JP3425127B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JP3425127B2
JP3425127B2 JP2000251252A JP2000251252A JP3425127B2 JP 3425127 B2 JP3425127 B2 JP 3425127B2 JP 2000251252 A JP2000251252 A JP 2000251252A JP 2000251252 A JP2000251252 A JP 2000251252A JP 3425127 B2 JP3425127 B2 JP 3425127B2
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    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
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  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操縦安定性とノイ
ズ性能とを高いレベルでバランス良く維持しながら軽量
化を達成しうる空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】タイ
ヤの軽量化の技術としては、ゴム厚さの低減や、カーカ
スのプライ枚数の低減等が効果的であるが、背反として
ゴム厚さの低減によるノイズ性能の悪化やタイヤ剛性の
低下に伴う操縦安定性の悪化が挙げられる。
【0003】また、このノイズ性能の悪化を極力抑える
ためには、タイヤ剛性、特に縦剛性を低くすることが有
効であるが、これは操縦安定性の悪化をさらに助長する
など、軽量化と、ノイズ性能および操縦安定性とを両立
させることは非常に難しい問題であった。
【0004】他方、特公平1−33363号公報には、
図5に略示する如く、スチールコードや有機繊維コード
を用いた補強コードフィラaを、ビードエーペックスゴ
ムbとカーカスcの折返し部c1との間に付設すること
によって、タイヤの特に周方向剛性を増加せしめ、乗り
心地性の低下を伴うことなく操縦安定性を向上させる技
術が提案されている。しかし、このものは操縦安定性の
向上を主目的とし、既存のビードエーペックスゴムbと
追加の補強コードフィラaとで剛性を稼ぐため、逆に重
量増加を招かざるを得ないという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、サイドウォール部およ
びビード部のゴムボリュームを極力減じて軽量化を図る
一方、それによって生じるタイヤ縦剛性の低下をビード
部に設ける補強コードフィラの周方向剛性によって補
い、操縦安定性を高いレベルで確保するとともに、前記
縦剛性の低下によってノイズ性能を向上せしめ、操縦安
定性とノイズ性能とを高いレベルでバランス良く維持し
ながら軽量化を達成しうる空気入りラジアルタイヤの提
供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、トレッド部からサイドウォ
ール部をへてビード部のビードコアに至るプライ本体部
に前記ビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側に
折り返されるプライ折返し部を一連に設けたカーカスプ
ライを有するカーカス、及び前記プライ本体部とプライ
折返し部との間を通ってビードコアの上面からタイヤ半
径方向外方にのびる硬質ゴムからなるビードエーペック
スを具える空気入りラジアルタイヤであって、前記カー
カスは、1枚のカーカスプライから形成されかつ前記
ビード部に、前記ビードエーペックスのタイヤ軸方向外
側面に沿ってのびかつ前記プライ折返し部によって被覆
される補強コードフィラを設けるとともに、この補強コ
ードフィラは1枚のプライからなり、前記ビードエーペ
ックスの半径方向内外端間のエーペックス長さLAはタ
イヤ断面高さHの0.1〜0.25倍、かつ前記補強コ
ードフィラの半径方向内外端間のフィラ長さLBは前記
エーペックス長さLAの1.2〜2.0倍であり、前記
補強コードフィラの外端FUは、ビードエーペックスの
外端BUより半径方向外方かつタイヤ最大巾位置Mの半
径方向内方で終端し、かつ補強コードフィラの内端FD
のビードコア上面からの半径方向外方の離間距離Kは、
前記エーペックス長さLAの0.1〜0.5倍の距離の
範囲に位置させるとともに、前記サイドウォール部での
タイヤ最小厚さWminは、前記補強コードフィラが配
される領域におけるタイヤ最大厚さWmaxの0.5倍
以下、かつ前記サイドウォール部3でのタイヤ最小厚さ
Wminの位置は、補強コードフィラ10の前記外端F
Uを半径方向外方かつこの外端FUを越えた高所まで連
なる前記プライ折返し部6b内に位置させたことを特徴
としている。
【0007】又請求項2の発明では、前記補強コードフ
ィラの半径方向内外端間のフィラ長さLBは、前記エー
ペックス長さLAの1.5〜1.8としたことを特徴と
している。
【0008】また請求項3の発明では、前記補強コード
フィラの外端FUと、ビードエーペックスの外端BUと
の間の該補強コードフィラに沿う距離αは、10.0m
m以上であることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りラ
ジアルタイヤがサイズ225/60R16の乗用車用タ
イヤである場合の子午断面を示す。
【0010】図1において、空気入りラジアルタイヤ1
(以下タイヤ1という)は、トレッド部2と、このトレ
ッド部2の両端からタイヤ半径方向内方にのびる一対の
サイドウォール部3と、各サイドウォール部3の内方端
に位置するビード部4とを具える。又タイヤ1には、前
記ビード部4、4間に跨ってのびるトロイド状のカーカ
ス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の半径
方向外側に配されるベルト層7とが設けられている。
【0011】前記ベルト層7は、例えば芳香族ポリアミ
ド繊維コード及びスチールコード等の高弾性のベルトコ
ードをタイヤ周方向に対して10〜35度の角度で配列
した2枚以上、本例では、内外2枚のベルトプライ7
A、7Bからなる。又ベルトコードは、プライ間で交差
するように配列の向きを違えて配されており、これによ
ってトレッド部2の略全巾を強いタガ効果を有して補強
し、かつトレッド剛性を高めている。
【0012】なお本例では、前記ベルト層7のさらに外
側に、該ベルト層7の少なくとも両端部を覆うことによ
り、そのリフティング(遠心力によるせり上がり)を抑
えるバンド層9を設けた場合を例示している。このバン
ド層9は、ナイロン等の有機繊維コードをタイヤ周方向
に対して5度以下の角度で例えば螺旋巻きしたバンドプ
ライからなり、該バンドプライとして、前記両端部のみ
を覆う左右一対のエッジバンドプライ9A、及び/又
は、ベルト層7の略全巾を覆うフルバンドプライ9Bが
使用できる。本例では、エッジバンドプライ9Aの外側
にフルバンドプライ9Bを配した好ましい場合を例示す
る。
【0013】又前記カーカス6は、カーカスコードをタ
イヤ周方向に対して70〜90゜の角度で配列した1枚
カーカスプライ6Aによって形成される。カーカスコー
ドとしては、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香
族ポリアミドなどの有機繊維コードが好適に採用され
る。
【0014】このカーカスプライ6Aは、トレッド部2
からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア
5に至るプライ本体部6aと、このプライ本体部6aに
連なり前記ビードコア5の廻りをタイヤ軸方向内側から
外側に折り返されるプライ折返し部6bとを具える。
【0015】そして前記ビード部4には、図2に拡大し
て示すように、前記プライ本体部6aとプライ折返し部
6bとの間を通ってビードコア5の上面5Sからタイヤ
半径方向外方にのびる硬質ゴムからなるビードエーペッ
クス8と、該ビードエーペックス8のタイヤ軸方向外側
面に沿ってのびかつ前記プライ折返し部6bによって完
全に被覆される補強コードフィラ10とを設けている。
なおビードエーペックス8としては、従来と同様、ゴム
硬度(デュロメータA硬さ)が60〜95度のものが好
適に使用される。
【0016】ここで、前記ビードエーペックス8にとっ
て重要なことは、タイヤ軽量化と低周波のロードノイズ
低減のためにそのゴムボリュームを極力減じることであ
り、そのために、ビードエーペックス8の半径方向内外
端BD、BU間のエーペックス長さLAを、タイヤ断面
高さH(図1に示す)の0.1〜0.25倍の範囲にま
で減じることが必要である。
【0017】なお前記「タイヤ断面高さH」とは、タイ
ヤを正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した正規
内圧状態における、ビードベースラインからタイヤ赤道
C上のトレッド面2Sまでの高さを意味する。また「正
規リム」とは、JATMAで規定する標準リム、「正規
内圧」とは、JATMAで規定する最高空気圧、「ビー
ドベースライン」とは、JATMAで規定するリム径を
通るタイヤ軸方向線を意味する。なお前記正規内圧状態
においてサイドウォール外面がタイヤ軸方向外方に最も
張出す位置を、タイヤ最大巾位置Mという。
【0018】又本願でいう前記「エーペックス長さL
A」とは、前記内外端BD、BU間の、ビードエーペッ
クス8の厚さ中心線Nに沿った長さを意味し、このエー
ペックス長さLAが0.1×H未満となると、ビード剛
性が過小となって操縦安定性の確保が困難になってしま
う。逆に、前記エーペックス長さLAが、0.25×H
をこえると、軽量化のメリットが薄れるとともにタイヤ
縦剛性(縦バネ定数)が依然高くなり、ノイズ性能の向
上効果を得ることが難しくなる。なおタイヤ縦剛性の低
減は、特に周波数100〜160Hzの範囲の低周波領
域におけるロードノイズ(以下低周波ロードノイズとい
う場合がある)を低減するのに効果的である。
【0019】他方、このようなビードエーペックス8の
小型化によるタイヤ縦剛性の低減は、操縦安定性の著し
い低下を招き、従って、この操縦安定性の低下を阻止し
さらには向上させるため、ビードエーペックス8よりも
大きい所定サイズの補強コードフィラ10を配置し、周
方向剛性の増加を図っている。
【0020】この補強コードフィラ10は、補強コード
をタイヤ周方向に対して15〜60の角度で配列した1
枚のプライからなり、補強コードとして有機繊維コード
を用いうるが、特にスチールコードが好ましく使用され
る。
【0021】又該補強コードフィラ10にとって特に重
要なことは、 補強コードフィラ10が、その全長に亘って、前記
プライ折返し部6bにより完全に被覆されること; 補強コードフィラ10の半径方向内外端FD、FU
間の、この補強コードフィラ10に沿ったフィラ長さL
Bが、前記エーペックス長さLAの1.2〜2.0倍で
あること; 補強コードフィラ10の前記外端FUが、ビードエ
ーペックス8の前記外端BUより半径方向外方かつ前記
タイヤ最大巾位置Mの半径方向内方で終端すること; 補強コードフィラ10の前記内端FDが、ビードコ
ア5の前記上面5Sより半径方向外方かつビードエーペ
ックス8の前記外端BUより半径方向内方で終端するこ
と;である。
【0022】言い換えると、前記補強コードフィラ10
は、前記ビードエーペックス8とプライ折返し部6bと
の間で挟まれるフィラ本体10Aと、ビードエーペック
ス8の外端BUから突出しプライ本体部6aとプライ折
返し部6bとの間で挟まれる突出部10Bとから構成さ
れる。
【0023】ここで、前記フィラ本体10Aにおいて、
補強コードフィラ10は、ビードエーペックス8と一体
化し、操縦安定性にとって特に重要なタイヤ横剛性の充
分な確保が行われる。又前記突出部10Bでは、ビード
エーペックス8が存在しない分、タイヤ縦剛性が大幅に
減じられ、低周波ロードノイズの低減が図られる。その
一方で、前記突出部10Bは、補強コードが、プライ本
体部6aおよびプライ折返し部6bのカーカスコードに
挟まれて拘束されるなど、強固なトラス構造を形成する
ため、周方向剛性を大幅に向上できる。その結果、タイ
ヤ縦剛性の低減に伴う操縦安定性の低下を、この周方向
剛性の上昇によって補い、低周波ロードノイズの低減効
果を発揮しつつ操縦安定性を高いレベルで維持できる。
【0024】なお前記突出部10Bが少なすぎると、周
方向剛性を充分に確保することができなくなり、従っ
て、突出部10Bの長さである前記外端FU、BU間の
補強コードフィラ10に沿う距離αは、10.0mm以
上、さらには15.0mm以上であることが好ましい。
しかし、前記突出部10Bの先端、すなわち前記外端F
Uが、前記タイヤ最大巾位置Mを越えて半径方向外方に
延在すると、該補強コードフィラ10の歪み(変形)が
大きくなり、結果として、周方向剛性が必要以上に高く
なってしまうなどノイズ性能が極端に悪化する。
【0025】又前記フィラ本体10Aの下端、すなわち
前記内端FDが、ビードコア上面5Sから半径方向外方
に離間していることも重要であり、もしフィラ本体10
Aがビードコア5と重複した場合には、補強コードフィ
ラ10の内端が、強固なビードコア5に固定されてしま
う結果、補強コードフィラ10によって縦剛性が高くな
り、低周波ロードノイズの低減効果が著減する。従っ
て、前記内端FDのビードコア上面5Sからの半径方向
外方の離間距離Kは、前記エーペックス長さLAの0.
1〜0.5倍の範囲とする
【0026】さらに該補強コードフィラ10では、前述
の如く、前記フィラ長さLBが前記エーペックス長さL
Aの1.2〜2.0倍であることも重要である。これ
は、フィラ長さLBが1.2×LA未満では、前記フィ
ラ本体10A及び突出部10Bの長さの一方又は双方が
過小となり、横剛性及び周方向剛性の一方又は双方が不
十分となって、操縦安定性の確保を困難とする。逆にフ
ィラ長さLBが2.0×LAを越えると、タイヤ重量を
不必要に増加させるとともに、周方向剛性が必要以上に
高くなってしまい低周波ロードノイズの低減効果が損な
われる。
【0027】なお図3に、比LB/LAと、操縦安定性
及び低周波ロードノイズ性能との関係を示す。この図3
は、後述する表1において、フィラ長さLBのみが異な
るタイヤ(実施例1〜3及び比較例1〜2)のテスト結
果をまとめたものであり、比LB/LAが1.2〜2.
0の範囲において、操縦安定性と低周波ロードノイズ性
能との双方を高いレベルで確保することができる。特に
操縦安定性の観点から、比LB/LAの下限値を1.5
以上とするのが好ましく、又低周波ロードノイズ性能の
観点から、上限値を1.8以下とするのが好ましいのが
わかる。
【0028】次に、軽量化を充分に達成するためには、
サイドウォール部3も薄く形成することが必要であり、
このために、図1に示す如く、前記サイドウォール部3
でのタイヤ最小厚さWminを、前記補強コードフィラ
10が配される領域におけるタイヤ最大厚さWmaxの
0.5倍以下(Wmin≦0.5×Wmax)に減じて
る。カーカス6も1枚のプライで形成し軽量化をより
促進している。なお前記最小厚さWmin、最大厚さW
maxは、夫々タイヤ内腔面と直角な向きに測定したサ
イドウォール部3の厚さである。
【0029】又サイドウォール部3を薄く形成した場
合、前記サイドカットに対する耐久性が低下するが、
1に明示するように、前記サイドウォール部3でのタイ
ヤ最小厚さWminの位置は、補強コードフィラ10の
前記外端FUを半径方向外方かつこの外端FUを越えた
高所まで連なる前記プライ折返し部6b内に位置させて
おり、そのため、該タイヤ最小厚さWminの位置の領
の耐久性は維持され、かつ操縦安定性もさらに向上さ
れる。又補強コードフィラ10全体がプライ折返し部6
bで被覆保護されるため、その内外端FD、FUからの
剥離損傷などの故障も抑制できる。
【0030】一方で、タイヤ内の充填空気が共鳴するこ
とによって生じる周波数200〜250Hz付近の空洞
共鳴音が、特に遮音性の高い高級乗用車用タイヤで問題
になることが多く、この空洞共鳴音(以下空洞共鳴ノイ
ズという場合がある)は、サイドウォール部3が薄い
と、このサイドウォール部3が空気の振動によって振動
しやすくなって上昇傾向となる。
【0031】しかし、前記周方向剛性の増加は、前記サ
イドウォール部3の振動を抑制することにも優れた効果
を発揮でき、従って前記補強コードフィラ10の配置に
よって、この空洞共鳴ノイズの低減も同時に図られる。
【0032】以上、本発明の特に好ましい実施形態につ
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0033】
【実施例】図1の構造をなし、タイヤサイズが225/
60R16である乗用車用タイヤを表1の仕様で試作す
るとともに、各試供タイヤの操縦安定性、ノイズ性能、
タイヤ重量をテストし、その結果を表1に記載した。
【0034】(1)操縦安定性 試供タイヤを、リム(7J×16)、内圧(250kP
a)の下で車輌(4000ccのFR乗用車)の全輪に
装着し、ISO操安性試験に定める「過激な車線乗り移
り試験方法(TR3888)」を用い、図4に示すダブ
ルレーンコースを車速80km/hで通過し、ドライバ
ーの官能評価により10点法で評価した。値が大なほど
優れている。
【0035】(2)ノイズ性能(低周波ロードノイズ) 前記車両を用い、荒れたアスファルト路面を速度60k
m/hにて走行し、ドライバーの右耳位置にて計測した
データを1/3オクターブ分析し、100〜160Hz
におけるピーク値で評価した。
【0036】(3)ノイズ性能(空洞共鳴ノイズ) 前述の荒れたアスファルト路面を速度60km/hにて
走行し、車内騒音性をドライバーの官能評価により10
点法で評価した。値が大なほど優れている。
【0037】(4)タイヤ重量 タイヤ1本当たりの重量を測定し、実施例1を100と
する指数で表示している。指数は小さい方が軽量であ
る。
【0038】
【表1】
【0039】テストの結果、実施例のタイヤは、操縦安
定性とノイズ性能とを高いレベルでバランス良く維持し
ながら軽量化を達成しうるのが確認できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
ラジアルタイヤは、サイドウォール部およびビード部の
ゴムボリュームを極力減じて軽量化を図る一方、それに
よって生じるタイヤ縦剛性の低下をビード部に設ける補
強コードフィラの周方向剛性によって補い、操縦安定性
を高いレベルで確保するとともに、前記縦剛性の低下に
よってノイズ性能を向上せしめ、操縦安定性とノイズ性
能とを高いレベルでバランス良く維持しながら軽量化を
達成しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】そのビード部を拡大して示す断面図である。
【図3】比LB/LAと、操縦安定性及び低周波ロード
ノイズ性能との関係を示す線図である。
【図4】ISO操安性試験で用いたテストコースを示す
線図である。
【図5】従来技術を説明するビード部の略拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 5S ビードコアの上面 6 カーカス 6A カーカスプライ 6a プライ本体部 6b プライ折返し部 8 ビードエーペックス 10 補強コードフィラ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 15/00,15/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部をへてビ
    ード部のビードコアに至るプライ本体部に前記ビードコ
    アの周りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプ
    ライ折返し部を一連に設けたカーカスプライを有するカ
    ーカス、及び前記プライ本体部とプライ折返し部との間
    を通ってビードコアの上面からタイヤ半径方向外方にの
    びる硬質ゴムからなるビードエーペックスを具える空気
    入りラジアルタイヤであって、前記カーカスは、1枚のカーカスプライから形成されかつ 前記ビード部に、前記ビードエーペックスのタイヤ
    軸方向外側面に沿ってのびかつ前記プライ折返し部によ
    って被覆される補強コードフィラを設けるとともに、この補強コードフィラは1枚のプライからなり、 前記ビードエーペックスの半径方向内外端間のエーペッ
    クス長さLAはタイヤ断面高さHの0.1〜0.25
    倍、 かつ前記補強コードフィラの半径方向内外端間のフィラ
    長さLBは前記エーペックス長さLAの1.2〜2.0
    倍であり、 前記補強コードフィラの外端FUは、ビードエーペック
    スの外端BUより半径方向外方かつタイヤ最大巾位置M
    の半径方向内方で終端し、 かつ補強コードフィラの内端FDのビードコア上面から
    の半径方向外方の離間距離Kは、前記エーペックス長さ
    LAの0.1〜0.5倍の距離の範囲に位置させるとと
    もに 、 前記サイドウォール部でのタイヤ最小厚さWminは、
    前記補強コードフィラが配される領域におけるタイヤ最
    大厚さWmaxの0.5倍以下、かつ前記サイドウォール部3でのタイヤ最小厚さWmi
    nの位置は、補強コードフィラ10の前記外端FUを半
    径方向外方かつこの外端FUを越えた高所まで連なる前
    記プライ折返し部6b内に位置させ たことを特徴とする
    空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】前記補強コードフィラの半径方向内外端間
    のフィラ長さLBは、前記エーペックス長さLAの1.
    5〜1.8としたことを特徴とする請求項1記載の空気
    入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】前記補強コードフィラの外端FUと、ビー
    ドエーペックスの外端BUとの間の該補強コードフィラ
    に沿う距離αは、10.0mm以上であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の空気入りラジアルタイヤ。
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