グラビアロールで4回塗布した以外は実施例1と同様に
して皮革様シートを得た。得られた皮革様シートの被覆
層表面に付与された天然繊維パウダーを含有したポリウ
レタン樹脂スポット間は、約3μm以下で、2個以上の
スポットが互いに接触している部分がほとんどであっ
た。得られた皮革様シートは、天然皮革様の触感を有す
るものの、折れしわが不均一で、屈曲により天然繊維パ
ウダーを含むポリウレタン樹脂の一部が剥離し、商品価
値の低いものであった。
【0026】比較例4
天然繊維パウダーを含むポリウレタン樹脂を個々のセル
の間隔が約200μmの特殊な柄グラビアロールで1回
塗布した以外は実施例2と同様にして皮革様シートを得
た。得られた皮革様シートの被覆層表面に付与された天
然繊維パウダーを含有したポリウレタン樹脂スポット間
は、平均約160μmであった。得られた皮革様シート
は、耐屈曲性および接着性は良好であるものの、折れし
わおよび天然皮革様の触感が実施例2に比べて劣るもの
であった。
の間隔が約200μmの特殊な柄グラビアロールで1回
塗布した以外は実施例2と同様にして皮革様シートを得
た。得られた皮革様シートの被覆層表面に付与された天
然繊維パウダーを含有したポリウレタン樹脂スポット間
は、平均約160μmであった。得られた皮革様シート
は、耐屈曲性および接着性は良好であるものの、折れし
わおよび天然皮革様の触感が実施例2に比べて劣るもの
であった。
【0027】
【発明の効果】本発明で得た皮革様シートは天然皮革の
触感を有し、風合いの良好な皮革様シートである。これ
らの皮革様シートは衣料、インテリア、ボール、鞄、袋
物、一般靴等の用途に非常に適している。
触感を有し、風合いの良好な皮革様シートである。これ
らの皮革様シートは衣料、インテリア、ボール、鞄、袋
物、一般靴等の用途に非常に適している。
Claims (3)
- 【請求項1】 弾性重合体が含有された繊維集合体から
なる基体層とその表面に形成された被覆層からなる皮革
様シートにおいて、該被覆層の表面に、天然繊維パウダ
ーを含有したポリウレタン樹脂がスポット状に形成され
ており、かつスポットと隣り合うスポットとの距離の最
短距離が10〜100μmであることを特徴とする皮革
様シート。 - 【請求項2】 被覆層の表面に付与されている天然繊維
パウダーがセルロース、シルク、ウールからなる群から
選ばれる少なくも1種である請求項1に記載の皮革様シ
ート。 - 【請求項3】 被覆層を構成しているポリウレタン樹脂
が100%モジュラスが20〜150kg/cm2であ
るシリコン変性ポリウレタン樹脂を主体としたものであ
る請求項1に記載の皮革様シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001337282A JP2003138488A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 皮革様シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001337282A JP2003138488A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 皮革様シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003138488A true JP2003138488A (ja) | 2003-05-14 |
Family
ID=19151948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001337282A Pending JP2003138488A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 皮革様シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003138488A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007177342A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Toray Ind Inc | 立毛調シートおよびその製造方法 |
| JP2007277323A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Nissan Motor Co Ltd | 皮革材 |
| WO2008114284A1 (en) * | 2007-03-16 | 2008-09-25 | Fiscagomma S.P.A. | Process for the preparation of a semifinished material to be used to produce leather- like articles or coated fabrics and material thereof |
| JP2016067666A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 株式会社クラレ | ボール用表皮材及び硬式野球ボール |
| CN112409903A (zh) * | 2020-11-19 | 2021-02-26 | 福建鸣鸿树脂有限公司 | 水性防水抛焦处理剂及其制备方法 |
| CN113544325A (zh) * | 2019-04-05 | 2021-10-22 | 株式会社可乐丽 | 粒面皮革状片 |
-
2001
- 2001-11-02 JP JP2001337282A patent/JP2003138488A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007177342A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Toray Ind Inc | 立毛調シートおよびその製造方法 |
| JP2007277323A (ja) * | 2006-04-04 | 2007-10-25 | Nissan Motor Co Ltd | 皮革材 |
| WO2008114284A1 (en) * | 2007-03-16 | 2008-09-25 | Fiscagomma S.P.A. | Process for the preparation of a semifinished material to be used to produce leather- like articles or coated fabrics and material thereof |
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| CN113544325A (zh) * | 2019-04-05 | 2021-10-22 | 株式会社可乐丽 | 粒面皮革状片 |
| CN112409903A (zh) * | 2020-11-19 | 2021-02-26 | 福建鸣鸿树脂有限公司 | 水性防水抛焦处理剂及其制备方法 |
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