JP3433628B2 - 長尺材を設定した寸法に切断する装置 - Google Patents

長尺材を設定した寸法に切断する装置

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JP3433628B2 JP31916896A JP31916896A JP3433628B2 JP 3433628 B2 JP3433628 B2 JP 3433628B2 JP 31916896 A JP31916896 A JP 31916896A JP 31916896 A JP31916896 A JP 31916896A JP 3433628 B2 JP3433628 B2 JP 3433628B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、押出し成形後の
アルミ合金や合成樹脂などの長尺材から、必要な長さの
部材を切り出す切断装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、引違い障子を備えたアルミサッ
シは、多数種類および多数寸法の枠材を組み合わせて構
成されている。すなわち、サッシ枠を構成する左右の縦
枠と上枠、下枠は断面構造の異なる異種の部材である
し、障子の戸当り框、召合せ框、上框および下框もそれ
ぞれ断面構造が異なる異種の部材である。しかも、障子
の場合は、サッシの下枠に段差があるために屋外側の障
子と屋内側の障子とで高さが異なり、このために戸当り
框および召合せ框は屋外側と屋内側とで長さが異なる異
種の部材である。一方、これらの部材はアルミ合金の押
出し成形品である長尺材から切出して(部材取りして)
調達されるが、1セットとなる各枠材(各種、各寸法の
部材)は1基のアルミサッシを構成する上で必須のもの
であるから、このアルミサッシを数ロット生産するとす
れば、その数ロットを構成する数だけの各部材を過不足
なく部材取りする必要がある。 【0003】しかし、従来は、同種、同寸法のものをロ
ットとしてまとめて部材取りしていく方法であるため
に、せいぜい、部材を水平面で複数本並べ、これを横断
方向に一挙に切断する程度で、一セット分をまとめて加
工していく手法がなく、部材取りの能率が良くなかっ
た。しかも、長尺材は生産上の都合や表面処理のために
一方の端部に吊り代と呼ばれる切断加工上で最初に除去
すべき部分を備えていることが多く、部材取りに先だっ
て吊り代の除去作業(端切り作業)を必要とする。しか
し、従来、端切り作業は部材取り作業と独立して行って
いるので、そのための部材搬送や段取りに手間と時間を
要している。さらに、加工手順として、一種、同じ寸法
の部材を一まとめとして部材取りしているので、必要と
する数の管理を各種の部材ごとに行わねばならない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、部材の搬
送や加工の段取りに要する時間を短縮すること、1セッ
トとなる各部材を過不足なく必要な数だけ、能率良く部
材取りすることができる装置の提供を課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】端切り部と部材取り部と
で、長尺材を設定した寸法に切断する装置を構成する。
端切り部と部材取り部を長尺材の移動に関して連続させ
る。端切り部は,搬送装置と端部切断装置を備える。搬
送装置は、数本のコンベアベルトを並置して構成する。
端部切断装置は、回転カッターなどで構成し、搬送装置
の一側に配置する。部材取り部は長尺材を載置するテー
ブルと部材取り用切断装置を備える。この切断装置も回
転カッターなどで構成する。 【0006】端切り部の長尺材送込み側から搬送装置に
長尺材を供給すると、長尺材は部材取り部へ向けて移動
され、その途中で端部切断装置により、吊り代などの不
要な端部が切除される。端部の不要部分を切除された長
尺材は、搬送装置によって部材取り部のテーブルに移転
される。テーブルでは、数本の長尺材が幅寄せされた
後、長手方向に送られて一端部(先端)の位置が定めら
れる。この状態で、部材取り用切断装置が長尺材を設定
の長さ、すなわち、長尺材の位置決めした端面から切断
位置までの寸法に切断し、部材取りが行われる。長尺材
を長手方向に送るには、周知の突き押し機構や搬送ベル
トあるいは把持装置で移送する手段がある。長尺材から
得られた部材は、寸法決めテーブルから別途に設けてあ
る送出し搬送装置でこの長尺材を設定した寸法に切断す
る装置の外に取出される。 【0007】端切り部と部材取り部は、同様構造のもの
を、上下方向へ同じ数ずつ、数段配置し、全体をそれぞ
れ端切り部、部材取り部とする。段数は、1回の部材取
り作業で一挙に得たい部材の種類の数と同じかそれ以上
とする。端切りのための回転カッターなどは、立設した
支柱に沿って上下方向に移動可能とし、一度の上下移動
によって、各段で搬送中の長尺部材の端部を一挙に切断
し除去できる構成とする。つまり、回転カッターなどを
各段に共通の端部切断装置とする。なお、この場合、搬
送装置の各段には必要とする部材に適合した断面構造の
長尺材をそれぞれ供給する。また、長尺材を設定した寸
法に切断する装置において、部材取りの長さを決定する
治具の位置は各段によって異なる。部材切断用の回転カ
ッターなども上下方向に移動する構成とし、各段に共通
の切断装置とする。端切り部と部材取り部での段数は、
部材取り側において長尺材の受け入れが充分であれば、
必ずしも一致させる必要はない。部材取り部において、
テーブルを載置テーブルと寸法決めテーブルとし、寸法
決めテーブルを載置テーブルに対して、載置する長尺材
の長手方向で遠近に移動可能とすることがある。 【0008】テーブルに長尺材の端部を受ける受け面を
有するストッパーや治具を設けることがある。このスト
ッパーないし治具は、部材取り用切断装置による切断位
置と切断しようとする長尺材の端部間の距離(寸法)を
定めるもので、寸法を調整するために切断しようとする
長尺材の長手方向に沿った移動およびその移動位置を維
持できるようにする。この構成であると、部材長さをほ
とんど任意に設定することができる。また、治具は側面
を複数の面で形成した平面視が多角形の多面体を基体と
し、各面に回転軸からの距離が異なる段差面を設けて各
段差面をそれぞれに受け面とし、各受け面に長尺材の端
面を受ける。治具は、回転と回転した位置を維持できる
構成とし、周面に複数種の受け面を備えたものとするこ
とがある。さらに、基体の側面に寸法決めピースを取り
付けて段差面を作り、複数種類の段差面を形成する。こ
れらの治具は、回転することによって、長尺材の端面と
対向する受け面を変更し、必要とする部材の長さに対応
することができる。各種寸法に対応した受け面を準備し
ておけば、回転するだけで必要とする部材長さを正確に
セットすることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】 〔構造〕図1は、長尺材を設定した寸法に切断する装置
1を示し、押出し成形されたアルミ形材(長尺材2)
を、サッシの障子を構成するために必要な設定寸法のそ
れぞれの部材3に切断する。長尺材2は、すでにアルマ
イト加工等の表面処理を済ませたもので、一端部に吊り
代2aを有している。符号4は供給装置で表面処理部門
から処理ずみの長尺材2を、長尺材を設定した寸法に切
断する装置1に供給する。符号5は排出装置で加工ずみ
の部材3を次の組立工程に送り込む。長尺材を設定した
寸法に切断する装置1は、端切り部6と部材取り部7で
構成しており、これらの駆動タイミングを制御するため
のシーケンサーを中心とした制御装置Sとエアアクチュ
エーター用のコンプレッサーCを備える(図2)。そし
て、端切り部6の長尺材送出し個所8に部材取り部7の
受け入れ個所9を接続し、端切り部6と部材取り部7を
長尺材2の移動に関して連続してある。 【0010】端切り部6(図3)は,数本のコンベアベ
ルト10を水平に並置し、これを上下方向へ4段に積層
した搬送装置11と回転カッター12からなる端部切断
装置13を備える。搬送装置11において使用する段数
は、1回の部材取り作業で一挙に得たい部材の種類の数
以上とし、この実施形態では第1段を戸当り框用、第2
段を召合せ框用、第3段を上框用、第4段を下框用とし
ており、そのための長尺材2をそれぞれ搬送する。回転
カッター12は、コンベアベルト10の全体を横断する
ようにして設けられたゲート14の支柱15に沿って上
下方向へ移動可能に配置されており、一度の上下移動
で、各段を搬送中の長尺材2の吊り代2aを一挙に切断
し除去することができる。 【0011】ゲート14の内側には位置決めバー16
(a〜d)が搬送装置11の各段の間に配置され、所定
のタイミングでエアアクチュエーター17により一体に
上下移動可能に取り付けられている。位置決めバー16
が上方へ移動された時は長尺材2がその下方をコンベア
ベルト10に載って通過するのに支障がなく、位置決め
バー16が下方へ移動されたときは長尺材2の移動を阻
止できる位置とする。なお、コンベアベルト10は位置
決めバー16が下方に移動すると所定時間の後に駆動が
停止され、位置決めバー16が上方に移動すると再び駆
動される。位置決めバー16は、第1の幅寄せ装置18
と第1の押え装置19を備える(図5)。第1の幅寄せ
装置18は、基部を位置決めバー16に軸支されたガイ
ドバー20に引寄せ爪21がエアアクチュエーター22
で前後に移動可能とされ、かつ、ガイドバー20自体も
位置決めバー16との間に設けたエアアクチュエーター
23で上下に回動可能とされている。エアアクチュエー
ター22,23の作動は所定のタイミングとされてお
り、ガイドバー20を下方に下ろした後、引寄せ爪21
が位置決めバー16側に引寄せられるようになってい
る。ガイドバー20が上方へ移動される時、引寄せ爪2
1はガイドバー20の先端側へ移動され、かつ、その下
方を長尺材2が通過できる位置とされる。 【0012】押え装置19は、位置決めバー16の上縁
から突出させた取付け板24にエアアクチュエーター2
5を上下方向に貫通して取付け、その作動杆26の先端
に平板状の押圧パッド27が水平に取付けられた構成で
ある。部材取り部7(図4)は、載置テーブル28と寸
法決めテーブル29および部材取り用切断装置30を備
える。載置テーブル28と寸法決めテーブル29は切断
しようとする長尺材2の長手方向へ直列に配置し、両テ
ーブル28,29の間に部材取り用切断装置30を備え
ている。載置テーブル28は、搬送装置11の段数に対
応して4段とする水平な載置板31を上下方向に間隔を
あけて配置する。各載置板31は、搬送装置11の送り
方向で前方となる側縁に立壁32を有すると共に、立壁
32に第2の幅寄せ装置33と第2の押え装置34を備
え、さらに、載置板31の板面上に突出して押出し装置
35を備える。 【0013】第2の幅寄せ装置33は第1の幅寄せ装置
18にほぼ同じ構成で(図6)、基部を立壁32に軸支
されたガイドバー20、引寄せ爪21、エアアクチュエ
ーター22およびエアアクチュエーター23を備える。
エアアクチュエーター22,23の作動は所定のタイミ
ングとされており、第1の幅寄せ装置18と同じであ
る。第2の押え装置34は、基部を立壁32に軸支され
た回動杆36の先端に押圧パッド37が吊り杆38で垂
下されており、回動杆36の後端と立ち壁32との間に
設けたアクチュエーター39で上下に回動可能とされて
いる。回動杆36が上方に回動されて押圧パッド37が
持ち上げられた時は、その下方を長尺材2が通過可能と
されている。押出し装置35(図7)は、複数本の押し
爪40と送り機構41を備える。各押し爪40は載置板
31に立壁32と平行に形成された数条のスリット42
(図4)のそれぞれを下方から上方に貫通して突出して
いる。 【0014】送り機構41は、載置板31の下面側に構
成されていて、載置板31から垂下して固定された前方
ステー43と後方ステー44との間にガイドロッド45
が両端を固定されると共に、ボールねじ46の両端が平
行に軸支されている。ガイドロッド45とボールねじ4
6は平行に配置され、ボールねじ46はモーター47
(a〜d)で駆動される。モーター47は制御装置Sに
より駆動のタイミングと回転時間が与えられる。ボール
ねじ46にはプッシャープレート48のボールナット4
9が螺合し、プッシャープレート48の前方にアクショ
ンプレート50がエアアクチュエーター51で結合して
配置してある。エアアクチュエーター51を作動するこ
とでプッシャープレート48に対してアクションプレー
ト50を前方へ押出すことができる。 【0015】アクションプレート50は押し爪40の前
方に位置し、押し爪40の基部、プッシャープレート4
8の基部およびアクションプレート50の基部はそれぞ
れガイドロッド45に摺動可能に嵌挿してある。そし
て、各押し爪40の基部とアクションプレート50をそ
れぞれスプリング52で結合する。したがって、モータ
ー47を駆動すると、回転するボールねじ46によって
ボールナット49を備えたプッシャープレート48が前
後に移動し、エアアクチュエーター51を介してアクシ
ョンプレート50を前後に移動することができる。これ
によって、アクションプレート50の位置決めができた
ら、モーター47を停止してその位置を維持し、つい
で、エアアクチュエーター51を伸長すると、アクショ
ンプレート50はさらに前方に移動し、スプリング52
を介して押し爪40を前方に移動する。長尺材2の端部
に当接して押し爪40の前進が阻まれるとその押し爪4
0はその位置に残り、アクションプレート50にともな
ってスプリング52が伸長する。すなわち、一段の載置
板31上に載置される長尺材2が複数でこれらの端部位
置が一致していない場合でも、支障なく同時に押圧する
ことができる。 【0016】プッシャープレート48を前後に移動する
作動は、長尺材2の大体の長さに合わせてアクションプ
レート50を配置するためであり、エアアクチュエータ
ー51を伸長するのは、長尺材2の端部に押圧力を与え
るためである。寸法決めテーブル29は、載置テーブル
28と同様に、搬送装置11の段数に対応して4段とす
る水平な載置板53を上下方向に間隔をあけて配置する
が(図4)、載置テーブル28とは異なって、全体がレ
ール54に載っており、レール54の前端に配置したエ
アアクチュエーター55で定位置間を前後に移動され
る。これは、長尺材2から切断された部材を部材取り用
切断装置30との干渉なしに、寸法決めテーブル29か
ら取出し易くするためである。 【0017】各載置板53の上面には治具56と部材送
り出し装置57が設けられている。治具56は、切断し
ようとする長尺材2の一方の端面pを受け、部材取り用
切断装置30による切断位置q(図4)とこの端面間の
距離を定める受け面58を備えたもので、この実施形態
において回転と前後移動が可能とされている。治具56
は平面視で矩形(多角形)をした基体59と寸法決めピ
ース60を有し、基体59の側面に寸法決めピース60
をねじ止めして(図8)、受け面58を形成する。な
お、寸法決めピース60は複数種を準備してあり、選択
して基体59の側面に取付け、また、交換が可能であ
る。すなわち、各面に回転軸67からの距離が異なる段
差面を設けて各段差面を長尺材の端面を受ける受け面と
している。基体59は、載置板53の下面側に設けた回
転および送り装置61によって位置決めされる。回転お
よび送り装置61は、載置板53の下方に前後方向に軸
支したボールねじ62とこれを駆動するモーター63、
ボールねじ62に螺合し、機箱64と一体のボールナッ
ト65および機箱64の内部に収納したモーター66と
これによって駆動される回転軸67によって構成されて
いる。回転軸67の上部に基体59の底部中央が固定さ
れ、載置板53の上面で基体が回転可能とされている。
モーター63,66の回転タイミングと回転量は制御装
置Sの管理下にある。 【0018】モーター63が駆動されると治具56は全
体が載置板53の前後方向に移動し、長尺材2から部材
取りする部材3の長さを定める。寸法決めピース60は
基体59周面からの調整量、すなわち、屋外側縦框と屋
内側縦框の寸法差(下枠の段差寸法)を調整するための
ものである。したがって、制御装置Sに適宜なプログラ
ムと屋外、屋内の位置に基ずく各種の寸法差のデータを
記憶させておくと、障子の呼び寸法(全体としての高
さ、幅寸法)を入力するだけで治具位置の設定を完了さ
せることができる。なお、治具56は定寸の固定式のも
のであっても良い。また、位置決め装置は、寸法決めテ
ーブルの面上に位置して長尺材の端部を受ける受け面を
備え、長尺材の長手方向へ移動および移動した位置に固
定可能としたストッパーであっても良い。載置テーブル
28における第2の幅寄せ装置33、第2の押え装置3
4、押出し装置35および寸法決めテーブル29におけ
る治具56は、協働して長尺材2の幅方向位置および前
後位置を定める、それぞれのテーブルにおける位置決め
装置ということができる。 【0019】部材送り出し装置57は、送り出し爪68
とその駆動機構で構成している(図9)。送り出し爪6
8は、載置板53に幅方向(横断方向)に設けたスリッ
ト69を下面側から上方へ突出し、載置板53の上面を
幅方向に移動可能としてある。載置板53の下面側に位
置する送り出し爪68の部分は、載置板53の幅方向に
長いガイド板70とされ、その中間部に作動杆71の一
端が長孔72を介して取付けられている。載置板53の
下面にはスリット69と平行に伸縮するエアアクチュエ
ーター73が固定されており、その伸縮杆74の先端と
作動杆71の今一つの端部(他端)が長孔75を介して
取付けられている。そして、作動杆71は他端側よりの
位置で載置板53の下面に軸76で回動可能に軸支され
ている。したがって、エアアクチュエーター73を駆動
すると作動杆71を介して送り出し爪68が載置板53
の幅方向で前後に移動する。符号77は排出装置5の搬
送ベルトである。部材取り用切断装置30は、回転カッ
ター78を有し、コラム79に沿った上下移動と載置板
53の幅方向における前後移動が可能とされている。 【0020】〔作動〕供給装置4で運ばれた長尺材2は
人手もしくは適宜な装置で端切り部6の搬送装置11に
送り込まれる。この際、第1段には戸当り框用の長尺材
2のように、目的とする部材取りに適合した種類の長尺
材2を供給し、吊り代2aを搬送装置11の側方、部材
切断装置13側に突出させておく。長尺材2はコンベア
ベルト10で前方におくられ、一方、長尺バー2の位置
にタイミングを合わせてエアアクチュエーター17が作
動して位置決めバー16(a〜d)が下降する。位置決
めバー16の位置で長尺材2は押し止められ、2本が集
められた段階で、コンベアベルト10の移動が一時停止
し、部材切断装置13の回転カッター12が上方から下
方へ移動して、各段における長尺材2の吊り代2aを切
除する。このとき、コンベアベルト10の移動が一時停
止した時点で、第1の幅寄せ装置18が2本の長尺材2
を位置決めバー16の方へ引き寄せて幅方向の位置決め
を行ない、第1の押え装置19が作動して切断時に長尺
材2が移動しないように押圧する。 【0021】回転カッター12の上方位置への復帰にと
もない、第1の幅寄せ装置18、第1の押え装置19が
元位置に復帰する。そして、位置決めバー16が上方に
移動すると共にコンベアベルト10が駆動されて、吊り
代2aを切除した長尺材2aが部材取り部7の載置テー
ブル28に送り込まれる。載置テーブル28では、ま
ず、第2の幅寄せ装置33が駆動されて2本の長尺材2
を立ち壁32側に引寄せ、幅方向の位置決めを行なう。
ついで、押出し装置35が駆動されて、押し爪40が各
長尺材2の端部を押し、他端を寸法決めテーブル29の
治具56に当接させる。この際、長尺材2を押出す当初
は、2本の長尺材の端部が揃っていても、治具56の受
け面58には段差があるので、他端が受け面58に当接
する時期が異なり、各押し爪40の押出し終了時期が異
なるが、各押し爪40はスプリング52でアクションプ
レート50とつながれているので、2本の長尺材2で部
材取りする寸法が異なっても支障は生じない。また、載
置板53上における治具56の前後方向位置および回転
による受け面58の選択はあらかじめ行われている。 【0022】第2の押え装置34が駆動されてパッド3
7で長尺部材2を押え、部材取り用切断装置30の回転
カッター78が上方から下方へ移動して、第1段から第
4段までの長尺材2から部材3を切り取る。各部材3の
長手方向寸法は、治具56の位置設定によって、各段ご
とに、また、各段で異なる。長尺材2の幅が大きく、2
本の長尺材2を一挙に切断できない時は、回転カッター
78を、各段ごとに前後(載置板53の幅方向)移動を
行なわせながら下降させることもある。回転カッター7
8が上方の元位置に復帰すると、アクチュエーター55
が駆動されて寸法決めテーブル29を載置テーブル28
から離れるように全体として引寄せ、切断位置の間隔を
広げるともに寸法決めテーブル29の位置を排出装置5
に合致させ、部材取りされた各段の部材3を取出し易く
する。ついで、部材送り出し装置57が作動して送り出
し爪68が幅方向で前進して、各段の部材3を排出装置
5の搬送ベルト77に受け渡す。 【0023】リミットスイッチや光センサーなどで受け
渡しの完了が確認されると、寸法決めテーブル29は元
位置にもどされ、次の部材取りサイクルが開始される。
つまり、載置テーブル28に残余の長尺材2がある時
は、第2の幅寄せ装置33による幅方向の位置決めと押
出し装置35による前後方向の位置決めから行なわれ
る。長尺材2の元寸法は定まっており、これから部材取
りできる部材3の本数は定まっているので、所定回数の
位置決め作動の後は、押出し装置35を最も前方へ移動
させた後、寸法決めテーブル29を後退させて端材を載
置テーブル28から引き出し、部材送出し装置57で排
出装置5に送り出し、除去する。なお、端切り部6と部
材取り部7の作動は送出し口8と送り込み口9の個所に
おけるタイミングがとれれば、別個に作動されていても
構わない。これらのタイミングおよび各アクチュエータ
ー、モーターの作動はすべて制御装置Sに格納されたシ
ーケンスを主としたプログラムによって実行される。 【0024】載置テーブル28へ一度に載せる長尺材2
の本数は必要があれば増加することがある。その際、治
具56における受け面58の数も調整する必要がある。
第1、第2の幅寄せ装置18や押出し装置35は載置板
31の面にわずかに突出させて設けた駆動される送りロ
ーラーなどであっても良い。載置テーブルと寸法決めテ
ーブルは、別個に分離しているものについて説明した
が、基本的には1個のテーブルであっても良い。以上、
実施形態として、端切り部6、部材取り部7を多段とし
たものについて説明したが、端切り部6、部材取り部7
はそれぞれ一段であっても良い。なお、端切り部は端切
り装置として、部材取り部は部材取り装置として独立し
た構成のものと把握できるものである。 【0025】 【発明の効果】部材取り部と端切り部を一つの装置とし
て配置したことにより、長尺材の吊り代など不要な部分
の除去と部材取りを連続して行なえるので、端切りと部
材取りのために従来必要であった2回の加工段取りを一
回で済ますことができ、部材取り作業の能率が向上す
る。端切り部と部材取り部をそれぞれ数段に形成し、ま
た、それぞれの切断装置が上下に移動するので、少ない
設置スペースで多数の長尺材を一挙に設定の寸法に切断
することができる。この結果、設置スペースを削減する
ことができる。また、各種の長尺材から、各種寸法の部
材を一挙に得ることができるので、各種、各寸法の部材
を組み合わせて構成する製品の部材取りを能率良く行な
える。さらに、一度の部材取りで得られる部材を、以
後、製品に関する1セットとして扱うことができるの
で、部材数に過不足を生じることがなく、次工程の部材
集め手間を削減することができる。切断する部材の組み
合わせやそれぞれの寸法の変更も容易に行うことができ
る。 【0026】
【図面の簡単な説明】 【図1】装置の全体を概略で示す斜視図 【図2】装置の全体をフロック的に示した斜視図 【図3】端切り部を概略で示す斜視図 【図4】部材取り部を概略で示す斜視図 【図5】位置決めバーの要部を拡大して示す斜視図 【図6】載置テーブルの要部を拡大して示す斜視図 【図7】押し爪の送り機構を概略で示す正面図(イ)と
平面図(ロ) 【図8】治具の回転および送り装置を示す正面図(1部
断面) 【図9】送出し装置の平面図(下面から見ている) 【符号の説明】 1 長尺材を設定した寸法に切断する装置 2 長尺
材 2a 吊り代 3 部材 4 供給装置 5 排出装置 6 端切り部 7 部材取り部 8 送出し口 9 送り込み口 10 コンベアベルト 11 搬送装置 12 回転カッター 13 端部切断装
置 14 ゲート 15 支柱 16(a〜d) 位置決めバー 17 エアアクチ
ュエーター 18 第1の幅寄せ装置 19 第1の押え
装置 20 ガイドバー 21 引き寄せ爪 22 エアアクチュエーター 23 エアアクチ
ュエーター 24 取付け板 25 エアアクチ
ュエーター 26 作動杆 27 押圧パッド 28 載置テーブル 29 寸法決めテ
ーブル 30 部材取り用切断装置 31 載置板 32 立壁 33 第2の幅寄
せ装置 34 第2の押え装置 35 押し出し装
置 36 回動杆 37 押圧パッド 38 吊り杆 39 アクチュエ
ーター 40 押し爪 41 送り機構 42 スリット 43 ステー
(前) 44 ステー(後) 45 ガイドロッ
ド 46 ボールねじ 47 モーター 48 プッシャプレート 49 ボールナッ
ト 50 アクションプレート 51 エアアクチ
ュエーター 52 スプリング 53 載置板 54 レール 55 アクチュエ
ーター 56 治具 57 部材送出し
装置 58 受け面 59 基体 60 寸法決めピース 61 回転および
送り装置 62 ボールねじ 63 モーター 64 機箱 65 ボールナッ
ト 66 モーター 67 回転軸 68 送出し爪 69 スリット 70 ガイド板 71 作動杆 72 長孔 73 エアアクチ
ュエーター 74 伸縮杆 75 長孔 76 軸 77 搬送ベルト 78 回転カッター 79 コラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 45/00 - 47/12 B23D 55/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 長尺材の不要な端部を切除する端切り部
    と、端切りされた長尺材を設定寸法に切断する部材取り
    部を備え、端切り部は搬送装置と搬送装置の一側に配置
    した端部切断装置を有し、部材取り部は長尺材を載せる
    テーブルと長尺材を横に切断する部材取り用切断装置を
    有し、テーブルに部材取り用切断装置による切断位置か
    ら設定寸法の箇所に長尺材の端部位置を定める位置決め
    装置を配置し、端切り部と部材取り部を長尺材の移動に
    関して連続してあり、端切り部における搬送装置と部材
    取り部におけるテーブルを上下方向へ数段に配置すると
    共に、端部切断装置および部材取り用切断装置を上下方
    向に移動する各段に共通のものとしてあることを特徴と
    した、長尺材を設定した寸法に切断する装置。
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