JP4585110B2 - 走行丸鋸盤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行丸鋸盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テーブルに載せたワークを、テーブルの上面から突出させつつ走行させる丸鋸によって切断する走行丸鋸盤には、丸鋸の走行経路に沿って押さえ部材が設けられる。この押さえ部材は、丸鋸の走行方向において複数に分割されているとともに個別に上下動し得るようになっており、切断時には、これら複数の押さえ部材が下降してワークの上面又はテーブルの上面のいずれかに当接する。この状態では、ワークの上下方向へのバタツキが抑えられるとともに、切断時に発生する切粉の飛散が防止される。
【0003】
かかる走行丸鋸盤では、一旦切断が行われると、全ての押さえ部材をワークと非干渉となる退避位置まで上昇させ、これが確認されたことを条件として、ワークの移動が行われる。これにより、ワークが押さえ部材と擦れて傷付けられること等が未然に防止されるようになっている。
この全ての押さえ部材が退避位置まで上昇したことを検知する手段として、従来は、押さえ部材を個別に上下駆動させるエアシリンダにそのピストンの高さを検知するセンサを取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の検知手段では、全てのエアシリンダにセンサを設けているため、センサの数が多くなるだけでなく、そのセンサの設置に伴って配線数やシーケンサの入力点数も増えることになり、コストが高くつく。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、コスト低減を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ワークを載置するテーブルと、このテーブルの上面から突出した状態で走行することによりワークを切断する丸鋸と、丸鋸の走行経路に沿って順次に並べられているとともに、個別に上下方向へ移動可能とされている複数の押さえ部材とを備えてなり、前記丸鋸によってワークを切断するときには、前記複数の押さえ部材がワークの寸法及び位置に応じてワークの上面又は前記テーブルの上面のいずれかに当接する高さまで下降し、切断後は、前記複数の押さえ部材の全てがワークと非接触となる退避位置へ上昇し、その全ての押さえ部材が前記退避位置に達したことを条件として、ワークを移動させるようになっているものにおいて、隣接する2つの押さえ部材の間では、上下方向に当接する当接手段により、いずれか一方の押さえ部材が他方の押さえ部材に対して相対的に下降することを許容され且つ相対的に上昇することを規制されているとともに、前記押さえ部材が前記退避位置に達したことを検知可能な上昇確認用検知手段が、前記複数の押さえ部材のうち隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な上昇を規制されている押さえ部材を検知対象としている構成とした。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記上昇確認用検知手段の検知対象が、前記複数の押さえ部材のうち、その並び方向において間欠的に位置し且つ均等な配置となる押さえ部材のみとされている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記全ての押さえ部材が前記退避位置に達した状態から、その全ての押さえ部材がワークの上面又は前記テーブルの上面に当接する位置へ下降するようになっているものにおいて、前記押さえ部材が前記退避位置から下降したことを検知可能な下降確認用検知手段が、前記複数の押さえ部材のうち隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な下降を規制されている押さえ部材を検知対象としている構成とした。
【0007】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記下降確認用検知手段の検知対象が、前記複数の押さえ部材のうち、その並び方向において間欠的に位置し且つ均等な配置となる押さえ部材のみとされている構成とした。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかの発明において、前記押さえ部材を個別に昇降させるための昇降手段が、隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な上昇を規制されている押さえ部材については全てに設けられており、隣接するいずれかの押さえ部材の相対的な上昇を規制している押さえ部材のうち、その少なくとも1つは、その相対的上昇を規制されている押さえ部材で押し上げられることによって上昇するようになっている構成とした。
【0008】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記昇降手段が、前記複数の押さえ部材のうち、その並び方向において間欠的に位置し且つ均等の配置となる押さえ部材のみに設けられている構成とした。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかの発明において、前記複数の押さえ部材は、隣接する2つの押さえ部材のうちその並び方向における一端側に位置する押さえ部材が他端側に位置する押さえ部材に対して相対的な下降を許容され且つ相対的な上昇を規制される関係となるように、順次に並べられているとともに、前記複数の押さえ部材の並び方向において最も一端側に位置する押さえ部材のみに、前記上昇確認用検知手段が設けられている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な上昇を規制されている押さえ部材は、それ以外の押さえ部材が全て退避位置に達していない限り、退避位置へ到達することはない。したがって、全ての押さえ部材が退避位置に達したことを検知するためには、この隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な上昇を規制されている押さえ部材だけを検知対象とすれば足りる。つまり、全ての押さえ部材に上昇確認用検知手段を設ける必要がないので、上昇確認用検知手段及びそれに付随する設備等のコスト低減を図ることができる。
【0010】
[請求項2の発明]
全ての押さえ部材を検知対象にしないため、その分、上昇確認用検知手段の数が少なくて済む。また、検知対象となる押さえ部材がその並び方向において均等配置となっているので、検知の信頼性が高い。
[請求項3の発明]
隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な下降を規制されている押さえ部材は、それ以外の押さえ部材が全て退避位置から下降しない限り、退避位置から下降することはない。したがって、全ての押さえ部材が退避位置から下降したことを検知するためには、この隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な下降を規制されている押さえ部材だけを検知対象とすれば足りる。つまり、全ての押さえ部材に下降確認用検知手段を設ける必要がないので、下降確認用検知手段及びそれに付随する設備等のコスト低減を図ることができる。
【0011】
[請求項4の発明]
全ての押さえ部材を検知対象にしないため、その分、下降確認用検知手段の数が少なくて済む。また、検知対象となる押さえ部材がその並び方向において均等配置となっているので、検知の信頼性が高い。
[請求項5の発明]
隣接するいずれかの押さえ部材の相対的な上昇を規制している押さえ部材のうち、その相対的上昇を規制されている押さえ部材で押し上げられる押さえ部材については、昇降手段を設ける必要がないので、その分コスト低減を図ることができる。
【0012】
[請求項6の発明]
昇降手段を全ての押さえ部材に設けないので、その分、昇降手段の数が少なくて済む。また、複数の押さえ部材がその並び方向において均等に支持されるので、押さえ部材を昇降駆動する時の安定性がよい。
[請求項7の発明]
隣接する2つの押さえ部材のうち並び方向の一端側に位置する押さえ部材が他端側に位置する押さえ部材に対して相対的な上昇を規制される関係となるように、順次に並べられているので、上昇確認用検知手段は、最も一端側に位置する1つの押さえ部材だけを検知対象とすれば足り、上昇確認用検知手段の数が1つで済む。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図14を参照して説明する。
本実施形態の走行丸鋸盤は、ワークWを切断するためのものであって、ワークWを載置して固定するテーブル10と、その固定したワークWを切断する切断機構20と、ワークWの切断時のバタツキを防止するための押さえ機構70とを備えて構成されている。
<テーブル10>
テーブル10は左右方向に長い長方形をなしてメインフレーム11にほぼ水平に固定され、このテーブル10の水平な上面はワークWを載置するための載置面となっている。テーブル10の後方(図2で右方、図3で上方)には固定機構15が設けられ、前方には切断機構20と押さえ機構70が設けられている。
【0014】
固定機構15は、テーブル10に沿って前後方向に移動可能な可動フレーム16と、可動フレーム16に一体移動可能に取り付けた複数個(本実施例では8個)の挟持機構17とから構成されている。各挟持機構17は、夫々、ワークWの下面に宛われる受けアーム(図示せず)とエアシリンダ18により駆動されてワークWの上面に押しつけられる押圧アーム19とを備え、ワークWは、その後端縁を両アームで保持されることによりテーブル10上に固定される。また、可動フレーム16は、ワークWが1回切断される毎にワークWを保持したまま前方へ所定距離だけ移動し、次の切断に備えるようになっている。
【0015】
<切断機構20>
切断機構20及びこの切断機構20を左右に往復移動させる機構について図4乃至図6を参照して説明する。
メインフレーム11には左右方向に延びる上下2本のガイドレール21が設けられ、可動ハウジング22の前面(図5における左側の面)に固着したスライダ23がガイドレール21に移動可能に嵌合されている。可動ハウジング22には、正面に向かって左側にけびき刃36(本発明の構成要件である丸鋸)が支持されているとともに、向かって右側に主鋸刃37(本発明の構成要件である丸鋸)が支持されている。尚、この両刃36,37は、後述する高さ調節機構40により、独立して上下方向の位置が調節されるようになっている。
【0016】
図4に示すように、上記可動ハウジング22に固定した2個のL型端板24の間には1本の駆動チェーン25の両端が取り付けられ、この駆動チェーン25はメインフレーム11の両端部に回転可能に設けた駆動スプロケット26及びアイドルスプロケット27にそれぞれ掛け渡されており、駆動スプロケット26を走行モータ28にてチェーン29を介して回転駆動すると、駆動チェーン25が走行駆動され、もってガイドレール21に案内されながら切断機構20が左右方向に走行することになる。
【0017】
テーブル10に形成したスリット14を通して両刃36,37をテーブル10の上方へ突出させた状態で切断機構20が正面に向かって左方向、即ちけびき刃36が先行する方向に走行すると、両刃36,37にてワークWが左右方向に切断される。また、切断が終わると、両刃36,37をテーブル10よりも下方へ沈ませた状態で切断機構20が右方向へ復動する。
メインフレーム11の下部における切断機構20の移動領域には、上面を開口させた集塵ダクト30が配置されると共にその上面開口(図示せず)に可動ハウジング22の下部開口22Aが臨んでおり、ワークWの切断に伴って発生する切粉は、切断機構20の可動ハウジング22内から上記集塵ダクト30内に吸引されるようになっている。そして、集塵ダクト30の左右両側に一対のガイドロール31が配置されていると共に、これらのガイドロール31間にカバーベルト32が掛け渡されている。このカバーベルト32と可動ハウジング22とが一体に移動するようになっているとともに、このカバーベルト32には可動ハウジング22の下部開口22Aと対応する開口部(図示せず)が形成されている。これにより、集塵ダクト30の上面開口のうち可動ハウジング22の下部開口に連なる部分以外をカバーベルト32にて覆って集塵効率の低下を防止している。
【0018】
メインフレーム11のうち切断機構20の移動領域の左右両端側には、上下方向に亘って複数のガイドロール33が回転可能に配置され、これらのガイドロール33に1本のスチール製の遮蔽ベルト34が掛けられている。この遮蔽ベルト34の中央部は前記集塵ダクト30の下面に沿って左右方向に配されていると共に、左右両端寄り部分は最上段の左右のガイドロール33に案内されてテーブル10の裏面に接するようにして左右方向に延び、その左右両端部が切断機構20の可動ハウジング22の左右両端部に固定されている。これにて、遮蔽ベルト34が、テーブル10のスリット14のうち切断機構20の左右両外方領域、即ちけびき刃36と主鋸刃37が突出しない領域をテーブル10の裏側から閉じる形態となっている。
【0019】
<高さ調節機構40>
けびき刃36と主鋸刃37は高さ調節機構40を介して可動ハウジングに支持されており、以下その構成を説明する。可動ハウジング22の後面には、上下方向に延びる左右一対のガイドレール41がけびき刃36用と主鋸刃37用とに二対固定されている。これらのガイドレール41には、けびき刃36用の昇降体42に固着したスライダ43と主鋸刃37用の昇降体44に固着したスライダ45が上下移動可能に嵌合され、もって双方の昇降体42,44が可動ハウジング22に対して互いに独立して昇降し得るように案内されている。尚、可動ハウジング22には、昇降体42,44の上限高さを決めるストッパ49,50が設けられている。
【0020】
けびき刃36用の昇降体42の下端面には、可動ハウジング22に取り付けたエアシリンダ46の上向きのロッド46Aが固着されており、このエアシリンダ46の作動によりけびき刃36が上下移動して所定の高さに位置決めされる。また、主鋸刃37用の昇降体44の上端部左側面にはブラケット47が固着され、このブラケット47に、可動ハウジング22に取り付けたエアシリンダ48の上向きのロッド48Aが連結されている。即ち、このエアシリンダ48の作動により、主鋸刃37が所定の高さに位置決めされるようになっている。
【0021】
<けびき刃36と主鋸刃37の回転駆動機構>
主鋸刃37用の昇降体44の後面には、インバータ制御により回転速度を制御されるモータ51が固着され、その出力軸51Aに固着した駆動プーリ52が昇降体44の内部空間に突出されている。この駆動プーリ52と昇降体44の上部に支持した従動プーリ53との間にはタイミングベルト54が掛け回され、従動プーリ53に固着した回転軸55には主鋸刃37が固着されている。即ち、モータ51の駆動より主鋸刃37が所定の回転速度で回転駆動されるようになっている。
【0022】
けびき刃36用の昇降体42の後面にも、主鋸刃37と同様に、インバータ制御により回転速度を制御されるモータ56が固着され、その出力軸56Aに固着されて昇降体42内に突出する駆動プーリ(図示せず)と、昇降体42の上部に支持した従動プーリ(図示せず)との間にベルト(図示せず)が掛け回され、従動プーリに固着した回転軸(図示せず)にはけびき刃36が固着されている。したがって、モータ56の駆動よりけびき刃36が所定の回転速度で回転駆動されるようになっている。
【0023】
<冷却機構60>
上記切断機構20には、けびき刃36と主鋸刃37を冷却するための冷却機構60が設けられている。可動ハウジング22の右下位置にはパイプ61が配管され、このパイプ61の先端には可動ハウジング22の右側面に沿うように二股に分かれた前後一対の分岐パイプ62が接続され、その両分岐パイプ62の先端の冷却ノズル63からは、主鋸刃37に対してほぼ直角方向に高圧エア等の冷却剤が吹き付けられる。また、可動ハウジング22の左下位置にもパイプ64が配管されているとともに、そのパイプ64に前後一対の分岐パイプ65が接続され、その両分岐パイプ65の先端の冷却ノズル66からは、けびき刃36に対してほぼ直角に高圧エア等の冷却剤が吹き付けられる。
【0024】
<押さえ機構70>
けびき刃36と主鋸刃37の走行領域上方には、切断時のワークWのバタツキを防止するための押さえ機構70が設けられている。切断機構20の移動領域両端の支柱71の間には左右方向に延びるフレーム72が差し渡され、フレーム72の上面における左右方向に所定間隔を空けた複数位置にはブラケット73が固定され、各ブラケット73のフレーム72から突出した前後両端部にはエアシリンダ74が吊り下げ支持されている。エアシリンダ74(本発明の構成要件である昇降手段)は下向きに突出する1本のロッド74Aと2本のガイドバー74Bとを有し、このロッド74Aとガイドバー74Bの先端には左右方向に細長い押さえ部材75,75L,75Rが固着されている。各押さえ部材75,75L,75Rの下面には板状の押さえゴム80が貼設されている。かかる押さえゴム80は、上から視ると、けびき刃36と主鋸刃37による切断領域の前後両側に配置され、切断時にエアシリンダ74の駆動力により所定の圧力でワークWの上面を押さえ付けてワークWの切断時のバタツキを防止する。また、この押さえ機構70は、下面のみ開放されたフード78で覆われており、このフード78により切粉の外部への飛散防止が図られている。
【0025】
<押さえ部材75,75L,75R>
各押さえ部材75,75L,75Rには、夫々、正面から見て方形をなすダクトカバー76,76L,76Rの下端縁が固着されている。各ダクトカバー76,76L,76Rはエアシリンダ74とフレーム72との隙間に嵌まり込んだ状態で、エアシリンダ74の駆動により押さえ部材75,75L,75Rと一体となり、且つ他のダクトカバー76,76L,76Rとは独立して昇降される。上昇時には、ワークWと非接触となる最も高い退避位置まで達する。下降時には、押さえ部材75,75L,75Rが押さえゴム80を介してワークWの上面又はテーブル10の上面に当接する状態となるが、各押さえ部材75,75L,75RがワークWとテーブル10のいずれに当接するかは、ワークWの幅寸法(けびき刃36と主鋸刃37の走行方向及び押さえ部材75,75L,75Rの並び方向と平行な方向の寸法)に応じて変化する。即ち、テーブル10の最も左端部(けびき刃36と主鋸刃37の走行方向における先方側端部)には、ワークWの供給方向(けびき刃36と主鋸刃37の走行方向及び押さえ部材75,75L,75Rの並び方向に対して直交する方向)と平行なガイドレール38が設けられているが、このガイドレール38に当接されたワークWの全部又は一部と対応する押さえ部材75,75Lは、その押さえゴム80をワークWの上面(テーブル10の上面よりも高い位置)に当接させるまで下降し、そのワークWを上から押さえ付けるとともに、ワークWとダクトカバー76,76Lとの間に隙間が空かないようにする。また、ワークWと対応しない押さえ部材75,75Rは、その押さえゴム80をテーブル10の上面に当接させるまで下降し、テーブル10とダクトカバー76,76Rとの間に隙間が空かないようにする。
【0026】
<当接手段90>
複数のダクトカバー76,76L,76Rのうち、最も右端(ガイドレール38とは反対側の端部)に位置するダクトカバー76Rを除く全てのダクトカバー76,76Lの外面には、図7及び図11に示すように、その正面から視て右側の側縁に沿うように縦長のジョイントプレート77が固着されている。このジョイントプレート77は、その上下方向におけるほぼ全高さに亘る長さを有しているとともに、その右側に隣接する他のダクトカバー76,76Rの左側縁部に対して外面側から当接することにより、その隣接するダクトカバー76,76L,76R同士の隙間を塞いでいるとともに、隣接するダクトカバー76,76L,76Rが相対的に前後方向に遊動することなく上下動し得るようにするためのガイドの機能も有している。
【0027】
このジョイントプレート77の下端部には、その右下角隅部を逆L字形に切欠した形態の当接部91が形成されている。一方、最も左端に位置するダクトカバー76Lを除いた他の全てのダクトカバー76,76Rには、そのダクトカバー76,76Rとその左側に隣接するダクトカバー76,76Lとが同じ高さになったときにその左隣のダクトカバー76,76Lの当接部91に対して下から当接する当接ピン92が固着されている。この当接ピン92は、ダクトカバー76,76Rにねじ込まれたボルトからなり、ダクトカバー76,76Rにおける左端縁下端部外面に配置されている。かかる当接部91と当接ピン92によって本発明の当接手段90が構成されている。
【0028】
この当接手段90は、隣接する2つの押さえ部材75,75L,75Rの間において、右側に位置する押さえ部材75,75Rとダクトカバー76,76Rが左側に位置する押さえ部材75,75Lとダクトカバー76,76Lに対して相対的に下降することを許容し且つ相対的に上昇することを規制する機能を発揮する。即ち、複数の押さえ部材75,75L,75Rは、隣接する2つの押さえ部材75,75L,75Rのうちその並び方向における右側に位置する押さえ部材75,75Rが左側に位置する押さえ部材75,75Lに対して相対的な下降を許容され且つ相対的な上昇を規制される関係となるように、順次に並べられていることになる。
【0029】
<上昇確認用検知手段93>
複数の押さえ部材75,75L,75Rのうちその並び方向において最も右端側に位置する押さえ部材75R(即ち、隣接する押さえ部材75に対する相対的な上昇は規制され、且つその隣接する押さえ部材75の相対的な上昇は許容する押さえ部材75R)を昇降するためのエアシリンダ74には、その押さえ部材75Rが上昇したときに退避位置に達したことを検知する上昇確認用検知手段93が設けられている。この上昇確認用検知手段93は、最も右端に位置する押さえ部材75Rのみを検知対象としており、他の押さえ部材75,75Lを駆動するためのエアシリンダ74については上昇確認用検知手段93は設けられていない。かかる上昇確認用検知手段93は、エアシリンダ74のロッド74Aの上端に固着されたピストン74Pとそのピストン74Pの高さを検知するためのピストンセンサ94とから構成されており、押さえ部材75が退避位置に到達してピストン74Pがピストンセンサに接近したときに、その接近動作をピストンセンサ94が検知する。
【0030】
<下降確認用検知手段95>
複数の押さえ部材75,75L,75Rのうちその並び方向において最も左端側に位置する押さえ部材75L(即ち、隣接する押さえ部材75に対する相対的な下降は規制され、且つその隣接する押さえ部材75の相対的な下降は許容する押さえ部材75L)を昇降するためのエアシリンダ74には、その押さえ部材75Lが退避位置から下降を開始したことを検知する下降確認用検知手段95が設けられている。この下降確認用検知手段95は、最も左端に位置する押さえ部材75Lのみを検知対象としており、他の押さえ部材75,75Rを駆動するためのエアシリンダ74については下降確認用検知手段95は設けられていない。かかる下降確認用検知手段95は、エアシリンダ74のロッド74Aの上端に固着されたピストン74Pとそのピストン74Pの高さを検知するためのピストンセンサ96とから構成されており、押さえ部材75が退避位置から下降を開始するのに伴ってピストン74Pがピストンセンサ96から離間すると、そのピストン74Pの離間動作をピストンセンサ96が検知する。
【0031】
<実施形態の作用及び効果>
次に、本実施形態の作用について説明する。
装置の電源スイッチを投入し、操作盤89にて「原点出し」の操作を行うと、切断機構20が正面から視て右端位置で待機するとともに、図14(押さえ部材75,75L,75Rが待機位置へ上昇した状態等をあらわす概略図)に示すように各押さえ部材75,75L,75Rが上昇して退避位置で待機する。次に、操作盤89にて切断寸法、ワークWの全高寸法等を入力し、ワークWをテーブル10上に供給し、操作盤89のスタートスイッチをオン操作する。すると、テーブル10上の固定機構15がワークW側に前進し、各挟持機構17がワークWの後端縁部を挟持して固定し、さらに固定機構15全体が移動して、ワークWが所定の切断位置(けびき刃36及び主鋸刃37の走行経路を横切る位置)に位置決めされる。
【0032】
次に、高さ調節機構40の両エアシリンダ46,48が駆動され、けびき刃36と主鋸刃37が夫々所定の高さに調節されてテーブル10から突出する。また、押さえ機構70の各エアシリンダ74が駆動されて図13(押さえ部材75,75L,75Rの昇降状態等をあらわす概略図)に示すように、各押さえ部材75,75L,75Rが個別に下降を開始する。
各押さえ部材75,75L,75Rが下降する際には、最も左端に位置する押さえ部材75Lが退避位置から下降したことが下降確認用検知手段95によって検知される。各押さえ部材75,75L,75Rの下降の速度やタイミングは図13に示すように個々で異なることが考えられるが、最も左側に位置する押さえ部材75Lは、当接手段90により、他の全ての押さえ部材75,75Rが下降を開始しない限り下降できないようになっているので、この1つの下降確認用検知手段95の検知に基づき、全ての押さえ部材75,75L,75Rが退避位置から下降を開始したことが判る。
【0033】
下降した押さえ部材75,75L,75Rのうち、ワークWとの対応する押さえ部材75,75Lは押さえゴム80を介してワークWの上面を所定の圧力で押さえ付け、ワークWと対応しない押さえ部材75,75Rはその押さえゴム80を介してテーブル10の上面を押さえ付ける。この状態では、図12(押さえ部材75,75L,75Rが下降した状態等をあらわす概略図)に示すように、ワークWの上面とダクトカバー76,76Lの間及びテーブル10の上面とダクトカバー76,76Rとの間の隙間がなくなる。
【0034】
この状態で切断機構20が走行し、けびき刃36と主鋸刃37によってワークWが切断される。切断後、高さ調節機構40のエアシリンダ46,48の駆動により両刃36,37が下動してテーブル10の下方へ引き込まれ、切断機構20が右へ移動して待機位置に復動する。また、ワークWの切断片は図示しない手段によって回収される。以上により、ワークWの1切断サイクルが終了する。
同じく切断後は、押さえ機構70の各エアシリンダ74が駆動され、図13に示すように各押さえ部材75,75L,75Rが個別に上昇し、図14に示すように退避位置に復帰する。そして、最も右端に位置する押さえ部材75Rが退避位置に到達したことが上昇確認用検知手段93によって検知される。各押さえ部材75,75L,75Rの上昇の速度やタイミングは図13に示すように個々で異なることが考えられるが、この最も右端に位置する押さえ部材75Rは、当接手段90により、他の全ての押さえ部材75,75Lが退避位置に到達しない限り退避位置へ到達できないようになっているので、この1つの上昇確認用検知手段93の検知に基づき、全ての押さえ部材75,75L,75Rが退避位置に到達したことが判る。
【0035】
この後、ワークWに対して引き続いて切断を行う場合には、全ての押さえ部材75,75L,75Rが退避位置に到達してワークWと非干渉となることが確認されたことを条件として、固定機構15がガイドレール38に沿って前進し、ワークWの前端部が切断位置へセットされ、その後、上記の動作が繰り返されて切断が行われる。
また、1枚のワークWの切断が完了した場合には、全ての押さえ部材75,75L,75Rが退避位置に到達してワークWと非干渉となることが確認されたことを条件として、固定機構15がワークWの残片を解放して所定の待機位置に後退する。その後、解放されたワークWの残片が取り除かれる。
【0036】
上述のように本実施形態においては、隣接する2つの押さえ部材75,75L,75Rのうち並び方向における右側に位置する押さえ部材75,75Rが左側に位置する押さえ部材75,75Lに対して相対的な上昇を規制される関係となるように、順次に並べられているので、最も右端に位置する押さえ部材75R(隣接する押さえ部材75に対しても相対的な上昇を規制されている押さえ部材75R)は、それ以外の押さえ部材75,75Lが全て退避位置に達していない限り、退避位置へ到達することはない。したがって、全ての押さえ部材75,75L,75Rが退避位置に達したことを検知するためには、上昇確認用検知手段93の検知対象をこの右端の押さえ部材75Rだけとすれば足りる。つまり、全ての押さえ部材に上昇確認用検知手段を設ける必要がないので、上昇確認用検知手段93及びそれに付随する設備等のコスト低減が実現されている。
【0037】
また、最も左端に位置する押さえ部材75L(隣接するいずれの押さえ部材75に対しても相対的な下降を規制されている押さえ部材75L)は、それ以外の押さえ部材75,75Rが全て退避位置から下降しない限り、退避位置から下降することはない。したがって、全ての押さえ部材75,75L,75Rが退避位置から下降したことを検知するためには、下降確認用検知手段95の検知対象をこの左端の押さえ部材75Lだけとすれば足りる。つまり、全ての押さえ部材に下降確認用検知手段を設ける必要がないので、下降確認用検知手段95及びそれに付随する設備等のコスト低減が実現されている。
【0038】
[実施形態2]
次に、本発明を具体化した実施形態2を図15を参照して説明する。
本実施形態2は、エアシリンダ74、上昇確認用検知手段93、下降確認用検知手段95の数と配置が実施形態1とは異なる。左右に並ぶ5つの押さえ部材75,75L,75C,75Rのうち最も左端と中央と最も右端に位置する3つの押さえ部材75L,75C,75Rについては、エアシリンダ74によって昇降駆動されるようになっているが、他の2つの押さえ部材75については、エアシリンダ74は設けられず、当接手段90による隣接する押さえ部材75C,75Rの下からの当接によって上昇するようになっている。また、上昇確認用検知手段93は3つのエアシリンダ74の全てに設けられており、下降確認用検知手段95も3つのエアシリンダ74の全てに設けられている。
【0039】
即ち本実施形態2においては、上昇確認用検知手段93の検知対象が、複数の押さえ部材75,75L,75C,75Rのうち隣接するいずれの押さえ部材75に対しても相対的な上昇を規制されている右端の押さえ部材75Rを含み、並び方向において間欠的に位置する3つの押さえ部材75L,75C,75Rとしているので、全ての押さえ部材を検知対象にする場合に比べると上昇確認用検知手段93の数が少なくて済んでいる。また、検知対象となる3つの押さえ部材75L,75C,75Rがその並び方向において均等配置となっているので、検知の信頼性が高い。
【0040】
また、下降確認用検知手段95の検知対象が、複数の押さえ部材75,75L,75C,75Rのうち隣接するいずれの押さえ部材75に対しても相対的な下降を規制されている左端の押さえ部材75Lを含み、並び方向において間欠的に位置する3つの押さえ部材75L,75C,75Rとしているので、全ての押さえ部材を検知対象にする場合に比べると下降確認用検知手段95の数が少なくて済んでいる。また、検知対象となる3つの押さえ部材75L,75C,75Rがその並び方向において均等配置となっているので、検知の信頼性が高い。
【0041】
また、エアシリンダ74は、隣接するいずれの押さえ部材75に対しても相対的な上昇を規制されている最も右端の押さえ部材75Rを含む3つの押さえ部材75L,75C,75R(これらは、並び方向において間欠的に位置している)のみに設けられているが、他の2つの押さえ部材75(これらは、隣接する右側の押さえ部材75C,75Rの相対的な上昇を規制している)については、当接手段90によって右側に隣接する押さえ部材75C,75Rで押し上げられることによって上昇するようになっている。また、3つのエアシリンダ74は、並び方向において均等の配置となる押さえ部材75L,75C,75Rに設けられているので、押さえ部材75,75L,75C,75Rを昇降駆動する時の安定性がよい。
【0042】
尚、上記以外の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
[実施形態3]
次に、本発明を具体化した実施形態3を図16を参照して説明する。
本実施形態3では、5つの押さえ部材75L,75CL,75C,75CR,75Rのうち中央の押さえ部材75Cとそれよりも右側の2つの押さえ部材75CR,75Rについては、隣接する2つの押さえ部材75CL,75C,75CR,75Rのうち右側の押さえ部材75CR,75Rが左側の押さえ部材75C,75CRに対して相対的に下降することを許容され且つ相対的に上昇することを規制されているのに対し、中央の押さえ部材75Cとそれよりも左側の2つの押さえ部材75L,75CLについては、隣接する2つの押さえ部材75L,75CL,75C,75CRのうち左側の押さえ部材75L,75CLが右側の押さえ部材75CL,75Cに対して相対的に下降することを許容され且つ相対的に上昇することを規制されている。換言すると、当接手段90における上下の当接形態に関し、中央の押さえ部材75Cがその隣接するいずれの押さえ部材75CL,75CRに対しても相対的な下降を規制され、その下降規制の関係が左右方向に向かって順次に連なるように左右対称となっている。
【0043】
また、エアシリンダ74は、最も右端に位置する押さえ部材75Rと最も左端に位置する押さえ部材75L、即ち隣接する押さえ部材75CL,75CRに対して相対的な上昇を規制されている2つの押さえ部材75L,75Rのみに設けられている。隣接するいずれかの押さえ部材75L,75CL,75CR,75Rの相対的な上昇を規制している(即ち、隣接するいずれかの押さえ部材75L,75CL,75CR,75Rに対して相対的に上昇を許容されている)他の3つの押さえ部材75CL,75C,75CRについては、エアシリンダ74は設けられず、当接手段90の当接作用により隣接する押さえ部材75L,75CL,75CR,75Rで押し上げられることによって上昇する。
【0044】
また、2つのエアシリンダ74には、夫々、上昇確認用検知手段93が設けられており、この上昇確認用検知手段93は、いずれも、複数の押さえ部材75L,75CL,75C,75CR,75Rのうち隣接するいずれの押さえ部材75CL,75CRに対しても相対的な上昇を規制されている押さえ部材75L,75Rのみを検知対象としている。また、この上昇確認用検知手段93の検知対象となる左右両端の押さえ部材75L,75Rは、並び方向において間欠的に位置し且つ均等な配置となっている。
【0045】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では1つのワークに対しそのワークを間欠的にテーブル上で移動させつつ複数回の切断が行われる場合について説明したが、本発明によれば、1つのワークに対して切断が1回だけ行われる場合にも適用することができる。
【0046】
(2)上記実施形態では上昇確認用検知手段として押さえ部材を昇降駆動するためのエアシリンダのピストンの位置を検知するようにしたが、本発明によれば、押さえ部材の高さを直接検知してもよい。
(3)上記実施形態では下降確認用検知手段として押さえ部材を昇降駆動するためのエアシリンダのピストンの位置を検知するようにしたが、本発明によれば、押さえ部材の高さを直接検知してもよい。
【0047】
(4)上記実施形態では押さえ部材の左右に並ぶ数を5つとしたが、本発明によれば、押さえ部材の数は4以下でも、6以上でもよい。
(5)上記実施形態1において、上昇確認用検知手段の検知対象を最も右端に位置する押さえ部材だけとせず、それ以外の押さえ部材も検知対象とするように、複数の上昇確認用検知手段を設けてもよい。
(6)上記実施形態1において、下降確認用検知手段の検知対象を最も左端に位置する押さえ部材だけとせず、それ以外の押さえ部材も検知対象とするように、複数の下降確認用検知手段を設けてもよい。
【0048】
(7)上記実施形態2では、3つのエアシリンダの全てに上昇確認用検知手段を設けたが、本発明によれは、上昇確認用検知手段は右端のエアシリンダのみ、又は右端のエアシリンダを含めた2つのエアシリンダのみに設けてもよい。
(8)上記実施形態2では、3つのエアシリンダの全てに下降確認用検知手段を設けたが、本発明によれは、下降確認用検知手段は左端のエアシリンダのみ、又は左端のエアシリンダを含めた2つのエアシリンダのみに設けてもよい。
【0049】
(9)上記実施形態3において左右両端以外の押さえ部材にもエアシリンダを設けてもよい。この場合、そのエアシリンダに下降確認用検知手段を設けてもよく、さらに上昇確認用検知手段を設けてもよい。
(10)上記実施形態3では、当接手段における上下の当接形態に関し、中央の押さえ部材がその隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な下降を規制され、その下降規制の関係が左右方向に向かって順次に連なるように左右対称となっているが、本発明は、これとは上下逆に当接する形態、即ち、中央の押さえ部材がその隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な上昇を規制され、その上昇規制の関係が左右方向に向かって順次に連なるように左右対称としてもよい。
【0050】
(11)本発明は、当接手段の上下の当接形態(隣接する押さえ部材の間で相対的に上昇と下降を規制する形態)が実施形態1及び実施形態2とは左右対称のものも含む。
(12)本発明は、隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的上昇を規制された押さえ部材と、隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的下降を規制された押さえ部材とを、1つおきに交互に並べる等、隣接する押さえ部材の上下の当接形態(相対的な上下動の規制形態)を種々変更したものを含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の全体の正面図
【図2】全体の右側面図
【図3】全体の平面図
【図4】切断ユニットとその駆動機構をあらわす一部切欠正面図
【図5】切断ユニットの右側面図
【図6】切断ユニットの背面図
【図7】押さえ機構の正面図
【図8】押さえ機構の拡大断面図
【図9】押さえ機構の一部切欠平面図
【図10】押さえ機構の一部切欠部分拡大平面図正面図
【図11】押さえ機構の部分拡大正面図
【図12】押さえ部材が下降した状態を概略的に示す正面図
【図13】押さえ部材が昇降している状態を概略的に示す正面図
【図14】押さえ部材が退避位置へ上昇した状態を概略的に示す正面図
【図15】実施形態2において押さえ部材が下降した状態を概略的に示す正面図
【図16】実施形態3において押さえ部材が下降した状態を概略的に示す正面図
【符号の説明】
W…ワーク
10…テーブル
36…けびき刃(丸鋸)
37…主鋸刃(丸鋸)
74…エアシリンダ(昇降手段)
75,75L,75R…押さえ部材
90…当接手段
93…上昇確認用検知手段
95…下降確認用検知手段
Claims (7)
- ワークを載置するテーブルと、
このテーブルの上面から突出した状態で走行することによりワークを切断する丸鋸と、
丸鋸の走行経路に沿って順次に並べられているとともに、個別に上下方向へ移動可能とされている複数の押さえ部材とを備えてなり、
前記丸鋸によってワークを切断するときには、前記複数の押さえ部材がワークの寸法及び位置に応じてワークの上面又は前記テーブルの上面のいずれかに当接する高さまで下降し、
切断後は、前記複数の押さえ部材の全てがワークと非接触となる退避位置へ上昇し、
その全ての押さえ部材が前記退避位置に達したことを条件として、ワークを移動させるようになっているものにおいて、
隣接する2つの押さえ部材の間では、上下方向に当接する当接手段により、いずれか一方の押さえ部材が他方の押さえ部材に対して相対的に下降することを許容され且つ相対的に上昇することを規制されているとともに、
前記押さえ部材が前記退避位置に達したことを検知可能な上昇確認用検知手段が、前記複数の押さえ部材のうち隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な上昇を規制されている押さえ部材を検知対象としていることを特徴とする走行丸鋸盤。 - 前記上昇確認用検知手段の検知対象が、前記複数の押さえ部材のうち、その並び方向において間欠的に位置し且つ均等な配置となる押さえ部材のみとされていることを特徴とする請求項1記載の走行丸鋸盤。
- 前記全ての押さえ部材が前記退避位置に達した状態から、その全ての押さえ部材がワークの上面又は前記テーブルの上面に当接する位置へ下降するようになっているものにおいて、
前記押さえ部材が前記退避位置から下降したことを検知可能な下降確認用検知手段が、前記複数の押さえ部材のうち隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な下降を規制されている押さえ部材を検知対象としていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の走行丸鋸盤。 - 前記下降確認用検知手段の検知対象が、前記複数の押さえ部材のうち、その並び方向において間欠的に位置し且つ均等な配置となる押さえ部材のみとされていることを特徴とする請求項3記載の走行丸鋸盤。
- 前記押さえ部材を個別に昇降させるための昇降手段が、隣接するいずれの押さえ部材に対しても相対的な上昇を規制されている押さえ部材については全てに設けられており、
隣接するいずれかの押さえ部材の相対的な上昇を規制している押さえ部材のうち、その少なくとも1つは、その相対的上昇を規制されている押さえ部材で押し上げられることによって上昇するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の走行丸鋸盤。 - 前記昇降手段が、前記複数の押さえ部材のうち、その並び方向において間欠的に位置し且つ均等の配置となる押さえ部材のみに設けられていることを特徴とする請求項5記載の走行丸鋸盤。
- 前記複数の押さえ部材は、隣接する2つの押さえ部材のうちその並び方向における一端側に位置する押さえ部材が他端側に位置する押さえ部材に対して相対的な下降を許容され且つ相対的な上昇を規制される関係となるように、順次に並べられているとともに、
前記複数の押さえ部材の並び方向において最も一端側に位置する押さえ部材に、前記上昇確認用検知手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の走行丸鋸盤。
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