JP3435975B2 - 回転電機の電流制御部及びこれを用いた制御装置 - Google Patents

回転電機の電流制御部及びこれを用いた制御装置

Info

Publication number
JP3435975B2
JP3435975B2 JP08799396A JP8799396A JP3435975B2 JP 3435975 B2 JP3435975 B2 JP 3435975B2 JP 08799396 A JP08799396 A JP 08799396A JP 8799396 A JP8799396 A JP 8799396A JP 3435975 B2 JP3435975 B2 JP 3435975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
current
electric machine
supplied
rotating electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP08799396A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09285198A (ja
Inventor
和俊 永山
正 足利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP08799396A priority Critical patent/JP3435975B2/ja
Publication of JPH09285198A publication Critical patent/JPH09285198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3435975B2 publication Critical patent/JP3435975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転電機の電流制御
部及びこれを用いた制御装置に関し、特に界磁として永
久磁石を有するものに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】インバータで駆動される永久磁石同期電
動機(以下「PMモータ」と略す)は、主に小容量AC
サーボモータとして広く用いられている。
【0003】図9はこの種のPMモータの制御装置の一
例をこのPMモータとともに示すブロック線図である。
同図に示すように、PWMインバータ1からPMモータ
2に三相電流を供給することによりPMモータ2が回転
する。速度検出器3は、PMモータ2の回転子と共に回
転してパルス信号S1 を出力する。位置検出部4は、パ
ルス信号S1 を基に、PMモータ2の回転子位置(位
相)を示す位相検出値θを求める。
【0004】電流検出部5,6はU相及びW相の電流検
出値IU ,Iw を求める。座標変換部7は、電流検出値
U ,Iw からV相の電流検出値Iv を求め、更に三相
の電流検出値IU ,Iv ,Iw を三相/二相変換し、位
相角θを考慮して回転座標系のd軸電流検出値Id 及び
q軸電流検出値Iq を求める。
【0005】電流制御部8は、回転座標系のd軸電流指
令Id * 及びq軸電流指令Iq * と、d軸電流検出値I
d 及びq軸電流検出値Iq との偏差を比例・積分演算す
ることにより、回転座標系のd軸電圧指令Vd * 及びq
軸電圧指令Vq * を求める。
【0006】電流制御部8は、回転座標系のd軸電流指
令Id * 及びq軸電流指令Iq * と、d軸電流検出値I
d 及びq軸電流検出値Iq との偏差を比例・積分演算す
ることにより、回転座標系のd軸電圧指令Vd * 及びq
軸電圧指令Vq * を求める。
【0007】ここでd軸電流指令Id * はトルク指令T
* を基にd軸電流指令テーブル11により得られる。す
なわち、d軸電流指令テーブル11にはトルク指令T*
に対応するd軸電流指令Id * がテーブルとして記憶し
てある。また、このd軸電流指令テーブル11には位相
検出値θを微分器12で微分して得る電気角周波数ωが
参照信号として供給されている。かくして、d軸電流指
令テーブル11はトルク指令T* に基づく電気角周波数
ωを参照して一意に定まるd軸電流指令Id *を送出す
る。
【0008】q軸電流指令演算部13はトルク指令T*
及びd軸電流指令Id * に基づき所定の演算を行なって
q軸電流指令Iq * を送出する。
【0009】座標変換部9は、回転座標系のd軸電圧指
令Vd * 及びq軸電圧指令Vq * を座標変換して、静止
座標系の三相の電圧指令VU * ,Vv * ,Vw * を求め
る。
【0010】PWMインバータ1はこれが内蔵するPW
M変調部において電圧指令VU * ,Vv * ,Vw * を基
にインバータ部を制御する。これによりPWMインバー
タ1から三相電力がPMモータ2に供給される。
【0011】かかるPMモータ2のd−q軸での電圧方
程式及びトルク方程式は次式(1),(2)で表され
る。
【数1】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き制御装置に
おいてトルク制御を行う場合、電流制御系8にモータパ
ラメータであるd軸及びq軸インダクタンスLd ,Lq
(設計値や測定値で与える定数)を用いているので、電
流制御精度及びトルク制御精度が低下するという問題が
ある。d軸及びq軸インダクタンスLd ,Lq は電流の
大きさや温度により運転中に変化するからである。すな
わち、電流制御精度及びトルク制御精度を良好なものと
するためには温度変化の影響を除去してやることが必要
である。
【0013】本発明は、上記従来技術に鑑み、d軸及び
q軸インダクタンスを同定することにより精度の良い制
御を行うことができる回転電機の電流制御部及びこれを
用いた制御装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、次の点を特徴とする。
【0015】(1) d軸及びq軸電流指令に高周波成
分を重畳したd軸及びq軸補正電流指令と、回転電機に
供給される電流に基づくd軸及びq軸電流検出値との偏
差に応じて回転電機に供給するd軸及びq軸電圧指令を
送出するとともに、このd軸及びq軸電圧指令から前記
高周波成分を抽出し、この抽出した出力信号を用いてd
軸及びq軸インダクタンス推定値を求め、このd軸及び
q軸インダクタンス推定値で前記偏差を補正するととも
にd軸インダクタンス推定値とq軸インダクタンス推定
値との差を送出するように構成したこと。
【0016】(2) d軸及びq軸電流指令に高周波成
分を重畳したd軸及びq軸補正電流指令と、回転電機に
供給される電流に基づくd軸及びq軸電流検出値との偏
差に応じて回転電機に供給するd軸及びq軸電圧指令を
送出するとともに、このd軸及びq軸電圧指令から前記
高周波成分を抽出し、この抽出した出力信号を用いてd
軸インダクタンス推定値とq軸インダクタンス推定値と
の差を演算し、この差を送出するように構成したこと。
【0017】(3) d軸電流指令に高周波成分を重畳
したd軸補正電流指令と、回転電機に供給される電流に
基づくd軸電流検出値との偏差及びq軸電流指令と前記
電流に基づくq軸電流検出値との偏差に応じて回転電機
に供給するd軸及びq軸電圧指令を送出するとともに、
このd軸及びq軸電圧指令から前記高周波成分を抽出
し、この抽出した出力信号を用いてd軸及びq軸インダ
クタンス推定値を求め、このd軸及びq軸インダクタン
ス推定値で前記偏差を補正するとともにd軸インダクタ
ンス推定値とq軸インダクタンス推定値との差を送出す
るように構成したこと。
【0018】(4) (1)〜(3)に記載する何れか
一つの電流制御部を有するとともに、回転電機に供給さ
れる電流に基づくd軸及びq軸電流検出値を上記電流制
御部に供給し、さらにこの電流制御部が出力するd軸イ
ンダクタンス推定値とq軸インダクタンス推定値との差
を用いてトルク指令に対応するq軸電流指令を演算し、
このq軸電流指令を上記電流制御部の入力信号とするよ
うに構成したこと。
【0019】(5) d軸及びq軸電流指令に高周波成
分を重畳したd軸及びq軸補正電流指令と、回転電機に
供給される電流に基づくd軸及びq軸電流検出値との偏
差に応じて回転電機に供給するd軸及びq軸電圧指令を
送出するとともに、回転電機に供給される電圧に基づく
d軸及びq軸電圧検出値から前記高周波成分を抽出し、
この抽出した出力信号を用いてd軸及びq軸インダクタ
ンス推定値を求め、このd軸及びq軸インダクタンス推
定値で前記偏差を補正するとともにd軸インダクタンス
推定値とq軸インダクタンス推定値との差を送出するよ
うに構成したこと。
【0020】(6) d軸及びq軸電流指令に高周波成
分を重畳したd軸及びq軸補正電流指令と、回転電機に
供給される電流に基づくd軸及びq軸電流検出値との偏
差に応じて回転電機に供給するd軸及びq軸電圧指令を
送出するとともに、回転電機に供給される電圧に基づく
d軸及びq軸電圧検出値から前記高周波成分を抽出し、
この抽出した出力信号を用いてd軸インダクタンス推定
値とq軸インダクタンス推定値との差を演算し、この差
を送出するように構成したこと。
【0021】(7) d軸電流指令に高周波成分を重畳
したd軸補正電流指令と、回転電機に供給される電流に
基づくd軸電流検出値との偏差及びq軸電流指令と前記
電流に基づくq軸電流検出値との偏差に応じて回転電機
に供給するd軸及びq軸電圧指令を送出するとともに、
回転電機に供給される電圧に基づくd軸及びq軸電圧検
出値から前記高周波成分を抽出し、この抽出した出力信
号を用いてd軸及びq軸インダクタンス推定値を求め、
このd軸及びq軸インダクタンス推定値で前記偏差を補
正するとともにd軸インダクタンス推定値とq軸インダ
クタンス推定値との差を送出するように構成したこと。
【0022】(8) (5)〜(7)に記載する何れか
一つの電流制御部を有するとともに、回転電機に供給さ
れる電流に基づくd軸及びq軸電流検出値並びに回転電
機に印加される電圧に基づくd軸及びq軸電圧検出値を
上記電流制御部にそれぞれ供給し、さらにこの電流制御
部が出力するd軸インダクタンス推定値とq軸インダク
タンス推定値との差を用いてトルク指令に対応するq軸
電流指令を演算し、このq軸電流指令を上記電流制御部
の入力信号とするように構成したこと。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。
【0024】<第1の実施の形態>図1は本発明の第1
の実施の形態に係る電流制御部を示すブロック線図であ
る。この電流制御部はモータ回転数≠0のとき有用なも
のである。
【0025】先ず、その基本原理を示す。すなわち、モ
ータ回転数≠0のとき、式(1)における電機子抵抗R
1 及び微分演算子Pの項は小さいので無視することがで
き、電圧方程式は次式(3)となる。
【数2】
【0026】ここで、d軸及びq軸電流指令Id ,Iq
に正弦波電流ix 1nωx t=(ix =0)を重畳する
と、d軸及びq軸補正電流指令Id **,Iq **はそれぞ
れ次式(4)で表わされる。
【数3】
【0027】上式(4)で表わされるd軸及びq軸補正
電流指令Id **,Iq **を電流指令とすることでd軸及
びq軸インダクタンス推定値Ld *** ,Lq *** を推定
する。
【0028】このため、図1に示す電流制御部18は、
加算器18a,18bを有しており、この加算器18
a,18bでd軸及びq軸電流指令Id ,Iq に正弦波
電流i x sin ωx t(ix ≠0)を加算するように構成
してある。したがって、減算器18c,18dにおいて
d軸及びq軸補正電流指令Id **,Iq **は上式(4)
の通りとなる。
【0029】バンドパスフィルタ18k,18lは正弦
波電流ix ・sin ωx tの成分を抽出するものであり、
この結果d軸及びq軸インダクタンス推定値Ld ***
q *** を用いた次式(5)で表わされる出力信号Vd
**,Vq **を得る。
【数4】
【0030】上式(5)よりd軸及びq軸インダクタン
ス推定値Ld *** ,Iq *** は次式(6)で表わされ
る。
【数5】 ただし、上式(6)においてsin ω0 t=0のときは前
回のデータを用いる。
【0031】ここで式(6)に基づく演算はd軸及びq
軸インダクタンス推定演算部18mで行ない、この演算
結果であるd軸及びq軸インダクタンス推定値
d *** ,L q *** が補正項{ωLq q 、ω(Ld
d +Λ)}18i,18jに供給される。
【0032】式(6)によればd軸及びq軸インダクタ
ンス推定値Ld *** ,Lq *** は他のモータパラメータ
である電機子抵抗R1 、及び鎖交磁束Λ等に関係なく演
算できる。このとき、d軸及びq軸インダクタンス推定
値Ld *** ,Lq *** は現在の運転状況におけるこれら
の値を反映するように補正されているため、補正項18
i,18jの精度が良くなる。なお、図中、18e,1
BR>8fは比例・積分器、18g,18hは減算器であ
る。
【0033】<第2の実施の形態>図2は本発明の第2
の実施の形態に係る電流制御部を示すブロック線図であ
る。本形態に係る電流制御部28はモータ回転数=0の
ときに有用なものであり、出力信号Vd **,Vq **に基
づくd軸及びq軸インダクタンス推定演算部28mの構
成が異なるだけで、他の構成は図1に示す第1の実施の
形態と同様である。そこで、図2中、図1と同一部分に
は同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0034】モータ回転数=0のとき、式(1)におい
てω=0であるため電圧方程式は次式(7)となる。
【数6】
【0035】本形態でも第1の実施の形態と同様に正弦
波電流ix sin ωx tを重畳しているので出力信号Vd
**,Vq **は次式(8)の通りとなる。
【数7】
【0036】ここで、本形態ではω=0としているの
で、補正項18i,18jは零である。また、この場
合、トルク補正のみで良いため、d軸及びq軸インダク
タンス推定値Ld *** ,Lq *** をそれぞれ求める必要
はなく、両者の差(Ld *** −L q *** )が求まれば良
い。
【0037】d軸及びq軸インダクタンス推定演算部2
8mは上記差(Ld *** −Lq ***)を演算するもので
ある。すなわち、上記式(8)より
【数8】 ただし、上式(9)においてsin ωx t=0のときは前
回のデータを用いる。
【0038】<第3の実施の形態>図3は本発明の第3
の実施の形態に係る電流制御部を示すブロック線図であ
る。本形態に係る電流制御部38はモータ回転数が大で
あるときに有用なものであり、第1の実施の形態とは異
なりd軸電流指令Id * のみに高周波の正弦波電流ix
sin ωx tを重畳したものであるが、他は第1の実施の
形態と同構成である。そこで、図3中、図1と同一部分
には同一番号を付し重複する説明は省略する。
【0039】図3に示すように、本形態におけるd軸補
正電流指令Id **は次式(10)で与えられる。 Id **=Id * +ix sin ωx t …(10)
【0040】前記式(1)において微分演算子Pの項の
みを無視すれば電圧方程式は次式(11)で表わされる。
【数9】
【0041】式(10),(11)よりフィルタリング後の
バンドパスフィルタ18k,18lの出力信号Vd **
q **は次式(12)で表わされる。
【数10】
【0042】上式(12)より電機子抵抗推定値
1 *** 、及びd軸リアクタンス推定値Ld *** は次式
(13)で表わされる。
【数11】
【0043】上式(11)より、Vd * =R1 *** (Id
* +ix sin ωx t)−ωLq *** q * となり、これ
を整理することによりq軸リアクタンス推定値Lq ***
が次式(15)で求まる。
【数12】
【0044】かくして第1の実施の形態と同様にd軸及
びq軸リアクタンス推定値Ld ***,Lq *** が得ら
れ、その分補正項18i,18jの精度が向上する。
【0045】このとき演算部38aは出力信号Vd **
q **、電気角周波数ω及び正弦波電流ix sin ωx
に基づき式(13)の演算を行ない電機子抵抗推定値R1
***及びd軸リアクタンス推定値Ld *** を演算する。
演算部38bは電機子抵抗推定値R1 *** 、d軸リアク
タンス推定値Ld *** 、d軸及びq軸電流指令Id *
q * 、電気角周波数ω及び正弦波電流ix sin ωx
に基づき式(14)の演算を行ないq軸リアクタンス推定
値Lq *** を演算する。減算器38cは差(L d ***
q *** )を求める。
【0046】<第4の実施の形態>図4は本発明の第4
の実施の形態に係る制御装置を示すブロック線図であ
る。本形態に係る制御装置はその電流制御部として第1
〜第3の実施の形態に示す電流制御部18,28,38
の何れか一つを有するものである。
【0047】したがって、本形態におけるq軸電流指令
演算部43はd軸及びq軸インダクタンス推定値Ld
*** ,Lq *** を利用した次式(16)に示す演算を行な
う。
【数13】
【0048】上記以外の構成は図9に示す従来技術と同
様である。そこで、図4中、図9と同一部分には同一番
号を付し重複する説明は省略する。
【0049】上記制御装置によればq軸電流指令Iq *
がd軸及びq軸インダクタンス推定値Ld *** ,Lq
*** で補正されるので、運転中のd軸及びq軸インダク
タンスLd ,Lq の変動の影響を除去して良好な電流及
びトルク制御精度を得ることができる。
【0050】上記第1乃至第3の実施の形態において
は、d軸及びq軸インダクタンス推定値Ld *** ,Lq
*** 若しくは差(Ld *** −Lq *** )は何れもバンド
パスフィルタ18k,18lの出力信号Vd **,Vq **
を用いたが、これらの代わりにd軸及びq軸のフィード
バック電圧であるd軸及びq軸電圧検出値Vd ,Vq
用いても同様の作用・効果を達成し得る。
【0051】<第5及び第6の実施の形態>図5は図1
に対応する第5の実施の形態、図6は図2に対応する第
6の実施の形態をそれぞれ示す。これら両形態における
電流制御部58,68のバンドパスフィルタ18k,1
8lにはd軸及びq軸電圧検出値Vd ,Vq が供給され
ており、このd軸及びq軸電圧検出値Vd ,Vq 中から
正弦波電流ix sin ωx tの周波数成分を抽出し、出力
信号Vd ****,Vq ****としている。
【0052】したがって、d軸及びq軸インダクタンス
推定演算部58m,68mでは次式(17),(18)の演
算を行ない、それぞれd軸及びq軸インダクタンス推定
値L d *** ,Lq *** 及び差(Ld *** −Lq *** )を
求めている。
【数14】
【0053】上記以外の構成は図1及び図2に示す実施
の形態と同様である。そこで、図5及び図6中、図1及
び図2と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は
省略する。
【0054】<第7の実施の形態>図7は図3に対応す
る第7の実施の形態である。本形態もd軸及びq軸電圧
検出値Vd ,Vq を用いて所定の演算を行なっているの
で、演算部78a,78bは次式(19),(20)の演算
を行ない、それぞれd軸及びq軸インダクタンス推定値
d *** ,Lq *** 及び差(Ld *** −Lq *** )を求
めている。
【数15】
【0055】上記以外の構成は図3に示す実施の形態と
同様である。そこで、図7中、図3と同一部分には同一
番号を付し、重複する説明は省略する。
【0056】<第8の実施の形態>図8は本発明の第8
の実施の形態に係る制御装置を示すブロック線図であ
る。本形態に係る制御装置はその電流制御部として第5
〜第7の実施の形態に示す電流制御部58,68,78
の何れか一つを有するものである。
【0057】したがって、本形態では、出力電圧検出ト
ランス81でPWMインバータ1の出力電圧を検出し、
この出力を座標変換部82で座標変換してd軸及びq軸
電圧Vd ,Vq を求めている。すなわち、これを電流制
御部58,68,78で参照電圧としている。
【0058】上記以外の構成は図4に示す第4の実施の
形態と同様である。そこで、図8中、図4と同一部分に
は同一番号を付し重複する説明は省略する。
【0059】
【発明の効果】以上実施の形態とともに具体的に説明し
たように、本発明によれば運転中に熱系の影響で変動す
るd軸及びq軸インダクタンスの現在値を推定し、この
推定値に基づいて各指令値を補正しているので、精度の
良い電流制御及びトルク制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック線
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示すブロック線
図。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示すブロック線
図。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示すブロック線
図。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示すブロック線
図。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示すブロック線
図。
【図7】本発明の第7の実施の形態を示すブロック線
図。
【図8】本発明の第8の実施の形態を示すブロック線
図。
【図9】従来技術を示すブロック線図。
【符号の説明】
18,28,38,58,68,79 電流制御部 18i,18j 補正項 18k,18l バンドパスフィルタ 18m,28m,58m,68m d軸及びq軸インダ
クタンス推定演算部 38a,38b,78a,78b 演算部 Id d軸電流検出値 Iq q軸電流検出値 Id * d軸電流指令 Iq * q軸電流指令 Id ** d軸補正電流指令 Iq ** q軸補正電流指令 Vd d軸補正検出値 Vq q軸補正検出値 Vd **,Vq **.Vd ****,Vq **** 出力信号 Ld *** d軸インダクタンス推定値 Lq *** q軸インダクタンス推定値 ix sin ωx t 正弦波電流
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00 H02P 6/00 - 6/24 H02P 5/00 H02M 7/42 - 7/98

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 d軸及びq軸電流指令に高周波成分を重
    畳したd軸及びq軸補正電流指令と、回転電機に供給さ
    れる電流に基づくd軸及びq軸電流検出値との偏差に応
    じて回転電機に供給するd軸及びq軸電圧指令を送出す
    るとともに、このd軸及びq軸電圧指令から前記高周波
    成分を抽出し、この抽出した出力信号を用いてd軸及び
    q軸インダクタンス推定値を求め、このd軸及びq軸イ
    ンダクタンス推定値で前記偏差を補正するとともにd軸
    インダクタンス推定値とq軸インダクタンス推定値との
    差を送出するように構成したことを特徴とする回転電機
    の電流制御部。
  2. 【請求項2】 d軸及びq軸電流指令に高周波成分を重
    畳したd軸及びq軸補正電流指令と、回転電機に供給さ
    れる電流に基づくd軸及びq軸電流検出値との偏差に応
    じて回転電機に供給するd軸及びq軸電圧指令を送出す
    るとともに、このd軸及びq軸電圧指令から前記高周波
    成分を抽出し、この抽出した出力信号を用いてd軸イン
    ダクタンス推定値とq軸インダクタンス推定値との差を
    演算し、この差を送出するように構成したことを特徴と
    する回転電機の電流制御部。
  3. 【請求項3】 d軸電流指令に高周波成分を重畳したd
    軸補正電流指令と、回転電機に供給される電流に基づく
    d軸電流検出値との偏差及びq軸電流指令と前記電流に
    基づくq軸電流検出値との偏差に応じて回転電機に供給
    するd軸及びq軸電圧指令を送出するとともに、このd
    軸及びq軸電圧指令から前記高周波成分を抽出し、この
    抽出した出力信号を用いてd軸及びq軸インダクタンス
    推定値を求め、このd軸及びq軸インダクタンス推定値
    で前記偏差を補正するとともにd軸インダクタンス推定
    値とq軸インダクタンス推定値との差を送出するように
    構成したことを特徴とする回転電機の電流制御部。
  4. 【請求項4】 [請求項1]〜[請求項3]に記載する
    何れか一つの電流制御部を有するとともに、回転電機に
    供給される電流に基づくd軸及びq軸電流検出値を上記
    電流制御部に供給し、さらにこの電流制御部が出力する
    d軸インダクタンス推定値とq軸インダクタンス推定値
    との差を用いてトルク指令に対応するq軸電流指令を演
    算し、このq軸電流指令を上記電流制御部の入力信号と
    するように構成したことを特徴とする回転電機の制御装
    置。
  5. 【請求項5】 d軸及びq軸電流指令に高周波成分を重
    畳したd軸及びq軸補正電流指令と、回転電機に供給さ
    れる電流に基づくd軸及びq軸電流検出値との偏差に応
    じて回転電機に供給するd軸及びq軸電圧指令を送出す
    るとともに、回転電機に供給される電圧に基づくd軸及
    びq軸電圧検出値から前記高周波成分を抽出し、この抽
    出した出力信号を用いてd軸及びq軸インダクタンス推
    定値を求め、このd軸及びq軸インダクタンス推定値で
    前記偏差を補正するとともにd軸インダクタンス推定値
    とq軸インダクタンス推定値との差を送出するように構
    成したことを特徴とする回転電機の電流制御部。
  6. 【請求項6】 d軸及びq軸電流指令に高周波成分を重
    畳したd軸及びq軸補正電流指令と、回転電機に供給さ
    れる電流に基づくd軸及びq軸電流検出値との偏差に応
    じて回転電機に供給するd軸及びq軸電圧指令を送出す
    るとともに、回転電機に供給される電圧に基づくd軸及
    びq軸電圧検出値から前記高周波成分を抽出し、この抽
    出した出力信号を用いてd軸インダクタンス推定値とq
    軸インダクタンス推定値との差を演算し、この差を送出
    するように構成したことを特徴とする回転電機の電流制
    御部。
  7. 【請求項7】 d軸電流指令に高周波成分を重畳したd
    軸補正電流指令と、回転電機に供給される電流に基づく
    d軸電流検出値との偏差及びq軸電流指令と前記電流に
    基づくq軸電流検出値との偏差に応じて回転電機に供給
    するd軸及びq軸電圧指令を送出するとともに、回転電
    機に供給される電圧に基づくd軸及びq軸電圧検出値か
    ら前記高周波成分を抽出し、この抽出した出力信号を用
    いてd軸及びq軸インダクタンス推定値を求め、このd
    軸及びq軸インダクタンス推定値で前記偏差を補正する
    とともにd軸インダクタンス推定値とq軸インダクタン
    ス推定値との差を送出するように構成したことを特徴と
    する回転電機の電流制御部。
  8. 【請求項8】 [請求項5]〜[請求項7]に記載する
    何れか一つの電流制御部を有するとともに、回転電機に
    供給される電流に基づくd軸及びq軸電流検出値並びに
    回転電機に印加される電圧に基づくd軸及びq軸電圧検
    出値を上記電流制御部にそれぞれ供給し、さらにこの電
    流制御部が出力するd軸インダクタンス推定値とq軸イ
    ンダクタンス推定値との差を用いてトルク指令に対応す
    るq軸電流指令を演算し、このq軸電流指令を上記電流
    制御部の入力信号とするように構成したことを特徴とす
    る回転電機の制御装置。
JP08799396A 1996-04-10 1996-04-10 回転電機の電流制御部及びこれを用いた制御装置 Expired - Lifetime JP3435975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08799396A JP3435975B2 (ja) 1996-04-10 1996-04-10 回転電機の電流制御部及びこれを用いた制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08799396A JP3435975B2 (ja) 1996-04-10 1996-04-10 回転電機の電流制御部及びこれを用いた制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09285198A JPH09285198A (ja) 1997-10-31
JP3435975B2 true JP3435975B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=13930338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08799396A Expired - Lifetime JP3435975B2 (ja) 1996-04-10 1996-04-10 回転電機の電流制御部及びこれを用いた制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3435975B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3144175A1 (en) * 2015-09-17 2017-03-22 ALSTOM Transport Technologies Method for controlling an electric vehicle, in particular a railway vehicle, control device for an electric vehicle, and railway vehicle

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3707528B2 (ja) * 1998-07-23 2005-10-19 株式会社安川電機 交流電動機の制御方法およびその制御装置
JP3719910B2 (ja) * 2000-05-30 2005-11-24 株式会社東芝 モータ制御装置
CA2379732A1 (en) 2002-04-02 2003-10-02 Turbocor Inc. System and method for controlling an electric motor
JP4650110B2 (ja) * 2005-06-03 2011-03-16 日産自動車株式会社 電動機の制御装置
JP4882645B2 (ja) * 2006-10-02 2012-02-22 株式会社日立製作所 永久磁石モータのインダクタンス同定制御装置及びインバータモジュール
JP2008295200A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Aisin Seiki Co Ltd 同期モータの制御装置、及び同期モータ制御の最適化方法
JP4901695B2 (ja) * 2007-11-02 2012-03-21 本田技研工業株式会社 特性計測装置、特性可視化装置、及び電流制御装置
JP5509538B2 (ja) * 2008-05-12 2014-06-04 富士電機株式会社 永久磁石形同期電動機の制御装置
EP2693628A4 (en) * 2011-03-30 2015-11-18 Shenzhen Invt Electric Co Ltd METHOD FOR IDENTIFYING INDUCTANCE PARAMETERS OF A SYNCHRONOUS ELECTRIC MACHINE AND APPLICATION SYSTEM THEREOF
WO2014084009A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 富士電機株式会社 電動機の制御装置
CN104852656A (zh) * 2015-04-28 2015-08-19 卧龙电气集团股份有限公司 基于mcu矢量控制的空调用无刷直流电机控制方法
JP6929191B2 (ja) * 2017-10-19 2021-09-01 日産自動車株式会社 巻線温度推定システム、及び巻線温度推定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3144175A1 (en) * 2015-09-17 2017-03-22 ALSTOM Transport Technologies Method for controlling an electric vehicle, in particular a railway vehicle, control device for an electric vehicle, and railway vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09285198A (ja) 1997-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3312472B2 (ja) 電動機の磁極位置検出装置
Ostlund et al. Sensorless rotor-position detection from zero to rated speed for an integrated PM synchronous motor drive
JP3454210B2 (ja) 同期モータの位置センサレス制御方法
JP3467961B2 (ja) 回転電機の制御装置
JP4624619B2 (ja) 永久磁石ブラシレス電子モータにおいてトルクを制御するための方法及び装置
JP3529752B2 (ja) Dcブラシレスモータのロータ角度検出装置
JP3435975B2 (ja) 回転電機の電流制御部及びこれを用いた制御装置
CN103051270B (zh) 控制永磁铁同步电动机的d轴电流的电动机控制装置
JP2007097263A (ja) 同期モータの磁極位置推定方法
JP3707528B2 (ja) 交流電動機の制御方法およびその制御装置
JP6536473B2 (ja) 回転電機の制御装置
JP4583257B2 (ja) 交流回転機の制御装置
JP3687590B2 (ja) Pmモータの制御方法、および制御装置
JP3914107B2 (ja) Dcブラシレスモータの制御装置
JP3945904B2 (ja) 同期電動機の位置および速度センサレス制御装置
JP3656944B2 (ja) 同期電動機の制御方法
JP4120775B2 (ja) 交流電動機のベクトル制御方法及び同装置
JP3484058B2 (ja) 位置および速度センサレス制御装置
JP2002272195A (ja) 同期電動機の制御装置
JP6766398B2 (ja) 磁石温度推定方法、及び、磁石温度推定装置
JP3687331B2 (ja) 誘導機可変速駆動装置
JP4153619B2 (ja) 電動機の制御装置
JP5055835B2 (ja) 同期モータの駆動装置
JP4119183B2 (ja) Dcブラシレスモータのロータ角度検出装置
JP5106295B2 (ja) 同期電動機のロータ位置推定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100606

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term