JPH0216681B2

JPH0216681B2 -

Info

Publication number: JPH0216681B2
Application number: JP59091723A
Authority: JP
Inventors: Sutoriibitsugu Rudoitsugu
Original assignee: SUTORIIBITSUGU AG
Current assignee: SUTORIIBITSUGU AG
Priority date: 1983-05-09
Filing date: 1984-05-08
Publication date: 1990-04-18
Also published as: US4638695A; FR2545754A1; JPS6040203A; DE3416578A1; IT8453343V0; GB8411463D0; FR2545754B1; DE3416578C2; SE8402454D0; SE456729B; ATA151284A; AT382812B; GB2139556A; CH659425A5; SE8402454L; GB2139556B

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、木板、チツプボード等のプレート状
材料を水平または垂直に切断する装置であつて、
事実上直立的な架台を有し、この架台には、少な
くとも１つのモータ駆動ののこ引き装置が配置さ
れており、こののこ引き装置が水平および（また
は）垂直の方向に架台平面内を移動可能であり、
しかも単数ないし複数の各のこ引き装置の作業域
には、真空源に接続された排気管が開口している
形式のものに関する。

垂直ボード・のこぎりとも呼ばれるこの形式の
装置は、今日では、家具工場や建具屋で用いられ
るだけではなく、多くの日曜大工センターにも置
かれている。これらのセンターでは、木の板やチ
ツプボードなどが日曜大工用に裁断されるからで
ある。

のこ引き装置に接続された排気管は、公知の設
備では、発生するおが屑の約94〜98パーセントを
排除するので、平均４パーセントが周囲に散らか
ることになる。実験が示すところでは、その場合
のおが屑は、のこ引きのさい、のこ刃の歯の間に
溜つたのち、切断されるボードの後方へ遠心力に
よつて、のこ引き運動の方向へ投出される。販
売・展示スペースに据え付けられることの多いボ
ード用のこぎりの場合には、このおが屑の発生
が、短時間のうちに極めて不快なものとなる。お
が屑は、一方では空気を汚し、他方では展示品の
上につもるからである。従来技術では、この欠点
を解消不可能であつた。

したがつて、本発明の課題は、前記形式の装置
を改良して、事実上全量のおが屑や木の微粉を水
平切断時に捕捉し且つ排出でき、更に好適な実施
形式の場合は垂直切断の場合も捕捉し、排出しう
る装置を得ることにある。

本発明は、そうすることにより、工場や販売所
のスペース内の空気条件を改善し、展示品にほこ
りが積もらないよう防止することに著しく貢献す
ることを目的とするものである。

この目的を達成する本発明の装置は、木板、チ
ツプボードなどのプレート状のこ引き可能な材料
を水平および垂直に切断する装置であつて、事実
上直立的な架台１を有しており、この架台には少
なくとも１つのモータ駆動式のこ引き装置７が配
置され、のこ引き装置７が架台平面内を垂直およ
び水平方向に移動可能であり、のこ引き装置７の
作業域内には真空源に接続された排気管８が開口
し、事実上架台長さにわたつて延在し且つ該真空
源に接続されている排気ダクト１４が架台１に配
置され、該排気ダクト１４は垂直方向に移動可能
に保持され、該排気ダクトはＵ字形中空形材２０
として構成され、該Ｕ字形中空形材は開口面
V′と閉鎖したフレーム面とを有し、該中空形材
は該開口面V′に沿つて可動に装着されたベルト
２１を有し、ベルト２１は水平切断時に水平方向
移動のこ引き装置７に強固に結合され且つのこ引
き位置においてのこ刃Ｓに隣接した排気用の細長
い穴２７を有し、のこ引きされる材料Ｐは該のこ
刃Ｓと排気ダクト１４との間を通過し、のこ引き
で生じた粉じんを排気用の細長い穴２７を介して
吸収することを特徴とする。

次に添付図面につき、本発明の１実施例を説明
する：参照番号１で示した架台の全体図から、架台が
２本の垂直の支柱２，３と、これら支柱２，３と
固定結合されている２本の水平の横ばり４，５と
を有していることが分かる。これらの横ばり４，
５のところは、案内コラム６が、ローラと走行レ
ールとを介して、コラム６が架台１の全長にわた
り水平方向に往復動可能に配置されている。コラ
ム６のところは、のこ引き装置７が装着されてい
る。のこ引き装置７は、一方では、案内コラム６
に沿つて上下に移動可能であり、他方では、必要
に応じて施回可能である。このため、円形のこ刃
は水平または垂直の切断位置を取ることができ
る。

のこ引き装置７のところには、発生するおが屑
を排出する排気管８が開口しており、この排気管
８は真空源（図示せず）に接続されている。下方
の水平横ばり４はルーズに回転可能に支承された
ローラ９を有しており、これらのローラ９上に１
点破線で示した木の板Ｐが載せられている。公知
の作業形式によれば、木の板Ｐは、上部横ばり５
のところに配置された昇降可能の２つのクランプ
部材１０，１１により保持される。下方の板部分
が水平切断により分離された後、この配置の場合
には、上部の板部分がいくらか持ち上げられる。
次いで下方の板部分が垂直切断により更に分割さ
れ、引き続きローラ９上を左方へ送出される。次
に、残りの上方部分がローラ９上に降下され、同
様に垂直カツトされる。

のこ引き装置７の重量を相殺するために、のこ
引き装置７は、ケーブル１２を介して釣合重り１
３と結合されている。ケーブル１２は図示のロー
ラを介して、釣合重り１３が、装置７の垂直方向
移動のたびに、相応の値だけ反対方向へ動くよう
に案内されている。このようにすることにより、
のこ引き装置７は、垂直切断のさい、手動式に容
易に案内コラム６に沿つて案内される。架台１の
両支柱２，３のところには、水平の排気ダクト１
４が垂直方向に移動可能に案内されている。この
排気ダクト１４のところには、同じくケーブル１
５が作用しており、このケーブル１５は、ローラ
を介して釣合重り１６と結合されている。両方の
釣合重り１３，１６は、垂直の縦穴内を２本の平
行の案内軌道内を案内され、図示の実施例では穴
Ｂが形成されている。図が示しているように、両
方の釣合重りは、同じ高さになると、直ちにボル
ト１７を介して連結されることができる。ボルト
１７は両方の穴Ｂを貫通しており、したがつて両
方の釣合重りが剛固な一体物を形成することにな
る。

好適な実施例の場合、更に、排気ダクト１４に
は駆動部が備えられている。この駆動部は、のこ
引き装置７が水平切断位置へ旋回せしめられると
直ぐに自動式に排気ダクト１４をのこ刃のレベル
へ案内する。２つののこ引き装置を備え、片方が
水平切断用、他方が垂直切断用と定められている
装置の場合、排気ダクトは当然のことながら常に
水平切断のこぎりに追従する。差し込み式ボルト
１７を介して機械的に連絡する代りに、他の連結
形式を選ぶことも全く可能である。たとえば、特
別有利な実施例では、各釣合重り（たとえば１
３）が、他の釣合重り（たとえば１６）に向いた
電磁石を有するようにし、この結果、連結が電気
接点を閉じることで行なわれうるのである。この
変化型の場合、更に、この電磁力による連結は、
次の場合に常に行なわれる。すなわち、のこ刃
が、支柱の区域に作業位置を占め、加えて、のこ
引き装置７がその水平切断位置にある場合であ
る。このために必要な電気回路は、これに所属す
る接点を含めて、専門家にとつては公知のことと
して差支えないので、詳述はしない。

木の板Ｐの支持のためには、更に上部の横ばり
５のところに複数の支持アーム１８が固定されて
いる。これらのアーム１８は横ばり５から下方
へ、架台高さの一部にわたつて、たとえば３分の
１にわたつて延在し、かつアーム１８の相互間隔
は、少なくとも、排気ダクト１４に固定されてい
て上方へ突出している支持アーム１９の幅ｂに相
応する間隔とする。排気ダクト１４が上方へ移動
のさい、排気ダクト１４に固定されている支持ア
ーム１９は、隣接する支持アーム１８の間の中間
スペースに入り込む。支持アーム１８，１９は、
たとえば円筒形プラスチツク製中空体として構成
しておく。

排気ダクト１４は、金属製のＵ字形中空形材２
０を有している。この形材２０は、のこ引き装置
７に向いた正面側が開口し開口面を画定してい
る。中空形材の内部にはエンドレス・ベルト２１
が、ルーズに回転可能に軸受されたローラ２２，
２３を介して案内されている。ローラ２３のほう
は支柱２に固定されているのに対し、ローラ２２
は箱金物２５を介して排気ハウジング２４内部に
装着されている。排気ハウジング２４は、ホース
２６を介して真空源に接続されている。

ベルト２１は、のこ刃Ｓ（第２図）に向いた前
方部分に細長い穴２７を有している。この穴２７
は、のこ刃Ｓの前に、回転するのこ刃Ｓにより遠
心力で投出されるおが屑を捕集するように形成さ
れている。細長い穴２７の直ぐ前には、シール部
材２８が可動のベルト２１に固定されている。こ
のシール部材２８の前縁Ｖは、Ｕ字形形材２０の
開口面即ち前縁V′と同一平面となるようにする
のが好ましい。第３図から判明するように、シー
ル部材２８は、木の板Ｐとベルト２１との間の空
所を密閉する作用をおこない、それにより切断時
に発生する粉じんの捕捉をより確実とする。

エンドレス・ベルト２１は、連結部材（図示せ
ず）を介して、のこ引き装置７の水平移動に自動
的に追従するようのこ引き装置７と接続されてい
る。そのさい、細長い穴２７は、つねにのこ刃Ｓ
の直ぐ前に位置している。

装置運転中、排気ハウジング２４の内部と、し
たがつてまたベルト２１に取り囲まれたスペース
Ｒとは、真空状態にある。のこ刃Ｓによりのこ刃
の歯の間にはさまつたまま連行されるおが屑は、
遠心力により細長い穴２７内へ投出され、真空に
よりスペースＲ内へ吸込まれ、最終的には排気ハ
ウジング２４およびホース２６を介して排出され
る。

のこ刃が切断している間、切断される板Ｐ（第
３図）は、Ｕ字形形材２０の開口面即ち前縁
V′のところに密着せしめられているので、且つ
シール部材２８は、排気スペースと外部との境界
をなしているので、投出されたおが屑は確実に細
長い穴２７を通つて排気システム内に吸込まれ
る。

以上説明した配置は、水平切断を実施するさい
のおが屑排出にのみ役立つものである。事実上
100パーセントのおが屑排出を、垂直切断の場合
にも保証するために、第４図と第５図とに示した
捕完的付加装置を用いることができる。

即ち、既述の架台１のほかに、ローラ３０を介
して走行する付加架台２９が備えられている。こ
の付加架台２９は、板Ｐの支持に必要とされるロ
ーラ３１、横材３２、支柱３３のほかに、直立す
る排気形材３４を有している。この排気形材３４
は、金属製の箱型形材として構成され、その前側
には細長い穴３５が形成されている。細長い穴３
５の幅は、少なくとも、のこ刃Ｓの幅に合致しな
ければならない。更に、金属製の箱型形材は、上
方が開いており、その内部はホース３７を介し
て、真空システムに接続されている。垂直切断を
行なう場合、板Ｐは、細長い穴３５上に切断線が
来るように位置させるのが有利である。切断過程
の間、のこ引き装置７ののこ刃Ｓは細長い穴３５
内へ突入し、投出されるおが屑は、この場合も確
実に吸込まれる。

垂直の排気形材３４は、垂直切断に必要な作動
位置で、のこ引き装置７の作業平面の後方の作動
位置へ動くことができるように、移動可能に支承
されている。必要に応じて水平切断もしくは垂直
切断の作業姿勢へ旋回可能な単一ののこ引き装置
を有する公知の板材用のこぎりの現在市販の実施
形式のものの場合には、次のようにするのが有利
である。すなわち、垂直の中空形材３４の移動運
動がのこ引き装置７の旋回運動と連動されるよう
にして、中空の排気形材３４は、装置７が水平作
業位置へ旋回せしめられると、装置７の作業平面
後方の非作動位置に引込められるようにするので
ある。

しかしながら、更に、垂直切断を行なうため
に、固定的な複数の位置を設けておくこともでき
る。排気通路として役立つ中空の形材２０（第２
図）は、ベルト２１から、垂直のこ刃の通路に対
して突出しているその前方部の、前記複数の位置
の範囲に細長い穴を設けるようにすることもでき
る。

エンドレス・ベルト２１には、柔軟性のある耐
摩耗性プラスチツク・ベルトを用いるのが有利で
ある。このプラスチツク・ベルトを収容したＵ字
形中空形材２０とのこ引き装置７の移動運動との
連動は、ケーブル１２，１５を介して行なうのが
有利である。このケーブル１２，１５は戻し滑車
を介して、案内用柱６とプラスチツク・ベルトと
の上方において案内されている。

エンドレス・ベルト２１の代りに、箱型形材に
も細長い穴を形成しておくこともできる。この細
長い穴は、排気通路の全長にわたつて延びるよう
にし、のこ刃から離れた通路部分が板Ｐ自体によ
り覆われるようにするのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による装置の有利な実施形式の
略示正面図、第２図、第３図はのこ刃の区域の構
成の細部を拡大して示した図、第４図は本装置の
部分側面斜視図、第５図は第４図の部分拡大図で
ある。図面において：１…架台、２，３…支柱、４，
５…横ばり、６…案内用柱、７…のこ引き装置、
１３，１６…釣合重り、１８，１９…支持アー
ム、２０…Ｕ字形中空形材、２４…排気ハウジン
グ、２７…細長い穴、２８…シール部材、２９…
付加架台、３４…垂直中空排気形材。

Claims

【特許請求の範囲】１木板、チツプボードなどのプレート状のこ引
き可能な材料を水平および垂直に切断する装置で
あつて、事実上直立的な架台１を有しており、こ
の架台１には少なくとも１つのモータ駆動式のこ
引き装置７が配置され、のこ引き装置７が架台平
面内を垂直および水平方向に移動可能であり、の
こ引き装置７の作業域内には真空源に接続された
排気管８が開口し、事実上架台長さにわたつて延
在し且つ該真空源に接続されている排気ダクト１
４が架台１に配置され、該排気ダクト１４は垂直
方向に移動可能に保持され、該排気ダクトはＵ字
形中空形材２０として構成され、該Ｕ字形中空形材は、開口面V′と閉鎖したフ
レーム面とを有し、該中空形材は該開口面V′に
沿つて可動に装着されたベルト２１を有し、該ベルト２１は、水平切断時に水平方向移動の
こ引き装置７に強固に結合され且つのこ引き位置
においてのこ刃Ｓに隣接した排気用の細長い穴２
７を有し、のこ引きされる材料Ｐは該のこ刃Ｓと排気ダク
ト１４との間を通過し、のこ引きで生じた粉じん
を排気用の細長い穴２７を介して吸引する、木
板、チツプボードなどのプレート状のこ引き可能
な材料を水平および垂直に切断する装置。２特許請求の範囲第１項による装置であつて、可動なベルト２１は、刃面V′に関しＵ字形中
空形材のフレーム面に向かつてのこ刃から隔置さ
れ、該刃面V′は、のこ引きされる材料を支持する
支持体として作用し、〓間が、ベルト２１と刃面V′との間に生じ、
この〓間はシール部材２８により閉じられてい
る、該装置。３特許請求の範囲第２項による装置であつて、
ベルト２１は、中空形材２０内に設けられた戻し
ローラ２２，２３を通つて移動する可撓性のエン
ドレス・ベルトであり、Ｕ字形中空形材２０は、接続部材Ｂ；１２，１
３；１５，１６；１７によりのこ引き装置７に連
結され、結果として該Ｕ字形中空形材２０はのこ
引き装置の水平方向の摺動運動に従つて移動し、
水平方向の切断時に、排気用の細長い穴２７は、
切断位置において常にのこ刃Ｓに隣接して位置す
る、該装置。