JP2003154820A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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Abstract
ノイズ、特に低周波数のロードノイズの発生を抑制し、
車内騒音を改善する。 【解決手段】 トレッド部1と、一対のサイドウォール
部2と、一対のビード部3とからなり、これら各部をビ
ード部3相互間にわたり補強するカーカス4と、該カー
カス4の外周で前記トレッド部1を補強するベルト5と
を有し、前記カーカス4は前記サイドウォール部2と前
記トレッド部1とを補強するとともに前記ビードコアー
3C及びビードフィラー3Fの周りを折り返し巻き上げ
る巻き上げ部4Rとを有しており、前記カーカス4と前
記ビード部3との間に、フリッパー6を配した空気入り
タイヤTにおいて、前記フリッパー6のタイヤ径方向引
張りモジュラスが25.0GPa以上で、タイヤ径方向
高さH2、H3が、ビードフィラー3Fのタイヤ径方向
高さH1以下で、かつ、タイヤ外面側高さH3をタイヤ
内面側高さH2よりも高い構造とする。
Description
タイヤ、特に、乗用車用空気入りラジアルタイヤの車内
騒音の改善に関し、さらに詳細には、操縦安定性とロー
ドノイズを高次元で両立することができる空気入りラジ
アルタイヤに関する。
用車用タイヤは、操縦安定性を向上させる手段として、
タイヤの横剛性及び前後剛性を高くするために、カーカ
スとビード部との間にフリッパー、特に高モジュラスの
フリッパーを適用したタイヤが提案されている。
側は1次共振の感度が高く、そこに高モジュラスのフリ
ッパーを配置すると、1次共振周波数が大きくなるた
め、ロードノイズ、特に低周波数のロードノイズが発生
し易くなる。
持したまま、ロードノイズ、特に低周波数のロードノイ
ズの発生を抑制し、車内騒音を改善をした空気入りラジ
アルタイヤを提供するところにある。
め、フリッパーの引張りモジュラスと配置位置、及びロ
ードノイズとの関係を鋭意検討した結果、本発明は、ト
レッド部と、一対のサイドウォール部と、一対のビード
部とからなり、これら各部をビード部内に埋設したビー
ドコアー及びビードフィラー相互間にわたり補強するカ
ーカスと、該カーカスの外周で前記トレッド部を補強す
るベルトとを有し、前記カーカスは前記サイドウォール
部と前記トレッド部とを補強するとともに前記ビードコ
アー及びビードフィラーの周りを折り返し巻き上げる巻
き上げ部とを有しており、前記カーカスと前記ビード部
との間に、フリッパーを配した空気入りタイヤにおい
て、前記フリッパーのタイヤ径方向引張りモジュラスが
25.0GPa以上で、タイヤ径方向高さが、ビードフ
ィラーのタイヤ径方向高さ以下で、かつ、タイヤ外面側
高さをタイヤ内面側高さよりも高くしたことを特徴とす
る空気入りラジアルタイヤを採用した。
位の1次共振に対する感度解析を行ったところ、ビード
部におけるタイヤの内面側は1次共振による感度が高
く、ビード部におけるタイヤの外面側は1次共振による
感度が低いことが認められたことにより、この知見をフ
リッパーの引張りモジュラスと配置位置、及びロードノ
イズとの関係について検討した結果、上記構成の空気入
りラジアルタイヤが操縦安定性とロードノイズを高次元
で両立させ得ることを見出したものである。
が高モジュラス、中でも25.0GPa以上のフリッパ
ーを、1次共振による感度が高いビード部における内面
側から1次共振による感度が低いビード部における外面
側により多く配したので、1次共振によるロードノイ
ズ、特に160Hz付近の低周波数のロードノイズが低
減される。また、前記フリッパーを1次共振による感度
が高いビード部における内面側から1次共振による感度
が低いビード部における外面側により多く配してもビー
ド部全体としての剛性は、維持されるので、操縦安定性
が悪化されず、維持される。
ヤ径方向高さをビードフィラーのタイヤ径方向高さ以下
としたのは、前記フリッパーのタイヤ外面側タイヤ径方
向高さをビードフィラーのタイヤ径方向高さ以上にする
と、横剛性が必要以上に高くなり、1次共振によるロー
ドノイズの悪化の原因となる。
ィラーのタイヤ径方向高さをH1、フリッパーのタイヤ
内面側高さをH2、フリッパーのタイヤ外面側高さをH
3としたとき、0.6H1<H3、0.1H1<H2<
0.4H1であることが望ましい。H3が0.6H1以
下の場合、横剛性を確保することができず、操縦安定性
が悪化する。H2が0.1H1以下の場合、ビードコア
がフリッパーに包み込まれず、剛性不足となり、操縦安
定性が悪化する。H2が0.4H1以上の場合、1次共
振の感度が高い部分にフリッパーが入り、車内騒音が悪
化する。
用いて説明する。図1(a)はタイヤ赤道面より右側の
半断面概略図、図1(b)は図1(a)の内、ビード部
を中心とした部分拡大概略図である。図1において、符
号CLはタイヤ赤道面、1はトレッド部、2は一対のサ
イドウォール部、3は一対のビード部、3Cはビードコ
アー、3Fはビードフィラー、4はカーカス、5はベル
ト、6はフリッパーを示している。
と、一対のサイドウォール部2と、一対のビード部3と
からなり、これら各部をビード部3内に埋設したビード
コアー3C及びビードフィラー3F相互間にわたり補強
するカーカス4と、該カーカス4の外周で前記トレッド
部1を補強するベルト5とを有し、前記カーカス4は前
記サイドウォール部2と前記トレッド部1とを補強する
とともに前記ビードコアー3C及びビードフィラー3F
の周りを折り返し巻き上げる巻き上げ部4Rとを有して
おり、前記カーカス4と前記ビード部3との間に、フリ
ッパー6を配した空気入りタイヤTにおいて、前記フリ
ッパー6のタイヤ径方向引張りモジュラスが25.0G
Pa以上で、タイヤ径方向高さH2、H3が、ビードフ
ィラー3Fのタイヤ径方向高さH1以下で、かつ、タイ
ヤ外面側高さH3をタイヤ内面側高さH2よりも高い構
造としている。なお、上記H2、H3はビードフィラー
3Fのタイヤ径方向内側端を起点としたタイヤ径方向高
さである。前記フリッパー6のコード軸方向の引張りモ
ジュラスは30.0GPa以上である。
ードコアー3Cのタイヤ径方向外側に隣接して、その先
端は、タイヤ外径方向にタイヤ最大幅近辺まで延びて配
置しているが、通常、タイヤ断面高さTHの1/4〜1
/2の範囲に配される。カーカス4は1枚配置している
が、必要に応じて複数配される。ベルト5は2枚配置し
ているが、必要に応じて増減される。
に応じて複数配される。この場合、タイヤ径方向引張り
モジュラスは25.0GPa以上が必要で、好ましく
は、25.0GPa〜50.0GPaである。25.0
GPa未満の場合、操縦安定性を確保することが困難と
なる。引張りモジュラスの測定は、JISL1017に
準拠している。
テル又はレーヨンで、ベルト5はスチールで、フリッパ
ー6はアラミドが好適に使用されるが、限定されない。
また、フリッパー6は、織り構造として、簾織り、平織
り、不織布などが使用される。
例として表1に示す構成の実施例1、実施例2のタイヤ
を、比較例として表1に示す構成のタイヤを作成して、
排気量2000ccのFF車の四輪に装着して、ロード
ノイズ及び操縦安定性を評価した。
のヘッドレスト付近にマイクを取り付け、時速60km
/hで粗面路を走行し、周波数分析をする。
速100km/hでの直進性及びレーンチェンジ、時速
80km/hでのハンドリング性能をドライバーのフィ
ーリングで評価する。
例タイヤに比較して、ロードノイズが改良されているこ
とが判る。特に、160Hz付近の低周波数のロードノ
イズが低減されている。また、実施例タイヤの操縦安定
性は、比較例タイヤの性能を維持している。また、0.
6H1<H3、0.1H1<H2<0.4H1であるこ
とが望ましいことが認められる。また、実施例2は、タ
イヤ径方向引張りモジュラスが比較例1の2倍である5
0.0GPaであるが、高い操縦安定性を維持してロー
ドノイズとの両立が認められる。
タイヤは、タイヤ径方向引張りモジュラスが25.0G
Pa以上の高モジュラスのフリッパーを1次共振による
感度が高いビード部における内面側から1次共振による
感度が低いビード部における外面側により多く配したの
で、1次共振によるロードノイズが低減される。また、
前記フリッパーをビード部における内面側からビード部
における外面側により多く配しても、タイヤ径方向引張
りモジュラスが25.0GPa以上であればビード部全
体としての剛性は維持されるので、操縦安定性が悪化さ
れず維持できる。
ヤ赤道面より右側の半断面概略図、図1(b)は図1
(a)の内、ビード部を中心とした部分拡大概略図であ
る。
ヤ赤道面より右側の半断面概略図、図2(b)は図2
(a)の内、ビード部を中心とした部分拡大概略図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 トレッド部と、一対のサイドウォール部
と、一対のビード部とからなり、これら各部をビード部
内に埋設したビードコアー及びビードフィラー相互間に
わたり補強するカーカスと、該カーカスの外周で前記ト
レッド部を補強するベルトとを有し、前記カーカスは前
記サイドウォール部と前記トレッド部とを補強するとと
もに前記ビードコアー及びビードフィラーの周りを折り
返し巻き上げる巻き上げ部とを有しており、前記カーカ
スと前記ビード部との間に、フリッパーを配した空気入
りタイヤにおいて、前記フリッパーのタイヤ径方向引張
りモジュラスが25.0GPa以上で、タイヤ径方向高
さが、ビードフィラーのタイヤ径方向高さ以下で、か
つ、タイヤ外面側高さをタイヤ内面側高さよりも高くし
たことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】 ビードフィラーのタイヤ径方向高さをH
1、フリッパーのタイヤ内面側高さをH2、フリッパー
のタイヤ外面側高さをH3としたとき、0.6H1<H
3、0.1H1<H2<0.4H1である請求項1記載
の空気入りラジアルタイヤ。
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JP2013116702A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
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2001
- 2001-11-16 JP JP2001351814A patent/JP4014075B2/ja not_active Expired - Fee Related
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