JP3429458B2 - カレー用調合粉末香辛料の製造方法 - Google Patents

カレー用調合粉末香辛料の製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カレー用調合粉末
香辛料の製造方法に関し、さらに詳しくは熟成時間の短
いカレー用調合粉末香辛料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種原料香辛料粉末をカレー用に調合し
ただけのカレー用調合粉末香辛料は、そのままでは、手
にとって嗅いでも各種原料香辛料の香気が散発的に匂う
だけでカレー用調合粉末香辛料としての芳醇な香りがな
く、風味も各種原料香辛料の風味が単純に鋭く舌に感じ
られるだけでまとまりがない。市販されているような、
豊かな香りと快適な風味をもち、その匂いを嗅ぐだけで
食感を感じるようなカレー用調合粉末香辛料は熟成によ
ってはじめて完成する。
【0003】しかしながら、熟成は原則として地下室な
ど温度変化の少ない冷暗所が理想とされ、熟成期間は6
〜12ヶ月という長期間が一般的であるため、生産効率
が極めて低いという問題点があり、熟成期間を短縮する
事が望まれている。
【0004】熟成期間を短縮する提案として、カレー用
調合粉末香辛料を略密封状態下(非通気性)、35〜6
0℃の温度で1〜4週間熟成される方法が特公昭56−
54142号公報に提案されているが、さらなる熟成期
間の短縮が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熟成
期間が短くても、芳醇な香気をもつカレー用調合粉末香
辛料の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような現状におい
て、本発明者は、鋭意研究を行った結果、特定の香辛料
粉末を予備加熱処理した後に、これらとこれら以外の予
備加熱処理していない香辛料粉末を混合し、40〜50
℃で90〜100時間熟成させるカレー用調合粉末香辛
料の製造方法により、上記課題を解決できることを見い
だした。
【0007】すなわち、本発明は 1)コリアンダー、クミン、フェネグリーク、ターメ
リックの粉末を70〜130℃の達温で予備加熱処理し
た粉末 上記以外のカレー用香辛料粉末 とを混合し、40〜50℃で90〜100時間熟成
させることを特徴とするカレー用調合粉末香辛料の製造
方法、
【0008】2)コリアンダー、クミン、フェネグリー
ク、ターメリックの粉末を70〜130℃の達温で予備
加熱処理した粉末がカレー用調合粉末香辛料の60〜8
0重量%であることを特徴とする1)記載のカレー用調
合粉末香辛料の製造方法、
【0009】3)通気性のある袋に入れて熟成させるこ
とを特徴とする1)又は2)記載のカレー用調合粉末香
辛料の製造方法を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を製造工程に従
い、さらに詳細に説明する。カレー用調合粉末香辛料の
大部分を占めるコリアンダー、クミン、フェネグリー
ク、ターメリックの粉末各々を70〜130℃の達温で
予備加熱処理する。上記4種の香辛料粉末を予備加熱処
理した後、これら以外のカレー用香辛料と混合して熟成
させることにより、これらの香辛料の香味を発現させ、
短期間の熟成でも香り立ちよく、まとまりのある芳醇な
香味を有するカレー用調合粉末香辛料を得ることができ
る。予備加熱処理の達温が70℃未満では加熱処理効果
が十分に発揮できない。一方130℃を超えると一部香
料(コリアンダー、クミン)にこげ臭を生ずる恐れがあ
る。本発明でいう達温とは、加熱処理方法の1種であ
り、室温に保たれていた粉末を加熱し、所望する温度に
達したならば加熱されない環境に直ちに移す一連の操作
をいう。
【0011】これらの粉末は各種香辛料を各々別個に粉
砕し、その後混合するか、または上記各種香辛料を二種
以上適当量ずつ混合した後粉砕することによって得られ
る。粉砕方法は特に限定されるものでなく、例えばスタ
ンプミル式製粉機による方法を挙げることができる。
【0012】上記四種の粉末を予備加熱処理する際に
は、各々の香辛料粉末を別々に行っても、適当量ずつ混
合後に行ってもどちらでもよい。各香辛料粉末を別々に
予備加熱処理する場合は、好ましくは、コリアンダーと
ターメリックは80℃の達温で、クミンは70℃の達温
で、フェネグリークは130℃の達温で予備加熱処理す
ると良い。
【0013】コリアンダー、クミン、フェネグリーク、
ターメリックの予備加熱処理は、オープン状態で軽く撹
拌して行い、所望する温度に達したら、別容器に移し軽
く撹拌して冷却する。
【0014】上記処理した粉末は、コリアンダー、クミ
ン、フェネグリーク、ターメリック以外の予備加熱処理
されていないカレー用香辛料粉末を混合し、適宜の大き
さ(例えば40メッシュ)に粉砕する。
【0015】コリアンダー、クミン、フェネグリーク、
ターメリック以外のカレー用香辛料としては、例えばカ
ルダモン、ブラックペッパー、フェンネル、ナツメグ、
ジンジャー、クローブ、キャラウエイ、オールスパイ
ス、シンナモン、アニスシード、レッドペッパー、マス
タード、チンピ、ガーリック、オニオン、スターアニ
ス、ローズマリー、オレガノ、セージなどが挙げられ
る。
【0016】カレー用調合粉末香辛料の主成分である、
予備加熱処理したコリアンダー、クミン、フェネグリー
ク、ターメリックの割合は、通常の範囲であるカレー用
調合粉末香辛料全体の60〜80重量%が好ましい。
【0017】各種香辛料粉末を混合し、適宜に粉砕した
後、さらに混ぜ合わせるか、または各粉末を別々に粉砕
後混合したのち、40〜50℃で90〜100時間で熟
成させる。熟成温度が40℃未満では短時間では熟成が
不十分でまとまりのある芳醇な香味の調合粉末香辛料を
得ることが困難であり、一方50℃を超えると一部の香
味が散逸し得られる調合粉末香辛料の香味が不足する。
また、熟成時間が90時間未満では上記温度でも熟成が
不十分であり、一方100時間を超えると成分の一部が
失われる(トップノートが極端に減少する)ため香味バ
ランスがくずれ、香気に変調をきたす。
【0018】熟成の際には、通気性のある袋に入れて熟
成させると、より熟成されたカレー用調合粉末香辛料が
得られる。通気性のある袋とは、酸素が通過できる袋で
あれば良いが、好ましくは、酸素透過度1000CC/m2
・24h 以上、さらに好ましくは1000〜3000CC/
m2・24h のポリエチレン袋である。
【0019】さらに、コリアンダー、クミン、フェネグ
リーク、ターメリックを粉末化する前に(原形時に)1
30〜220℃の達温で加熱すると、十分に熟成される
し、菌の増殖も防止されるので、より好ましい。
【0020】
【実施例】以下に実施例によって本発明を記述するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】実施例1 (A)コリアンダーの粉末100gをフライパンに入
れ、撹拌しながら弱火で加熱し、80℃に達したら、即
座にアルミバット容器に移しかえ軽く撹拌しながら冷却
した。コリアンダーと同様の方法でクミン40g、フェ
ネグリーク25g、ターメリック45gの各粉末につい
ても各々予備加熱処理した。予備加熱処理をしたコリア
ンダー、クミン、フェネグリーク、ターメリック粉末を
混ぜ合わせた。さらにカルダモン1g、ブラックペッパ
ー20g、フェンネル25g、ナツメグ1g、ジンジャ
ー10g、クローブ1g、レッドペッパー5gの各粉末
を混ぜ合わせた。混合した各種香辛料粉末を40メッシ
ュふるいに通し、粒径をそろえた。
【0022】(A)で得られた混合香辛料粉末をポリエ
チレン袋(日本ポリオレフィン(株)のポリエチレン,
0.08mm(780×1400) 、酸素透過度2000CC/m2・24h
)に入れ、40℃で96時間熟成させ、カレー用調合
粉末香辛料を調製した。調製したカレー用調合粉末香辛
料0.5gを100ccの湯に加え匂いを専門パネラー
が評価した。その結果を表1に示す。
【0023】比較例1 実施例1の操作(A)と同様にして調製した混合香辛料
粉末を実施例1と同じポリエチレン袋に入れ、40℃下
で72時間熟成させ、カレー用調合粉末香辛料を調製し
た。調製した粉末0.5gを100ccの湯に加え匂い
を専門パネラーが評価した。その結果を表1に示す。
【0024】比較例2 実施例1の操作(A)と同様にして調製した混合香辛料
粉末を実施例1と同じポリエチレン袋に入れ、40℃で
120時間熟成させ、カレー用調合粉末香辛料を調製し
た。調製した粉末0.5gを100ccの湯に加え匂い
を専門パネラーが評価した。その結果を表1に示す。
【0025】比較例3 実施例1の操作(A)と同様にして調製した混合香辛料
粉末を実施例1と同じポリエチレン袋に入れ、室温(2
0℃)で96時間熟成させ、カレー用調合粉末香辛料を
調製した。調製した粉末0.5gを100ccの湯に加
え匂いを専門パネラーが評価した。その結果を表1に示
す。
【0026】比較例4 実施例1の操作(A)と同様にして調製した混合香辛料
粉末を実施例1と同じポリエチレン袋に入れ、60℃下
で96時間熟成させ、カレー用調合粉末香辛料を調製し
た。調製した粉末0.5gを100ccの湯に加え匂い
を専門パネラーが評価した。その結果を表1に示す。
【0027】比較例5 実施例1の操作(A)と同様にして調製した混合香辛料
粉末を酸素が通過しない袋に入れ、40℃下で96時間
熟成させ、カレー用調合粉末香辛料を調製した。調製
0.5gを100ccの湯に加え匂いを専門パネラーが
評価した。その結果を表1に示す。
【0028】比較例6 (B)コリアンダー100g、クミン40g、フェネグ
リーク25g、ターメリック45gの各粉末を混ぜ合わ
せた。さらにカルダモン1g、ブラックペッパー20
g、フェンネル25g、ナツメグ1g、ジンジャー10
g、クローブ1g、レッドペッパー5gの各粉末を混ぜ
合わせた。混合した各種香辛料粉末を40メッシュふる
いに通し、粒径をそろえた。
【0029】(B)で得られた混合香辛料粉末を実施例
1で用いたと同じポリエチレン袋に入れ、40℃で96
時間熟成させ、カレー用調合粉末香辛料を調製した。調
製したカレー用調合香辛料粉末0.5gを100ccの
湯に加え匂いを専門パネラーが評価した。その結果を表
1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明によって、極めて短い熟成期間で
まとまりある芳醇な香気を有するカレー用調合粉末香辛
料を製造することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コリアンダー、クミン、フェネグリー
    ク、ターメリックの粉末を70〜130℃の達温で予備
    加熱処理した粉末 上記以外のカレー用香辛料粉末 とを混合し、40〜50℃で90〜100時間熟成
    させることを特徴とするカレー用調合粉末香辛料の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 コリアンダー、クミン、フェネグリー
    ク、ターメリックの粉末を70〜130℃の達温で予備
    加熱処理した粉末がカレー用調合粉末香辛料の60〜8
    0重量%であることを特徴とする請求項1記載のカレー
    用調合粉末香辛料の製造方法。
  3. 【請求項3】 通気性のある袋に入れて熟成させること
    を特徴とする請求項1又は2記載のカレー用調合粉末香
    辛料の製造方法。
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