JP3427697B2 - シート状薄板部材の搬送治具およびこれを用いた供給取出し装置 - Google Patents

シート状薄板部材の搬送治具およびこれを用いた供給取出し装置

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JP3427697B2
JP3427697B2 JP27837597A JP27837597A JP3427697B2 JP 3427697 B2 JP3427697 B2 JP 3427697B2 JP 27837597 A JP27837597 A JP 27837597A JP 27837597 A JP27837597 A JP 27837597A JP 3427697 B2 JP3427697 B2 JP 3427697B2
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清明 高田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状薄板部材
を搬送する際に使用するシート状薄板部材の搬送治具お
よびこれを用いた供給取出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中央部に接触禁止領域を持つシート状薄
板部材を搬送する従来のシート状薄板部材の搬送治具お
よび供給取出し装置は、図32の要部斜視図に示すよう
に、複数のシート状薄板部材1を保持する張出状の保持
部分503を内側両端に設けた搬送治具501が用いら
れ、そのシート状薄板部材1を載置して保持した搬送治
具501が供給取出し装置(図示せず)にセットされ、
把持および移載用のチャック502などにより供給取出
し装置の所定箇所に前記シート状薄板部材1を搬出ある
いは搬入する構成としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
中央部に接触禁止領域を持つシート状薄板部材におけ
る搬送治具および供給取出し装置では、シート状薄板部
材1を搬送する際、たわみなどの原因で隣接する別のシ
ート状薄板部材1との接触により発生する不具合と、シ
ート状薄板部材の搬送治具501に供給取出し装置より
安定してシート状薄板部材1を供給、あるいは取出しが
できないという課題を有している。
【0004】本発明は前記課題を解決しようとするもの
であり、シート状薄板部材の搬送治具および供給取出し
装置において、たわみなどによる不具合の発生率が少な
く、高速タクトで安定した搬送ができる搬送治具および
供給取出し装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のシート状薄板部材の搬送治具およびこれを用
いた供給取出し装置は、少なくとも片面の中央部に接触
禁止領域を持つシート状薄板部材の外周部が載置される
平面部を有し、前記シート状薄板部材の外周を位置決め
規制する凸部あるいは凹部を上面側に設けるとともに前
記凸部あるいは凹部が嵌まり込む凹部あるいは凸部を下
面側に設け、前記上面側と下面側で前記シート状薄板部
材の外周部を拘束して搬送する平面四角枠状に構成した
シート状薄板部材の搬送治具としたものである。
【0006】そしてまた、シート状薄板部材を保持した
搬送治具を積層し保管する第1の保管部と、前記搬送治
具を積層し保管する第2の保管部と、第1の保管部と第
2の保管部の間に配設された、昇降自在な供給部を有す
る供給機構とを備え、前記供給機構は、所定の停止位置
で前記第1の保管部から搬送された搬送治具からシート
状薄板部材のみを取出して移載するか、もしくは前記第
2の保管部から搬送された搬送治具に前記シート状薄板
部材を載置するようにした前記搬送治具を用いた供給取
出し装置としたものである。
【0007】この本発明によれば、中央部に接触禁止領
域を持つシート状薄板部材を搬送する際、シート状薄板
部材のたわみなどの発生によるシート状薄板部材どうし
が中心部の接触禁止領域が接触することによる不具合を
防止し、簡単な構成で安定した高速タクト動作の搬送治
具および供給取出し装置を実現することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、少なくとも片面の中央部に接触禁止領域を持つシー
ト状薄板部材の外周部が載置される平面部を有し、前記
シート状薄板部材の外周を位置決め規制する凸部あるい
は凹部を上面側に設けるとともに前記凸部あるいは凹部
が嵌まり込む凹部あるいは凸部を下面側に設け、前記上
面側と下面側で前記シート状薄板部材の外周部を拘束し
て搬送する平面四角枠状に構成したシート状薄板部材の
搬送治具としたものであり、たわみなどによる隣接した
シート状薄板部材の接触の不具合発生を抑制するという
作用を有する。
【0009】請求項2に記載の発明は、少なくとも片面
の中央部に接触禁止領域を持つシート状薄板部材の外周
部が載置される平面部を有し、前記シート状薄板部材の
外周を位置決め規制する凸部あるいは凹部を上面側に設
けるとともに前記凸部あるいは凹部が嵌まり込む凹部あ
るいは凸部を下面側に設け、かつ側面の少なくとも対向
する2面に前記シート状薄板部材を搬送する保持部材を
係合させる係合部を設けて平面四角枠状に構成した搬送
治具であって、シート状薄板部材の被積層面の下側であ
る平面四角枠の内部から外部に水平に挿通する貫通孔、
あるいは前記の内部と外部における穴位置がそれぞれ任
意な穴を設け、前記貫通孔あるいは外部に設けた穴が外
周の側面に設ける係合部と兼用した、耐熱性良好な金属
材でなる構成としたものであり、シート状薄板部材を乾
燥させるために加熱炉などに投入可能になるという作用
を有する。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1あるい
は2に記載の発明において、上面側に設けた平面部とそ
下面側の平面部の少なくとも一部に、剥離性良好な表
面処理層、接触面削減のための表面凹凸加工、もしくは
部分的な突起のいずれか一つ、あるいはそれらの組合せ
を設けてなる構成としたものであり、剥離性があり高粘
着性のシート状薄板部材を安定して供給や取出しができ
るという作用を有する。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載のシート状薄板部材の搬送治具を用
い、シート状薄板部材を保持した搬送治具を積層し保管
する第1の保管部と、前記搬送治具を積層し保管する第
2の保管部と、第1の保管部と第2の保管部の間に配設
された、昇降自在な供給部を有する供給機構とを備え、
前記供給機構は、所定の停止位置で前記第1の保管部か
ら搬送された搬送治具からシート状薄板部材のみを取出
して移載するか、もしくは前記第2の保管部から搬送さ
れた搬送治具に前記シート状薄板部材を載置するように
構成した供給取出し装置としたものであり、複数積層さ
れた搬送治具を直接、供給取出し装置にセットでき、自
動で安定した供給や取出しができるという作用を有す
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、シート状薄板部材の搬送治具の外周の
側面に設けた係合部、あるいは貫通孔に嵌め込んで、搬
送治具を保持する保持部材を供給機構に設け、保持部材
によりシート状薄板部材の移載を行う前記搬送治具の上
段に積層された搬送治具を保持し、かつ所定の位置で
数積層された搬送治具を分離し、前記搬送治具に保持さ
れたシート状薄板部材のみを搬送、もしくはシート状薄
板部材を前記搬送治具へ搬送する構成としたものであ
り、複数積層し載置されたシート状薄板部材を安定、か
つ確実に供給取出し装置に供給あるいは取出しができる
という作用を有する。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項4あるい
は5に記載の発明において、昇降した供給部が所定の位
置で停止する際、停止位置に近い所ほど速度を遅くす
る、距離に反比例した速度となす速度制御手段を設けた
構成としたものであり、搬送治具とシート状薄板部材の
厚みが変化しても、安定して対応し動作するという作用
を有する。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項4〜6の
いずれか一つに記載の発明において、第1の保管部を第
2の保管部との上方に配置し、前記第1および第2の保
管部の一端に供給機構を配設するとともに、前記供給機
構はシート状薄板部材を搬送治具へ供給、もしくはシー
ト状薄板部材のみを搬送治具から取出しする構成とした
ものであり、省スペースで、シート状薄板部材にごみな
どが付着することがないという作用を有する。
【0015】請求項8に記載の発明は、請求項4〜7の
いずれか一つに記載の発明において、供給部にシート状
薄板部材の搬送治具が移動する際、シート状薄板部材に
空気の侵入を防ぐ通気防止部を設けてなる構成としたも
のであり、動作中に位置決め不良などの発生を防止する
という作用を有する。
【0016】以下、本発明の実施の形態におけるシート
状薄板部材の搬送治具および供給取出し装置を図面を用
いて説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は同実施の形態にお
けるシート状薄板部材の搬送治具の斜視図、図2は同他
の実施の形態におけるシート状薄板部材の搬送治具の斜
視図、図3(a),(b)は同他の実施の形態における
シート状薄板部材の搬送治具の斜視図と断面図、図4は
同他の実施の形態におけるシート状薄板部材の搬送治具
の斜視図である。
【0018】図1において、1はワークである所定サイ
ズのシート状薄板部材であり、紙、布、樹脂材などの絶
縁体、金属材の箔などでなる導電体、誘電体や磁性体、
あるいはそれらの複合もしくは積層体でなっている。
【0019】2はシート状薄板部材1の保持、搬送を行
う搬送治具21における本体、3はシート状薄板部材1
および搬送治具21の位置決めピン、4は位置決めピン
3が挿入される位置決め穴、5は本体2に水平に挿通し
て設けた複数の長孔、6は本体2の外周に設置された複
数のスペーサである。
【0020】搬送治具21の本体2はステンレス材でな
り、断面形状が長方形または正方形の角パイプを平面四
角枠状に溶接することなどによって構成されており、搬
送治具21の本体2の上面側および下面側全域はシート
状薄板部材1の外周部が載置できるように平面部となっ
ている。
【0021】なお、本実施の形態における本体2の材質
は、特に搬送治具21がシート状薄板部材1を載置した
まま、乾燥などの目的で100℃〜200℃程度の雰囲
気の加熱炉に投入され、かつ品質上、シート状薄板部材
1への不要な物質の付着を防止するために、耐熱性およ
び耐食性が良好なステンレスの材料を用いたが、耐熱
性、耐食性など特に必要でない場合には、必要に応じて
例えば鉄、アルミなどの金属材あるいはエポキシ、ポリ
イミド(ナイロン)などの樹脂材を用いてもよい。
【0022】また、本体2の材料および構造は、軽量化
の目的のために特に中空の角パイプの溶接構造を用いた
が、必要に応じて例えば角パイプ以外の中空あるいは中
肉の材料を溶接構造以外のビス止め、かしめなどの方法
によって構成してもよい。
【0023】さらにまた、品質劣化の要因となるシート
状薄板部材1の搬送治具21でのたわみの発生を防止す
ることを目的として、シート状薄板部材1の全外周の下
面を搬送治具21の上面側で載置し、かつシート状薄板
部材1の上部に積層された他の搬送治具21の全外周の
下面側でシート状薄板部材1の全外周を挟持し拘束する
ために、本体2の上面側および下面側の全域を平面部と
したが、シート状薄板部材1の一部を載置および挟持し
拘束できる構造であれば、上面側および下面側に凹凸が
ある構造であってもよい。
【0024】位置決めピン3は本体2の上面側の四辺平
面部にかしめなどによって取付けられており、また、位
置決め穴4は本体2の下面側の四辺平面部の位置決めピ
ン3の中心軸上の全ての直下に位置決めピン3の外径よ
りやや大きい直径であけられている。
【0025】位置決めピン3は本体2の上面側の平面部
に載置されたシート状薄板部材1の外周を位置決め規制
するとともに、位置決めピン3が位置決め穴4に嵌まり
込むことによって複数の搬送治具21を位置決めし積層
することができ、かつ各々の搬送治具21の間にシート
状薄板部材1を挟持し拘束して積層することが可能であ
る。
【0026】なお、位置決めピン3は先端がテーパ状に
なっており、上部側の搬送治具21と下部側の搬送治具
21との間に若干のXY方向の位置決め誤差が発生して
も、位置決め穴4が位置決めピン3のテーパ状部に誘導
されて正規の位置に積層されるようになっている。
【0027】また、本実施の形態では位置決めピン3は
シート状薄板部材1の外周の位置決め規制と搬送治具2
1を複数積層するための位置決め規制の両方の機能を兼
ねているが、各機能を別個に分割し分担しても、またそ
のために位置決めピン3の本数を変更してもよい。
【0028】なおまた、供給取出し装置への搬送治具2
1の供給や取出し性およびコストなどを考慮して、搬送
治具21の側面への突起の無いシンプルな構造とするた
めに、本体2にはステンレス材の角のパイプを用い、シ
ート状薄板部材1の外周を位置決め規制する凸部あるい
は凹部を、前記凸部あるいは凹部に嵌まり込む凹部の位
置決め穴4、あるいは凸部を位置決めピン3としたが、
図2または図3に示すように同等の構造あるいは構成と
してもよい。
【0029】すなわち、図2は位置決めピン3および位
置決め穴4の代わりに、角パイプでなる本体2の外周の
四隅にL字形状の金属材あるいは樹脂材などでなるプレ
ート11を取付けた構造の搬送治具21の構成を示して
おり、また、図3(a),(b)は位置決めピン3およ
び位置決め穴4の代わりに、本体2が上下に凹凸のある
断面形状の角パイプによって構成された搬送治具21の
構成を斜視図と断面図で示している。
【0030】なお、本体2の凹凸のある断面形状の角パ
イプの代わりに、長方形あるいは正方形の断面形状の角
パイプを複数段積み重ねた構成としてもよい。
【0031】また、長孔5は本体2を構成しているステ
ンレス材の角パイプの外周側面の4面の所定箇所で内周
側面へ水平に貫通しており、搬送治具21が使用される
供給取出し装置などにおいて、長孔5の外周側は自動設
備機器などによりシート状薄板部材1を搬送治具21に
載置して自動的に搬入あるいは搬出する際に、複数積層
された搬送治具21を所定箇所で分離したり、シート状
薄板部材1を搬送治具21へ搬入あるいは搬出するため
に設けられる係合部と、積層された搬送治具21の各間
に挟持され拘束されたシート状薄板部材1を、乾燥の目
的などのために加熱炉に投入した際、炉内の熱を対流な
どにより、前記搬送治具21によって保持された外周部
を除くシート状薄板部材1の上面および下面の中央部
体にすばやく伝達させるための通気性を確保する通気孔
とを兼用している。
【0032】なお、係合部と通気性を確保するための通
気孔を兼ねた複数の長孔5でなる構成としたが、複数積
層された搬送治具21を分離するための係合部と通気孔
とを分離した構造や機構、例えば係合部としては、図4
の斜視図に示すように、角パイプの外周側面の2箇所に
取付けられた金属材あるいは樹脂材でなるL字状のブラ
ケット12とし、通気性を確保するための通気孔として
は、複数の円孔などとしてもよい。
【0033】なお、本実施の形態による長孔5は本体2
の側面の外部と内部とを水平方向に貫通する孔とした
が、貫通しない外部と内部の孔を別個の位置にして設け
てもよい。
【0034】スペーサ6は本体2を構成しているステン
レス材の角パイプの外周側面に4箇所取付けられてお
り、搬送治具21が載置される上面側の平面部および下
面側の平面部を挟持するコ字形状の板材で、例えば0.
5mmの板状金属材で構成されており、上面側および下面
側の平面部ではシート状薄板部材1が載置されていない
箇所のみ、すなわち、位置決めピン3より外周側の部分
のみに挟持して互いに重なるようになっており、これは
積層された搬送治具21と、その間に挟持し拘束された
シート状薄板部材1が、圧力や積層重量などにより必要
以上に密着し、搬送治具21よりシート状薄板部材1を
取出しする際に、剥離性が悪化するのを防止するために
設けたものであり、搬送治具21に取付けられた上面側
および下面側のスペーサ6の厚みの合計がシート状薄板
部材1の厚みよりやや厚くなるように設定して、複数積
層された搬送治具21の外周の間にシート状薄板部材1
を所定の間隙で挟持し拘束しており、特に粘着性のある
シート状薄板部材1を載置する搬送治具21には有効な
構成である。
【0035】なお、本実施の形態では薄板状金属材でな
る4個のスペーサ6を用いたが、スペーサ6の数は4個
に限定されるものではなく、シート状薄板部材1が載置
される本体2の平面部に、テフロン(フッ素樹脂)処理
などの表面処理をほどこした搬送治具21としてもよ
く、また、相互の接触面積を小さくするために、本体2
の上面側あるいは下面側の平面部に部分的な突起などを
直接数箇所加工し設けても、もしくはそれらの両者を組
合わせた構成の搬送治具21としてもよい。
【0036】なおまた、シート状薄板部材1が薄い柔軟
な材料である場合、スペーサ6の厚みにより複数積層さ
れた搬送治具21の間でシート状薄板部材1の外周部が
圧接され変形するのを防止している。
【0037】さらにまた、スペーサ6の厚みとシート状
薄板部材1の厚みの関係は、シート状薄板部材1が硬質
材料であり、たわみなどが発生しない材質の場合は、ス
ペーサ6の上面側と下面側の厚みの合計がシート状薄板
部材1の厚さより厚い寸法とすればよいが、シート状薄
板部材1が薄い柔軟な材料で、たわみの発生し易い場合
には、スペーサ6の厚みの合計はシート状薄板部材1の
厚みより、例えば0.1mm〜1mm程度厚くすれば、シー
ト状薄板部材1のたわみなどを防止することができ、こ
れらは接触面積削減のための凹凸加工、もしくは部分的
な突起を採用する際に対してもあてはまるものである。
【0038】以上のように構成された搬送治具21の構
成および動作について説明すると、図5は複数積層され
た搬送治具21が各々の搬送治具21の間にシート状薄
板部材1を挟持し拘束してストックされた状態を示す断
面図であり、搬送治具21へ手動あるいは供給機構など
の自動設備機器により、例えば厚みが0.1mmで300
×500mmサイズのシート状薄板部材1を搬送治具21
の複数の位置決めピン3の内側で上面側の四辺外周平面
部と10mm程度重ねて載置し積層することにより、搬送
治具21はシート状薄板部材1を所定位置で、かつ所定
間隙でたわみなく水平方向に保持することができる。
【0039】さらに、その外周部のみをスペーサ6によ
る間隙で挟持し拘束して載置保持することができ、シー
ト状薄板部材1の中央部を相互にあるいは他と接触する
ことなく搬送できるのである。
【0040】また、位置決めピン3がその上方より他の
搬送治具21に設けてある位置決め穴4と嵌まり合うこ
とにより、複数のシート状薄板部材1を垂直方向に対し
ても所定の間隔で保持することができ、搬送治具21を
複数積層することにより、シート状薄板部材1を複数枚
同時に搬送することができる。
【0041】また、本実施の形態ではシート状薄板部材
1の外周全面を2個の搬送治具21によって上下方向に
挟持し拘束することにより保持しているため、搬送ある
いはストックの途中で下方または上方の別のシート状薄
板部材1と接触することや、あるいは落下することなく
載置し保持することができる。
【0042】(実施の形態2)図6は本発明の第2の実
施の形態におけるシート状薄板部材供給取出し装置の全
体構成を示す斜視図であり、図6において、21は上記
実施の形態1で説明したシート状薄板部材1の搬送治
具、22はシート状薄板部材1の供給取出し装置におけ
る搬送治具21の搬入部、23は同搬送治具21のスト
ック部、24は同搬送治具21の供給部、25は同搬送
治具21の分離保持部、26は同搬送治具21のガイド
部、29は同搬送治具21の搬出部、27はシート状薄
板部材1の位置決め部、28はシート状薄板部材1の供
給部、30は同装置を構成する本体のフレーム、31は
通気防止部、そして32は速度制御手段である。
【0043】搬入部22およびストック部23により第
1の保管部が構成され、供給部24、分離保持部25、
ガイド部26、位置決め部27および供給部28により
供給機構が構成され、そして搬出部29およびストック
部23により第2の保管部が構成されている。
【0044】搬入部22は一端に搬送治具21を供給す
る供給口33を設け、上部よりシート状薄板部材1にご
みなどの不要物が付着するのを防止しており、搬送治具
21の供給口33より供給される複数積層された搬送治
具21を基準の床面に対して水平方向に移動自在であ
り、それを供給部24まで搬送し供給する。
【0045】ストック部23は搬入部22に隣接して金
属材などでなるフレーム30に取付けられており、複数
積層された搬送治具21のブロックを3ブロック分スト
ックすることができ、かつ、複数積層された搬送治具2
1の1ブロックのみを供給部24に搬送する。
【0046】複数積層された搬送治具21の分離および
結合は、供給部24と分離保持部25とガイド部26お
よび速度制御手段32により構成された機構で行われ、
シート状薄板部材1を各間に載置している複数積層され
た搬送治具21を順次分離および結合を行い、この動作
中に取出されたシート状薄板部材1は供給部28によっ
て後工程へ搬出するものである。
【0047】供給部24は搬入部22に隣接してフレー
ム30に移動自在に取付けられており、搬入部22より
搬入される複数積層された搬送治具21のブロックを搬
出部29へ搬出できるように、複数積層された搬送治具
21を保持したまま昇降自在であり、かつ基準の床面に
対して水平方向に移動させ搬送治具21を所定箇所へ搬
送する。
【0048】分離保持部25は供給部24の上部でフレ
ーム30に取付けられており、供給部24によって搬送
される複数積層された搬送治具21を最上部の搬送治具
21より順次分離し、先に分離された搬送治具21ある
いは複数積層された搬送治具21に再び結合させるもの
である。
【0049】ガイド部26は分離保持部25に隣接して
フレーム30に取付けられており、供給部24によって
搬送される複数積層された搬送治具21の最上部を分離
保持部25により保持されている複数積層された搬送治
具21の最下部に搬送治具21の位置を基準の床面に対
して水平方向に補正しながら再度結合させることができ
る。
【0050】通気防止部31は供給部24の一端に取付
けられており、供給部24が移動する際、複数積層され
た搬送治具21の最下部の搬送治具21の下面方向より
空気が流入するのを防止する。
【0051】位置決め部27はガイド部26に隣接して
フレーム30に取付けられており、供給部24によって
搬送される複数積層された搬送治具21の最上部の搬送
治具21を位置決めすることにより、搬送治具21の位
置決めピン3により外周を位置決めされたシート状薄板
部材1を最終の所定位置に位置決めする。
【0052】供給部28は供給部24と隣接してフレー
ム30に取付けられており、位置決め部27によって位
置決めされた搬送治具21の上に載置されたシート状薄
板部材1を後工程の各種機構や装置などの所定箇所に搬
出する。
【0053】搬出部29は搬入部22の下に隣接してフ
レーム30の下部に取付けられており、供給部24より
搬出される複数積層された搬送治具21のみのブロック
を、基準の床面に対して水平方向に移動して、搬送治具
21の取出し口まで搬送するものである。
【0054】ストック部23aは搬出部29に取付けら
れており、複数積層された搬送治具21のみのブロック
を3ブロック分ストックすることができ、かつ、複数積
層された搬送治具21のみの1ブロック毎を搬出部29
より所定箇所へ搬送する。
【0055】速度制御手段32は供給部24を移動させ
るためのNC制御などによる駆動機構を構成するサーボ
モータ、供給部24の速度と停止位置を検出および制御
する複数のセンサーや制御部などでなり、いずれも供給
部24の近傍でフレーム30に取付けられている。
【0056】以上のように構成されたシート状薄板部材
の供給取出し装置の全体動作について説明すると、ま
ず、別工程で準備され移送されてきた複数積層された搬
送治具21のブロックは、順次搬入部22の供給口33
に供給(移送機構は図示せず)される。
【0057】この時、複数積層された搬送治具21の各
間にはシート状薄板部材1が1枚毎に載置および挟持し
拘束されており、本実施の形態では1ブロックの複数積
層された搬送治具21には搬送治具21が最高38段、
すなわちシート状薄板部材1が37枚載置されて保持さ
れている。
【0058】搬入部22にはストック部23が取付けら
れており、本実施の形態では供給される複数積層された
搬送治具21は3ブロック分ストックできるようになっ
ている。
【0059】供給部24に複数積層された搬送治具21
が無い場合、その供給部24は複数積層された搬送治具
21が搬入部22より供給可能な位置に待機しており、
搬送治具21を基準の床面に対して水平方向に搬送する
ための搬入部22および供給部24に取付けられている
駆動機構(図示せず)およびストック部23により、複
数積層された搬送治具21は1ブロックのみ供給部24
に搬入され保持される。
【0060】次に、供給部24に載置し保持された複数
積層された搬送治具21は、速度制御手段32により制
御される供給部24によって一旦下方向の定位置まで移
動し停止する。
【0061】その後、上方向に移動しながら、ガイド部
26によって複数積層された搬送治具21の最上部の搬
送治具21は基準の床面に対して水平方向に位置決めさ
れ、続いて分離保持部25により前記搬送治具21が保
持可能な位置まで供給部24は移動して停止する。
【0062】供給部24の移動が停止したら、分離保持
部25は最上部の搬送治具21を1個のみ保持し、残り
の複数積層された搬送治具21は、供給部24によって
供給部28が進入可能となる位置まで、すなわち供給部
28が最上部の搬送治具21の上に載置されているシー
ト状薄板部材1を位置決め可能となる位置まで下降して
停止する。
【0063】供給部24の停止後、前記搬送治具21は
位置決め部27によって位置決めされ、その後、位置決
めされた搬送治具21の上部に載置されているシート状
薄板部材1は供給部28によって後工程の所定箇所に移
載し搬出され、供給部28によるシート状薄板部材1の
搬出が終了したら、位置決め部27による前記搬送治具
21の位置決めを解除する。
【0064】その後、供給部24は上昇を開始し、ガイ
ド部26によって複数積層された搬送治具21の最上部
の搬送治具21を基準の床面に対して水平方向に位置決
めし、さらに分離保持部25により保持されている搬送
治具21の最下部と、供給部24によって移動している
複数積層された搬送治具21の最上部が当接する高さの
位置まで移動する。
【0065】前記の搬送治具21どうしが互いに当接し
たら供給部24は停止し、それと同時に分離保持部25
は保持していた搬送治具21の位置決めを解除し、この
後、供給部24は搬送治具21の厚み方向の1ピッチ分
のみ上昇移動した後、分離保持部25は再びその搬送治
具21を保持する。
【0066】搬送治具21の保持終了後、残りの複数積
層された搬送治具21は供給部24によって再び下降を
開始し前記の定位置間で移動し停止し、以後、供給部2
4によって移動している最下部の搬送治具21に載置さ
れているシート状薄板部材1が供給部28により搬出さ
れ、分離された搬送治具21が、1ブロック分の複数積
層された搬送治具21のみとなるまで順次前記の工程を
繰返すものである。
【0067】供給部24によって移動している複数積層
された搬送治具21が1個のみとなり、かつ供給部28
により搬送治具21からシート状薄板部材1の搬出が終
了したら、供給部24は分離保持部25で保持していた
複数積層された搬送治具21のみを搭載し、搬出部29
へ搬出可能な位置まで下降する。
【0068】なお、速度制御手段32および複数積層さ
れた搬送治具21の分離および結合機構や動作について
は、後記する実施の形態3で詳細を説明する。
【0069】前記複数積層された搬送治具21のみを搬
出可能な位置となった供給部24は、複数積層された搬
送治具21のみの保持を解除し、供給部24および搬出
部29に取付けられている搬送治具21を基準の床面に
対して水平方向に搬送する駆動機構(図示せず)によっ
て複数積層された搬送治具21のみは搬出部29に搬出
される。
【0070】供給部24より複数積層された搬送治具2
1のみの搬出が終了したら、供給部24は再び他のシー
ト状薄板部材1を載置し保持した複数積層された搬送治
具21が搬入部22より搬入可能な位置まで上昇し移動
する。
【0071】本実施の形態における搬出部29に搬出さ
れた複数積層された搬送治具21のみは、ストック部2
3aにおいて3ブロック分のストックが可能であり、作
業者または取出し機構などが複数積層された搬送治具2
1のみを搬出部29より取出さなくても、供給部24よ
りストック部23aへ複数積層された搬送治具21のみ
を3回搬出することができる。
【0072】なお、作業者または取出し機構などはスト
ック数に影響されることなく、搬出部29に取付けられ
ているストック部23aにより複数積層された搬送治具
21のみを1ブロック毎、順次次工程などに取出し搬送
することができるものである。
【0073】以上のように構成されたシート状薄板部材
の供給取出し装置を使用することにより、四辺外周部の
みを保持したシート状薄板部材1をたわみの発生などに
より品質不具合の要因となる接触禁止領域である中央部
に接触することがなく、安定した品質を維持でき、かつ
高速タクトで自動的に後工程に搬送することができる。
【0074】次に、各部の詳細な構成とその動作につい
て、まず、搬入部22およびストック部23について図
7〜図9を用いて説明する。
【0075】図7は同実施の形態におけるシート状薄板
部材供給取出し装置の搬入部とストック部の駆動系を示
す斜視図、図8は同搬入部とストック部の駆動系を示す
平面図、図9は同搬入部とストック部の駆動系を示す側
面図である。
【0076】図7〜図9において、101は駆動源とし
てのモータ、102は駆動側のはすば歯車、103は従
動側のはすば歯車、104は駆動側のシャフト、105
は従動側のシャフト、106は駆動側のスプロケット、
107は従動側のスプロケット、108はチェーン、1
09はローラ、110はピロー、111はチェーンガイ
ド、112はガイド、113は搬送ストッパ、114は
搬送ストッパ、115は検出センサ、116は検出セン
サ、117は検出センサ、118は角パイプ、119は
カバー、120は供給開始スイッチ、121は供給終了
スイッチ、122はチェーン108の構成部品であるロ
ーラである。
【0077】モータ101は複数積層された搬送治具2
1を供給口33より供給部24へ搬送するための駆動源
であり、ブラケットなどを介して供給部24側のフレー
ム30に取付けられている。
【0078】はすば歯車102はモータ101の駆動シ
ャフトに、そしてはすば歯車103はシャフト104に
挿入され固着されており、相互に噛み合ってモータ10
1の回転駆動をシャフト104に伝達する。
【0079】シャフト104は供給部24側に、シャフ
ト105は供給口33側へ中央部に軸受けなどを装着し
たピロー110を介して回転自在に、かつ基準の床面に
対して水平にそれぞれフレーム30に設置されており、
また、金属材などでなる円板状のスプロケット106は
シャフト104の両端に、同じくスプロケット107は
シャフト105の両端に固着されている。
【0080】チェーン108はチェーンガイド111と
接触する部分が転がり接触となるように、回転自在なロ
ーラ122を連結した構造とし、そのチェーン108を
2本スプロケット106とスプロケット107の間にエ
ンドレスで張架している。
【0081】また、チェーンガイド111は角パイプ1
18を介して供給口33から供給部24側に基準の床面
に対して水平にフレーム30の両サイドに2本取付けら
れており、モータ101を駆動源とした回転駆動力はは
すば歯車102、はすば歯車103、シャフト104、
そしてスプロケット106を介してチェーン108に伝
達される。
【0082】従って、チェーン108の両側に取付けら
れているローラ109の上へ複数積層された搬送治具2
1を搭載すれば、フレーム30の両サイド部に取付けら
れたガイド112に規制やガイドされながら、供給口3
3より複数積層された搬送治具21を供給部24側へ搬
送することができる。
【0083】また、複数積層された搬送治具21の金属
材、弾性体の樹脂材などでなる搬送ストッパ113,1
14は、プレートなどを介して定間隔でフレーム30に
突出自在に取付けられており、複数積層された搬送治具
21を1ブロック毎に供給部24へ搬送する際、必要時
にその搬送治具21を停止させるためのものである。
【0084】本実施の形態では、搬送ストッパ113、
114をシリンダ(図示せず)などの駆動による上方向
の移動によりストッパ機能をONとし、逆に下方向に移
動させることによりストッパ機能をOFFとしている。
【0085】機械式、電気式あるいは光学式の検出セン
サ115,116,117はブラケットなどを介してガ
イド112の所定箇所に取付けられており、複数積層さ
れた搬送治具21を3ブロック分ストックすることや、
搬送ストッパ113,114と連動して複数積層された
搬送治具21を1ブロック毎に供給部24へ搬送するた
めの有無あるいは位置検出を行うものである。
【0086】なお、搬送治具21には本体2の外周部以
外でも搬送ストッパ113,114により引っかけて停
止できるように、任意の部分に孔などが設けられてい
る。
【0087】チェーン108の両側にはローラ109が
定間隔で連結して回転自在に取付けられており、複数積
層された搬送治具21が搬送ストッパ113,114で
停止させられた際、ローラ109が回転することにより
ローラ109と搬送治具21は転がり接触となり、ロー
ラ109と搬送治具21がこすれなどによるゴミなどの
発生を防止している。
【0088】金属材あるいは樹脂材でなるカバー119
は対の角パイプ118の上面端間に取付けられており、
下部の搬出部29などへゴミなどが落下するのを防止し
ている。
【0089】供給開始スイッチ120、供給終了スイッ
チ121は複数積層された搬送治具21を供給口33へ
搬入する際、何らかの理由かつ安全上によりチェーン1
08の駆動を停止させるためにフレーム30にブラケッ
トなどを介して取付けられており、供給開始スイッチ1
20をONしてから、供給終了スイッチ121をONし
ない限り、チェーン108は動作しないよう設定されて
いる。
【0090】次に、搬入部22およびストック部23の
動作について説明する。まず、搬入部22の供給口33
には図5に示すように搬送治具21の各間にシート状薄
板部材1が1枚毎に載置されて複数積層された搬送治具
21の1ブロックが供給される。
【0091】前記でも説明したが、本実施の形態では1
ブロックの積層された搬送治具21は最高38段、すな
わちシート状薄板部材1が37枚載置されて供給される
が、供給される搬送治具21の段数がこれ以下の段数、
あるいは供給される段数が毎回変化しても動作上問題は
無い。
【0092】複数積層された搬送治具21を供給する際
に、安全上において不必要なチェーン108の駆動動作
を防止するため、作業者は供給開始スイッチ120をO
Nしてから、図8に示す供給口33に複数積層された搬
送治具21を供給し、供給が終了したら供給終了スイッ
チ121をONしてチェーン108の駆動を開始する。
【0093】なお、作業者が供給開始スイッチ120、
供給終了スイッチ121を操作するのに代えて、センサ
などやあるいは前工程の設備機器より同等の信号を出力
して使用してもよい。
【0094】供給口33のローラ109上に搭載された
前記の複数積層された搬送治具21は検出センサ115
によって検出され、モータ101を動力源として駆動さ
れるチェーン108によって供給部24の方向へ搬送さ
れる。
【0095】なお、検出センサ115は、ローラ109
に搭載された搬送治具21が1枚のみであっても検出す
るように設定されている。
【0096】搬入部22に供給した複数積層された搬送
治具21は、図8に示すストックエリアBおよびストッ
クエリアCに複数積層された搬送治具21が存在しない
場合、すなわち検出センサ116,117がOFFの場
合には、搬送ストッパ113はストッパ機能をOFF、
搬送ストッパ114はストッパ機能をONとしており、
検出センサ115がON状態であり、供給開始スイッチ
120がOFFされていない限りチェーン108は動作
を継続して、前記搬送治具21は供給口33より、スト
ックエリアAおよびストックエリアB、さらにストック
エリアCまで搬送され、検出センサ117が前記搬送さ
れた搬送治具21を検出しONになった時、一定間隔を
おいてチェーン108は停止する。
【0097】この時、供給部24が搬入部22より複数
積層された搬送治具21の搬入が可能な位置にある場合
には、搬送ストッパ114はストッパ機能をOFF、搬
送ストッパ113はストッパ機能をONとし、ストック
エリアCにある複数積層された搬送治具21だけを供給
部24に搬入できるようにする。
【0098】その後、再びチェーン108の駆動動作に
よってストックエリアCの複数積層された搬送治具21
は供給部24に搬入されて検出センサ117がOFFと
なり、さらに供給部24に取付けられているセンサがそ
の搬送治具21を検出するまではチェーン108は駆動
動作を継続し搬送を続ける。
【0099】チェーン108の駆動動作による複数積層
された搬送治具21の供給部24への搬送が終了し、チ
ェーン108の動作がOFF、すなわち停止したら、搬
送ストッパ114はストッパ機能をON、搬送ストッパ
113はストッパ機能をOFFとし、その後再び前記の
動作を繰返すものである。
【0100】また、ストックエリアCに複数積層された
搬送治具21がある場合には、検出センサ117がON
しているために供給口33に投入された複数積層された
搬送治具21はストックエリアBまで搬出され、検出セ
ンサ116がONしたら、一定の間隔をおいてチェーン
108は動作を停止する。
【0101】その時搬送ストッパ113のストッパ機能
はONとし、ストックエリアCにある複数積層された搬
送治具21が供給部24へ搬送される際、ストックエリ
アBに存在する複数積層された搬送治具21がストック
エリアCに搬送されるのを防止している。
【0102】なお、ストックエリアCよりの複数積層さ
れた搬送治具21の搬出が終了したら搬送ストッパ11
4はストッパ機能をON、搬送ストッパ113はストッ
パ機能をOFFとし、さらに検出センサ117がOFF
の場合、ストックエリアBよりストックエリアCへ複数
積層された搬送治具21をチェーン108の駆動動作に
より搬送する。
【0103】また、ストックエリアBおよびストックエ
リアCに複数積層された搬送治具21が存在する場合に
は検出センサ116および検出センサ117がONして
いるため、供給口33に投入された複数積層された搬送
治具21は検出センサ115によって検出された後、前
記の安全上の条件に従って一定時間のみチェーン108
は駆動動作をした後停止し、この時、搬送ストッパ11
4および搬送ストッパ113のストッパ機能はONとし
ている。
【0104】ローラ109は搬入部22のどこかにスト
ックされた複数積層された搬送治具21のブロックがあ
る場合、例えば、ストックエリアCのみに複数積層され
た搬送治具21が有り、ストックエリアBに複数積層さ
れた搬送治具21が無い場合、供給口33より搬入され
た複数積層された搬送治具21が、チェーン108の駆
動動作によってストックエリアBへ搬送される際、スト
ックエリアCにある最下部の搬送治具21とチェーン1
08の間にローラ109を介したすべり(転がり)接触
が発生することにより、品質上問題となる微小なゴミな
どが発生するのを防ぎ、また必要とする動力の増加を防
止している。
【0105】なお、本実施の形態では搬入部22の駆動
源にはモータ、動力伝達方法としては歯車、搬送手段と
してはチェーンを使用したが、他の駆動機構、例えば駆
動源としてはシリンダなど、動力伝達方法としてはタイ
ミングプーリ、ローラ、カムなど、搬送手段としてはタ
イミングベルト、平ベルトなど、そして搬送方法として
は竿送りなどを用いてもよい。
【0106】また、ストック部23において搬送ストッ
パ113,114を用いたが、別の駆動機構、例えば、
シリンダやカムなどを用いた竿送り機構などを用いても
よい。
【0107】なおまた、ストッパ113,114で停止
させられた複数積層された搬送治具21が駆動動作する
チェーンに対してその位置を維持するため、チェーン1
08の両側に回転自在なローラ109を取付けている
が、複数積層された搬送治具21をチェーン108より
浮上させるなどとしても、例えば駆動機構としてシリン
ダ機構、モータとカム機構、モータとラックピニオン機
構を用いてもよい。
【0108】次に、供給部24、通気防止部31につい
て図面を用いて説明する。図10は同実施の形態におけ
るシート状薄板部材供給取出し装置の供給部および通気
防止部の要部斜視図である。
【0109】図10において、201は電磁ブレーキ付
サーボモータ、202は駆動側のタイミングプーリ、2
03はタイミングベルト、204は従動側のタイミング
プーリ、205はボールネジ、206はナット、207
はLMガイド、208は搬送治具の昇降用プレート、2
09はモータ、210は駆動側のタイミングプーリ、2
11はタイミングベルト、212は従動側のタイミング
プーリ、213はシャフト、214はタイミングプー
リ、215はタイミングベルト、216はシャフト、2
17はタイミングプーリ、218はプレート、219は
ガイド、220はストッパ、221はシリンダ、222
は搬送治具の通過検出センサ、223は搬送治具の到着
検出センサ、224は通気防止用カバー、そして225
はタイミングベルトガイドである。
【0110】電磁ブレーキ付サーボモータ201はフレ
ーム30にブラケットなどを介して取付けられており、
電磁ブレーキ付サーボモータ201の駆動シャフトの先
端にはタイミングプーリ202が固着されている。
【0111】ボールネジ205は軸受などを介してフレ
ーム30に取付けられており、ボールネジ205の下端
にはタイミングプーリ204が固着されており、タイミ
ングプーリ202、タイミングベルト203を介して電
磁ブレーキ付サーボモータ201の回転駆動力をボール
ネジ205に伝達している。
【0112】金属材などでなるL字形状の昇降用プレー
ト208はその側面を対のLMガイド207を介して上
下移動自在にフレーム30に取付けられており、ボール
ネジ205の回転駆動力はナット206を介して昇降用
プレート208に伝達され、LMガイド207に沿って
昇降用プレート208は上下に移動する。
【0113】モータ209は昇降用プレート208の上
面にプラケットなどを介して取付けられており、モータ
209の駆動シャフトの先端にはタイミングプーリ21
0が固着されている。
【0114】シャフト213の両先端にはタイミングプ
ーリ214が固着され、昇降用プレート208の上面に
ブラケット、ベアリングなどを介して取付けられてお
り、シャフト213の中央部にはタイミングプーリ21
2が固着されて、タイミングプーリ210、タイミング
ベルト211を介してモータ209の回転駆動力をシャ
フト213に伝達している。
【0115】また、シャフト216はブラケット、ベア
リングなどを介して昇降用プレート208の上面のシャ
フト213と対向した位置に取付けられており、シャフ
ト213と同じく両先端にはタイミングプーリ214が
固着されている。
【0116】タイミングベルト215はタイミングプー
リ214とタイミングプーリ217間に張架されてお
り、モータ209の回転駆動力をタイミングプーリ21
0、タイミングベルト211、タイミングプーリ21
2、シャフト213、そしてタイミングプーリ214を
介してタイミングプーリ217、シャフト216に伝達
されて、シャフト213とシャフト216は同期回転す
る。
【0117】ガイド219を側面上端に取付けたプレー
ト218はブラケットなどを介して昇降用プレート20
8の上面の端部に取付けられており、図8に示した搬入
部22のストックエリアCより搬出した複数積層された
搬送治具21は、ガイド219により規制とガイドをさ
れながら、モータ209を駆動源としたタイミングプー
リ214、タイミングベルト215によって矢印Dある
いはEの水平方向に移動する。
【0118】ストッパ220は昇降用プレート208の
上面の一端にブラケットを介して取付けられており、タ
イミングプーリ214、タイミングベルト215によっ
て水平移動する複数積層された搬送治具21を所定の位
置に停止させる。
【0119】シリンダ221は昇降用プレート208の
上面の一端にブラットなどを介して取付けられており、
上昇することによりタイミングプーリ214、タイミン
グベルト215によって供給部24に搬入した複数積層
された搬送治具21を矢印E方向に移動するのを防止す
る。
【0120】通過検出センサ222、到着検出センサ2
23はいずれもブラケットなどを介して昇降用プレート
208の上面の両端に取付けられており、到着検出セン
サ223は複数積層された搬送治具21が供給部24に
供給され、ストッパ220の位置で停止していることを
検知確認するセンサであり、搬送治具21を検出し到着
検出センサ223がONすることによりモータ209、
すなわちタイミングプーリ210は停止し、かつシリン
ダ221が上昇して複数積層された搬送治具21を供給
部24に保持する。
【0121】通過検出センサ222は複数積層された搬
送治具21が供給部24へ搬入または搬出中であること
を検出するセンサであり、搬送治具21を検出して通過
検出センサ222がONしている時は昇降用プレート2
08は移動しないか停止する構成となっている。
【0122】金属板材やシート状の樹脂材などでなる通
気防止用カバー224は昇降用プレート208の上面に
ブラケットなどを介して取付けられており、昇降用プレ
ート208が上下方向に移動する際に複数積層された搬
送治具21の下部より空気が侵入し、複数積層された搬
送治具21の間に載置されたシート状薄板部材1の中央
部などが上昇などにより変形し、搬送治具21の位置決
めピン3によって規制された範囲外にシート状薄板部材
1が進出するのを防止している。
【0123】タイミングベルトガイド225はプレート
218の内面側に取付けられて、タイミングベルト21
5を規制しガイドしているのであり、材質としては滑り
性の良好な樹脂材を使用してごみなどの発生を防止して
いる。
【0124】次に、供給部24および通気防止部31の
動作について説明すると、まず、昇降用プレート208
は第1の保管部、すなわちストック部23のストックエ
リアCより複数積層された搬送治具21が搬入可能な位
置に停止している。
【0125】複数積層された搬送治具21が第1の保管
部より搬入が開始されると、タイミングベルト215に
より複数積層された搬送治具21が矢印D方向に移動す
るようにモータ209により駆動し、複数積層された搬
送治具21の先端がストッパ220に当接するまで、す
なわち、到着検出センサ223が搬送治具21を検知し
ONになるまで駆動し移動させる。
【0126】供給部24への複数積層された搬送治具2
1の投入が終了したらシリンダ221を上昇させ、その
複数積層された搬送治具21を供給部24にて保持す
る。
【0127】複数積層された搬送治具21の保持が終了
したら、昇降用プレート208は電磁ブレーキ付サーボ
モータ201の回転駆動によって上昇を開始し、複数積
層された搬送治具21の最上部の搬送治具21のみが分
離保持部25によって保持できる位置まで移動し停止す
る。
【0128】以後は速度制御手段32の設定駆動動作に
従って順次複数積層された搬送治具21の間に載置し保
持されているシート状薄板部材1を位置決め部27およ
び供給部28により搬出するために、昇降用プレート2
08は電磁ブレーキ付サーボモータ201の駆動によっ
て所定の上下移動を繰返す。
【0129】複数積層された搬送治具21の間のシート
状薄板部材1の搬出が終了し、複数積層された搬送治具
21のみが第1の保管部より搬入された時と同じ1ブロ
ックになると、昇降用プレート208は複数積層された
搬送治具21のみを搬出部29、すなわち第2の保管部
へ搬出できる位置まで移動して停止する。
【0130】停止した後、シリンダ221が下降し、続
いてモータ209はタイミングベルト215により複数
積層された搬送治具21が矢印E方向に移動するように
回転して搬出部29へ複数積層された搬送治具21のみ
の搬出を行う。
【0131】前記搬出の終了後、通過検出センサ222
が搬送治具21を検出しなくなり、すなわちOFFにな
ってから一定時間経過後、昇降用プレート208は再び
第1の保管部より次の複数積層された搬送治具21が投
入可能な位置まで下降し、以後同じ動作を繰返すもので
ある。
【0132】なお、本実施の形態では、昇降用プレート
208を上下移動させる駆動源および機構を電磁ブレー
キ付サーボモータ201およびタイミングベルト20
3、ボールネジ205による構成としたが、電磁ブレー
キ付サーボモータ201の代わりにパルスモータ、AC
サーボモータなどを、ボールネジ205の代わりにタイ
ミングベルト駆動などの構成としてもよい。
【0133】また、複数積層された搬送治具21を供給
部24へ搬入する駆動力および機構はモータ209およ
びタイミングベルト211の構成としたが、シリンダま
たは平ベルトなど用いる構成としてもよい。
【0134】但し、製品の品質上、防塵などが必要な場
合には、駆動機構としては平ベルトなどは使用しないで
タイミングベルトを使用する方が望ましい。
【0135】なおまた本実施の形態では、通気防止部3
1を搬送治具21と水平な通気防止用カバー224によ
る構成としたが、複数積層された搬送治具21の下部よ
りシート状薄板部材1に対して空気が入らない方法、例
えば基準の床面に対して垂直な昇降用プレート208の
4面をカバーする構成としてもよい。
【0136】次に、分離保持部25、ガイド部26、位
置決め部27について図面を用いて説明する。図11は
同実施の形態におけるシート状薄板部材供給取出し装置
の分離保持部、ガイド部および位置決め部の要部斜視図
である。
【0137】図11において、301は搬送治具21の
分離保持用のシリンダ、302はシャフト、303はプ
レート、304はプレート、305は搬送治具21の保
持用のプレート、311はガイドA、312はガイド
B、313は搬送治具21のガイド用のシリンダ、31
4はレバー、315はピン、316はテーパピン、32
1はガイドC、322は位置決め用のシリンダA、32
3は位置決め用のシリンダB、324は位置決め用のシ
リンダC、325は位置決め用の先端のプレート、33
1はスローダウン位置検出センサ、332は停止位置検
出センサ、408は供給部28を構成するプレート、4
10は吸着パットである。
【0138】分離保持用のシリンダ301は固定取付用
のプレート303を介してフレーム30に取付けられて
おり、シリンダ301の先端にはプレート304が結合
され、またプレート304の両端にはシャフト302の
一端が取付けられている。
【0139】搬送治具21の保持用の複数で対の水平移
動自在なプレート305は対向する片端がテーパ形状の
金属材あるいは樹脂材などでなり、プレート304の下
端に取付けられており、シャフト302の一端はベアリ
ングなどを介してプレート303に挿通自在に取付けら
れ、シリンダ301が駆動するとプレート304および
プレート305はシャフト302に対して平行に移動す
る。
【0140】前記構成の駆動機構は対向するもう一方の
同一面にも設置されており、シリンダ301の駆動によ
って移動したプレート305の一端が、搬送治具21の
長孔5に挿入して搬送治具21を保持することにより、
複数積層された搬送治具21の所定の分離動作を行うも
のである。
【0141】金属材や樹脂材でなる両先端が曲げ加工さ
れた板状のガイドA311は2個であり、所定間隔でフ
レーム30にブラケットなどを介して取付けられてお
り、同じくガイドB312はプレート304の下面の両
端に2個取付けられ、プレート305が搬送治具21を
保持固定している時のみ下方より上昇してくる別の搬送
治具21をガイドA311と共に規制しガイドする。
【0142】搬送治具21のガイド用のシリンダ313
はブラケットなどを介してフレーム30に取付けられて
おり、その駆動先端にはピン315を支点とし回動動作
する金属板材などでなるL字形状のレバー314の一端
が連結され、レバー314の他の先端には金属材、弾性
体の樹脂材などでなる円柱形状のテーパピン316が取
付けられて、そのテーパピン316はガイドA311お
よびガイドB312と同じく、同時に下方より上昇して
くる搬送治具21を規制しガイドする。
【0143】テーパピン316はシリンダ313により
駆動されものであり、複数積層された搬送治具21が搬
入部22より、あるいは搬出部29へ移動する時などに
は、搬入および搬出される複数積層された搬送治具21
の支障にならないように、矢印F方向ほ回動して待機し
ている。
【0144】前記のシリンダ313、レバー314、ピ
ン315およぴテーパピン316の駆動機構そしてガイ
ドB312は、対向するもう一方の同一面にも設置され
ている。
【0145】従って、保持し固定された通気防止部31
の下方から、供給部24によって上昇してくる別の搬送
治具21を、前記構成でなる分離保持部25により外周
4面の全方向より規制しガイドすることができ、これら
の規制とガイドにより下方から上昇してきた搬送治具2
1は上方に存在する搬送治具21と位置決めピン3およ
び位置決め穴4によって結合されて所定の1ブロックを
形成するものであり、以上によりガイド部26が構成さ
れている。
【0146】金属板材でなり両端を曲げ加工したガイド
C321、位置決め用のシリンダA322、位置決め用
のシリンダB323および位置決め用のシリンダC32
4の各々2個はブラケットなどを介してフレーム30に
取付けられている。
【0147】また、シリンダA322、シリンダB32
3およびシリンダC324の先端には位置決め用の弾性
体で樹脂材などでなる円板状のプレート325が各々取
付けられており、4方向から搬送治具21を位置決めで
きる位置決め部27を構成している。
【0148】なお、シリンダ301およびシリンダ31
3の駆動による位置決めサイズは、本実施の形態では搬
送治具21の理論値の最大寸法サイズであり、搬送治具
21の規定寸法以下に押圧して位置決めすることの無い
ように調整し設定してあり、これは分離された搬送治具
21が再び結合され複数に積層される時に、積層異常の
発生を防止するためである。
【0149】機械式、電気式あるいは光学式などでなる
スローダウン位置検出センサ331、停止位置検出セン
サ332は連続させ、かつブラケットなどを介して搬送
治具21の上面側の平面部を検出することができるよう
にフレーム30に取付けられており、スローダウン位置
検出センサ331が搬送治具21を検出した地点で、昇
降用プレート208の上昇速度はあらかじめ設定されて
いる低速度にする。
【0150】また、停止位置検出センサ332が搬送治
具21を検出した地点で、あらかじめ設定された距離の
移動、すなわち所定パルス数など計数した後昇降用プレ
ート208を停止させる。
【0151】次に、分離保持部25、ガイド部26およ
び位置決め部27の動作について説明すると、まず、供
給部24によって複数積層された搬送治具21は上昇
し、複数積層された搬送治具21の最上部がプレート3
05によって保持し固定できる位置で昇降用プレート2
08は停止し、その後、シリンダ313が駆動し、テー
パピン316により搬送治具21がガイドされ位置決め
される。
【0152】その後、シリンダ301が駆動し、プレー
ト305の移動により複数積層された搬送治具21の最
上部の搬送治具21を保持し固定する。
【0153】その後、ただちに再び昇降用プレート20
8は下降を開始し、供給部28がシート状薄板部材1を
位置決めし載置した搬送治具21の上部まで移動できる
位置に移動し、移動が終了したらシリンダA322が駆
動してプレート325の移動によりその搬送治具21は
位置決めされ、位置決めされた搬送治具21の上面部に
載置されているシート状薄板部材1は供給部28によっ
て後工程の設備機器などの所定箇所へ搬出される。
【0154】なお、供給部28がシート状薄板部材1を
保持した時、シリンダA322が再び駆動してプレート
325による搬送治具21の位置決めを解除し、位置決
めを解除した後、さらに供給部28が供給部24の移動
範囲より待避が終了した時点で昇降用プレート208は
再び上昇を開始し、複数積層された搬送治具21の最上
部の搬送治具21がスローダウン位置検出センサ331
に検出された時点で移動速度が低速になり、停止位置検
出センサ332に検出された時点より規定の距離を移動
した後、昇降用プレート208は停止する。
【0155】この時、分離されていた複数積層された搬
送治具21は再び1つのブロックにするとともに、昇降
用プレート208の停止後、シリンダ301およびシリ
ンダ313が駆動して搬送治具21の位置決めを解除
し、位置決め解除後、昇降用プレート208は搬送治具
21の1個分の厚みピッチ上昇して停止するとともに、
再びシリンダ313が駆動して搬送治具21を位置決め
して保持する。
【0156】以後、複数積層された搬送治具21の間に
載置されたシート状薄板部材1が移載されて無くなるま
で、前記と同じ動作を繰返すものである。
【0157】以上、分離保持部25、ガイド部26およ
び位置決め部27は、複数積層された搬送治具21を分
離し保持する手段として、対向する2面からシリンダ駆
動されるプレート305の保持部材を搬送治具21の長
孔5へ係合させる機構となっているものである。
【0158】また、ガイド部26は3方向に対して固定
あるいは半固定のガイドA311、ガイドB312によ
るガイド、残り一方向はシリンダの駆動によるテーパピ
ン316により搬送治具21を移動あるいは設定させる
機構である。
【0159】なおまた、位置決め部27はシート状薄板
部材1を位置決めピン3によって搬送治具21に位置決
めし載置している搬送治具21を位置決めすることによ
りシート状薄板部材1の位置決めを行うものであり、そ
の機構は一方向に対しては固定したガイドC321によ
るガイドで、残り3方向に対しては位置決め用保持部で
あるプレート325がシリンダで駆動することにより行
われるものである。
【0160】次に、搬出部29について図面を用いて説
明する。図12は同実施の形態におけるシート状薄板部
材供給取出し装置の搬出部の要部斜視図である。
【0161】図12において、401はサーボモータ付
の一軸ロボット、402はガイド、403はケーブルベ
ア、404はブラケット、405は固定用のプレート、
406はシリンダ、407はL字形状のブラケット、4
08はプレート、409は配管継手そして410は複数
の吸着パットである。
【0162】サーボモータ付の一軸ロボット401はフ
レーム30に取付けられており、フレキシブルなケーブ
ルベア403は断面コ字状のガイド402を介して一軸
ロボット401の上面に取付けられている。
【0163】ケーブルベア403の一端はブラケット4
04を介してシリンダ406の一端に取付けられてお
り、配線配管などをシリンダ406およびプレート40
8へ誘導している。
【0164】シリンダ406はバッファ付であり、プレ
ート405を介して一軸ロボット401の側面に取付け
られており、矢印HおよびI方向への移動を自在とし、
金属材、樹脂材などでなるプレート408はブラケット
407を介してシリンダ406の他の片面に取付けられ
て、矢印JおよびK方向への移動が自在である。
【0165】弾性体の材料でなる複数の吸着パット41
0はシート状薄板部材1の外周部に沿うような位置でプ
レート408を取付けられており、吸着用の真空力はケ
ーブルベア403、配管継手409を介して導かれてお
り、ばね(図示せず)によるバッファも付属してシート
状薄板部材1の高さ方向の供給位置が多少変化しても吸
着や保持が可能な構造となっている。
【0166】なお、通気性のあるシート状薄板部材1な
どを真空力で吸着し保持するためには配管途中の損失を
防止する必要があり、配管継手409は、各吸着パット
410への分岐前までは、例えば内径8mmのチューブを
保持できる構造となっている。
【0167】次に、搬出部29の動作について説明する
と、まず、プレート408は一軸ロボット401によっ
て前記位置決め部27、すなわちガイドC321および
シリンダA322、シリンダB323およびシリンダC
324によって位置決めされたシート状薄板部材1を上
部に載置している搬送治具21の直上まで移動する。
【0168】そして、シリンダ406の駆動によりプレ
ート408が下降して、シート状薄板部材1は吸着パッ
ト410の先端と当接し真空力により吸着される。
【0169】吸着パット410によるシート状薄板部材
1の吸着後シリンダ406を最上部まで上昇させ、その
後一軸ロボット401が移動して次工程の所定の位置ま
で吸着パット410に吸着されたシート状薄板部材1を
搬送する。
【0170】そして、シリンダ406が矢印K方向に下
降し真空力をOFFとしてシート状薄板部材1を吸着パ
ット410から開放して所定箇所に移載する。
【0171】シート状薄板部材1の搬出移載後、シリン
ダ406が矢印J方向に上昇し、次の搬送治具21が位
置決めされた位置決め部27の上部まで移動し、以後同
じ動作を繰返す。
【0172】なお、本実施の形態では、駆動源をサーボ
モータ付の一軸ロボット401としたか、シリンダ駆動
などとしてもよく、またシリンダ406に代えてモータ
駆動などの構成としてもよい。
【0173】なおまた、搬出部29およびストック部2
3aの説明は、基本的には搬入部22とストック部23
の構成が、シート状薄板部材1の搬入用からシート状薄
板部材1の搬出用に変っただけであるため省略する。
【0174】(実施の形態3)本発明の実施の形態にお
けるシート状薄板部材供給取出し装置の速度制御手段に
ついて図面を用いて説明する。
【0175】図13〜図29は同実施の形態におけるシ
ート状薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工
程を説明する要部側面図、図30は同速度制御手段の動
作関係を説明する要部側面図、図31は同搬送治具と分
離保持部の関係を示す要部断面図である。
【0176】速度制御手段32および複数積層された搬
送治具21の分離および結合方法におけるNC制御の駆
動機構には、サーボモータ制御が用いられるとともに、
分離している搬送治具21を結合させるために供給部2
4、すなわち昇降用プレート208が上昇する際に搬送
治具21の上面を検出し、昇降用プレート208の移動
速度をスローダウンさせるタイミングを検知し制御開始
用の信号を与える機械式、電気式、光学式などでなるス
ローダウン位置検出センサ331、および昇降用プレー
ト208を停止させるタイミングを検知し制御開始用の
信号を与える同じく停止位置検出センサ332が供給部
24に所定間隔で配設されている。
【0177】速度制御手段32の動作について説明する
と、まず、図13に示すように供給部24に搬入した複
数積層された搬送治具21は、昇降用プレート208の
移動により図14に示すように定位置まで所定の高速で
下降して停止する。
【0178】その後、図15に示すようにスローダウン
位置検出センサ331が複数積層された搬送治具21の
最上部の搬送治具21aを検出するまでは電磁ブレーキ
付サーボモータ201の駆動で所定の高速で上昇移動
し、その後、図16に示すように停止位置検出センサ3
32による検知のタイミング信号により電磁ブレーキ付
サーボモータ201の駆動で所定の低速により上昇移動
させる。
【0179】その後、図17に示すように位置サーボに
より電磁ブレーキ付サーボモータ201の駆動で特定の
距離(図30で示すLの距離)を低速上昇した後停止
し、続いて、図18に示すように分離保持部25のプレ
ート305などの移動によって搬送治具21aが位置決
め保持された後、昇降用プレート208が下降を開始す
ることで複数積層された搬送治具21と搬送治具21a
との分離を開始する。
【0180】そして、図19に示すように位置決め部2
7によりシート状薄板部材1が位置決めされる所定の位
置まで位置サーボにより電磁ブレーキ付サーボモータ2
01の駆動で特定の距離(図30に示すMの距離)をN
C制御の駆動により移動して停止した後、図20に示す
ように供給部28のプレート408が搬送治具21bの
直上に移動しそして下降停止し、シート状薄板部材1a
を吸着パット410により搬送治具21bより吸着して
分離し上昇する。
【0181】その後、図21に示すように供給部28の
プレート408が移動して後工程の所定箇所へシート状
薄板部材1aを搬送し供給する。
【0182】そして、シート状薄板部材1aの取出しが
終了し、昇降用プレート208が移動可能になったら、
昇降用プレート208は図22に示すようにスローダウ
ン位置検出センサ331が搬送治具21bの上面を検出
するまでは前記と同じく所定の高速で移動し、以後低速
移動となり、図23に示すように停止位置検出センサ3
32が搬送治具21bを検出した後、図24に示すよう
に特定の距離(図30に示すLの距離)を移動した後停
止する。
【0183】この時プレート305により保持されてい
た搬送治具21aの下面と搬送治具21bの上面が密着
し重ね合わさるものである。
【0184】その後、図25に示すように、分離保持部
25のプレート305の移動により搬送治具21aの位
置決め保持を解除した後、複数積層された搬送治具21
を厚みの1ピッチ分上方へ移動するために、図26に示
すように昇降用プレート208は位置サーボにより電磁
ブレーキ付サーボモータ201の駆動で、搬送治具21
の厚みの1ピッチ分である規定の距離の上昇を行い停止
する。
【0185】そして、再び図27に示すように分離保持
部25のプレート305の移動により搬送治具21bの
位置決めを行った後、図28に示すように昇降用プレー
ト208は位置決め部27により複数積層された搬送治
具21が、シート状薄板部材1が位置決めされる所定の
位置まで位置サーボにより電磁ブレーキ付サーボモータ
201の駆動で規定の距離(図30に示すMの距離)を
移動する。
【0186】その後、位置決め部27によって搬送治具
21の位置決めを行い、以後複数積層された搬送治具2
1の間のシート状薄板部材1が吸着されて分離され移載
終了するまで、前記の速度制御手段による動作を繰返
す。
【0187】そして、図29に示すようにシート状薄板
部材1が間に載置されていない複数積層された搬送治具
21は搬出部29へ搬送されるものである。
【0188】このような速度制御手段32を用いると、
搬送治具21の厚み方向の精度にばらつきがある場合で
も、図31に示すようにシート状薄板部材供給取出し装
置のプレート305と、搬送治具21の長孔5との隙間
の差と前記速度制御動作により、ある程度の相違は吸収
しカバーすることができる。
【0189】本実施の形態では、搬送治具21の厚み方
向とシート状薄板部材1の厚み方向の合計が基準より3
mm程度変化しても、機械的な変更を加えることなく安定
したシート状薄板部材供給取出し装置を稼動することが
できる。
【0190】なお、センサとしてスローダウン位置検出
センサ331および停止位置検出センサ332を使用し
たが、停止位置などが1mm程度変化しても支障の無い場
合は、スローダウン位置検出センサ331を使用しない
で停止位置検出センサ332のみの使用としてもよい。
【0191】なおまた、シート状薄板部材1が間に載置
された、複数積層された搬送治具21を上側の搬送治具
のストック部23に搬送し供給することで、シート状薄
板部材1を後工程の所定箇所へ搬送し供給しているが、
逆にして下側の搬送治具21のストック部23aより、
シート状薄板部材1が間に載置された複数積層された搬
送治具21を搬入し供給する構成としてもよい。
【0192】さらにまた、供給部24による取出しの動
作を、供給の動作に変更することで、取出し装置として
使用することができる。
【0193】以上の構成による速度制御手段を使用する
ことにより、搬送治具とシート状薄板部材の厚みなどに
変化が発生しても、高速タクトでも安定した動作のシー
ト状薄板部材供給取出し装置を提供することができるも
のである。
【0194】(実施の形態4)シート状薄板部材取出し
装置について説明する。シート状薄板部材取出し装置
は、基本的には上記実施の形態2で説明したシート状薄
板部材供給取出し装置と下記の項目を除いて、基本的に
は同じ構成および動作であるので、詳細な説明は省略す
る。
【0195】構造的な相違は図6において、搬送治具2
1の搬入部22と搬出部29の位置が入れ代わり、フレ
ーム30の下部に搬入部22を設置し、フレーム30の
上部に搬出部29が設置されている点である。
【0196】動作的な相違は、シート状薄板部材1を載
置していない複数積層された搬送治具21のブロック
を、フレーム30の下部へ搬送し供給する点と、供給部
28がシート状薄板部材1の搬出ではなく、シート状薄
板部材1を供給部24の上に搭載されている搬送治具2
1の上面へ順次搬送供給し載置しながら複数積層された
搬送治具21の分離および結合を行っている点と、搬出
部29へは搬送治具21の間にシート状薄板部材1が1
枚毎に載置されて複数積層された搬送治具21が搬出さ
れていく点である。
【0197】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シート状
薄板部材を搬送する際におけるたわみなどの発生が防止
でき、また、良好な剥離性および乾燥性を有する搬送治
具を実現できるという効果を有する。
【0198】また、速いタクトで、かつ、搬送治具とシ
ート状薄板部材の厚みなどに変化があっても、安定して
動作するシート状薄板部材供給取出し装置を実現できる
という有利な効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるシート状薄
板部材の搬送治具の斜視図
【図2】同他の実施の形態におけるシート状薄板部材の
搬送治具の斜視図
【図3】(a)同他の実施の形態におけるシート状薄板
部材の搬送治具の斜視図 (b)同断面図
【図4】同他の実施の形態におけるシート状薄板部材の
搬送治具の斜視図
【図5】同実施の形態におけるシート状薄板部材の搬送
治具にシート状薄板部材を挟持し拘束してストックした
状態を示す断面図
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるシート状薄
板部材供給取出し装置の全体の構成を示す斜視図
【図7】同実施の形態におけるシート状薄板部材供給取
出し装置の搬入部とストック部の駆動系を示す要部斜視
【図8】同搬入部とストック部の駆動系を示す要部平面
【図9】同搬入部とストック部の駆動系を示す要部側面
【図10】同供給部および通気防止部の要部斜視図
【図11】同分離保持部、ガイド部および位置決め部の
要部斜視図
【図12】同搬出部の要部斜視図
【図13】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図14】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図15】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図16】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図17】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図18】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図19】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図20】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図21】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図22】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図23】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図24】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図25】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図26】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図27】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図28】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図29】本発明の第3の実施の形態におけるシート状
薄板部材供給取出し装置の速度制御手段の動作工程を説
明する要部側面図
【図30】同速度制御手段の動作関係を説明する要部側
面図
【図31】同搬送治具と分離保持部の関係を示す要部断
面図
【図32】従来のシート状薄板部材における搬送治具の
斜視図
【符号の説明】
1 シート状薄板部材 2 本体 3 位置決めピン 4 位置決め穴 5 長孔 6 スペーサ 11 プレート 12 ブラケット 21 搬送治具 22 搬入部 23,23a ストック部 24 供給部 25 分離保持部 26 ガイド部 27 位置決め部 28 供給部 29 搬出部 30 フレーム 31 通気防止部 32 速度制御手段 101 モータ 102 はすば歯車 103 はすば歯車 104 シャフト 105 シャフト 106 スプロケット 107 スプロケット 108 チェーン 109 ローラ 110 ピロー 111 チェーンガイド 112 ガイド 113 搬送ストッパ 114 搬送ストッパ 115 検出センサ 116 検出センサ 117 検出センサ 118 角パイプ 119 カバー 120 供給開始スイッチ 121 供給終了スイッチ 122 ローラ 201 電磁ブレーキ付サーボモータ 202 タイミングプーリ 203 タイミングベルト 204 タイミングプーリ 205 ボールネジ 206 ナット 207 LMガイド 208 昇降用プレート 209 モータ 210 タイミングプーリ 211 タイミングベルト 212 タイミングプーリ 213 シャフト 214 タイミングプーリ 215 タイミングベルト 216 シャフト 217 タイミングプーリ 218 プレート 219 ガイド 220 ストッパ 221 シリンダ 222 通過検出センサ 223 到着検出センサ 224 通気防止用カバー 225 タイミングベルトガイド 301 シリンダ 302 シャフト 303 プレート 304 プレート 305 プレート 311 ガイドA 312 ガイドB 313 シリンダ 314 レバー 315 ピン 316 テーパピン 321 ガイドC 322 シリンダA 323 シリンダB 324 シリンダC 325 プレート 331 スローダウン位置検出センサ 332 停止位置検出センサ 401 一軸ロボット 402 ガイド 403 ケーブルベア 404 ブラケット 405 プレート 406 シリンダ 407 ブラケット 408 プレート 409 配管継手 410 吸着パット 501 搬送治具 502 チャック 503 保持部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 寛治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 竹下 弘行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 越智 昭夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 高田 清明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 西尾 良一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−8116(JP,A) 特開 昭64−45531(JP,A) 特開 平7−326656(JP,A) 実開 昭63−180530(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/28 321 B65D 21/02 B65D 85/00 B65H 5/00 H05K 13/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面の中央部に接触禁止領域
    を持つシート状薄板部材の外周部が載置される平面部を
    有し、前記シート状薄板部材の外周を位置決め規制する
    凸部あるいは凹部を上面側に設けるとともに前記凸部あ
    るいは凹部が嵌まり込む凹部あるいは凸部を下面側に設
    け、前記上面側と下面側で前記シート状薄板部材の外周
    部を拘束して搬送する平面四角枠状に構成したシート状
    薄板部材の搬送治具。
  2. 【請求項2】 少なくとも片面の中央部に接触禁止領域
    を持つシート状薄板部材の外周部が載置される平面部を
    有し、前記シート状薄板部材の外周を位置決め規制する
    凸部あるいは凹部を上面側に設けるとともに前記凸部あ
    るいは凹部が嵌まり込む凹部あるいは凸部を下面側に設
    け、かつ側面の少なくとも対向する2面に前記シート状
    薄板部材を搬送する保持部材を係合させる係合部を設け
    て平面四角枠状に構成した搬送治具であって、シート状
    薄板部材の被積層面の下側である平面四角枠の内部から
    外部に水平に挿通する貫通孔、あるいは前記の内部と外
    部における穴位置がそれぞれ任意な穴を設け、前記貫通
    孔あるいは外部に設けた穴が外周の側面に設ける係合部
    と兼用した、耐熱性良好な金属材でなるシート状薄板部
    材の搬送治具。
  3. 【請求項3】 上面側に設けた平面部とその下面側の平
    面部の少なくとも一部に、剥離性良好な表面処理層、接
    触面削減のための表面凹凸加工、もしくは部分的な突起
    のいずれか一つ、あるいはそれらの組合せを設けてなる
    請求項1あるいは2に記載のシート状薄板部材の搬送治
    具。
  4. 【請求項4】 シート状薄板部材を保持した搬送治具を
    積層し保管する第1の保管部と、前記搬送治具を積層し
    保管する第2の保管部と、第1の保管部と第2の保管部
    の間に配設された、昇降自在な供給部を有する供給機構
    とを備え、前記供給機構は、所定の停止位置で前記第1
    の保管部から搬送された搬送治具からシート状薄板部材
    のみを取出して移載するか、もしくは前記第2の保管部
    から搬送された搬送治具に前記シート状薄板部材を載置
    するようにした請求項1〜3のいずれか一つに記載のシ
    ート状薄板部材の搬送治具を用いた供給取出し装置。
  5. 【請求項5】 シート状薄板部材の搬送治具の外周の側
    面に設けた係合部、あるいは貫通孔に嵌め込んで、搬送
    治具を保持する保持部材を供給機構に設け、保持部材に
    よりシート状薄板部材の移載を行う前記搬送治具の上段
    に積層された搬送治具を保持し、かつ所定の位置で複数
    積層された搬送治具を分離し、前記搬送治具に保持され
    たシート状薄板部材のみを搬送、もしくはシート状薄板
    部材を前記搬送治具へ搬送する構成でなる請求項4に記
    載の供給取出し装置。
  6. 【請求項6】 昇降した供給部が所定の位置で停止する
    際、停止位置に近い所ほど速度を遅くする、距離に反比
    例した速度となす速度制御手段を設けた請求項4あるい
    は5に記載の供給取出し装置。
  7. 【請求項7】 第1の保管部を第2の保管部との上方に
    配置し、前記第1および第2の保管部の一端に供給機構
    を配設するとともに、前記供給機構はシート状薄板部材
    を搬送治具へ供給、もしくはシート状薄板部材のみを搬
    送治具から取出しする構成とした請求項4〜6のいずれ
    か一つに記載の供給取出し装置。
  8. 【請求項8】 供給部にシート状薄板部材の搬送治具が
    移動する際、シート状薄板部材に空気の侵入を防ぐ通気
    防止部を設けてなる請求項4〜7のいずれか一つに記載
    の供給取出し装置。
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