JP3430303B2 - 混合チョコレート菓子の製法およびその実施に使用するノズル - Google Patents

混合チョコレート菓子の製法およびその実施に使用するノズル

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JP3430303B2
JP3430303B2 JP19575995A JP19575995A JP3430303B2 JP 3430303 B2 JP3430303 B2 JP 3430303B2 JP 19575995 A JP19575995 A JP 19575995A JP 19575995 A JP19575995 A JP 19575995A JP 3430303 B2 JP3430303 B2 JP 3430303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混合チョコレート
菓子の製法およびその製法の実施に使用するノズルに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、混合チョコレートの製法として
は、2種以上のチョコレート原料を予め混合し、その
混合原料をノズルからモールド内に吐出成型する方法、
2種以上のチョコレート原料を各別のノズルからモー
ルドに吐出し、そのモールド内で混合させる方法、予
め成型したチョコレートの表面に異なる種類のチョコレ
ート原料を塗布重合する方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】の方法では、2種
以上のチョコレート原料が混和してしまい、その2種以
上のチョコレート原料による綺麗な模様を形成すること
は難しいか、少なくとも模様際における混和はその模様
をぼけた状態にしてしまう。したがって、味覚も2種以
上のチョコレート原料の混和した曖昧なものとなり、折
角の2種以上のチョコレートの各々の特有の味を識別で
きない。さらにまた、外周面も面によっては模様が表れ
ないということもあり、混合チョコレート菓子の外観と
しては満足できないこともある。の方法では、製造能
率が極めて悪いのにくわえ、塗布重合したチョコレート
原料が盛り上がった状態になり、必ずしも体裁が良くな
い。
【0004】本発明は、これらの欠点を解消するため
に、鋭意研究開発されたもので、2種以上のチョコレー
ト原料により、全周面にわたる連続模様を表し、その模
様際すなわち各チョコレート原料たがいの境界を明瞭な
線条に視認できる状態とし、しかも、模様の存在にかか
わらず各面が凹凸または粗面ではなく平滑な面一をな
し、そのうえ、2種以上のチョコレートの各々の特有の
味を識別できる高品質の製品を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明混
合チョコレート菓子の製法は、内ノズルと外ノズルから
少なくとも2種のチョコレート原料を吐出し、それらが
たがいの境界で混ざり合うことなしに、全周面にわたる
連続模様を、その模様際すなわち上記境界を明瞭な線条
に視認できる状態に形成し、しかも、その模様を形成し
ている各原料を平滑で面一の周面にすることを内容とす
る。
【0006】請求項2記載の本発明混合チョコレート菓
子製造用ノズルは、内ノズル5と外ノズル6が、前者の
中央に縦孔5′を貫通した小径筒7の外周面と後者の大
径筒 12の内周面との間に、環状通路a′と複数の縦溝
9とを上下方向に連続させて、かつ、その各縦溝9の下
端開口面9′を上記中央の縦孔5′の下端開口5″より
下方に位置させて形成し、しかも、その各縦溝9の下端
開口面9′を上記大径筒12の下端開口面12″と面一
に、あるいは、各縦溝9の下端開口面9′を上記大径筒
12の下端開口面12″の内方20mm以内好ましくは5
mm以内の位置に設定してなる。
【0007】請求項3記載の本発明混合チョコレート菓
子製造用ノズルは、内ノズル5が、中央に縦孔5′を貫
通させた小径筒7の下端外周に、各々の下半部分を該小
径筒7の下端開口5″より下方に突出する複数本の縦長
突条8を一体に設けて、該下端外周において各縦長突条
8の間に形成した複数の縦溝9を小径筒7の上記下端開
口5″より下方に延長させ、かつ、それによって各縦溝
9の下端開口面9′を上記下端開口5″より下方に位置
させてなり、その内ノズル5に、外ノズル6が、その大
径筒12の内周面を上記各縦長突条8の外周面に摺接一
致する状態において嵌合し、上記小径筒7の外周面と大
径筒12の内周面との間に環状通路a′を形成するとと
もに、上記各縦溝9を上記下端開口5″より下方に延長
している部分も含め、上記大径筒12が囲繞し、かつ、
その各縦溝9の下端開口面9′を上記大径筒12の下端
開口面12″と面一に、あるいは、各縦溝9の下端開口
面9′を上記大径筒12の下端開口面12″の内方20
mm以内好ましくは5mm以内の位置に設定してなる。
【0008】請求項4,5記載の本発明混合チョコレー
ト菓子の製法は、請求項2または3記載の混合チョコレ
ート菓子製造用ノズルに、少なくとも2種のチョコレー
ト原料c,dを送給してモールド16内に吐出流入し、
その各チョコレート原料が、たがいの境界で混ざり合う
ことなしに、全周面にわたる連続模様を、その模様際す
なわち上記境界を明瞭な線条に視認できる状態で形成
し、しかも、その模様を形成している各原料を平滑で面
一の周面にすることを内容とする。上記チョコレート原
料としては、チョコレート以外の可食物を混合したもの
を含む。また、上記ノズルは、単体またはユニット全体
で回転その他適宜の運動をさせて使用するものとしても
良い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明ノズルaは、仕切り1によ
り区分した収容室2と3を有する原料ホッパーbの底板
4に所要の間隔で縦横に列設垂下している。
【0010】ノズルaは、内ノズル5と外ノズル6とか
らなる。内ノズル5は、中央に縦孔5′を貫通させてな
る小径筒7の下端外周に2〜8本(図示のものは6本)
の縦長突条8を、その下半部分を小径筒7の下端開口
5″より下方に突出する状態で一体に備える。
【0011】これによって、小径筒7の外側であって、
各縦長突条8の間に複数の縦溝9(図示のものは6本)
を形成するとともに、その各縦溝9を、上記下端開口
5″より下方に延長させ、これにより、各縦溝9の下端
開口9′を上記下端開口5″より下方に位置させてい
る。また、小径筒7の上端には外周にOリング10を嵌
合した頭部鍔11を備えている。
【0012】外ノズル6は、上記各縦長突条8の外周面
が摺接一致する内周面を有する大径筒12の中央外周の
胴鍔13より上方の上側部12′の基端外周に雄螺条1
4を刻設するとともに先端側に4個の通孔15を等間隔
で設けている。
【0013】これら内ノズル5と外ノズル6とは、図
2,3に示すものにおいては、前者を後者にその上方か
ら挿入し、Oリング10を大径筒12の上側部12′の
上面開口縁に乗載状態としたとき、小径筒7の外周面と
大径筒12の内周面との間に環状通路a′を形成すると
ともに、その環状通路a′の下方に上記複数の縦溝9を
連続させ、かつ、前者の6本の縦長突条8の下端面、し
たがってまた、その各々間に形成されている各縦溝9の
下端開口面9′が、後者の大径筒12の下端開口面1
2″と面一になる関係に設定されている。
【0014】しかし、図13に示すものにおいては、前
者の6本の縦長突条8の下端面、したがってまた、その
各々間に形成されている各縦溝9の下端開口面9′を、
後者の大径筒12内に位置にさせる関係に設定したもの
で、さらに、具体的には、上記各縦溝9の下端開口面
9′をその大径筒12の下端開口面12″から最大で2
0mmのところに位置させる。
【0015】この内ノズル5の小径筒7の外側に形成し
た上記各縦溝9の下端開口面9′と外ノズル6の大径筒
12の下端開口面12″との距離は0〜20mm、好まし
くは0〜5mmであることが確かめられている。この点に
ついてはまた後で触れる。
【0016】上記構成のノズルaは、外ノズル6の雄螺
条14を原料ホッパーbの底板4の取付け孔4′に螺合
することにより取り付けられ、その多数が該底板4に前
記のように縦横に列設垂下し、これにより、原料ホッパ
ーbの収容室2が通路2′を介して内ノズル5の縦孔
5′に、また、収容室3が通路3′を介して外ノズル6
の通孔15に接続している。
【0017】このノズルaを使用する本発明混合チョコ
レート菓子の製法は次のように実施される。原料ホッパ
ーbの収容室2と3に、味または色が異なり、所定のテ
ンパリングを行った第1チョコレート原料(たとえばミ
ルクチョコレート原料)cと第2チョコレート原料(た
とえばホワイトチョコレート原料)dを貯留し、所要の
バルブ機構を介し、各ノズルaの内ノズル5に収容室2
の第1チョコレート原料cが供給され、また、外ノズル
6に収容室3の第2チョコレート原料dが供給される状
態にセットする。
【0018】各ノズルaは、原料ホッパーbの下方に配
置されるモールド板eの各モールド16に対向位置し、
上記第1チョコレート原料cと第2チョコレート原料d
とをその対向するモールド16に吐出する。
【0019】図2,3に示したノズルa、すなわち、内
ノズル5と外ノズル6とが、前者5の縦長突条8の下端
面、したがってまた、その各々間に形成されている各縦
溝9の下端開口面9′を、後者6の大径筒12の下端開
口面12″と面一にしているノズルaにおいて、第1チ
ョコレート原料cは内ノズル5の縦孔5′から柱状をな
し、また、第2チョコレート原料dは各縦溝9から筋状
をなして、それぞれ吐出されるものであるが、その場
合、柱状の第1チョコレート原料cと筋状の第2チョコ
レート原料dとは、前者cが縦孔5′の下端開口5″か
ら出たところで後者dと接触し(図10)、外ノズル6
の下端開口面12″から出たところで、前者cが後者d
の間に伸長するとともに後者dが周面方向に伸長する挙
動を示し(図11,12)ながらモールド16内に流入
する。
【0020】図13に示すノズルa、すなわち、内ノズ
ル5と外ノズル6とが、前者5の縦長突条8の下端面、
したがってまた、その各々間に形成されている各縦溝9
の下端開口面9′を、後者6の大径筒12内に位置にさ
せているノズルaにおいても、第1チョコレート原料c
は内ノズル5の縦孔5′から柱状をなして、第2チョコ
レート原料dは各縦溝9から筋状をなして、それぞれ吐
出され、かつ、柱状の第1チョコレート原料cと筋状の
第2チョコレート原料dとは、前者cが縦孔5′の下端
開口5″から出たところで後者dと接触するとともに
(図10参照)、その前者cは縦長突条8の下端に達し
たところで後者dの間に伸長し、かつ、そのとき後者d
が周面方向に伸長し(図14)、これらの伸長度合い
を、外ノズル6の下端開口面12″から出たところでさ
らに促進し(図15)ながらモールド16内に流入す
る。
【0021】このようにして、各モールド16に両原料
c,dを流入した後は、慣行にしたがいシェーキング−
冷却−デモールドの各工程を経ることにより所望の製
品、すなわち、混合チョコレート菓子fを得ることがで
きる。なお、ノズルaによる上記原料吐出の際のノズル
aとモールド板eとを固定的関係にしておくほかに、適
宜相対運動をさせることができ、それにより、両原料
c,dが形成する模様に変化を持たせることができる。
【0022】図16〜22は、上記のようにして得た混
合チョコレート菓子fの1例の6面図と断面図で、2種
のチョコレート、すなわち、第1チョコレート原料cと
第2チョコレート原料dとが、たがいの境界で混ざり合
うことなしに、全周面にわたる連続模様(一種のマーブ
ル模様)を形成するとともに、その模様際をすなわち上
記境界を明瞭な線条に視認できる状態で形成し、しか
も、その模様を形成している第1チョコレート原料cと
第2チョコレート原料dとが平滑な面一をなしているこ
とを知ることができる。
【0023】このように、第1チョコレート原料cと第
2チョコレート原料dとが、模様際を明瞭な線条に視認
できる状態にしていることから明らかなとおり、たがい
混和していないから、これを食したときには、各原料
c,dが保有する独特の味を識別できることも明らかで
ある。
【0024】
【実施例】第1実施例 常法により製造したミルクチョコレート(粘度100ポ
イズ/40℃)を第1チョコレート原料cとし、ホワイ
トチョコレート(粘度110ポイズ/40℃)を第2チ
ョコレート原料dとし、それぞれについて所要のテンパ
リング操作をする。
【0025】図13に示したノズルaの構成を若干変更
したもの、すなわち、内ノズル5の縦長突条8を8本と
し、したがってまた、その各々間に形成されている各縦
溝9を8本とし、かつ、その下端開口面9′を、外ノズ
ル6の下端開口面12″から1mmのところに位置させた
ノズルを使用し、第1チョコレート原料cが8部、第2
チョコレート原料dが2部の割合になるように調整し
て、両原料c,dを所要のモールド内に吐出充填すると
ともに、シェーキング−冷却−デモールドを行って、板
チョコレートを製造した。
【0026】第2実施例 常法により製造したダークチョコレート(粘度130ポ
イズ/40℃)を第1チョコレート原料cとし、ホワイ
トチョコレート(粘度130ポイズ/40℃)を第2チ
ョコレート原料dとし、それぞれについて所要のテンパ
リング操作をする。
【0027】図13に示したノズルaの構成を若干変更
したもの、すなわち、内ノズル5の縦長突条8を4本と
し、したがってまた、その各々間に形成されている各縦
溝9を4本とし、かつ、その下端開口面9′を、外ノズ
ル6の下端開口面12″から0.5mmのところに位置さ
せたノズルを使用し、第1チョコレート原料cが8部、
第2チョコレート原料dが2部の割合になるように調整
して、両原料c,dをベルト上に吐出し、冷却固化し
た。
【0028】第3実施例 常法により製造したミルクチョコレート(粘度600ポ
イズ/40℃)を第1チョコレート原料cとし、ホワイ
トチョコレート(粘度580ポイズ/40℃)を第2チ
ョコレート原料dとし、それぞれについて所要のテンパ
リング操作をする。
【0029】図13に示したノズルaの構成を若干変更
したもの、すなわち、内ノズル5の縦長突条8を4本と
し、したがってまた、その各々間に形成されている各縦
溝9を4本とし、かつ、その下端開口面9′を、外ノズ
ル6の下端開口面12″から15mmのところに位置させ
たノズルを使用し、第1チョコレート原料cが8部、第
2チョコレート原料dが2部の割合になるように調整し
て、両原料c,dをベルト上に吐出し、冷却固化した。
【0030】第4実施例 常法により製造したミルクチョコレート(粘度150ポ
イズ/40℃)を第1チョコレート原料cとし、ホワイ
トチョコレート(粘度150ポイズ/40℃)を第2チ
ョコレート原料dとし、それぞれについて所要のテンパ
リング操作をする。
【0031】図13に示したノズルaの構成を若干変更
したもの、すなわち、内ノズル5の縦長突条8を6本と
し、したがってまた、その各々間に形成されている各縦
溝9を6本とし、かつ、その下端開口面9′を、外ノズ
ル6の下端開口面12″から5mmのところに位置させた
ノズルを使用し、第1チョコレート原料cが8部、第2
チョコレート原料dが2部の割合になるように調整し
て、両原料c,dを所要のモールド内に吐出充填すると
ともに、シェーキング−冷却−デモールドを行って、板
チョコレートを製造した。
【0032】比較例 内ノズル5の縦溝9の下端開口面9′を、外ノズル6の
下端開口面12″から23mmのところに位置させた以外
は、第1実施例と同様にして板チョコレートを製造し
た。
【0033】第1〜4実施例の製品は、いずれも、第1
チョコレート原料cと第2チョコレート原料dとが、全
周面にわたる連続模様を形成するとともに、その模様際
を明瞭にし、しかも、その模様を形成している第1チョ
コレート原料cと第2チョコレート原料dとが平滑な面
一をなし、各原料c,dが保有する独特の味をはっきり
識別できた(図16〜22参照)。
【0034】これに対し、比較例の製品は、第1チョコ
レート原料cと第2チョコレート原料dとが形成する模
様の模様際すなわち境界が不明瞭であり、特に第2チョ
コレート原料dであるホワイトチョコレートの風味はあ
まり感じられなかった。
【0035】上記各実施例と比較例およびその他の実験
から総合判断すると、内ノズル5の小径筒7の外周に形
成した上記各縦溝9の下端開口面と外ノズル6の大径筒
12の下端開口面12″との距離は0〜20mm、好まし
くは0〜5mmであると認められる。
【0036】上記では、2種のチョコレート原料を使用
する場合について説明したが、たとえば3種とし、第1
チョコレート原料を内ノズルの中央の縦孔5′から吐出
させるとともに、第2,第3チョコレート原料をその外
側の複数の縦溝9から各別に吐出させるようにすること
としてもよく、そうすることによって、形成する模様を
多様化できること明らかである。
【0037】
【発明の効果】本発明製法により製造した混合チョコレ
ート菓子は、第1に、チョコレート原料が、たがいの境
界で混ざり合うことなしに、全周面にわたる連続模様
を、その模様際すなわち境界を明瞭な線条に視認できる
状態で形成し、しかも、その模様を形成している各原料
が平滑で面一の周面をなすので、体裁ないしは外観がき
わめて綺麗である。
【0038】第2に、上記のように、全周面にわたる連
続模様を表しているもかかわらず、その2種以上のチョ
コレートの各々の特有の味を識別でき、高品質で、商品
価値が高い。
【0039】本発明混合チョコレート菓子製造用ノズル
は、内ノズルの中央に縦孔を貫通した小径筒の外周面と
外ノズルの大径筒の内周面との間に、環状通路と複数の
縦溝とを上下方向に連続させて、かつ、その各縦溝の下
端開口面を上記中央の縦孔の下端開口より下方に位置さ
せて形成し、しかも、その各縦溝の下端開口面を上記大
径筒の下端開口面と面一に、あるいは、各縦溝の下端開
口面を上記大径筒の下端開口面の内方20mm以内好まし
くは5mm以内の位置に設定してなるので、上記所期の製
品を製造するのに好適である。
【0040】上記構成のノズルを使用する本発明混合チ
ョコレート菓子の製法は、少なくと も2種のチョコレー
ト原料を送給して、一つの原料を中央の縦孔から吐出さ
せるとともに、残りの原料を外側の縦溝から吐出させる
ことにより、上記所期の製品を容易にして確実に製造で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明製法の実施に使用するノズルを装着した
原料ホッパーとモールド板の斜視図である。
【図2】同上の原料ホッパーに装着している状態のノズ
ルの断面図である。
【図3】同じく原料ホッパーに装着している状態のノズ
ルの断面図で、図2とは切断位置を異にする。
【図4】同上のノズルを構成する内ノズルと外ノズルの
分離状態の斜視図である。
【図5】図2のA−A線断面図である。
【図6】図2のB−B線断面図である。
【図7】図2のC−C線断面図である。
【図8】第1チョコレート原料と第2チョコレート原料
の上記ノズル内おける挙動を示す図2のA−A線位置お
ける端面図である。
【図9】同じく第1チョコレート原料と第2チョコレー
ト原料の上記ノズル内おける挙動を示す図2のB−B線
位置における端面図である。
【図10】同じく第1チョコレート原料と第2チョコレ
ート原料の上記ノズル内おける挙動を示す図2のC−C
線位置における端面図である。
【図11】第1チョコレート原料と第2チョコレート原
料が上記ノズルから吐出された直後の挙動を示す図3の
D−D線位置における端面図である。
【図12】同じく第1チョコレート原料と第2チョコレ
ート原料が上記ノズルから吐出された直後の挙動を示す
図3のE−E線位置における端面図である。
【図13】原料ホッパーに装着している状態の図2とは
別のノズルの断面図である。
【図14】第1チョコレート原料と第2チョコレート原
料が上記ノズルから吐出された直後の挙動を示す図13
のF−F線位置における端面図である。
【図15】同じく第1チョコレート原料と第2チョコレ
ート原料が上記ノズルから吐出された直後の挙動を示す
図13のG−G線位置における端面図である。
【図16】本発明製法によって製造した製品たる混合チ
ョコレート菓子の1例の平面図である。
【図17】同上の底面図である。
【図18】同上の正面図である。
【図19】同上の背面図である。
【図20】同上の左側面図である。
【図21】同上の右側面図である。
【図22】図16のH−H線断面図である。
【符号の説明】
a ノズル a′ 環状通路 b 原料ホッパー c 第1チョコレート原料 d 第2チョコレート原料 e モールド板 f 混合チョコレート菓子 5 内ノズル 5′ 縦孔 5″ 下端開口 6 外ノズル 7 小径筒 8 縦長突条 9 縦溝 9′ 下端開口面 12 大径筒 12″ 下端開口面 16 モールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−5563(JP,A) 特開 昭59−130137(JP,A) 特開 昭60−137250(JP,A) 特開 平3−103144(JP,A) 特開 昭63−22173(JP,A) 実公 昭62−42715(JP,Y1) 実公 昭49−26877(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 1/00 - 9/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内ノズルと外ノズルから少なくとも2種の
    チョコレート原料を吐出し、それらがたがいの境界で混
    ざり合うことなしに、全周面にわたる連続模様を、その
    模様際すなわち上記境界を明瞭な線条に視認できる状態
    に形成し、しかも、その模様を形成している各原料を平
    滑で面一の周面にすることを特徴とする混合チョコレー
    ト菓子の製法。
  2. 【請求項2】内ノズル5と外ノズル6が、前者の中央に
    縦孔5′を貫通した小径筒7の外周面と後者の大径筒1
    2の内周面との間に、環状通路a′と複数の縦溝9とを
    上下方向に連続させて、かつ、その各縦溝9の下端開口
    面9′を上記中央の縦孔5′の下端開口5″より下方に
    位置させて形成し、しかも、その各縦溝9の下端開口面
    9′を上記大径筒12の下端開口面12″と面一に、あ
    るいは、各縦溝9の下端開口面9′を上記大径筒12の
    下端開口面12″の内方20mm以内好ましくは5mm以内
    の位置に設定してなることを特徴とする混合チョコレー
    ト菓子製造用ノズル。
  3. 【請求項3】内ノズル5が、中央に縦孔5′を貫通させ
    た小径筒7の下端外周に、各々の下半部分を該小径筒7
    の下端開口5″より下方に突出する複数本の縦長突条8
    を一体に設けて、該下端外周において各縦長突条8の間
    に形成した複数の縦溝9を小径筒7の上記下端開口5″
    より下方に延長させ、かつ、それによって各縦溝9の下
    端開口面9′を上記下端開口5″より下方に位置させて
    なり、 その内ノズル5に、外ノズル6が、その大径筒12の内
    周面を上記各縦長突条8の外周面に摺接一致する状態に
    おいて嵌合し、上記小径筒7の外周面と大径筒12の内
    周面との間に環状通路a′を形成するとともに、上記各
    縦溝9を上記下端開口5″より下方に延長している部分
    も含め、上記大径筒12が囲繞し、かつ 、その各縦溝9
    の下端開口面9′を上記大径筒12の下端開口面12″
    と面一に、あるいは、各縦溝9の下端開口面9′を上記
    大径筒12の下端開口面12″の内方20mm以内好まし
    くは5mm以内の位置に設定してなることを特徴とする混
    合チョコレート菓子製造用ノズル。
  4. 【請求項4】請求項2記載の混合チョコレート菓子製造
    用ノズルに、少なくとも2種のチョコレート原料c,d
    を送給してモールド16内に吐出流入し、その各チョコ
    レート原料が、たがいの境界で混ざり合うことなしに、
    全周面にわたる連続模様を、その模様際すなわち上記境
    界を明瞭な線条に視認できる状態で形成し、しかも、そ
    の模様を形成している各原料を平滑で面一の周面にする
    ことを特徴とする混合チョコレート菓子の製法。
  5. 【請求項5】請求項3記載の混合チョコレート菓子製造
    用ノズルに、少なくとも2種のチョコレート原料c,d
    を送給してモールド16内に吐出流入し、その各チョコ
    レート原料が、たがいの境界で混ざり合うことなしに、
    全周面にわたる連続模様を、その模様際すなわち上記境
    界を明瞭な線条に視認できる状態で形成し、しかも、そ
    の模様を形成している各原料を平滑で面一の周面にする
    ことを特徴とする混合チョコレート菓子の製法。
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